| 【発明の名称】 |
ドレン回収ボイラにおけるブロー率算出方法及びブロー制御装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】黒木 茂
【氏名】安藤 則俊
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| 【要約】 |
【課題】ドレン回収を行っているボイラにおいて、ボイラ用水の電気伝導度が変化しても適正なブローを行い、缶水の濃縮が不安定となることを防ぐ。
【解決手段】通常給水と回収したドレンを混合した水をボイラ用水として供給しているドレン回収ボイラにおいて、ボイラ1への給水量を検出する給水量算出装置15、ボイラへ供給するボイラ用水の温度を検出する温度センサー5、ボイラ用水温度よりブロー率を算出するブロー率算出装置14を設けておく。ブロー率算出装置14には、ボイラ用水の温度とボイラ用水の電気伝導度の相関関係を設定しておき、ボイラ用水の温度を検出し、ボイラ用水の温度から求まるボイラ用水の電気伝導度に基づいて、ボイラのブロー率を算出し、ボイラへの給水量と、ボイラ用水温度から算出したブロー率に基づいてブロー制御を行う。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ボイラで発生した蒸気からドレンを回収しており、ボイラには、通常給水と回収したドレンを混合した水をボイラ用水として供給しているドレン回収ボイラにおいて、ドレンの割合が大きくなるほど、ボイラ用水の温度は高くなり、ボイラ用水の電気伝導度は低くなることを利用し、ボイラ用水の温度とボイラ用水の電気伝導度の相関関係を求めておき、ボイラ用水の温度を検出し、ボイラ用水の温度から求まるボイラ用水の電気伝導度に基づいて、ボイラのブロー率を算出することを特徴とするドレン回収ボイラにおけるブロー率算出方法。 【請求項2】 ボイラで発生した蒸気からドレンを回収しており、ボイラには、通常給水と回収したドレンを混合した水をボイラ用水として供給しているドレン回収ボイラにおいて、ボイラへの給水量を検出する給水量算出装置、ボイラへ供給するボイラ用水の温度を検出する温度センサー、ボイラ用水温度よりブロー率を算出するブロー率算出装置を設けておき、ボイラへの給水量と、ボイラ用水温度から算出したブロー率に基づいてブロー制御を行うことを特徴とするドレン回収ボイラにおけるブロー制御装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、ドレン回収ボイラにおけるブロー率算出方法及びブロー制御装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】ボイラの缶水は蒸気の発生に伴って水中の不純物が濃縮し、濃縮が進むとキャリオーバを生じて蒸気質の低下を招く。そのため、間欠的に缶水の一部を排出する間欠ブローを行い、濃縮度を一定以下の値に保つ必要がある。ブローの実施は、ブロー量が多すぎると、注入している薬品は濃縮しないためにボイラの水管に腐食が発生しやすくなり、ブロー量が少なすぎると、缶水濃縮により蒸気質が低下する。そのため、電気伝導度センサーによるブロー制御または演算によるブロー制御により、適正量のブローを行うように制御している。 【0003】電気伝導度センサーによるブロー制御は、缶水の電気伝導度を測定する電気伝導度センサーを設けておき、電気伝導度が所定値まで上昇するとブローを行うものである。缶水の電気伝導度によってブローを行うため、給水条件が変化してもブローを行うことができるが、電気伝導度の検出は、電気伝導度センサーの汚れ等によっても影響を受けるため、保守が不十分であると正確な値を検出できなくなり、適正なブローを行えなくなるという欠点があった。 【0004】演算によるブロー制御は、ボイラ設置時などに給水の電気伝導度を測定し、給水量に対して幾らの割合でブローを行うべきかを定めるブロー率を求めておき、給水量に対して一定の割合でブローを行うものである。ボイラの燃焼時間などからボイラへの給水量を求め、あらかじめ求めておいたブロー率でブローを行うことで、缶水の濃縮度を一定の値に保つことができる。 【0005】また、ボイラの効率を向上させるために、蒸気が凝縮したドレンを回収し、給水タンクに送っている通常給水と回収したドレンを混合することが行われている。ドレン回収を行うことで、ドレンの持っている熱によって給水温度を高めることができ、通常給水とドレンを混合したボイラ用水をボイラへ供給することで、ボイラの燃料消費量を少なくすることができる。 【0006】ドレンは蒸留水であるため、通常給水にドレンを混合すると、ボイラ用水の電気伝導度は低下する。ドレン回収量が一定ではない場合、ドレン回収量の変化によってボイラ用水の電気伝導度が変化し、ボイラ用水の電気伝導度が変化すると、適正なブロー率は変化する。そのため、ドレン回収によってボイラ用水の電気伝導度が変化しているボイラで演算によるブロー制御を行った場合、適正なブローを行うことができず、缶水の濃縮が不安定となってしまう。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようとする課題は、ドレン回収を行っているボイラにおいて、保守が不十分であると正確な値を検出できなくなる電気伝導度センサーは使用せず、ボイラ用水の電気伝導度が変化しても適正なブローを行い、缶水の濃縮が不安定となることを防ぐことにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】ボイラで発生した蒸気からドレンを回収しており、ボイラには、通常給水と回収したドレンを混合した水をボイラ用水として供給しているドレン回収ボイラにおいて、ボイラへの給水量を検出する給水量算出装置、ボイラへ供給するボイラ用水の温度を検出する温度センサー、ボイラ用水温度よりブロー率を算出するブロー率算出装置を設けておく。ブロー率算出装置には、ボイラ用水の温度とボイラ用水の電気伝導度の相関関係を設定しておき、ボイラ用水の温度を検出し、ボイラ用水の温度から求まるボイラ用水の電気伝導度に基づいて、ボイラのブロー率を算出し、ボイラへの給水量と、ボイラ用水温度から算出したブロー率に基づいてブロー制御を行う。 【0009】 【発明の実施の形態】本発明の一実施例を図面を用いて説明する。図1は本発明を実施しているボイラのフローを示している。燃焼装置13を持ったボイラ1は、給水タンク3にためておいたボイラ用水をボイラ1内で加熱して蒸気を発生し、蒸気使用部7へ蒸気を送るものである。給水タンク3には、水道などの通常給水を供給する通常給水配管6と、ドレンを回収してくるドレン配管2を接続しており、通常給水とドレンを混合したものをボイラ用水とする。給水タンク3とボイラ1の間をボイラ用水配管8で接続し、ボイラ用水配管8の途中に給水ポンプ4を設けておき、給水ポンプ4を作動させることで、ボイラ1へボイラ用水を供給する。ボイラ1内に供給されたボイラ用水は、燃焼装置13の燃焼による加熱によって蒸気となる。 【0010】ボイラ1で発生させた蒸気は、蒸気連絡管10を通して蒸気使用部7へ送り、蒸気使用部7にて蒸気を使用する。ボイラ内から蒸気を取り出すことで、ボイラ内の缶水は濃縮していく。蒸気使用部7としては、熱交換器を通じて蒸気の熱を利用し、熱利用後の蒸気はドレンとして回収することができる閉鎖型の蒸気使用部7や、蒸気を直接使用し、使用後の蒸気は大気中へ排出する開放型の蒸気使用部7などがある。閉鎖型の蒸気使用部7の場合には、蒸気使用部7と給水タンク3の間をドレン配管2でつなぎ、ドレンを給水タンク3に回収している。この場合、閉鎖型の蒸気使用部7へ供給する蒸気の割合が大きいほど、ドレン回収率が大きくなる。 【0011】給水タンク3には、ボイラ用水の温度を検出する温度センサー5を設け、温度センサー5で検出したボイラ用水温度は制御装置12へ出力する。制御装置12はボイラのブローを制御するものであり、ボイラ内からブロー水を排出するブロー配管9に設けたブロー弁11の開閉を制御する。また、制御装置12には、ボイラ用水温度からブロー率を算出するブロー率算出装置14と、燃焼装置13の燃焼時間からボイラへの給水量を算出する給水量算出装置15を設けておく。 【0012】給水タンク3へ送る通常給水の電気伝導度が一定であっても、蒸気使用部7から回収してくるドレン量が多くなり、給水タンク3内のボイラ用水におけるドレンの割合が大きくなるほど、ボイラ用水の電気伝導度は低くなる。またドレンは高温であるため、ボイラ用水におけるドレンの割合が大きくなるほどボイラ用水温度は高くなる。つまり、ボイラ用水温度が高ければ、ドレンの割合が大きく、ボイラ用水の電気伝導度は低いということが分かる。ドレンと通常給水の温度と電気伝導度をあらかじめ測定しておけば、ボイラ用水の温度からボイラ用水におけるドレンの割合を求めることができ、ボイラ用水の電気伝導度を求めることができる。そして、ボイラ用水の電気伝導度と温度の相関式を求めておき、ブロー率算出装置14に相関式を設定しておく。 【0013】ブロー率算出装置14は、温度センサー5で検出したボイラ用水温度からボイラ用水の電気伝導度を算出し、算出した電気伝導度に基づいてブロー率を算出する。また、給水量算出装置15は、燃焼装置13の運転時間からボイラへの給水量を算出しておく。制御装置12は給水量算出装置15によって算出した給水量と、ブロー率算出装置14によって算出したブロー率から、給水量に対して一定の割合でブローを行うようにブロー弁11の開閉を制御し、缶水の濃縮度を一定の値に保つ。 【0014】なお、ドレンの温度と電気伝導度及び通常給水の電気伝導度は、同じ水源である限り大きくは変化しないが、通常給水の温度は気温によって上下する。そのため、通常給水の温度とボイラ用水の温度をそれぞれ検出するようにしておき、ブロー率算出装置14では、通常給水温度とボイラ用水温度をその都度算出式に代入し、ボイラ用水の電気伝導度を算出してブロー率を求めることで、より適切なブロー率を求めることができる。 【0015】温度センサー5によって検出したボイラ用水の温度からボイラ用水の電気伝導度を求め、求めた電気伝導度に基づいてブロー率を決定するものであるため、ドレン回収量が変化し、その時におけるボイラ用水の電気伝導度が変化しても、適正なブローを行うことができる。また、温度センサー5は電気伝導度を検出するセンサーのような頻繁な保守を行わなくとも正確な値を得ることができるものであるため、電気伝導度センサーのように、保守が不十分なために正確な値を検出することができず、適正なブローを行えないということがなくなる。 【0016】 【発明の効果】本発明を実施することで、ドレン回収を行っているボイラにおいて、ボイラ用水の電気伝導度が変化しても適正なブローを行うことができ、缶水の濃縮が不安定となることを防ぐことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000130651 【氏名又は名称】株式会社サムソン
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| 【出願日】 |
平成12年4月28日(2000.4.28) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2001−311502(P2001−311502A) |
| 【公開日】 |
平成13年11月9日(2001.11.9) |
| 【出願番号】 |
特願2000−129269(P2000−129269) |
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