| 【発明の名称】 |
伸縮マスト |
| 【発明者】 |
【氏名】谷川 勝美
【氏名】小島 保士
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| 【要約】 |
【課題】人手によらず簡単にしかもたるむことがなく操作を行なうことができる伸縮マストを提供する。
【解決手段】ウインチ39に連結されたワイヤロープ36と、前記ウインチ39に接続したモータ40とを備え、前記モータ40を正回転、逆回転することで人力を用いることなく、伸縮マスト1を伸長、縮小することができる。ワイヤロープ36の張力を検出する張力検出手段42を設ける。張力検出手段42の検出張力が予めコイルバネ43などにより設定された張力よりも小さくなるとモータ40を停止する停止手段を設ける。このために張力検出手段42によりモータ40を停止してワイヤロープ36のたるみを阻止できる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 上下方向に互いに摺動自在に組み合わされた複数本のマスト部材と、これらマスト部材に回動自在に支持された滑車と,これら滑車に掛け渡されると共に一端が最上段のマスト部材に固定され他端が最下段のマスト部材の滑車を介してウインチに連結されたワイヤロープと、前記ウインチに接続したモータとを備えたことを特徴とする伸縮マスト。 【請求項2】 上下方向に互いに摺動自在に組み合わされた複数本のマスト部材と、これらマスト部材に回動自在に支持された滑車と,これら滑車に掛け渡されると共に一端が最上段のマスト部材に固定され他端が最下段のマスト部材の滑車を介してウインチに連結されたワイヤロープと、前記ウインチに接続したモータと、前記ワイヤロープの張力を検出する張力検出手段と、該張力検出手段の検出張力が予め設定された張力よりも小さくなると前記モータを停止する停止手段を設けたことを特徴とする伸縮マスト。 【請求項3】 前記張力検出手段は、前記ワイヤロープの張力を合成した方向に移動可能な滑車と、該滑車を前記ワイヤロープの張力を合成した方向に対して逆方向に付勢する付勢手段と、該滑車の移動位置に伴って作動するリミットスイッチとを備え、前記停止手段は、前記リミットスイッチにより前記滑車が前記付勢手段の付勢力に抗してワイヤロープの張力を合成した方向に移動したことを検出すると前記モータの前記マスト部材が下降する方向への回転を可能にし、前記リミットスイッチにより前記滑車が前記付勢手段に従ってワイヤロープの張力を合成した方向に対して逆方向に移動したことを検出すると前記モータの前記マスト部材が下降する方向への回転を停止することを特徴とする請求項2記載の伸縮マスト。 【請求項4】 前記張力検出手段の滑車は、前記最下段のマスト部材の滑車を兼用すると共に上下方向に所定量移動し、ワイヤロープの張力に抗して上方へ付勢する前記付勢手段である弾性体により支持することを特徴とする請求項3記載の伸縮マスト。 【請求項5】 前記張力検出手段は、最下段のマスト部材に取り付け、前記ワイヤロープの張力を合成した方向に移動可能であって該ワイヤロープに接触して案内するアイドラと、該アイドラを前記ワイヤロープの張力を合成した方向に対して逆方向に付勢する付勢手段と、該アイドラの移動位置に伴って作動するリミットスイッチとを備え、前記停止手段は、前記リミットスイッチにより前記アイドラが前記付勢手段の付勢力に抗してワイヤロープの張力の合成した方向に移動したことを検出すると前記モータの前記マスト部材が下降する方向への回転を可能にし、前記リミットスイッチにより前記アイドラが付勢手段の付勢力に従ってワイヤロープの張力を合成した方向に対して逆方向に移動したことを検出すると前記モータの前記マスト部材が下降する方向への回転を停止することを特徴とする請求項2記載の伸縮マスト。 【請求項6】 前記ウインチは、最下段のマスト部材の側面に前記ワイヤロープのほぼ張力方向である上下方向に所定量移動可能に取り付け、前記張力検出手段は、前記ウインチの移動位置に伴って作動するリミットスイッチとを備え、前記停止手段は、前記リミットスイッチにより前記ウインチがワイヤロープの張力で上方に移動したことを検出すると前記モータの前記マスト部材が下降する方向への回転を可能にし、前記リミットスイッチにより前記ウインチの自重に従って下方に移動したことを検出すると前記モータの前記マスト部材が下降する方向への回転を停止することを特徴とする請求項2記載の伸縮マスト。 【請求項7】 上下方向に互いに摺動自在に組み合わされた複数本のマスト部材と、これらマスト部材に回動自在に支持された滑車と,これら滑車に掛け渡されると共に一端が最上段のマスト部材に固定され他端が最下段のマスト部材の滑車を介してウインチに連結されたワイヤロープと、前記ウインチに接続したモータと、上段のマスト部材が最下降位置にあることを検知する位置検知手段と、該位置検知手段により上段のマスト部材が最下降位置にあることを検知したときに前記モータを停止する停止手段を備えたことを特徴とする伸縮マスト。 【請求項8】 前記位置検知手段は、最下段のマスト部材に近接スイッチを固定し、最上段のマスト部材に前記近接スイッチの検知面を設け、前記停止手段は、前記近接スイッチによって該近接スイッチと最上段のマスト部材に設けた検知面とが離間したことを検出すると前記モータの前記マスト部材が下降する方向への回転を可能にし、前記近接スイッチによって該近接スイッチと最上段のマスト部材に設けた検知面とが近接したことを検出すると前記モータの前記マスト部材が下降する方向への回転を停止することを特徴とする請求項7記載の伸縮マスト。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、伸縮マストに係り、例えば投光機等に利用されるものである。 【0002】 【発明が解決しようとする課題】従来、この種のものは例えば実用新案登録第3021789号公報の図1に示すように上下方向に互いに摺動自在に組み合わされた第1〜4のマスト部材に滑車をそれぞれ回動自在に支持し、そしてこれら滑車にワイヤロープを掛け渡すと共にそのワイヤロープの一端を最上段のマスト部材に固定し、他端を最下段のマスト部材の滑車を介して手動式ウインチに連結しており、マスト部材が縮小した状態からウインチによりワイヤロープを巻き取ることにより順次マスト部材が伸長し、一方マスト部材が伸長した状態からウインチによりワイヤロープを繰り出すことにより順次マスト部材が縮小するようになっている。 【0003】このような従来の伸縮マストでは、万一ワイヤロープが切断するとマスト部材が落下してしまうので、このような危険性を解消するものとして特開平8−138406号公報の投光機が開示されている。この投光機は公報の図5に示すように手動式ウインチにより伸縮する伸縮マストにおいて、最上段のマスト部材が最上昇位置で固定されるようにロック装置を設けたものである。 【0004】このような従来の伸縮マスト、特に投光機に使用される伸縮マストにおいては、手動式ウインチを使用しており、手でウインチのハンドルを回すものであったので、高い伸縮マストを伸長するためには長いワイヤロープが必要となり、伸長するときにはウインチにこのワイヤロープをたくさん巻き付けなければならず、重労働であった。さらに、伸縮マストが高くなると、その分上段のマスト部材の重量も大きくなり、ウインチを回転させるのにいっそう大きな力を要する。特に、投光機の伸縮マストは、上端に照明装置等を設けていることから、照明装置の重量もワイヤロープを介してウインチのハンドルに負荷されるのでこのような場合も大きな力を要する。 【0005】伸縮マストが少しでも縮小状態から伸長しているときには、上昇したマスト部材の重量に応じた力がワイヤロープに加わり、張力が生じている。一方、伸縮マストが縮小状態のときにはストッパ等で上段のマスト部材を支持していることから、ワイヤロープには張力は加わっておらず、この状態よりワイヤロープを繰り出すとワイヤロープにたるみが生ずる。そして、ウインチに巻いてあるワイヤロープの例えば一巻きくらい以上緩んだ大きなたるみが生ずると、ワイヤロープがマスト部材などに設けられた突起等に引っかかり、この突起を破損したり、ワイヤロープが突起にからまって次回のワイヤロープの巻き取りの際にワイヤロープを巻き取れないという弊害が懸念される。しかも、ワイヤロープはマスト部材の内側を通っており、ウインチの周囲は安全カバーで覆われているので、常時ワイヤロープのたるみを視認できない。よって、ワイヤロープにたるみがあるか否かは伸縮マストが伸長状態であるか、それとも縮小状態であるかによって把握せざるを得ない。 【0006】さらに、通常ウインチがワイヤロープの張力で繰り出し方向に回転することを規制するブレーキが装着され、このブレーキによって伸縮マストを伸長状態で保持することができる。しかしながら、前記ブレーキはドラムの巻き取り方向の回転には効かないようになっているために、伸縮マストの縮小状態からドラムを繰り出し方向に回転し続け、ワイヤロープがウインチ内で逆巻きになり伸縮マストが伸長した場合、伸長状態で保持することはできず、上昇した上段マストが自由落下する虞がある。 【0007】そこで、本発明は、人手によらず簡単に伸縮・縮小操作を行なうことができる伸縮マストを提供することを目的とする。さらに、本発明は、ワイヤロープのたるみに伴う弊害をなくし、簡単にしかも確実に伸長・縮小操作を行なうことができる伸縮マストを提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上下方向に互いに摺動自在に組み合わされた複数本のマスト部材と、これらマスト部材に回動自在に支持された滑車と,これら滑車に掛け渡されると共に一端が最上段のマスト部材に固定され他端が最下段のマスト部材の滑車を介してウインチに連結されたワイヤロープと、前記ウインチに接続したモータとを備えたことを特徴とする伸縮マストである。 【0009】したがって、請求項1の発明ではモータの回転によりワイヤロープの巻き取り又は繰り出しをして伸縮マストを伸長又は縮小することができる。 【0010】請求項2の発明は、上下方向に互いに摺動自在に組み合わされた複数本のマスト部材と、これらマスト部材に回動自在に支持された滑車と,これら滑車に掛け渡されると共に一端が最上段のマスト部材に固定され他端が最下段のマスト部材の滑車を介してウインチに連結されたワイヤロープと、前記ウインチに接続したモータと、前記ワイヤロープの張力を検出する張力検出手段と、該張力検出手段の検出張力が予め設定された張力よりも小さくなると前記モータを停止する停止手段を設けたことを特徴とする伸縮マストである。 【0011】したがって、請求項2の発明では張力検出手段の検出するワイヤロープの検出張力が予め設定された張力よりも小さくなるとモータを停止して、ワイヤロープの繰り出しを停止する。 【0012】請求項3の発明では、前記張力検出手段は、前記ワイヤロープの張力を合成した方向に移動可能な滑車と、該滑車を前記ワイヤロープの張力を合成した方向に対して逆方向に付勢する付勢手段と、該滑車の移動位置に伴って作動するリミットスイッチとを備え、前記停止手段は、前記リミットスイッチにより前記滑車が前記付勢手段の付勢力に抗してワイヤロープの張力を合成した方向に移動したことを検出すると前記モータの前記マスト部材が下降する方向への回転を可能にし、前記リミットスイッチにより前記滑車が前記付勢手段に従ってワイヤロープの張力を合成した方向に対して逆方向に移動したことを検出すると前記モータの前記マスト部材が下降する方向への回転を停止することを特徴とする請求項2記載の伸縮マストである。 【0013】したがって、請求項3の発明では付勢手段の付勢力に従ってワイヤロープの張力を合成した方向に対して逆方向に滑車が移動すると、この移動をリミットスイッチが検出し、前記モータの前記マスト部材が下降する方向への回転を停止して、ワイヤロープの繰り出しを停止することができる。 【0014】請求項4の発明では、前記張力検出手段の滑車は、前記最下段のマスト部材の滑車を兼用すると共に上下方向に所定量移動し、ワイヤロープの張力に抗して上方へ付勢する前記付勢手段である弾性体により支持することを特徴とする請求項3記載の伸縮マストである。 【0015】したがって、請求項4の発明ではワイヤロープの張力が弾性体の付勢力に基づく設定値よりも高いと滑車が下方へ移動し、ワイヤロープの張力が弾性体の付勢力に基づく設定値よりも低いと滑車が上方へ移動して滑車の移動位置を検出することができる。 【0016】請求項5の発明では、前記張力検出手段は、最下段のマスト部材に取り付け、前記ワイヤロープの張力を合成した方向に移動可能であって該ワイヤロープに接触して案内するアイドラと、該アイドラを前記ワイヤロープの張力を合成した方向に対して逆方向に付勢する付勢手段と、該アイドラの移動位置に伴って作動するリミットスイッチとを備え、前記停止手段は、前記リミットスイッチにより前記アイドラが前記付勢手段の付勢力に抗してワイヤロープの張力の合成した方向に移動したことを検出すると前記モータの前記マスト部材が下降する方向への回転を可能にし、前記リミットスイッチにより前記アイドラが付勢手段の付勢力に従ってワイヤロープの張力を合成した方向に対して逆方向に移動したことを検出すると前記モータの前記マスト部材が下降する方向への回転を停止することを特徴とする請求項2記載の伸縮マストである。 【0017】したがって、請求項5の発明では付勢手段の付勢力に従ってワイヤロープの張力を合成した方向に対して逆方向にアイドラが移動すると、この移動をリミットスイッチが検出し、前記モータの前記マスト部材が下降する方向への回転を停止して、ワイヤロープの繰り出しを停止することができる。 【0018】請求項6の発明では、前記ウインチは、最下段のマスト部材の側面に前記ワイヤロープのほぼ張力方向である上下方向に所定量移動可能に取り付け、前記張力検出手段は、前記ウインチの移動位置に伴って作動するリミットスイッチとを備え、前記停止手段は、前記リミットスイッチにより前記ウインチがワイヤロープの張力で上方に移動したことを検出すると前記モータの前記マスト部材が下降する方向への回転を可能にし、前記リミットスイッチにより前記ウインチの自重に従って下方に移動したことを検出すると前記モータの前記マスト部材が下降する方向への回転を停止することを特徴とする請求項2記載の伸縮マストである。 【0019】したがって、請求項6の発明ではウインチの自重に従って、該ウインチが下方へ移動すると、この移動をリミットスイッチが検出し、前記モータの前記マスト部材が下降する方向への回転を停止して、ワイヤロープを繰り出しを停止することができる。 【0020】請求項7は、上下方向に互いに摺動自在に組み合わされた複数本のマスト部材と、これらマスト部材に回動自在に支持された滑車と,これら滑車に掛け渡されると共に一端が最上段のマスト部材に固定され他端が最下段のマスト部材の滑車を介してウインチに連結されたワイヤロープと、前記ウインチに接続したモータと、上段のマスト部材が最下降位置にあることを検知する位置検知手段と、該位置検知手段により上段のマスト部材が最下降位置にあることを検知したときに前記モータを停止する停止手段を備えたことを特徴とする伸縮マストである。 【0021】したがって、請求項7の発明では上段のマスト部材が最下降位置にあることを検知してモータの回転を停止して、ワイヤロープの繰り出しを停止することができる。 【0022】請求項8では、前記位置検知手段は、最下段のマスト部材に近接スイッチを固定し、最上段のマスト部材に前記近接スイッチの検知面を設け、前記停止手段は、前記近接スイッチによって該近接スイッチと最上段のマスト部材に設けた検知面とが離間したことを検出すると前記モータの前記マスト部材が下降する方向への回転を可能にし、前記近接スイッチによって該近接スイッチと最上段のマスト部材に設けた検知面とが近接したことを検出すると前記モータの前記マスト部材が下降する方向への回転を停止することを特徴とする請求項7記載の伸縮マストである。 【0023】したがって、請求項8の発明では近接スイッチによって該近接スイッチに検知面が近接したことを検出し、前記モータの前記マスト部材が下降する方向への回転を停止して、ワイヤロープの繰り出しを停止することができる。 【0024】 【発明の実施形態】以下、本発明の実施形態を添付図を参照して説明する。図1乃至図9は第1実施例を示しており、本伸縮マスト1は図1に示すように土木工事現場で夜間照明などに用いられる投光機に利用されるもので、図中2は台車で、この台車2は複数の車輪3を有している。また、台車2には、照明装置4の電源である発電機5が搭載されていると共に、伸縮マスト1が立設されており、この伸縮マスト1の上端部に前記照明装置4が設けられている。この照明装置4は、複数のランプ6を有していると共に、このランプ6を水平に回転させるランプ旋回機構7及び垂直に回動させるランプ仰俯角調整装置8を有している。 【0025】次に、伸縮マスト1の構成を図8、図9等に基づいて説明する。伸縮マスト1は、段階的に細くなる五本の第1〜5マスト部材11〜15を互いに摺動自在に組み合わせてなるもので、太いマスト部材11〜14の内側に細いマスト部材12〜15を順次挿入して上下方向に伸縮自在に構成してある。そのうち最下段のマスト部材である第1のマスト部材11が台車2に固定されると共に、最上段のマスト部材である第5マスト部材の上端部に照明装置4が取り付けられ、内側のマスト部材12〜15ほど上段のマスト部材をなす。そして、伸縮マスト1は、滑車21〜35、ワイヤロープ36及びウインチ装置37からなる伸縮機構38により駆動されて伸縮するようになっている。尚、図示されていないが、マスト部材11〜14に対するその内側のマスト部材12〜15の上限は、マスト部材11〜14の上部に設けられたストッパ受けにマスト部材12〜15の下部に設けられたストッパが下方から当接することにより規定される。 【0026】前記滑車21…35は、第1マスト部材11の上部に2つ(滑車21,23)、第2マスト部材12、第3マスト部材13及び第4マスト部材14の上部及び下部に2つずつ(滑車22,24,…33,35)、第5マスト部材15の下部に1つ(滑車34)設けられている。いずれの滑車21…35も、その回動軸方向は水平に設けられている。そして、ワイヤロープ36は、第5マスト部材15の下部の固定部36Aに一端が固定され、そこから第4マスト部材14の上部の滑車35、第5マスト部材15の下部の滑車34、第4マスト部材14の上部の滑車33、第4マスト部材14の下部の滑車32、第3マスト部材13の上部の滑車31、第4マスト部材14の下部の滑車30、第3マスト部材13の上部の滑車29、第3マスト部材13の下部の滑車28、第2マスト部材12の上部の滑車27、第3マスト部材13の下部の滑車26、第2マスト部材12の上部の滑車25、第2マスト部材12の下部の滑車24、第1マスト部材11の上部の滑車23、第2マスト部材12の下部の滑車22、第1マスト部材11の上部の滑車21の順に掛け渡されている。そして、ワイヤロープ36はマスト部材11〜14内に位置しているが、滑車21において外部に導出され、他端がウインチ装置37のウインチ39に連結されている。 【0027】したがって、伸縮マスト1を縮小した状態からワイヤロープ36を伸縮マスト1外へ引き出してウインチ39に該ワイヤロープ36を巻き取っていくと、まず最内側の第5マスト部材15が上昇し、ついで第4、第3、第2マスト部材14,13,12がこの順に順次上昇して、図9に示すように伸縮マスト1が伸長状態になり、逆に、伸縮マスト1が伸長した状態からワイヤロープ36をウインチ39から繰り出して、該ワイヤロープ36を伸縮マスト1内へ戻していくと、重力によりまず第2マスト部材12、第3マスト部材13、第4マスト部材14の順に順次下降して、最後に最内側の第5マスト部材15が下降して伸縮マスト1が縮小状態になる。 【0028】さらに、前記ウインチ装置37はワイヤロープ36を巻き取り、繰り出すためのウインチ39を電動、油圧或いは空気圧式のモータ40によって回動できるようにしている。本実施例では、ウインチ39を電動モータ40で回転する構成について説明する。操作部である操作スイッチ41を「上昇」に操作してモータ40を一方に回動すると、ワイヤロープ36を巻き取って伸縮マスト1が伸長し、操作スイッチ41を「下降」に操作してモータ40を他方に回動するとワイヤロープ36を繰り出して伸縮マスト1が縮小する。 【0029】また、ワイヤロープ36のたるみに伴う弊害をなくすためにワイヤロープ36の張力を検出する張力検出手段42を設けると共に、該張力検出手段42の検出張力が予め設定された張力よりも小さくなると前記モータ40を停止する後述の停止手段を設ける。前記張力検出手段42は第1マスト部材11の上部の滑車21を該第1マスト部材11に対して上下方向に移動可能に設け、この滑車21を弾性体で上方向に付勢することにより、滑車21の移動位置からワイヤロープ36の張力を検知できるようにしたものである。滑車21は底板45より立設した左右一対のブラケット46に該滑車21の中心を貫通する中心軸44を介して支持される。前記底板45の下面には後述するリミットスイッチ47を作動する作動軸48が下方に向けて突設している。縦孔11Aの下方位置には、第1マスト部材11に対して水平に突出し、前記作動軸48を挿通する案内孔50Aが突設された案内張出し片50を有する取り付け板49が取り付けられている。前記作動軸48にコイルバネ43を装着して前記案内孔50Aに挿通することで、コイルバネ43の上端は底板45の下面に、下端は案内張出し片50の上面に当接し、前記作動軸48の下端は案内張出し片50の下面から突出する。そして前記作動軸48の下方から角板48Aを装着すると共に、該角板48Aの一辺を前記取り付け板49に設けられた溝49Aに嵌合し、作動軸48の下端にスナップリング48Bを係合する。これにより、コイルバネ43が滑車21を上方に付勢し、角板48Aは滑車21が左右に触れることを防止する。前記案内張出し片50の下方にはリミットスイッチ47を取り付けるブラケット49Bが前記取り付け板49から突設され、該ブラケット49Bはリミットスイッチ47を取り付けたときに、前記作動軸48の下端面に接子たるアクチュエータ47Aが対向するように位置している。そして、滑車21、ウインチ39の周囲には安全カバー11Bが設けられている。 【0030】図7はリミットスイッチ47に応動してモータ40を停止する停止手段たる電気回路図を示しており、ウインチ39に設けたモータ40には制御回路40Aを介して発電機5より交流電源が供給され、また制御回路40Aにはリミットスイッチ47が接続されると共に、さらに制御回路40Aには操作スイッチ41、リミットスイッチ47のリレー47Bが接続されている。前記制御回路40Aでは発電機5から供給された交流の電力を直流に変換するものであり、操作スイッチ41の手動操作とリミットスイッチ47及びリレー47Bの作動とで、モータ40へ供給する電流の向き、ひいては回転方向を切りかえるようになっている。尚、図7において操作スイッチ41が中間に位置した状態で、リミットスイッチ47が開成すると制御回路40Aでのa〜dの何れかの間での短絡はなくモータ40は停止、またリミットスイッチ47が閉成しても制御回路40Aでのa〜dの何れかの間での短絡はなくモータ40は停止状態にある。また操作スイッチ41を上昇の位置とした状態で、リミットスイッチ47が開成すると制御回路40Aでのa―b間が短絡しモータ40により伸縮マスト1は上昇、またリミットスイッチ47が閉成しても制御回路40Aでのa―b間が短絡しモータ40により伸縮マスト1は上昇するようになっている。さらに操作スイッチ41を下降の位置とした状態で、リミットスイッチ47が開成すると制御回路40Aでのa―c間が短絡しモータ40は停止、またリミットスイッチ47が閉成すると制御回路40Aでのa―d間が短絡しモータ40により伸縮マスト1は縮小するようになっている。すなわち、操作スイッチ41により上昇の操作をしたときはリミットスイッチ47の状態にかかわらず、モータ40が伸縮マスト1において伸長するように回転し、一方操作スイッチ41により下降の操作をしたときはリミットスイッチ47が開成であるとモータ40は停止し、閉成であるとモータ40が伸縮マスト1において縮小するように回転するようになっている。 【0031】伸縮マスト1の伸長、縮小については上記にて詳述したので前記張力検出手段42、停止手段たるリミットスイッチ47の作用効果について説明する。操作スイッチ41を「上昇」に操作して伸縮マスト1を縮小状態から少しでも伸長したときには、ワイヤロープ36の一端を第5マスト部材の固定部36Aに固定し、このワイヤロープ36を第2マスト部材12…の滑車22…等に掛け渡してウインチ39に巻き付けていることから、ワイヤロープ36の一端には伸長した第2〜5のマスト部材12,13,14,15の重量、他端にはウインチ39の巻上げ力が加わっていて、ワイヤロープ36全体に張力が生じている。このことから、第1マスト部材11の上端に設けられた滑車21にはワイヤロープ36の他端側へ引張られる力と第2マスト部材12の下側の滑車22方向へ引張られる力とが加わるため、滑車21及びブラケット46はコイルバネ43の付勢力に勝るワイヤロープ36の張力で案内張出し片50の案内孔50Aに沿って下方へ移動する。このように滑車21が下方へ移動しているときには作動軸48の下端面がリミットスイッチ47のアクチュエータ47Aを押圧していて、このアクチュエータ47Aが所定量押圧され、例えばノーマルオープン形のリミットスイッチ47であればその接点は閉となっている。この状態を保ちながらワイヤロープ36はウインチ39に巻き取られ伸縮マスト1は上昇して伸長する。 【0032】一方、操作スイッチ41を「下降」に操作して伸縮マスト1が伸長している状態から縮小状態になると、ストッパ等で第2〜5のマスト部材12,13,14,15の重量を支えることとなり、ワイヤロープ36にはほとんど張力が加わらなくなる。このような状態でさらにワイヤロープ36をウインチ39より繰り出すと、下方に移動していた前記滑車21及びブラケット46がこのワイヤロープ36の繰り出しに併せコイルバネ43の付勢力によって徐々に上方へ移動し、この結果、滑車21、ブラケット46と一体な作動軸48が前記案内張出し片50の案内孔50Aに沿って上方へ摺動し、下端面で押圧されていたリミットスイッチ47のアクチュエータ47Aが徐々に復帰し、所定量復帰することにより例えばノーマルオープン形のリミットスイッチ47であればその接点は開となって、モータ40を自動的に停止することができる。したがって、伸縮マスト1が伸長しているときにワイヤロープ36を繰り出して該伸縮マスト1を縮小状態にする際には、ワイヤロープ36がたるむ前にモータ40を自動的に停止してその繰り出しを停止できるので、ワイヤロープ36の引っ掛かり、絡み等が生じなく、またワイヤロープ36がウインチ39内で逆巻になることを防止できる。 【0033】また、伸縮マスト1の縮小の途中で、下段のマスト部材、例えば第4マスト部材14と上段のマスト部材、例えば第5マスト部材15とが引っ掛かって縮小が止まっても、操作スイッチ41を「下降」へ操作し続けると、ウインチ39に巻き取られたワイヤロープ36がさらに繰り出されるが、ワイヤロープ36の張力が弱まることから滑車21がコイルバネ43の付勢力で上方へ移動し、この移動によりリミットスイッチ47が復帰してモータ40を自動的に停止することができるので、ワイヤロープ36のたるみを生じさせない。したがって、その後、下段のマスト部材11,12,13,14と上段のマスト部材12,13,14,15の引っ掛かりが解けたときに上段のマスト部材の自由落下を防ぎ、ワイヤロープ36の破損、滑車21…、マスト部材11,12,13,14,15の破損を防止できる。 【0034】以上のように、前記実施例では上下方向に互いに摺動自在に組み合わされた第1〜5マスト部材11〜15と、これらマスト部材11〜15に回動自在に支持された滑車21…35と,これら滑車21…35に掛け渡されると共に一端が第5マスト部材15に固定され他端が第1マスト部材11の滑車21を介してウインチ39に連結されたワイヤロープ36と、前記ウインチ39に接続したモータ40とを備え、前記モータ40を前記マスト部材12〜15が上昇する方向の正回転、前記マスト部材12〜15が下降する逆回転することで人力を用いることなく、伸縮マスト1を伸長、縮小することができる。 【0035】また、前記ワイヤロープ36の張力を検出する張力検出手段42を設けると共に、該張力検出手段42の検出張力が予めコイルバネ43などにより設定された張力よりも小さくなると前記モータ40を停止する停止手段を設けたことにより、ワイヤロープ36にたるみが生じてワイヤロープ36の張力が小さくなると、これを検知してモータ40、ひいてはウインチ39の前記マスト部材12〜15が、下降する方向への回転を停止するので、ワイヤロープ36のたるみを阻止できる。 【0036】さらに、前記張力検出手段42は、前記ワイヤロープ36の張力を合成した方向、すなわち上下方向に移動可能な滑車21と、該滑車21を前記ワイヤロープ36の張力を合成した方向に対して逆方向、すなわち上方に付勢するコイルバネ43を設けると共に、該滑車21の移動位置に伴って作動するリミットスイッチ47を備え、前記張力検出手段42は、前記リミットスイッチ47により前記滑車21がコイルバネ43の付勢力に抗してワイヤロープ36の張力を合成した方向、すなわち下方に滑車21が移動したことを検出するとモータ40の前記マスト部材12〜15が下降する方向への回転が可能とし、前記リミットスイッチ47により滑車21がコイルバネ43の付勢力に従ってワイヤロープ36の張力を合成した方向に対して逆方向、すなわち上方に滑車21が移動したことを検出するとモータ40の前記マスト部材12〜15が下降する方向への回転を停止するようにしたことにより、ワイヤロープ36の張力の強弱で滑車21を上下方向に移動せしめ、この滑車21の移動に伴ってリミットスイッチ47を作動するようにしたので、ワイヤロープ36の張力を直接的にリミットスイッチ47に伝達でき、ワイヤロープ36のたるみを確実に防止できる。 【0037】次に本発明の第2〜4実施例について説明する。尚、前記第1実施例と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。 【0038】図10及び図11に示す第2実施例の張力検出手段51は、第1マスト部材11の側面に、滑車21とウインチ39との間のワイヤロープ36に接触して該ワイヤロープ36を外側、すなわち第1マスト部材11の側面と反対側で案内するアイドラ52を設ける。このアイドラ52は軸心を水平に設けたものであって、開口側を第1マスト部材11の側面に向けた正面コ形のブラケット53の上部先端に回動自在に設けられており、このブラケット53は、第1マスト部材11の側面より張出した取り付け板54上に前記ワイヤロープ36の張力を合成した方向に移動可能、すなわち実施例では第1マスト部材11の側面に対して進退移動可能に設けている。そして、ブラケット53の下部先端は取り付け板54上の案内部材55の横孔56に挿入される。さらにブラケット53、ひいてはアイドラ52は前記ワイヤロープ36の張力を合成した方向と逆側、すなわち第1マスト部材11の側面と反対方向に付勢する付勢手段たるコイルバネ57を設ける。このコイルバネ57はブラケット53の下部に介装すると共に一端をブラケット53の縦向きの中間部に係止すると共に、他端を案内部材55に係止している。また、前記ブラケット53の下部先端に対向してリミットスイッチ58のアクチュエータ58Aが取り付け板54上に固定されている。 【0039】したがって、伸縮マスト11〜15が伸長しているときに操作スイッチを「下降」に操作して伸縮マスト1が縮小状態になると、ストッパ等で第2〜5マスト部材12,13,14,15の重量を支えることとなり、ワイヤロープ36にはほとんど張力が加わらなくなり、さらにワイヤロープ36をウインチ39より繰り出すと、ワイヤロープ36の張力によって内側に移動していたアイドラ52がこのワイヤロープ36の繰り出しに併せコイルバネ57の付勢力によって徐々に外側へ移動し、この結果、アイドラ52と一体なブラケット53の下部先端で押圧されていたリミットスイッチ58のアクチュエータ58Aが徐々に復帰し、所定量復帰すると、リミットスイッチ58の接点が閉(又は開)となって、モータ40を自動的に停止することができる。したがって、伸縮マスト1が伸長しているときにワイヤロープ36を繰り出して該伸縮マスト1を縮小状態にする際には、ワイヤロープ36がたるむ前にモータ40を自動的に停止してその繰り出しを停止できるので、伸縮マスト1の縮小の途中で、下段のマスト部材、例えば第4マスト部材14と上段のマスト部材、例えば第5マスト部材15とが引っ掛かって縮小が止まっても、操作スイッチを「下降」へ操作し続けると、ウインチ39に巻き取られたワイヤロープ36がさらに繰り出されるが、ワイヤロープ36の張力が弱ることからアイドラ52がコイルバネ57の付勢力で外側へ移動し、この移動によりリミットスイッチ58が復帰してモータ40を自動的に停止することができる。 【0040】図12に示す第3実施例の張力検出手段61は、滑車21を通してワイヤロープ36を巻き取り、繰り出しするウインチ39と一体なウインチブラケット62のベース板63を、第1マスト部材11の側面に設けたウインチ取り付け板64に前記ワイヤロープ36のほぼ張力方向に、すなわち上下方向に移動可能に設ける。これはウインチ取り付け板64に上下方向の長孔65を設け、この長孔65にベース板63を固定した昇降取り付け軸たるボルト66を遊挿すると共に、ナット66Aを取り付けたものである。さらにウインチブラケット62の上部に検知部62Aを上方に突出して設け、この検知部62Aに対向してリミットスイッチ67のアクチュエータ67Aをブラケット68を介して取り付ける。そして、前記リミットスイッチ67によって前記ウインチ39がワイヤロープの張力の方向、すなわち上方に移動したことを検出するとモータ40の前記マスト部材12〜15が下降する方向への回転が可能となり、前記リミットスイッチ67によりワイヤロープ39の張力の方向と逆方向、すなわちウインチ39の自重に従って下方に移動したことを検出するとモータ40の前記マスト部材12〜15が下降する方向への回転を停止するように構成している。 【0041】したがって、伸縮マスト1が伸長しているときに、操作スイッチを「下降」に操作して伸縮マスト1が縮小状態になると、ストッパ等で第2〜5マスト部材12,13,14,15の重量を支えることとなり、ワイヤロープ36にはほとんど張力が加わらなくなり、さらにワイヤロープ36をウインチ39より繰り出すと、ワイヤロープ36の張力によって上方に移動していたウインチ39がこのワイヤロープ36の繰り出しに併せ該ウインチ39の自重によって徐々に下方へ移動し、この結果、ウインチ39と一体な検知部62Aで押圧されていたリミットスイッチ67のアクチュエータ67Aが徐々に復帰し、所定量復帰するとリミットスイッチ67の接点が閉(又は開)となって、モータ40を自動的に停止することができる。したがって、伸縮マスト1が伸長しているときに、ワイヤロープ36を繰り出して該伸縮マスト1を縮小状態にする際には、ワイヤロープ36がたるむ前にモータ40を自動的に停止してその繰り出しを停止できるので、伸縮マスト1の縮小の途中で、下段のマスト部材、例えば第4マスト部材14と上段のマスト部材、例えば第5マスト部材15とが引っ掛かって縮小が止まっても、操作スイッチを「下降」へ操作し続けると、ウインチ39に巻き取られたワイヤロープ36がさらに繰り出されるが、ワイヤロープ36の張力が弱まることからウインチ39が自重で下方へ移動し、この移動によりリミットスイッチ67が復帰してモータ40を自動的に停止することができる。 【0042】図13に示す第4実施例は、上段のマスト部材たる第5マスト部材15が最下降位置、すなわち縮小状態にあることを検知する位置検知手段70と、該位置検知手段70により第5マスト部材15が最下降位置、すなわち縮小状態にあることを検知したときに前記モータ40を停止する停止手段を備えたものであり、前記位置検知手段70は、第1のマスト部材11にブラケット71を介して近接スイッチ72を固定し、最上段のマスト部材、すなわち第5マスト部材15に近接スイッチ72の検知面73を下方へ向けて設けたブラケット74を介して設けたものである。一方停止手段は、近接スイッチ72によって該近接スイッチ72と第5マスト部材15の検知面73とが離間したことを検出すると前記モータ40の前記マスト部材12〜15が下降する方向への回転が可能となり、前記近接スイッチ72によって該近接スイッチ72と第5マスト部材15に設けた検知面73が近接したことを検出するとモータ40の前記マスト部材12〜15回転が下降する方向への回転が不可能となるように形成したものである。 【0043】したがって、伸縮マスト1が伸長しているときに操作スイッチを「下降」に操作して該伸縮マスト1が縮小状態になると、検知面73が第5マスト部材15と共に下降して近接スイッチ72に近接すると、これを近接スイッチ72が検出してモータ40を自動的に停止し、ワイヤロープ36の繰り出しを停止して該ワイヤロープ36のたるみを阻止することができる。 【0044】尚、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において、種々の変形実施が可能である。 【0045】 【発明の効果】請求項1の発明は、上下方向に互いに摺動自在に組み合わされた複数本のマスト部材と、これらマスト部材に回動自在に支持された滑車と,これら滑車に掛け渡されると共に一端が最上段のマスト部材に固定され他端が最下段のマスト部材の滑車を介してウインチに連結されたワイヤロープと、前記ウインチに接続したモータとを備えたことを特徴とする伸縮マストであり、モータの回転によりワイヤロープの巻き取り又は繰り出しをして楽に伸縮マストの伸長又は縮小の作業を行なうことができる。 【0046】請求項2の発明は、上下方向に互いに摺動自在に組み合わされた複数本のマスト部材と、これらマスト部材に回動自在に支持された滑車と,これら滑車に掛け渡されると共に一端が最上段のマスト部材に固定され他端が最下段のマスト部材の滑車を介してウインチに連結されたワイヤロープと、前記ウインチに接続したモータと、前記ワイヤロープの張力を検出する張力検出手段と、該張力検出手段の検出張力が予め設定された張力よりも小さくなると前記モータを停止する停止手段を設けたことを特徴とする伸縮マストであり、モータの回転によりワイヤロープの巻き取り又は繰り出しをして楽に伸縮マストの伸長又は縮小の作業を行なうことができ、張力検出手段の検出張力が予め設定された張力よりも小さくなるとモータを停止して、ワイヤロープの繰り出しを停止し、ワイヤロープのたるみに伴う弊害をなくすことができ、簡単にしかも確実に伸長、縮小操作を行なうことができる。 【0047】請求項3の発明では、前記張力検出手段は、前記ワイヤロープの張力を合成した方向に移動可能な滑車と、該滑車を前記ワイヤロープの張力を合成した方向に対して逆方向に付勢する付勢手段と、該滑車の移動位置に伴って作動するリミットスイッチとを備え、前記停止手段は、前記リミットスイッチにより前記滑車が前記付勢手段の付勢力に抗してワイヤロープの張力を合成した方向に移動したことを検出すると前記モータの前記マスト部材が下降する方向への回転を可能にし、前記リミットスイッチにより前記滑車が前記付勢手段に従ってワイヤロープの張力を合成した方向に対して逆方向に移動したことを検出すると前記モータの前記マスト部材が下降する方向への回転を停止することを特徴とする請求項2記載の伸縮マストであり、前記滑車がワイヤロープの張力を合成した方向に対して逆方向に移動すると、この移動をリミットスイッチが検出し、前記モータの前記マスト部材が下降する方向への回転を停止して、ワイヤロープの繰り出しを停止し、ワイヤロープのたるみに伴う弊害をなくすことができ、簡単にしかも確実に伸長、縮小操作を行なうことができる。 【0048】請求項4の発明では、前記張力検出手段の滑車は、前記最下段のマスト部材の滑車を兼用すると共に上下方向に所定量移動し、ワイヤロープの張力に抗して上方へ付勢する前記付勢手段である弾性体により支持することを特徴とする請求項3記載の伸縮マストであり、ワイヤロープの張力が弾性体の付勢力に基づく設定値より高いと滑車が下方へ移動し、ワイヤロープの張力が弾性体の付勢力に基づく設定値よりも低いと滑車が上方へ移動して滑車の移動位置をリミットスイッチが検出し、ワイヤロープのたるみに伴う弊害をなくすことができ、簡単にしかも確実に伸長、縮小操作を行なうことができる。 【0049】請求項5の発明では、前記張力検出手段は、最下段のマスト部材に取り付け、前記ワイヤロープの張力を合成した方向に移動可能であって該ワイヤロープに接触して案内するアイドラと、該アイドラを前記ワイヤロープの張力を合成した方向に対して逆方向に付勢する付勢手段と、該アイドラの移動位置に伴って作動するリミットスイッチとを備え、前記停止手段は、前記リミットスイッチにより前記アイドラが前記付勢手段の付勢力に抗してワイヤロープの張力の合成した方向に移動したことを検出すると前記モータの前記マスト部材が下降する方向への回転を可能にし、前記リミットスイッチにより前記アイドラが付勢手段の付勢力に従ってワイヤロープの張力を合成した方向に対して逆方向に移動したことを検出すると前記モータの前記マスト部材が下降する方向への回転を停止することを特徴とする請求項2記載の伸縮マストであり、前記アイドラが付勢手段の付勢力に従ってワイヤロープの張力を合成した方向に対して逆方向に移動すると、この移動をリミットスイッチが検出し、前記モータの前記マスト部材が下降する方向への回転を停止して、ワイヤロープの繰り出しを停止し、ワイヤロープのたるみに伴う弊害をなくすことができ、簡単にしかも確実に伸長、縮小操作を行なうことができる。 【0050】請求項6の発明では、前記ウインチは、最下段のマスト部材の側面に前記ワイヤロープのほぼ張力方向である上下方向に所定量移動可能に取り付け、前記張力検出手段は、前記ウインチの移動位置に伴って作動するリミットスイッチとを備え、前記停止手段は、前記リミットスイッチにより前記ウインチがワイヤロープの張力で上方に移動したことを検出すると前記モータの前記マスト部材が下降する方向への回転を可能にし、前記リミットスイッチにより前記ウインチの自重に従って下方に移動したことを検出すると前記モータの前記マスト部材が下降する方向への回転を停止することを特徴とする請求項2記載の伸縮マストであり、前記ウインチの自重に従って、該ウインチが下方へ移動すると、この移動をリミットスイッチが検出し、前記モータの前記マスト部材が下降する方向への回転を停止して、ワイヤロープの繰り出しを停止し、ワイヤロープのたるみに伴う弊害をなくすことができ、簡単にしかも確実に伸長、縮小操作を行なうことができる。 【0051】請求項7は、上下方向に互いに摺動自在に組み合わされた複数本のマスト部材と、これらマスト部材に回動自在に支持された滑車と,これら滑車に掛け渡されると共に一端が最上段のマスト部材に固定され他端が最下段のマスト部材の滑車を介してウインチに連結されたワイヤロープと、前記ウインチに接続したモータと、上段のマスト部材が最下降位置にあることを検知する位置検知手段と、該位置検知手段により上段のマスト部材が最下降位置にあることを検知したときに前記モータを停止する停止手段を備えたことを特徴とする伸縮マストであり、モータの回転によりワイヤロープの巻き取り又は繰り出しをして楽に伸縮マストの伸長又は縮小の作業を行なうことができ、上段のマスト部材が最下降位置にあることを検知してモータの回転を停止して、ワイヤロープの繰り出しを停止し、ワイヤロープのたるみに伴う弊害をなくすことができ、簡単にしかも確実に伸長、縮小操作を行なうことができる。 【0052】請求項8では、前記位置検知手段は、最下段のマスト部材に近接スイッチを固定し、最上段のマスト部材に前記近接スイッチの検知面を設け、前記停止手段は、前記近接スイッチによって該近接スイッチと最上段のマスト部材に設けた検知面とが離間したことを検出すると前記モータの前記マスト部材が下降する方向への回転を可能にし、前記近接スイッチによって該近接スイッチと最上段のマスト部材に設けた検知面とが近接したことを検出すると前記モータの前記マスト部材が下降する方向への回転を停止することを特徴とする請求項7記載の伸縮マストであり、近接スイッチによって該近接スイッチに検知面が近接したことを検出し、前記モータの前記マスト部材が下降する方向への回転を停止して、ワイヤロープの繰り出しを停止し、ワイヤロープのたるみに伴う弊害をなくすことができ、簡単にしかも確実に伸長、縮小操作を行なうことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000241795 【氏名又は名称】北越工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年12月16日(1999.12.16) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080089 【弁理士】 【氏名又は名称】牛木 護
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| 【公開番号】 |
特開2001−176321(P2001−176321A) |
| 【公開日】 |
平成13年6月29日(2001.6.29) |
| 【出願番号】 |
特願平11−358155 |
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