| 【発明の名称】 |
ボイラの起動バイパス装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】伊藤 隆二
【氏名】伊賀上 克彦
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| 【要約】 |
【課題】配管を短縮化し、また、メンテナンス頻度を減少させて設備コスト及び運用コストを低減する。
【解決手段】ボイラから過熱器1,7,8を経てタービン13に至る経路に設けられ、ボイラ起動時に過熱器7への流入蒸気を抽気するボイラの起動バイパス装置において、前記流入蒸気を抽気する過熱器バイパス管2をタービン13の入口側の主蒸気管9に接続されたタービンバイパス管12に設けられたタービンバイパス弁11の上流側に接続した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ボイラからの蒸気を加熱する過熱器と、過熱器からタービンに至る主蒸気管と、この主蒸気によって導かれる蒸気のタービンへの流入をバイパスするタービンバイパス管と、このタービンバイパス管への蒸気の流入を制御する弁手段と、を備え、ボイラ起動時に過熱器への流入蒸気を抽気するボイラの起動バイパス装置において、前記流入蒸気を抽気する過熱器バイパス管を、前記タービンバイパス管に設けられた弁手段の上流側に接続したことを特徴とするボイラの起動バイパス装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、起動装置の配管の長さの短縮化を図ったボイラの起動バイパス装置に関する。 【0002】 【従来の技術】図2は従来例に係る貫流ボイラの起動バイパス配管を中心に貫流ボイラの配管系統の要部を示す図である。図2において、図示しないボイラで作成された蒸気が流入する1次過熱器1の下流側には2次過熱器7と3次過熱器8が接続され、3次過熱器8の下流側には蒸気タービン13に至る主蒸気管9が接続されている。前記主蒸気管9には蒸気タービン13に至る経路と分岐してタービンバイパス管12が接続され、このタービンパイパス管12には主蒸気管9に対して上流側にタービンバイパス弁前弁10が、下流側にタービンバイパス弁11がそれぞれ設けられている。また、タービンパスパス管12は1次過熱器1の出口側から復水器6に至る過熱器バイパス管2に接続されている。 【0003】この過熱器バイパス管2には、1次過熱器1に対して上流側から過熱器バイパス弁前弁3が、下流側に過熱器バイパス源4がそれぞれ設けられ、タービンバイパス管12の接続部と復水器6との間には起動バイパス減温器5が設けられている。なお、システムによっては、2次過熱器7の出口から過熱器バイパス弁3の上流側の過熱器バイパス管2に接続されたバイパス管2’を備えているものもある。 【0004】このような配管系統において、1次過熱器1の出口側に接続された過熱器バイパス管2、過熱器バイパス弁前弁3及び過熱器バイパス弁4は、ボイラの起動時に2次及び3次過熱器7、8への蒸気流入を抽気することによって2次及び3次過熱器7、8での昇温を早めるために設置されている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかし、このような配管系統では、過熱器バイパス管2を1次過熱器1の出口から復水器6まで、あるいはこれに2次過熱器7の出口から過熱器バイパス管2のバイパス管2’を加えた配管を接続しなければならないため、引き回す配管の長さが長くなっていた。 【0006】また、過熱器バイパス弁4の入口側と出口側の差圧が、入口側がボイラの器内圧力、出口側が復水器6の器内圧力となり、高差圧で使用されていた。そのため、経年での過熱器バイパス弁4の弁シート部での損傷が問題となることがあった。 【0007】このように配管長さの長大化や弁シート部での損傷は、設備の増大とメンテナンス頻度の増加を招き、前者は設備コストを、後者は運転コストをそれぞれ上昇させる原因となっていた。 【0008】本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、配管を短縮化すること、及びメンテナンス頻度を減少させ、設備コスト及び運用コストを低減することができるボイラの起動パイパス装置を提供することにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため、本発明は、ボイラからの蒸気を加熱する過熱器と、過熱器からタービンに至る主蒸気管と、この主蒸気によって導かれる蒸気のタービンへの流入をバイパスするタービンバイパス管と、このタービンバイパス管への蒸気の流入を制御する弁手段とを備え、ボイラ起動時に過熱器への流入蒸気を抽気するボイラの起動バイパス装置において、前記流入蒸気を抽気する過熱器バイパス管を、前記タービンバイパス管に設けられた弁手段の上流側に接続した。 【0010】この場合、前記過熱器バイパス管の一端は最終段を除く各過熱器の出口側に接続され、各段から過熱器に流入する蒸気を抽気するようにするとよい。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。 【0012】図1は本発明の実施形態に係る貫流ボイラの起動バイパス配管を中心に貫流ボイラの配管系統の要部を示す図である。この実施形態は図2に示した従来例における過熱器バイパス管2を1次過熱器1の出口側とタービンバイパス管12のタービンバイパス弁前弁10の入口側とに接続し、1次過熱器1の過熱蒸気をタービンバイパス弁前弁10およびタービンバイパス弁11の上流側に導くようにしたものである。その他の各部の構成は前述の図2に示した従来例と同等に構成されているので、説明は省略する。 【0013】このように構成した場合、ボイラ起動時に1次過熱器1から2次過熱器7への流入蒸気を過熱器バイパス管2で抽気し、タービンバイパス弁前弁10およびタービンバイパス弁11の上流側に導く。あるいは、図2に示したバイパス管2’をさらに設け、2次過熱器7から3次過熱器8への流入蒸気を抽気して過熱器バイパス管2に導くようにして前記弁10の入口側で1次過熱器1や2次過熱器7で抽気した蒸気を回収する。 【0014】このように構成すると、2次過熱器7や3次過熱器での昇温時間の短縮化を図ることができるとともに、過熱器バイパス管2の配管長さの短縮化も図ることができる。また、前述の入口側と出口側の差圧が問題となった過熱器バイパス弁4の入口側と出口側の差圧は、入口側が1次過熱器1の出口圧(過熱器バイパス管2の取り出し元の過熱器中間段の圧力)、出口側がタービンバイパス管12の主蒸気9の取り出し部からの圧力損失分となり、差圧も減少させることができる。これにより、前記過熱バイパス弁4の経年により弁損傷の低減も図ることができ、メンテナンス周期も従来例に比べて長く設定することができる。 【0015】 【発明の効果】以上のように、本発明によれば、流入蒸気を抽気する過熱器バイパス管をタービンの入口側に接続されたタービンバイパス管に設けられたタービンバイパス弁の上流側に接続したので、過熱器バイパス管の長さを短くすることができ、これによってプラント設備のコストを低減することができる。また、過熱器バイパス管に設けられる過熱器バイパス弁前後の差圧を小さくすることができるので、過熱器バイパス弁の経年による損傷を抑制することができ、これによってメンテナンス間隔を長くすることが可能となり、運用コストの低減も図ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005441 【氏名又は名称】バブコック日立株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年2月25日(2000.2.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100078134 【弁理士】 【氏名又は名称】武 顕次郎
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| 【公開番号】 |
特開2001−241602(P2001−241602A) |
| 【公開日】 |
平成13年9月7日(2001.9.7) |
| 【出願番号】 |
特願2000−49973(P2000−49973) |
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