| 【発明の名称】 |
ボイラ給水制御方法及びボイラ給水機構 |
| 【発明者】 |
【氏名】渡辺 正彦
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| 【要約】 |
【課題】燃焼炉1で生成する燃焼ガスを導く煙道3に伝熱管7を配置して、燃焼ガスの保有熱を回収するボイラ4に、ボイラ給水を、伝熱管7のうちで煙道3の下流側に配置した伝熱管7で構成される節炭器6を経て供給する給水路18を備えるボイラ給水機構10を、伝熱管7の伝熱面に汚れが生じてもボイラ4における蒸気発生量の変動を抑制できる手段を提供する。
【解決手段】伝熱管7における熱伝達量の変化を検出する熱伝達量変化検出手段20と、節炭器6の入口における入口給水温度を設定自在な給水温度設定手段22と、給水温度設定手段22において設定された入口給水温度を調節する設定温度調節手段23とを設けて、設定温度調節手段23を、熱伝達量変化検出手段20からの熱伝達量変化信号の入力を受けて、熱伝達量の変化方向に応じて、入口給水温度を予め設定された標準給水温度よりも高く又は低く調節するように構成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 燃焼炉(1)で生成する燃焼ガスの保有熱を回収する伝熱管(7)を、前記燃焼ガスを導く煙道(3)に配置してあるボイラ(4)に、ボイラ給水を、前記煙道(3)の下流側に配置した前記伝熱管(7)で構成される節炭器(6)を経て供給するボイラ給水機構(10)におけるボイラ給水制御方法であって、前記伝熱管(7)における熱伝達量の変化を検出して、前記熱伝達量が変化したと判断した場合に、その熱伝達量の変化に応じて、前記節炭器(6)の入口給水温度を変化させるボイラ給水制御方法。 【請求項2】 前記熱伝達量の変化を検出するに、前記煙道(3)で、前記節炭器(6)の出口における節炭器出口排ガス温度を検出し、前記節炭器出口排ガス温度が予め設定された標準出口温度範囲から上方に逸脱した場合に、前記節炭器(6)の入口給水温度を、予め設定された標準給水温度よりも低くする請求項1記載のボイラ給水制御方法。 【請求項3】 前記熱伝達量の変化を検出するに、前記ボイラ(4)における蒸気発生量を検出し、前記蒸気発生量が予め設定された標準蒸気発生量の範囲から下方に逸脱した場合に、前記節炭器(6)の入口給水温度を、予め設定された標準給水温度よりも低くする請求項1記載のボイラ給水制御方法。 【請求項4】 燃焼炉(1)で生成する燃焼ガスを導く煙道(3)に伝熱管(7)を配置して、前記燃焼ガスの保有熱を回収するボイラ(4)に、ボイラ給水を、前記伝熱管(7)のうちで前記煙道(3)の下流側に配置した伝熱管(7)で構成される節炭器(6)を経て供給する給水路(18)を備えるボイラ給水機構であって、前記伝熱管(7)における熱伝達量の変化を検出する熱伝達量変化検出手段(20)と、前記節炭器(6)の入口における入口給水温度を設定自在な給水温度設定手段(22)と、前記給水温度設定手段(22)において設定された入口給水温度を調節する設定温度調節手段(23)とを設けて、前記設定温度調節手段(23)を、前記熱伝達量変化検出手段(20)からの熱伝達量変化信号の入力を受けて、前記熱伝達量の変化方向に応じて、前記入口給水温度を予め設定された標準給水温度よりも高く又は低く調節するように構成してあるボイラ給水機構。 【請求項5】 前記煙道(3)における前記節炭器(6)の出口部に、節炭器出口排ガス温度を検出する排ガス温度検出手段(21)を配置して、前記熱伝達量変化検出手段(20)を、前記節炭器出口排ガス温度が予め設定された標準出口温度範囲から上方に逸脱した場合に熱伝達量低下信号を発信するように構成して、前記設定温度調節手段(23)により、前記入口給水温度を予め設定された標準給水温度よりも低く調節するように構成してある請求項4記載のボイラ給水機構。 【請求項6】 前記ボイラ(4)の出口における蒸気流量を検出する発生蒸気量検出手段(25)を設けて、前記熱伝達量変化検出手段(20)を、前記発生蒸気量検出手段(25)で検出した蒸気流量が予め設定された標準蒸気発生量の範囲から下方に逸脱した場合に熱伝達量低下信号を発信するように構成して、前記設定温度調節手段(23)により、前記入口給水温度を予め設定された標準給水温度よりも低く調節するように構成してある請求項4記載のボイラ給水機構。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ボイラ給水制御方法及びボイラ給水機構に関し、詳しくは、燃焼炉で生成する燃焼ガスの保有熱を回収する伝熱管を、前記燃焼ガスを導く煙道に配置してあるボイラに、ボイラ給水を、前記煙道の下流側に配置した前記伝熱管で構成される節炭器を経て供給するボイラ給水機構におけるボイラ給水制御方法、及び燃焼炉で生成する燃焼ガスを導く煙道に伝熱管を配置して、前記燃焼ガスの保有熱を回収するボイラに、ボイラ給水を、前記伝熱管のうちで前記煙道の下流側に配置した伝熱管で構成される節炭器を経て供給する給水路を備えるボイラ給水機構に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、燃焼炉においては、ゴミ焼却炉を例に挙げて説明すると、図5に示すように、投入された被処理物を搬送しながら焼却処理するストーカ式火床2を備える火炉で生成する燃焼ガスを導く煙道3に伝熱管7を配置して、前記煙道3の下流側に向けて、前記燃焼ガスを下方に案内する第1パスに配置され、前記燃焼ガスの保有熱を回収するボイラ4と、前記第1パスからの燃焼ガスを上方に案内する第2パスに配置され、前記ボイラ4で生成した蒸気を過熱する過熱器5と、前記第2パスからの排ガスを下方に案内する第3パスに配置され、前記ボイラ4への給水を予熱する節炭器6とを順に形成してある。そして、前記過熱器5からの過熱蒸気により駆動される蒸気タービン8Bに結合した発電機8Aを備える発電設備8を備えている。前記蒸気タービン8Bを駆動した後の蒸気は復水器8Cに導かれ、その復水器8Cで凝縮し、ボイラ4に還流するための凝縮水として復水タンク9に一時貯留される。さらに、その復水タンク9に貯留された凝縮蒸気をボイラ給水として前記節炭器6を経て供給する給水路18にボイラ給水ポンプ19を備えるボイラ給水機構10を設けてある。前記ボイラ給水機構10には、前記復水タンク9からの凝縮水を供給する給水ポンプ12を備える凝縮水供給路11を設けて、前記凝縮水を蒸気加熱して脱気する脱気器13に接続してあり、前記凝縮水は、脱気した後、前記脱気器13から前記給水路18に設けた前記ボイラ給水ポンプ19により前記ボイラ給水として前記節炭器6経由で前記ボイラ4に供給される。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記従来のボイラ給水機構10においては、脱気後のボイラ給水温度を安定して維持するために、前記脱気器13の脱気室14に加熱蒸気を供給して前記凝縮水を加熱するように構成してある。しかしながら、前記節炭器6の入口温度を一定に維持してある場合に、前記燃焼ガス中の灰分や未燃分が前記伝熱管7の伝熱面に付着したりして前記伝熱面に汚れが生ずると、前記伝熱管7における熱伝達係数が低下する結果、前記燃焼ガスの保有熱が十分に回収できなくなり、前記ボイラ4からの蒸気発生量に変動を引き起こして、ゴミ発電プラントの発電量を安定して維持できなくなるという問題を有している。そこで、本発明のボイラ給水制御方法及びボイラ給水機構は、上記の問題点を解決し、伝熱管の伝熱面に汚れが生じても蒸気発生量の変動を抑制できる手段を提供することを目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】 【0005】〔本発明の特徴手段〕本発明に係るボイラ給水制御方法は、燃焼炉で生成する燃焼ガスの保有熱を回収する伝熱管を、前記燃焼ガスを導く煙道に配置してあるボイラに、ボイラ給水を、前記煙道の下流側に配置した前記伝熱管で構成される節炭器を経て供給するボイラ給水機構において、前記伝熱管における伝熱面の汚れを検出して、前記汚れに起因する熱伝達量の変化を抑制して前記伝熱管の汚れを補完する点に特徴を有するものであり、夫々に以下のような特徴を備えるものである。 【0006】上記の目的のための本発明のボイラ給水制御方法の第1特徴手段は、請求項1に記載の如く、伝熱管における熱伝達量の変化を検出して、前記熱伝達量が変化したと判断した場合に、その熱伝達量の変化に応じて、節炭器の入口給水温度を変化させる点にある。 【0007】上記の目的のための本発明のボイラ給水制御方法の第2特徴手段は、請求項2に記載の如く、前記第1特徴手段における熱伝達量の変化を検出するのに、煙道で、節炭器の出口における節炭器出口排ガス温度を検出し、前記予熱器出口排ガス温度が予め設定された標準出口温度範囲から上方に逸脱した場合に、前記節炭器の入口給水温度を、予め設定された標準給水温度よりも低くする点にある。 【0008】上記の目的のための本発明のボイラ給水制御方法の第3特徴手段は、請求項3に記載の如く、前記第1特徴手段における熱伝達量の変化を検出するのに、ボイラにおける蒸気発生量を検出し、前記蒸気発生量が予め設定された標準蒸気発生量の範囲から下方に逸脱した場合に、節炭器の入口給水温度を、予め設定された標準給水温度よりも低くする点にある。 【0009】〔本発明の特徴構成〕本発明に係るボイラ給水機構は、燃焼炉で生成する燃焼ガスを導く煙道に伝熱管を配置して、前記燃焼ガスの保有熱を回収するボイラに、ボイラ給水を、前記伝熱管のうちで前記煙道の下流側に配置した伝熱管で構成される節炭器を経て供給する給水路を備えるボイラ給水機構において、前記伝熱管における熱伝達量の変化を検出する熱伝達量変化検出手段を設けて、その検出した熱伝達量の変化方向に応じて入口給水温度を変化させる点に特徴を有するものであり、夫々に以下のような特徴を備えるものである。 【0010】上記の目的のための本発明のボイラ給水機構の第1特徴構成は、請求項4に記載の如く、伝熱管における熱伝達量の変化を検出する熱伝達量変化検出手段と、節炭器の入口における入口給水温度を設定自在な給水温度設定手段と、前記給水温度設定手段において設定された入口給水温度を調節する設定温度調節手段とを設けて、前記設定温度調節手段を、前記熱伝達量変化検出手段からの熱伝達量変化信号の入力を受けて、前記熱伝達量の変化方向に応じて、前記入口給水温度を予め設定された標準給水温度よりも高く又は低く調節するように構成してある点にある。 【0011】上記の目的のための本発明のボイラ給水機構の第2特徴構成は、請求項5に記載の如く、前記第1特徴構成において、煙道における節炭器の出口部に、節炭器出口排ガス温度を検出する排ガス温度検出手段を配置して、熱伝達量変化検出手段を、前記節炭器出口排ガス温度が予め設定された標準出口温度範囲から上方に逸脱した場合に熱伝達量低下信号を発信するように構成して、設定温度調節手段により、前記入口給水温度を予め設定された標準給水温度よりも低く調節するように構成してある点にある。 【0012】上記の目的のための本発明のボイラ給水機構の第3特徴構成は、請求項6に記載の如く、前記第1特徴構成において、ボイラの出口における蒸気流量を検出する発生蒸気量検出手段を設けて、熱伝達量変化検出手段を、前記発生蒸気量検出手段で検出した蒸気流量が予め設定された標準蒸気発生量の範囲から下方に逸脱した場合に熱伝達量低下信号を発信するように構成して、設定温度調節手段により、前記入口給水温度を予め設定された標準給水温度よりも低く調節するように構成してある点にある。 【0013】〔特徴手段の作用及び効果〕上記本発明に係るボイラ給水制御方法によれば、節炭器、ボイラ、蒸気過熱器それぞれを構成する伝熱管の汚れを検出するとともに、その汚れに起因する熱伝達量の変化を抑制するように、熱流束を調節するものであって、夫々に、以下のような独特の作用効果を奏する。 【0014】上記本発明に係るボイラ給水制御方法の第1特徴手段によれば、熱伝達量が変化したと判断した場合には、その変化を相殺する方向に伝熱管における熱流束を調整するべく前記伝熱管における高温側と低温側との間の対数平均温度差を調節するのである。その結果、伝熱面における熱流束が調節されて、所定の熱伝達量に維持できるようになるのである。 【0015】上記本発明に係るボイラ給水制御方法の第2特徴手段によれば、上記第1特徴手段における作用効果を奏する中で、炉内温度が定常状態にあるとすれば、節炭器出口排ガス温度が標準出口温度範囲よりも上方に逸脱する場合には、伝熱管の平均的な熱流束が減少していると判断できるから、ボイラ出口のガス温度を検出するまでもなく前記ボイラにおける熱伝達量の減少が検知でき、この熱流束を増大させるために、節炭器入口への入口給水温度を低下させるのである。その結果、伝熱管における伝熱面に対する高温側と低温側との間の対数平均温度差が増大して、熱流束を増大できるのである。 【0016】上記本発明に係るボイラ給水制御方法の第3特徴手段によれば、上記第1特徴手段における作用効果を奏する中で、炉内温度が定常状態にあるとすれば、ボイラにおける蒸気発生量の低下は少なくともボイラ伝熱管における熱流束の減少を示しており、この熱流束を増大させるために、節炭器入口への入口給水温度を低下させるのである。その結果、伝熱管における伝熱面に対する高温側と低温側との間の対数平均温度差が増大して、熱流束を増大できるのである。 【0017】〔特徴構成の作用及び効果〕上記本発明に係るボイラ給水機構によれば、熱伝達量変化検出手段のより検出した伝熱管における熱伝達量の変化に対応して節炭器に供給する入口給水温度を変化させることで、前記伝熱管における熱流束を変化させて伝熱量の変化を相殺するもので、夫々に、以下のような独特の作用効果を奏する。 【0018】上記本発明に係るボイラ給水機構の第1特徴構成によれば、熱伝達量変化検出手段により伝熱管における熱伝達量の変化を検出し、その変化に応じて、その変化を相殺するように入口給水温度を調節して、前記伝熱管における伝熱面に対する高温側と低温側との間の対数平均温度差を調節し、前記伝熱管における熱流束を変化させるのである。その結果、例えば前記伝熱管の伝熱面に汚れが生じて熱貫流係数が低下したとしても、前記伝熱面の両側の温度差を高くすることにより、熱流束を増大できて、ボイラの蒸気発生量を安定して維持できるのである。 【0019】上記本発明に係るボイラ給水機構の第2特徴構成によれば、上記第1特徴構成の作用効果を奏する中で、節炭器出口排ガス温度が上昇すれば、伝熱管の平均熱流束が減少していると判断でき、ボイラ出口におけるガス温度を検出するまでもなく、前記ボイラにおける熱流束の減少が検知でき、熱伝達量変化検出手段から熱伝達量低下信号を発するのである。これを受信して設定温度調節手段で入口給水温度を標準給水温度よりも低く調節すれば、伝熱管における熱流束を増加できて、ボイラにおける蒸気発生量の減少を防止できるのである。 【0020】上記本発明に係るボイラ給水機構の第3特徴構成によれば、上記第1特徴構成の作用効果を奏する中で、発生蒸気量検出手段により検出した蒸気流量が標準蒸気発生量の範囲から下方に逸脱する場合には、ボイラの伝熱管における熱流束が減少していることが検知できるから、熱伝達量変化検出手段から熱伝達量低下信号を発するのである。これを受信して設定温度調節手段で入口給水温度を標準給水温度よりも低く調節すれば、伝熱管における熱流束を増加できて、ボイラにおける蒸気発生量の減少を防止できるのである。 【0021】 【発明の実施の形態】上記本発明の実施の形態の一例について、以下に、燃焼炉としてゴミ焼却炉を例に挙げて、図面を参照しながら説明する。尚、先の図5に示して説明した要素と同一又は同様の機能を有する要素については、同一の符号を付して説明の一部を省略する。 【0022】本発明に係る燃焼炉は、図1に示すように、燃焼炉1の一例であるゴミ焼却炉1Aで生成する燃焼ガスを導く煙道3に、前記燃焼ガスの保有熱を回収するボイラ4と、そのボイラ4で生成した蒸気を過熱する過熱器5と、前記ボイラ4に供給されるボイラ給水を予熱する節炭器6とを、夫々の伝熱管7であるボイラ伝熱管7Aと、過熱器伝熱管7Bと、節炭器伝熱管7Cとを、前記煙道3に、下流側に向けて順に配置し、配管接続して設けてある。つまり、前記ボイラ給水は、前記節炭器伝熱管7Cを介して予め所定温度に予熱されて前記ボイラ4に供給されるのである。 【0023】また、前記過熱器5からの過熱蒸気により駆動される発電設備8に備える蒸気タービン8Bからの復水を一時貯留する復水タンク9からの凝縮水供給路11と前記節炭器6への給水路18との間に設けられた脱気器13には、その脱気室14に加熱蒸気を供給して前記復水タンク9からの凝縮水を飽和蒸気温度まで加熱して脱気する蒸気を供給する蒸気供給路15を接続してある。前記脱気室14には脱気圧力検出手段24を設けてあり、前記蒸気供給路15には、前記脱気圧力検出手段24で検出する前記脱気室14の脱気圧力を所定の圧力に維持するように、供給蒸気圧調節弁16を設けてある。前記脱気室14内で脱気された凝縮水は、予め設定された標準給水温度に維持されて下方の脱気器タンク17に流下し、ボイラ給水として、ボイラ給水ポンプ19により前記給水路18から前記節炭器6に送り込まれる。こうした構成で、前記節炭器6には、前記加熱蒸気のより加熱され、脱気されたボイラ給水が供給され、前記節炭器伝熱管7Cを通過する際に前記煙道3の排ガスの熱により予熱された後、前記ボイラ4に供給されるのである。 【0024】さらに、本発明に独特の構成として、前記伝熱管7における熱伝達量の変化を検出する熱伝達量変化検出手段20と、前記節炭器6の入口における入口給水温度を設定自在な給水温度設定手段22と、その給水温度設定手段22において設定された入口給水温度を調節する設定温度調節手段23とを設ける。前記熱伝達量の変化を検出するために、前記煙道3における前記節炭器6の出口部に、その節炭器6を通過した排ガスの節炭器出口排ガス温度を検出する排ガス温度検出手段21を配置して、前記節炭器出口排ガス温度が予め設定された標準出口温度範囲から逸脱した場合に前記設定温度調節手段23に向けて熱伝達量変化信号を発信するように前記熱伝達量変化検出手段20を構成する。そして、前記設定温度調節手段23を、前記熱伝達量変化信号の入力を受けて、前記熱伝達量の変化方向に対応して、前記熱伝達量が上昇した場合には、前記入口給水温度を前記標準給水温度よりも高く、また、前記熱伝達量が低下した場合には、前記入口給水温度を前記標準給水温度よりも低く調節するように構成する。このようにして、前記節炭器出口排ガス温度を一定に維持するのである。 【0025】以上のように構成して、例えば、燃焼炉1で生成する燃焼ガスの保有熱を回収する伝熱管7であるボイラ伝熱管7A、過熱器伝熱管7B、節炭器伝熱管7Cの少なくとも何れかに汚れが生じた場合に、その汚れに起因する前記伝熱管7における熱伝達量の低下を、煙道3において、節炭器6の出口部に配置した排ガス温度検出手段21により節炭器出口排ガス温度を検出し、熱伝達量変化検出手段20で、前記節炭器出口排ガス温度が予め設定された標準出口温度範囲から上方に逸脱した場合として検出して熱伝達量低下信号を発信し、この熱伝達量低下信号を給水温度設定手段22が受信すれば、設定温度調節手段23で供給蒸気圧調節弁16の設定圧力を低く補正することで、前記節炭器6の入口給水温度を、予め設定された標準給水温度よりも低くするのである。こうして、前記入口給水温度を低下させることにより、前記伝熱管7内外の対数平均温度差を拡大することで、前記伝熱管7における熱伝達係数の低下を補って、伝熱面の汚れに起因する前記伝熱管7における前記熱伝達係数の低下に伴う前記ボイラ4における蒸気発生量の減少を防止できるのである。さらに、ゴミ焼却炉においては、焼却される被処理物の含有塩素分によるボイラ4のボイラ伝熱管7Aにおける伝熱面の腐食を防止するために、その伝熱面温度を約300℃以下に抑えている現状から、上述のように、前記汚れに伴って前記ボイラ伝熱管7Aの伝熱面温度が上昇した場合にボイラ給水温度を低くすることになるから、上記伝熱面の腐食防止にも有効である。 【0026】上記構成のボイラ給水機構10の制御手順について説明すると、例えば図2に示すように、排ガス温度検出手段21により節炭器出口排ガス温度を検出する。熱伝達量変化検出手段20では、検出結果を標準出口排ガス温度と比較する。その比較の結果、前記節炭器出口排ガス温度が前記標準出口排ガス温度の範囲内であれば給水温度設定手段22の設定脱気圧力は変更しない。前記節炭器出口排ガス温度が前記標準出口排ガス温度の範囲内から下方に逸脱しておれば、設定温度調節手段23に正の補正値を設定し、給水温度設定手段22の設定脱気圧力を高く補正する。また、前記節炭器出口排ガス温度が前記標準出口排ガス温度の範囲内から上方に逸脱しておれば、設定温度調節手段23に負の補正値を設定し、給水温度設定手段22の設定脱気圧力を低く補正する。伝熱管7に汚れが生じた場合の具体例を挙げて説明すれば、常用時には、前記給水温度設定手段22における標準給水温度は164℃であり、脱気器13における脱気室14の圧力は、これに対応して設定圧力は約588mPa (6atg )に維持しているのであるが、前記熱伝達量低下信号を受けると、前記給水温度設定手段22における設定温度を143℃に変更し、設定温度調節手段23では脱気圧力を約294mPa (3atg )に補正するのである。 【0027】〔別実施形態〕上記実施の形態において示さなかった本発明に係るボイラ給水制御方法及びボイラ給水機構の実施の形態について以下に説明する。 【0028】〈1〉上記実施の形態に於いては、節炭器6の出口部に配置した排ガス温度検出手段21により節炭器出口排ガス温度を検出し、熱伝達量変化検出手段20で、前記節炭器出口排ガス温度が予め設定された標準出口温度範囲から上方に逸脱した場合として伝熱管7の汚れを検出する例について説明したが、本発明に係るボイラ給水制御方法及びボイラ給水機構は、前記伝熱管7の汚れに対処するのみならず、炉内温度が低下して、ボイラ4における蒸気発生量が低下する場合には、前記炉内温度の低下に伴って前記節炭器出口排ガス温度が低下するから、これを前記排ガス温度検出手段21で検出した節炭器出口排ガス温度から熱伝達量変化検出手段20でその温度低下を検知して、給水温度設定手段22により設定温度調節手段23で供給蒸気圧調節弁16の設定圧力を高く補正することで、前記ボイラ4における蒸気温度を高めて、前記ボイラ4における発生蒸気量の低下も抑制できるのである。 【0029】〈2〉上記実施の形態に於いては、給水温度設定手段22が熱伝達量変化信号を受信すれば、設定温度調節手段23で供給蒸気圧調節弁16の設定圧力を変化させるように補正して、節炭器6の入口給水温度を変化させる例について説明したが、前記入口給水温度を変化させる手段は上記に限るものではなく、他の手段も採用できる。例えば、脱気器13の下流側に接続された給水路18に補給水又は蒸気を供給して温度調節するように構成してあっても良い。 【0030】〈3〉上記実施の形態に於いては、節炭器6の入口における入口給水温度を設定自在な給水温度設定手段22と、前記給水温度設定手段22において設定された入口給水温度を調節する設定温度調節手段23とを設ける例について説明したが、これら両手段22,23を単一の手段で構成してあってもよく、また、これら両手段22,23の機能を熱伝達量変化検出手段20に備えさせてあってもよい。 【0031】〈4〉上記実施の形態に於いては、熱伝達量の変化を検出するために、前記煙道3における前記節炭器6の出口部に、その節炭器6を通過した排ガスの節炭器出口排ガス温度を検出する排ガス温度検出手段21を配置して、前記節炭器出口排ガス温度が予め設定された標準出口温度範囲から逸脱した場合に設定温度調節手段23に向けて熱伝達量変化信号を発信する例について説明したが、例えば図3に示すように、前記熱伝達量の変化を検出するのに、ボイラ4の出口における蒸気流量から前記ボイラ4における蒸気発生量を検出する発生蒸気量検出手段25を設けて、前記発生蒸気量検出手段25で検出した蒸気流量が予め設定された標準蒸気発生量の範囲から逸脱した場合に熱伝達量変化信号を発信するように構成して、前記設定温度調節手段23により、入口給水温度を予め設定された標準給水温度に対して変化させるようにボイラ給水機構10を構成してあってもよい。この場合においては、前記発生蒸気量検出手段25で検出した蒸気流量が予め設定された標準蒸気発生量の範囲から逸脱した場合に、熱伝達量変化信号を発信するように前記熱伝達量変化検出手段20を構成して、前記設定温度調節手段23により、前記入口給水温度を前記標準給水温度よりも高く又は低く調節するように構成すればよい。前記伝熱管7に汚れが生じた場合について説明すれば、例えば図4に示すように、前記発生蒸気量検出手段25で検出した蒸気流量が予め設定された標準蒸気発生量の範囲から下方に逸脱した場合に、前記伝熱管7の汚れを検出するものとし、熱伝達量低下信号を発信するように前記熱伝達量変化検出手段20を構成して、前記設定温度調節手段23により、前記入口給水温度を前記標準給水温度よりも低く調節するのである。 【0032】〈5〉燃焼炉1がゴミ焼却炉1Aである場合に、上記〈4〉における標準蒸気発生量を定めるのに、前記ゴミ焼却炉1A内に投入するゴミのゴミ質により炉内で燃焼するゴミの低位発熱量が異なることに対応するために、前記標準蒸気発生量を前記ゴミ質により異ならせて設定し、投入されるゴミのゴミ質に応じて、そのゴミ質に対応する標準蒸気発生量を用いて、発生蒸気量検出手段25で検出した蒸気流量を、選択した標準蒸気発生量と比較するようにしてもよい。このように構成すれば、前記蒸気流量により前記伝熱管7の汚れを検出する場合に、ゴミ質の変化に伴う蒸気流量の変化を誤って前記伝熱管7の汚れと判断することを防止できながら、同時に前記ゴミ質の変化による蒸気流量の変化を抑制できるようになる。 【0033】〈6〉上記実施の形態に於いては、本発明に係るボイラ給水制御方法及びボイラ給水機構をゴミ焼却炉1Aに適用した例について説明したが、その適用対象は上記に限らず、ボイラ4は、通常のボイラであってもよく、他の燃焼設備に敷設された廃熱ボイラであってもよい。 【0034】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によって、伝熱管の伝熱面に汚れが生じても蒸気発生量の変動を抑制でき、また、前記伝熱面の温度を容易に調節できる手段を提供できた。 【0035】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ
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| 【出願日】 |
平成12年2月2日(2000.2.2) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107308 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開2001−215001(P2001−215001A) |
| 【公開日】 |
平成13年8月10日(2001.8.10) |
| 【出願番号】 |
特願2000−24896(P2000−24896) |
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