トップ :: F 機械工学 照明 加熱 武器 爆破 :: F21 照明




【発明の名称】 電子式放電ランプ点灯装置
【発明者】 【氏名】近藤 禎男

【氏名】塩濱 弘親

【氏名】阿部 勳

【氏名】室伏 和人

【氏名】増田 敏文

【要約】 【課題】ケースの構造が簡単でコスト低減ができるとともに、組立性に問題がない電子式放電ランプ点灯装置を提供する。

【解決手段】方形の底板の対向する一対の側縁から一対の放熱板をほぼ平行に起立し、底板の残余の側縁から起立する一対の側面部および側面部間を一体に橋絡する上面部を有するコ字状蓋体によりケースが構成され、底板に近接してケース内に配線基板が配設され、放電ランプ点灯回路の発熱回路部品が放熱板の内面に導熱的に配設されるとともに実装され、その他の回路部品が主として配線基板に実装されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】方形の底板、底板の対向する一対の側縁からほぼ平行に起立した一対の放熱板、ならびに底板の残余の側縁から起立する一対の側面部および側面部間を一体に橋絡する上面部を有するコ字状蓋体により構成されているケースと;ケース内の底板に近接して配設された配線基板と;発熱回路部品が放熱板の内面に導熱的に配設されて配線基板に実装され、その他の回路部品が主として配線基板に実装されている放電ランプ点灯回路と;を具備していることを特徴とする電子式放電ランプ点灯装置。
【請求項2】ケースは、その放熱板がその長手方向に沿う下面に開口する第1の長溝および上面に開口する第2の長溝を備え、底板が第1の長溝にねじ止めされ、コ字状蓋板が少なくとも第2の長溝にねじ止めされている;ことを特徴とする請求項1記載の電子式放電ランプ点灯装置。
【請求項3】ケースは、その放熱板が第2の長溝に相対的に近接して内面に開口する第3の長溝を備えており;配線基板は、両側縁が放熱板の第3の長溝に係止された状態で底板に固定されている;ことを特徴とする請求項2記載の電子式放電ランプ点灯装置。
【請求項4】ケースは、放熱板が端面に開口するねじ止め孔を備え、蓋体が側板部において放熱板のねじ止め孔にねじ止めされていることを特徴とする請求項2記載の電子式放電ランプ点灯装置。
【請求項5】外面に形成された放熱フィン、内面に形成された蟻溝および蟻溝に対してほぼ平行な係止溝を備えた放熱板と;頭部が蟻溝内に自在に嵌合されたボルトと;放熱板の内面に導熱的に配設された発熱回路部品と;脚部片および当接片がL字状をなすとともに当接片に透孔が形成され、脚部片が放熱板の係止溝に係止し、当接片が発熱回路部品に当接し、透孔にボルトが挿通する押さえ板と;押さえ板の透孔に挿通したボルトにねじ込まれて抑え板を介して発熱回路部品を放熱板に圧接するナットと;を具備していることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一記載の電子式放電ランプ点灯装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子式放電ランプ点灯装置の主として実装の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】電子式放電ランプ点灯装置の実装については種々の構造が用いられているが、一般に用いられているのは、照明器具内に直管形蛍光ランプの長手方向に沿って配設可能なように細長く形成されたケース内に細長い配線基板を配設して回路部品を実装した構造が多用されている。この場合のケースは、浅くて細長いシャーシの上から樋状のカバーを被せたもので、カバーには、通気孔を形成したものと、通気孔のないものとがある。半導体スイッチング素子などの動作に伴って発熱する回路部品には、アルミニウムブロックからなる放熱体を熱導的に取り付けた上で放熱体とともに、配線基板に実装している。
【0003】一方、昇降形のダウンライトに用いられている電子式放電ランプ点灯装置には、円筒状のケースを備えたものもある。このものは、ケースが円筒状に湾曲したメッシュ体の上下両端面を円盤状の金属板で覆った構造である。ケースの内部には配線基板に回路部品を上記と概ね同様な実装構造で実装してなる放電ランプ点灯回路を収納している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の電子式放電ランプ点灯装置におけるケースを含めた実装においては、いずれも構造および組立性が煩雑であるという問題がある。
【0005】本発明は、ケースの構造が簡単でコスト低減ができるとともに、組立性に問題がない電子式放電ランプ点灯装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を達成するための手段】請求項1の発明の電子式放電ランプ点灯装置は、方形の底板、底板の対向する一対の側縁からほぼ平行に起立した一対の放熱板、ならびに底板の残余の側縁から起立する一対の側面部および側面部間を一体に橋絡する上面部を有するコ字状蓋体により構成されているケースと;ケース内の底板に近接して配設された配線基板と;発熱回路部品が放熱板の内面に導熱的に配設されて配線基板に実装され、その他の回路部品が主として配線基板に実装されている放電ランプ点灯回路と;を具備していることを特徴としている。
【0007】本発明および以下の各発明において、特に指定しない限り用語の定義および技術的意味は次による。
【0008】電子式放電ランプ点灯装置は、ケース、配線基板、および放電ランプ点灯回路を備えて構成されている。
【0009】ケースは、方形の底板、底板の側縁から起立する2対の側面部および上面部からなるので、直方体形状をなしている。そして、少なくとも対向する一対の側面がそれぞれ外側面に放熱フィンを有する放熱板により構成されている。放熱板は、アルミニウムの押し出し成形材で形成することができる。残余の一対の側面部および上面部でコ字状蓋体を構成している。
【0010】配線基板は、ケースの内部に適宜配設することができるが、底板が方形であるから、底板と相似形であると都合がよい。
【0011】放電ランプ点灯回路は、入力端に電源線が接続され、発熱回路部品およびその他の回路部品を含み、配線基板の形成された配線路を用いて構成されている。そして、放電ランプ点灯装置の出力線は、配線基板から導出され、ケースの適所に形成された出力線導出孔を介して導出される。発熱回路部品は、ケースの放熱板の内面に導熱的に固定され、配線基板に実装される。また、発熱回路部品は、発熱量が相対的に大きくて、放熱板を介しての放熱を必要とする回路部品であれば、どのようなものでもよいが、一般的には半導体スイッチング素子が該当する。そして、このような半導体スイッチング素子は、放電ランプに流れる負荷電流を高周波でスイッチングする回路部分に接続されているものが多い。その他の回路部品は、直接配線基板に実装される。
【0012】そうして、本発明においては、放熱板に対して底板および蓋体を取り付けることでケースを組み立てることができる。放熱板は、アルミニウム押し出し成形材を用いて構成することができるので、その製作に際して、予め底板および蓋体の取付部となる長溝を押し出し成形時に同時に成形により形成することができる。
【0013】また、本発明においては、電子式放電ランプ点灯装置のケースの蓋体がコ字状に形成されているので、蓋体を取り外した状態では、ケースは一対の放熱板および底板によって樋状をなしているから、配線基板の取付作業が容易になる。
【0014】さらに、底板および蓋体には、取付孔を形成して、セルフタッピングねじを用いて放熱板にねじ込むだけでケースを組み立てることができるので、ケースの構造が簡単で、組み立て作業が容易になり、したがって安価になる。
【0015】さらにまた、本発明の電子式放電ランプ点灯装置は、ケースが十分な強度を有するので、要すれば昇降形の照明装置において、電動昇降装置の昇降部と照明器具との間に介在させて昇降自在にすることができる。
【0016】さらにまた、本発明の電子式放電ランプ点灯装置は、放電ランプの種類を限定しないし、また昇降形の照明装置に用いるのに好適であるが、これに限定されるものではない。
【0017】請求項2の発明の電子式放電ランプ点灯装置は、請求項1記載の電子式放電ランプ点灯装置において、ケースは、その放熱板がその長手方向に沿う下面に開口する第1の長溝および上面に開口する第2の長溝を備え、底板が第1の長溝にねじ止めされ、コ字状蓋板が少なくとも第2の長溝にねじ止めされている;ことを特徴としている。
【0018】本発明において、放熱板をアルミニウムの押し出し成形体で形成することにより、押し出し成形時に第1および第2の長溝を同時に形成することができる。また、底板およびコ字状蓋体を放熱板に固定するのにセルフタッピングねじを用いることにより、放熱板の第1および第2の長溝にねじ溝を形成することなく容易に行える。
【0019】請求項3の発明の電子式放電ランプ点灯装置は、請求項2記載の電子式放電ランプ点灯装置において、ケースは、その放熱板が第2の長溝に相対的に近接して内面に開口する第3の長溝を備えており;配線基板は、両側縁が放熱板の第3の長溝に係止された状態で底板に固定されている;ことを特徴としている。
【0020】本発明においては、配線基板の対向する一対の側縁を放熱板の第3の長溝に係止させるので、配線基板を底板に近接した位置で確実に支承させることができる。
【0021】また、配線基板を第3の長溝に係合させてから長溝に沿ってスライドさせることで容易に所定の位置に移動させることができる。
【0022】配線基板を所定の位置に固定するのは、たとえばねじを用いて底板に対して固定することができる。
【0023】請求項4の発明の電子式放電ランプ点灯装置は、請求項2記載の電子式放電ランプ点灯装置において、ケースは、放熱板が端面に開口するねじ止め孔を備え、蓋体が側板部において放熱板のねじ止め孔にねじ止めされていることを特徴としている。
【0024】本発明は、放熱板を押し出し成形材によって形成する際には、上記ねじ止め孔を長溝により形成すれば、押し出し成形時にその他の長孔と同時に成形できる。そして、その長溝の端面をねじ止め孔として用いればよい。
【0025】請求項5の発明の電子式放電ランプ点灯装置は、請求項1ないし4のいずれか一記載の電子式放電ランプ点灯装置において、外面に形成された放熱フィン、内面に形成された蟻溝および蟻溝に対してほぼ平行な係止溝を備えた放熱板と;頭部が蟻溝内に自在に嵌合されたボルトと;放熱板の内面に導熱的に配設された発熱回路部品と;脚部片および当接片がL字状をなすとともに当接片に透孔が形成され、脚部片が放熱板の係止溝に係止し、当接片が発熱回路部品に当接し、透孔にボルトが挿通する押さえ板と;押さえ板の透孔に挿通したボルトにねじ込まれて抑え板を介して発熱回路部品を放熱板に圧接するナットと;を具備していることを特徴としている。
【0026】本発明は、放熱板の内面に蟻溝と係止溝とをほぼ平行に形成し、これらの溝と押さえ板、ボルトおよびナットで発熱回路部品を放熱板の内面に固定するので、溝に沿った所望の位置で発熱回路部品を取り付けることができる。このため、重量バランスをとりながら取付位置を設定できるので、たとえば昇降形の照明装置に用いるのに好適である。
【0027】また、発熱回路部品をしっかりと発熱板に押し付けることができるので、確実に導熱的に取り付けることができる。
【0028】さらに、ボルトは、標準品をそのまま利用することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0030】図1は、同じく電子式放電ランプ点灯装置の要部断面図である。
【0031】図2は、同じく蓋体の平面図である。
【0032】図3は、同じく蓋体の側面図である。
【0033】図4は、同じく蓋体の取り付け状態を説明するための説明図である。
【0034】図5は、同じく底板の平面図である。
【0035】図6は、同じく底板の正面図である。
【0036】図7は、同じく底板の側面図である。
【0037】各図において、本実施形態の電子式放電ランプ点灯装置2は、その外観を後述する図8ないし図11に示すように、昇降形の照明装置に用いるように構成されていて、ケース21、配線基板22および放電ランプ点灯回路23からなる。
【0038】(ケース21について)ケース21は、弁当箱状の直方体形状をなし、一対の側面を構成する一対の放熱板21a、21a、底板21bおよびコ字状蓋体21cからなる。
【0039】一対の放熱板21a、21aは、放熱フィン21a1、第1の長溝21a2、第2の長溝21a3、第3の長溝21a4、蟻溝21a5、係止溝21a6およびねじ止め孔21a7を備えている。放熱フィン21a1は、後述する発熱回路部品23aの発生熱を放熱するのに機能するもので、放熱板21aの外側面に多数整列して形成されている。第1の長溝21a2は、後述する底板21bを固定するために機能するもので、放熱板21aの長手方向下面に開口して形成されている。第2の長溝21a3は、後述するコ字状蓋体21cの上面部21c2を固定するために機能するもので、放熱板21aの長手方向上面に開口して形成されている。第3の長溝21a4は、後述する配線基板22を係止するために機能するもので、第1の長溝21a2に相対的に近接し、かつ、これにほぼ平行して放熱板21aの内面に形成されている。蟻溝21a5は、後述するボルト23dを摺動自在に支持するために機能するもので、放熱板21aの内面に長手方向に沿って形成されている。係止溝21a6は、後述する押さえ板23cを係止するために機能するもので、蟻溝21a5に平行に形成されている。ねじ止め孔21a7は、後述するコ字状蓋体21cの側面部21c1を固定するために機能するもので、放熱板21aの長手方向に沿って2個が形成されている。
【0040】底板21bは、図2ないし図4に示すように、複数の透孔21b1、出力線導出孔21b2、複数の取付孔21b3、複数のスタッド21b4および一対の起立縁21b5、21b5を備えている。複数の透孔21b1は、図1に示すように、底板21bをセルフタッピングねじstsにより放熱板21aの第1の長溝21a2に固定する際に機能するもので、底板21bの前後の対向側縁に沿って形成されている。出力線導出孔21b2は、配線基板22に接続した放電ランプ点灯回路23の出力線(図示しない。)を照明器具4へ導出するために機能するもので、底板21bの中央部に形成されている。複数の取付孔21b3は、第2の取付金具5を取り付けるために機能するもので、出力線導出孔21b2を中心とする同心円上に等配されている。複数のスタッド21b4は、配線基板22を固定するために機能するもので、底板21bの周縁部および中心部に分散して配設されている。起立縁21b5は、コ字状蓋体21cの一対の側面部21c1、21c1を固定するために機能するもので、底板21bの左右の対向側縁から低く起立していて、それぞれ一対のねじ孔sh1を備えている。
【0041】コ字状蓋体21cは、一対の側面部21c1、21c1および上面部21c2を有してコ字状をなしている。一対の側面部21c1、21c1は、ケース21の底板21bの対向する一対の側縁から起立する一対の放熱板21a、21aに対して直角な残余の側縁から互いに平行に起立し、複数の通気孔bhおよび周縁部にそれぞれ複数の透孔th1、th2を有している。複数の透孔th1は、図11に示すように、側面部21c1を放熱板21aのねじ止め孔21a7にセルフタッピングねじstsにより固定する際に機能する。複数の透孔th2は、図示を省略しているが、側面部21c1を底板21bの起立縁21b5の一対のねじ孔sh1にセルフタッピングねじにより固定する際に機能する。上面部21c2は、図5に示すように、一対の側面部21c1、21c1を橋絡していて、電源線導入孔slh、複数のねじ孔sh2、複数の透孔th3および多数の切り起こし放熱孔cuh1、cuh2を有している。電源線導入孔slhは、電源線を導入するために機能するもので、上面部21c2の中央部に形成されている。複数のねじ孔sh2は、第1の取付金具3を取り付けるために機能するもので、上面部21c2において、電源線導入孔slhの左右に形成されている。複数の透孔th3は、図5に示すように、コ字状蓋体21cをセルフタッピングねじstsにより放熱板21aの第2の長溝21a3に固定するために機能するもので、上面部21c2の前後の側縁に沿って形成されている。多数の切り起こし放熱孔cuh1は、図5において、電源線導入孔slhから上面部21c2の下半分に下方を向いて形成されている。これに対して、切り起こし放熱孔cuh2は、上半分に上方を向いて形成されている。
【0042】<配線基板22について>配線基板22は、後述する放電ランプ点灯回路23の発熱回路部品23aおよびその他の回路部品23bを実装するために機能するもので、一対の放熱板21a、21aに係止した状態で底板21bに固定されている。すなわち、配線基板22の前後の側縁は、放熱板21aの第3の長溝21a4、21a4に係止した状態で、底板21bのスタッド21b4に対向する図示しない透孔を介してボルトBをねじ込むことによって固定されている。
【0043】<放電ランプ点灯回路23について>放電ランプ点灯回路23は、図1に示すように、発熱回路部品23a、その他の回路部品23b、押さえ板23c、ボルト23dおよびナット23eを備えて、配線基板22の配線路により所要に接続されることによって構成されている。なお、回路構成については後述する。
【0044】発熱回路部品23aは、放熱板21aを介しての放熱が必要な相対的に発熱量が多い回路部品であり、たとえば半導体スイッチング素子などである。そして、発熱回路部品23aは、押さえ板23c、ボルト23dおよびナット23eを介して放熱板21aの内面に熱導的に取り付けられるが、配線基板22に実装される。
【0045】その他の回路部品23bは、放熱板21aを介しての放熱が必ずしも必要でない相対的に発熱量の少ない回路部品であり、直接配線基板22に実装される。
【0046】押さえ板23cは、脚部片23c1および当接片23c2がL字状をなしていて、当接片23c2に透孔が形成されている。また、脚部片23c1は、先端が放熱板21aの係止溝21a6に係止し、当接片23c2が発熱回路部品23aに当接している。
【0047】ボルト23dは、頭部23d1が放熱板21aの蟻溝21a5に摺動自在に挿入され、押さえ板23cの当接片23c2の透孔に挿通している。
【0048】ナット23eは、ボルト23dにねじ込まれて押さえ板23cを発熱回路部品23aに圧接している。
【0049】次に、本実施形態の電子式放電ランプ点灯装置を用いる照明装置について、図8ないし11を参照して説明する。
【0050】図8は、昇降形の照明装置の一実施形態としての昇降形ダウンライトを示す一部中央断面正面図である。
【0051】図9は、同じく側面図である。
【0052】図10は、同じく一部を除去した状態の斜視図である。
【0053】図11は、同じく分解斜視図である。
【0054】各図において、1は電動昇降装置、2は電子式放電ランプ点灯装置、3は第1の取付金具、4は照明器具、5は第2の取付金具、6は遮熱板である。
【0055】<電動昇降装置1について>電動昇降装置1は、電動昇降装置本体1a、吊り下げワイヤ1bおよび昇降部1cを備えている。電動昇降装置本体1aは、弁当箱形のケース1a1、誘導滑車1a2、巻き取りドラム1a3、図示を省略している給電接点機構、ロック機構、電動機、制御装置および端子台などを備えている。給電接点機構は、昇降部1cが所定の位置に上昇しているときに昇降部1cに給電する。ロック機構は、昇降部1cを上昇位置にロックする。電動機は、巻き取りドラム1a3を駆動する。制御装置は、電動機を制御する。端子台は、天井から受け入れた電源線を電動昇降装置1に接続する。
【0056】吊り下げワイヤ1bは、一端が巻取りドラム1a3に固定されている。そして、他端は、中間が誘導滑車1a2を経由して昇降部1cに固定されている。
【0057】昇降部1cは、図示を省略している受電機構および電子式放電ランプ点灯装置2の支持機構を備えている。受電機構は、昇降部1cが所定の上昇位置にあるとき電動昇降装置本体1aの給電接点機構に接触して受電する。
【0058】<第1の取付金具3について>第1の取付金具3は、電動昇降装置1の昇降部1cと電子式放電ランプ点灯装置2とを離間して固定するために機能するもので、図8および図11に示すように、上辺部3aおよび側辺部3bからなる。上辺部3aは、中心部に通孔3a1および通孔3a1の周囲に複数の透孔th4を有している。側辺部3bは、上辺部3aの両端から垂下し、下端に透孔th6を有するL字状部3b1が形成されている。
【0059】そうして、上辺部3aの通孔3a1に昇降部1cを嵌合した状態で透孔th4を利用して図示しないねじにより昇降部1cを固定する。また、側辺部3bのL字状部3b1を電子式放電ランプ点灯装置2のケース21のコ字状蓋体21cの複数のねじ孔sh2に図示しないねじにより固定することにより、昇降部1cと電子式放電ランプ点灯装置2とは、離間して固定される。
【0060】<照明器具4について>照明器具4は、枠体4a、反射板4b、ランプホルダー4cおよび放電ランプ4dを備えて構成されている。
【0061】枠体4aは、環状枠4a1および門形枠4a2からなる。環状枠4a1は、下部外周にフランジfを有し、このフランジfが天井パネル7の開口の下面に当接した状態で、電動昇降装置1を吊りボルト(図示しない。)により天井スラブから吊り下げることによって固定される。門形枠4a2は、上辺部4a21および一対の脚辺部4a22、4a22からなり、環状枠4a1に脚辺部4a22の先端部で固定されている。上辺部4a21は、中央に昇降部1cが通過し得る大きさの開口opが形成され、開口opに昇降部1cを合わせて電動昇降装置1を上部に装着する。
【0062】反射板4bは、伏せ椀状をなし、下端開口の周縁に飾りフランジofを有している。飾りフランジofは、反射板4bが所定の位置に設置された状態のときに、枠体4aの環状枠4a1のフランジfを覆うように形成されている。
【0063】ランプホルダー4cは、ランプソケット取付板4c1、反射板取付板4c2、ランプソケット4c3および一対のボルト4c4からなる。ランプソケット取付板4c1は、後述する第2の取付金具5の下面に固定され、さらにその下面にランプソケット4c3を装着する。反射板取付板4c2は、ランプソケット取付板4c1の両側から下方へ平行に垂下する一対の脚部4c21、4c21および一対の脚部4c21、4c21の下端に配設された円環状部4c22からなる。円環状部4c22は、その下面に反射板4bの頂部を固定する。一対のボルト4c4は、ランプソケット取付板4c1を第2の取付金具5に固定することにより、照明器具4を第2の取付金具5に固定している。
【0064】放電ランプ4dはランプソケット4c3に装着されたメタルハライドランプからなる。
【0065】<第2の取付金具5について>第2の取付金具5は、電子式放電ランプ点灯装置2と照明器具4との間を離間して固定し、必要に応じて遮熱板6を両者の間に介在させるもので、下辺部5a、脚辺部5bおよび当接部5cからなる。下辺部5aは、ランプホルダー4cのランプソケット取付板4c1に図示しないねじによって固定される。脚辺部5bは、下辺部5aの両側から平行に起立している。当接部5cは、脚辺部5bの上端から外側へ延在し、電子式放電ランプ点灯装置2のケース21の底板21bの複数の取付孔21b3にねじで固定される。
【0066】<遮熱板6について>遮熱板6は、第2の取付金具5とランプホルダー4cとの間に挟持されて、照明器具4の発生熱が電子式放電ランプ点灯装置2をなるべく加熱しないように遮熱する。
【0067】図12は、本発明の照明装置における回路ブロック図である。
【0068】図において、図1ないし図11と同一部分については同一符号を付して説明は省略する。
【0069】電動昇降装置本体1aは、巻き取りドラム1a3が電動機Mにより駆動される。電動機Mは、可動接点MCが上昇回路接点RUCに接続すると、ワイヤ1bが巻き上げられて昇降部1cが上昇する。可動接点MCが下降接点RDCに接続すると、反対に昇降部1cが下降する。保安接点SCが電動機Mの共通線路に直列に挿入され、点灯判別回路LDCによって制御される。したがって、放電ランプ4dが点灯しているときには、保安接点SCが点灯判別回路LDCによって制御されて開放しており、電動機Mは作動しない。
【0070】放電ランプ点灯回路23は、交流電源ASから電動昇降装置本体1aの給電接点機構FICおよび昇降部1cの受電接点機構RCを経由して昇降部1cが所定の位置まで上昇しているときのみ給電される。また、放電ランプ点灯回路23は、フィルタ回路FC、整流化直流電源RDC、昇圧チョッパ回路BUT、降圧チョッパ回路BDTおよび極性切換回路PCにより構成され、昇圧チョッパ回路BUTおよび降圧チョッパ回路BDTは、点灯判別回路LDCの検出出力に応じて制御回路CCを介して制御されて、放電ランプ4dは、安定に点灯する。
【0071】
【発明の効果】請求項1ないし4の各発明によれば、方形の底板の対向する一対の側縁から一対の放熱板をほぼ平行に起立し、底板の残余の側縁から起立する一対の側面部および側面部間を一体に橋絡する上面部を有するコ字状蓋体によりケースが構成され、底板に近接してケース内に配線基板が配設され、放電ランプ点灯回路の発熱回路部品が放熱板の内面に導熱的に配設されるとともに実装され、その他の回路部品が主として配線基板に実装されていることにより、ケースの構造が簡単でコストを低減できるとともに、組立性に問題がない電子式放電ランプ点灯装置を提供することができる。
【0072】請求項2の発明によれば、加えてケースの放熱板がその長手方向に沿う下面に開口する第1の長溝および上面に開口する第2の長溝を備え、底板が第1の長溝にねじ止めされ、コ字状蓋板が少なくとも第2の長溝にねじ止めされていることにより、放熱板をアルミニウムの押し出し成形体で形成すれば、押し出し成形時に第1および第2の長溝を同時に形成することができ、底板およびコ字状蓋体を放熱板に固定するのにセルフタッピングねじを用いることにより、放熱板の第1および第2の長溝にねじ溝を形成することなく容易に行えて、一層構造が簡単で、安価な電子式放電ランプ点灯装置を提供することができる。請求項3の発明によれば、加えてケースの放熱板が第2の長溝に相対的に近接して内面に開口する第3の長溝を備え、配線基板の両側縁が放熱板の第3の長溝に係止された状態で底板に固定されていることにより、配線基板の対向する一対の側縁が放熱板の第3の長溝に係止されているので、配線基板を底板に近接した位置で確実に支承させる電子式放電ランプ点灯装置を提供することができる。
【0073】請求項4の発明によれば、加えてケースの放熱板が端面に開口するねじ止め孔を備え、蓋体が側板部において放熱板のねじ止め孔にねじ止めされていることにより、放熱板を押し出し成形材によって形成する際に、上記ねじ止め孔を長溝により形成できるので、一層構造が簡単な電子式放電ランプ点灯装置を提供することができる。請求項5の発明によれば、放熱板の内面に蟻溝およびこれにほぼ平行な係止溝が形成され、ボルトの頭部が蟻溝内に自在に嵌合され、L字状をなす押さえ板で発熱回路部品が放熱板に押さえ付けられ、ボルトにナットをねじ込んで押さえ板を介して発熱回路部品が放熱板に圧接されていることにより、放熱板の所望の位置で発熱回路部品を導熱的に取り付ける電子式放電ランプ点灯装置を提供することができる。
【出願人】 【識別番号】000003757
【氏名又は名称】東芝ライテック株式会社
【出願日】 平成12年4月26日(2000.4.26)
【代理人】 【識別番号】100078020
【弁理士】
【氏名又は名称】小野田 芳弘
【公開番号】 特開2001−307542(P2001−307542A)
【公開日】 平成13年11月2日(2001.11.2)
【出願番号】 特願2000−125555(P2000−125555)