| 【発明の名称】 |
炉内足場構造体とその据付方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】藪木 亨
【氏名】古川 淳
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| 【要約】 |
【課題】比較的簡単に点検、補修用の炉内足場機材の組み上げを行うことができる足場構造体とその据付方法を提供すること。
【解決手段】副側壁底壁部5に設けられたマンホール6から炉内へ、足場7と滑車8とワイヤ巻きとりローラ9を搬入し、ローラ9からのワイヤ10を滑車8を介して足場7の先端部に取り付けておき、足場7を炉幅方向に仮置きし、天井部11に設けられた開口部より滑車支持用ワイヤを降ろし、該ワイヤにより滑車8を天井部11まで吊り上げ、ローラ9からのワイヤ10を巻き取ることにより、足場7を立ち上げて、ローラ9によりワイヤ10を送り出し、足場7をスクリーン管13の間隙から水平となるまで火炉の1内の前方に向かって倒し、さらに、吊り下げ型伝熱器19〜22に対して前方に向かって押し出し、足場7のスクリーン管13と型伝熱器19〜21の交差位置で足場7を固定し、順次前記作業を繰り返し、炉内に伸延した足場7の少なくとも2本を互いに連結する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 火炉天井部と該天井部のボイラ後方の副側壁部内に配置された吊り下げ型伝熱器等の点検又は補修を行うために、火炉内に伸延して設けられる足場構造体の据付方法において、副側壁の底壁部にマンホールを設け、該マンホールから火炉内へ、炉内伸延用足場とワイヤーを含む足場設置用機材を搬入し、天井部に開口部を設け、該開口部から伸延用足場の先端部に取り付けたワイヤーで伸延用足場を立ち上げ、火炉の前後方向であって、伸延用足場の炉内への伸延方向に向けてワイヤーを送り出して伸延用足場が水平となるまで火炉の前方に向かって倒し、さらに、伸延用足場を吊り下げ型伝熱器に固定し、順次前記作業を繰り返し、前記作業により炉内に伸延した伸延用足場の少なくとも2本を互いに連結することを特徴とする伸延用足場の据付方法。 【請求項2】 火炉天井部と該天井部のボイラ後方の副側壁部内に配置された吊り下げ型伝熱器等の点検又は補修を行うために、火炉内に伸延して設けられる足場構造体の据付方法において、副側壁の底壁部にマンホールを設け、該マンホールから火炉内へ、炉内伸延用足場と滑車とワイヤー巻きとりローラーを含む足場設置用機材を搬入し、前記ワイヤー巻きとりローラーからのワイヤーを滑車を介して伸延用足場の先端部に取り付けた後、伸延用足場を炉幅方向に仮置きし、天井部に開口部を設け、該開口部より火炉内に滑車支持用ワイヤーを降ろし、該ワイヤーにより滑車を天井部まで吊り上げ、前記ワイヤー巻きとりローラーからのワイヤーを巻き取ることにより、伸延用足場の先端部から立ち上げ、前記滑車の回転方向を火炉の前後方向であって、伸延用足場の炉内への伸延方向に向けてワイヤー巻きとりローラーによりワイヤーを送り出し、伸延用足場の先端部から副側壁に設置されているスクリーン管の間隙を通り水平となるまで伸延用足場を火炉の前方に向かって倒し、さらに伸延用足場をワイヤーを送り出しながら点検又は補修対象の吊り下げ型伝熱器に向けて火炉内の前方に向けて押し出した後、伸延用足場を、該足場のスクリーン管との交差位置においてスクリーン管に固定し、順次前記作業を繰り返し、前記作業により炉内に伸延した伸延用足場の少なくとも2本を互いに連結することを特徴とする伸延用足場の据付方法。 【請求項3】 火炉内に、少なくとも2本以上を伸延した伸延用足場のスクリーン管への固定部に近い側から火炉の前方に向けて順に隣接する伸延用足場を互いに拘束することを特徴とする請求項2記載の伸延用足場の据付方法。 【請求項4】 火炉内に伸延した伸延足場を、スクリーン管への固定部に近い側から火炉の前方にある複数本の吊り下げ型伝熱器との交差位置で、順に伸延用足場を吊り下げ型伝熱器に固定することを特徴とする請求項2記載の伸延用足場の据付方法。 【請求項5】 隣接する伸延用足場間に作業用床を設けたことを特徴とする請求項2の足場の据付方法。 【請求項6】 火炉天井部と該天井部のボイラ後方の副側壁部内に配置された吊り下げ型伝熱器等の点検又は補修を行うために、火炉内に伸延して設けられる足場構造体において、副側壁に設置されているスクリーン管及び火炉天井部から吊り下げられている複数本の吊り下げ型伝熱器の間隙から火炉前方に向かって伸延されており、スクリーン管との交差位置においてスクリーン管に拘束されており、少なくとも1つの吊り下げ型伝熱器との交差位置で、該吊り下げ型伝熱器に拘束された伸延用足場と、前記スクリーン管及び吊り下げ型伝熱器の炉幅方向のピッチ及び配置に基づいて天井部に設けられた開口部から吊り下げられた滑車と、炉内伸延用足場の先端部とを接続した伸延用足場を支持するワイヤーとから成ることを特徴とする足場構造体。 【請求項7】 伸延用足場は少なくとも2本以上設けられ、隣接する炉内伸延用足場は、互いに拘束手段により拘束されていることを特徴とする請求項6記載の足場構造体。 【請求項8】 伸延用足場の端部には少なくとも1以上のリンク部が接続可能に成っており、伸延用足場の長さ及びリンク部の長さは副側壁底壁と火炉天井部との間の長さより短くしたことを特徴とする請求項7記載の足場構造体。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は運転を停止したボイラの火炉内の上部に足場を設置する方法と足場構造体に関する。 【0002】 【従来の技術】図8に示すようにボイラの内部の定期点検及びボイラ内に設置される吊り下げ型伝熱器19〜22等の修理などのためには、ボイラの運転を停止して火炉1内に足場装置を設置することが行われている。 【0003】従来の足場装置の設置は、ボイラの運転停止後、火炉1が完全に冷却したら、作業員が火炉1内に入り炉内足場機材を搬入して、火炉1の炉底部2の上部に水平ステージ3aを、まず設置し、その水平ステージ3aの上方に火炉1の壁面に沿って足場4aを積み重ね、さらに火炉1の上部に水平ステージ3bを設置し、その水平ステージ3bの上方に火炉の壁面及び吊り下げ型伝熱器19〜22の近傍に足場4bを積み重ねて組み立てている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来は、炉底部2から足場4a、4bを組み上げるため、傾斜した炉底部2に水平ステージ3aを設置し、さらに足場4a、4b及び水平ステージ3bを設置するので、これらの炉内足場機材の組み上げに相当の日数を必要としていた。 【0005】本発明の課題は、比較的簡単に炉内足場機材の組み上げを行うことができる足場構造体とその据付方法を提供することである。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記本発明の課題は、火炉天井部と該天井部のボイラ後方の副側壁部内に配置された吊り下げ型伝熱器等の点検又は補修を行うために、火炉内に伸延して設けられる足場構造体の据付方法において、副側壁の底壁部にマンホールを設け、該マンホールから火炉内へ、炉内伸延用足場とワイヤーを含む足場設置用機材を搬入し、天井部に開口部を設け、該開口部から伸延用足場の先端部に取り付けたワイヤーで伸延用足場を立ち上げ、火炉の前後方向であって、伸延用足場の炉内への伸延方向に向けてワイヤーを送り出して伸延用足場が水平となるまで火炉の前方に向かって倒し、さらに、伸延用足場を吊り下げ型伝熱器に固定し、順次前記作業を繰り返し、前記作業により炉内に伸延した伸延用足場の少なくとも2本を互いに連結する伸延用足場の据付方法により解決される。 【0007】また、本発明のより具体的な方法は次の通りである。すなわち、火炉内の吊り下げ型伝熱器等が設けられた火炉上部の点検又は補修を行うために、火炉内に伸延して設けられる足場の据付方法において、副側壁底壁部に設けられたマンホールから炉内へ、炉内伸延用足場と滑車とワイヤー巻きとりローラーを含む足場設置用機材を搬入し、前記ワイヤー巻きとりローラーからのワイヤーを滑車を介して炉内伸延用足場の先端部に取り付けておき、炉内伸延用足場を炉幅方向に仮置きし、天井部に設けられた開口部より滑車支持用ワイヤーを降ろし、該ワイヤーにより滑車を天井部まで吊り上げる段階と、前記ワイヤー巻きとりローラーからのワイヤーを巻き取ることにより、炉内伸延用足場を立て、前記滑車の回転方向を火炉の前後方向であって、炉内伸延用足場の炉内への伸延方向に向け、ワイヤー巻きとりローラーによりワイヤーを送り出し、炉内伸延用足場をスクリーン管の間隙から水平となるまで火炉の前方に向かって倒し、さらに炉内伸延用足場をワイヤーを送り出しながら、対象とする伝熱器に対して前方に向かって押し出し、炉内伸延用足場を、該足場のスクリーン管との交差位置において固定し、順次前記作業を繰り返し、前記作業により炉内に伸延した炉内伸延用足場の少なくとも2本を互いに連結手段により連結する段階と、前記段階において、炉内に少なくとも2本以上を伸延した炉内伸延用足場の、スクリーン管への固定部に近い側から、火炉の前方向に、炉内伸延用足場に足場拘束手段を順次取付る段階と、前記段階において、炉内に伸延した炉内伸延用足場を、吊り下げ型伝熱器に拘束する段階と、前記段階において、隣接する炉内伸延足場間に作業用床を設ける段階を包含する。 【0008】 【作用】上記の炉内伸延用足場の据付方法によれば、副側壁底壁部から炉内の前方に向かって足場を伸延することで、炉底部から足場を順次組み上げることなく火炉内の上部に足場を設置することができる。また、炉内伸延用足場は、スクリーン管及び吊り下げ型伝熱器の間隙から火炉前方に向かって伸延されており、スクリーン管との交差位置及び吊り下げ型伝熱器との交差位置で、これらの機器に拘束することにより支持することができる。 【0009】また、炉内伸延用足場の端部とリンク部間の長さを副側壁底壁と天井壁間の長さより短くし、足場の先端を天井部に設置した滑車を介し、天井部まで吊り上げ、滑車の回転方向を火炉の前後方向に向け、足場を火炉内の前方に向かって倒すことにより、火炉内の上方の吊り下げ型伝熱器まで足場を延ばすことができる。 【0010】また、上記本発明の足場の据付方法によれば、ボイラの炉壁に設ける開口は、滑車支持用ワイヤーを降ろすため、火炉天井部に設ける開口部のみであり、実用新案第2524101号の足場設置方法において、必要とされている足場用梁挿入口、設置口、挿入口などの多数の炉壁開口部を設けることはない。 【0011】さらに、前記実用新案第2524101号の考案では、炉壁開口部には支持梁等が貫通するため、大型の開口部が必要であり、ボイラ建設時からその開口部付近の炉壁管を開口部に対応した形状に曲げておく必要があり、またボイラ操業時の閉塞状態確保のための大型の蓋が必要である。 【0012】これに対して、本発明においては、炉壁を貫通する開口部はワイヤーのみを通すため、比較的小さな開口を設ければよく、開口部付近の炉壁管を曲げておく必要もないため、ボイラ操業時の閉塞状態確保も容易である。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、図1〜図7を参照して本発明を適用した実施の形態を示す。図1〜図5はボイラの火炉内の吊り下げ型伝熱器19、20、21、22を配置している火炉天井部及び副側壁に足場を据え付ける手順を説明する火炉内の要部側面図であり、図6は炉内伸延用足場の斜視図であり、図7は図4の炉内伸延用足場の設置状態の平面図である。 【0014】図1に示すように副側壁底壁5に設けられたマンホール6から火炉1内へ、炉内伸延用足場7と滑車8とワイヤー巻きとりローラー9を含む足場設置用機材を搬入し、ワイヤー巻きとりローラー9から伸ばしたワイヤー10を滑車8を介して炉内伸延用足場7の先端部に取り付ておく。この炉内伸延用足場7を火炉天井部11の副側壁底壁5の炉幅方向(ボイラ前後方向と直交する方向)に仮置きし、副側壁部分の火炉天井部11に設けられた開口部より天井部11を貫通して滑車支持用ワイヤー12を降ろし、該ワイヤー12により滑車8を天井部11まで吊り上げる。 【0015】次いで、図1に示すように、ワイヤー巻きとりローラー9からのワイヤー10を巻き取ることにより炉内伸延用足場7の先端部を吊り上げ、炉内伸延用足場7の先端部から炉内伸延用足場7の下端のリンク部16までを立ち上げる。リンク部16は図6に示すように炉内伸延用足場7の端部同士を接続するものであり、炉内伸延用足場7の必要設置長さに応じてリンク部16の設置数を決める。 【0016】さらに、図2に示すように、滑車8の回転方向を火炉1の前後方向であって、同時に炉内伸延用足場7の炉内への伸延方向に向け、さらに足場7の下端部にリンク部16を取り付ける。 【0017】次いで、図3に示すように、ワイヤー巻きとりローラー9によりワイヤー10を送り出し、ワイヤー10に取り付けた炉内伸延用足場7の先端部をスクリーン管13の間隙から、火炉1の前方に向かって倒し、さらに、図4に示すように炉内伸延用足場7をボイラ火炉1の前方に押し出した後、炉内伸延用足場7を該足場7とスクリーン管13との交差位置においてスクリーン管13に固定する。 【0018】さらに前記作業を繰り返し、図6に示すように、炉内に並列状に伸延した炉内伸延用足場7の少なくとも2本を、互いに連結金具14によりスクリーン管13との固定部からボイラー火炉1内の前方に向かって順次連結していく。 【0019】また、炉内伸延用足場7の回転防止用のピン15をスクリーン管13との固定部からボイラ火炉1内の前方に向かって隣接する炉内伸延用足場7に順次差し込むことにより、炉内伸延用足場7の回転を防止することができる。 【0020】また、スクリーン管13と炉内伸延用足場7との固定部から火炉1の前方に向かって、前記連結金具14、ピン15を順次取り付ける過程において、連結金具14及びピン15の取り付けが完了した範囲の炉内伸延用足場7の上に、図7に示すように、足場板17を順次張り、また、スクリーン管13と吊り下げ型伝熱器21のボイラー前後方向の間隙、及び吊り下げ型伝熱器19〜21のボイラー前後方向の間隙には、隣接する炉内伸延用足場7間に足場板18を張ることにより、作業をより安全に効率的に行うことができる。 【0021】このように、前記炉内伸延用足場7の連結作業及び足場板17の張り付け作業を、スクリーン管13との固定部24(図4)からボイラー火炉1の前方にかって繰り返し行う。 【0022】なお、上記作業の過程において、図5に示すように、炉内伸延用足場7は、スクリーン管13との交差部である固定部24においてスクリーン管13と固定した後、吊り下げ型伝熱器管21との交差部である固定部25、固定部26を固定し、吊り下げ型伝熱器管21で炉内伸延用足場7を支持する。 【0023】前記固定作業は、ワイヤ及びチェーンブロック等を用いて行う。前記作業と同様に、順次、吊り下げ型伝熱器管19〜20との交差部である固定部27〜29をそれぞれ、固定する。 【0024】従って、天井部11の滑車8を介し、ワイヤー巻きとりローラー9からのワイヤー10によって炉内伸延用足場7の先端部を支持することに加え、炉内伸延用足場7は、スクリーン管13との交差部、及び、吊り下げ型伝熱器管19〜21との交差部で固定支持することにより撓みを防止することができ、安全に作業を行うことができる。 【0025】 【発明の効果】本発明に係わる火炉内の足場構造体により、副側壁底壁部から火炉内の上部に足場を伸延することができるので、従来技術のように炉底部から火炉の上部の高さで足場を組み上げる必要がなくなり、足場設置に要する日数を大幅に削減でき、吊り下げ型伝熱管の早急な修理が可能となり、発電プラントの停止期間も短くすることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005441 【氏名又は名称】バブコック日立株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年12月10日(1999.12.10) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100096541 【弁理士】 【氏名又は名称】松永 孝義
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| 【公開番号】 |
特開2001−173901(P2001−173901A) |
| 【公開日】 |
平成13年6月29日(2001.6.29) |
| 【出願番号】 |
特願平11−352301 |
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