| 【発明の名称】 |
バックライト装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】熊本 泰浩
【氏名】船本 太朗
|
| 【要約】 |
【課題】液晶表示装置のバックライト装置において全長の異なる二本の蛍光管を1つのトランスで点灯させる際に生じる輝度むらの発生を防ぐ。
【解決手段】導光板1の長辺部に全長の長い蛍光管2a、短辺に全長の短い蛍光管2bが配置され、蛍光管2a及び2bの電極接近部付近にはインバータ基板5が配置され、インバータ基板5上にはトランス3、高圧出力部4、バラストコンデンサ6a及び6bが実装され、高圧出力部4と蛍光管2a及び2bの電極接近部側の電極はそれぞれバラストコンデンサ6a及び6bを介して並列に接続される。この時全長の長い蛍光管2aに接続されるバラストコンデンサ6aの容量を全長の短い蛍光管2bに接続されるバラストコンデンサ6bの容量に比べて大きく調整することにより全長の異なる2本の蛍光管を1つのトランスで点灯する際に生じる輝度むらの発生を防ぐ。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 端面から入射した光を液晶表示面方向に反射するように前記液晶表示面直下に導光板を配置し、前記導光板の長辺部と短辺部に光源となるそれぞれ全長の長い蛍光管および全長の短い蛍光管を配置したバックライト装置において前記蛍光管とインバータ回路とを接続する際に全長の異なる蛍光管それぞれとインバータ回路における一つのトランスの高圧出力部とをバラストコンデンサを介して並列に接続し、全長の長い蛍光管に接続されているバラストコンデンサの容量を全長の短い蛍光管に接続されているバラストコンデンサの容量に比べて大きく調節することにより蛍光管の輝度差による輝度むらの発生を抑えるようにしたことを特徴とするバックライト装置。 【請求項2】 端面から入射した光を液晶表示面方向に反射するように前記液晶表示面直下に導光板を配置し、前記導光板の長辺部と短辺部に光源となるそれぞれ全長の長い蛍光管および全長の短い蛍光管を配置したバックライト装置において前記蛍光管を点灯させるためのインバータ回路のトランスを蛍光管の電極が互いに接近している部分付近に配置し、前記蛍光管それぞれの電極と一つのトランスの高圧出力部とを高圧線で並列に接続することにより前記高圧線の長さを等しくかつ最短にするように構成されていることを特徴とするバックライト装置。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は液晶表示装置用のバックライト装置に関し、特に液晶表示面の端部に蛍光管を配置する方式のバックライト装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、液晶表示面の端部に蛍光管を配置するバックライト装置の一例としては図2に示すように導光板1の上下端あるいは左右端に蛍光管2を配置し、前記蛍光管2の光を導光板1の端面に入射させて液晶表示面方向に反射させるというものがあった。この方式においては蛍光管を二本で使用する場合、蛍光管の長さによっては一つのトランスに並列に接続し、安全面を考慮して前記のトランスをどちらか一方の蛍光管に近づけるという手段をとることがあった。この場合トランスの高圧出力部4と蛍光管2を接続する高圧線7の長さが蛍光管に依って大きく異なり、長い高圧線はインバータ基板上を這うことになり、前記高圧線からインバータ基板上のグランドパターンに電流がリークし、上下の蛍光管で輝度の差が生じるため液晶表示面上で輝度むらが発生していた。この輝度むらに関して特許第2723773号ではバラストコンデンサ6の容量を上下の蛍光管それぞれで調節して輝度の強い蛍光管の電流を低下させることにより、結果として蛍光管の輝度の差をなくすようにしたとある。 【0003】従来、液晶表示面の端部に蛍光管を配置するバックライト装置の他の例としては特開平4−329520号公報に記載されたものが知られており、図3に示すようにL字型に加工された蛍光管2を導光板1の対角方向にそれぞれ配置することによって導光板の上下左右の四方向から光を入射させるものであった。この方式では導光板1のすべての端面に蛍光管が配置されているため、前述した導光板の上下端あるいは左右端に蛍光管を配置したバックライト装置方式と同じ導光板の厚みでありながら高輝度なバックライト装置となっていた。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】前述した液晶表示面の上下端あるいは左右端に二本の蛍光管を配置する従来のバックライト装置方式において蛍光管を一つのトランスで点灯させる時、蛍光管を上下端に配置した場合は左右端の長さの半分以下、蛍光管を左右端に配置した場合には上下端の長さの半分以下には高圧線を短くできないため、前記高圧線の浮遊容量が影響して蛍光管に流れる電流が不安定になる傾向があった。 【0005】また前述した導光板の対角方向にL字型の蛍光管を配置する方式ではL字型に蛍光管を加工する必要があるため、長さの異なる蛍光管をL字状に長辺部および短辺部に配置する方式に比べてコストが高くなるという問題があった。 【0006】本発明は前記の課題を解決することにより、液晶表示面に蛍光管の輝度差による輝度むらが発生するのを抑え、かつ蛍光管が安定に点灯するようにした液晶表示装置用のバックライト装置を提供するものである。 【0007】 【課題を解決するための手段】この課題を解決するために本発明では液晶表示面の長辺部と短辺部に光源となり全長の異なる蛍光管をそれぞれ配置し、前記蛍光管の光を端面から入射させ前記液晶表示面方向に反射するように前記液晶表示面の直下に配置された導光板と、前記蛍光管を点灯させるためのトランスを含むインバータ回路とを有する液晶表示装置のバックライト装置において、前記二本の蛍光管をインバータ基板上の一つのトランスに接続する際にトランスを二本の蛍光管の電極が互いに接近している部分付近に配置し、二本の蛍光管それぞれの互いに接近している電極とトランスの高圧出力部とを高圧線で並列に接続することにより、二本の蛍光管それぞれとトランスとを接続している高圧線の長さを等しくかつ最短にし、トランスの高圧出力部と二本の蛍光管それぞれとの間にバラストコンデンサを接続し、全長の長い蛍光管に接続されているバラストコンデンサの容量値を全長の短い蛍光管に接続されているバラストコンデンサの容量値よりも大きくすることにより、蛍光管の輝度差を無くし液晶表示面上での輝度むらを抑えるようにした。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について図1を用いて説明する。 【0009】(実施の形態1)図1は本発明の一実施例を示す液晶表示装置用バックライト装置である。図示のとおり導光板1の長辺部および短辺部にはそれぞれ全長の長い蛍光管2aと全長の短い蛍光管2bが配置され、前記蛍光管2aと蛍光管2bの電極のうち互いに接近している側の電極部分付近にはトランス3が配置され、トランス3はインバータ基板5上に実装され、蛍光管2aおよび蛍光管2bをトランス3に接続する際、前記の電極接近部分側の電極とトランス3の高圧出力部4とをバラストコンデンサ6aおよび6bを介して高圧線7で並列に接続して電圧を印加する構成となっている。 【0010】このような構成にすることにより二本の蛍光管2aおよび蛍光管2bを一つのトランスで点灯させる場合において、二本の蛍光管の電極とトランスにおける高圧出力部とをそれぞれ接続する高圧線7の長さを等しくかつ最短にすることができ、同時に高圧線7の浮遊容量を最低限に抑え、二本の蛍光管を安定に点灯させることが可能となる。 【0011】さらにまず前述の構成において二本の蛍光管に接続されているバラストコンデンサの容量値に関して全長の長い蛍光管2aに接続されているバラストコンデンサ6aの容量値を全長の短い蛍光管2bに接続されているバラストコンデンサ6bの容量値以下にする設定ではトランスの高圧出力部4から見た二本の蛍光管とバラストコンデンサの合成インピーダンス差が小さくなり蛍光管2aと蛍光管2bに流れる電流差も小さくなる。蛍光管の全長が異なるため、結果として二本の蛍光管の輝度差が大きくなる方向に作用することになる。 【0012】そこで反対に全長の長い蛍光管2aに接続されているバラストコンデンサ6aの容量値を全長の短い蛍光管2bに接続されているバラストコンデンサ6bの容量値に比べて大きく設定すると前期インピーダンス差が大きくなり蛍光管2aに流れる電流が蛍光管2bに流れる電流よりも大きくなる。結果として二本の蛍光管の輝度差が小さくなる方向に作用することになる。 【0013】前述のようにバラストコンデンサ6aの容量値をバラストコンデンサ6bの容量値に比べ大きく調整することにより全長の異なる二本の蛍光管を一つのトランスで点灯させた場合に輝度差が極めて低くなり液晶表示面上での輝度ムラの発生を抑えることができるというものである。 【0014】 【発明の効果】以上のように本発明は、液晶表示面の長辺部と短辺部にそれぞれ全長の長い蛍光管2aと全長の短い蛍光管2bを配置し、それぞれの蛍光管における電極のうち互いに接近しあった電極とトランス3の高圧出力部4とをバラストコンデンサ6a、6bを介して並列に接続し、前記トランスを電極付近に配置し、全長の長い蛍光管2aに接続されたバラストコンデンサ6aの容量を全長の短い蛍光管2bに接続されたバラストコンデンサ6bの容量値よりも大きく調整することにより、全長の異なる二本の蛍光管2aおよび2bの輝度差から生じる液晶表示面上の輝度むらを抑え表示品位の高い画質を得ることができるという効果がある。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000005821 【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
|
| 【出願日】 |
平成12年4月24日(2000.4.24) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100097445 【弁理士】 【氏名又は名称】岩橋 文雄 (外2名)
|
| 【公開番号】 |
特開2001−307531(P2001−307531A) |
| 【公開日】 |
平成13年11月2日(2001.11.2) |
| 【出願番号】 |
特願2000−122698(P2000−122698) |
|