| 【発明の名称】 |
照明装置およびショーケース |
| 【発明者】 |
【氏名】横谷 良二
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| 【要約】 |
【課題】展示物の鑑賞の障害とならず、配光制御が容易で、メンテナンスが容易な照明装置およびショーケースを提供する。
【解決手段】展示物収納部9の前面1、背面2、両側面3、4および上面5を透明に形成した展示ショーケースに設置する照明装置であって、鑑賞の妨げとならない位置に設置した光源装置7と、この光源装置7の光を展示物収納部9の所定の位置まで導光する透明の導光部材6と、この導光部材6の導光光を展示物13に照射する方向に制御する光制御部材8とを備え、光制御部材8は透明なプリズムであって、導光部材6の上端に一つのプリズム面の端部近傍が密着するように固定され、かつ主な出射光がそのプリズム面であるように形状を設定している。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 展示物収納部の前面、背面、両側面および上面の少なくとも一部を透明に形成した展示ショーケースに設置する照明装置であって、鑑賞の妨げとならない位置に設置した光源装置と、この光源装置の光を前記展示物収納部の所定の位置まで導光する透明の導光部材と、この導光部材の少なくとも一部の導光光を展示物に照射する方向に制御する光制御部材とを備え、前記光制御部材は透明なプリズムであって、前記導光部材の上端に第1のプリズム面の端部近傍が密着するように固定され、かつ主な出射光が前記第1のプリズム面であるように形状を設定したことを特徴とする照明装置。 【請求項2】 前記プリズムは、前記導光部材の上端の上方であって前記プリズム面に対して略45度傾斜した第2のプリズム面を有する請求項1記載の照明装置。 【請求項3】 前記プリズムは前記導光部材の上端が密着する前記第1のプリズム面を除くプリズム面に鏡面反射処理を施している請求項1または請求項2記載の照明装置。 【請求項4】 前記プリズムは前記第1のプリズム面(8a)と平行な対向プリズム面(18)を有する断面台形であり、前記第1のプリズム面(8a)に隣接する第2のプリズム面(19)は前記第1のプリズム面(8a)と45°の傾斜をなし、前記第1のプリズム面(8a)に隣接する第3のプリズム面(20)は前記第1のプリズム面(8a)と角度αをなして傾斜し、前記αはα=0.43×cos-1{(1/n)×sinβ}であり(ここで、nはプリズムの屈折率、βは前記第1のプリズム面(8a)から展示物に照射する鉛直に対する照射角)、前記プリズムの幅は前記導光部材(6)の幅と同等以上であり、前記対向プリズム面(18)の前記第2のプリズム面(19)との第1の交点(B)は前記第1のプリズム面(8a)と前記第2のプリズム面(19)との交点(A)から前記導光部材(6)の最も離れた端点(E)までの距離(AE)よりも前記端点(E)から前記第1の交点(B)までの距離(EB)の方が大きく、かつ前記対向プリズム面(18)と前記第3のプリズム面(20)との第2の交点(C)は前記端点(E)から前記導光部材(6)の出射配光の光軸からの開き角γの方向に伸ばした直線よりも遠い方に離れている請求項1または請求項3記載の照明装置。 【請求項5】 前記光制御部材の任意の点に磁性具を、少なくとも前記光制御部材との接触部に鏡面処理を施して装着し、前記展示ショーケースの外側または内側に設置した磁石で前記磁性具を吸着することにより、前記光制御部材を固定する請求項4の照明装置。 【請求項6】 前記導光部材の任意の点に磁性具を、少なくとも前記導光部材との接触部に鏡面処理を施して装着し、前記展示ショーケースの外側または内側に設置した磁石で前記磁性具を吸着することにより、前記導光部材を固定する請求項4の照明装置。 【請求項7】 請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5または請求項6記載の照明装置を有するショーケース。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、展示ショーケースの照明に用いる照明装置およびショーケースに関するものである。 【0002】 【従来の技術】第1の従来例を図9に示す。すなわち展示用のショーケース202の上方の建物の天井200に設けた別置のスポットライト、ダウンライト等の光源201でショーケース202の内部を照明するものである。 【0003】第2の従来例を図10に示す。すなわち、第1の従来例においてさらに補助照明として、ケース土台に設置した光源装置203から光ファイバ204を、ケース202の底部から突出させて設置した金属製パイプ205内を通して設置し、パイプ205の上端に設けた反射鏡206で照射方向を制御してショーケース202内部を照明するものである。また金属パイプ205、反射鏡206の代わりに金属フレキシブルチューブを用いたものもある。 【0004】第3の従来例を図11、図12に示す。図11は全周展示のタイプ、図12は片面展示の覗きケースである。ケース202の天井部207に光源収納ボックスを設け乳白パネル208を介してケース202の内部を照明するものである。 【0005】第4の従来例を図13に示す。光源装置203を土台内部に設置し、光ファイバ204を金属製パイプで形成された透明部材固定用枠209の内部を通してケース202の上部に導き、ケース202の上部から照明するものである。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかし、第1の従来例は、ショーケース202と光源201が分離しているため、レイアウト変更が不便であり、ケース202と光源201を個々に移動させる必要があり、天井に光源201を設置できる所にしか移動できない。また光源201とショーケース202の間隔が大きいため配光制御が困難であり、ショーケース202を形成する透明部材による反射・屈折により、ケース202の底面に影やエッジが出やすい。また光源201が高所に設置されるためメンテナンスが不便である。 【0007】第2の従来例は金属パイプ205が展示物鑑賞の障害となり、ケース202の上部にまでパイプ205を延ばせない。 【0008】第3の従来例は、光源ボックスがケース天井部207にあるため、メンテナンスが不便であり、ケース202の内部へ赤外線も同時に放射されるため、ケース内の温度が上昇し、ケース202の天井部207が不透明となるため、展示物の鑑賞の障害となる。 【0009】第4の従来例は、金属パイプを用いた透明部材固定用枠209が展示物の鑑賞の障害となる。 【0010】したがって、この発明の目的は、展示物の鑑賞の障害とならず、配光制御が容易で、メンテナンスが容易な照明装置およびショーケースを提供することである。 【0011】 【課題を解決するための手段】請求項1記載の照明装置は、展示物収納部の前面、背面、両側面および上面の少なくとも一部を透明に形成した展示ショーケースに設置する照明装置であって、鑑賞の妨げとならない位置に設置した光源装置と、この光源装置の光を前記展示物収納部の所定の位置まで導光する透明の導光部材と、この導光部材の少なくとも一部の導光光を展示物に照射する方向に制御する光制御部材とを備え、前記光制御部材は透明なプリズムであって、前記導光部材の上端に第1のプリズム面の端部近傍が密着するように固定され、かつ主な出射光が前記第1のプリズム面であるように形状を設定したことを特徴とするものである。 【0012】請求項1記載の照明装置によれば、導光部材は透明であるため展示物鑑賞の障害とならず、美観を損ねない。導光部材によりケース上部まで容易に導光でき、ケースの天井部が透明でも導光部材を設置できる。また光制御部材により配光制御が容易になり、さらに光源装置を鑑賞の妨げとならない位置に設置することによりメンテナンスを容易にできる。光制御部材が透明であるため、展示物鑑賞の妨げとならない。また光制御部材はプリズムの下面全体からの面発光にできるため、反射鏡による反射に比べてまぶしさが緩和される。 【0013】請求項2記載の照明装置は、請求項1において、前記プリズムが、前記導光部材の上端の上方であって前記第2のプリズム面に対して略45度傾斜したプリズム面を有するものである。 【0014】請求項2記載の照明装置によれば、請求項1と同様な効果のほか、導光部材からプリズム内に入射した光は略45度傾斜したプリズム面でほとんど反射するので展示物への照射に有効利用できる。 【0015】請求項3記載の照明装置は、請求項1または請求項2において、前記第1のプリズムが前記導光部材の上端が密着するプリズム面と対向するプリズム面に鏡面反射処理を施しているものである。 【0016】請求項3記載の照明装置によれば、請求項1または請求項2と同様な効果のほか、展示物への照明効率をより一層向上することができる。 【0017】請求項4記載の照明装置は、請求項1または請求項3において、前記プリズムが前記第1のプリズム面(8a)と平行な対向プリズム面(18)を有する断面台形であり、前記第1のプリズム面(8a)に隣接する第2のプリズム面(19)は前記第1のプリズム面(8a)と45°の傾斜をなし、前記第1のプリズム面(8a)に隣接する第3のプリズム面(20)は前記第1のプリズム面(8a)と角度αをなして傾斜し、前記αはα=0.43×cos-1{(1/n)×sinβ}であり(ここで、nはプリズムの屈折率、βは前記第1のプリズム面(8a)から展示物に照射する鉛直に対する照射角)、前記プリズムの幅は前記導光部材(6)の幅と同等以上であり、前記対向プリズム面(18)の前記第2のプリズム面(19)との第1の交点(B)は前記第1のプリズム面(8a)と前記第2のプリズム面(19)との交点(A)から前記導光部材(6)の最も離れた端点(E)までの距離(AE)よりも前記端点(E)から前記第1の交点(B)までの距離(EB)の方が大きく、かつ前記対向プリズム面(18)と前記第3のプリズム面(20)との第2の交点(C)は前記端点(E)から前記導光部材(6)の出射配光の光軸からの開き角γの方向に伸ばした直線よりも遠い方に離れているものである。 【0018】請求項4記載の照明装置によれば、請求項1または請求項3と同様な効果のほか、プリズムのサイズをコンパクトにでき、展示物を最も効率よく照明することが可能となる。 【0019】請求項5記載の照明装置は、請求項4において、前記光制御部材の任意の点に磁性具を、少なくとも前記光制御部材との接触部に鏡面処理を施して装着し、前記展示ショーケースの外側または内側に設置した磁石で前記磁性具を吸着することにより、前記光制御部材を固定するものである。 【0020】請求項5記載の照明装置によれば、請求項4と同様な効果のほか、光制御部材の着脱が容易であり、かつその設置位置の微調整が容易である。 【0021】請求項6記載の照明装置は、請求項4において、前記導光部材の任意の点に磁性具を、少なくとも前記導光部材との接触部に鏡面処理を施して装着し、前記展示ショーケースの外側または内側に設置した磁石で前記磁性具を吸着することにより、前記導光部材を固定するものである。 【0022】請求項6記載の照明装置によれば、請求項4と同様な効果のほか、導光部材の着脱が容易であり、かつその設置位置の微調整が容易である。 【0023】請求項7記載のショーケースは、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5または請求項6記載の照明装置を有するものである。 【0024】請求項7記載のショーケースによれば、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5または請求項6と同様な効果がある。 【0025】 【発明の実施の形態】この発明の第1の実施の形態を図1および図2により説明する。すなわち、この照明装置を有するショーケース10は、展示物収納部9の前面1、背面2、両側面3、4の4面および上面5が透明部材例えばガラスで形成された展示ショーケースである。 【0026】このショーケース10の照明装置は、導光部材6と、光源装置7と、光制御部材8とを有する。 【0027】導光部材6は光源装置7の光を展示物収納部9の所定の位置まで導光する透明体である。実施の形態では、表面が平滑で外から見て透き通って見える透明なアクリル製の例えば円柱状(丸棒)、角柱状等の棒状であり、ショーケース10内の4隅の角に沿って展示物収納部9の底面から高さ方向に突き出して設置されている。導光部材6の下端はショーケース土台11の内部にある。導光部材6の周囲の大部分は屈折率の最も小さい(=1)空気で覆われる。したがって、導光部材6が展示物収納部9の隅に位置するので、より鑑賞を妨げない。 【0028】光源装置7は、鑑賞の妨げとならない位置に設置している。実施の形態では、ショーケース土台11の内部に設けられた光ファイバ光源装置であり、内部光源の光を光ファイバの先端より出光させる。光ファイバ7aの先端を導光部材6の下端に近接させて設置し、光源装置7の光を導光部材6に入射している。 【0029】光制御部材8は、導光部材6の少なくとも一部の導光光を展示物13に照射する方向に制御する。実施の形態では、導光部材6の上端の上方に、導光部材6からの出射光を反射して展示物13を照射するようにプリズムを設置している。プリズム(8)は断面3角形ABCの形状をなしている。導光部材6の上端にはプリズムの長辺を有するプリズム面8aの1端近傍の表面が密着するように固定されている。また導光部材6の上端の上方に位置するプリズム面8bが導光部材6の上端に密接するプリズム面8aと略45°の角度をなしている。ここでプリズム(8)の材質は導光部材の屈折率と略同等の屈折率を有する透明部材である。またプリズム(8)と導光部材6は屈折率が両者と同等の透明接着剤15で固定されている。 【0030】光源装置7の光フアイバ7aの出射光が導光部材6に入射する。入射した光は導光部材6中を導光するが、側面が平滑であり、かつその周囲の大部分が低屈折率(=1)の空気で覆われているため、側面から光が漏れることは殆どない。導光部材6中を導光した光は上端から出射し、その上部に設けられたプリズム(8)で反射されて、展示物13を効率よく照明する。すなわち、導光部材6の上端からプリズム(8)のプリズム面8aに入射した光は、図2(b)に示すように、その大部分が導光部材6の端部上方のプリズム面8bで反射し、導光部材6の端面方向の成分が大きくなった光となってプリズム面8c、8aで反射される。図中の細線は光線である。プリズム面8cでの反射光の大部分はプリズム面8aに対して臨界角を超えた光となっているため、プリズム面8aから出射される。一方、プリズム面8aで反射された光は、その大部分がプリズム面8cでさらに反射された後、プリズム面8aから出射される。また導光部材6からの出射光は光軸に対して広がった配光となっているため、プリズム(8)からの出射光はプリズム面8aの全体からの面発光となる。 【0031】なお、導光部材6の側面は完全な平滑性を有さなくても同様の効果は得られるが、より平滑であるほうが効果は大きい。また導光部材6はアクリル製でなく、屈折率の高い透明な樹脂或いはガラスであっても同様の効果を示す。 【0032】この実施の形態によれば、導光部材6は透明であるため、消灯時はもちろん点灯時でも透明性を有するので展示物13の鑑賞の障害とならない。従って美観も損ねない。導光部材6はケース10の上部まで容易に導光できる。ケース10の天井部である上面5が透明部材でも設置できる。光源装置7が容易に手の届くショーケース土台11に設置されるのでランプ交換等のメンテナンスが容易である。導光部材6を土台11に任意の長さだけ収納すれば高さ調節も容易である。ケース10の内部で照明できるため、ケース10のガラス等の透明部材の反射・屈折によるケース底面での影及びエッジの発生がない。またショーケース10の単体で照明できるため、レイアウト変更が容易であり、設置場所も自由である。また紫外線、赤外線が導光部材6で吸収されるため、照射光が展示物13を痛めない。光源装置7がショーケース10の土台11にあるため、照射光の色変更が容易となる。導光部材6の側面が平滑であれば側面からの光漏れが生じないので、点灯時でも導光部材6の側面は殆ど輝度がゼロとなり、より展示物13の鑑賞を妨げない。 【0033】さらに、光制御部材8も透明のプリズムであるため、展示物鑑賞の妨げとならない。またプリズムの下面全体からの面発光であるため、反射鏡による反射に比べてまぶしさが緩和される。 【0034】なお、光源装置7は、楕円反射鏡を備えたランプを、その集光光が導光部材6の下端に入射するように配置したものを用いても同様の効果を示す。また導光部材6はアクリル製でなく、屈折率の高い透明な樹脂或いはガラスであっても同様の効果を示す。 【0035】またプリズムの形状は上記形状に限らないが、導光部材6からの出射光がプリズム面8cに直接入射する成分があれば、その光はプリズム面8cに対して臨界角以上となっている成分が多く、反射せずにそのままプリズム面8cから出射して照明効率低下の要因となるため、導光部材6の出射配光に応じてプリズム(8)内での第1反射面ができるだけプリズム面8bとなるような形状とするのが望ましい。すなわちこの場合、プリズム(8)の頂点Aは少なくとも導光部材6の上端の上方より、頂点C側に位置することになる。 【0036】この発明の第2の実施の形態を図3に示す。すなわち、この照明装置は、第1の実施の形態において、光制御部材8のプリズムが導光部材6の上端が密着するプリズム面8aを除く他のプリズム面、この実施の形態ではプリズム面8aと対向するプリズム面8b、8cに例えば蒸着や反射鏡の接合等の鏡面反射処理16を施している。 【0037】導光部材6からの入射光がプリズム面8b、8cに対して臨界角以上となりその面から出射された光も、反射処理16によって反射されるため、全ての光がプリズム面8aから出射され、展示物13への照明効率が向上する。入射角による光漏れの損失がないのでプリズムの形状を任意に変更することにより、出射配光をすることができる。したがって、第1の実施の形態においてさらに展示物13への照明効率が向上する。 【0038】この発明の第3の実施の形態を図4から図6により説明する。すなわち、この照明装置は、第2の実施の形態において、導光部材6と光制御部材8であるプリズムの位置関係及びプリズムが以下の通りに規定されたものである。プリズムは導光部材6の上端が密着するプリズム面8aと平行な対向プリズム面18を有する断面台形である。すなわち、プリズムは断面が台形(図中ABCD、BC//AD)の立体形で外面は略樋状形状である。 【0039】第1のプリズム面8aに隣接する第2のプリズム面19は第1のプリズム面8aと45°(∠BAD)をなし、第1のプリズム面8aに隣接する第3のプリズム面20は第1のプリズム面8aとα(∠CDA)をなし、α=0.43×cos-1{(1/n)×sinβ}である。nはプリズムの屈折率、βは第1のプリズム面8aから展示物13に照射する鉛直に対する照射角(中心)である。またプリズムの幅(図4の紙面に垂直な方向:奥行き長さ)tは導光部材6の幅(図4の紙面に垂直な方向:奥行き長さ)と同等以上であり、対向プリズム面18の第2のプリズム面19との第1の交点Bはプリズム面8aと第2のプリズム面19との交点Aから導光部材6の最も離れた端点Eまでの距離AEよりも端点Eから第1の交点Bまでの距離EBが大きく、すなわち長さAE<EBであり、かつ対向プリズム面18と第3のプリズム面20との第2の交点Cは端点Eから導光部材6の出射配光の光軸からの開き角γの方向に伸ばした直線よりも遠い方に離れている。実施の形態では、第2の交点Cは導光部材6の上端の端点Eから、導光部材6の出射光の光軸からの開き角γ=40度に等しい角度∠CED=40°の方向に伸ばした直線上に位置する。また交点Aから導光部材6に最も近い端点F間の距離AF=4mm、導光部材6の幅FE≡6mm、したがってEB>AF+FEである。α(∠CDA)=30°である。またプリズムの幅(奥行き長さ)t=6mmであり、導光部材6の幅(奥行き長さ)に等しくしている。AD=41mm、第1のプリズム面8aと対向プリズム面18との間の距離α=12mm、プリズムの材質はアクリル樹脂(n=1.49)である。さらに対向プリズム面18、第2のプリズム面19および第3のプリズム面20は第2の実施の形態と同様に鏡面処理されている。 【0040】第2の実施の形態の3角形断面のプリズムで、導光部材6からの出射光の大部分の第1反射面を面AB(図6(b))になるようにすると、プリズムの高さが非常に高くなり、サイズが大きくなる。また、一部の光が面AC(図6(b))に入射したときの反射光31は導光部材6側に反射されるため、展示物13の照明においては照明効率低下及びグレアの要因となる。 【0041】第3の実施の形態は、このような事項を改善するため、第1反射面をAB、BCとした台形形状のプリズムABCDを用いたものである。 【0042】一般に導光部材6からの出射光の開き角γは光軸に対してγ=40°程度である。従って、第1のプリズム面8a(AD)に平行な対向プリズム面18(BC)の第2の交点Cは導光部材6の端点Eから、導光部材6の光軸に対する出射配光の開き角γで伸ばした直線より点D側に位置するため、導光部材6からの出射光は全て第2のプリズム面19(AB)或いは対向プリズム面18(BC)で第1回目に反射される。 【0043】また、展示物収納部9のコーナ付近から展示物13を照明する際、配光は直下から展示物収納部9の内側であることが望ましい。このため、対向プリズム面18(BC)にはプリズム面8a(AD)に対して反時計回りに90°以内の方向の光が入射するように、第1の交点Bは端点Eよりも交点D側となるようにした。すなわち、EB>AF+FEである。 【0044】したがって、第2のプリズム面19(AB)および対向プリズム面18(BC)で反射された光は図5(a)、(b)に示すように、全てプリズムの先端の交点Dの方向の成分を持ったものとなる。図中の細線は光線である。このため、図6(a)に示すようにプリズムからの出射光の殆ど全てが照射角βを中心とした配光となる。このとき、αを求める計算式でα=30としてβを計算すると31°の方向となる。この場合、βは±10°程度の精度である。 【0045】第3の実施の形態によれば、第2の実施の形態において、プリズムのサイズがコンパクトになり、展示物を最も効率よく照明でき、最もロスなく均一な照明ができることとなる。 【0046】この発明の第4の実施の形態を図7に示す。すなわち、この照明装置は、第3の実施の形態において、プリズムの上面の対向プリズム面18に磁性具32例えば鉄製金具を接着固定してある。一方展示シヨーケース10の上面5の内側でプリズム設置位置の上方の位置に磁石33を設置してある。磁石33および磁性具32はそれぞれ例えば導光部材6やプリズム(8)と同材質の接着材により接着固定されている。そして、プリズム(8)に設置した鉄製金具(32)を磁石33の磁力によって固定している。 【0047】このように、ケース10の内側に設置した磁石33の磁力によって、ケース10の内部のプリズムの上面に設けた鉄製金具(32)を固定するので、プリズム(8)を容易にケース10に固定することができる。また、磁力が大きい磁石33を用いればプリズムだけでなく導光部材6も吊り下げ式に固定することができる。 【0048】したがって、光制御部材8及び導光部材6の固定が容易であり、光制御部材8及び導光部材6の脱着が容易であり、磁石33の大きさの範囲で光制御部材8の設置位置の微調整が容易である。 【0049】その他は第3の実施の形態と同様である。 【0050】この発明の第5の実施の形態を図8に示す。すなわち、この照明装置は、第4の実施の形態において、展示シヨーケース10の上面5の外側でプリズム設置位置上方の位置に磁石33を設置したものである。 【0051】ケース10の外側に設置した磁石33の磁力によって、ケース10の内部のプリズム(8)の上面に設けた鉄製金具(32)を固定するので、プリズム(8)をケース10に容易に固定することができる。尚、この構成の固定方法では磁石33をケース10に摺動可能に載置しておき、ケース10の上面5の任意の場所にスライドさせて移動させることにより、ケース10の外側から容易にプリズム(8)の位置を変更することができる。また、磁力が大きい磁石33を用いればプリズムだけでなく導光部材6も吊り下げ式に固定することができる。 【0052】したがって、第4の実施の形態と同様な効果のほか、光制御部材の設置位置をケース外側から調節することができる。 【0053】なお、磁性具32をプリズムに設置したが、導光部材6に設置して磁石33で導光部材6を固定してもよい。 【0054】また、この発明において、導光部材6は棒状に限らず、板状であってもよい。 【0055】 【発明の効果】請求項1記載の照明装置によれば、導光部材は透明であるため展示物鑑賞の障害とならず、美観を損ねない。導光部材によりケース上部まで容易に導光でき、ケースの天井部が透明でも導光部材を設置できる。また光制御部材により配光制御が容易になり、さらに光源装置を鑑賞の妨げとならない位置に設置することによりメンテナンスを容易にできる。光制御部材が透明であるため、展示物鑑賞の妨げとならない。また光制御部材はプリズムの下面全体からの面発光にできるため、反射鏡による反射に比べてまぶしさが緩和される。 【0056】請求項2記載の照明装置によれば、請求項1と同様な効果のほか、導光部材からプリズム内に入射した光は略45度傾斜したプリズム面でほとんど反射するので展示物への照射に有効利用できる。 【0057】請求項3記載の照明装置によれば、請求項1または請求項2と同様な効果のほか、展示物への照明効率をより一層向上することができる。 【0058】請求項4記載の照明装置によれば、請求項1または請求項3と同様な効果のほか、プリズムのサイズをコンパクトにでき、展示物を最も効率よく照明することが可能となる。 【0059】請求項5記載の照明装置によれば、請求項4と同様な効果のほか、光制御部材の着脱が容易であり、かつその設置位置の微調整が容易である。 【0060】請求項6記載の照明装置によれば、請求項4と同様な効果のほか、導光部材の着脱が容易であり、かつその設置位置の微調整が容易である。 【0061】請求項7記載のショーケースによれば、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5または請求項6と同様な効果がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005832 【氏名又は名称】松下電工株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年4月28日(2000.4.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100076174 【弁理士】 【氏名又は名称】宮井 暎夫
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| 【公開番号】 |
特開2001−312912(P2001−312912A) |
| 【公開日】 |
平成13年11月9日(2001.11.9) |
| 【出願番号】 |
特願2000−130061(P2000−130061) |
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