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【発明の名称】 表示装置および誘導灯
【発明者】 【氏名】渡邉 博明

【氏名】松野 将

【氏名】丸山 辰雄

【要約】 【課題】比較的簡単な構成で大形の表示板を用いることができる表示装置および誘導灯を提供する。

【解決手段】表示装置は、平板状本体の一面に設けられた光出射面12および光入射面11を有した導光手段1と;開口51の内側に点灯回路54を有する装置本体5と;第一および第二の線状光源保持部材21,22から導出されているリード線9と点灯装置54との電気接続により、常に隣り合う側60の電位が互いに安定電位側となるような方向に設けられている冷陰極蛍光ランプ2a、2bと;を具備している。隣り合う側60の冷陰極蛍光ランプ2a、2bの電位を常に同電位となるように位置決めされているで、隣り合う側60に特別な絶縁処理などを施す必要がなく、大形の導光板を有する表示装置の製造が容易となりコストも低くすることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】開口が形成され、この開口の内側に点灯装置が収納された装置本体と;平板状本体、この平板状本体の一面に設けられた光出射面およびこの光出射面に略直交する端面に設けられた光入射面を有し、装置本体の開口側に設けられた導光板と;導光板の光出射面側に設けられた表示板と;光入射面の長手方向に沿って直線状に配設されかつ点灯装置との電気接続によって、互いに隣り合う電極の電位が点灯中にほぼ同電位となる向きに位置決めされる一対の線状光源と;を具備していることを特徴とする表示装置。
【請求項2】一対の線状光源はその各両端からリード線が導出されており、このリード線は点灯装置側に接続されたとき、一対の線状光源の互いに隣り合う側のリード線が同極性となるように配線されていることを特徴とする請求項1記載の表示装置。
【請求項3】一対の線状光源は、導光板の光入射面に嵌着される線状光源保持部材に一本ずつ保持されており、リード線は、線状光源保持部材の点灯装置側であって、かつ一対の線状光源の隣り合う側から導出されたときのみ点灯装置側と接続可能なように線状光源保持部材に配線されていることを特徴とする請求項2記載の表示装置。
【請求項4】線状光源は口金を有しており、この口金の少なくとも一部が光入射面の範囲を越えるように一対の線状光源が配設されていることを特徴とする請求項1ないし3いずれか一記載の表示装置。
【請求項5】一対の線状光源の互いに隣り合う部分に対向する導光板の箇所に、輝度向上手段を設けたことを特徴とする請求項1ないし4いずれか一記載の表示装置。
【請求項6】避難方向を示す表示部が形成された表示板を備えた請求項1ないし5いずれか一記載の表示装置と;停電時に商用電源から非常用電源に切替えて線状光源を点灯させる非常用点灯装置と;を具備していることを特徴とする誘導灯。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示装置および誘導灯に関する。
【従来の技術】誘導灯などに代表されるバックライトを用いた表示装置には、サイドライト方式のバックライトが多く用いられている。サイドライト方式とは、導光板などの導光手段の一端面から光を入射させ、端面と略直交する一面へ入射光を伝播し、この一面から光を出射させることで表示板を照射するものである。
【0002】サイドライト方式のバックライトは、光源が表示板の内側に配設される内照式に比べて装置全体を薄形化できるため主流になりつつあるとともに、表示板の大形化にともない導光板も大形化される傾向にある。
【0003】このサイドライト方式のバックライトを用いた大形の表示装置として、例えば特開平1−261692号公報に記載されたものが知られている。この従来技術は、大形の表示板を照明可能なように複数の導光板を各々の線状光源が直線状に隣接するように組合わせたものである。すなわち線状光源の互いに隣接する端部間は発光しないため、この端部間付近の導光板の光出射面は輝度が低くなるが、この端部間に対向する光入射面に光分配器を設けて表示面に輝度むらを生じないようにしたものである。
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来技術は、複数の線状光源が直線状となるように配設されているので線状光源の端部間が近接されており、両者の電気的極性が異なった場合には、線状光源の点灯時に電位差が高くなるため、隣接する線状光源間に特別な絶縁処理を施さなければならない。このような絶縁処理は製造が煩雑になるとともにコストが上昇してしまうという問題があった。
【0004】本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、比較的簡単な構成で大形の導光板を用いることができる表示装置および誘導灯を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の表示装置は、開口が形成され、この開口の内側に点灯装置が収納された装置本体と;平板状本体、この平板状本体の一面に設けられた光出射面およびこの光出射面に略直交する端面に設けられた光入射面を有し、装置本体の開口側に設けられた導光板と;導光板の光出射面側に設けられた表示板と;光入射面の長手方向に沿って直線状に配設されかつ点灯装置との電気接続によって、互いに隣り合う電極の電位が点灯中にほぼ同電位となる向きに位置決めされる一対の線状光源と;を具備していることを特徴ととしている。
【0005】装置本体は、後述する線状光源を点灯させる高周波インバータ装置などの点灯装置などの所望部品が収納されていればよく、導光板、線状光源保持部材および表示板を支持することが可能である構造であればその形状および材料は特に限定しない。また導光板が複数設けられている場合には、光出射面毎に開口が形成されていることも許容する。
【0006】導光板は、合成樹脂たとえばアクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂により形成されていることが望ましいが、入射された光が出射面に伝播するような特性を有していれば特に限定しない。また、形状は平板状であることが望ましいが、本発明の趣旨を逸脱しない範囲であればどのような形状であってもよい。
【0007】導光板は、光出射面において所望の配光特性を得られるように配光手段を設けることも許容する。配光手段としては、例えば光出射面に対向する面に光透過制御材(白色顔料)の入ったインクが規則的に印刷されたドット印刷、光出射面に対向する面に複数の凹凸を設けるプリズムカット形状またはドット加工、光出射面に対向する面を研磨して微細な凹凸を設ける粗面加工などであるがこれに限定されるものではない。
【0008】配光手段は、所望する配光が得られるように所望パターンで設けられる。配光手段は、光出射面に対向する面に限定されず、導光板の光出射面側または光出射面と光出射面に対向する面の両面に設けられてもよい。また、複数の導光板を用いる場合は、複数の導光板に同一または異なる配光手段を設けることができる。配光手段は、導光板に直接形成されていてもよいし、別体に形成されていてもよい。したがって、光出射面に集光機能または光拡散機能を有する光学シートを配設してもよく、この場合には光学シートの外表面が光出射面を構成する。光学シートとしては、例えばガラスビーズなどが設けられた集光機能を有するものや、プリズムシート、光拡散シート、偏光フィルムなどが挙げられる。
【0009】また導光板は、光入射面が一端面のみに設けられているものだけではなく、複数の端面に設けているものも許容する。例えば、第1の光入射面と対向する端面または隣接する端面に第2の光入射面を設けてもよく、第1の光入射面に対向する端面に第2の光入射面を設けてもよい。さらに、第1および第2の光入射面に隣接する端面に第3の光入射面を設けてもよい。このとき後述する線状光源は、各々の光入射面に沿って所望する本数を設けることができることはいうまでもない。
【0010】また導光板には、光出射面の反対面に反射手段が設けられていてもよい。この反射手段は、高反射率を有する銀シートや白色樹脂シートを貼着して形成することもできるし、導光手段に白色顔料などを塗布することにより形成することもできる。また、導光板とは別体の高反射率を有する反射板を配置してもよい。さらに、反射手段にドットパターン印刷または光出射面方向に対して微細な凹凸などの光学的配光が可能なような加工が設けられていることも許容する。
【0011】また、平板状本体を複数枚用いて導光板を形成することも許容する。例えば、複数の光出射面を設けるように2つの導光板を夫々の反射面同士が重ね合うように対設し、光出射面を180°異なる方向に設けることもできるし、光出射面が一面のみに形成されている場合でも、平板状本体を積層するように複数枚用いて光出射効率が向上するように形成することもできる。この平板状本体を複数枚用いることは、一般に広く採用されかつ単価が安い薄形の導光板を用いて厚形の導光板を形成できることにより、一枚で形成された厚形の導光板よりも形成がしやいとともに安価となりうる導光板を提供することができる。
【0012】表示板は、透光性を有する平板状の表示板や液晶表示パネルなどの表示手段であればよく、材質や構造は特に限定しない。また、導光板に直接設けられているものも許容する。
【0013】表示板は、導光板の光出射面側に設けられており、導光板が複数設けられている場合には、光出射面毎に表示板が設けられる。表示板は、導光板の光出射面の出射光によって照射され、文字、図柄、画像または映像などを表示する表示部を備えたものであり、透光性樹脂やガラスなどに所望の塗料を印刷して表示部を形成するものや、液晶パネルなどが挙げられる。
【0014】線状光源は、その全長が導光板の光入射面の長手方向の長さよりも短いものであり、複数の線状光源を光入射面の長手方向に沿って直線状に配設することで、光入射面のほぼ全域にわたって配設されるものである。
【0015】線状光源は、両端に電極を備えた放電ランプであって、比較的高効率で点灯する蛍光ランプを用いるのが望ましい。しかし、両端部から給電されることによって所望の出力で点灯するものであれば光源の種類は特に限定されず、LEDなどであってもよい。
【0016】蛍光ランプを用いる場合、好適な蛍光ランプは、透光性容器であるガラス管、ガラス管の両端部に封装した一対の電極、ガラス管の内面側に形成した蛍光体層、およびガラス管内に封入した放電媒体を備えて構成されている。放電媒体は、たとえば水銀および希ガスからなるものと、キセノンなどの希ガスを主体とするものが挙げられる。電極は、管径が細く、細長いガラス管の場合には、主として冷陰極が用いられているが熱陰極を採用してもよい。しかし、無電極形の蛍光ランプを使用することも可能である。蛍光ランプは、線状の部分を有していれば、任意の形状を許容する。
【0017】また線状光源は、光出射面の面積および所望する輝度に応じて任意の本数を用いることができ、光出射面の面積が大きい場合には、入射光量を多くするために複数の線状光源を光入射面に沿って平行に設けることで所望する輝度を確保することも許容する。
【0018】一対の線状光源は、点灯装置との電気接続を行うことによって、点灯中における一対の線状光源の隣り合う電極の電位がほぼ同じとなるような関係を有する方向に位置決めされる。このような位置決め関係を持って接続されることによって、一対の線状光源の隣り合う部分が互いに近接していても両者間の電位差がほとんどなく、特別な絶縁処理を設ける必要がない。
【0019】表示装置としては、誘導灯、案内表示板、広告灯および液晶表示装置などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0020】表示装置は、線状光源が点灯することによりにより、導光板に光が入射され、導光板内部を伝播した光が光出射面より出射され表示板を照射する。
【0021】請求項1の発明の表示装置は、一対の線状光源の隣り合う電極の電位がほぼ同電位となるような方向に位置決めされて線状光源が点灯装置に接続されるように構成されているので、隣り合う電極間に特別な絶縁処理を施す必要なく、大形の導光板を有する表示装置の製造が容易となりコストも低くすることができる。
【0022】請求項2の表示装置は、請求項1の表示装置において、一対の線状光源はその各両端からリード線が導出されており、このリード線は点灯装置側に接続されたとき、一対の線状光源の互いに隣り合う側のリード線が同極性となるように配線されていることを特徴としている。
【0023】リード線は、点灯装置から供給される電力を線状光源に給電するものである。
【0024】リード線は、一対の線状光源の隣り合うリード線同士が同極性となる場合のみ点灯装置側と接続可能な配設条件を満たすように配線されている。
【0025】請求項2の発明の表示装置は、リード線と点灯装置との接続によって線状光源が位置決めされるので、大形の表示装置をより簡略な構成とすることができる。
【0026】請求項3の表示装置は、請求項2記載の表示装置において、一対の線状光源は、導光板の光入射面に嵌着される線状光源保持部材に一本ずつ保持されており、リード線は、線状光源保持部材の点灯装置側であって、かつ一対の線状光源の隣り合う側から導出されたときのみ点灯装置側と接続可能なように線状光源保持部材に配線されていることを特徴としている。
【0027】線状光源保持部材は、内側に反射シートなどの反射体などが設けられ、前述した反射シートなどが線状光源を包囲するように形成されていればよい。このとき線状光源は、線状光源保持部材内に設けられたランプホルダなどに着脱が容易なように保持されことが望ましい。
【0028】また線状光源保持部材は、複数の線状光源を保持できるように形成されていることも許容する。
【0029】さらにまた線状光源保持部材は、光出射面の面積が大きい場合には、入射光量を多くするために複数の線状光源保持部材を光入射面に沿って平行に設けることで所望の輝度を得ることができる。
【0030】またリード線は、線状光源保持部材の点灯装置側であって、かつ一対の線状光源が隣り合う側から導出された場合にのみ点灯装置と接続可能となるように配線されている。これ以外の方向からリード線が導出された場合には点灯装置側には接続できないようにすることで、隣接するリード線同士の極性が常に同じとなる。
【0031】リード線と点灯装置側との接続を規制する手段としては、リード線の導出長さを線状光源の方向によっては点灯装置側には届かないように調整することや、リード線挿通孔の位置を限定することなどがあげられるが、これらに限らない。
【0032】線状光源保持部材の「点灯装置側」とは、線状光源に給電するためのリード線が光出射面側の反対面側の方向から導出されて装置本体の点灯回路に接続されていることである。
【0033】請求項3の発明の表示装置は、リード線が線状光源保持部材の点灯装置側であって、かつ一対の線状光源の隣り合う側から導出されたときのみ点灯装置と接続可能であるので、特別な位置決め手段を用いることなく、隣接するリード線同士の電気極性が常に同じになるように位置決めを行うことができる。
【0034】請求項4の表示装置は、請求項1ないし3いずれか一記載の表示装置において、線状光源は口金を有しており、この口金の少なくとも一部が光入射面の範囲を越えるように一対の線状光源が配設されていることを特徴としている。
【0035】線状光源の光を出射する領域は、線状光源を形成するガラス管などの透光性容器の範囲である。口金などの線状光源端部が導光板の光入射面に設けられると、線状光源端部近傍の光入射面には光りが入射されないことにより、光出射面の出射光にばらつきが生じ、表示板の輝度にむらを生じさせることがあった。しかしながら、本発明は、口金が光入射面の長手方向における範囲を越えて設けることができることにより、線状光源からの光を有効的に光入射面に入射させることができる。
【0036】なお、「光入射面の長手方向における範囲を越えて」とは、線状光源の口金の少なくとも一部が、光入射面よりも光入射面の長手方向に対して突出して設けられていることを意味する。
【0037】請求項4の発明の表示装置は、線状光源の口金の少なくとも一部が、光入射面よりも光入射面の長手方向に対して突出して設けられていることにより、線状光源からの光を有効的に光入射面に入射させることができる。
【0038】請求項5の表示装置は、請求項1ないし4いずれか一記載の表示装置において、一対の線状光源の互いに隣り合う部分に対向する導光板の箇所に、輝度向上手段を設けたことを特徴としている。
【0039】本発明は、表示板に所望の輝度均斉度を得るために、光入射面の長手方向に沿って一対の線状光源が設けられる。したがって、線状光源端部に対応する導光板の領域に何らかの輝度向上手段を設けることが好ましい。
【0040】また輝度向上手段を設ける「導光板の箇所」とは、導光板の光出射面側、光出射面と対向する面側またはこれら両面のいずれかであってもよい。
【0041】輝度向上手段は、請求項1で定義した配光手段と同様の構成で定義される。しかしながら本発明は、導光板に設けられている配光手段とは異なる手法の輝度向上手段が設けられていてもよい。
【0042】請求項5の発明の表示装置は、隣接する線状光源保持部材間に輝度向上手段を設けていることにより、光出射面の出射光のばらつきをなくし、表示板の輝度むらを防ぐことができる。
【0043】請求項6の発明の誘導灯は、避難方向を示す表示部が形成された表示板を備えた請求項1ないし5いずれか一記載の表示装置と;停電時に商用電源から非常用電源に切替えて線状光源を点灯させる非常用点灯装置と;を具備していることを特徴としている。
【0044】請求項6の発明の誘導灯は、請求項1ないし5いずれか一記載の作用を有する誘導灯を提供することができる。
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面を参照して説明する。
【0045】図1は、本発明の一実施形態である誘導灯を示す分解斜視図、図2は図1の誘導灯の組立て状態を示す一部切り欠き斜視図、図3は図2の誘導灯のカバー部材59および表示板3を取り除いた状態を示す要部拡大正面図、図4は図2の誘導灯の装置本体5の中間部を縦方向に割ったときの断面と反射板8を取り除いた状態を示す要部拡大背面図である。
【0046】各図において、1は導光板、2は線状光源としての冷陰極蛍光ランプ、21は第一の線状光源保持部材、22は第二の線状光源保持部材、3は表示板、5は装置本体、6は輝度向上手段としての凹凸部、9はリード線である。上記各図は構造上の説明を簡略化するのため寸法比率などを多少変更して記載した概略的なものであり、実際の寸法関係を表したものではない。
【0047】図1および図2を用いて本実施形態の構成と組み立てについて説明する。
【0048】導光板1は、透明なアクリル樹脂で形成された平板状本体を有し、上部側端面に光入射面11および一面に光出射面12を有している。光出射面12には輝度向上のために図示しない光拡散シートおよびプリズムシートが貼着されている。また、光出射面12の反対側の面には輝度均斉化手段として複数の凹凸のプリズムカット(図示しない)が所望のパターンで形成されている。また、このプリズムカット面にはアルミニウム金属から形成されている反射板8が配設される。
【0049】また導光板1には、反射板8とともに装置本体5に固定するための固定部5Aが3ヶ所に設けられている。
【0050】導光板1は、縦寸法は435mm、横寸法は420mm、板厚は16mmである。反射板8は、縦寸法は435mm、横寸法は420m、厚さは0.5mmである。
【0051】冷陰極蛍光ランプ2は、直管状をなし、光入射面11の長手方向に沿って第一の線状光源保持部材21および第二の線状光源保持部材22の内部に夫々1本ずつ2a、2bが直線状に保持されおり、第一および第二の線状光源保持部材21,22の内側には、導光板1の光入射面11方向に開放した反射シート23が配設されている。
【0052】表示板3は、透光性を有する乳白色のアクリル樹脂で平板状に形成され、外面側に緑色の透光性塗料により避難方向を示す矢印の表示部としての表示パターン31が印刷されている。表示板3は、縦寸法が420mm、横寸法が420mm、厚さが2mmである。
【0053】装置本体5は、鋼板で形成され、開口51を有する略箱状に構成されており、導光板1および反射板8を支持するとともに固定する支持部5Bが設けられており、内部には点灯装置54が収納されている。この点灯装置54は、商用電源線が接続された端子台、高周波インバータおよびバッテリなどを有している。点灯装置54は、商用電源の入力電圧の低下を検知し、一定電圧レベル以下では非常時として冷陰極蛍光ランプ2をバッテリで点灯するように切替えをおこなう。なお、点灯装置54には充電モニタ回路が設けられていてもよい。
【0054】また装置本体5はカバー部材59を有している。このカバー部材59は、鋼板を開口を有するほぼロの字状に打ち抜き、周壁部55となる部分が枠部56となる部分から約90°内側に折曲して筒状に4ヶ所形成される。このカバー部材59には、周壁部55および枠部56によってカバー部材開口57が形成されている。
【0055】なお装置本体5は、天井構造体(図示しない)から吊下げられたアンカーボルトを孔58に固着することで、天井などに固定することができる。
【0056】本実施形態の誘導灯は、点灯装置54により、常時には商用交流電源で、非常時にはバッテリなどの非常用電源にて冷陰極蛍光ランプ2a、2bを点灯させ、第一および第二の線状光源保持部材21,22に保持されている計2本の冷陰極蛍光ランプ2a、2bから出射された光が導光板1の光入射面11に入射され、導光板1を伝播して光出射面12より出射されることで表示板3を照射し、避難方向を表示する。
【0057】次に本実施形態の誘導灯の組立てについて説明する。図2に示すように、まず冷陰極蛍光ランプ2a、2bが保持されている第一および第二の線状光源保持部材21,22を一対の冷陰極蛍光ランプ2a、2bの隣り合う電極同士が安定電位側(接地電位側)となるような方向で光入射面11に嵌着させる。そして、導光板1および反射板8を重ね合わせた状態のものを、断面がクランク状の固定部5A、5A、5Aと装置本体5の支持部5B間で狭着するように固定する。このとき固定部5A、5A、5Aに設けられた孔部5cと支持部5Bに設けられた孔部5dとが一致するようにしてネジなどの固定手段(図示しない)で締め付けることにより固定部5A、5A、5Aと支持部5B、5B、5B間で挟持された導光板1および反射板8が装置本体5側に固定される。
【0058】次に表示板3を図1に示したカバー部材開口57に対応するように図示しない嵌合手段で保持されるようにカバー部材59に設ける。そして表示板3が設けられたカバー部材59が、表示板3を導光板1の光出射面12の直上に配設されるように装置本体5側に図示しない係合手段によって被着される。
【0059】なお本実施形態では、光入射面11を上部側端面に設けているが、光入射面11を上部側端面および下部側端面に設けてもよいし、光入射面11を側面側端面の一面または対向する側面側端面の両面に設けてもよい。この側面側端面に光入射面11を形成すると、上部側端面または下部側端面に光入射面11を形成した場合よりも第一および第二の線状光源保持部材21,22の嵌着作業が行ないやすく、冷陰極ランプ2a、2bの交換も容易となる。
【0060】本実施形態の要部について図3を用いて説明する。図3はカバー部材59および表示板3を取り除いた状態を図2のX方向(正面)から見た要部を拡大したものを示す。
【0061】図1および図2に示したように組み立てられた誘導灯の冷陰極蛍光ランプ2a、2bの隣り合う側60の電位は、互いに安定電位側となるような方向に位置決めされている。これは図4の説明の中で述べるリード線9の配線によって点灯装置54と電気接続を行うと必ずこのような配設関係となるように設けられている。また、冷陰極蛍光ランプ2a、2bの口金7の少なくとも一部が、光入射面11よりも光入射面11の長手方向に対して突出して設けられている。
【0062】上記と同様に本実施形態の要部について図4を用いて説明する。図4は装置本体5の中間部を縦方向に割ったときの断面と反射板8を取り除いた状態を図2のY方向(背面)から見た要部を拡大したものを示す。
【0063】第一および第二の線状光源保持部材21,22から導出されているリード線9は、隣接するリード線9a、9bが同極性となるように配線されている。このように配線されることによって冷陰極蛍光ランプ2a、2bの隣り合う側60の電位が互いに安定電位側となるような方向に位置決めされる。
【0064】加えてリード線9は、上記の条件を満足しないと点灯装置54から導出されたソケット53との電気接続が不可能となるように、点灯装置側である光出射面12の反対面側13から導出され、かつ冷陰極ランプ2a、2bの隣り合う側60から導出されている。この隣り合う側60から導出されているリード線9の導出長さは、冷陰極蛍光ランプ2a、2bが適切な方向および位置からなる配設関係を満足しない場合にはソケット53とは接続できないように調整されている。また光出射面12側にリード線9が導出された場合には、リード線が挿通される開口が塞がれているためソケット53とは接続できないようになっている。
【0065】また冷陰極蛍光ランプ2aおよび2bの隣り合う側60に対向する導光板1の反対面側13の箇所には、上述したプリズムカットよりも間隔が狭い凹凸状の溝である輝度向上手段である凹凸部6が設けられている。
【0066】本実施形態の誘導灯は、隣接するリード線9a、9bが同極性となるように配線されて点灯装置54と接続されることにより、冷陰極蛍光ランプ2aおよび2bの隣り合う側60の電位が必ず安定電位側となるような方向で位置決めされるように構成されているので、一対の冷陰極蛍光ランプ2a、2b間の非発光領域を少なくするために端部同士を近接させても隣り合う電極間に特別な絶縁処理を施す必要なく、大形の導光板1を有する表示装置の製造が容易となりコストも抑えることができる。加えて、隣り合う電極間に漏れ電流が発生しないので冷陰極蛍光ランプ2a、2bの光束が低下することを防ぐことができる。
【0067】またリード線9が線状光源保持部材21,22の点灯装置側である反対面側13であって、かつ冷陰極蛍光ランプ2a、2bの隣り合う側60から導出されたときのみ点灯装置54と接続が可能であるので、特別な位置決め手段を用いることなく、隣接するリード線9a、9b同士の電気極性が常に同じになるように位置決めを行うことができる。
【0068】また、リード線9が導光板1の反対面13側の方向からのみ導出されていることにより、外観上好ましくすることができるとともに断線などの不具合を防ぐことができる。
【0069】さらに、冷陰極蛍光ランプ2a、2bの口金7の少なくとも一部が、光入射面11よりも光入射面11の長手方向に対して突出して設けられるので、冷陰極蛍光ランプ2a、2bからの光を有効的に光入射面11に入射させることができる。また、比較的長寿命の冷陰極蛍光ランプ2a、2bを用いることによって、光源の交換作業の頻度を抑えることができる。
【0070】なお、本実施形態は誘導灯に関するものであるが、本発明はこれに限らず、案内表示板、広告灯、液晶モニタなど、サイドライト方式のバックライトを備えた種々の表示装置に適用可能である。
【発明の効果】請求項1の発明によれば、一対の線状光源の隣り合う電極の電位がほぼ同電位となるような方向に位置決めされて線状光源が点灯装置に接続されるように構成されていることにより、隣り合う電極間に特別な絶縁処理を施す必要なく、線状光源の光束の低下もないので、製造が容易となりコストも低くすることができる大形の表示装置を提供できる。
【0071】請求項2の発明によれば、リード線と点灯装置との接続によって線状光源が位置決めされるので、より簡略な構成となる大形の表示装置を提供できる。
【0072】請求項3の発明によれば、リード線が線状光源保持部材の点灯装置側であって、かつ一対の線状光源の隣り合う側から導出されたときのみ点灯装置と接続可能であるので、特別な位置決め手段を用いることなく、隣接するリード線同士の電気極性が常に同じになるように位置決めを行うことができる表示装置を提供できる。
【0073】請求項4の発明によれば、線状光源の口金の少なくとも一部が、光入射面よりも光入射面の長手方向に対して突出して設けられているので、線状光源からの光を有効的に光入射面に入射させることができる表示装置を提供できる。
【0074】請求項5の発明によれば、隣接する線状光源保持部材間に輝度向上手段を設けているので、光出射面の出射光のばらつきをなくし、表示板の輝度むらを防ぐことができる表示装置を提供できる。
【0075】請求項6の発明によれば、請求項1ないし6いずれか一記載の効果を有する誘導灯を提供することができる。
【出願人】 【識別番号】000003757
【氏名又は名称】東芝ライテック株式会社
【出願日】 平成12年3月15日(2000.3.15)
【代理人】 【識別番号】100101834
【弁理士】
【氏名又は名称】和泉 順一
【公開番号】 特開2001−266631(P2001−266631A)
【公開日】 平成13年9月28日(2001.9.28)
【出願番号】 特願2000−71578(P2000−71578)