トップ :: F 機械工学 照明 加熱 武器 爆破 :: F21 照明




【発明の名称】 照明装置および照明装置付き表示装置
【発明者】 【氏名】斎藤 淳

【氏名】小林 光一

【氏名】直井 泰史

【氏名】米田 幸司

【要約】 【課題】1個の点光源で表示部全体を照明可能な照明装置を提供する。

【解決手段】光照射領域角度が180度より狭いチップ型LED1を導光板2の側部のコーナー部2aに配設することにより、従来のように点光源を導光板の側面に配設した場合に比べて点光源からの照射光を導光板の広い範囲に導光させることが可能になる。また、1つの点光源で導光板の主な部分に光を導光できるので、従来にものに比べて点光源の数を減らすことができ、低コスト化、低消費電力化および小型化が可能になる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 光照射領域角度が180度より狭い点光源と、上記点光源からの照射光を導光する導光板とを含む照明装置において、上記点光源を導光板のコーナー部に配設したことを特徴とする照明装置。
【請求項2】 請求項1において、上記点光源は、チップ型LEDであることを特徴とする照明装置。
【請求項3】 請求項1または2において、上記点光源が照射する光は、白色光であることを特徴とする照明装置。
【請求項4】 請求項1、2または3に記載の照明装置と、上記照明装置をバックライトとする透過型液晶パネルとを含むことを特徴とする照明装置付き表示装置。
【請求項5】 請求項1、2または3に記載の照明装置と、上記照明装置をフロントライトとする反射型液晶パネルとを含むことを特徴とする照明装置付き表示装置。
【請求項6】 光照射領域角度が180度より狭い点光源と、上記点光源からの照射光を導光する導光板と、上記導光板からの光で照明される多角形の表示面を持つ表示部とを含む照明装置付き表示装置において、上記点光源は、上記表示面のコーナー部に対応した上記導光板の側部に配設してあることを特徴とする照明装置付き表示装置。
【請求項7】 請求項6において、上記多角形の表示面は長方形の表示面であり、上記点光源による光の照射方向は、上記長方形の表示面における対角線方向に対応したものであることを特徴とする照明装置付き表示装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の利用分野】本発明は、液晶表示装置等に用いる照明装置および照明装置付き表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、携帯電話や携帯情報機器等の表示装置として、液晶パネルを用いた各種の表示装置が採用されている。これら液晶パネルを用いた表示装置の中で透過型液晶パネルを用いた表示装置ではバックライト型照明装置が必要であり、また、反射型液晶パネルを用いた表示装置では液晶パネルが反射層を有しているため暗所で使用する際に従来のバックライトが使用できないことから、表示面の前方から光を照射するフロントライト型照明装置を液晶パネルと組み合わせることが一般的となっている。
【0003】これらの照明装置は、線光源である蛍光管等を導光板の側面に沿って配設し、蛍光管から導光板内に照射され導光板から出射される光を用いて液晶パネル等の照明を行う構成が一般的である。
【0004】現在、装置の小型化・低電力化のために、光源としてチップ型LEDを用いた照明装置の開発・製品化が進められている。このようなものは、従来蛍光管が配設されていた導光板の側面に複数のチップ型LEDを配設する構成が採用されている。つまり、液晶パネルの表示部の一辺または二辺の部分に対応した導光板の側面に複数のチップ型LEDを配設して表示部を照射している。
【0005】このように蛍光管と同じ箇所にチップ型LEDを配設する場合、複数のチップ型LEDを用いなければならないことは、チップ型LEDが点光源であるとともにその出射光が指向性を有することに起因する。
【0006】以下、この点について説明する。図5(a)は図5(b)に示したチップ型LED11のA−A線断面図で、光出射窓11aから主に矢印B方向に光を照射するものであり、その照射領域は図5(b)の両矢印11cで示したものとなる。つまり、チップ型LEDは光出射窓で画定された領域に対して光を照射する。
【0007】図6はチップ型LEDから照射される光の指向特性を示したものである。この例ではチップ型LED11からの出射光は、左右に各45度の指向性を持つものを示しており、曲線12の内側が照射される範囲である。
【0008】図7は、光源として複数のチップ型LEDを用いた照明装置により表示部を照明する表示装置の平面図を示したものである。チップ型LED13〜15の3個のLEDの出射光により、導光板17を介して、表示部16を照明している。このように複数個のチップ型LEDを用いる理由は、図8のようにチップ型LEDを1個とした場合にチップ型LED18の光により導光板110から照射される光の照射範囲を示す曲線18a内の領域に表示部19が収まらない部分が生じるのを防止するためである。別の観点で見ると、図8の場合、導光板110の照射面においてチップ型LED18からの出射光が届かない部分、特にチップ型LED18に隣接した部分でチップ型LED18からの照射光が届かない部分が多く生じてしまい、これにより導光板110において光を照射しない領域が多く生じ、導光板110のほぼ全領域を照明部として使えなくなるという問題が生じるので、これを防止するために複数個のチップ型LEDを用いている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、チップ型LEDを光源として用いる従来のものは、導光板を介して表示部全体を照明するために複数個のチップ型LEDを必要としていたので、構成が大きくなり、コストも高くなるという問題を有していた。
【0010】なお、従来のような蛍光管配設位置である導光板の側面において1つのチップ型LEDで液晶パネル等の表示部を照明しようとする場合、図9で示したように表示部112からチップ型LED111までの距離を大きくすることで、表示部112すべてを照射することが可能であるが、この場合、光量の減衰のために、表示部が暗くなること、また、装置が大型になるという問題点がある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、光照射領域角度が180度より狭い点光源と、上記照射光を導光する導光板とを含む照明装置において、上記点光源を導光板のコーナー部に配設したことにより、従来のように点光源を導光板の側面に配設した場合に比べて点光源からの照射光を導光板の広い範囲に導光させることが可能になる。また、1つの点光源で導光板の主な部分に光を導光できるので、従来にものに比べて点光源の数を減らすことができ、低コスト化、低消費電力化および小型化が可能になる。
【0012】上記点光源をチップ型LEDとすれば、点光源の小型化が図れる。上記点光源が照射する光を白色光とすれば、例えばカラー表示部を照明するものとして使用する場合、色の再現性が向上する。上記照明装置を透過型液晶パネルのバックライトにしたり、反射型液晶パネルのフロントライトとする照明装置付き表示装置においては、上述したように照明装置の低コスト化、低消費電力化および小型化が可能になるのに伴い、表示装置としても低コスト化、低消費電力化および小型化が可能になる。
【0013】光照射領域角度が180度より狭い点光源と、上記照射光を導光する導光板と、上記導光板からの光で照明される多角形の表示面を持つ表示部とを含む照明装置付き表示装置において、上記点光源が上記表示面のコーナー部に対応した上記導光板の側部に配設してあるので、従来のものに比べて数少ない点光源で表示面を照明することが可能になる。上記多角形の表示面は長方形の表示面であり、上記点光源による光の照射方向は、上記長方形の表示面における対角線方向に対応したものとすれば、点光源からの光を効率よく照明用として使える。
【0014】
【実施例】以下、本発明の詳細を添付図面に示した好適な実施例にそって説明する。
【0015】図1は、本発明の一実施例の要部の平面図で、点光源としてのチップ型LED1を後述する照明面2cが略長方形形状の導光板2の側部のコーナー部2aに相当する箇所に配設してあり、ここから導光板2へ光を導光する。なお、本例で用いるチップ型LED1の光照射領域角度は180度より狭い90度、具体的には光の照射方向に対して左右に各45度の指向性を持つものを用いており、その照射方向の中心は導光板2の照明面2cのコーナー部2aの対角線に対して適宜調整された方向に揃えてある。
【0016】同図において、曲線1aで囲まれた領域はチップ型LED1の照射領域を示し、同図からわかるようにチップ型LED1からの光が導光板2のほとんどの部分をカバーできるようになる。
【0017】多角形の表示面として長方形の表示面3aを持つ表示部3は、チップ型LED1から導光板2からの光により照射され、その長方形の表示面3aの各辺3b〜3bは導光板2の照明面2cの各辺2b〜2bと平行若しくは略平行になるように配設してある。同図からわかるようにチップ型LED1の照射領域は表示面3aを全てカバーしている。
【0018】このように、点光源としてのチップ型LED1を導光板2の側部のコーナー部2aに配設したことにより、従来の照明装置のように点光源を導光板の側面に配設した場合に比べて、点光源(チップ型LED1)からの照射光を導光板2内の広い範囲に導光させることが可能になる。よって、1つの点光源(チップ型LED1)で導光板2の主な部分に光を導光可能となり、従来のものに比べて点光源(チップ型LED1)の数を減らすことができ、低コスト化、低消費電力化および小型化が可能になる。また、導光板2の照明面2cが長方形の形状をしている場合、その照明面2cのコーナー部の角度が90度となるので、本例のように90度の光照射領域角度を有した点光源を用い、その照射方向を照明面の対角線の角度に応じた角度に設定すれば、点光源からの光を照明用として有効に効率よく使用可能になる。なお、照明面のコーナー部の角度が90度よりも大きいかあるいは小さい場合、その角度に応じた光照射領域角度を有した点光源を用い、点光源からの光の照射方向を適宜設定すれば、その場合も点光源からの光を有効に効率よく使用可能になる。
【0019】チップ型LED1を表示面3aのコーナー部に対応した導光板2の側部2aに配設してあるので、従来のものに比べて数少ない点光源で表示面を照明することが可能になる。
【0020】図2は、表示部として透過型液晶パネル3を用い、この透過型液晶パネル3のバックライトとして上述した照明装置を採用した例を示す図で、4は反射板、5はプリズムレンズである。なお、図2において図1と同一構成のものには同一符号を附してある。この場合、チップ型LED1、導光板2、反射板4およびプリズムレンズ5を含む構成でバックライトとしての照明装置をなし、チップ型LED1から照射された光は、例えば同図の矢印Cのように進み、照明面2cから透過型液晶パネル3を照明する。
【0021】図3は、表示部として反射型液晶パネル6を用い、この反射型液晶パネル6のフロントライトとして上述した照明装置を採用した例を示す図で、7は反射型液晶パネル6に含まれる反射板、8はマイクロプリズムレンズ付き導光板である。なお、図3において図1と同一構成のものには同一符号を附してある。この場合、チップ型LED1、マイクロプリズムレンズ付き導光板8を含む構成でフロントライトとしての照明装置をなし、チップ型LED1から照射された光は、例えば同図の矢印Dのように進み、反射型液晶パネル6を照明する。
【0022】図2、図3に示すように、上述した照明装置を透過型液晶パネルのバックライトにしたり、反射型液晶パネルのフロントライトとすれば、照明装置の低コスト化、低消費電力化および小型化が可能になるのに伴い、表示装置としても低コスト化、低消費電力化および小型化が可能になる。
【0023】なお、上記それぞれの例では、光照射領域角度が180度より狭い点光源としてチップ型LEDを用いたが、光照射領域角度が180度より狭い点光源はこれに限らず、例えば図4に示すようにLED9と曲面反射板10等で構成される点光源を採用してもよいし、図4のLED9の代わりに電球を用いるようにしてもよい。ただ、小型化を図る上では点光源としてチップ型LEDを採用することが望ましい。
【0024】また、上記では表示部として液晶パネルを用いたが、これに限らずポスター等を表示部としてもよいし、表示面も長方形形状に限らず適宜変更可能である。
【0025】また、点光源が照射する光を白色光とすれば、例えばカラー表示部を照明するものとして使用する場合、色の再現性が向上する。なお、この色も白色光に限らず適宜変更可能である。
【0026】
【発明の効果】本発明の構成によれば、導光板のコーナー部に点光源を配設して点光源からの光を導光板に導光するようにした照明装置やこの照明装置を有する照明装置付き表示装置としたので、点光源1個でも表示部全体を照射することが可能となり、装置の低コスト化・低消費電力化・小型化が可能になるという効果がある。
【出願人】 【識別番号】396004981
【氏名又は名称】セイコープレシジョン株式会社
【出願日】 平成11年11月4日(1999.11.4)
【代理人】 【識別番号】100067105
【弁理士】
【氏名又は名称】松田 和子
【公開番号】 特開2001−135119(P2001−135119A)
【公開日】 平成13年5月18日(2001.5.18)
【出願番号】 特願平11−313597