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【発明の名称】 面光源装置及びその製造方法
【発明者】 【氏名】篠原 正幸

【氏名】高木 潤一

【氏名】青山 茂

【要約】 【課題】画像表示装置などに用いられる面光源装置の指向性の適正化を測り、画像を見やすくする。

【解決手段】点光源45から出射された光は、くさび状導光体47によって線状に伸びた領域から出射され、プリズムシート50で偏向される。この光は導光板44の光入射面44aに垂直な方向に出射され、導光板44の幅方向に狭い指向性を有している。導光板44の底面には直角三角形状の拡散パターン46が多数形成されており、拡散パターン46で反射された光は導光板44の光出射面44bと垂直に出射される。このとき、拡散パターン46に入射した光の一部が拡散パターン46を透過することにより、出射光の導光板長さ方向における指向性が狭められる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 光源と、当該光源から導入された光を光出射面のほぼ全体に広げて光出射面から出射させる導光板とを備えた面光源装置において、前記導光板から出射される光量のうち50%以上の光量が、導光板の光出射面と垂直な方向から測って30°以内の角度領域に出射されることを特徴とする面光源装置。
【請求項2】 光源と、当該光源から導入された光を光出射面のほぼ全体に広げて光出射面から出射させる導光板とを備えた、反射型表示素子を照明するための面光源装置において、前記導光板から反射型表示素子に出射される光量のうち50%以上の光量が、導光板の光出射面と垂直な方向から測って反射型表示素子の反射光強度角度分布の半値幅以内の角度領域に出射されることを特徴とする面光源装置。
【請求項3】 光源と、当該光源から導入された光を光出射面のほぼ全体に広げて光出射面から出射させる、ほぼ長方形状をした導光板とを備えた面光源装置において、前記導光板から出射された光量のうち50%以上の光量が、当該出射光の輝度最大値の1/2以上の輝度となる角度領域に出射され、当該角度領域を導光板の長辺方向及び短辺方向から見たときの幅がいずれも30°以上70°以下であることを特徴とする面光源装置。
【請求項4】 光源と、当該光源から導入された光を光出射面のほぼ全体に広げて光出射面から出射させる導光板とを備えた面光源装置において、前記導光板から垂直な領域に出射される光の輝度が、その周囲の角度領域へ出射される光の輝度よりも低くなっていることを特徴とする面光源装置。
【請求項5】 光源と、当該光源から導入された光を光出射面のほぼ全体に広げて光出射面から出射させる導光板とを備えた面光源装置において、前記導光板の周辺領域において出射光輝度が最大となる方向が、導光板の中央部において出射光輝度が最大となる方向と比較して導光板の中央の方向に傾いていることを特徴とする面光源装置。
【請求項6】 導入された光を光出射面のほぼ全体に広げて光出射面から出射させる導光板と、当該導光板の光入射面と比較して小さな光源と、当該光源から出射された光を前記光入射面のほぼ全体に広げて出射させる光束整形手段とを備えた面光源装置において、前記導光板に入射した光量のうち50%以上の光量が、導光板の光出射面に垂直な方向から見て26°の角度領域に含まれていることを特徴とする面光源装置。
【請求項7】 前記導光板を光出射面に垂直な方向から見たとき、前記光束整形手段から出射される全光量のうち2/3以上の光が、前記光束整形手段の光出射面の長手方向から40°以内の領域に出射され、前記光束整形手段の光出射面側には光束整形手段から出射された光を光束整形手段の光出射面と垂直な方向へ偏向させる手段を備えていることを特徴とする、請求項6に記載の面光源装置。
【請求項8】 前記光束整形手段は透明材料によって形成されており、その光出射面と反対側の面に対向させて正反射板を設けていることを特徴とする、請求項6に記載の面光源装置。
【請求項9】 間隔をおいて並んだ複数の比較的小さな光源と、当該光源から出射された光の指向性を前記光源が並ぶ方向で小さくする手段と、当該光源から導入された光を光出射面のほぼ全体に広げて光出射面から出射させる導光板とを備えた面光源装置において、前記導光板に入射した光量のうち50%以上の光量が、導光板の光出射面に垂直な方向から見て26°以内の角度領域に含まれていることを特徴とする面光源装置。
【請求項10】 前記角度領域内において、前記導光板に入射した光量のうち50%以上の光量が、いずれの方向でも10°以内の角度領域に集中していないことを特徴とする、請求項6又は9に記載の面光源装置。
【請求項11】 前記導光板の光出射面もしくはその反対側の面の少なくとも一方に、導光板内部へ向いた法線が光源の配置されている方向へ傾くように傾斜した偏向傾斜面を有する凹状パターンが形成され、前記導光板の光出射面と垂直な方向から見たときに当該法線の方向と導光板中における光の進行方向とが平行になっていることを特徴とする請求項6〜10に記載の面光源装置。
【請求項12】 前記導光板中の光の進行方向を含み該導光板の光出射面に垂直な面内へ出射される全光量のうち2/3以上の光が、該導光板の光出射面から40°以内の領域に出射され、該導光板の光出射面側には該出射面から出射された光を該光出射面と垂直な方向へ偏向させる手段を備えていることを特徴とする、請求項11に記載の面光源装置。
【請求項13】 前記偏向傾斜面の法線方向と前記導光板の光出射面に垂直な方向とのなす角度が10°以下であり、前記導光板の光出射面と反対側の面に正反射板を設けたことを特徴とする、請求項12記載にの面光源装置。
【請求項14】 光源と、当該光源から導入された光を光出射面のほぼ全体に広げて光出射面から出射させる導光板とを備えた面光源装置において、前記導光板には、導光板中を進行する光を全反射させて光出射面から出射させるための複数の偏向傾斜面が設けられ、該導光板の光出射面に垂直な方向から見たとき、導光板内の光進行方向が各位置においてほぼ一方向に揃い、かつ、前記偏向傾斜面の法線方向が光進行方向を中心として30°以内の角度で分布しており、該導光板中の光進行方向を含み該導光板の光出射面に垂直な平面における偏向傾斜面の断面が直線となっていることを特徴とする面光源装置。
【請求項15】 光源と、当該光源から導入された光を光出射面のほぼ全体に広げて光出射面から出射させる導光板とを備えた面光源装置において、前記導光板の光出射面もしくはその反対側の面の少なくとも一方に、光を全反射させるための偏向傾斜面と、偏向傾斜面を透過した光を再入射させるための再入射面とで構成された凹状パターンを複数形成し、前記凹状パターンは、偏向傾斜面及び再入射面からなる三角溝状の断面を有し、かつ、導光板中の光進行方向と垂直な方向にほぼ一様な断面を有し、該偏向傾斜面は凹状パターンが設けられている面に対して45°〜65°の傾きを持ち、該導光板中の光進行方向を含み該導光板の光出射面に垂直な平面と垂直な方向から見て、導光板の光出射面から出射される光量のうち50%以上の光量が、光出射面から見て30°以内の範囲に含まれていることを特徴とする面光源装置。
【請求項16】 比較的小さな光源を、ほぼ長方形状をした導光板の短辺側の端に設置し、該光源の発光面を前記導光板の対角方向に位置する隅に向けていることを特徴とする、請求項1〜6、9、14又は15に記載の面光源装置。
【請求項17】 光源と、当該光源から導入された光を光出射面のほぼ全体に広げて光出射面から出射させる、ほぼ長方形状をした導光板とを備えた面光源装置において、比較的小さな光源が前記導光板の短辺側の端に設置され、該光源が設置されている導光板の短辺と該光源に近い側に位置する導光板の長辺とが、それぞれ相対向する短辺及び長辺に対して傾いている部分を有していることを特徴とする面光源装置。
【請求項18】 光源と、当該光源から導入された光を光出射面のほぼ全体に広げて光出射面から出射させる導光板とを備えた面光源装置において、前記光源は、その波長スペクトルが複数のピークを持ち、前記導光板は、その光出射面に反射防止膜を形成され、該反射防止膜には、垂直入射光に対する反射率波長依存性の極小値が複数箇所存在し、この複数箇所の極小値の最大波長差が前記光源の複数のピークの最大波長差よりも大きいことを特徴とする面光源装置。
【請求項19】 光源と、当該光源から導入された光を光出射面のほぼ全体に広げて光出射面から出射させる導光板とを備えた面光源装置において、前記導光板の光出射面と反対側の面に複数の凹状パターンが形成され、該導光板の光出射面及びその反対側の面に互いに反射特性の異なる反射防止膜が形成されていることを特徴とする面光源装置。
【請求項20】 光源と、当該光源から導入された光を光出射面のほぼ全体に広げて光出射面から出射させる導光板とを備えた面光源装置において、前記導光板は、光出射面と反対側の面に複数の凹状パターンを形成され、当該光反射面と反対側の面には反射防止膜が形成され、当該反射防止膜は、凹状パターンでない平坦面と凹状パターンとの間の境界部分における反射防止膜の膜厚が、前記平坦面における反射防止膜の膜厚と異なっていることを特徴とする面光源装置。
【請求項21】 導光板の光反射面と反対側の面に複数の凹状パターンを形成された請求項11、15、19又は20に記載の面光源装置の製造方法であって、所望の導光板よりも面積の広い平板を射出成形する工程と、前記平板の、所望とする導光板以外の部分を切り落とす工程と、を備えた面光源装置の製造方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、面光源装置及びその製造方法に関する。特に、液晶表示装置などのバックライトやフロントライトとして用いられる面光源装置とその製造方法に関する。
【0002】
【背景技術】発光ダイオード(LED)を光源とするバックライトやフロントライトは、光源が小さい、寿命が長い、効率が良い、専用電源が不要である等の特徴を有しており、そのため携帯機器などのディスプレイに用いられている液晶表示装置の照明として使用されることが多い。そして、このような特徴のうちでも、高効率であることと、小型であることとの2点が特に重要である。面光源装置が高効率になれば、面光源装置の発光面が明るくなり、液晶表示装置の画像が見やすくなるからである。さらに、高効率になると、面光源装置が低消費電力となり、電池寿命が長くなるからである。また、面光源装置を小型化しなければ携帯機器も小型化できず、そのためには発光していない部分の面積を小さくし、また厚みも薄くしなければならないからである。
【0003】また、携帯機器などのディスプレイとして用いられる場合には、その正面からディスプレイを見ることができればよく、斜め方向から見える必要性は乏しく、かえって斜めから見えない方が好ましいことが多い。従って、面光源装置から出射される光には広い指光特性は必要なく、面光源装置の効率を向上させるためには、面光源装置の光出射面に立てた法線の方向で、ある程度の拡がりを持った方向にのみ光を出射させることが望ましい。
【0004】そこで、まず一般的な構造の面光源装置の分解斜視図及び断面図を図1及び図2に示す。この面光源装置1はバックライトとして用いられるものであって、光を閉じ込めるための導光板2と、発光部3と、反射板4とから構成されている。導光板2は、ポリカーボネイト樹脂やメタクリル樹脂などの透明で屈折率の大きな樹脂によって形成されており、導光板2の下面には、凹凸加工や拡散反射インクのドット印刷等によって拡散パターン5が形成されている。発光部3は、回路基板6上に複数の発光ダイオード7を実装したものであって、導光板2の側面(光入射面2a)に対向している。反射板4は、白色樹脂シートでによって形成されており、両面テープ8によって両側部を導光板2の下面に貼り付けられている。
【0005】このような面光源装置1にあっては、図2に示すように、発光部3から出射され光入射面2aから導光板2の内部に導かれた光は、導光板2の上面(光出射面2b)と下面との間で正反射を繰り返しながら進行する。そして、拡散パターン5に入射すると拡散反射され、光出射面2bへ向けて全反射の臨界角よりも小さな角度で入射すると、その光は光出射面2bから外部へ出射される。また、導光板2の下面の拡散パターン5の存在しない箇所を通過した光は、反射板4によって反射されて再び導光板2内部へ戻るので、導光板2下面からの光量損失を防止される。
【0006】しかし、このような構造の面光源装置1は、構造は簡単であるが、その構造上、光の利用効率が悪く、発光ダイオード7から出射された光の20%程度しか導光板2の光出射面2bから出射させることができなかった。
【0007】さらに、このような構造の面光源装置1では、導光板2の光出射面2bに対して平行に近い方向へ出射される光を光出射面2bと垂直な方向へ向けるために、図3に示すように導光板2の上に拡散板9を重ねて用いるので、面光源装置1の厚みが大きくなり、面光源装置1の小型化が困難である。しかも、拡散板9を用いた場合には、拡散板9を通過した光はランバート光になり、指光特性が広いために正面輝度が低くなり、光の利用効率が低下していた。
【0008】また、図1に示したような構造の面光源装置1では、複数の発光ダイオード7を搭載した発光部3を用いているので、発光部3の小型化が難しく、また面光源装置1の消費電力も低減できない。
【0009】一方、発光ダイオードを用いた面光源装置は、その小型軽量性から携帯電話やPDA等の携帯性の強い商品に用いられているので、携帯性向上の面から電源の長寿命化が強く要求されており、これに使われる面光源装置も低消費電力化が強く望まれている。このため使用する発光ダイオードの個数の減少が進んでいる。
【0010】そこで、1個の発光ダイオードを用いた図4のような構造の面光源装置11が提案されている(特開平11−231320号)。この面光源装置11では、くさび状をした棒状部材13の端部に発光ダイオード14を対向させて配置したものを発光部12とし、この発光部12を導光板15の光入射面15aに対向させて配置している。この導光板15もくさび状をしており、その下面には導光板15下面からの漏れ光を拡散反射させて導光板15内に戻すための拡散反射シート17が設けられ、導光板15の光出射面15bに対向させて拡散板18とプリズムシート19とが重ねられている。また、導光板15の光入射面15aには、プリズム状パターン16が形成されている。
【0011】このような面光源装置11によれば、1個の発光ダイオード14で駆動させることができるので、光源の光利用効率は向上する。しかし、拡散反射シート17や拡散板18で光を拡散させているために図5に示すように指向性が広くなり、指向特性の低下によって面光源装置11の全体としては効率が十分でなくなっていた。さらに、導光板15の上に拡散板18とプリズムシート19を重ねているため、面光源装置1の厚みが厚くなり、棒状部材13により光源12も大きくなり、小型化が困難であった。
【0012】また、1個の発光ダイオードを用いた別な面光源装置21としては、図6に示すものがある。これは、導光板22の光入射面22aの中央部に対向させて1個の発光ダイオード23を配置し、導光板22の下面に発光ダイオード23を中心としてカマボコ形の拡散パターン24を同心円状に配置したものであって、各拡散パターン24は発光ダイオード23と結ぶ方向と直交する方向に延びている。
【0013】しかして、この面光源装置21では、発光ダイオード23から出射された光は、光入射面22aから導光板22に入って導光板22内部を進む。導光板22内で拡散パターン24に当たった光は、図7に示すように、拡散パターン24の界面で反射され、導光板22表面の光出射面22bに向けて出射され、光出射面22bに対して全反射の臨界角よりも小さな入射角で入射した光だけが光出射面22bから外部へ出射される。
【0014】しかし、拡散パターン24は、光源を中心とする円周方向には一様で、拡散パターン24に当たっても平面視では光の進行方向は変化せず、光源を中心とする円周方向では光の拡散作用は無い。そのため、円周方向における光の均一性は、円周方向における光源の光量分布、あるいは光入射面から導光板内部に入った光の光量分布のみによって決まっていた。
【0015】この結果、この面光源装置21では、円周方向における指光特性が狭いので、図8に示すように、導光板22から出射した光の指向性は導光板22の幅方向できわめて狭く、長さ方向で広くなっていた。このため、幅方向の指向性を柔らげる拡散板が不可欠であり、面光源装置21の厚みが厚くなっていた。また、拡散板は幅方向だけでなく、長さ方向にも拡散させるため、長手方向の指向性が極端に悪くなり、垂直方向の輝度が低下していた。
【0016】次に、フロントライトとして用いられる面光源装置31を図9に示す。この面光源装置31では、導光板32の上面に導光板32と異なる材質又は空気によって複数のスリット33を形成し、導光板32の側面に対向させて冷陰極管のような線状光源34を配置している。しかして、線状光源34から出て導光板32に入射した光は、スリット33で全反射されて導光板32の下面から出射し、反射型液晶表示パネル35で反射されることによって導光板32に戻り、スリット33の間を通って導光板32の上面から出射される。
【0017】しかし、このような面光源装置31では、スリット33を余り多くすることができないので、光の利用効率が低く、また導光板32の内部にスリット33を形成しなければならないので、製造も困難であった。
【0018】同様に、導光板の内部に他と屈折率の異なる複数の島領域を形成したフロントライト用の面光源装置も提案されている(特開平7−199184号)が、これも光の利用効率が十分でなく、製造も困難であった。
【0019】また、他にもフロントライト用の面光源装置としては、光源から離れるに従って徐々に階段状に薄くなっていく導光板を用いたもの(特開平10−326515号)、くさび状をした導光板の下面にプリズムシートを設けたもの(特開平10−301109号)、導光板の下面を断面矩形の凹凸パターンを形成したもの(特開平10−123518号)、くさび形をした導光板の上面にV溝状の溝筋を設けたもの(特開平11−64641号)などがある。
【0020】このような面光源装置では、比較的簡単な構造を有しているものの、やはり光の利用効率が十分でなく、画面が暗くなっていた。
【0021】
【発明の開示】本発明の第1の目的とするところは、指向特性に優れた面光源装置及びその製造方法を提供することにある。
【0022】本発明の第2の目的とするところは、光の利用効率に優れた面光源装置及びその製造方法を提供することにある。
【0023】本発明にかかる第1の面光源装置は、光源と、当該光源から導入された光を光出射面のほぼ全体に広げて光出射面から出射させる導光板とを備えた面光源装置において、前記導光板から出射される光量のうち50%以上の光量が、導光板の光出射面と垂直な方向から測って30°以内の角度領域に出射されることを特徴とするものである。ここで、ある方向から測った所定角度内の角度領域とは、ある方向から片側へ所定角度内の領域ということではなく、ある方向を中心としてある方向から所定角度傾いた軸が該方向の周りに回転したときの円錐の内部の角度領域をいうものである。また、ある方向から見てある角度とは、単にある方向に対してある角度をなすことをいう。
【0024】実験によれば、画像表示装置の画面に垂直な方向から30°よりも外側へ出射される光はロスとなり、画像表示装置の視認性を低下させることがわかった。従って、面光源装置から出射される光量の大半を光出射面に垂直な方向から30°以内に集めることにより、これを画像表示装置に用いた場合にも、画面に垂直な方向から30°以内に集中させることができ、画像表示装置の視認性を良好にすることができる。本発明は、光出射面上にプリズムシート類を置かないでも、導光板から出射される光量のうち50%以上の光量を、導光板の光出射面と垂直な方向から測って30°以内の角度領域に出射されることができるものである。
【0025】本発明にかかる第2の面光源装置は、光源と、当該光源から導入された光を光出射面のほぼ全体に広げて光出射面から出射させる導光板とを備えた、反射型表示素子を照明するための面光源装置において、前記導光板から反射型表示素子に出射される光量のうち50%以上の光量が、導光板の光出射面と垂直な方向から測って反射型表示素子の反射光強度角度分布の半値幅以内の角度領域に出射されることを特徴とするものである。ここで、半値幅とは半値全幅の半分の角度をいう。
【0026】反射型表示素子と面光源装置により反射型液晶表示装置を構成する場合、面光源装置の指向特性が広くなると、面光源装置の反射光強度角度特性は次第になだらかになってゆき、面光源装置の指向特性が画像表示パネルの反射光角度特性よりも広くなると、画像表示パネルで反射された光の垂直方向成分の強度が低下した。そこで、第2の面光源装置では、導光板から出射される光量のうち50%以上が出射される範囲が、反射型表示素子の反射光強度角度分布の半値全幅よりも狭くなるようにしたものであって、面光源装置の指向特性が画像表示パネルの反射光角度特性よりも狭くなり、画像表示装置の正面強度を高めることができる。
【0027】本発明にかかる第3の面光源装置は、光源と、当該光源から導入された光を光出射面のほぼ全体に広げて光出射面から出射させる、ほぼ長方形状をした導光板とを備えた面光源装置において、前記導光板から出射された光量のうち50%以上の光量が、当該出射光の輝度最大値の1/2以上の輝度となる角度領域に出射され、当該角度領域を導光板の長辺方向及び短辺方向から見たときの幅がいずれも30°以上70°以下であることを特徴とするものである。
【0028】ほぼ長方形状をした導光板を用いた面光源装置にあっては、最大輝度の1/2以上の輝度となる領域に出射光の大半を集中させ、しかもその角度幅(全幅)が30°〜70°となるようにすれば、理想的な指向特性とまではいえないにしても良好な指向特性を得ることができる。
【0029】本発明に係る第4の面光源装置は、光源と、当該光源から導入された光を光出射面のほぼ全体に広げて光出射面から出射させる導光板とを備えた面光源装置において、前記導光板から垂直な領域に出射される光の輝度が、その周囲の角度領域へ出射される光の輝度よりも低くなっていることを特徴とするものである。
【0030】第4の面光源装置、特に反射型画像表示装置に用いられる面光源装置にあっては、面光源装置からの光の漏れによって生じるノイズ光は面光源装置から出射される光の指向特性の影響を受け易いのに対し、画像表示素子で反射して戻ってくる光(画像)は画像表示素子の拡散特性により面光源装置の指向特性が変化してもあまり変化しない。このため、面光源装置の指向特性を光出射面に立てた垂線の方向で、周囲よりも輝度を低くなるようにすれば、正面方向でのノイズ光を減らすことができ、画像の視認性を向上させることができるようになる。
【0031】本発明に係る第5の面光源装置は、光源と、当該光源から導入された光を光出射面のほぼ全体に広げて光出射面から出射させる導光板とを備えた面光源装置において、前記導光板の周辺領域において出射光輝度が最大となる方向が、導光板の中央部において出射光輝度が最大となる方向と比較して導光板の中央の方向に傾いていることを特徴とするものである。
【0032】第5の面光源装置のように導光板の場所によって出射光輝度の最大となる方位を変化させることにより、レンズ作用を持たせることができ、面光源装置における面内輝度むらを低減することができる。これは、例えば、面光源装置の裏面に設けられた偏向傾斜角と再入射面を持つ拡散パターンの形状を場所によって少しずつ異ならせることによって可能であり、それによって拡散パターンにレンズ作用を持たせることができる。
【0033】本発明に係る第6の面光源装置は、導入された光を光出射面のほぼ全体に広げて光出射面から出射させる導光板と、当該導光板の光入射面と比較して小さな光源と、当該光源から出射された光を前記光入射面のほぼ全体に広げて出射させる光束整形手段とを備えた面光源装置において、前記導光板に入射した光量のうち50%以上の光量が、導光板の光出射面に垂直な方向から見て26°以内の角度領域に含まれているものである。
【0034】この第6の面光源装置にあっては、光束整形手段を用いて小さな光源から出射された光を光束整形手段の長手方向に広げると共に導光板に入射される光量の大半を光出射面に垂直な方向から見て26°以内に集めているので、導光板の光出射面から出射された光についても、導光板の光入射面の長手方向で40°以内の高い指向性が得られる。
【0035】本発明に係る第6の面光源装置における実施形態では、前記導光板を光出射面に垂直な方向から見たとき、前記光束整形手段から出射される全光量のうち2/3以上の光が、前記光束整形手段の光出射面の長手方向から40°以内の領域に出射され、前記光束整形手段の光出射面側には光束整形手段から出射された光を光束整形手段の光出射面と垂直な方向へ偏向させる手段を備えている。
【0036】第6の面光源装置に関する本実施形態では、光束整形手段から出射される光量の大部分を光束整形手段の光出射面の長手方向から40°以内という狭い範囲に集中させ、これを偏向手段によって垂直な方向へ出射させているので、光束整形手段の長手方向で方向の揃った指向性の高い光を導光板内部へ導入することができる。ひいては、導光板の光出射面から出射される光は、光束整形手段の長手方向に対応する方向で指向性が狭くなる。
【0037】本発明に係る第6の面光源装置における異なる実施形態では、前記光束整形手段は透明材料によって形成されており、その光出射面と反対側の面に対向させて正反射板を設けていてもよい。
【0038】第6の面光源装置に関する本実施形態では、光束整形手段の光出射面と反対側の面(裏面)に反射板を設けているので、光束整形手段の裏面から漏れた光を反射板で反射させて光束整形手段の内部に再入射させることができ、光の利用効率を高め、面光源装置の輝度を高めることができる。しかも、反射板として正反射板を用いているので、光束整形手段から漏れて正反射板により反射され再入射した光によって光束整形手段から出射される光の方向が乱されることがなく、光束整形手段から出射され偏向された光の指向特性を非常に狭いものにすることができる。なお、このような光束整形手段としては、例えば高屈折率の透明樹脂によって光出射面とその裏面とを非平行に整形したもの等を用いることができる。
【0039】本発明に係る第7の面光源装置は、間隔をおいて並んだ複数の小さな光源と、当該光源から出射された光の指向性を前記光源が並ぶ方向で小さくする手段と、当該光源から導入された光を光出射面のほぼ全体に広げて光出射面から出射させる導光板とを備えた面光源装置において、前記導光板に入射した光量のうち50%以上の光量が、導光板の光出射面に垂直な方向から見て26°以内の角度領域に出射されるものである。
【0040】第7の面光源装置にあっては、導光板に入射した光量の大半を光出射面に垂直な方向から見て26°以内の角度領域に入射させているので、導光板の光出射面から出射される光も、その大半が点光源の並ぶ方向でほぼ40°の角度領域内に出射される。また、間隔をおいて並んだ複数の小さな光源から出射された光の指向性は、光源並び方向では導光板入射前に狭くしているので、導光板内部では導光板の厚み方向でのみ指向性を狭くするようにすればよい。よって、導光板の内部では一方向で指向性が揃っているので、光を制御し易く、導光板の光出射面から出射される光の制御性を上げることができる。また、導光板に入射する光は、一方向で指向性が狭くなっており、この方向では導光板により光の指向性を高くする必要が無いので、導光板を簡単に薄くすることができる。
【0041】本発明に係る第6又は第7の面光源装置における実施形態では、前記角度領域内において、前記導光板に入射した光量のうち50%以上の光量が、いずれの方向でも10°以内の角度領域に集中しないようにしてもよい。
【0042】第6又は第7の面光源装置における本実施形態では、導光板に入射した光量の大部分がいずれの方向でも10°以内という狭い範囲に集中しないので、少し視線を移動させただけで光が目に届いたり届かなくなったりしてちらつきにくくなる。
【0043】本発明に係る第6又は第7の面光源装置における異なる実施形態では、前記導光板の光出射面もしくはその反対側の面の少なくとも一方に、導光板内部へ向いた法線が光源の配置されている方向へ傾くように傾斜した偏向傾斜面を有する凹凸パターンが形成され、前記導光板の光出射面と垂直な方向から見たときに当該法線の方向と導光板中における光の進行方向とが平行になっている。
【0044】第6又は第7の面光源装置に関する本実施形態では、導光板内部へ向いた法線が光源の配置されている方向へ傾くように傾斜した偏向傾斜面を有する凹凸パターンが形成され、前記導光板の光出射面と垂直な方向から見たときに当該法線の方向と導光板できる中における光の進行方向とが平行になっているから、光の進行方向と垂直な方向から見て、偏向傾斜面に入射した光の一部は偏向傾斜面で全反射されて光出射面から出射され、残りの光は偏向傾斜面を透過する。この結果、偏向傾斜面に入射した光のうち特定の角度で入射した光だけが光出射面から出射されるので、この方向から見たとき、光出射面から出射される光の指向性が狭くなる。
【0045】本発明に係る第6又は第7の面光源装置におけるさらに異なる実施形態では、前記導光板中の光の進行方向を含み該導光板の光出射面に垂直な面内へ出射される全光量のうち2/3以上の光が、該導光板の光出射面から見て40°以内の領域に出射され、該導光板の光出射面側には該出射面から出射された光を該光出射面と垂直な方向へ偏向させる手段を備えている。
【0046】第6又は第7の面光源装置に関する本実施形態では、導光板内の光の大部分を導光板の光出射面から40°という狭い範囲に集中させ、これを偏向手段によって垂直な方向へ出射させているので、導光板の光出射面で方向の揃った指向性の高い光を出射することができ、さらに偏向手段によれば導光板の光出射面から出射される光の指向性を狭くできる。
【0047】本発明に係る第6又は第7の面光源装置におけるさらに異なる実施形態では、前記偏向傾斜面の法線方向と前記導光板の光出射面に垂直な方向とのなす角度が10°以下であり、前記導光板の光出射面と反対側の面に正反射板を設けている。
【0048】第6又は第7の面光源装置に関する本実施形態によれば、偏向傾斜面の法線方向と導光板の光出射面に垂直な方向とのなす角度が10°以下となっているが、この光出射面と反対側の面との間で全反射して全反射の臨界角よりも入射光が小さくなったときに光出射面から取り出される光は狭い角度に揃ったものが得られる。特に、偏向傾斜面の法線方向と導光板の光出射面に垂直な方向とのなす角度が10°以下となるようにすれば、±20°程度の狭い範囲内に光を出射させることができる。こうして導光板の光出射面とほぼ平行に出射された光は、例えば導光板の光出射面に対向させて配置された、光を偏向させる手段によって光出射面と垂直な方向へ向けることができる。
【0049】本発明に係る第8の面光源装置は、光源と、当該光源から導入された光を光出射面のほぼ全体に広げて光出射面から出射させる導光板とを備えた面光源装置において、前記導光板には、導光板中を進行する光を全反射させて光出射面から出射させるための複数の偏向傾斜面が設けられ、該導光板の光出射面に垂直な方向から見たとき、導光板内の光進行方向が各位置においてほぼ一方向に揃い、かつ、前記偏向傾斜面の法線方向が光進行方向を中心として30°以内の角度で分布しており、該導光板中の光進行方向を含み該導光板の光出射面に垂直な平面における偏向傾斜面の断面が直線となったものである。
【0050】第8の面光源装置によれば、導光板には、導光板中を進行する光を全反射させて光出射面から出射させるための複数の偏向傾斜面が設けられているから、全反射角よりも小さな入射角で偏向傾斜面に入射した光を透過させることにより、偏向傾斜面の断面と垂直な方向から見た、出射光の指向性を狭くすることができる。一方、導光板の光出射面に垂直な方向から見たとき、導光板内の光進行方向が各位置においてほぼ一方向に揃い、かつ、前記偏向傾斜面の法線方向が光進行方向を中心として分布しているから、光出射面から見たときに非常に狭い指向角の光を偏向傾斜面で全反射させることによって指向角を広げることができる。従って、導光板の光入射面に垂直な方向に広過ぎる指向角を持ち、導光板の光入射面と平行な方向に狭すぎる指向角を持つ光を適度の指向角で出射させることができ、光のロスをできるだけ小さくして正面輝度を向上させることができる。特に、光出射面から見て偏向傾斜面をち30°以内の角度で分布させることにより、該導光板の光出射面から出射される光を±45°程度に広げることができる。
【0051】本発明に係る第9の面光源装置は、光源と、当該光源から導入された光を光出射面のほぼ全体に広げて光出射面から出射させる導光板とを備えた面光源装置において、前記導光板の光出射面もしくはその反対側の面の少なくとも一方に、光を全反射させるための偏向傾斜面と、偏向傾斜面を透過した光を再入射させるための再入射面とで構成された凹状パターンを複数形成し、当該凹状パターンは、偏向傾斜面及び再入射面からなる三角溝状の断面を有し、かつ、導光板中の光進行方向と垂直な方向にほぼ一様な断面を有し、該偏向傾斜面は凹状パターンが設けられている面に対して45°〜65°の傾きを持ち、該導光板中の光進行方向を含み該導光板の光出射面に垂直な平面と垂直な方向から見て、導光板の光出射面から出射される光量のうち50%以上の光量が、光出射面から見て30°以内の範囲に含まれているものである。
【0052】第9の面光源装置にあっては、光を全反射させるための偏向傾斜面と、偏向傾斜面を透過した光を再入射させるための再入射面とで構成された凹状パターンを複数形成しているので、導光板内を進む光を偏向傾斜面で全反射させることにより、導光板の光出射面から出射させることができる。また、偏向傾斜面を透過した光は再入射面から導光板内へ戻るので、偏向傾斜面を透過した光がロスになりにくく、光の利用効率を高めて面光源装置の輝度を高めることができる。さらに、凹状パターンが設けられている面に対して偏向傾斜面に45°〜65°の傾きを持たせれば、導光板の光出射面から出射される光量の大半を光出射面から測って30°以内の狭い範囲に出射させることができる。よって、これを適当な偏向手段によって光出射面と垂直な方向へ偏向させれば、この方向では30°以内の狭い指向性を得ることができる。
【0053】本発明に係る第1〜6、第8、第9の面光源装置に関する実施形態は、比較的小さな光源を、ほぼ長方形状をした導光板の短辺側の端に設置し、該光源の発光面を前記導光板の対角方向に位置する隅に向けていることを特徴としている。
【0054】第1〜6、第8、第9の面光源装置に関する本実施形態によれば、光源の配置されている近傍の導光板隅部と対角線方向で対向する隅部に光を届かせ易くなり、この隅部の輝度を上げることができる。
【0055】本発明に係る第10の面光源装置は、光源と、当該光源から導入された光を光出射面のほぼ全体に広げて光出射面から出射させる、ほぼ長方形状をした導光板とを備えた面光源装置において、比較的小さな光源が前記導光板の短辺側の端に設置され、該光源が設置されている導光板の短辺と該光源に近い側に位置する導光板の長辺とが、それぞれ相対向する短辺及び長辺に対して傾いている部分を有するものである。
【0056】第10の面光源装置によれば、光源が設置されている導光板の短辺と光源に近い側に位置する導光板の長辺とが、それぞれ相対向する短辺及び長辺に対して傾いているので、この傾いている部分の傾斜角度を適当に選択することにより、光源から出射され、傾いた部分で反射された光を任意の方向へ向けることができ、特に、光が届きにくくて暗くなり易い部分へ光を反射させることにより、面光源装置の輝度分布を均一化することができる。
【0057】本発明に係る第11の面光源装置は、光源と、当該光源から導入された光を光出射面のほぼ全体に広げて光出射面から出射させる導光板とを備えた面光源装置において、前記光源は、その波長スペクトルが複数のピークを持ち、前記導光板は、その光出射面に反射防止膜を形成され、該反射防止膜には、垂直入射光に対する反射率波長依存性の極小値が複数箇所存在し、この複数箇所の極小値の最大波長差が前記光源の複数のピークの最大波長差よりも大きいことを特徴とするものである。
【0058】第11の面光源装置によれば、発光ダイオードのように光源の波長スペクトルが複数のピークを有する場合でも、反射防止膜が有する垂直入射光に対する反射率波長依存性の複数の極小値の最大波長差が前記光源の複数のピークの最大波長差よりも大きくなるようにすれば、光源の光によるてかりを効果的に抑制することができる。
【0059】本発明に係る第12の面光源装置は、光源と、当該光源から導入された光を光出射面のほぼ全体に広げて光出射面から出射させる導光板とを備えた面光源装置において、前記導光板の光出射面と反対側の面に複数の凹状パターンが形成され、該導光板の光出射面及びその反対側の面に互いに反射特性の異なる反射防止膜が形成されていることを特徴としている。
【0060】第12の面光源装置によれば、導光板の光出射面と反対側の面とで互いに反射特性の異なる反射防止膜が形成されているから、導光板の裏表に応じて適正な膜厚を選択することで、画像表示装置に用いた時の画面のてかりを効果的に抑えることができる。例えば、凹状パターンが形成されている側の面では、外光の反射を防止するように反射防止膜の膜厚を決め、凹状パターンと反対側の面では光源光による反射を抑制するようにできる。なお、この実施形態は、特に面光源装置をフロントライトとして用いる場合に有効である。
【0061】本発明に係る第13の面光源装置は、光源と、当該光源から導入された光を光出射面のほぼ全体に広げて光出射面から出射させる導光板とを備えた面光源装置において、前記導光板は、光出射面と反対側の面に複数の凹状パターンを形成され、当該光反射面と反対側の面には反射防止膜が形成され、当該反射防止膜は、凹状パターンでない平坦面と凹状パターンとの間の境界部分における反射防止膜の膜厚が、前記平坦面における反射防止膜の膜厚と異なっている。
【0062】第13の面光源装置によれば、導光板の光出射面と反対側の面において、凹状パターンと平坦面との境界部分における反射防止膜の膜厚を平坦面と異ならせているので、凹状パターン以外の平坦面では、外光の反射を防止するように反射防止膜の膜厚を決め、凹状パターンの縁の境界部分では光源光による反射を抑制するように反射防止膜の膜厚を決めるなど、場所に応じて適正な膜厚を選択することで、てかりを効果的に抑えることができる。また、反射防止膜の材質を変えるよりも膜厚制御による方が簡単に外光によるてかりと光源光によるてかりを抑えることができる。なお、この実施形態は、特に面光源装置をフロントライトとして用いる場合に有効である。
【0063】本発明に係る面光源装置の製造方法は、導光板の光反射面と反対側の面に複数の凹状パターンを形成された請求項11、15、19又は20に記載の面光源装置の製造方法であって、所望の導光板よりも面積の広い平板を射出成形する工程と、前記平板の、所望とする導光板以外の部分を切り落とす工程とを備えたものである。
【0064】本発明にかかる面光源装置の製造方法によれば、直接に目的とする形状の導光板を成形するのでなく、まず、それよりも大きな導光板を成形した後、それをカットして目的とする導光板を得るので、大きな導光板は成形時の樹脂流動性が良好な形状にすることができる。よって、成形時の樹脂流れの不均一によって全面均一なパターン転写性を達成することが困難になったり、導光板に反りが生じやすくなったりするのを防ぐことができる。
【0065】なお、この発明の以上説明した構成要素は、可能な限り組み合わせることができる。
【0066】
【発明の実施の形態】携帯電話等の携帯機器では、ディスプレイ(液晶表示装置)を1人で見ることが多く、広い視野角は必要としない。実験によれば、歩きながら携帯機器の画面を見る場合、画面に垂直な方向から測って10°以内にしか光を出射させなければ、画面を見る方向が揺れる度に画面がちらついて見にくかったが、光の出射される方向が画面に垂直な方向から測って20°程度あれば見やすく、30°以上あれば十分であることを確認できた。
【0067】この結果からは、画面に垂直な方向から測って20°ないし30°よりも外側へ出射される光はロスとなり、液晶表示装置の視認性を低下させることがわかる。言い換えると、面光源装置の光利用効率を良好にし、液晶表示装置の視認性を向上させるためには、面光源装置から出射される光の指向性を約10°よりも広く、20〜30°程度よりも狭くできればよいといえる。
【0068】しかし、導光板から出射される光の指向性は、拡散板を用いることで容易に広げることができるが、逆に狭くすることは難しい。プリズムシートを用いることにより、光の方向を揃えることはできるが、いったん出射方向が広がった光は、プリズムシートを用いても狭い範囲に揃えることは難しく、また面光源装置の厚みを厚くしないためにも、プリズムシートは使用しないのが望ましい。
【0069】よって、効率と視認性に優れた面光源装置を製作するためには、プリズムシートを用いることなく、導光板から出射される光のうち、光出射面に立てた法線から測って20°以内、ないしは30°以内に出射される光の割合が高ければ高い程よく、少なくとも1/2以上、望ましくは2/3以上の割合の光が当該角度領域内に出射されるようにするのがよい。
【0070】なお、面光源装置から出射される光の方向とは、図10に示すように、面光源装置41(導光板)の光出射面に立てた法線(以下、この方向をz軸方向といい、面光源装置の一対の辺と平行な方向をx軸方向といい、残り一対の辺と平行な方向をy軸方向という。)に対する方向である。例えば、θ=30°以内の方向と言えば、z軸からθ=30°以内の全方位をさし、図10のハッチング領域へ向けて出射される光の出射方向をさす。一例を挙げると、図11に示すように、zx平面内でほぼランバート光となるように光を出射させる面光源装置の場合には、zx平面に垂直な方向から見た場合には30°以内に含まれている光は少ないが、yz平面に垂直な方向から見た場合には30°以内にほとんどすべての光が含まれている。このような場合には、本明細書で用いられている意味で、30°以内の方向にほとんどの光が出射されているということにはならない。すなわち、本明細書で例えば30°以内の方向に光が出射されているというときは、一方向から見た場合だけでなく、全方向からみてz軸から30°以内の方向に出射されていなければならない。
【0071】図12(a)は、面光源装置41からθ以内に大部分が出射される光の指向特性を表しているが、面光源装置41から出射される光の理想的な指向特性を考えると、図12(b)に示すように、θ=20°〜30°(全幅で40°〜60°)よりも内側の範囲で輝度が均一となり、それ以外の方向では光らないのが望ましい。このような指向特性を実現することにより、見る方向が変化しても(画面の角度が揺れても)画像の輝度が変化してちらつくことがなくなる。また、画面の中央と端とで見る角度が異なるにもかかわらず、輝度が一定となる。この結果、画面が見やすくなる。
【0072】このような理想的な指向特性は、横軸に出射角度、縦軸に輝度をとって表すと、図13に2点鎖線で示すように矩形状の特性となる。このような指向特性を正確に実現することは困難である。しかし、このような理想的な指向特性が得られないまでも、出射光が光出射面とほぼ垂直な方向(z軸方向)へ出射され、出射光の輝度角度分布において最大輝度の1/2となる角度領域内に全出射光の半分以上が含まれており、しかも図14に示すように、この角度領域の幅(全幅角度)がx方向及びy方向でそれぞれΔθx、Δθyであるとすれば、少なくとも30°≦Δθx≦70°30°≦Δθy≦70°とすることにより良好な指向特性が得られ、さらには、40°≦Δθx≦60°40°≦Δθy≦60°であれば、望ましい指向特性が得られる。
【0073】次に、フロントライトとして用いられる面光源装置41の場合を考える。フロントライト型の面光源装置41の場合には、反射型液晶表示パネル42の反射光角度特性との関係を考慮する必要がある。ここで、反射型液晶表示パネル42の反射光角度特性とは、図15に示すように、反射型液晶表示パネル42に平行光を入射した場合の反射光強度の角度依存性のことをいう。図16(A)(B)(C)(D)はフロントライト型面光源装置41の指向特性を示し、(A)から(D)に向けて次第に指向特性が広くなっている。また、図16(a)(b)(c)(d)は反射型液晶表示パネル42の反射光角度特性を示し、(a)(b)(c)(d)はそれぞれ指向特性(A)(B)(C)(D)に対応している。
【0074】図16に表されているように、面光源装置41の指向特性が広くなるに従って液晶表示パネル42の反射光強度角度特性は次第になだらかになっていく。そして、図16(D)(d)のように面光源装置41の指向特性が液晶表示パネル42の反射光強度角度特性よりも広くなると、図16(A)(a);(B)(b);(C)(c)のように面光源装置41の指向特性が液晶表示パネル42の反射光強度角度特性より狭い場合と比較して、液晶表示パネル42で反射された光の垂直方向成分の強度が小さくなる。
【0075】図16に示す場合で言えば、面光源装置41から出射された光のうち、液晶表示パネル42に垂直な軸から測って30°付近よりも外側の角度に出射される光は、実質的にロスとなってしまっている。
【0076】よって、フロントライト型の面光源装置41の場合には、反射型液晶表示パネル42の反射光強度角度分布の半値全幅の角度範囲内に、面光源装置41の出射光のうち半分以上、望ましくは2/3以上の光が出射されるよう、指向特性を狭くするのが望ましい。ただし、反射型液晶表示パネル42の反射光強度角度分布の半値全幅とは、図17(a)に示すように最大値の1/2の値となる2点間の角度をさすが、面光源装置41の指向特性は、中心に鋭いピークを持つことがあるので、図17(b)に示すように、中心のピーク位置からはずれた位置、例えばピークから5°程度離れた位置の強度の1/2となる2点間の角度を半値全幅というものとする。
【0077】(第1の実施形態)以下においては、上記のような理想的な指向特性に近い特性を有する面光源装置の種々の実施形態について説明する。まず、図18は本発明の一実施形態によるバックライト型の面光源装置43の構造を示す分解斜視図である。この面光源装置43は、透明な導光板44と、導光板44の光入射面44aと対向配置された発光部45とから構成されている。導光板44は、屈折率の高い透明樹脂(例えば、ポリカーボネイト樹脂やメタクリル樹脂等によって矩形平板状に成形されたものであって、その下面には幅方向のほぼ全長に延びた複数条の拡散パターン46が互いに平行に形成されている。拡散パターン46は、断面がほぼ直角三角形状をしており、光源側が偏向傾斜面46aとなり、背面(再入射面)44bがほぼ垂直な面で構成されている。拡散パターン46は導光板44の下面を彫り込むことによって形成されており、互いに間隔を置いて形成されているが、光入射面44aから遠くなるにつれて拡散パターン46間の間隔が短くなっている。
【0078】発光部45は、屈折率の高い透明樹脂によって形成されたくさび形の導光体(以下、くさび状導光体という)47と、くさび状導光体47の側端面に対向させて配置された小さな光源(以下、点光源という)48と、くさび状導光体47の背面に配置された正反射板49と、くさび状導光体47の前面に配置されたプリズムシート50とからなっている。ここで、点光源48は1個もしくは複数個の発光ダイオードを透明樹脂内に封止したものであり、透明樹脂は前面を除いて白色樹脂によって覆われ、発光ダイオードから出射された光は、直接あるいは白色樹脂の内面で反射された後、前方へ効率良く出射される(図80参照)。
【0079】点光源48から出射された光(ランバート光)は、くさび状導光体47の側端面からくさび状導光体47内に入射する。くさび状導光体47内に入射した光は、図19に示すように、くさび状導光体47の前面(光出射面)47a及び背面で反射を繰り返すことによってくさび状導光体47の内部を進行し、くさび状導光体47の背面で反射する度に前面47aへの入射角が小さくなり、くさび状導光体47の前面47aへの入射角が全反射の臨界角よりも小さくなったところでくさび状導光体47の前面47aから外部へ出射される。また、図19で破線により示すように、くさび状導光体47の背面から外部へ出射した光は、正反射板49により反射されて再度くさび状導光体47内に戻り、くさび状導光体47の前面47aから出射される。このようにしてくさび状導光体47の前面47aから出射される光は、くさび状導光体47の前面47aとほぼ平行な方向(略x軸の負方向)に揃えられる。
【0080】くさび状導光体47の前面47aに配置されたプリズムシート50も屈折率の高い透明樹脂(例えば、屈折率1.59の透明樹脂)によって形成されており、プリズムシート50の前面には複数のプリズム50aが配列されている。各プリズム50aは、頂角40°の断面三角形状をしており、上下方向(導光板44の厚み方向)に伸びている。しかして、上記のようにしてくさび状導光体47の前面47aから出射された光は、プリズム50aを透過して屈折されることにより、プリズムシート50とほぼ垂直な方向へ偏向された後、光入射面44aから導光板44内へほぼ垂直に入射させられる。よって、この発光部45によれば、点光源48から出射された光をプリズムシート50のほぼ全長に広げて出射させることができ、点光源48をいわゆる線状光源に変換することができる。
【0081】なお、プリズムシート50におけるプリズム断面の頂点の丸み等の成形誤差やフレネル反射により、プリズムシート50を透過した光の一部は迷光となることがある。よって、点光源48から出射された光のうち少なくとも半分以上を、プリズムシート50によって偏向させ、所望の角度(この実施形態では、光入射面44aと垂直な方向)で導光板44に入射させようとすれば、くさび状導光体47の前面47aから当該前面47aとほぼ平行に出射される光の比率は、点光源48からの全出射光に対して2/3以上あることが望ましい。
【0082】比較のため、正反射板49に代え、くさび状導光体47の背面に拡散反射板を用いた場合を考えると、くさび状導光体47の前面47aから当該前面47aに沿って出射される光は、点光源48から出射される全光量の半分以下となる。その理由は、図19に破線で示した光のように、くさび状導光体47の背面から漏れた光は拡散反射板に当たってほぼランバート分布で反射されるため、くさび状導光体47の前面47aに沿って(ほぼx軸の負方向へ)出射される光がほとんどなくなるからである。
【0083】この実施形態のような構造の発光部45によれば、点光源を線状光源に変換できることは述べたが、さらにその線状光源から出射される光の方向をほぼ均一に揃えることができる。図20は、拡散作用がなく入射角と出射角とが等しくなる正反射板をくさび状導光体47の背面に配置した形態において、くさび状導光体47からの出射光がその前面47a(x軸の負方向)となす角度α(図19参照)と、その方向における光の強度との関係を測定した結果を示している。図21はくさび状導光体47の背面の正反射板を拡散反射板に取り替えた場合において、くさび状導光体47からの出射光がその前面47a(x軸の負方向)となす角度α(図19参照)と、その方向における光の強度との関係を測定した結果を示す。この測定には、長さ30mm、厚み1mm、点光源48が対向する側面の幅が2mmで、屈折率1.53のくさび状導光体47と、長さ約30mmの正反射板又は拡散反射板を用いた。また、プリズムシート50は除いた状態で測定した。
【0084】なお、図20及び図21に示すグラフで、α方向における光強度(エネルギー)とは、くさび状導光体47の前面47aに垂直な平面(図22のxy平面)上でα方向に出射された光の強度の角度分布ではなく、前面47aからの出射光をすべて当該平面上に投影し、そのときにα方向の単位角度(dα=1)内に含まれる光の強度を表したものである。
【0085】図20から分かるように、正反射板を用いた場合にはも、約30°弱の方向で光強度が最大となり、0°〜40°の範囲に全光量の98%の光が集中している。これをプリズムシート50で偏向して導光板44も入射させる際に、プリズムシート5の作製誤差によるロスが10%程度生じたとしても、80%以上の光が上方(z軸方向)から見て±13°の範囲に揃えられる。これに対し、図21に示されているように、通常使用されるような拡散性の強い反射板を用いた場合には、0°〜40°の範囲に52%しか光が集中しない。その上に、プリズムシート50によるロスが加わると、導光板44の内部で指向性を狭くすることはできない。
【0086】従って、このような発光部45によれば、発光ダイオードのような点光源48とくさび状導光体47を用いて線状光源のように長い領域わたって発光させることができ、しかも点光源から出射されたランバート光をほぼ均一に揃えて指向性の狭い光として出射させることができる。
【0087】こうして、光入射面44aから導光板44内に入射した光は、導光板44の上面(光出射面44b)と下面との間で全反射を繰り返しながら導光板44内を発光部45に近い側から遠い側へと進んでいく。そして、導光板44の底面に設けられた三角形状の拡散パターン46に入射すると、その一部は拡散パターン46で反射されて光出射面44bから出射される。このような三角形状の拡散パターン46はx軸方向に長くなっているので、この拡散パターン46で反射されてもx軸方向における光の指向性は変化しない。従って、発光部45により揃えられたx軸方向に指向性の狭い光は、拡散パターン46で反射されてz軸方向へ出射した後も、x軸方向における指向性は狭い状態に保たれる。一方、導光板44内を伝搬する光はz軸方向には広がっているが、この拡がりは拡散パターン46によりz軸方向へ反射されると、y軸方向の拡がりとなる。しかし、このy軸方向の拡がりは、拡散パターンによって反射される光の角度を制限することによって狭くすることができ、光出射面44bから出射された後の光のy軸方向の指向性を導光板44の内部におけるz軸方向の指向性よりも狭くすることができる。典型的な例では、導光板44の光出射面44bから出た光をx軸方向から見た場合の指向性は、ほぼz軸方向を中心として全幅で約55°の範囲に納まり、y軸方向から見た場合の指向性は、z軸方向を中心として全幅で約25°の範囲に納まる。
【0088】従って、この面光源装置43によれば、プリズムシート等を用いることなく、光を面光源装置43に垂直な方向へ出射させることができ、その指向特性を狭くすることができ、理想的な指向特性に近い指向特性を実現することができる。そして、プリズムシートを用いていないので、面光源装置43を低コストにできると共に、面光源装置43を薄型化することができる。
【0089】これに対し、パターン方向を互いに直交させたプリズムシートを2枚重ねることによって光の指向性を高める方法では、光の指向特性は図13に破線で示すようなパターンとなる。そして、プリズムシートに入射する前の光の指向性が±30°であったとしても、2枚重ねのプリズムシートを通過させた後、±20°の範囲内に半分以上の光を出射させることはできなかった。
【0090】また、この面光源装置43では、発光部45に近い領域では拡散パターン46の間隔を広くし、発光部45から離れるに従って拡散パターン46の間隔を徐々に短くすることにより、導光板44の光出射面44b全体での輝度が均一になるようにしている。
【0091】次に、断面三角形状をした拡散パターン46の働きを詳しく説明する。いま、拡散パターン46に入射する前の光の指向性として、図23(a)のようにx軸方向にのみ狭いもの、図23(b)のようにz軸方向にのみ狭いもの、図23(c)のようにx軸方向及びz軸方向に狭いものを考える。このうち、図23(c)のような場合には、いずれの方向でも図23(a)(b)のように狭い指向性とはならないので除外する。
【0092】ついで、図23(b)のようにz軸方向にのみ指向性の狭い光が拡散パターン46に入射する場合を考える。この場合、図24に示すように拡散パターン46に入射する光を全て拡散パターン46の偏向傾斜面46aで全反射させると、拡散パターン46で反射された光の指向性は変化しない。特に、x軸方向の指向性が狭くならない。そこで、図25(a)(b)に示すように、拡散パターン46の偏向傾斜面46aの傾斜角を大きくし、一部の光を拡散パターン46で反射させ、一部の光を透過させるようにすると、拡散パターン46の偏向傾斜面46aで全反射された光はz軸に対して大きく傾いた方向へ出射されてしまい、また図26のように拡散パターン46の偏向傾斜面46aを透過し、背面46bから再入射した光も再入射したときに角度を変えてしまい、z軸方向の指向性が崩れてしまう。従って、図23(b)のようにz軸方向にのみ指向性の狭い光では、x軸方向でも指向性を狭くするのは極めて困難である。
【0093】これに対し、図23(a)のようにx軸方向にのみ指向性の狭い光では、x軸方向に長い断面三角形状の拡散パターン46の偏向傾斜面46aに入射したとき、例えば入射前にはz軸方向に図27(a)のように比較的大きな拡がりを持っていたとしても、図27(b)のように一部の光を拡散パターン46の偏向傾斜面46aで全反射させ、一部の光を図27(c)のように偏向傾斜面46aを透過させ背面46bから再入射させるようにすれば、拡散パターン46で反射される光の領域を一部に制限することができるので、拡散パターン46で全反射されて光出射面44bから出射される光のy軸方向の指向性を狭くすることが可能になる。しかも、拡散パターン46の偏向傾斜面46aの傾斜角を適当な値に設定することにより、拡散パターン46で反射された光を光出射面44bとほぼ垂直な方向(z軸方向)へ出射させることも容易に行える。一方、拡散パターン46はx軸方向に均一に伸びているので、拡散パターン46で全反射されてもx軸方向で指向性が広くなることもない。また、図27(c)のように拡散パターン46の偏向傾斜面46aを透過し背面46bから再入射した光は、yz平面内で進む角度は変化するが、もともとz方向では指向性が狭くないので、z軸方向の指向性が広くなることはない。なお、図27(a)の中央の光L2は、拡散パターン46の偏向傾斜面46aに対して全反射の臨界角よりもわずかに大きな角度で、あるいはわずかに小さな角度で入射する光を表している。
【0094】図23(a)及び図27を用いた説明では、x軸方向にまったく光の拡がりがない場合で説明したが、実際には発光部45から出射される光はx軸方向でも多少は広がっている。例えば、導光板44内を伝搬する光をy軸方向から見た時の空間周波数を考えたとき、その光は図28の斜線領域に集中していると考える。ここで、z軸方向に平行な中心線jの上の光はyz平面内を導光している光であり、それと平行なi線上の光はそれよりもx軸方向へ傾いた光を示している。拡散パターン46がx軸と完全に平行に伸びており、しかも平面視で拡散パターン46の偏向傾斜面46aと背面46bとが互いに平行に伸びている場合には、拡散パターン46による反射ないし透過によってx軸方向の光の空間周波数は変化しない。このため、xy平面では導光板44内での光の進行方向は光が出射されない限り変化せず、i線上の光はi線上に、j線上の光はj線上に移るだけである。
【0095】従って、発光部45でx軸方向の指向性を狭くした後、この光を拡散パターン46で反射させることによりそのy軸方向の指向性を狭くすれば、面光源装置43からz軸方向へ出射された光はx軸方向でもy軸方向でも指向性が狭くなり、結局、図29に示すように全方位で指向性の狭い光を出射させることが可能になる。
【0096】ところで、導光板44から出射される光のx軸方向における指向性を±20°以下にするためには、導光板44内におけるx軸方向の指向性は±13°以下にする必要がある。この±13°以下という数字は、導光板44の屈折率を1.53として計算したものであるが、導光板44に使用できる透明樹脂は屈折率が1.4〜1.65程度であり、その範囲内では導光板44内において必要とされるx軸方向の指向角はそれほど変化がない。また、屈折率がさらに変化しても実用上13°以下という値はそれほど変わらない。従って、発光部45の設計にあたって、この値を目標とすればよい。
【0097】また、光の進行方向の中心(±13°以下という拡がりの中心)がy軸方向と平行である場合には、上記のように拡散パターン46をx軸方向と平行にすればよいが、図30に示すように、光の進行方向の中心がy軸方向に対して傾いている場合には、それを補正するため、拡散パターン46の伸びている方向もx軸方向から傾けて配置し、光の進行方向と拡散パターン46の伸びている方向とが平面視(xy平面内)で互いに垂直となるようにしておけばよい。
【0098】ただし、このような方式の面光源装置では、導光板44の内部を進行する光の指向性が非常に狭いため、光の進行方向の中心がy軸方向から傾いている場合には、図30に示すように導光板44の隅Dが暗くなる。よって、このように長方形の発光エリアを持つ導光板では、光の進行方向の中心は光入射面44aと垂直な方向、あるいは、少なくとも光入射面44aに垂直な方向から±13°以内にあるのが望ましい。また、拡散パターン46についても、光の進行方向の中心と拡散パターン46も完全に垂直でなくても、±13°の範囲内であれば、面光源装置41の光出射面44bに垂直な方向が出射光の角度範囲±20°内に含まれるので問題ない。
【0099】なお、導光板44中における光の指向特性を検査する場合には、図31に示すように、z軸に平行で光の進行方向にほぼ垂直な平面で導光板44を切断し、その切断面C−Cから出射される光の角度強度分布を測定すれば、スネルの法則から導光板44内での角度強度分布を算出することができる。
【0100】次に、個々の拡散パターンの形状や設計方法等について説明する。導光板44中の光の進行方向に対して拡散パターン46をほぼ垂直に配置する場合、拡散パターン46は、前記のように断面直角三角形状のパターンが適している。図32に示すような曲面で形成された拡散パターン51の場合には、光が反射する位置によって光の偏向方向が異なり、出射光の角度範囲が広がってしまう。従って、このように長さ方向と垂直な断面が曲面で構成されたパターンは望ましくない。また、図33に示すように鋸刃形状をした拡散パターン52の場合には、拡散パターン52を透過した光は光出射面44bに垂直な方向へ出射されず、すべて無駄な方向へ出射される。従って、このような鋸刃状パターンの拡散パターン52も好ましくない。
【0101】これに対し、背面46bが導光板44下面と垂直になった断面直角三角形状の拡散パターン46の場合には、図34(a)に示すように偏向傾斜面46aで全反射された光は、すべての光が反射される場合でも指向性を保って反射され、一部が拡散パターン46を透過する場合には指向性が狭くなる。また、図34(b)に示すように、拡散パターン46を透過した光も指向性を損ねることなく背面46bから再入射した後、別な拡散パターン46で全反射され得る。なお、背面46bは導光板44の下面に垂直になっていることが望ましいが、成型時の型抜きが難しくなるので、少し傾けている。
【0102】ただし、このような断面直角三角形状の拡散パターン46の場合でも、上面から見て、導光板中の光の方向が揃っていない(x軸方向の拡がりが大きい)場合には、拡散パターン46に垂直に当たる光の割合が少なくなり、斜めに当たる光が増加する。上面から見て斜めに当たる光は、垂直に当たる光に比べて拡散パターン46への入射角が大きくなり、反射される割合が増加する。すなわち、拡散パターン46における再入射の効果(光利用効率を落とすことなく、指向性を狭くする効果)が小さくなる。よって、断面が直角三角形状の拡散パターン46では、拡散パターン46の効果を高くするためには、導光板44中において光の進行方向が揃っていることと、その進行方向に対して直角に拡散パターン46を配置する必要がある。あるいは、この実施形態の場合で言えば、発光部45によってx軸方向の指向性を狭くしておくことが前提となる。
【0103】拡散パターン46における偏向傾斜面46aの傾斜角γについて考える。図35は傾斜角γを45°、55°、65°としたときの出射光強度の角度分布であって、横軸は図36に示す出射光の出射角度εを示し、縦軸は出射光強度を表している。図35において出射角度εがマイナス側で光度が大きくなっているのは、図37(a)(b)に示すように、出射角度の大きな光の方が偏向傾斜面46aに当たる光が少なくなることによるものである。あるいは、yz平面で見た時、導光板44中の光で偏向傾斜面46aとほぼ平行な光は出射光強度がゼロとなり(このような光は存在しないことが多い。)、このような角度から離れれば離れるほど、すなわち出射角度εが小さくなるほど(マイナス側で大きくなるほど)出射光の強度が大きくなるからである。図35を見ると、傾斜角γ=55°の場合には出射角度εがマイナス側で出射光の角度範囲が少し少ないが、その分強度が大きいため、出射角度εのマイナス側とプラス側でバランスがとれている。
【0104】図38(a)は25°程度の拡散作用を持つ反射型液晶表示パネルの拡散特性を示し、図38(b)は傾斜角γ=55°の拡散パターン46を有する面光源装置の出射光角度特性を示し、図38(c)は図38(b)のような特性を有する面光源装置の光を図38(a)のような特性を有する反射型液晶表示パネルに入射させたときの、反射型液晶表示パネルからの出射光角度特性を表している。ここに示したように、傾斜角γ=55°の拡散パターン46を備えた面光源装置から、25°程度の拡散作用を持つ反射型液晶表示パネルに光を出射させると、出射光は液晶表示パネルの垂直軸方向で最大となり、最適な出射方向が得られる。一方、傾斜角γが45°〜65°の範囲外になると、光出射面44bに垂直な方向(z軸方向)に光が出射されなくなり、プリズムシート等が必要になる。従って、拡散パターン46の偏向傾斜面46aの傾斜角γの大きさは、45°〜65°の範囲が好ましい。
【0105】次に、拡散パターン46の背面46bの角度δを考える。図39のように、背面46bの角度δが小さ過ぎると、拡散パターン46が鋸刃状になるので、拡散パターン46の偏向傾斜面46aを透過して背面46bから再入射した光は、後方の拡散パターン46に当たる前に光出射面44bに入射し、光出射面44bに沿って出射され、ロスとなる。このため背面46bの角度δは大きい方がよく、少なくとも偏向傾斜面46aの傾斜角γよりも大きいほうがよい(γ<δ)。
【0106】また、図40に示すように、背面46bの角度δが小さいと、偏向傾斜面46aを透過した光が導光板46から漏れ易くなるが、図40に破線で示すように、背面46bの角度δが90°に近づくほど、背面46bから再入射される光の割合が増加する。一方、角度δが90°を超えると導光板44を成形できなくなる。よって、背面46bの角度δは、目安として80°〜90°の範囲にあることが好ましく、さらには、85〜90°が望ましい。
【0107】なお、図41(a)(b)(c)は従来の発光部の構成を示している。発光部の構成としては、(i)図41(a)に示すように、発光ダイオード等の点光源53を導光体54などにより線状の光源に変換し、それを面状に拡げる構成のもの、(ii)図41(b)に示すように点光源53を等間隔に配置して疑似的に線状光源とし、その光を面状に拡げるもの、(iii)図41(c)に示すように、点光源48から出射された光を直接面状に拡げる構成のもの、の3通りがあった。
【0108】導光板55の上面から見た時の、導光板55上の各点での指向性を向上させるには、(iii)の構成によれば比較的簡単に実現することができる。しかし、この場合には、図41のP2、P3の箇所で導光板55の側面から漏れる光の量が多くなり、効率を上げにくいという問題がある。また、導光板55の隅P1では、P2やP3の箇所に比べて必要光量が非常に大きいのに対し、実際には、P1方向へ導かれる光量をP2、P3に比べて増加させることは難しい。そのため、実際にはP2、P3の箇所における光の漏れ量を大きくすることによって、P1の箇所の輝度にP2、P3の輝度を合わせて輝度の均一化を行わざるを得ず、P2及びP3における光の漏れ量が増加して効率が低下する。
【0109】これに対し、(i)(ii)のような構造では、面内の輝度を均一化することのみに注意が払われており、導光板55から出射される光の指向性をあげることについては考慮されていなかった。特に、導光板55からの出射される光の輝度を±10°〜30°の範囲で均一にするという点については(i)(ii)(iii)のいずれにも見られず、本発明に独自のものである。
【0110】(第2の実施形態)次に、フロントライト型の面光源装置56の場合を説明する。この場合には、図42示すように、反射型液晶表示パネル57の上面に導光板44を設けてあり、光出射面44bは導光板44の下面に位置している。発光部45は、発光ダイオード等の点光源から出射された光を線状に変換して光入射面44aから導光板44内に入射させる。しかして、導光板44内に入射した光は、導光板46で全反射されると、光出射面44bから真下へ向けて出射され、面光源装置53の下方に配置された反射型液晶表示パネル57を照明する。反射型液晶表示パネル57で反射された光は、再び導光板44内に戻り、導光板46間を通って上方へ出射される。
【0111】このようにフロントライトとして用いられる面光源装置56の場合には、図43に示すように、三角形状をした拡散パターン46の頂点や、背面46bと下面との境界部分に丸味が生じると、光が観察者の方へ直接出射し、反射型液晶表示パネル54で反射してきた画像を含む光のコントラストを下げてしまう。このため、これらの部分の曲率半径R1、R2は小さいほうが好ましい。しかし、導光板46を成形するための金型でこの部分の曲率半径R1、R2を小さくしても、成形時に丸味がついてしまう恐れがあり、ちょっとした成形条件(例えば、樹脂のロットばらつき等)によって個体間のばらつきや場所によるばらつきが生じて好ましくない。そこで、このばらつきを抑えるためには、始めから金型に少しの曲率を付けておく方が好ましく、成形限界からはR1、R2は0.25μm以上とし、またコントラストの低下を抑えるためには、少なくとも拡散パターン46の高さTの1/3以下が好ましく、さらには1/5以下が望ましい。
【0112】(第3の実施形態)図44は本発明のさらに別な実施形態による面光源装置58の構造を示す平面図である。この実施形態の特徴は、第1の実施形態のように拡散パターン46が導光板44の全長にわたってつながっておらず、長さの短い拡散パターン46を導光板44の全体に分散させている。そして、発光部45に近い側では拡散パターン46の分布密度が小さく、発光部45から遠くなるに従って拡散パターン46の分布密度が大きくなるようにしている。このように拡散パターン46を短くして分散させるようにすれば、拡散パターン46の配置自由度が増すので、導光板44から出射される光の輝度分布を均一化させることができる。
【0113】図45の比較説明図に示すように、光出射面44bからの出射光がx軸方向では強い指向性を持ち、y軸方向で広がっている場合には、x軸方向における指向性を広げるためには、例えば導光板44の上に弱い拡散板を配置して出射光を拡散させ、x軸方向の指向性を広げる必要があり、面光源装置としてのサイズが大きくなってしまう。
【0114】そのため、図44の実施形態では、導光板44の光入射面44aに、光をx軸方向に少し拡散させるための拡散パターン59を設けることにより、x軸方向の指向性とy軸方向の指向性とがほぼ等しくなるように調整している。この拡散パターン59としては、例えばプリズム状のパターンを用いることができる。前記のように、出射光の指向性は少なくとも10°以上あることが望ましいので、x軸方向の指向性が10°より小さい場合には、このような手段を用いることによって、x軸方向の指向性が約10°以上となるようにできる。
【0115】(第4の実施形態)また、図46に示す面光源装置60は、拡散パターン46によってx軸方向における光の指向性を広くできるようにしたものである。すなわち、この面光源装置60にあっても、短い拡散パターン46を導光板44の全体に分散させている。拡散パターン46は直線状でなく、図47に示すように長手方向に沿って緩くうねっている。従って、拡散パターン46上の位置によって入射光の反射方向がわずかに異なり、光の進行方向に対して直交する方向にも出射光を広げることができる。例えば、拡散パターン46に引いた接線とx軸方向とがなす最大角度がφ=13°である場合には、拡散パターン46で反射された光の指向性を±20°程度広げることができる。
【0116】また、個々の拡散パターン46自体がうねっていなくても、図48に示すように、各拡散パターン46がそれぞれ異なる方向を向いて配置されていれば、全体として出射光の指向性を広げる効果が得られる。
【0117】図47のような拡散パターン46では最大接線角度が拡散パターン46のどの位置にあるか、図48のような拡散パターン46では、どの拡散パターン46がもっとも大きく傾いているかによって指向性は異なってくる。しかし、図47のような拡散パターン46では各部分の傾きが最大値から0まで一定の比率で存在するように設計することにより、図48のような拡散パターン46では各拡散パターン46の傾きがほぼ均一に分布するように設計することにより、出射光の角度分布を一様にすることができる。また、平面視で光の進行方向に垂直な領域や各拡散パターン46を無くすことにより、あるいは比率を減らすことにより、光出射面に垂直な方向の輝度を低下させることもできる。
【0118】いま、導光板44内でx軸方向にきわめて狭い指向性を持つ光(図23(a))を図47のような拡散パターン46で全反射させることにより、理想的な導光板出射光角度分布を実現することを考える。理想的な導光板出射光角度分布は、前に述べたように出射光強度がある範囲で一定で、それ以外はゼロとなるのが望ましい。導光板44内部を進む光が、z軸方向からみて一方向に揃っている場合には、図47のように拡散パターン46をうねらせることで実現できる。図49に示すようにS字状にうねっている拡散パターン46のe部、f部、g部に当たって全反射され、光出射面44bから出射される光L4、L5、L6を考える。e部に当たる光L4は、平面視で拡散パターン46が垂直になっているので、全反射した光L4は図50のようにz、y平面内に出射される。これをz軸上からみた図を図51(a)に示す。図51(a)では、反射された光L4はy軸と平行となる。
【0119】これに対し、拡散パターン46のf部及びg部に当たって全反射する光L5,L6のうち、y軸のマイナス方向へ反射される光はL4の光から離れ、y軸のプラス方向へ反射される光はL4の光に近づく。具体的にいうと、g点で反射される光L6のうち、図51(b)に示す光線C1のようにy軸のマイナス方向へ反射される光は、拡散パターン46による反射時の偏向角度が大きいので、L4の光から大きく離れてしまうが、光線C2のようにy軸のプラス方向へ反射される光は、拡散パターン46による反射時の偏向角度が小さいので、L4の光から大きく離れることがない。そのためf点やg点で反射された光L5、L6は、z軸方向から見ると、図51(a)に示す方向へ広がって出射される。よって、図49で表したような拡散パターン46のf点とg点との間で光が反射されると、z軸方向へ出射された後には、図51(a)に示されている光L5とL6との間の領域に広げられる。
【0120】また、x軸方向から見て光が偏向傾斜面46aとほぼ平行に入射するとき、光L4とL6は一致し、偏向傾斜面46aに対する角度が大きくなるほど光L4とL6とは離れていく。このため、偏向傾斜面46aに対する角度が大きくなるほど、x軸方向における単位角度あたりの光量は小さくなる。ところが、前述したように、L4、L5もしくはL6上の光線だけを考えると、もともと拡散パターン46により反射される光の量は、光が拡散パターン46の偏向傾斜面46aとほぼ平行となるとき強度がゼロになり、偏向傾斜面46aに対して角度がつくほど反射される光量が大きくなる。この2つの効果が相殺される結果、図52のA1、B1、B2、A2、C2、C1で囲まれる領域、すなわち光が出射される角度範囲で光が均一となる。この指向特性では、y軸方向においては、出射角は−22°〜+37°となり、x軸方向においては、出射角は−25°〜+25°となっている。よって、Δθy=59°、Δθx=50°となり、この範囲にほぼ100%の光が出射される。
【0121】なお、このように拡散パターン46がうねっている場合にも、光入射面44aと垂直な方向から見たときに、拡散パターン46の偏向傾斜面46aを透過し、背面46bから再入射した光が拡散パターン46を透過する前後で光の進む方向がほとんど変化しないようにしている。このためには、光入射面44aに垂直な方向から見たときに、偏向傾斜面46aと背面46bとが互いに平行になるようにしてあれば、拡散パターン46を透過した前後でほぼ光の進む方向は同じになる。
【0122】(第5の実施形態)図53はバックライトとして用いられる本発明のさらに別な実施形態による面光源装置61を示す。この面光源装置61は、くさび状をした導光板44の裏面に平行に正反射板62を配置し、導光板44の光出射面44bに対向させてプリズムシート63を設けたものである。くさび状をした導光板44は裏面が傾斜面となっており、その傾斜角は例えばη=1.52°となっている。また、導光板のサイズは、例えば、長さ30mm、光入射面44aの厚み1mm、先端の厚み0.2mmとなっている。このような導光板44では、拡散パターン46が一見ないように見えるが、裏面と光入射面44aとが平行でなく、下面全体が1つの拡散パターン46になっていると考えられる。図53に示したものでは、頂角が40°以上のプリズムを配列したプリズムシート63を、パターン面を外に向けて配置しているが、パターン面を導光板44の光入射面44aに対向させてもよく、その場合にはプリズムの頂角は40°に限らない。また、発光部45は、発光ダイオードのような点光源の光を線状光源に変換して出射するものであって、例えばくさび状導光体47、点光源48、正反射板49及びプリズムシート50からなる第1の実施形態で説明したような発光部45を用いることができる。なお、この導光板44の裏面は平面でなく、湾曲していても差し支えない。
【0123】しかして、発光部45から出射され光入射面44aから導光板44中に入射した光は、裏面(拡散パターン46)に当たって反射される度、光出射面44bや裏面に入射する角度が次第に小さくなり、光入射面44aに入射する入射角が全反射の臨界角を越えた時、光出射面44bから出射される。また、図54に示すように、導光板44の裏面から出射した光は、正反射板62により、拡散されることなく正反射され、光の方向を変えることなく再び導光板44内に再入射される。光出射面44bから出射された光は、図54に示すように、光出射面44bに沿って出射された後、プリズムシート63により偏向されて光出射面44bと垂直な方向へ出射される。
【0124】ここで導光板44から出射された光は、x軸方向から見ると(あるいは、yz平面に投射して見るとみて)ほとんどの光がy軸に沿って出射されており、光出射面44bとなす角度がρ=0〜40°の中に99%の光が集中している。このためプリズムシート63により偏角された光も、x軸方向から見ると、導光板44の光出射面44bに垂直なz軸に対して±20°の範囲内にほとんどの光が集中している。
【0125】また、第1の実施形態で説明したような発光部45では、z軸方向から見ると、発光部45から出射された光はy軸に対して±13°の範囲内に80%以上の光が集中しているので、導光板44からの出射光も、y軸方向から見たときにz軸に対して±20°の範囲内に80%以上集中している。
【0126】よって、プリズムシート63からの出射光は、ほぼz軸に平行に出射され、x軸方向にもy軸方向にも広がらず、非常に高い指向性が得られる。
【0127】また、漏れ光を反射させる反射板としては、正反射板62を使う必要があり、拡散型の反射板では高い指向性が得られないのは言うまでもない。この正反射板62の正反射品質や反射率によって光出射面とほぼ平行に出射される光の量が影響される。光出射面44bからは、ρ=0°〜40°の角度範囲に少なくとも2/3以上の光が出射されるような正反射板62を用いることが望ましく、これだけの光が光出射面44bから出射されていれば、プリズムシート63を透過した後も50%以上の光をz軸方向へ出射させることができる。図55、図56はそれぞれ、導光板44の裏面に拡散型の反射板を使用した場合と、正反射板を使用した場合において、導光板44から出射される光の強度角度特性を表している。この測定データからも、正反射板62を用いた場合には、ρ=0°〜30°の範囲にほとんどの光が含まれているのに対し、拡散反射板を用いた場合には、ρ≧30°の範囲にもかなりの光が出射されていることが分かる。
【0128】この実施形態で用いる導光板44の断面形状はくさび形に限るものでなく、例えば図57に示すように、裏面にプリズム状パターン64を設けたものでもよい。この導光板44の場合には、裏面のプリズム状パターン64の傾斜角γを10°以下にすれば、くさび形導光板44と同等の指向性が得られる。もっとも、この傾斜角γは5°以下が好ましく、特に2°以上5°以下が望ましい。また、プリズムパターン64の傾斜角γは、均一である必要はなく、光入射面側では比較的小さく、先端側へ行くほど傾斜角γが次第に大きくなるようにしてもよい。
【0129】さらに、図58に示す導光板44のように、くさび状をした板の裏面先端部にのみプリズム状パターン64を設けてもよい。ここで、プリズム状パターン64の傾斜角γsはくさび状部分の傾斜角γよりも大きくなっており、例えばγ=2°、γs=3°としている。
【0130】また、発光部45も、第1の実施例で説明したような構成のものに限らない。しかし、図59に示すように導光板44の光出射面44bに発光ダイオード等の点光源65を複数個対向させただけでは、一見指向性は高いが、横方向にもれる光が多く、不適切な場合が多い。あるいは、横方向に飛ぶ光をy軸方向と平行となるように曲げようとすると、z軸方向のサイズが大きくなってしまう。このため、そのままは使用できない場合が多い。
【0131】そのため、例えば図60に示す発光部のように、点光源65と導光板44との間にシリンドリカルレンズ66を置き、シリンドリカルレンズ66でz軸方向に光を絞るようにしている。
【0132】また、図61に示すように、発光ダイオードのような点光源65を複数個並べ、その背後を凹面鏡67で覆ったものでもよい。このような発光部45では、点光源65から凹面鏡67に向けて光を出射させ、凹面鏡67で反射してほぼ平行光となった光を導光板44に入射させる。
【0133】(第6の実施形態)図62は本発明のさらに別な実施形態による面光源装置68の構成を示す平面図である。この面光源装置68に用いられている導光板44は、光源として用いられる長方形状の発光領域44cの周囲に非発光領域44dが設けられている。略長方形状をした導光板44の短辺の端で、発光領域44cの外にはダイオードを用いた点光源48を納めて発光部45を一体に構成している。また、偏向傾斜面46aと背面(再入射面)4bとからなる断面直角三角形状をした拡散パターン46は、この点光源48を中心として同心円上に配列されている。そして、各拡散パターン46の間隔は点光源48に近い側では比較的広く(点光源のごく近くではパターン密度は一定になっていてもよい。)、点光源48から離れるに従って間隔が短くなっており、これによって光出射面44bの輝度が均一になるようにしている。また、2個以上の発光ダイオードを用いる場合には、複数個の発光ダイオードを1箇所に集めることで点光源化する。なお、図62において69は点光源48に電力を供給するためのフィルム配線基板(FPC)である。
【0134】拡散パターン46は、その長さ方向が点光源48と結ぶ方向とほぼ直交するように配置されており、拡散パターン46で全反射した光は光出射面44bとほぼ垂直な方向へ出射され、拡散パターン46を透過する光は、ほとんど進行方向を変化させることなく透過するので、各点における光線の方向は導光板44の真上からみると各点でそれぞれ一方向に揃っている。従って、光出射面44bと垂直な方向から見ると、点光源48から出射された光は、横方向へは散乱されることなく放射状に進み、拡散パターン46で全反射された光が光出射面44bから出射される。
【0135】このような面光源装置68は、図63に示すように透過型液晶表示パネル70の裏面に置いてバックライトとして用いることができる。その場合には、導光板44の裏面に反射板はなくてもよいが、図63に示すように、導光板44の裏面に正反射板もしくは拡散反射板などの反射板69を設けてあってもよい。ただし、導光板44の裏面に拡散板を設ける場合(特に、点光源48の指向性が狭い場合)には、却って指向性を損うことにならないよう拡散作用が十分小さいものを用いる必要がある。
【0136】また、このような面光源装置68は、図64に示すように反射型液晶表示パネル71の前面に置いてフロントライトとして用いることもできる。その場合には、図64に示すように、導光板44の表裏両面に反射防止膜72を設けることにより、光の利用効率を向上させる。
【0137】図65(a)(b)は上記拡散パターン46の形状を示す平面図及び拡大断面図である。上記拡散パターン46は長さ方向にほぼ一様な断面を有しており、光線の進行方向に対して垂直に配置されている。また、ここで用いた上記拡散パターン46は図65(a)のように少しうねっている。拡散パターン46は偏向傾斜面46aと背面46bとでほぼ直角三角形状に形成されており、偏向傾斜面46aの傾斜角γと、背面46bの傾斜角δは、γ<δ、γ=45°〜65°δ=80°〜90°とするのが望ましい。例えば、屈折率n=1.53の透明樹脂からなる導光板44を用いた場合、図66に示すように、偏向傾斜面46aの傾斜角γ=55°のとき、導光板44から出射される光はx軸方向から見て−25°〜+35°の範囲に出射される。これは、下方向から拡散パターン46に当たった光が拡散パターン46で反射されたもので、上方向から当たった光は、図67に示すように背面(再入射斜面)46bから再び導光板44中に再入射される。
【0138】また、図68(a)(b)(c)(d)は拡散パターン46全体の配置の仕方を表し、図69は半径方向におけるパターン密度(面積比)の変化を示し、図70はパターン長さの変化を示し、図71は単位面積あたりのパターン数の変化を示している。rは発光部45からの距離を表しており、拡散パターン46は、図69に示すよう発光部45からの距離が大きくなるに従って密度が大きくなっている。これは、光出射面44bの輝度を均一にするためである。拡散パターン密度を徐々に大きくする方法としては、単位面積あたりの拡散パターン数を徐々に増加させることも可能であるが、この実施形態では、発光部45からの距離に応じて導光板44を複数の輪帯状をしたゾーンに分け、各ゾーン内では図71に示すように単位面積あたりの拡散パターン数は一定とすると共に各ゾーン毎にステップ状に単位面積あたりの拡散パターン数を増加させ、図70に示すように各ゾーン内で徐々に拡散パターンの長さを変化させるようにしている。また、ゾーンの境界ではパターン長さはいったん短くなる。
【0139】図68(b)(c)(d)はそれぞれ図68(a)のイ、ロ、ハの箇所における拡散パターンを具体的に表している。図68(b)は発光部45に最も近い領域イで、拡散パターン46の半径方向におけるピッチも円周方向におけるピッチもともに140μmとなっており、内側の拡散パターン46と外側の拡散パターン46とが半径方向で重なり合わないようにしている。図68(c)は中間領域ロであって、拡散パターン46の半径方向におけるピッチも円周方向におけるピッチもともに70μmとなっており、内側の拡散パターン46と外側の拡散パターン46とが2列ずつ重なり合っている。図68(d)は発光部45から遠い領域ハであって、半径方向におけるピッチが35μm、円周方向におけるピッチが140μmとなっている。なお、図68(b)(c)(d)では直線状に伸びた拡散パターンを図示したが、図65に示したようなうねった拡散パターンを図68(b)(c)(d)のように配置してもよい。
【0140】また、発光部45が配置されている端と反対側の導光板長辺はまっすぐに形成されているのに対し、発光部45に近い側の導光板長辺は1段もしくは複数段斜めにカットされている。同様に、発光部45の近傍において短辺も一部斜めに形成されている。発光部45に近い長辺と短辺にそれぞれ斜面部73、74を設けておけば、図72に示すように、発光部45から出射された光の一部が、長辺の斜面部73と短辺の斜面部74で全反射して導光板44の隅部(図72で斜線を施した領域)へ光を送ることができる。発光部45を導光板44の隅に置いた場合には、他の隅部が暗くなりがちであるが、このような構造によれば斜面部73、74で全反射した光を導光板44の発光領域44cの隅部へ送ることにより、面光源装置68の輝度分布をより均一にすることができ、また面光源装置68の効率を上げることができる。
【0141】なお、図73のように導光板44に固定枠75を取り付ける場合には、光を反射させるための斜面部73、74と固定枠75とが密着する構造にすると、導光板44の斜面部73、74に傷などが付きやすく、反射特性を損なうおそれがある。これを防止するためには、光反射用の斜面部73、74の一部、もしくはその近傍に小さな凸状ポッチ76を設け、導光板44を凸状ポッチ76で固定枠75と接触させる一方、斜面部73、74と固定枠75との間に隙間ができるようにするとよい。
【0142】次に、反射防止膜72について説明する。面光源装置68をフロントライトとして用いる場合には、てかり(画像以外の光、例えば反射光で明るく光って画像を見る妨げになるもの)防止用の反射防止膜(ARコート)72を導光板44の両面もしくは拡散パターン46が形成されている面につけることにより、てかりを防止できる。しかし、この反射防止膜72は、図74に示すように、外光が導光板44の表面(平坦部44e)で反射することによって起きるてかりを防止するものであって、この光は主に導光板44の平坦部44eに対して垂直入射するものである。これに対し、偏向傾斜面46aを透過した発光部45の光は、図74に示すように、拡散パターン46の背面46bと平坦部44eの境界の丸み部分44fに斜め入射することによって観察者側へ反射され、てかりとなる。
【0143】しかし、反射防止膜72を均一な膜厚に形成し、外光によるてかりを抑えるようにしていると、拡散パターン46の背面46bと平坦部44eの境界の丸み部分44fに斜め入射する発光部45からの光のように、反射防止膜72に斜め入射する光には効果が薄かった。図75に示すように発光部45から出射される光の波長(光源波長)が約450nmであるとすると、用いる反射防止膜72は、図76に示すように当該波長で反射率がほぼ最小となるように設計されるので、光が斜め入射して換算波長が短くなると、反射率が高くなる。従って、発光部45からの光による、このようなてかりも防止するためには、拡散パターン46の背面46bと平坦部44eの境界の丸み部分44fにおける反射防止膜72の膜厚を部分的に厚くすることが効果的である。
【0144】このように拡散パターン46の端の丸み部分44fにおいて反射防止膜72の膜厚を部分的に厚くするには、例えば図77に示すように、反射防止膜72を蒸着させるための真空蒸着装置77内で導光板44を斜めに設置し、丸み部分44fが蒸着源78に対して正対するようにすれば簡単に行える。通常、傾斜した部分に蒸着される反射防止膜72は薄くなるから、導光板44を傾けた状態で反射防止膜72を蒸着させることにより、丸み部分44fにおける膜厚を他よりも厚くすることができる。
【0145】また、図78に示すように、導光板44の拡散パターン側の平坦面44eにおけるてかりは、外光によるものが大きいのに対し、導光板44の光出射面44bにおけるてかりは、図78に示すように、偏向傾斜面46aで反射し、さらに光出射面44bで反射された発光部45からの光L11によるものである。これらは、偏向傾斜面46aで反射し、さらに反射型液晶表示パネル71で反射された発光部45からの光L12による画像に対しては、ノイズとなるものである。従って、導光板44の表裏で反射される光によるてかりを防止するためには、拡散パターン46が形成されている側の面における平坦部44eでは、通常の反射防止膜72(あるいは、上記のような一部膜厚が厚くなった反射防止膜72)を形成し、光出射面44bでは発光部45からの光に特化した反射防止膜79を用いるようにすればよい。
【0146】しかし、白色光発光ダイオードは、図79に示すように、通常波長スペクトルに2つのピーク(450nm、550nm)を持っているので、この2つのピークで反射率を抑えるようにする必要がある。光出射面44bで反射される光L11は反射防止膜79に多少の幅を持っており、斜め入射光は垂直入射光の場合より反射防止膜79の反射率特性が低波長側にずれることが多い。このため、裏面側に用いる反射防止膜79は、可視範囲の反射率が2つの極小値をもち、2つの最小値の間隔が点光源48から出射される光のピークの間隔より広いことが望ましい。さらに、点光源48の2つのピークの平均値よりも、反射防止膜79における反射率極小値の2つの平均値のほうが長波長であるのがより望ましい。
【0147】図80は導光板44の短辺の端に埋め込まれた発光部45の構造を示す断面図である。この発光部45は、発光ダイオードチップ81を透明樹脂82内に封止し、その前面以外の面を白色透明樹脂83で覆ったものである。この発光部45は、フィルム配線基板84上に実装され、半田85によって固定されている。さらに、フィルム配線基板84は、ガラスエポキシ樹脂からなる補強板86に固定される。導光板44の光源実装部87には、発光部45を納めるための孔88が上下に貫通しており、光源実装部87の近傍において導光板44の下面には位置決めピン89が突出させられている。一方、フィルム配線基板84と補強板86には、位置決めピン89を通すための通孔90、91があけられている。
【0148】しかして、この位置決めピン89の基部周囲において導光板44の下面に紫外線硬化型接着剤(熱硬化型の接着剤でもよい)92を塗布しておき、位置決めピン89をフィルム配線基板84と補強板86の通孔90、91に通し、CCDカメラ等で導光板44の厚み方向中心と発光部45の発光中心との位置決めを行った後、紫外線を照射することによって紫外線硬化型接着剤92を硬化させて導光板44と発光部45とを接着し、さらに位置決めピン89を補強板86に熱かしめする。
【0149】このとき図80に示されているように、光源実装部87の孔88の内面(発光部45の背面側でも、正面側でも、その両方でもよい。)に設けられた突起93によって発光部45の中心の位置決めを行ってもよい。また、図示しないが、導光板44と発光部45を上下反転させた状態で、導光板44の上面と発光部45の上面とを位置決めするための段差のついた治具を用いて導光板44の中心と発光部45の中心とを位置決めするようにしてもよい。また、フィルム配線基板84の代わりにガラスエポキシ配線基板やリードフレームを用いてもよい。
【0150】こうして発光部45を取り付けられた導光板44は、例えば透過型液晶表示装置の場合には、図80に示すように、補強板86側を上にして(下にしてもよい。)主基板94の上に実装され、フィルム配線基板84の端をヒートシンク96に接続される。さらに、導光板44の上に透過型液晶表示パネル70を重ね、液晶表示パネル70に接続したフィルム配線基板97の端も主基板94上のヒートシンク98に固定する。
【0151】上記のような長方形状をした導光板44を成形するとき、直接このような長方形状の導光板44を成形しようとすると、図82に示すように、金型98内における樹脂の流れが不均一になり、全面均一なパターン転写性を達成することが困難で、導光板に反りが生じやすくなる。しかし、図83のように、作製しようとする導光板44よりも大きめに金型98をつくり、この金型98にを用いて扇形ないし半円状をした大きめの導光板99を作製し、これを適宜カットすることによって導光板44を成形することができる。このように樹脂流動性の良好な大きめの導光板99を成形し、これをカットすることにより所望の導光板44を製作するようにすれば、大きめの導光板99の成形時に、樹脂の流れがどの方向に対しても均一になり、全面均一なパターン転写性を達成でき、導光板44に反りが発生したりすることも少なくなる。
【0152】なお、図62に示した面光源装置の寸法を述べると、導光板44の短辺方向長さが33mm、長辺方向の長さが約43mm(光源取り付け部分を含めると、約47mm)、厚みが0.1mmである。また、導光板44の非発光領域44dの幅は0.2mmである。さらに、点光源48である発光ダイオードは、幅が約25mm、奥行き1.3mmである。
【0153】図84は上記のような構造の面光源装置68を用いた反射側液晶表示装置をディスプレイ101として組み込まれた携帯電話100を表している。携帯電話100は、ディスプレイ101の上にスピーカ102とアンテナ103を備え、ディスプレイ101の下に操作ボタン(ダイアル等)104を備えている。また、図85は同じく上記のような構造の面光源装置68をディスプレイ106として用いたPDA105を表している。このPDAは、ディスプレイ106の下に操作ボタン107を備えている。
【0154】携帯電話100やPDA105では、ディスプレイ101、106の液晶表示画面が機器の前面いっぱいを使うことが多く、また縦方向に長くて幅が狭く、またディスプレイ101、106の上下には操作スイッチ104、107やスピーカー102等が設けられていることが多い。このため上記の面光源装置68のように発光部45を短辺付近の端に置かれたものを用いることにより、部品の配置設計が容易になり、携帯電話100やPDA105の小型化にも寄与する。特に、携帯電話100の場合には、アンテナ103が高周波の電磁波を発生させるため、この付近にICや高周波回路等を置くことができないが、発光ダイオード等の点光源は高周波の電磁波の影響を受けにくいため、ここに発光部45を置くことによりスペースの有効活用を図れる。
【0155】(第7の実施の形態)図86は本発明のさらに別な実施形態による面光源装置をフロントライトとして用いた液晶表示装置の特性を示す図である。図86(A)は導光板44から出射される光の出射光強度角度分布を示す図であってほぼ平坦な特性を示している。図86(B)〜(E)はいずれも同図(A)の出射光強度特性に対応する特性であって、図86(B)は導光板44の下面で反射されて光出射面44bから出射される光の強度分布、図86(C)は液晶表示パネルの拡散特性を示し、図86(D)は液晶表示パネルからの出射光強度特性を示し、図86(E)は面光源点灯時のS/N比を示し、液晶表示パネルで反射した後、前面側へ出射される画像[同図(D)}と、導光板44の下面で反射されて前面へ出射されるノイズ光[同図(B)]との比である(図78参照)。
【0156】同じく、図86(a)は導光板44から出射される光の出射光強度角度分布を示す図であって、ほぼ中央で窪んだ特性を示している。図86(b)〜(e)はいずれも同図(a)の出射光強度特性に対応する特性であって、図86(b)は導光板44で反射した光の強度分布、図86(c)は液晶表示パネルの拡散特性を示し、図86(d)は液晶表示パネルからの出射光強度特性を示し、図86(e)はS/N比を示している。
【0157】液晶表示装置の面光源点灯時(外光なし)におけるコントラストは、反射型液晶表示パネルからの反射光(画像)と導光板44による反射光(てかり)とのS/Nで決まるが、導光板44で反射してから出射される光の特性図[86(B)、(b)]は導光板44から出射される光の出射光強度角度分布の影響を受けやすいのに対し、液晶表示パネルで反射する画像[図86(D)、(d)]は導光板44から出射される光の出射光強度角度分布の影響を受けにくく、液晶表示パネルの拡散特性により、その広がりが多少変化してもあまり特性が変わらない。
【0158】従って、図86(a)〜(e)に示すように、導光板44の光出射面44bに対して垂直方向に出射される光の強度を下げることで垂直方向のS/N比を高くすることができる。
【0159】図87は図86(a)〜(e)に示したような特性を実現するための拡散パターン46の一例を示す平面図である。この拡散パターン46では、その接線が導光板44の内部における光の進行方向に垂直な方向となす角度をνとするとき、この角度νがほぼゼロとなる領域を非常に小さくしている。あるいは完全になくしてもよい。このような構造にすれば、光の進行方向(y軸方向)から見て、光出射面44bと垂直な方向へ出射される光を減らし、垂直方向におけるS/N比を高くすることができる。
【0160】(第8の実施形態)図88(b)は同じ形状の拡散パターンを全体に設けた導光板を用いた面光源装置を示しており、このような面光源装置では、光の出射位置によらず光出射面44bからの出射方向は均一に揃っている。実際に液晶表示装置を観察する時には、液晶表示装置の画面内の場所により、これを見る角度が異なる。このため、導光板44の指向性が場所によらず同じである場合には、画素位置によって明るさが異なって見え、面内輝度むらが生じることになる。導光板44上にフレネルレンズ等をおけば、この問題は解消するが、その分面光源装置が厚くなる。
【0161】このような場合には、導光板44内における場所によって拡散パターン46の形状(偏向傾斜面46aの傾斜角度γ)と配置(拡散パターン46の長さ方向の傾きν)を変化させることにより、指向性を場所により変化させればよい。すなわち、図88(a)に示すように、導光板44の中央部では光出射面44bに垂直な方向を向けて光が出射されるように拡散パターン46を設計し、周辺部分では、光出射面44bからの出射方向が導光板44の中央部を向くようにすれば、拡散パターン46にフレネルレンズの機能を持たせることができ、画面全体のどの場所も同じ明るさに見え、画面全体の輝度を均一にすることができる。
【0162】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されているので、面光源装置の指向特性を画像がちらつくほど狭くすることもなく、またある程度の狭さに指向特性を絞っているので、光のロスが少なくなり、正面輝度が向上する。この結果、画像表示装置などに用いた場合には、視認性が向上して見やすくなる。
【出願人】 【識別番号】000002945
【氏名又は名称】オムロン株式会社
【出願日】 平成12年2月28日(2000.2.28)
【代理人】 【識別番号】100094019
【弁理士】
【氏名又は名称】中野 雅房
【公開番号】 特開2001−243822(P2001−243822A)
【公開日】 平成13年9月7日(2001.9.7)
【出願番号】 特願2000−51554(P2000−51554)