| 【発明の名称】 |
面光源装置及びこれを用いた液晶ディスプレイ装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】菅 義訓
|
| 【要約】 |
【課題】導光体の側端面に沿って配置された光源から発せられる光を可能な限り有効活用し、尚かつ、光源の点灯性能を妨げないようにして、従来と同じ光源を使用した場合でも導光体の光出射面から出る光の明るさ即ち輝度を向上させることができる、構造簡素で生産の容易な面光源装置及びこれを用いた液晶ディスプレイ装置を提供する。
【解決手段】光源13について導光体11の側端部12に対向する側を正面側とした時、これとは反対側の背面側に位置するリフレクタ14の一部に、光源13の中心を通り導光体11の光出射面15に対して垂直な方向の直線を光源中心線17とし、この光源中心線17に対し傾き角15°〜50°の傾斜面からなる背面光利用手段を形成し且つ光源中心線17上における光源13とリフレクタ14との間隔191又は192をリフレクタの開き幅の15%以上としたことを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 一表面を光出射面とし且つ入射光取り出し手段の設けられた導光体と、この導光体の側端部に配設された光源と、この光源を覆うリフレクタとを備える面光源装置において、前記光源について前記導光体の前記側端部に対向する側を正面側とした時、これとは反対側の背面側に位置する前記リフレクタの一部に、前記光源の中心を通り前記導光体の前記光出射面に対して垂直な方向の直線を光源中心線とし、この光源中心線に対し傾き角15°〜50°の傾斜面からなる背面光利用手段を形成し、且つ前記光源中心線上における前記光源と前記リフレクタとの間隔を前記リフレクタの開き幅の15%以上としたことを特徴とする面光源装置。 【請求項2】 前記背面光利用手段が、前記光源中心線より前記光源の直径dの25%以上前記導光体から前記背面側に遠ざけて設けられていることを特徴とする請求項1に記載の面光源装置。 【請求項3】 前記リフレクタが、これを構成する板材から1mmの幅で55mmの長さの試験片を切り出し、この試験片を50mm張り出すように長手方向一端部を水平面に挟持固定し、前記試験片の張り出した他端部の前記一端部固定位置からの垂れ下がり量を測定した時、垂れ下がり量が20mm以内である材質の板材から形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の面光源装置。 【請求項4】 前記リフレクタには抵抗率が30×10-6Ω・cm以上の材質のものを用いることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の面光源装置。 【請求項5】 前記リフレクタには反射率80%以上の白色材質のものを用いることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の面光源装置。 【請求項6】 前記リフレクタはリフレクタホルダに収容され、且つ前記リフレクタと前記リフレクタホルダとの間隙に前記光源のワイヤーハーネスを収納する収納部を設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の面光源装置。 【請求項7】 前記光源中心線と前記リフレクタが交差する付近に、背面光透過経路として膨出部が設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の面光源装置。 【請求項8】 前記光源の中心を通って前記光源中心線と直交する直線が前記リフレクタと交差する付近には、前記リフレクタの反射面に光源方向反射回避手段が形成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の面光源装置。 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかに記載の面光源装置がバックライト光学系に用いられていることを特徴とする液晶ディスプレイ装置。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は面光源装置及びこれを用いる液晶ディスプレイ装置に関し、更に詳細には面光源装置における輝度性能、エネルギー効率等を向上させる技術であり、更にこの面光源装置をバックライト光学系として好適に用いた液晶ディスプレイ装置に関する。 【0002】 【従来の技術】近時、ワードプロセッサやパーソナルコンピュータ等の表示装置として透過型の液晶表示(ディスプレイ)装置が多用されており、このような液晶表示装置では、通常、液晶素子の背面に面状の照明装置即ちバックライトが配設されている。このバックライトは冷陰極放電管等の線状光源を面状の光に変換する機構とされている。 【0003】具体的には、液晶素子の背面直下に光源を配設する方法や、側面に光源を設置し、アクリル板等の透光性の導光体を用いて面状に光を変換して面光源を得る方法(サイドライト方式)が代表的であり、光出射面にはプリズムアレー等からなる光学素子を配設して所望の光学特性を得る機構とされている。 【0004】このサイドライト方式については、例えば特開昭61−99187号公報や特開昭63−62104号公報に開示されている。特に、軽量、薄型という液晶表示装置の一般的特徴をより有効に引き出すためには、バックライトを薄くすることができるサイドライト方式の利用が好適であり、携帯用パーソナルコンピュータ等の液晶表示装置にはサイドライト方式のバックライトが多く使用されている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】これらバックライトに要求される性能は、近時、ますます高度化する方向にあるが、特に、カラー液晶ディスプレイを用いた携帯型パーソナルコンピューターやTVモニターでは、カラー液晶セル自体の極めて低い光線透過率から、バックライト光源に要求される輝度値が必然的に高いものとならざる得ない。 【0006】このため、前述したサイドライト方式からなるバックライトにおいては、光源である冷陰極管等より発せられる光線をできる限り有効活用し、エネルギーロスの少ない、効率の良い照明光学系を提供する技術の出現が待ち望まれていた。この点について従来のサイドライト方式のバックライトに見られる典型的な態様を例にとって説明する。 【0007】従来、この種の面光源装置では、図10に示されるように導光体11の一側端面12に沿って線状光源13が配置され、この線状光源13から発する光を有効に導光体11の入射端面である一側端面12から内部に入射させるようにリフレクタ14が線状光源13を覆うように配置されている。 【0008】このリフレクタとしては、高い光線反射率を有するフィルムを冷陰極管に巻き付けるように配置したもの、或いは、金属板を板金加工したものが代表的であった。特に表面にAgを蒸着する等して表面反射率を向上させたリフレクタプレートを用い、これを板金加工して得られるリフレクタユニットは比較的高い輝度が得られることから、良く用いられている。 【0009】しかしながら、従来の面光源装置では、線状光源から発せられる光がリフレクタにより有効に活用されていない部分があり、その結果必要な光量を得るために光源に与える電力量が大きくなり、携帯に際しては電池の消耗を早め、或いは省エネルギー化の観点から一層の効率向上が望まれていた。 【0010】特に、図8や図9に見られるように、冷陰極管の断面図で見て、冷陰極管13の中心を通り、導光体11の相対的に面積の大きい面15(光出射面)の法線に平行な直線17(線状光源中心線)を境界線として、導光体11から遠い側41より出射する光線成分42(以下、背面光と呼ぶ)は、ほとんど損失光となり、エネルギーロスが大きくなることが問題であった。 【0011】本発明の目的は、かかる従来の問題点を解決するためになされたもので、導光体の側端面に沿って配置された光源から発せられる光を可能な限り有効活用し、尚かつ、光源の点灯性能を妨げないようにして、従来と同じ光源を使用した場合でも導光体の光出射面から出る光の明るさ即ち輝度を向上させることができる、構造簡素で生産の容易な面光源装置及びこれを用いた液晶ディスプレイ装置を提供することにある。 【0012】 【課題を解決するための手段】本発明は面光源装置であり、前述の技術的課題を解決するために以下のような構成とされている。すなわち、本発明の面光源装置は、一表面を光出射面とし且つ入射光取り出し手段の設けられた導光体と、この導光体の側端部に配設された光源と、この光源を覆うリフレクタとを備える面光源装置において、光源について導光体の側端部に対向する側を正面側とした時、これとは反対側の背面側に位置するリフレクタの一部に、光源の中心を通り導光体の光出射面に対して垂直な方向の直線を光源中心線とし、この光源中心線に対し傾き角15°〜50°の傾斜面からなる背面光利用手段を形成し、且つ光源中心線上における光源とリフレクタとの間隔をリフレクタの開き幅の15%以上としたことを特徴とする。 【0013】<本発明における具体的構成>本発明の面光源装置は、前述した必須の構成要素からなるが、その構成要素が具体的に以下のような場合であっても成立する。その具体的構成要素とは、背面光利用手段が光源中心線より光源の直径dの25%以上導光体から背面側に遠ざけて設けられていることを特徴とする。 【0014】また、本発明の面光源装置では、リフレクタがこれを構成する板材から1mmの幅で55mmの長さの試験片を切り出し、この試験片を50mm張り出すように長手方向一端部を水平面に挟持固定し、この試験片の張り出した他端部における一端部固定位置からの垂れ下がり量を測定すると、垂れ下がり量が20mm以内である材質の板材で形成されていることを特徴とする。 【0015】更に、本発明の面光源装置では、前述したリフレクタには抵抗率が30×10-6Ω・cm以上の材質のものを用いること、またリフレクタには反射率80%以上の白色材質のものを用いることが好ましい。 【0016】更にまた、本発明の面光源装置において、リフレクタはリフレクタホルダに収容され、且つリフレクタとリフレクタホルダの間隙に光源のワイヤーハーネスを収納する収納部を設けること、光源中心線とリフレクタが交差する付近に、背面光透過経路として膨出部が設けること、光源の中心を通って光源中心線と直交する直線がリフレクタと交差する付近に、リフレクタの反射面に光源方向反射回避手段を形成することが好ましい。 【0017】また、本発明は液晶ディスプレ装置であり、前述の技術的課題を解決するために以下のような構成とされている。すなわち、本発明の液晶ディスプレイ装置は、前述した特徴を備える面光源装置をバックライト光学系に用いて液晶ディスプレイ装置を構成することを特徴とする。 【0018】このような特徴を備える本発明の面光源装置及びこれを用いた液晶ディスプレイ装置によると、導光体の側端面に沿って配置された光源から発せられる光を可能な限り有効活用し、尚かつ、光の点灯性能を妨げないようにして、従来と同じ光源を使用した場合でも導光体の光出射面から出る光の明るさ即ち輝度を向上させることができ、その結果この面光源装置をバックライト光学系に用いた液晶ディスプレイ装置においては従来に比べて一層の輝度向上を得られる。 【0019】 【発明の実施の形態】以下、本発明の面光源装置及びこれを用いたい液晶ディスプレイ装置を図に示される実施形態に沿って更に詳細に説明する。図1には本発明の一実施形態に係る面光源装置10の断面図が示されている。この実施形態の面光源装置10は、透光性の平板からなる基板即ち導光体11を備え、この導光体11の一側端には当該側端面12に沿うように線状光源13が配置されている。ここで、線状光源としては、代表的には冷陰極管、熱陰極管等の放電管が挙げられ、インバーターを介して点灯されるのが一般的である。 【0020】この導光体11の一側端には、線状光源13を覆うようにリフレクタ14が取り付けられ、線状光源13による直接光とリフレクタ14で反射された反射光とが導光体11に、光入射端面である一側端の端面12から内部に入射する機構とされている。 【0021】導光体11は、例えば、板厚が約4mm程度の四角形状をした透光性の薄板であり、図1で見て上面である一方の表面が光を出射する光出射面15であり、これとは反対側の他方の表面(図1で見て下面)は光出射面と対向する面16である。この導光体11には、入射光を光出射面側に出射する機構として種々の入射光散乱反射手段が設けられる。 【0022】その代表的なものとして、ドット状に白色インキや粗面をパターニングした態様(ドット状に白色インキをパターニングした態様は図10参照)、光散乱性微粒子を分散させた態様、シボ加工を施した態様等を挙げることができる。ただし、本発明においてはこの機構即ち入射光散乱反射手段は特に限定されるものではない。 【0023】本実施形態において用いられる線状光源13から出る光を反射させて導光体11に入射させるリフレクタ14は、適切な形状維持性と高い可視光線反射率を有する板状材質が用いられる。ここで、この形状維持性とは、即ち、線状光源13とリフレクタ14のクリアランスを適切に維持し、光源各位置から出射される光線をロスなく導光体11の側端面12に導く機能を果たすという観点で、必要な剛性を確保することである。 【0024】より具体的には、図3に示されるように、リフレクタ14に用いられる板材からサイズ1.0×50.0mmの試験片30を切り出し、この試験片30の一端部31を鉛直面32に固定し、試験片30のもう一方の他端部についての一端部31固定位置からの垂れ下がり量33を測定すると、この垂れ下がり量33が20.0mm以内、好ましくは10.0mm以内、さらに好ましくは5.0mm以内である板材が用いられる。 【0025】具体例を挙げれば、厚み100〜300μm程度のアルミ板、ステンレス板、真鍮板、ポリエステル等に代表されるエンジニアリングプラスチック板等が代表的であり、光線反射率を確保するため、これらにAg蒸着層等を設けたものは更に好適である。 【0026】リフレクタ14は線状光源13から発せられる光をできる限り無駄無く導光体11の側端面12に導くという作用を果たすものでなければならないが、通常の自動車用ヘッドライトや携帯用投光器に用いられているリフレクタに倣って、図9に示す如く、光源を単純に覆うように形成された傾斜面、あるいは放物曲面等の曲面をリフレクタに与えたのみでは、本発明の対象となるサイドライト方式のバックライトにおいては有効な効果を果たさない。 【0027】この状況について、さらに詳細に説明する。まず、冷陰極管等の放電管では管壁に塗布された蛍光体が放電管内のプラズマ放電により励起されて蛍光発光しているため、ナノメートルサイズで微視的に見れば、それら管壁では蛍光体の微粒子がそれぞれ発光していることになり、放電管発光面での幾何光学的に見た出射光ベクトルは、参照符号42、43に示されるように、各角度方向に対して光線出力が大きくは変わらないブロードな出射角度分布を有することとなる。 【0028】すなわち、放電管の断面図である図8で見て、一見して導光体11への入射にそれほど寄与しないと思われる位置から出射する光線であっても、出射光ベクトルはブロードな角度分布を有するために、参照符号43に見られるように、導光体11の側端面12方向に向かうベクトルを有する光線成分が多数存在している。その結果、これらの出射光が反射されるリフレクタ部は、必ずしも傾斜していなくとも、導光体11の側端面12方向にかなりの光線が導かれていることになる。 【0029】このため、図9に示すように、通常の投光器等に倣って光源を覆うように傾斜面を設けただけの態様では、放電管の断面図で見て、放電管の背面領域41から出射される光線成分(背面光)42が、線状光源13とリフレクタ14との間に十分なクリアランスが確保されず、有効に活かされないことになり、結果として輝度向上を狙って形状設計を行ったにもかかわらず、輝度は殆ど向上しないこととなる。 【0030】また、前述のような、通常の投光器のリフレクタ形状に倣った形状設計では、放電管とリフレクタとが極めて近接することとなり、リフレクタに金属材質等が用いられていた場合にはリークによる損失も大きくなり、この点からも輝度向上に好ましくない。 【0031】すなわち、背面光を有効に活かすために、背面光透過経路を最大限に確保しながらも、効率の良い背面光利用手段を形成し、しかも、リークによる損失をも最小限に抑えた設計が必要なのであり、この点において、従来の投光器等に見られる一般的なリフレクタとは全く状況が異なっている。 【0032】背面光を有効に活用し且つリークによる損失を最小限に抑えるため、第一に、背面光利用手段として、傾斜角θ=15°〜50゜なる傾斜面が用いられ、線状光源中心線17よりも導光体11から遠い位置にこの傾斜面が設けられることが必要である。 【0033】より好適には、背面光利用手段は、線状光源中心線17と平行で線状光源13の中心から線状光源13の直径dの25%だけ導光体11から遠ざかる側に設けられた直線を境界線19として、導光体11から遠い位置にこれが設けられている。また、背面光利用手段として用いられる傾斜面の傾斜角は、より好ましくはθ=15°〜45゜、さらに好ましくはθ=20°〜45°の範囲から選択される。 【0034】背面光を有効に活用し且つリークによる損失を最小限に抑えるため、第二に、背面光透過経路としては線状光源中心線17上で計測したリフレクタの開き幅18に対するリフレクタと線状光源の距離191、192の比率を背面光透過経路開口率として、少なくとも何れか一方の側においてこの背面光透過経路開口率が15%以上、より好ましくは20%以上、さらに好ましくは25%以上とされる。 【0035】このように、背面光利用手段と背面光透過経路とを同時に設けることで、これまで、あまり有効に活用されていなかった背面光を活用することが可能となり、さらにはリフレクタ部と線状光源の平均的な距離も大きく保たれることからリークによる損失も最小限に抑えられ、結果として面光源装置の高輝度化が達成されることになる。 【0036】背面光利用手段として設けられる傾斜面の態様としては、加工の容易性や低コスト化の意味からは、単純な傾斜面に基づいて構成される図1に示される態様が最も好ましいが、実装スペースの都合等に合わせて、この他にも、図4に示される複数の傾斜面から構成される態様、図5に示される片側のみが傾斜面とされた態様、図6に示される傾斜面と同等の効果を有する(接線で定義した傾斜面の傾き角が前記と同等の範囲にある)曲面形状を有する態様等を実施することが可能である。 【0037】また、実装スペース上の余裕がある場合には、背面光透過経路を十分に確保するため、図7に示されるように、線状光源中心線17とリフレクタ14が交差する付近には、背面光透過経路確保のため外側に突出した突起91、92が設けられ、背面光利用手段によって導光体11側に向けられた光線をできる限り損失無く利用するようにすることもできる。 【0038】さらには、図4及び図6に示されるように、線状光源13の中心を通って線状光源中心線17と直交する直線61がリフレクタ14と交差する付近においては、線状光源13からの出射光が光源方向に跳ね返されることのないよう、光源方向反射回避手段62が形成されていることが好ましい。より具体的には、略三角形状をした光源方向反射回避手段において、頂角ψは100〜170度の範囲にあり、好ましくは120〜160度の範囲とされる。 【0039】本発明の面光源装置において用いられるリフレクタ14の好ましい実装様式としては、図2に示されるように、リフレクタ14はランプホルダ101によって固定されている。これによって、リフレクタ14の位置決め精度は格段に向上し、導光体11との位置関係が安定して保たれるため、リフレクタ14の本来持つ性能を最大限に引き出すことが可能となる。 【0040】また、本実施態様においてはランプホルダを含め、光源部を簡単にバックライトモジュールから取り外すことが可能となるため、ランプ切れ等の際に、バックライトモジュールのメンテナンス性を格段に向上させることが可能となる。特に、冷陰極管の発光効率を最大限に引き出すためには、該ホルダ部についても絶縁性材質から構成されていることが望ましく、各種の汎用プラスチック、およびエンジニアリングプラスチックからなる成形体が好適に使用される。 【0041】さらに、本発明の面光源装置におけるリフレクタ14には、代表的には、傾斜面からなる背面光利用手段が形成されるが、この形状を有効に活用することで、図2に示される如く、ランプホルダ101とリフレクタ14の間隙に放電管のワイヤハーネス103が実装される。これによって、ワイヤハーネス103用のスペースをフレーム部に設ける手間が省け、組立性も向上するばかりでなく、リフレクタ部の安定性も増すため、極めて実用に適した構造となる。 【0042】また、サイドライト方式のバックライトで問題になりやすい、入光部に発生する輝線は、図2に示されるように、リフレクタの開口幅が導光体の板厚みよりも小さいリフレクタユニットを用い、このリフレクタユニット部分が導光体11方向に押しつけられる応力を受けるように固定することで、低減することが可能である。このためには、例えば、図2に示されるように、ランプホルダやプラスチックフレーム部にポリウレタンシート104を貼り付け、ランプホルダ101部が導光体11方向に押しつけられるようにすれば良い。 【0043】本発明の面光源装置の好ましい実施態様としては、導光体11の光出射面15上には適切な調光機能を有するシートが配置された態様、より具体的には三角プリズムアレーからなるマイクロプリズムアレーのシート50が配置された態様が好適に使用される。また、所望の光学特性を得るため、各種のヘーズを有する光拡散シート51、偏光変換機能を有したシート等が併用される。 【0044】本発明において液晶ディスプレイ装置とは液晶分子の電気光学効果、すなわち光学異方性(屈折率異方性)、配向性等を利用し、任意の表示単位に電界印加あるいは通電して液晶の配向状態を変化させ、光線透過率や反射率を変えることで駆動する、光シャッタの配列体である液晶セルを用いて表示を行うものをいう。 【0045】具体的には透過型単純マトリクス駆動スーパーツイステッドネマチックモード、透過型アクティブマトリクス駆動ツイステツドネマチツクモード、透過型アクティブマトリクス駆動ヴァーチカルアラインドモード、透過型アクティブマトリクス駆動インプレーンスイッチングモード等の液晶表示素子が挙げられ、本発明の面光源装置をこれら液晶表示素子のバックライト光源手段として液晶ディスプレイ装置を構成することにより高輝度で、エネルギー効率に優れ、メンテナンス性に優れた、液晶ディスプレイとして好適な特性を賦与することが可能となる。 【0046】 【実施例】以下、本発明を実施例により、さらに詳細に説明するが、本発明は、その要旨を越えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。 (実施例1)図2に本発明の実施例を示す。リフレクタ用板材として厚さ250μmのステンレス材質をベースプレートとして、表面反射率94%のAg蒸着ポリエステルフィルムをラミネー卜した板材を用いた。この板材から1.0mm×50.0mmの試験片を切り出し、一端部を鉛直面に固定してもう一方の他端部の垂れ下がり量を測定した結果、0.4mmであった。また、この板材の抵抗率を抵抗計にて測定した結果68.4×10−6Ω・cmであった。 【0047】また、この板材を、Ag蒸着面が反射面となるように、図2に示される形状に板金加工してリフレクタ14とし、更にこのリフレクタ14をステンレス材質の板金加工によって得られたランプホルダ101内に固定し、管径2.6mmなる冷陰極管をリフレクタ内に挿入してランプユニツトとした。この際、背面光透過経路開口率は22.3%であった。また、冷陰極管はシリコーンゴムよりなるO−リングによって、リフレクタ14内に位置決め固定され、さらに、ランプホルダ101とリフレクタ14の間隙には冷陰極管のワイャハーネス103を挿入固定した。 【0048】導光体11として15インチ、厚み5mmのアクリル樹脂を使用し、光源から離れるにしたがって面積が相対的に大きくなるようにパターニングした白色インキからなるドットパターン53、54、55、………を常法のスクリーン印刷法によって導光体11上に印刷し、ドットパターン53、54、55、………が転写された側とは逆側が光出射面15となるように導光体11を配設し、光出射面15と対向する面16には白色発砲ポリエステルよりなる光線反射率95%の反射シート52を設置した。 【0049】光出射面15上にはヘーズ80%なる光拡散シート51を設置し、さらにその上部には、厚み120μmのポリエチレンテレフタレートを基材フィルムとする、プリズム頂角90度、ピッチ50μmなるプリズムシート50を設置し面光源装置とした。冷陰極管は専用のインバータユニットを介して点灯し、中心付近の輝度値を輝度計(トプコム製BM−7)を用いて測定した。結果を表1に示す。 【0050】(実施例2)リフレクタ14を形成する板材として厚さ500μmの、白色蛍光材を混入した、高剛性ポリエチレンテレフタレートからなるプラスチック板を用いた。表面反射率は92%であり、実施例1と同様の手法により評価した垂れ下がり量は3.7mmであった。この板材をマッチモールド成型によるプラスチック加工によって図6に示される形状に加工した。 【0051】更に、リフレクタ14をポリカーボネートの射出成形によって得られたランプホルダ内に固定し、管径2.2mmなる冷陰極管をリフレクタ内に挿入してランプユニットとした。背面光透過経路開口率は26.8%である。その他の条件については実施例1と同様にして面光源装置を得た。結果を表1に示す。 【0052】 【比較例】(比較例1)断面形状が、図8に見られるように、背面光利用手段の設けられていないものを用いたことのほかは実施例1と同様にして、中心付近の輝度値を輝度計(トプコム製BM−7)を用いて測定した。結果を表1に示す。 【0053】(比較例2)リフレクタを形成する板材は電気伝導率8.4×10-6Ω・mなる、実施例2と同厚みの真鍮板をベース板として、実施例1と同様にAg反射層を設けたものを用いたことの他は、断面形状等全て実施例2と同様にして測定を行った結果を表1に示す。 【0054】(比較例3)リフレクタの断面形状として、図9に示されるように、通常の投光器用リフレクタに見られる背面光透過経路の少ない形状を用いたことの他は、実施例2と同様にして測定を行った結果を表1に示す。 【0055】 【表1】
【0056】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の面光源装置によれば、上記した如く、輝度やエネルギー効率に優れた特性を有するばかりでなく、メンテナンス性にも優れ、さらには表示面での輝線の発生も少ない、優れた品質を有している。これらの特徴は、近時、高度化するパーソナルコンピュータ用液晶モニターや液晶TVに用いられる、液晶ディスプレイバックライトに対する要求に応えるものである。 【0057】更に、本発明によれば、前述したように輝度やエネルギー効率に優れた特性を有する面光源装置をバックライト光学系に用いることにより高輝度で、エネルギー効率に優れ、しかもメンテナンス性に優れた、液晶ディスプレイ装置を提供することが可能となる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】393032125 【氏名又は名称】油化電子株式会社 【識別番号】000005968 【氏名又は名称】三菱化学株式会社
|
| 【出願日】 |
平成11年9月30日(1999.9.30) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100089244 【弁理士】 【氏名又は名称】遠山 勉 (外2名)
|
| 【公開番号】 |
特開2001−101918(P2001−101918A) |
| 【公開日】 |
平成13年4月13日(2001.4.13) |
| 【出願番号】 |
特願平11−280335 |
|