| 【発明の名称】 |
圧空式伸縮マスト |
| 【発明者】 |
【氏名】ジョン エイ ハルス
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| 【要約】 |
【課題】逆方向に旋回可能に支持された圧空式伸縮マストを提供する。
【解決手段】該マストは収縮・伸展位置の間で互いに相対的にスライド可能な隣接伸縮部を有している。該マスト部を収縮・伸展位置の間で移動させるための圧空式制御システムとして、水平・垂直位置の間でマストを旋回させるための機械的配列をもつ。該機械的配列は、水平・垂直位置の間のどんな所定角度でもマストを固定維持できる圧空式制御システムとは独立に作動できる駆動機構を有している。マストは、圧空式制御システムとマスト旋回配列と同一の直流電源で駆動されるマストの上端に装着された光源を有している。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 収縮位置と伸展位置の間で互いに相対的にスライド可能な隣接した伸縮部、該マスト部を収縮位置と伸展位置の間で移動させるための圧空式制御部材を含む部材、およびマストを水平位置と垂直位置の間で旋回軸のまわりに逆方向に旋回させるための部材からなる水平マスト軸のまわりに逆方向に旋回するように支持された圧空式伸縮マストにおいて、前記水平位置と垂直位置の間でマストを旋回させるための部材が駆動ホイール部材、該駆動ホイール部材を逆方向に回転させるための部材、およびマストを垂直位置に旋回させるように逆方向の一方に駆動ホイール部材を回転させかつマストを水平位置に旋回させるように逆方向の他方に駆動ホイール部材を回転させるため、駆動ホイール部材とマストを相互接続するリンク部材を含む部材を有するとともに、照明のための光源部材が隣接収縮部の1つに装着されており、そしてマストに電力を供給するための直接電源が該光源部材および旋回部材に電力を与えることを特徴とする圧空式伸縮マスト。 【請求項2】 前記駆動ホイール部材がピニオンを有し、リンク部材が該ピニオンとギア部材によって逆方向に往復するラック部材を有し、上記ピニオンとギア部材が旋回軸と同軸にマストに固定され、ラック部材の往復運動に応じて軸のまわりに逆方向に旋回移動するためラック部材と噛み合う請求項1の伸縮マスト。 【請求項3】 ラックが旋回軸に対してギアにスライド可能な請求項2の伸縮マスト。 【請求項4】 ラックがフレキシブルで、ギア部材によって旋回軸のまわりに移動するために支持されている請求項2の伸縮マスト。 【請求項5】 直流電源が圧空式制御部材に電力を与える請求項1の伸縮マスト。 【請求項6】 直流電力を交流電力に変換するための光源に隣接する部材を有する請求項1の伸縮マスト。 【請求項7】 変換部材が光源に隣接する電子インバータを有する請求項6の伸縮マスト。 【請求項8】 光源と変換部材が単一の囲いモジュール内に与えられる請求項6の伸縮マスト。 【請求項9】 該モジュールが変換部材に隣接するヒートシンクを有する請求項8の伸縮マスト。 【請求項10】 変換部材とヒートシンクを該モジュール内に着脱可能に装着し、それにより変換部材とヒートシンクがユニットとして単一囲いモジュールから取り外し可能な請求項9の伸縮マスト。 【請求項11】 単一囲いモジュール内から変換部材を着脱可能に装着するための部材を有する請求項8の伸縮マスト。 【請求項12】 光源がハロゲン化金属ライトを有する請求項1の伸縮マスト。 【請求項13】 直流電源がバッテリ供給部材を有する請求項1の伸縮マスト。 【請求項14】 バッテリ供給部材が12V電源である請求項13の伸縮マスト。 【請求項15】 バッテリ供給部材が24V電源である請求項13の伸縮マスト。 【請求項16】 駆動ホイール部材がピニオンを有し、リンク部材がラック部材とレバーを有し、ラック部材がピニオンによって逆方向に往復運動され、レバー腕が一方がマストに他方がラック部材に旋回可能に付いている対向端を有する請求項1の伸縮マスト。 【請求項17】 レバー腕の一端が旋回軸から離れたレバー腕軸でマストに付けられている請求項16の伸縮マスト。 【請求項18】 マストが上端部と下端部を有し、下端部が旋回軸に隣接し、ラック部材が第1端と第2端を有し、第1端がマストの水平位置のとき旋回軸に隣接し、レバー腕の一端が下端部でマストに付けられ、レバー腕の他端が第2端に隣接したラック部材に付けられている請求項17の伸縮マスト。 【請求項19】 駆動ホイール部材がピニオンを回転させるためのモータを有する請求項16の伸縮マスト。 【請求項20】 駆動ホイール部材がスプロケット・チェーンを有し、リンク部材が一方がマストに他方がスプロケット・チェーンに旋回可能に付けられた対向端をもつレバー腕を有する請求項1の伸縮マスト。 【請求項21】 スプロケット・チェーンがスプロケット・ホイールと該スプロケット・ホイールによって駆動されるチェーン部材を有し、レバー腕の他端がチェーン部材に付けられている請求項20の伸縮マスト。 【請求項22】 チェーン部材がチェーンと該チェーンに付けられたスライド・ブロックを有し、レバー腕の他端がスライド・ブロックに付けられている請求項21の伸縮マスト。 【請求項23】 さらに、スライド・ブロックをスライド可能に支持する部材を有し、スライド・ブロックがスプロケット・ホイールの間でチェーンに付けられている請求項22の伸縮マスト。 【請求項24】 車両の屋根に着脱可能に取り付けるためのベースプレート部材上に装着された、自動車の屋根に装着され電気備品を支持するための圧空式伸縮マストにおいて、マストが旋回する軸を与える手段をもち、マストが収縮位置と伸展位置の間で互いに相対的にスライド可能な隣接伸縮部、マストを収縮位置から伸展位置まで圧空を使って伸展させるための圧空式制御部材とマストを水平位置と垂直位置の間で旋回させるための部材を有し、該マスト旋回部材が圧空式制御部材に対して独立に作動できるモータ駆動部材を有し、該駆動部材が逆方向に動くことができるものであり、且つマストを垂直位置に旋回させるように逆方向の一方に駆動部材を動かすため、およびマストを水平位置に旋回させるように逆方向の他方に駆動部材を動かすため駆動部材とマストを相互接続するリンク部材を有し、旋回部材がベースプレート部材の第1ハウジング内に収納され、圧空式制御部材がベースプレート部材の第2ハウジング内に収納されており、さらに照明のための光源が隣接伸縮部の1つに装着されており、そして直流電源が光源と旋回部材に電力を与えることを特徴とする圧空式伸縮マスト。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はマストの他の電源必要物と組み合わせて光源用の直流電源を用いる圧空伸縮マスト(pneumatic telescoping mast)の改良に関するものである。 【0002】 【従来の技術とその課題】圧空作動伸縮マストは従来よく知られ、緊急車両や公用車のような自動車の屋根に容易に装着できる性質を一般に有している。該マストは通常、電気装置の位置決め、とくに車両上方の高い位置における照明装置の位置決めに使われる。その効果は車両上方の広い面積を直ちに照明することにある。これにより、事故現場や嵐の後の救助隊による緊急作業を照明下で行うことができる。圧空作動伸縮マストは、軽量で、収縮位置でコンパクトで、たいていの緊急車両の屋根の上に装着できるので、そのような状況下ではとくに有利である。 【0003】従来の圧空伸縮マストは圧空を使って伸展され、十分に伸展した位置は通常垂直である。圧空伸縮マストは一般に、マスト位置を収縮位置と伸展位置の間で変えるコンプレッサを有している。さらに、マストを水平位置と垂直位置の間で旋回する機構も有している。そのような配列は米国特許第5,572,837号に開示されている。同米国特許に記載されている内容は本発明の説明では記載を省略することがある。 【0004】多くの応用において、圧空制御機構は直流電源につながれたコンプレッサによって駆動され、旋回機構はマストが上げられる土台ベースに隣接した直流モータによって制御される。あるいは、コンプレッサは交流電源からの電力で駆動される。しかし、収縮マストが端に光源を備えていると、光源は常に交流電源によって電力を得る必要があった。交流電力は収縮マストに使われる光強度のために常に必要であった。110Vあるいは220Vの電源が緊急作業員が有効に働けるに適切な光強度を与えるため、必要であった。 【0005】そのような交流電源は、電線で光源に付けられた交流発電機に掛けられたガソリン発電機によって一般に運転される。一般に、交流電源は自動車それ自身によって供給されてきたが、独立の発電機も可能である。交流電源は、光源を作動させるため、常時、車両または発電機を運転させる必要がある。救助などのために光が必要な緊急状況の間、発電機または車両がガス欠にならないことが重要である。ガス欠になると、発電機が停止し、光も自動的に消える。 【0006】一般に2種の異なるタイプの交流電源が圧空収縮マストに使われる。最も代表的なものは、緊急車両の発電機から直接、光源につながれている。従って、緊急車両は発電機を通して光源に電力を与えるが、マスト機能の残りは直流電源を用いる。他の交流電源は、別個の独立ガソリン発電機と交流発電機を供給する。しかし、そのようなユニットは車両発電機に対して余分であるばかりでなく、緊急車両の屋根に装着するには重すぎる。従来技術に見られ、よく知られているように、交流電源は火災や電気ショックを防ぐために配線絶縁を厳重にしなければならない。これにより、マストが一層かさ高になり、重くなる。そのため、伸展・収縮機構はより大きな容量を要し、それがなければ必要でなかったときよりも厳しく作動しなければならない。これは特に温度変化に対してそうである。たとえば、低温下では配線絶縁が硬化するため、マストを伸展させるとき配線を引っ張り上げるのに一層困難になる。 【0007】従来技術のあるシステムは好ましい電源として、すでに12V直流電源を使っている。これらのシステムは圧空制御機構を有している。一般にこれらのシステムは車両バッテリを動かし、それに直接結線されている。しかし、いくつかの場合、これらのシステムは車両には全くつながれていない独立の直流電源を用いる。こうして、圧空制御機構すなわちコンプレッサとマスト旋回機構は一般に光源よりも低い電力(交流の110Vまたは220Vに対し、直流の12Vまたは24V)で作動し、実際、独立の直流電源によって作動できる。しかし、光源は交流電源によって作動するため、光源は常時、緊急車両の電力発生システムにつながれていなければならない。こうして、圧空収縮マストは母体である車両の交流電源につながれていなければならないので、他の緊急車両に容易に移すことはできない。交流システムの内部部材は、全マストに渡って広がっている。これにより製造コストがかさみ、初期アセンブリに必要な時間が増す。従って、収縮マストの端における光源設備も容易には交換できない。たとえば、このような装置は送受信アンテナ、位置決め装置や信号装置を有する。異なる電気設備の設置は通常、再配線を要し、これは必然的に複雑である。光源の交換も複雑である。このようなことは多様性と相互交換の要求に応じられない。 【0008】 【課題を解決するための手段】従って、上記従来技術の欠点を克服し、経済的に製造でき、ただ1つの直流電源に頼るだけで電気部材を結合することによってアセンブリを単純化できる圧空式伸縮マストを提供することが本発明の目的である。本発明によれば伸縮マストとその上の光源が圧空制御システムまたはマスト旋回システムと同一の電源によって作動するので、全体を単純化することができ、使用の際のフレキシビリティーを増す。 【0009】本発明の目的は、水平マスト軸のまわりに逆方向に旋回するように支持され、収縮位置と伸展位置の間で互いに相対的にスライド可能な隣接伸縮部を有する圧空式伸縮マストによって達成される。圧空制御機構がマスト部を収縮位置と伸展位置の間で変えるために設けられている。また、旋回機構も設けられ、水平位置と垂直位置の間で軸のまわりにマストを旋回させ、制御する。この旋回機構は駆動輪と、該輪を逆方向に回転させるモータを有している。リンケージが駆動輪とマストを相互接続し、マストを垂直位置に旋回させるため逆方向の1つに駆動輪を回転させ、マストを水平位置に旋回させるため、他方向に駆動輪を回転させる。マストは収縮部の1つに装着された光源と、光源および他の部材に電力を与える直流電源を有している。 【0010】本発明のさらに詳細な特徴によれば、直流電源はまた旋回機構、および圧空制御機構すなわちコンプレッサにも電力を与える。電子インバータが光源に隣接して設けられ、直流電力を交流電力に変換する。好ましくは、光源と電子インバータは単一の閉モジュール内に設けられる。このモジュールは電子インバータに隣接したヒートシンクを有する。このヒートシンクも電子インバータとともにユニットとして移動できる。 【0011】直流電源は12Vバッテリ、あるいは24Vバッテリを有する標準的な直流電源でよい。一例では、直流電源はエンジンおよび車両の発電機によって充電を維持され、再充電される車両バッテリによって供給される。 【0012】本発明の他の側面によれば、伸縮マストは光源を水平に動かす第1モータと、マストの静止位置に対して光源を垂直に動かす第2モータを有する直流モータ機構を備えている。好ましい実施例では、光源は必要な直流電力量に対してルーメンスで測って最大量の光強度を与えるハロゲン化金属光源である。 【0013】こうして、本発明の第一の目的は直流電源から電力を得る改良された光源をその端にもつ圧空式伸縮マストを提供することにある。 【0014】また、他の目的はそれぞれ直流電源によって電力を得る実用光源と他の電気的必要物を有する圧空式伸縮マストを提供することにある。 【0015】さらに他の本発明の目的は、交流電源を要せずに、他の伸縮マストよりも信頼性の高い電源を用いる改良された圧空式伸縮マストを提供することにある。 【0016】さらに他の目的は、車両エンジンの電源が切られたとき、直ちに停止しない改良された圧空式伸縮マストを提供することにある。 【0017】さらに他の目的は、光源への配線接続がより軽くてより経済的な配線でなされ、マストを伸展し収縮するために要する圧空必要物を減らし、マスト長さに伴う重量を減らし、旋回機構におけるモータ負荷とモータ焼損を減らす改良された圧空式伸縮マストを提供することにある。 【0018】さらに、本発明の他の目的は単一の閉モジュールとして伸縮マスト実用光源を提供することにある。 【0019】さらに他の目的は、水平位置と垂直位置の間で旋回することができ、マストの伸展に使われる圧空制御システムには依存せずに旋回できる改良された圧空式伸縮マストを提供することにある。 【0020】さらに他の目的は、スペースをこれまでよりも要せず、維持が容易で、他の旋回機構よりも電力を要しない改良された圧空式伸縮マスト旋回機構を提供することにある。 【0021】これらおよび本発明の他の目的は、以下の実施例の詳細な説明を読んで理解すれば当業者には明らかになるであろう。 【0022】 【実施例】図面を参照するが、各図は本発明の実施例を説明するためだけの目的であって、それと同一のものに限定する目的ではない。図1は自動車12の屋根11に装着された伸縮マスト10を示している。マスト10は屋根11に平行な静止位置、あるいは矢印Aで示される移動位置で示される。マスト10は屋根11に垂直な矢印Bで示される伸展垂直位置を2点鎖線で示される。本発明によれば、マストは0°〜90°の間の傾斜角に位置することができ、0°はA位置のように屋根に平行で一般に水平に位置しているときと定義され、一方90°はB位置のように屋根11に直交し一般に垂直に位置しているときと定義される。 【0023】B位置のように、伸縮マスト10は隣接伸縮部14a〜14dからなる。好ましい実施例では、伸縮部14aはマスト10の下端15に位置して、屋根11に装着されたベース16に旋回可能に装着されている。伸縮部14a〜14dの各々は、マスト10の圧空伸展と収縮を容易にする比較的硬い円筒状部である。伸縮部14d、すなわちマストの上端17に配線ボックス・アセンブリ21が装着され、上端17に実用光源22を設置するのを容易にしている。 【0024】図2に示すように、ベース16は2つの断面が長方形の囲い24と25を有し、それらの間にマスト10が通る通路26を形成している。囲い24・25の各々はそれぞれ周辺壁31・32を有している。囲い24内にマスト10に圧空を供給するためのエアコンプレッサ33が収納されている。好ましくは、このコンプレッサは35気圧/平方ンチの圧力を得て、直流12V電源で運転される。コンプレッサ33はブラケット34によってベース16に装着されている。コンプレッサ33からの圧空をポリエチレン圧空供給チューブ36を通して昇降ソレノイド弁35に供給され、チェック弁37と放圧弁38によって制御される。ソレノイド弁35は、そこに付いている計量弁43によって制御される圧力でポリウレタン供給チューブ42を通してマスト10の伸展と収縮を制御する。 【0025】囲い25内にラック・ピニオン581が収納されている。ラック・ピニオン581はギアボックス586aを通してモータ586によって駆動されるピニオン585と噛み合うための上面584に歯583をもったラック582を有している。ピニオン585がギアボックス軸587によって回転すると、ラック582は矢印Xの方向に前後に滑動する。ラック582はベース16に溶接されたプレート592・593によって形成されるトラック591内をスライドする。こうして、ラック582の歯583はピニオン585の歯588と噛み合い、その間ラック582の下面595はベース16と接触してベースに沿ってスライドする。 【0026】ラック582とギア部分1101が噛み合う。ギア部分1101はピボットピン565のジャーナル部564上にキー止め、あるいは装着される。こうして、ギア部分1101の回転によってジャーナル部564が回転し、それによりマスト10が軸Yのまわりに旋回する。ギア部分1101は90°よりもわずかに大きな角度をもち、軸Yと同軸の外弧面1103をもっている。面1103はラック582の歯588と噛み合う歯1105を有している。ギア部分1101はまた、それぞれ外端1109と内端1110をもつ半径面1106と1107を有している。好ましくは、歯1105は90°よりも大きな角度を取込み、約130°の角度が好ましい。しかし、半径面1106と1107はそれらの間に90°の取込み角をもつことが好ましく、それによって面1106・1107は互いに直交する。ギア部分1101の形状によって90°まで回転ができ、ギア部分1101を囲い25内に維持しながらマスト10を90°まで旋回する。 【0027】ラック・ピニオン581は次のように作動する。モータ586が始動し、好ましくは緊急車両12のバッテリから電力を引き出して、図1の静止・水平位置からマスト10を旋回させる。図3で時計回りにギアボックス軸587を回転させると、その上のピニオン585によってラック582が図3の左向きに動かされる。歯583が歯1105と噛み合ってギア部分1101とジャーナル部564を時計回りに回転させる。それにより、マスト10が軸Yのまわりに時計回りに旋回して垂直位置に向かう。モータ586を止めると、マスト10の旋回は0°〜90°の任意の傾斜角位置で止まる。歯583と歯1105の噛み合いとともに、歯588と歯583の噛み合いによって、マスト10が0°〜90°のどんな傾斜角でも固定し続ける。歯の噛み合いにより、その傾斜角位置にマスト10を維持するのに必要な機械力が与えられる。上記説明はマスト10を水平位置に下げる場合には、逆になる。 【0028】図4に最もよく示す実施例において、図3のラック・ピニオン581は581’で示されている。ラック・ピニオン581’は次の変更以外は、ほとんどラック・ピニオン581と同一である。ラック582’はプラスチックのようなフレキシブルな素材から作られ、たわむことができて弧を形成できる。トラック591’は軸Yに中心をもつ半径によって決まる弧状を有している。側壁546’も弧状で、トラック591’の外弧面をなす。ラック・ピニオン581’は歯583’が歯1105’と90°にわたって噛み合う以外は、ラック・ピニオン581のように作動する。ギア部分1101’とラック582’の間の噛み合い面積をふやすことにより、収縮マスト10は水平位置0°と垂直位置90°の間でより積極的に駆動される。さらにマスト10は、0°〜90°の間のどんな選択角度においてもよりしっかりと維持固定される。こうして、より長いマスト10あるいはより重い実用光源22を上端17に供給できる。というのは、ラック・ピニオン581’が伸展して傾いたマスト10によってその上に働くより大きな力に耐えられるからである。さらに、図4からわかるように、ラック・ピニオン581’は囲い25’内に完全に囲まれている。 【0029】図7は別のラック・ピニオン1120を示している。ラック・ピニオン1120は、ピニオン1124の歯1129と噛み合うため、その上面に歯1122をもつラック1121を有している。その上にピニオン1124が装着されている駆動軸1126はモータ1125によって駆動される。ラック1121は図2・3のトラック591に似たトラック1131に沿ってスライドする。また、ラック・ピニオン1120内にマスト端1133とラック端1134をもつレバー腕1132がある。マスト端1133はマスト10の部分14aに旋回可能に付いている。ラック1121は第1端1127とその反対の第2端1128を有している。第1端1127はマスト10が水平位置のときピボットピン565に隣接し、ラック端1134は第2端1128に隣接するラック1121に旋回可能に付いている。 【0030】図7からわかるように、ラック・ピニオン1120はモータ1125の駆動軸1126およびその上のピニオン1124によって矢印Dのように反時計方向にマスト10を水平方向から立ち上げる。ピニオン1124の歯1129はラック1121の歯1122と噛み合って矢印E方向にラック1121をトラック1131内にスライドさせる。マスト10は図2、3及び4のように軸Yのまわりに回転するように作られているので、そのようなラック1121のスライド移動によって、ラック端1134がピニオン1134に近づくとき、レバー腕1132はラックに対して反時計方向に回転する。このレバー腕1132の持ち上げ運動によって、マスト10は軸Yのまわりに時計方向に回転し、0°の水平位置から2点鎖線で示す90°の垂直位置まで、複数の傾斜角度を経て動く。またレバー腕1132もこの位置で2点鎖線で示されている。ピニオン1124とラック1121の噛み合いにより、マスト10は水平位置と垂直位置の間のどんな傾斜角においても堅く維持され得る。マスト10を下げるためには、上記押し上げ動作と逆にする。 【0031】図8は水平位置と垂直位置の間にマスト10を回転させるための別の機構を示している。スプロケット・チェーン1141はマスト10を軸Yのまわりに機械的に回転させるために使われる。スプロケットとチェーンシステム1141は、個々にチェーンリンク1146を構成するチェーン1145と噛み合う歯1144をもつスプロケット1142・1143を有している。また、その上にチェーン1145が列なるスプロケット1142を駆動するためのモータ1147も有している。また、マスト端1153とチェーン1154をもつレバー腕1152も有している。チェーン1145にスライド・ブロック1155が付いている。レバー腕1152はマスト端1153で軸Yに隣接するマスト部14aに回転可能に付けられ、一方チェーン端1154はスライド・ブロック1155に付けられている。スライド・ブロック1155は平滑面1156上にスライド可能に支持されている。スプロケット1142・1143はそれぞれ軸1157・1158によって回転可能に支持され、チェーン1145は従来の方法で歯1144と噛み合っている。 【0032】マスト10は図8に示されるように、次のようにして水平位置から垂直位置まで旋回される。モータ1147はスイッチが入ると軸1157を回転させてスプロケット1142を時計方向に回す。それによりチェーン1145が時計方向に回る。それにより、スライド・ブロック1155が面1156に沿って動き、レバー腕1152を図8の2点鎖線の位置に動かす。マスト10はそのとき軸Yのまわりに旋回し、水平位置から垂直位置へ立ち上がる。スライド・ブロック1155はモータ1147を止めることにより面1156に沿うとどんな点でも停止できるので、0°〜90°の間のどんな角度でもマスト10が固定維持される。スライド・ブロック1155は面1156とうまく合っているので、スライドするとき摩擦はほとんど生じない。モータの回転方向が逆になれば、スプロケット1142は反時計方向に回るので、マスト10は垂直位置から水平位置あるいはその間のある傾斜角に動く。 【0033】ラック・ピニオン1120とスプロケット・チェーン1141はともに、囲い25または25’に相当する囲い内に収納されていることが好ましい。 【0034】制御回路ボード61が装着ピン62によって囲い24内で周辺壁31に装着されている。ボード61は車両12内の直流12Vバッテリのような電源にリンクしている。ボード61からの信号により、ラック・ピニオン581が動いてマスト10が旋回し、またエアコンプレッサ33が動いてマスト10が伸展・収縮する。また、nycoil管63がボード61から走っている。従来技術からわかるように、nycoilは必要な配線がそこを通って光源22まで引かれる中空内部をもつ、基本的にコイルケーブル管である。nycoil管63内の配線により、マスト上端17で光源22に直流電力が与えられる。nycoil管63はマスト10の外周のまわりにらせん状に巻かれ、マスト10とともに伸展・収縮できる。上端17でnycoil管63は配線ボックスアセンブリ21に終端している。21内で配線はリモートコントロール位置決め囲い64につながっている。 【0035】マスト10と光源22の操作を図5・6に最もよく示している。好ましくは12Vまたは24Vの直流電源71が線72によって制御ボード61に与えられている。制御ボード61からマスト操作に必要なすべての信号が処理される。制御ボード61は線73でエアコンプレッサ33につながれ、線74で昇降ソレノイド弁35につながれている。ボード61から信号がくると、ソレノイド弁35は供給ライン75から供給されるコンプレッサ33の圧空を使って、供給ライン76を通してマスト10をふくらませる。また、線77からマスト駆動モータ586に信号を送り、次にラック・ピニオン581を動かしてマスト10を水平から垂直にあるいはその逆に動かす。オペレータは制御パネル82上の昇降スイッチ81によってこれらの機能の各々を制御でき、線83から制御ボード61へ信号を送る。線79で制御ボード61につながれたリモートマスト能動警告灯78が、車両内に置かれて光源22が点灯しているときオペレータに注意を促す。 【0036】直流電源71は制御ボード61を通して、nycoil管63の配線63aによってリモート制御位置決めPCボード84に電力を与えるとともに、それぞれ線87と88によって左ライト85と右ライト86に電力を与える。PCボード84はリモート制御位置決め囲い64内に位置して、パン駆動モータ91と傾斜駆動モータ92とともにそれぞれ線93と94によってPCボード84につながれている。制御パネル82によりオペレータはスイッチ95によってモータ91と92の各々を制御できる。パン駆動モータ91によって、光源22が配線ボックスアセンブリ21と位置決め囲い64の間で回転点96のまわりに360°回転される。駆動モータ92によって、軸89のまわりにライト85、86の各々が水平位置と垂直位置の間で旋回させられ、光源22のよりよい方向決めを達成する。回転点96のまわりの回転範囲はパンリミットスイッチ97によって制限されるが、軸89のまわりの傾きの範囲は傾斜リミットスイッチ98によって制御される。 【0037】左ライト85については後述する。右ライト86は左ライト85と同一なので、右ライト86に対して説明をくり返さない。外カバーアセンブリ102が一方の側にガラスカバー103をもってライト85を囲んでいる。リフレクタ104がガラスカバー103と対向し、バルブ105がリフレクタ104に隣接している。好ましくは、バルブはハロゲン化金属バルブである。バルブ105は、そこからリフレクタ104が伸びているリフレクタ・プレート107上に位置するランプコネクタ106内に嵌め込まれている。リフレクタ・プレート107はスペーサ112によってバラスト・プレート111につながれ、左ライト85が軸89のまわりに適切にバランスするようにする。バラスト114が、ふつう既知の重さの固体金属板であるが、バラスト・プレート111に固定されている。バラスト・プレート111は支持材116によってPCライトボード・プレート115につながれている。PCライトボード・プレート115はヒートシンク117に付けられ、スペースねじ122でPCライトボードアセンブリ121を支えている。PCライトボードアセンブリ122は電子インバータ123を有し、その中で線87からの直流信号がバルブ105に送られる前に交流信号に変換される。この配列により、従来技術では必要であったライト用交流電源が不要になる。ライト85もアセンブリねじ124を備えている。このアセンブリねじ124を外すと、ライト85の内部部材はカバーアセンブリ102内から取り除かれて、ライトの交換やバルブ105を含む部材の交換ができる。このタイプのモジュラー囲いは従来技術にはなかった。従来技術の交流照明システムはこの多様性を与えない。こうして、内部部材の1ピース・モジュラー装着は本発明のもう1つの利点である。 【0038】本発明の利点の1つは、従来技術では必要であった交流照明設備用重装備の配線と絶縁を不要にすることである。そのような重いゲージ素材はマスト10の伸展・収縮に伴って伸展・収縮し難い。これはマスト部分14a〜14dをふくらますのみならず、nycoil管63を伸展させるため、より大きな圧空を与えるエアコンディショナ33に対し必要物を設ける。また、ライトへの交流電源にもよってラック・ピニオン581が重デューティである必要がなくなる。というのは、伸展する必要がなく、マストに沿っておよびマストの端で過重を保つ必要がないからである。直流電源も配線を車両バッテリにつなぐだけで、より簡単に車両との着脱ができる。本発明はまた、従来技術にはあった多重電源への必要性をなくす。本発明によれば、従来は交流電源を必要とした光源22が直流電源だけでよい。その直流電源も、光源22を作動させるため常時車両や発電機を運転する必要はない。 【0039】以上、本発明を実施例を用いて説明した。明らかに、本明細書を読んで理解すれば他人に変更や修正が可能であろう。たとえば、制御パネル82は車両内、あるいはリモートハンドヘルド型の任意に作られた部材内に置くことができ、こうして光源22を車両12の外に置くことができる。警告灯78はまた、制御パネル82の上、あるいは制御パネル82がリモートハンドヘルド型のオプションを用いるときにはその両者内に置くこともできる。添付の特許請求の範囲内にある限り、そのようなあらゆる変更と修正は本発明に含まれるものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】591144947 【氏名又は名称】ザ ウィルーバート カンパニー 【氏名又は名称原語表記】THE WILL−BURT COMPANY
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| 【出願日】 |
平成12年8月8日(2000.8.8) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100071755 【弁理士】 【氏名又は名称】斉藤 武彦 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−101920(P2001−101920A) |
| 【公開日】 |
平成13年4月13日(2001.4.13) |
| 【出願番号】 |
特願2000−239634(P2000−239634) |
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