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【発明の名称】 遮光板
【発明者】 【氏名】幸重 秀則

【要約】 【課題】吸湿性が低く、表面平滑性及び耐熱性が高い遮光板を提供する。

【解決手段】ノルボルネン系単量体を開環重合し、水素化してなる脂環式オレフィン重合体と、紫外線吸収剤や他の樹脂などの配合剤とを混練し、射出成形により、長尺の成形物を得、これに、アルミニウムや銀などの光反射性の物質を蒸着して、光反射層を形成し、さらに必要に応じて、光反射層を保護する膜を形成してなる遮光板を得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 脂環式オレフィン重合体を含有する成形物からなる遮光板。
【請求項2】 脂環式オレフィン重合体を含有する成形物とその表面に光反射層を形成してなる遮光板。
【請求項3】 格子状に形成された請求項1又は2記載の遮光板。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遮光板に関し、さらに詳しくは、ランプなどから発する光のまぶしさを効率的に防ぐことができる遮光板(ルーバ)に関する。
【0002】
【従来の技術】遮光板は、従来、金属又はプラスチック製のものが使用されてきた。遮光板を構成するプラスチックとして、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートのごときポリエステル樹脂;ポリアリレート;ナイロン46、ナイロン66のごとき脂肪族又は芳香族ポリアミド樹脂;液晶ポリエステル、ポリフェニレンサルファイドなどが用いられてきた。しかし、ポリエステル樹脂では表面平滑性の高い成形物を得ることができないので、遮光効率が十分に得られなことが多く、ポリアリレートは耐熱性が不十分であり、ポリアミド樹脂は吸湿性が大きいという点で難点があり、液晶ポリエステルは成形時の流動痕が残りやすく表面平滑性が十分でなく、またポリフェニレンサルファイドは成形時にバリなどが発生しやすい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、吸湿性が低く、表面平滑性及び耐熱性が高い遮光板を提供することにある。本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意研究をした結果、脂環式オレフィン重合体を含有する成形物を用いることによって、上記目的を達成できることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに到った。
【0004】
【課題を解決するための手段】かくして、本発明によれば、脂環式オレフィン重合体を含有する成形物からなる遮光板 および 脂環式オレフィン重合体を含有する成形物とその表面に光反射層を形成してなる遮光板が提供される。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の遮光板は、脂環式オレフィン重合体を含有する成形物からなるものである。
【0006】本発明に使用される脂環式オレフィン重合体は、主鎖及び/または側鎖に脂環式構造を有する重合体である。機械的強度や耐熱性などの観点から、主鎖に脂環式構造を含有する重合体が好適である。脂環式構造としては、シクロアルカン構造やシクロアルケン構造などが挙げられるが、機械的強度、耐熱性などの観点から、シクロアルカン構造が好ましい。また、脂環式構造としては、単環、多環、縮合多環、橋架け環、これらの組み合わせ多環などが挙げられる。脂環式構造を構成する炭素原子数は、格別な制限はないが、通常4〜30個、好ましくは5〜20個、より好ましくは5〜15個の範囲であるときに、機械的強度、耐熱性、及び成形性の諸特性が高度にバランスされ好適である。また、本発明で使用される脂環式オレフィン重合体は、通常、熱可塑性のものである。
【0007】脂環式オレフィン重合体は、脂環式構造を有するオレフィン(以下、脂環式オレフィンということがある。)由来の繰り返し単位を含有する。脂環式オレフィン重合体中の脂環式オレフィン由来の繰り返し単位の割合は、使用目的に応じて適宜選択されるが、通常30〜100重量%、好ましくは50〜100重量%、より好ましくは70〜100重量%である。脂環式オレフィン由来の繰り返し単位の割合が過度に少ないと、耐熱性に劣り好ましくない。脂環式オレフィン由来の繰り返し単位以外の繰り返し単位としては、格別な限定はなく、使用目的に応じて適宜選択される。
【0008】また、脂環式オレフィン重合体は、極性基を有するものであってもよい。極性基としては、ヒドロキシル基、カルボキシル基、オキシ基、エポキシ基、グリシジル基、オキシカルボニル基、カルボニルオキシ基、カルボニル基、アミノ基、エステル基などが挙げられる。
【0009】脂環式オレフィン重合体は、通常、脂環式オレフィンを、単独であるいは他の共重合可能な単量体と共に、付加重合又は開環重合し、そして必要に応じて不飽和結合部分を水素化することによって、或いは芳香族オレフィンを、単独であるいは他の共重合可能な単量体と共に、付加重合し、そして該重合体の芳香環部分を水素化することによって得られる。また、極性基を有する脂環式オレフィン重合体は、例えば、前記脂環式オレフィン重合体に極性基を有する化合物を変性反応により導入することによって、あるいは極性基を含有する単量体を共重合成分として共重合することによって得られる。
【0010】脂環式オレフィン重合体を得るために使用される脂環式オレフィンとしては、ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン(慣用名:ノルボルネン)、5−メチル−ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、5,5−ジメチル−ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、5−エチル−ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、5−ブチル−ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、5−ヘキシル−ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、5−オクチル−ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、5−オクタデシル−ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、5−エチリデン−ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、5−メチリデン−ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、5−ビニル−ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、【0011】5−プロペニル−ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、5−メトキシ−カルビニル−ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、5−シアノ−ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、5−メチル−5−メトキシカルボニル−ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、5−エトキシカルボニル−ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−5−エニル−2−メチルプロピオネイト、ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−5−エニル−2−メチルオクタネイト、【0012】ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン−5,6−ジカルボン酸無水物、5−ヒドロキシメチルビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、5,6−ジ(ヒドロキシメチル)−ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、5−ヒドロキシ−i−プロピルビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、5,6−ジカルボキシ−ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン−5,6−ジカルボン酸イミド、5−シクロペンチル−ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、5−シクロヘキシル−ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、5−シクロヘキセニル−ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、5−フェニル−ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、【0013】トリシクロ〔4.3.0.12,5 〕デカ−3,7−ジエン(慣用名:ジシクロペンタジエン)、トリシクロ〔4.3.0.12,5 〕デカ−3−エン、トリシクロ〔4.4.0.12,5〕ウンデカ−3,7−ジエン、トリシクロ〔4.4.0.12,5〕ウンデカ−3,8−ジエン、トリシクロ〔4.4.0.12,5 〕ウンデカ−3−エン、テトラシクロ〔7.4.0.110,13.02,7〕−トリデカ−2,4,6−11−テトラエン(別名:1,4−メタノ−1,4,4a,9a−テトラヒドロフルオレン)、テトラシクロ〔8.4.0.111,14.03,8〕−テトラデカ−3,5,7,12−11−テトラエン(別名:1,4−メタノ−1,4,4a,5,10,10a−ヘキサヒドロアントラセン)、【0014】テトラシクロ〔4.4.0.12,5.17,10〕−ドデカ−3−エン(慣用名:テトラシクロドデセン)、8−メチル−テトラシクロ〔4.4.0.1,5.17,10〕−ドデカ−3−エン、8−エチル−テトラシクロ〔4.4.0.12,5.17,10〕−ドデカ−3−エン、8−メチリデン−テトラシクロ〔4.4.0.12,5.17,10〕−ドデカ−3−エン、8−エチリデン−テトラシクロ〔4.4.0.12,5.17,10〕−ドデカ−3−エン、8−ビニル−テトラシクロ〔4.4.0.12,5.17,10〕−ドデカ−3−エン、8−プロペニル−テトラシクロ〔4.4.0.12,5.17,10〕−ドデカ−3−エン、8−メトキシカルボニル−テトラシクロ〔4.4.0.1,5.17,10〕−ドデカ−3−エン、8−メチル−8−メトキシカルボニル−テトラシクロ〔4.4.0.12,5.17,10〕−ドデカ−3−エン、8−ヒドロキシメチル−テトラシクロ〔4.4.0.12,5.17,10〕−ドデカ−3−エン、8−カルボキシ−テトラシクロ〔4.4.0.12,5.1,10〕−ドデカ−3−エン、【0015】8−シクロペンチル−テトラシクロ〔4.4.0.12,5.17,10〕−ドデカ−3−エン、8−シクロヘキシル−テトラシクロ〔4.4.0.12,5.17,10〕−ドデカ−3−エン、8−シクロヘキセニル−テトラシクロ〔4.4.0.12,5.17,10〕−ドデカ−3−エン、8−フェニル−テトラシクロ〔4.4.0.12,5.17,10〕−ドデカ−3−エン、ペンタシクロ〔6.5.1.13,6.02,7.09,13〕ペンタデカ−3,10−ジエン、ペンタシクロ〔7.4.0.13,6.110,13.02,7〕−ペンタデカ−4,11−ジエンのごときノルボルネン系単量体;
【0016】シクロブテン、シクロペンテン、シクロヘキセン、3,4−ジメチルシクロペンテン、3−メチルシクロヘキセン、2−(2−メチルブチル)−1−シクロヘキセン、シクロオクテン、3a,5,6,7a−テトラヒドロ−4,7−メタノ−1H−インデン、シクロヘプテンのごとき単環のシクロアルケン;ビニルシクロヘキセンやビニルシクロヘキサンのごときビニル系脂環式炭化水素系単量体;シクロペンタジエン、シクロヘキサジエンのごとき脂環式共役ジエン系モノマー;などが挙げられる。
【0017】芳香族オレフィンとしては、スチレン、α−メチルスチレン、ジビニルベンゼンなどが挙げられる。
【0018】脂環式オレフィン及び/又は芳香族オレフィンは、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0019】脂環式オレフィン又は芳香族オレフィンと共重合可能な単量体としては、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、3−メチル−1−ブテン、3−メチル−1−ペンテン、3−エチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ヘキセン、4,4−ジメチル−1−ヘキセン、4,4−ジメチル−1−ペンテン、4−エチル−1−ヘキセン、3−エチル−1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセン、1−エイコセンなどの炭素数2〜20のエチレンまたはα−オレフィン;1,4−ヘキサジエン、4−メチル−1,4−ヘキサジエン、5−メチル−1,4−ヘキサジエン、1,7−オクタジエンなどの非共役ジエン;等が挙げられる。これらの単量体は、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて使用することができる。
【0020】脂環式オレフィン又は/及び芳香族オレフィンの重合方法及び必要に応じて行われる水素添加の方法は、格別な制限はなく、公知の方法に従って行うことができる。
【0021】脂環式オレフィン重合体の具体例としては、例えば、ノルボルネン系単量体の開環重合体及びその水素添加物、ノルボルネン系単量体の付加重合体、ノルボルネン系単量体とこれと共重合可能な単量体との付加重合体、単環シクロアルケン重合体、脂環式共役ジエン重合体、ビニル系脂環式炭化水素重合体及びその水素添加物、芳香族オレフィン重合体の芳香環水素添加物などが挙げられる。これらの中でも、ノルボルネン系単量体の開環重合体及びその水素添加物、ノルボルネン系単量体の付加重合体、ノルボルネン系単量体とこれと共重合可能な単量体との付加重合体、芳香族オレフィン重合体の芳香環水素添加物が好ましく、特にノルボルネン系単量体の開環重合体の水素添加物が好ましい。
【0022】前記の脂環式オレフィン重合体は、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0023】脂環式オレフィン重合体は、その分子量によって特に制限されない。脂環式オレフィン重合体の分子量は、シクロヘキサンまたはトルエンを溶媒とするゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)で測定されるポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)で、通常1,000〜1,000,000、好ましくは5,000〜500,000、より好ましくは10,000〜250,000の範囲である。脂環式オレフィン重合体の重量平均分子量(Mw)がこの範囲にあるときには、耐熱性、成形物表面の平滑性などがバランスされ好適である。
【0024】脂環式オレフィン重合体の分子量分布は、シクロヘキサンまたはトルエンを溶媒とするGPCで測定される重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)で、通常5以下、好ましくは4以下、より好ましくは3以下である。上記の重量平均分子量(Mw)及び分子量分布(Mw/Mn)の範囲及び測定法は、ノルボルネン系重合体に好適に適合するが、それに限定されるものではない。また、上記方法で重量平均分子量や分子量分布が測定できない脂環式オレフィン重合体の場合には、通常の溶融加工法により樹脂層を形成し得る程度の溶融粘度や重合度を有するものを使用することができる。
【0025】脂環式オレフィン重合体のガラス転移温度は、使用目的に応じて適宜選択されればよいが、通常50〜300℃、好ましくは70〜250℃である。
【0026】本発明においては、必要に応じて、脂環式オレフィン重合体に配合剤を添加することができる。配合剤としては、樹脂工業界一般に用いられているものであれば格別な制限はなく、例えば、硬化剤、硬化促進剤、硬化助剤、無機粒子、有機粒子、耐熱安定剤、難燃剤、レベリング剤、帯電防止剤、スリップ剤、アンチブロッキング剤、防曇剤、滑剤、染料、顔料、天然油、合成油、ワックス、老化防止剤、紫外線安定剤、紫外線吸収剤、着色剤などが挙げられ、その配合割合は、本発明の目的を損ねない範囲で適宜選択される。老化防止剤としてはフェノール系(特にヒンダードフェノール系)、りん系のものが挙げられ、紫外線吸収剤としてはベンゾトリアゾール系のものが挙げられ、紫外線安定剤としてはヒンダードアミン系のものが挙げられる。また、脂環式オレフィン重合体には、必要に応じて、軟質重合体や他の樹脂を配合することもできる。配合可能な軟質重合体又は樹脂として、例えば、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体及びそれの水素化物(SEBS)のごときスチレン系熱可塑性エラストマー;SBR、BRなどのブタジエン系ゴム;軟質ポリ塩化ビニル;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートのごときポリエステル;ポリエチレン、ポリプロピレンのごときポリオレフィン、ナイロンのごときポリアミドなどが挙げられる。
【0027】本発明の遮光板を構成する、脂環式オレフィン重合体を含有する成形物は、通常、脂環式オレフィン重合体と必要に応じて配合される配合剤とを混練し、成形することによって得られる。
【0028】本発明に用いられる成形物がとり得る形状は、特に限定されず、シート状(フィルムを含む)、板状(くさび形状を含む)、長尺状、V字状、ディスク状などが挙げられる。本発明の遮光板は、成形物の表面に、アルミニウムなどの反射率の高い金属性物質などの光反射層を形成することができる。本発明においては、金属性物質の層を形成する前に、成形物の表面を処理することが好ましい。具体的な前処理としては、一酸化ケイ素、二酸化ケイ素、炭化ケイ素、ケイ素、ホウ素、フッ化リチウムなどを真空蒸着させる処理や、プラズマ処理などが挙げられる。この前処理によって、高光反射率の物質が、成形物と強く密着し、さらに表面平滑性が高くなるので、光反射率が向上する。
【0029】前処理後、アルミニウムや銀などの高光反射率の物質を蒸着、メッキなどの方法によって成膜する。アルミニウムなどを成膜した後、後処理を行うことが好ましい。具体的な後処理としては、一酸化ケイ素、二酸化ケイ素、炭化ケイ素、窒化ケイ素のごときケイ素化合物を蒸着させる。後処理によるケイ素化合物の蒸着膜は、その厚みが通常、約10〜約1000μmである。
【0030】本発明の遮光板の具体例を図面を参照しながら説明する。図1は一実施態様の遮光板を示す図であり、該遮光板を照明器具に取り付けられた状態を示している。
【0031】遮光板1は、図2に示すように、スリット5が一定間隔で設けられており、それらを組み合わせることによって格子状に形成されている。この格子状の遮光板を図1においては、照明器具本体3の前面に蛍光灯2からの光が遮られるように取り付けている。
【0032】
【実施例】本発明の遮光板を、実施例を示して、具体的に説明する。
(評価方法)吸水率はASTMD790に準拠して測定した。熱変形温度としてASTMD648に準拠し荷重18.6kgfにての荷重たわみ温度を測定した。アイゾッド衝撃強度はASTMD256に準拠して測定した。表面光沢度はJIS K7105(1981)に準拠して測定した。また、遮光性能を、数名のモニターを使って、まぶしく感じるか否かを、○(良)〜△(普通)〜×(不良)で評価した。
【0033】(実施例1)テトラシクロ〔4.4.12,5 .17,10.0〕−3−ドデセン45重量部および1,4−メタノ−1,4,4a,9a−テトラヒドロフルオレン55重量部を開環重合し、さらに水素化反応を行い、水素化開環重合体を得た。水素化率は99.5%で、重量平均分子量は32,000で、分子量分布は2.7で、ガラス転移温度は約154℃であった。該水素化開環重合体80重量部とエチレン系共重合体(エチレン由来の単位が78重量%、メルトインデックが30g/10分、結晶化度3%;エチレン・プロピレン共重合体)20重量部と、紫外線吸収剤(白石カルシウム社製:SEESORB709(ベンゾトリアゾール系))2重量部とを、樹脂温度約255℃、シリンダー温度約215℃、スクリュー回転数約200rpm、樹脂圧約20kgf/cm、吐出量約8kg/hの条件でL/D31.9、スクリュー径37mmの二軸混練機で混練し樹脂組成物のペレットを得た。この樹脂組成物のメルトインデックスは8.4g/10分であった。得られたペレットを120℃で4時間乾燥した。乾燥後のペレットを、金型温度90℃、シリンダー温度280℃、樹脂温度290℃、射出圧力約800kgf/cmの条件で射出成形して、長尺板を得た。この長尺板に銀を蒸着し、さらにその上に蒸着膜を保護するためにアクリル樹脂を被覆させて遮光板を得た。この遮光板の特性を表1に示す。
【0034】(比較例1)実施例1で使用したペレットの代わりに、ポリフェニレンサルファイドのペレットを用いた他は実施例1と同様にして遮光板を得た。この遮光板の特性を表1に示す。
(比較例2)実施例1で使用したペレットの代わりに、液晶ポリエステルを用いた他は実施例1と同様にして遮光板を得た。この遮光板の特性を表1に示す。
【0035】
【表1】

【0036】
【発明の効果】本発明の遮光板は、吸湿性が低く、表面平滑性及び耐熱性が高いので、自動車用、室内照明器具用、屋外照明器具用などに好適に使用できる。
【出願人】 【識別番号】000229117
【氏名又は名称】日本ゼオン株式会社
【出願日】 平成11年8月30日(1999.8.30)
【代理人】
【公開番号】 特開2001−67921(P2001−67921A)
【公開日】 平成13年3月16日(2001.3.16)
【出願番号】 特願平11−243197