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【発明の名称】 照明器具
【発明者】 【氏名】平井 宏和

【要約】 【課題】製造コストを抑えるとともに、アームを保持する保持力のばらつきを抑えた照明器具を提供する。

【解決手段】アーム20の摺動部22を器具本体10のアーム受部14との間に挟み込んで保持するばね片30を、弾性を有する略矩形平板状の板材を略L字状に折り曲げて形成し、角部にアーム20の柱部21を挿通する開口部31を設けるとともに、角部を挟む長手方向の両端部に器具本体10に取り付けるねじ3を挿通する取付用のねじ挿通孔33,34,34を設ける。ばね片30の形状を従来例よりも単純にしたことによって、製造コストの低減を図ることができるとともに、製造ばらつき要因を少なくすることができ、その結果、アーム20を保持するばね片30の保持力のばらつきを抑えることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ランプを備えた器具本体と、器具本体を支持するアームと、弾性を有する板材を折り曲げて略L字状に形成され、アームの先端部に器具本体を回動自在に取り付けるばね片とを具備し、ばね片は、折り曲げられた角部にアームを挿通する開口部を有し、且つ角部を挟む長手方向の両端部に器具本体に取り付けるねじを挿通する取付用のねじ挿通孔を有し、角部周辺と器具本体に形成されたアーム受部との間に、アームの先端に形成された摺動部を挟み込んで器具本体にねじ止めされることを特徴とする照明器具。
【請求項2】 ばね片の角部を挟む長手方向の一端側には、器具本体に取り付ける補助用のねじ挿通孔が、開口部との間に取付用のねじ挿通孔を挟んで形成されたことを特徴とする請求項1記載の照明器具。
【請求項3】 ばね片の取付用のねじ挿通孔と開口部との間には、アームの摺動部を挟み込んで保持する保持力を調整するための調整用ねじが挿通される調整用のねじ挿通孔が形成され、調整用のねじ挿通孔は、器具本体に形成され、調整用ねじが螺着されるねじ穴に略対向配置されたことを特徴とする請求項1又は2記載の照明器具。
【請求項4】 ばね片は、アームの器具本体に取り付けられていない後端側が固定される被取付面に調整用のねじ挿通孔の開口面が略対向するように配置されたことを特徴とする請求項3記載の照明器具。
【請求項5】 ばね片は、角部を挟む長手方向の一端部を外側に折曲してなる突片を有し、突片に取付用のねじ挿通孔が形成されたことを特徴とする請求項1〜4記載の照明器具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アームを有する照明器具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の照明器具としてスポットライトがあり、図6および図7に示すように、ランプ1が備えられた器具本体50と、略円柱状の柱部21および柱部21の先端に略垂直に設けられた略円柱状の摺動部22から成る略T字状のアーム20と、弾性を有する板材から成り、アーム20の摺動部22を器具本体50との間に挟み込むばね片60とを備えている。
【0003】器具本体50は、図7に示すように、長手方向の一端にソケット1aが備えられてランプ1が取り付けられた略円筒状のケース51と、ケース51の長手方向のランプ1が取り付けられていない一端に形成される開口面52を塞ぐ略円盤状のカバー55とを具備し、ケース51内部の開口面52付近にはアーム20の摺動部22を受ける凹状のアーム受部54が開口面52に略対向するように形成され、ケース51の開口面52側の周縁には凹部56が凹設されている。また、カバー55の周縁部には凹所55aが中心に向かって凹設され、凹所55aと反対側の周縁付近には後述のねじ71を調整するための調整穴55bが形成されている。
【0004】ばね片60は、基部61の両端から1対のリブ62,62が略平行に突出して略コ字状に形成され、リブ62,62はそれぞれ略円弧状に曲げられるとともに、それぞれのリブ62の先端部を外側に折り曲げて成る取付部63を有している。また、それぞれの取付部63には、器具本体50に取り付けるためのねじ70を挿通する取付用のねじ挿通孔63aが形成され、基部61の略中央部には、器具本体50に取り付けるとともに、ばね片60がアーム20の摺動部22を器具本体50のアーム受部54との間に挟み込んで保持する保持力を調整するためのねじ71が挿通される取付用のねじ挿通孔61aが形成されている。
【0005】このようなばね片60を用いて、アーム20に器具本体50を取り付けるときには、まず、アーム20の摺動部22を器具本体50のアーム受部54に配置する。次に、ばね片60の1対のリブ62,62が、アーム20の柱部21を挟んで、アーム20の摺動部22を覆うようにばね片60の取付部63を器具本体50に当接し、ねじ70を取付用のねじ挿通孔63aに挿通して器具本体50に螺着する。次に、ねじ71を基部61の取付用のねじ挿通孔61aに挿通して、器具本体50の取付用のねじ挿通孔61aに略対向する部位に形成されたねじ穴53にねじ71を螺着することによって、アーム20の摺動部22をばね片60のリブ62,62とアーム受部54との間に挟み込み、器具本体50をアーム20に回動自在に取り付ける。
【0006】そして、ばね片60が取り付けられた器具本体50のケース51の開口面52に、カバー55を凹所55aがケース51の凹部54と連続するように取り付けて、図7に示す照明器具が完成する。
【0007】このように取り付けられた器具本体50は、アーム20の柱部21をカバー55の凹所55aおよびケース51の凹部56を通して外側に突出させ、アーム20の摺動部22を支点として回動させることができる。また、調整穴55bの内側にはねじ71の頭部が配置されており、例えばドライバーなどを用いてねじ71を締め付け、又は緩めることにより、アーム20の摺動部22を保持する保持力を調整することができ、ねじ71を緩めて器具本体50を回動させたり、ねじ71を締め付けて器具本体50を固定したりすることができる。
【0008】さらに、このような照明器具は、アーム20の摺動部22が形成されていない一端側に備えられた台座4を例えば天井などの造営面に取り付けることによって保持され、アーム20に対して回動させることによりランプ1の向きをかえて照らすことができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述のような従来の照明器具のばね片60は、形状が複雑であるために製造ばらつき要因が多く、アーム20の摺動部22を保持する保持力にばらつきが生じるとともに製造コストがかさむという問題があった。さらに、台座4を天井に取り付けて斜め下向きに照射するような最も多い使用状態では、調整穴55bが目立つのでデザイン的に好ましくないといった問題があった。
【0010】本発明は上記問題点の解決を目的とするものであり、製造コストを抑えるとともにアームを保持する保持力のばらつきを抑えた照明器具を提供する。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、請求項1の発明は、ランプを備えた器具本体と、器具本体を支持するアームと、弾性を有する板材を折り曲げて略L字状に形成され、アームの先端部に器具本体を回動自在に取り付けるばね片とを具備し、ばね片は、折り曲げられた角部にアームを挿通する開口部を有し、且つ角部を挟む長手方向の両端部に器具本体に取り付けるねじを挿通する取付用のねじ挿通孔を有し、角部周辺と器具本体に形成されたアーム受部との間に、アームの先端に形成された摺動部を挟み込んで器具本体にねじ止めされることを特徴とし、ばね片の形状を従来よりも単純にしたことによってコストを低減することができるとともに、製造ばらつき要因を少なくすることができ、その結果、ばね片が器具本体との間にアームの摺動部を保持する保持力のばらつきを抑えて品質を安定させることができる。
【0012】請求項2の発明は、請求項1の発明において、ばね片の角部を挟む長手方向の一端側には、器具本体に取り付ける補助用のねじ挿通孔が、開口部との間に取付用のねじ挿通孔を挟んで形成されたことを特徴とし、ばね片を器具本体に取り付けるとき、先に、補助用のねじ挿通孔と、ばね片の補助用のねじ挿通孔が形成されていない他端側に形成された取付用のねじ挿通孔にねじを挿通して器具本体に螺着した後、補助用のねじ挿通孔が形成された一端側の取付用のねじ挿通孔にねじを挿通して器具本体に螺着することによって、ばね片の他端側の取付用のねじ挿通孔にねじを挿通して器具本体に螺着するときのばね片の跳ね上がりを抑えることができ、その結果、組立性を向上させることができる。
【0013】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、ばね片の取付用のねじ挿通孔と開口部との間には、アームの摺動部を挟み込んで保持する保持力を調整するための調整用ねじが挿通される調整用のねじ挿通孔が形成され、調整用のねじ挿通孔は、器具本体に形成され、調整用ねじが螺着されるねじ穴に略対向配置されたことを特徴とし、調整用のねじ挿通孔に挿通された調整用ねじを器具本体のねじ穴に螺着して締め付けることによって、ばね片がアームの摺動部をアーム受部側に押圧し、調整用ねじの締め付ける度合いに応じてばね片のアームの摺動部を保持する保持力を調整することができ、その結果、調整用ねじにより保持力を調整して器具本体を固定または回動することができる。
【0014】請求項4の発明は、請求項3の発明において、ばね片は、アームの器具本体に取り付けられていない後端側が固定される被取付面に調整用のねじ挿通孔の開口面が略対向するように配置されたことを特徴とし、調整用のねじ挿通孔の開口面が被取付面に略対向することによって、調整用のねじ挿通孔を目立たなくして外観の見栄えを良くすることができる。特に、アームを天井などの被取付面に取り付けて、器具本体を斜め下向きに配置するような最も多い使用状態では、調整用のねじ挿通孔は天井側に隠れて見栄えを良くすることができる。
【0015】請求項5の発明は、請求項1〜4の何れかの発明において、ばね片は、角部を挟む長手方向の一端部を外側に折曲してなる突片を有し、突片に取付用のねじ挿通孔が形成されたことを特徴とし、ばね片の長手方向の両端部に形成された取付用のねじ挿通孔のそれぞれの開口面を略同じ方向に向けることができ、その結果、取付用のねじを全て同じ方向から締め付けることができて、組立性を向上させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】(実施形態1)本実施形態における基本構成は従来例と共通するために共通する部分については同一の符号を付して説明を省略し、本実施形態の特徴となる部分についてのみ詳細に説明する。
【0017】本実施形態では、図1に示すように、ランプ1を備えた器具本体10と、アーム20と、弾性を有する板材から成り、アーム20の摺動部22を器具本体10との間に挟み込むばね片30とを備えている。
【0018】ばね片30は、略矩形の板材の略中央部を折り曲げて略L字状に形成され、折り曲げられた角部にはアーム20の柱部21を挿通する開口部31が形成されている。また、ばね片30の角部を挟む長手方向の一端側の略中央部には、ばね片30を器具本体10に取り付けるねじ3を挿通する取付用のねじ挿通孔33が1つ形成され、他端側の開口部31周辺にも同様の取付用のねじ挿通孔34が2つ形成されている。
【0019】器具本体10は、内部にランプ1を備えた略円筒状のケース11と、ケース11の長手方向の一端に形成される開口面12を塞ぐカバー15と、ばね片30を取り付ける固定部13とを具備し、固定部13には、アーム20の摺動部22を受ける凹状のアーム受部14が、ケース11の開口面12を形成する周縁に設けられた凹部16付近に配置されるように設けられ、固定部13のばね片30に形成された各取付用のねじ挿通孔33,34に対応する部位には、それぞれねじ穴13aが形成されている。また、カバー15は、略円盤状の主部15aと主部15aの周縁部から略垂直に突設した周壁15bとから成り、周壁15b及び主部15aには連続して凹設された凹所15cが形成されている。
【0020】このような器具本体10を上述のばね片30を用いてアーム20に取り付けるときには、ばね片30の開口部31にアーム20の柱部21を挿通して、ばね片30の角部を挟む長手方向に略直交する方向の両側部30a,30aが器具本体10のアーム受部14との間にアーム20の摺動部22を挟み込むように、ばね片30を器具本体10の固定部13に配置し、各取付用のねじ挿通孔33,34にねじ3を挿通し、固定部13に設けられたねじ穴13aに螺着することによって、ばね片30を固定部13に固定する。そして、カバー15を凹所15cが器具本体10の凹部16に連続するように取り付ける。
【0021】このように取り付けられた器具本体10は器具本体10の凹部16及び凹所15cからアーム20の柱部21を突出させ、アーム20の摺動部22を支点として回動自在となる。
【0022】本実施形態では、ばね片30が、従来例のように略円弧状に形成さたリブ62,62を有することなく、開口部31と取付用のねじ挿通孔33,34を有する略L字状の単純な形状に形成されたことによって、製造コストを低減することができるとともに、製造ばらつき要因を少なくすることができ、その結果、ばね片30がアーム受部14との間にアーム20の摺動部22を挟み込んで保持する保持力のばらつきを抑えて品質を安定させることができる。
(実施形態2)本実施形態における基本構成は実施形態1と共通するために共通する部分については同一の符号を付して説明を省略し、本実施形態の特徴となる部分についてのみ詳細に説明する。
【0023】本実施形態のばね片30は、図2に示すように、取付用のねじ挿通孔34が設けられた一端側が角部を挟む長手方向に実施形態1よりも長く形成され、一端側の周縁略中央部には、器具本体10の固定部13に取り付ける補助用のねじ挿通孔35が形成されている。
【0024】このようなばね片30を用いて器具本体10をアーム20に取り付けるときには、実施形態1と同様に開口部31にアーム20の柱部21を挿通して、ばね片30をアーム受部14との間にアーム20の摺動部22を挟み込んで配置する。そして、先に、取付用のねじ挿通孔33及び補助用のねじ挿通孔35にそれぞれねじ3を挿通し、それぞれ固定部13に形成されたねじ穴13a,13bに螺着する。なお、補助用のねじ挿通孔35に挿通されたねじ3が螺着されるねじ穴13bは、固定部13のねじ穴13aが形成された面から、ケース11の開口面12側に突設された突部13cに形成されている。
【0025】次に、取付用のばね挿通孔34,34にねじ3を挿通して、それぞれに対応するねじ穴13a,13aに螺着することによってばね片30が器具本体10の固定部13に固定され、最後にカバー15をケース11の開口面12に取り付ける。
【0026】ところで、実施形態1では、先にばね片30のねじ挿通孔33にねじ3を挿通してねじ穴13aに螺着したとき、ばね片30のねじ挿通孔34,34が形成された一端側が跳ね上がって、ねじ挿通孔34,34にねじ3を挿通して螺着することが難しくなる。
【0027】しかし、本実施形態では、補助用のねじ挿通孔34が形成され、取付用のねじ挿通孔34,34よりも先に補助用のねじ挿通孔34にねじ3を挿通してねじ穴13bに螺着することによって、ばね片30の跳ね上がりを抑えて、容易に取付用のねじ挿通孔34,34にねじ3を挿通して螺着することができ、その結果、組立性を向上させることができる。
(実施形態3)本実施形態における基本構成は実施形態2と共通するために共通する部分については同一の符号を付して説明を省略し、本実施形態の特徴となる部分についてのみ詳細に説明する。
【0028】本実施形態のばね片30は、図3に示すように、取付用のねじ挿通孔33が設けられた一端側が角部を挟む長手方向に実施形態2のばね片30よりも長く形成され、開口部31と取付用のねじ挿通孔33との間に、アーム20の摺動部22を挟み込んで保持するばね片30の保持力を調整するための調整用ねじ3aが挿通される調整用のねじ挿通孔36が形成されている。
【0029】このようなばね片30を用いて、アーム20に器具本体10を取り付けるときには、まず開口部31にアーム20の柱部21を挿通したばね片30を、調整用のねじ挿通孔3aの開口面が、ケース11の凹部16の周縁底部に形成された凹所16aの内側に位置するように配置する。そして、実施形態2と同様に、アーム20の摺動部22をばね片30の両側部30a,30aとアーム受部14との間に挟んで取付用のねじ挿通孔33,34,34及び補助用のねじ挿通孔35にねじ3を挿通し、それぞれに対応するねじ穴13a,13bに螺着する。次に、調整用のねじ挿通孔36に調整用ねじ3aを挿通し、凹所16aから例えばドライバーなどを用いて、固定部13の調整用のねじ挿通孔36に略対向する部位に形成されたねじ穴(図示せず)に螺着する。このとき、ばね片30の調整用のねじ挿通孔36周辺部は、固定部13から隙間をあけて配置されているので、上述のように調整用ねじ3aを螺着して締め付けることによって、ばね片30の調整用のねじ挿通孔36周辺部は固定部13側に押し寄せられ、ばね片30の両側部30a,30aがアーム20の摺動部22をアーム受部14に押圧し、摺動部22を保持する保持力を増すことができる。また、逆に調整用ねじ3aを緩めることによって保持力を弱めることができる。
【0030】本実施形態では、上述のようにばね片30には、アーム20の摺動部22を保持する保持力を調整する調整用のねじ挿通孔36が形成され、器具本体10の固定部13に調整用のねじ挿通孔36に略対向するねじ穴が設けられたことによって、保持力を容易に調整することができる。さらに、アーム20の摺動部22が形成されていない一端側を天井などの造営面に固定したときには、調整用のねじ挿通孔36の開口面が、ケース11の凹所16aを通して天井に略対向することによって、器具本体10を斜め下向きに配置するような最も多い使用状態において、調整用のねじ挿通孔36を従来例よりも目立たなくして外観の見栄えを良くすることができる。
(実施形態4)本実施形態における基本構成は実施形態3と共通するために共通する部分については同一の符号を付して説明を省略し、本実施形態の特徴となる部分についてのみ詳細に説明する。
【0031】本実施形態のばね片は、図4に示すように、取付用のねじ挿通孔33が設けられた一端側を外側に折曲して形成された突片33aを有し、取付用のねじ挿通孔33はこの突片33aに形成されている。
【0032】一方、器具本体10の固定部13には、図5に示すように、取付用のねじ挿通孔33に挿通されるねじ3に対応するねじ穴13aが、ねじ穴13aの開口面をケース11の開口面12に略対向させるように形成されている。
【0033】このような器具本体10をばね片30を用いてアーム20に取り付けるときには、ケース11の開口面12側から補助用のねじ挿通孔35及び取付用のねじ挿通孔33,34,34にねじ3a,3を挿通して、それぞれに対応したねじ穴13a,13bに螺着して、ばね片30を固定部13に固定する。そして、実施形態3と同様にケース11の凹所16aから調整用のねじ挿通孔36に調整用ねじ3aを挿通し、固定部13に設けられたねじ穴13dに螺着してアーム20の摺動部22を保持する保持力を調整し、最後にカバー15をケース11に取り付ける。
【0034】組み立てられた本実施形態の照明器具は、図5に示すように、アーム20の摺動部22が形成されていない一端に、屋内配線に接続された端子台2を備えた台座4が取り付けられており、台座4を例えば天井などの造営面に固定して保持される。端子台2は器具本体10のソケット1aに、アーム20の内部を挿通するケーブルで接続されており、端子台2からソケット1aを介してランプ1に電力が供給されるとともに、器具本体10をアーム20の摺動部22を支点に回動させることによって、ランプ1の向きをかえて照らすことができる。
【0035】ここで、実施形態1〜3では、一端側のねじ挿通孔33と他端側のねじ挿通孔34,34の向きが異なっているために、取付用のねじ3を異なる方向から締め付けなければならないが、本実施形態では、ばね片30に突片33aを設け、この突片33aに取付用のねじ挿通孔33を形成しているので、ケース11の開口面12側から取付用のねじ挿通孔33,34,34及び補助用のねじ挿通孔35にねじ3を挿通して、それぞれに対応したねじ穴13a,13bに螺着することができ、その結果、取付用のねじ3を全て同じ方向から締め付けることができるため、組立性を向上させることができるという利点がある。
【0036】
【発明の効果】請求項1の発明は、ランプを備えた器具本体と、器具本体を支持するアームと、弾性を有する板材を折り曲げて略L字状に形成され、アームの先端部に器具本体を回動自在に取り付けるばね片とを具備し、ばね片は、折り曲げられた角部にアームを挿通する開口部を有し、且つ角部を挟む長手方向の両端部に器具本体に取り付けるねじを挿通する取付用のねじ挿通孔を有し、角部周辺と器具本体に形成されたアーム受部との間に、アームの先端に形成された摺動部を挟み込んで器具本体にねじ止めされるので、ばね片の形状を従来よりも単純にしたことによってコストを低減することができるとともに、製造ばらつき要因を少なくすることができ、その結果、ばね片が器具本体との間にアームの摺動部を保持する保持力のばらつきを抑えて品質を安定させることができるという効果がある。
【0037】請求項2の発明は、ばね片の角部を挟む長手方向の一端側には、器具本体に取り付ける補助用のねじ挿通孔が、開口部との間に取付用のねじ挿通孔を挟んで形成されたので、ばね片を器具本体に取り付けるとき、先に、補助用のねじ挿通孔と、ばね片の補助用のねじ挿通孔が形成されていない他端側に形成された取付用のねじ挿通孔にねじを挿通して器具本体に螺着した後、補助用のねじ挿通孔が形成された一端側の取付用のねじ挿通孔にねじを挿通して器具本体に螺着することによって、ばね片の他端側の取付用のねじ挿通孔にねじを挿通して器具本体に螺着するときのばね片の跳ね上がりを抑えることができ、その結果、組立性を向上させることができるという効果がある。
【0038】請求項3の発明は、ばね片の取付用のねじ挿通孔と開口部との間には、アームの摺動部を挟み込んで保持する保持力を調整するための調整用ねじが挿通される調整用のねじ挿通孔が形成され、調整用のねじ挿通孔は、器具本体に形成され、調整用ねじが螺着されるねじ穴に略対向配置されたので、調整用のねじ挿通孔に挿通された調整用ねじを器具本体のねじ穴に螺着して締め付けることによって、ばね片がアームの摺動部をアーム受部側に押圧し、調整用ねじの締め付ける度合いに応じてばね片のアームの摺動部を保持する保持力を調整することができ、その結果、調整用ねじにより保持力を調整して器具本体を固定または回動することができるという効果がある。
【0039】請求項4の発明は、ばね片は、アームの器具本体に取り付けられていない後端側が固定される被取付面に調整用のねじ挿通孔の開口面が略対向するように配置されたので、調整用のねじ挿通孔の開口面が被取付面に略対向することによって、調整用のねじ挿通孔を目立たなくして外観の見栄えを良くすることができるという効果がある。特に、アームを天井などの被取付面に取り付けて、器具本体を斜め下向きに配置するような最も多い使用状態では、調整用のねじ挿通孔は天井側に隠れて見栄えを良くすることができるという効果がある。
【0040】請求項5の発明は、ばね片は、角部を挟む長手方向の一端部を外側に折曲してなる突片を有し、突片に取付用のねじ挿通孔が形成されたので、ばね片の長手方向の両端部に形成された取付用のねじ挿通孔のそれぞれの開口面を略同じ方向に向けることができ、その結果、取付用のねじを全て同じ方向から締め付けることができて、組立性を向上させることができるという効果がある。
【出願人】 【識別番号】000005832
【氏名又は名称】松下電工株式会社
【出願日】 平成11年12月15日(1999.12.15)
【代理人】 【識別番号】100087767
【弁理士】
【氏名又は名称】西川 惠清 (外1名)
【公開番号】 特開2001−176322(P2001−176322A)
【公開日】 平成13年6月29日(2001.6.29)
【出願番号】 特願平11−356558