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【発明の名称】 ユニットルームの照明及びその取付方法
【発明者】 【氏名】山岡 嘉幸

【要約】 【課題】トップライト風照明の施工を好適に行うことを解決すべき課題とする。

【解決手段】ユニットルームUの壁パネル上端に取付けられる取付架台20と、照明ユニット30とからなる。該取付架台20は壁パネル上端へ取付けられる基部21と、基部21から立上がる立上り部22と、立上り部22に設けられる支持部23とを有する。照明ユニット30は支持部23に室内側から固定される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ユニットルームの壁パネル上端に取付けられる取付架台と、照明ユニットとからなり、該取付架台は壁パネル上端へ取付けられる基部と、基部から立上がる立上り部と、立上り部に設けられる支持部とを有し、該支持部に室内側から前記照明ユニットが固定されることを特徴とするユニットルームの照明。
【請求項2】 前記照明ユニットは照明ユニット本体と、該照明ユニット本体の下面に開閉可能に設けられる照明カバーとからなることを特徴とする請求項1のユニットルームの照明。
【請求項3】 前記照明ユニット本体の下部周りに外向きの飾り縁が設けられ、該飾り縁がユニットルームの天井パネル下面に当接することを特徴とする請求項2のユニットルームの照明。
【請求項4】 前記照明ユニットに内蔵される照明器具は蛍光灯であり、複数の蛍光灯が平行にずらして設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項のユニットルームの照明。
【請求項5】 ユニットルームの壁パネル上端に、壁パネル上端へ取付けられる基部と基部から立上がる立上り部と立上り部に設けられる支持部とを有する取付架台を取付け、照明ユニットを室内側から該支持部に固定することを特徴とするユニットルームの照明の取付方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ユニットルームの照明及びその取付方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ユニットバス等のユニットルームの照明装置は、天井パネルや壁パネルの室内側に突出して取付けられていた。しかし、最近では天井パネルの上方空間に照明装置を配置し、天井パネルの一部に半透明の照明カバーを設けて、照明装置の光をユニットルーム内に取り入れることがある。このユニットバスの構造によれば、あたかも天井パネルに天窓を取付けて室外の自然光をユニットバス内に取り入れた如くとなり、いわゆるトップライト風照明が得られるので、爽快な入浴を楽しむことができる。
【0003】トップライト風照明の構造としては、特開平11−6315が公知である。これは図11に示すように、ユニットルームの天井において、一端側に位置する天井材は矩形状の照明用の枠体105で形成し、枠体の上に下方を開口せる照明ボックス101を載設し、照明ボックス101の下方の開口を覆う照明カバー106を枠体105の上に配置すると共に枠体105に照明カバー106の下面を支持する中桟を着脱自在に架設して取付けて成るものである。
【0004】この照明装置は、枠体105を壁パネル119上端に載置した後、枠体105を壁パネル119や天井パネル102に固着し、次いで枠体105の上に照明ボックス101を載せて取付けられる。そして、枠体105の上に照明カバー106を載置して、枠体105に中桟を取付ける。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、枠体105の上に照明ボックス101を載せるためには、照明ボックス101をいったん天井パネル102の上方空間に搬入してから、枠体105の上に位置させる必要がある。しかしながら、照明ボックス101は枠体105の開口より大きいので、ユニットルーム室内側から枠体105の開口を通過させて天井パネル102の上方空間に搬入することはできない。そこで、照明ボックス101を天井パネル102の上方空間に搬入するための搬入経路を確保しておく必要があるが、建物躯体の構造によっては、その搬入経路を確保することが難しい場合が少なくない。
【0006】また、枠体105に照明ボックス101と照明カバー106と中桟とを取付ける必要があるため、取付部材が多数にわたるから、施工に手間がかかる。
【0007】また、枠体105と天井パネル102との継目がユニットルーム室内に現れるので、意匠的に好ましくない。
【0008】さらに、照明ボックス101に装着する蛍光灯等の照明器具126は、その長さを照明カバー106の長さ(図11の紙面垂直方向の長さ)と略同一にする必要がある。なぜなら、照明器具126が長すぎると照明ボックス101内に納まらなくなり、短すぎると照明カバー106全面に投光することができず照明カバー106の端部に翳ができてしまう。したがって、照明カバー106の長さによっては市販の照明器具が使えず、不便であった。
【0009】本発明は上記従来の事情に鑑みてなされたものであって、トップライト風照明の施工を好適に行うことを解決すべき課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1のユニットルームの照明は、ユニットルームの壁パネル上端に取付けられる取付架台と、照明ユニットとからなり、該取付架台は壁パネル上端へ取付けられる基部と、基部から立上がる立上り部と、立上り部に設けられる支持部とを有し、該支持部に室内側から前記照明ユニットが固定されることを特徴とする。
【0011】請求項2のユニットルームの照明は、前記照明ユニットは照明ユニット本体と、該照明ユニット本体の下面に開閉可能に設けられる照明カバーとからなることを特徴とする。
【0012】請求項3のユニットルームの照明は、前記照明ユニット本体の下部周りに外向きの飾り縁が設けられ、該飾り縁がユニットルームの天井パネル下面に当接することを特徴とする。
【0013】請求項4のユニットルームの照明は、前記照明ユニットに内蔵される照明器具は蛍光灯であり、複数の蛍光灯が平行にずらして設けられていることを特徴とする。
【0014】請求項5のユニットルームの照明の取付方法は、ユニットルームの壁パネル上端に、壁パネル上端へ取付けられる基部と基部から立上がる立上り部と立上り部に設けられる支持部とを有する取付架台を取付け、照明ユニットを室内側から該支持部に固定することを特徴とする。
【0015】
【作用】請求項1のユニットルームの照明によれば、ユニットルームの室内側から照明ユニットを取付けることができ、取付前に天井パネルの上方空間に照明ユニットを搬入する必要がない。
【0016】請求項2のユニットルームの照明によれば、照明カバーを開いて照明ユニット取付作業を行うことができ、また照明ユニット内の蛍光灯等の照明器具の交換にも便利である。
【0017】請求項3のユニットルームの照明によれば、照明ユニットと天井パネルとの継目が飾り縁により隠されるため、仕上がりが美しい。
【0018】請求項4のユニットルームの照明によれば、照明器具の長さが照明カバーより短い場合であっても、照明カバー全面に投光することができるから、照明カバー端部に翳ができてしまうことがない。
【0019】請求項5のユニットルームの照明の取付方法によれば、ユニットルームの室内側から照明ユニットを取付けることができ、取付前に天井裏空間に照明ユニットを搬入する必要がない。
【0020】
【実施例】図1は本発明の実施例にかかるユニットバスUの正面断面図であり、図2は平面断面図である。ユニットバスUは、天井パネル1A、1B、壁パネル2A〜2E、出入口扉3、防水パン4とからなっている。ユニットバスU内部には浴槽11が設置され、壁パネル2Cには浴槽用水栓12が取付けられており、壁パネル2Dには照明13、鏡14、カウンター15が設けられ、カウンター15には洗い場用水栓16が取付けられている。なお、壁パネル2A〜2EのユニットバスU室内側にはタイルが貼着され、室外側には補強フレームF(図7参照)が設けられている。そして、Sが本発明にかかる照明であり、取付架台20と照明ユニット30とで構成される。
【0021】図3は取付架台20の斜視図である。取付架台20は、金属プレートからなる基部21、21…と、角パイプからなる立上り部22、22…と、Lアングルからなる支持部23、23とを有する。また、支持部23、23にはボルト24、24…が下向きに突設されている。また、基部21にはビス孔21A、21A…が穿設されている。
【0022】図4は照明ユニット30の斜視図、図5は断面図である。照明ユニット30は、下面を開口した略直方体の照明ユニット本体31と、照明ユニット本体31の下面に開閉可能に設けられた照明カバー32とで構成されている。
【0023】図6の照明ユニット本体31の底面図が示すように、その内部には、2本の蛍光灯31A、31Aが防水ソケット31B、31B…により平行にずらして取付けられ、また蛍光灯31A、31Aを点灯させるための安定器31Cが取付けられている。また、照明ユニット本体31の下部周りには、外向きの飾り縁31D、31D…が設けられている。また、照明ユニット本体31の上面には図4に示すようにボルト挿通孔31E、31E…が穿設されている。なお、31Fは蛍光灯31Aが発生する熱を逃すための通気開口である。
【0024】図5に示す照明カバー32は、半透明のアクリル板でできており、照明ユニット本体31に対し、ヒンジ32Aにより開閉可能に取付けられている。また、ロック機構32Bが設けられ、照明カバー32を閉じた状態でロックすることができ、ロック機構32Bを解除操作することにより照明カバー32を開くことができる。なお、図示はしないが、アクリル板にステンレス製の額縁を取付けると照明カバーの強度を増すことができ、好ましい。
【0025】本実施例における照明装置の組立手順を図7により説明すると、まず、防水パン4(図1参照)の上に壁パネル2A〜2E及び出入口扉3を建て込む。
【0026】次に壁パネル2Bの上端にプレート41を取付ける。プレート41の長さは壁パネル2Bの幅と略等しく、プレート41の幅は壁パネル2Bの厚みよりも大きい。プレート41に穿設されているビス孔41A、41A…から壁パネル2Bの補強フレームFにビスBを打ち込むと、プレート41は壁パネル2Bの上端から浴室ユニットUの室内側にはみ出した状態で取付けられる。
【0027】次に、壁パネル2Aと壁パネル2Cとの上端に、プレート42、43を載置した上、取付架台20を壁パネル2Aと壁パネル2Cとを跨ぐような姿勢で取付ける。プレート42長さは後に設置される天井パネル1Aと壁パネル2Bとの間隔に略等しく、プレート42の幅は壁パネル2Aの厚みよりも大きい。プレート43もプレート42と同様の大きさである。
【0028】プレート42に穿設されているビス孔42A、42A…と、取付架台20の一方の基部21のビス孔21Aの位置をあわせて、壁パネル2Aの補強フレームFにビスBを打ち込むと、プレート42と取付架台20の一方の基部21とが共に壁パネル2Aに固定される。なお、プレート42は壁パネル2Aの上端から浴室ユニットUの室内側にはみ出した状態で取付けられる。同様にして、プレート43と取付架台20の他方の基部21とを壁パネル2Cに固定する。なお、プレート42と、相対するプレート43との間隔は、照明ユニット本体31の長さと略同じである。
【0029】次に、天井パネル1A、1Bを壁パネルや出入口扉3の上端に取付けてユニットバスUのルーム構造の施工が完了する。
【0030】照明ユニット30を取付ける作業は図8から明らかなとおり、照明カバー32を開けた状態で照明ユニット30をユニットバスUの室内側から持ち上げ、取付架台20に固定すれば良い。このとき、ボルト24、24…を照明ユニット30のボルト挿通孔31E、31E…に通し、螺合するナットN、N…を締め付けていく。ナットN、N…を締め付けていくことにより、飾り縁31D、31D…が天井パネル1Aの下面及びプレート41、42、43の下面に当接するまで照明ユニット30を上昇させて固定する。その後、照明カバー32を閉じてロック機構32Bによりロックする。
【0031】すなわち、照明ユニット30をいったん天井パネル1A、1Bの上面に搬入する必要がなく、ユニットバスU室内側から照明ユニット30を取付けることができる。
【0032】また、照明ユニット30の重量は、取付架台20を介して壁パネル2A、2Cにより支えられる。したがって、天井パネル1Aに負担をかけないから、天井パネル1Aの強度が弱い場合でも天井パネル1Aを補強する等の手間は不要である。
【0033】また、照明ユニット30と天井パネル1Aとの継ぎ目は、飾り縁31Dにより隠されるため、仕上がりが美しい。
【0034】また、本実施例においては、ナットN、N…を締め上げていくことにより、照明ユニット30の位置を天井パネル1A下面と調整しつつ取付けることができ、また、プレート41〜43によりその位置決めを確実にできる。
【0035】また、図6に示すように、照明ユニット本体31本体の長さが市販の蛍光灯31Aよりも長い場合であっても、照明ユニット本体31内部の蛍光灯31A、31Aを平行にずらして設置することにより、照明カバー32の全面に投光することができる。したがって、照明カバー32の全体から光が照らし出されて翳をつくらず、トップライト風照明として優れた雰囲気を得ることができる。
【0036】図9及び図10は本発明の他の実施例にかかる照明ユニットを示し、前出の実施例と異なる点は、照明ユニット本体31と照明カバー32との連結である。本実施例における照明ユニット31は、その下面の開口部に内向きフランジ31Gが設けられている。また、照明カバー32は半透明のアクリル板32Cと、アクリル板32Cに固定された中桟32Dとからなる。なお、アクリル板32Cの長さはフランジ31Gにより形成される照明ユニット31の開口部の長さより短く、アクリル板32Cの幅は該開口部の幅より広い。
【0037】本実施例においては、照明カバー32を照明ユニット本体31の下面の開口部から斜めに差し入れてから、フランジ31Gの上に水平に載置することによって、照明カバー32が設置される。照明カバー32を設置した後、端桟33、33をフランジ31Gに係止して、照明カバー32の長さ方向の位置決めがなされる。なお、中桟32Dは、意匠性の向上と、照明カバー32の重量を大きするために設けられている。照明カバー32の重量を大きくすれば、出入口扉3の開閉の際にユニットバスU内の気圧が変化したとき等に、照明カバー32が気圧に押されて浮き上がるのを防止できる。
【0038】
【発明の効果】以上のとおり本発明によれば、トップライト風照明の施工を好適に行うことができる。
【出願人】 【識別番号】000000479
【氏名又は名称】株式会社イナックス
【出願日】 平成12年4月21日(2000.4.21)
【代理人】
【公開番号】 特開2001−307536(P2001−307536A)
【公開日】 平成13年11月2日(2001.11.2)
【出願番号】 特願2000−121257(P2000−121257)