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【発明の名称】 天井汚れ防止板
【発明者】 【氏名】須賀 保之

【要約】 【課題】室内の天井に吊り下げられた照明器具の静電気により天井が黒く汚れるのを防止する。

【解決手段】天井に突設されるシーリングローゼット10の高さより薄く、しかも自重によって撓まない程度の剛性を有する板状の本体1からなり、この本体にはシーリングローゼットが貫通可能な窓2を設け、シーリングローゼットを窓から貫通させた本体を、シーリングローゼットに設けられる押さえ部材12と天井面との間に挟持固定して使用する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 天井に突設されるシーリングローゼットの高さより薄く、しかも自重によって撓まない程度の剛性を有する板状の本体からなり、この本体にはシーリングローゼットが貫通可能な窓を設け、シーリングローゼットを窓から貫通させた本体を、シーリングローゼットに設けられる押さえ部材と天井面との間に挟持固定して使用されることを特徴とする天井汚れ防止板。
【請求項2】 シーリングローゼット外周に強圧締めつけすることによりシーリングローゼットにフランジ状に取り付けられる締めつけバンドをもって、天井面との間に本体を挟持するための押さえ部材とした請求項1記載の天井汚れ防止板。
【請求項3】 窓を丸形のシーリングローゼットの外径に対応した丸穴状とすると共に、窓の外周にシーリングローゼットの外周に突設された一対の器具引掛用耳部が貫通可能な一対の切り欠き部を設け、この切り欠き窓をシーリングローゼットの器具引掛用耳部に一致させてシーリングローゼットを窓から貫通させた後本体を回転させて、器具引掛用耳部と天井間に本体を挟持することにより、器具引掛用耳部を押さえ部材として利用する請求項1記載の天井汚れ防止板。
【請求項4】 本体の下面を平滑面とした請求項1から3の何れかに記載の天井汚れ防止板。
【請求項5】 本体の下面に静電気防止加工を施した請求項1から4の何れかに記載の天井汚れ防止板。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、室内の天井に吊り下げられた照明器具の静電気により天井が黒く汚れるのを防止するための天井汚れ防止板に関する。
【0002】
【従来の技術】室内の照明手段として、天井から吊り下げる形式の照明器具が広く使用されている。この種の照明器具においては照明器具はコードや鎖などにより天井から吊り下げられ、直付け形式の照明器具の場合と異なり天井面は照明器具により覆われず、全面が露出している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、照明器具を点灯すると静電気が発生することは良く知られているところであるが、この静電気により照明器具の他に、その真上に位置する天井面に室内の塵埃が吸着されて黒く汚れる現象が生じる。
【0004】この場合、汚れが生じる面が普段目につきにくい笠の上面である照明器具と異なり、天井面の汚れは真下から常に視認され、しかも照明器具の設置位置の関係から部屋の中央に生じるので、非常に目立ちやすい。又、天井面のクロスや塗装面に生じる汚れは表面の襞内に溜まったり内部まで浸透し、硬質で平滑な素材からなる照明器具における汚れのように水洗や拭き取りにより容易に除去できず、結局、塗料の再塗装や壁紙の天井全面の張り替えが必要となり、多額なコストを要することになった。特に、この問題は賃貸住宅の場合に深刻で、注意していても照明器具の真上の天井の汚れまでは防止できず、他の天井面や壁面に汚れはなくともこの部分に汚れがあるばかりに明け渡し時に多額の現状回復費用を要することとなった。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は以上の従来技術の問題点に鑑みて創作されたものであり、天井に突設されるシーリングローゼットの高さより薄く、しかも自重によって撓まない程度の剛性を有する板状の本体からなり、この本体にはシーリングローゼットが貫通可能な窓を設け、シーリングローゼットを窓から貫通させた本体を、シーリングローゼットに設けられる押さえ部材と天井面との間に挟持固定して使用されることを特徴とする。
【0006】この発明の発明者は、先ず、天井面の汚れが付着する箇所をカバーする汚れ防止板を着想し、次いで、現実の照明器具の殆どはシーリングローゼットを介して天井から吊り下げられることに着目し、シーリングローゼットを利用してこの汚れ防止板を天井面に固定することを着想した。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、この発明の具体的実施例を添付図面に基づいて説明する。図1乃至図3はこの発明の天井汚れ防止板の第1実施例を示す図である。図中符号1は汚れ防止板の本体である。この本体1は天井に突設されるシーリングローゼット10の高さより薄く、しかも自重によって撓まない程度の剛性を有する板状の本体からなる。ここでは素材としてアクリル板や発泡スチロール板等のプラスチック板を例示し、更に寸法及び形状として厚さ2mm乃至4mm、直径50cmの円形のものを例示するが、これらに限られないことは勿論である。特に、平面方向の寸法及び形状は対象とする照明器具の寸法及び形状に応じて実質的に決定されるものであり、これより大きかったり、小さかったりすることや、円形以外の形状であることは充分想定し得る。尚、この発明の汚れ防止板は天井面の汚れが付着する箇所をカバーするものであり、これを言い換えれば天井面に代わってこの汚れ防止板の本体1が汚れを受けることになる。そこで、ここでは静電気による汚れの吸着を可及的に減少するために、汚れ防止板の本体1の下面に静電気防止加工を施したり、或いは汚れが付きにくく、付いたとしても容易に拭き取れるように平滑面とすることも開示する。
【0008】上記の汚れ防止板の本体1の中央にはシーリングローゼット10が貫通可能な窓2が設けられる。ここでは、シーリングローゼット10として、コード22を介して照明器具Lを吊り下げた接続器20の上面に設けた一対の引掛栓刃21、21が挿入係止されるべき一対の栓刃受け部11、11を下面に設けた引掛シーリングローゼットを想定し、更にこのシーリングローゼットとして丸形であり、外周に一対の器具引掛用耳部12、12が突設されたものを想定している。通常、照明器具の重量が5kg以下の場合は上記の引掛栓刃21、21と栓刃受け部11、11の係止のみによって照明器具は吊り下げられるが、この重量を超過する場合は別途の吊り下げ手段が要求される。上記の器具引掛用耳部12、12はそのために殆どのシーリングローゼットに予め設けられているものであり、シーリングローゼットに対し照明器具を直付けする際には照明器具に設けられた引掛片が係止し、照明器具を吊り下げる場合には照明器具に設けられた鎖が取り付けられる。
【0009】以上のシーリングローゼットを想定したこの実施例においては、汚れ防止板の本体1の窓2は丸形のシーリングローゼット10の外径に対応した丸穴状とすると共に、窓の外周にはシーリングローゼットの外周に突設された一対の器具引掛用耳部12、12が貫通可能な一対の切り欠き部3、3が設けられる。
【0010】この実施例の汚れ防止板の使用に当たっては、先ず、窓3周側の一対の切り欠き窓3、3をシーリングローゼット10の器具引掛用耳部12、12に一致させてシーリングローゼットを本体1の窓から貫通させる(図1参照)。次いで、本体1を回転させて、器具引掛用耳部12、12と天井S間に本体1を挟持することにより汚れ防止板を天井面に密着固定する(図2及び図3参照)。即ち、この実施例においては既設の器具引掛用耳部12、12を汚れ防止板を天井面に密着固定するための押さえ部材として利用している。尚、現実のシーリングローゼットの器具引掛用耳部においては端部を上方にL字状に折り曲げその先端と天井面との間に汚れ防止板の本体1が介在されるだけの充分な間隙が存しない場合があり、この場合には使用に当たり器具引掛用耳部の折り曲げ箇所を平坦に展開する作業が必要となる。一方、器具引掛用耳部と天井面との間隙が大き過ぎ、その間で汚れ防止板の本体1が遊ぶ場合は、別途にスペーサーを介在させてもよい。
【0011】図4乃至図7はこの発明の天井汚れ防止板の第2実施例を示す図である。この実施例においては、シーリングローゼット側において第1実施例のような押さえ部材として利用できる器具引掛用耳部を備えていない場合を想定している。図中符号31は汚れ防止板の本体であり、その構成は前記第1実施例の場合と共通なのでここでは説明を省略する。
【0012】上記の汚れ防止板の本体31の中央にはシーリングローゼット40が貫通可能な窓32が設けられる。ここでは、シーリングローゼット40として、第1実施例の場合同様にコード22を介して照明器具Lを吊り下げた接続器20の上面に設けた一対の引掛栓刃41、41が挿入係止されるべき一対の栓刃受け部11、11を下面に設けた引掛シーリングローゼットを想定しているが、ここでは丸形でなく矩形であり、外周に器具引掛用耳部を備えていないものを想定している。
【0013】以上のシーリングローゼットを想定したこの実施例においては、汚れ防止板の本体31の窓32はシーリングローゼット40の外形に対応した矩形の穴状とする。一方、図中符号50はこの場合に汚れ防止板を天井面に密着固定するための押さえ部材として使用するための締めつけバンドである(図6及び図7参照)。この締めつけバンド50は弾性を有するプラスチック等により一部が開放された矩形の環状に構成されるものであり、開放された一端には鉤部51が設けられると共に、他端にはレバー53が軸止され、このレバー53の中途には可動鉤部52が軸止される。この締めつけバンド50は開放時にはシーリングローゼット40に外挿可能な内寸を有し(図6参照)、外挿後、開放された一端の鉤部51に可動鉤部52を係合すると共にこの鉤部52が中途に軸止されているレバー53を引き寄せることによりターンバックル作用により開放部が閉止固定される。この場合、締めつけバンド50は開放部が閉止固定されるに際し、内寸が縮小されてシーリングローゼット外周を強圧締めつけ、これによりシーリングローゼット40にフランジ状に固定される。
【0014】この実施例の汚れ防止板の使用に当たっては、先ず、窓32の方向をシーリングローゼット40の方向に一致させてシーリングローゼットを本体31の窓から貫通させる(図4参照)。次いで、シーリングローゼット40の下端から前記の締めつけバンド50を外挿し、その開放部を閉止固定してシーリングローゼットにフランジ状に固定することにより、この締めつけバンドと天井S間に本体31を挟持して汚れ防止板を天井面に密着固定する(図5参照)。
【0015】
【発明の効果】以上の構成よりなるこの発明は次の特有の効果を奏する。
■この発明の汚れ防止板により覆われる結果、室内の天井中央に吊り下げ式の照明器具を長期使用しても天井中央が黒く汚れることが無いので、汚れによる塗料の再塗装や壁紙の天井全面の張り替えが不要となり、住居コストが軽減される。
■汚れ防止板が汚れた場合は天井面から取り外すことにより、地上で清掃作業を行えるので、従来のような高所での清掃作業が不要となり、更に丸洗いすることも可能となり、汚れ防止板自体の清掃も容易である。
■既存のシーリングローゼットの構造を利用して汚れ防止板を天井面に取り付けるので、例えば取り付けによる天井面の損傷等の現状の変更を要さずに実施できるので、賃貸住宅の借り主であっても安心して使用することができる。
【出願人】 【識別番号】597080757
【氏名又は名称】須賀 保之
【出願日】 平成11年11月5日(1999.11.5)
【代理人】 【識別番号】100081949
【弁理士】
【氏名又は名称】神保 欣正
【公開番号】 特開2001−135127(P2001−135127A)
【公開日】 平成13年5月18日(2001.5.18)
【出願番号】 特願平11−315990