| 【発明の名称】 |
ローソク立て |
| 【発明者】 |
【氏名】満田 喬
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| 【要約】 |
【課題】径の異なる種々のローソクに対応可能であるとともに、ローソクを傾斜させることなく確実にかつ安全に立てることができるようにする。
【解決手段】拡縮方向に変位可能とされるとともに、平面視でローソク9の外面に対して接触する4つの弾性支持点S1〜S4を持つローソク挿入支持部Pを有し、ローソク9の基端挿入時に前記各弾性支持点S1〜S4よりローソク9側に作用する弾性力によってローソク9を鉛直支持する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】拡縮方向に変位可能とされるとともに、平面視でローソクの外面に対して接触する少なくとも3以上の弾性支持点を持つローソク挿入支持部を有し、ローソクの基端挿入時に前記各弾性支持部よりローソク側に作用する弾性力によってローソクを鉛直支持するようにしたことを特徴とするローソク立て。 【請求項2】拡縮方向に変位可能とされるとともに、平面視で、ローソクの外面に対して接触する1以上の弾性支持点と、ローソクの外面に対し接触する1以上の固定支持点とを含む計3以上の支持点を持つローソク挿入支持部を有し、ローソクの基端挿入時に前記弾性支持点よりローソク側に作用する弾性力および前記固定支持点から受ける反力によってローソクを鉛直支持するようにしたことを特徴とするローソク立て。 【請求項3】前記弾性支持点および固定支持点の合計支持点数が4である請求項1、2いずれかに記載のローソク立て。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、径の異なる種々のローソクを傾斜させることなく確実かつ安全に立てることのできるローソク立てに関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、この種のローソク立てとしては、図14に示されるように、台座部50と、この台座部50の上部に連設された受け皿部51と、この受け皿部51に立設されたローソク立芯52とから構成されるもの(立芯タイプという。)や、図15に示されるように、受け部に窪み53を形成し、ローソク54の基部を単に差し込むようにしたもの(以下、窪みタイプという。)などが存在する。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記立芯タイプの場合には、立芯が曲がっていたり、ローソクの基端面に形成されている差込孔自体が製造精度が悪いために傾斜して形成されている場合には、鉛直に起立保持することができないことがあるとともに、前記立芯52の芯径と、ローソクに形成された差込孔の孔径とに遊間があり過ぎるような場合には、ローソクが傾いたり、ガタつきのためにローソクが安定的に保持されない。さらに、ローソクを深く差し込み過ぎると、立芯52が食い込み過ぎてローソクが割れてしまうなどの問題があった。 【0004】また、前記窪みタイプの場合には、ある特定の径のローソクには適合するけれども、ローソクの径が小さ過ぎる場合には下部に何かを巻き付けて太くしたり、またローソクの径が太過ぎる場合には下部を削ったりして調整する必要があった。 【0005】一方、火災の原因の一つにローソクの傾きや転倒によるものがあると言われている。特に、高齢者、病人や年少者などがローソクを立てようとする場合、手の震えや弱視などのために、ローソクを立てる作業が困難であったり、ローソクの立て方が不十分であったりしたため、ローソクの傾斜や転倒が生じることがあり、従来よりもローソクを簡単かつ確実に立てることができるとともに、確実に鉛直に起立保持できるローソク立てが切望されていた。 【0006】さらには、ローソクが燃え尽きた後には、垂れた蝋や蝋の燃えカスが立芯に絡み付くように付着し、これの掃除が極めて大変であるなどの問題もあった。 【0007】そこで本発明の主たる課題は、径の異なる種々のローソクに対応可能であるとともに、ローソクを傾斜させることなく確実にかつ安全に立てることのできる等の利点を備えるローソク立てを提供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】前記課題を解決するための本第1発明に係るローソク立ては、拡縮方向に変位可能とされるとともに、平面視でローソクの外面に対して接触する少なくとも3以上の弾性支持点を持つローソク挿入支持部を有し、ローソクの基端挿入時に前記各弾性支持部よりローソク側に作用する弾性力によってローソクを鉛直支持するようにしたことを特徴とするものである。 【0009】また、第2発明に係るローソク立ては、拡縮方向に変位可能とされるとともに、平面視で、ローソクの外面に対して接触する1以上の弾性支持点と、ローソクの外面に対し接触する1以上の固定支持点とを含む計3以上の支持点を持つローソク挿入支持部を有し、ローソクの基端挿入時に前記弾性支持点よりローソク側に作用する弾性力および前記固定支持点から受ける反力によってローソクを鉛直支持するようにしたことを特徴とするものである。 【0010】これらの場合において、前記弾性支持点および固定支持点の合計支持点数が4であることが通常望ましい。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。 【0012】〔第1形態例〕以下、図1〜図5に基づいて本第1形態例に係るローソク立て1Aについて説明する。図1は本第1形態例に係るローソク立て1Aの分解図、図2は縦断面図である。 【0013】本ローソク立て1Aは、略杯形状の台座2と、この台座2の上部に螺設されるキャップ3と、このキャップ3の裏面側に一体的に取り付けられるローソク支持金具4とから構成されるものである。 【0014】前記台座2は、底椀2Aと上椀2Cとを連結脚2bによって連結した略杯形状の部材であり、前記上椀2Cの外周には、前記キャップ3を螺設するためにネジ溝2dが形成されている。この台座2は転倒などを防止するために、ある程度の重量があることが望ましい。そのため、金属材料を素材として製作されることが望ましく、仏具として使用するためにはフルビ(古美)メッキ、ミガキメッキ、金メッキなどを施すのが良い。 【0015】前記キャップ3は、上蓋部3Aと、リング状の側壁3Bとからなる底部開口の部材で、前記リング状側壁3Bの内周面には、前記台座2と螺合するためにネジ溝3cが形成されている。また、上蓋部3Aの上面には、椀状凹部3dが形成されているとともに、ほぼ中央部にローソク支持金具4の挿入ガイド板8bを突出させるための孔部3eが形成されている。このキャップ3についても、同様に金属材料を素材として製作されることが望ましく、仏具として使用するためにはフルビ(古美)メッキ、ミガキメッキ、金メッキなどを施すのが良い。 【0016】前記キャップ3の内空部には、図2に示されるように、ビスネジ5,5によってローソク支持金具4が一体的に取り付けられる。前記ローソク支持金具4は、詳細には図3に示されるように、一対の板バネ部材4A、4Bを組み合わせて構成された金具であり、前記板バネ部材4A、4Bを組み合わせた際に形成される略方形の孔部(ローソク挿入支持部P)によってローソクを起立支持するようになっている。 【0017】前記板バネ部材4A、4Bは対称部材であるため、代表的に板バネ部材4Aの側について詳述すると、板バネ部材4Aは、一方端側に孔7cが形成された連結水平板部7aを備えるとともに、他方端側に孔7dが形成された連結水平板部7bを備え、これら両連結水平板部7a、7bの片側同士を略波形に成形された縦向き配置の中間バネ板部8によって連結した構造の部材であり、一枚の鋼薄板またはステンレスバネ板より一体製作されている。前記中間バネ板部8は中央部が略W形状となっており、L字面部分8a、8aがローソク挿入支持部Pを形成している。また、このL字面部分8a、8aの上部には、それぞれローソクを挿入し易いように、外方向に傾斜した挿入ガイド板8b、8bが設けられている。 【0018】前記板バネ部材4A、4Bは、図示されるように、鳩目リング6,6によって前記連結水平板部7a、7b同士が夫々連結されて組み立てられる。この際に、互いの板バネ部材4A、4Bは、前記連結水平板部7a、7bにおいて、前記鳩目リング6を回転軸として鉛直軸周りに回転可能となるように緩く連結する。なお、本例では組立の容易性、板バネ部材のガタ付き防止などのために、前記鳩目リング6,6を用いて板バネ部材4A、4Bを連結するようしたが、鳩目リング6,6によって連結することなく、単に前記板バネ部材4A、4Bの孔7c、7dを共に貫いて前記ビスネジ5,5によって固定するようにしてもよい。また、前記ビスネジ5は、ローソクを挿入した際に連結水平板部7a、7bの回転動作が円滑に行われるように、ネジ基端部を無ネジ部としている。 【0019】かかるローソク支持金具4を上面から視ると、図4(A)のようになり、中央部にL字面部分8a、8aによって略菱形形状のローソク挿入支持部Pが形成されている。このローソク挿入部Pにローソク9の基端部を挿入すると、図4(B)に示されるように、ローソク挿入支持部Pが押し拡げられ、ローソク9が平面視でその外周面の4点(S1〜S4:弾性支持点)において接触し、かかる4点の弾性支持点S1〜S4から略中心方向の弾性力を受けることによって確実に鉛直状態で支持される。仮に、ローソク9を傾斜させて差し込んだとしても、ローソク9から手を離した瞬間にローソク9は自動的に鉛直状態となり保持されるようになる。また、図4(C)はさらに大きい径のローソク9’を差し込んだ場合の状態を示したものである。 【0020】なお、ローソク9が確実に鉛直支持されるためには、前記4点の弾性支持点は、平面的には点状にローソク9と接触しているが、側部から見た場合、高さ方向に沿って所定の長さ範囲に亘って線状にローソク9と接触する必要がある。そのためには、ローソク挿入支持部Pを形成している部材、本第1形態例で言えば中間バネ板部8、後述の第2〜4形態例で言えばローソク支持板15,19、可動支持板19Aおよび固定壁18aは高さ寸法を有する面である必要がある。 【0021】ところで、上記例ではローソク9の外周を4点で弾性支持するようにしたが、図5に示されるように、一方の板バネ部材4Aのローソク支持部8cを平面とし、他方の板バネ部材4Bのローソク支持部8a、8aをL字面とし、3点で弾性支持するようにしてもよい。 【0022】〔第2形態例〕次いで、図6に示される第2形態例に係るローソク立て1Bは、中央部に孔10aを有する基板10の一方側面に、対峙して設けられる一対の断面略L字状のローソク支持板15,15をそれぞれ、スプリング16、16によって拡縮方向に弾性支持したものである。 【0023】前記ローソク支持板15、15の背面側にはそれぞれ、一体的に保持杆14が設けられ、この保持杆14が前記基板10の裏面側に固設された一対の支持部材12,13に対し貫通状態で設けられ保持されている。前記支持部材12とローソク支持板15との間の保持杆14部分にはスプリング16が外嵌され、前記ローソク支持板15、15が離反方向に変位可能かつ変位量に応じてスプリング16により挿入されたローソク9に弾性力を作用させるようになっている。すなわち、前記ローソク支持板15、15によって形成された略菱形形状のローソク挿入支持部Pに、ローソク9の基端部を挿入すると、前記ローソク支持板15,15の間が押し拡げられ、ローソクの外面と接触する4点(S1〜S4)から弾性力を受けてローソク9が鉛直に起立支持される。なお、前記ローソク支持金具は、ビスネジ11,11によってキャップ3に固定される。 【0024】前記ローソク支持板15、15にはそれぞれ、図7に示されるように、端部より延在する突片15a、15aを設けることもできる。たとえば、太いローソク9を立てて燃やした際に、ローソク9が小さくなって菱形の囲いの部分で燃える場合、上部は液状、下部は固形となるので、僅かではあるが液状の蝋がバネの押圧力により上部の隙間から外へ流れ出ることがある。このため前記突片15a、15aを設け、蝋の流れ止めの掛止部としてもよい。 【0025】また、前記例ではローソク支持板15を共に断面L字状とし、ローソク9が外面の4点で支持されるようにしたが、図8に示されるように、一方側のローソク支持板を平板16とし、ローソク9を3点で支持するようにしてもよい。さらに、ローソク支持板15,15(16)の両方を拡縮方向に変位可能かつ弾性支持するようにしたが、一方側について不動とし固定支持点とすることもできる。 【0026】〔第3形態例〕次いで、図9および図10に示される第3形態例に係るローソク立て1Cは、前記第2形態例に係るローソク立て1Bと構造原理は同じであるが、ローソク9を3点で支持、すなわち2点の固定点と1点の可動点で支持するとともに、ローソク支持金具のコンパクト化を図ったものである。 【0027】本ローソク支持金具は、ローソク9を支持する3壁面の内、拡縮方向に移動自在とされる1面の可動壁面を構成するための弾性支持板金具17と、この弾性支持板金具17を収容保持するとともに、残り2面の固定支持壁を有する支持金具本体18とから構成されたもので、前記弾性支持板金具17は、可動支持板19Aの背面側に保持杆19Bを備える可動壁構成部材19と、この可動壁構成部材19の保持杆19B部分に外嵌されるスプリング20と、前記保持杆19B部分およびスプリング20を収容するスプリング収容管21とから構成されている。なお、前記スプリング収容管21の前端部および後端部にはそれぞれ固定保持のためにリング板21a、21bが設けられている。 【0028】一方、支持金具本体18は、全体を略船形状とし、一方端部側に平面視でV字状を成すローソク支持のための固定壁18a、18aが形成されるとともに、底部に両側縁より斜め下方向に傾斜して設けた前記弾性支持板金具17固定のための固定底部片18b、18bが形成され、さらに上部側縁の両側にそれぞれビス取付け孔18dが形成された取付け用フランジ18c、18cが形成された部材である。なお、前記可動支持板19Aの上部および前記固定壁18a、18aの上部には、それぞれローソクを挿入し易いように、外方向に傾斜した挿入ガイド板19a、18eが設けられている。 【0029】組立は、図10に示されるように、前記弾性支持板金具17のスプリング収容筒21のリング板21a、21bをそれぞれ、支持金具本体18の固定底部片18b、18bを挟む位置に落し込むようにする。前記固定底部片18b、18bに対する係止により前記スプリング収容筒21は不動となり、前記固定壁18a、18aおよび可動支持板19Aとによって形成された略三角形状のローソク挿入支持部Pに、ローソク9の基端部を挿入すると、前記可動支持板19Aが拡縮方向に移動することによりローソク挿入部Pが押し拡げられ、ローソクの外面と接触する3点S4〜S6の内、可動支持板19Aから受ける弾性力と、固定壁18a、18aから受ける反力によってローソク9を鉛直するようになる。 【0030】〔第4形態例〕次いで、図11〜図13に示される第4形態例に係るローソク立て1Dは、断面略L字状を成す一対のローソク支持板24,24をC形状の線バネ23,23によって保持し、ローソク挿入時に弾性支持力を与えるようにしたものである。 【0031】前記ローソク支持板24は、図12に示されるように、断面略L字状に成形された板材の稜線部分(折れ線)に下端側より切込み線を入れ、外側に折り返し、折り返し面24a、24aを形成するとともに、上部側に切込み線を入れてローソク9を挿入し易いように挿入ガイド板24c、24cを形成したものである。 【0032】前記折り返し面24a、24aには予め掛止孔24b、24bを形成しておき、前記C字状の線バネ23、23の端部を夫々掛止させることにより、前記ローソク支持板24,24によって形成された略菱形形状のローソク挿入支持部Pに、ローソク9の基端部を挿入すると、前記ローソク支持板24,24の間が押し拡げられ、ローソク9の外面と接触する4点(S1〜S4)から弾性力を受けてローソク9が鉛直に起立支持されるようになっている。 【0033】キャップ3に対する取付けは、図13に示されるように、係合溝25aを有するとともに、ネジ部25bを備える止め具25を用い、前記ネジ部25bをキャップ3の裏面に形成されたネジ孔に螺入し設置した後、前記係合溝25aにC字状バネ部材23の中央部分を嵌め込み、両側をカシメて固定するようにする。 【0034】 【発明の効果】以上詳説のとおり本発明によれば、径の異なる種々のローソクに対応可能であるとともに、ローソクを傾斜させることなく確実にかつ安全に立てることができるようになる。具体的には、拡縮方向に変位可能とされるとともに、平面視でローソクの外面に対して接触する少なくとも3以上の弾性支持点を持つローソク挿入支持部、または拡縮方向に変位可能とされるとともに、平面視でローソクの外面に対して接触する1以上の弾性支持点と、ローソクの外面に対し接触する1以上の固定支持点とを含む計3以上の支持点を持つローソク挿入支持部によりローソクを支持するようにしているため、ローソクの径が異なっても前記挿入支持部が拡縮方向に変位することで挿入可能となっている。また、ローソクは主には弾性力によって鉛直状態で支持されるため、たとえ斜め方向からローソクを差し込んだとしても、手を離した瞬間に前記弾性力によって自動的に鉛直状態となるように姿勢が矯正される。また、前記挿入構造のローソク支持部であれば、高齢者等でも容易かつ簡単にローソクを安定して立てることが可能となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】500092309 【氏名又は名称】満田 喬
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| 【出願日】 |
平成12年3月1日(2000.3.1) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100104927 【弁理士】 【氏名又は名称】和泉 久志
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| 【公開番号】 |
特開2001−243834(P2001−243834A) |
| 【公開日】 |
平成13年9月7日(2001.9.7) |
| 【出願番号】 |
特願2000−55657(P2000−55657) |
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