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【発明の名称】 面状光源ユニット
【発明者】 【氏名】渡辺 通英

【氏名】志村 崇

【要約】 【課題】光源としてLED等の点光源を用いたエッジライト方式の面状光源ユニットにおける、照明光の輝度の不均一性を改善するとともに、LEDの取付及び配線のための部品点数と組立工数を低減することを課題とする。

【解決手段】透光材よりなる導光部材1とLED光源2を有するエッジライト方式の面状光源ユニット10において、前記導光部材1は、略四辺形の平面形状の平板部分11と、該平板部分11の一方の端部からその面に対し垂直方向又は斜め方向に折れ曲がって接続する板状の延出部分12を有し、該延出部分の側面12に近接して前記LED光源2を配するとともに、前記延出部分12に光源の出射光を屈折、反射する機能を有する1個以上の貫通穴8を又は盲穴を設けることにより、LED2の取付を容易にし、照明光9の輝度を均一化する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 導光部材と該導光部材の側面に近接して配した光源とを備え光源からの光路を変換して前記導光部材の出光面より外部に光を射出する面状光源ユニットにおいて、前記導光部材は透光材よりなり、略四辺形の平面形状の平板部分と、該平板部分の一方の端部からその面に対し垂直方向又は斜め方向に折れ曲がって接続する板状の延出部分を有し、該延出部分の側面に近接して前記光源を配するとともに、前記延出部分に光源の出射光を屈折、反射する機能を有する1個以上の貫通穴を又は盲穴を設けたことを特徴とする面状光源ユニット。
【請求項2】 導光部材と該導光部材の側面に近接して配した光源とを備え光源からの光路を変換して前記導光部材の出光面より外部に光を射出する面状光源ユニットにおいて、前記導光部材は透光材よりなり、略四辺形の平面形状の平板部分と、該平板部分の一方の端部からその面に対し垂直方向又は斜め方向に折れ曲がって接続する板状の延出部分を有し、該延出部分の側面に近接して前記光源を配するとともに、前記平板部分に光源の出射光を屈折、反射する機能を有する1個以上の貫通穴を又は盲穴を設けたことを特徴とする面状光源ユニット。
【請求項3】 前記導光部材の平板部分の前記延出の方向と反対側の面である第1の主面を出光面とし、該第1の主面と対向する第2の主面に光拡散手段を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の面状光源ユニット。
【請求項4】 前記導光部材の前記延出部分の平面形状は前記光源から見て略逆台形または逆三角形であり、逆台形の短い下辺又は逆三角形の下側の頂点に対向して前記光源を配したことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の面状光源ユニット。
【請求項5】 前記導光部材の前記延出部分の側面において前記光源と対向する部分の両側に反射部を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の面状光源ユニット。
【請求項6】 前記延出部分の側面の反射部は、前記延出部分の厚み方向に略平行な略円弧状の複数の溝よりなることを特徴とする請求項5に記載の面状光源ユニット。
【請求項7】 前記導光部材の前記延出部分と前記略四辺形の平面形状の平板部分との接続部には前記光源から前記延出部分に入射した光を前記略四辺形の平面形状の平板部分に導くためのファイバーの原理による斜面等の反射手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の面状光源ユニット。
【請求項8】 透光材よりなり略板状の形状をなし、第1の主面を出光面とし、該第1の主面と対向する第2の主面に光拡散手段を設けた導光部材と、該導光部材に近接して配した光源とを有する面状光源ユニットにおいて、前記導光部材に前記光源の出射光を屈折、反射する機能を有する1個以上の貫通穴又は厚み方向にくぼんだ盲穴を設けると共に、前記貫通穴又は盲穴に対向する導光部材の端部にファイバーの原理による斜面等の反射手段を設け、前記導光部材の下方であって、前記反射手段に対応する位置に前記光源を配置し、前記光源から前記導光部材に、略その厚み方向に入射した光を前記反射手段により導光部材の略面方向(厚み方向と垂直な方向)に光路変換することを特徴とする面状光源ユニット。
【請求項9】 前記光源はLED(発光ダイオード)であることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の面状光源ユニット。
【請求項10】 前記光源はR、G、Bの3色のLEDであり、前記導光部材の延出部分の厚み方向に一列に配置されていることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の面状光源ユニット。
【請求項11】 前記光源はR、G、Bの3色のLEDであり、前記導光部材の前記反射手段により光路が変換された後の方向と略平行な方向に一列に配置されていることを特徴とする請求項8に記載の面状光源ユニット。
【請求項12】 前記光源は白色のLEDであることを特徴とする請求項9に記載の面状光源ユニット。
【請求項13】 液晶パネルと該液晶パネルの背後に設けられた請求項1乃至請求項12のいずれかに記載の面状光源ユニットと、これらを動作させるための回路を搭載したロジック基板を、前記面状光源ユニットの背後に備えた液晶表示装置において、前記ロジック基板上に前記光源を実装したことを特徴とする液晶表示装置。
【請求項14】 透光材よりなり板状の形状をなし、第1の主面を出光面とし、該第1の主面と対向する第2の主面に光拡散手段を設けた導光部材と、該導光部材の側面に近接して配した光源とを有するエッジライト方式の面状光源ユニットであって、前記導光部材に前記光源の出射光を屈折、反射する機能を有する1個以上の貫通穴を又は盲穴を設け、前記導光部材の側面において前記光源と対向する部分の両側に反射部を設けたものにおいて、前記光源としてサイド発光型LEDを用いたことを特徴とする面状光源ユニット。
【請求項15】 液晶パネルと該液晶パネルの背後に設けられた請求項14に記載の面状光源ユニットと、これらを動作させるための回路を搭載したロジック基板を、前記面状光源ユニットの背後に備えた液晶表示装置において、前記ロジック基板上に前記前記サイド発光型LEDを実装したことを特徴とする液晶表示装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、透過型又は半透過型パネルを背面より照射するバックライト機構を有する表示装置の面状光源ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ブック型のワードプロセッサやコンピュータ、又は携帯電話器、携帯TVのような小型、薄型の情報機器の表示装置として、薄型でしかも見易いバックライト機構を有する液晶表示装置が用いられている。このようなバックライト機構としは、液晶パネルを背後から全面にわたり照射する面状光源が用いられており、この面状光源としては線状の発光源である蛍光ランプと、その光束を液晶パネルを照射する面状の光束に変換する導光板よりなるものが一般的であったが、近年、更なる薄型と長寿命化を目的として線状の発光源として蛍光ランプの代わりに複数のLED(発光ダイオード)を一列に配列したものが用いられるようになってきた。
【0003】図8および図9はこのような従来のバックライト機構の一例として、LED(発光ダイオード)アレイ光源を持つエッジライト方式のパネル用の面状光源ユニットを示す図であり、図8は斜視図、図9はその断面図である。図8および図9において、110は面状光源ユニットであり、導光部材101と光源として線状に配列した複数個のLED102を有している。導光部材101の一側面101dには円弧状の逃げ部をなす複数の入射部105が設けられている。ここで、複数個のLED102はLED基板108に搭載され、該LED基板108は、前記複数の入射部105内に各LED2が位置するようにして、前記側面101dに接合される。
【0004】106は回路基板(又はロジック基板)である。109は回路基板106とLED基板108上のLED102を接続するFPCであり、FPC109上の配線を介してに前記LED102と回路基板106上に配された図示しない駆動回路が接続され、導通する。
【0005】導光部材101は透明なプラスチック材等の透光部材よりなる板状で略直方体形状をしており、その一方の広い面を光出射面101bとし、該光出射面101bと対向する面には、光源からの光を対向する前記光出射面に向けて反射させるための手段として、その表面に複数の微小なシボ又は複数個の半球状ドット等の光拡散面101aが形成されている。
【0006】更に、前記光拡散面101aに近接して白色シート等の反射板103を配設する。LED102から放射する光は導光体101に入り、大部分の光は上面(光出射面)101bでは全反射、下面では全反射又はシボもしくは半球状ドット等の光拡散面101aによる散乱を1回又は複数回行った後に上面より外部へ出射する。この際一部の光は下面を透過して反射板103に入射するが、ここで反射されて再び導光部材101に入り、直接に又は反射を経た後に上面より外部に出射することになる。外部に出射した光は、液晶パネル107を透過し照明する。前記照明する面内の輝度の均一性を確保するために上記下面内のシボの粗さを調整したり、半球状ドットの形状、密度を場所により変えたりしていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述した面状光源ユニットには次のような問題点がある。その一つは、光源としてLED等点光源を用いる場合には多数の光源を必要とすることである。これはLEDの指向性のため、これが1個の場合は、発光の強さはその方向により大幅に変化するので、シボの粗さを調整したり、半球状ドットの形状、密度を場所により変えたりして照明光の輝度の均一化を図ろうとしても限度がある。よって、多数のLEDが必要となり、コストアップ、消費電流の増大を招くという問題があった。問題点の他の一つとしては、LEDを板状の導光部材の側面に配置する必要があり、このためには、図8に示すようにLED基板108等の支持部材を介して側面に配置する必要があり、更に、回路基板との導通をとるために、FPC等の別個の配線手段を、LEDと回路基板の間に設ける必要があり、このため、部品点数および組立工数の増加により、コストアップを招くという問題があった。
【0008】本発明は従来技術における前記の問題点を改善することを課題とするものである。そして本発明は、かかる課題を解決し、エッジライト方式の面状光源ユニットにおいて光源として点光源に近い1個又は少ない個数のLEDを用い、均一な面状の光束を出射することができるようにすることを目的とするとともに、LEDの配線のための部品点数および組立工数を低減することも目的とする。これにより、照明光が均一であり、製造コストおよび消費電力の低減がなされた面状光源ユニットを提供することが可能となる。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するためにその第1の手段として本発明は、導光部材と該導光部材の側面に近接して配した光源とを備え光源からの光路を変換して前記導光部材の出光面より外部に光を射出する面状光源ユニットにおいて、前記導光部材は透光材よりなり、略四辺形の平面形状の平板部分と、該平板部分の一方の端部からその面に対し垂直方向又は斜め方向に折れ曲がって接続する板状の延出部分を有し、該延出部分の側面に近接して前記光源を配するとともに、前記延出部分に光源の出射光を屈折、反射する機能を有する1個以上の貫通穴を又は盲穴を設けたことを特徴とする。
【0010】上記の課題を解決するためにその第2の手段として本発明は、導光部材と該導光部材の側面に近接して配した光源とを備え光源からの光路を変換して前記導光部材の出光面より外部に光を射出する面状光源ユニットにおいて、前記導光部材は透光材よりなり、略四辺形の平面形状の平板部分と、該平板部分の一方の端部からその面に対し垂直方向又は斜め方向に折れ曲がって接続する板状の延出部分を有し、該延出部分の側面に近接して前記光源を配するとともに、前記平板部分に光源の出射光を屈折、反射する機能を有する1個以上の貫通穴を又は盲穴を設けたことを特徴とする。
【0011】上記の課題を解決するためにその第3の手段として本発明は、前記第1の手段又は第2の手段において、前記導光部材の平板部分の前記延出の方向と反対側の面である第1の主面を出光面とし、該第1の主面と対向する第2の主面に光拡散手段を設けたことを特徴とする。
【0012】上記の課題を解決するためにその第4の手段として本発明は、前記第1の手段乃至第3の手段のいずれかにおいて、前記導光部材の前記延出部分の平面形状は前記光源から見て略逆台形または逆三角形であり、逆台形の短い下辺又は逆三角形の下側の頂点に対向して前記光源を配したことを特徴とする。
【0013】上記の課題を解決するためにその第5の手段として本発明は、前記第1の手段乃至第4の手段のいずれかにおいて、前記導光部材の前記延出部分の側面において前記光源と対向する部分の両側に反射部を設けたことを特徴とする。
【0014】上記の課題を解決するためにその第6の手段として本発明は、前記第5の手段において、前記延出部分の側面の反射部は、前記延出部分の厚み方向に略平行な略円弧状の複数の溝よりなることを特徴とする。
【0015】上記の課題を解決するためにその第7の手段として本発明は、前記第1の手段乃至第6の手段のいずれかにおいて、前記導光部材の前記延出部分と前記略四辺形の平面形状の平板部分との接続部には前記光源から前記延出部分に入射した光を前記略四辺形の平面形状の平板部分に導くためのファイバーの原理による斜面等の反射手段を設けたことを特徴とする。
【0016】上記の課題を解決するためにその第8の手段として本発明は、透光材よりなり略板状の形状をなし、第1の主面を出光面とし、該第1の主面と対向する第2の主面に光拡散手段を設けた導光部材と、該導光部材に近接して配した光源とを有する面状光源ユニットにおいて、前記導光部材に前記光源の出射光を屈折、反射する機能を有する1個以上の貫通穴又は厚み方向にくぼんだ盲穴を設けると共に、前記貫通穴又は盲穴に対向する導光部材の端部にファイバーの原理による斜面等の反射手段を設け、前記導光部材の下方であって、前記反射手段に対応する位置に前記光源を配置し、前記光源から前記導光部材に、略その厚み方向に入射した光を前記反射手段により導光部材の略面方向(厚み方向と垂直な方向)に光路変換することを特徴とする。
【0017】上記の課題を解決するためにその第9の手段として本発明は、前記第1の手段乃至第8の手段のいずれかにおいて、前記光源はLED(発光ダイオード)であることを特徴とする。
【0018】上記の課題を解決するためにその第10の手段として本発明は、前記第1の手段乃至第7の手段のいずれかにおいて、前記光源はR、G、Bの3色のLEDであり、前記導光部材の延出部分の厚み方向に一列に配置されていることを特徴とする。
【0019】上記の課題を解決するためにその第11の手段として本発明は、前記第8の手段において、前記光源はR、G、Bの3色のLEDであり、前記導光部材の前記反射手段により光路が変換された後の方向と略平行な方向に一列に配置されていることを特徴とする。
【0020】上記の課題を解決するためにその第12の手段として本発明は、前記第9の手段において、前記光源は白色のLEDであることを特徴とする。
【0021】上記の課題を解決するためにその第13の手段として本発明は、液晶パネルと該液晶パネルの背後に設けられた前記第1の手段乃至第12の手段のいずれかに係る面状光源ユニットと、これらを動作させるための回路を搭載したロジック基板を、前記面状光源ユニットの背後に備えた液晶表示装置において、前記ロジック基板上に前記光源を実装したことを特徴とする。
【0022】上記の課題を解決するためにその第14の手段として本発明は、透光材よりなり板状の形状をなし、第1の主面を出光面とし、該第1の主面と対向する第2の主面に光拡散手段を設けた導光部材と、該導光部材の側面に近接して配した光源とを有するエッジライト方式の面状光源ユニットであって、前記導光部材に前記光源の出射光を屈折、反射する機能を有する1個以上の貫通穴を又は盲穴を設け、前記導光部材の側面において前記光源と対向する部分の両側に反射部を設けたものにおいて、前記光源としてサイド発光型LEDを用いたことを特徴とする。
【0023】上記の課題を解決するためにその第15の手段として本発明は、液晶パネルと該液晶パネルの背後に設けられた前記第14の手段に係る面状光源ユニットと、これらを動作させるための回路を搭載したロジック基板を、前記面状光源ユニットの背後に備えた液晶表示装置において、前記ロジック基板上に前記サイド発光型LEDを実装したことを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に、図面に基づいて本発明の一実施の形態を説明する。図1は本実施の形態に係る面状光源ユニットを液晶表示装置の要部として示す斜視図であり、図2は図1に示す装置を面状光源ユニットの中央に沿って切断したときの断面図である。ここで図1においては、液晶パネルの表示は便宜上省略してある。図1および図2において、10は面状光源ユニットであり、導光部材1と光源であるLED2および反射板3により構成されている。図2に示す7は液晶パネルである。
【0025】導光部材1は光学プラスチック材料等の透光材よりなり、四辺形の平面形状の平板部分11と、該平板部分11の一方の端部から主面に対し略垂直方向に折れ曲がって接続する略逆三角形(又は逆台形)の板状の延出部分12を有している。前記平板部分11はその上面は滑らか出光面11bとなっており、出光面11bに対向する平板部下面11aは、その表面に複数の微小なシボ又は複数個の半球状ドットのくぼみ等を有する光拡散面となっている。前記延出部分12の三角形の頂点部分には面取り部12cが設けられ、この面取り部12cには円弧状の逃げ部をなす入射部5が設けられている。2はLEDであり、回路基板4(又はロジック基板、以下同様)に直接に実装されて保持され、LED2の発光がなされる先端部2aは入射部5の逃げ部内に配置されている。前記回路基板4には図示しない駆動回路が実装され、プリント配線4bによりLED2と導通している。
【0026】前記延出部分12には、光屈折及び光反射する機能を有する略逆三角形の平面形状を有する貫通穴8がLED2の略直上に設けられている。そして貫通穴8の形状はLED2に対向する三角形の頂点にあたる部分(p1〜p2間)は丸められた曲面をなす先端曲面8bであり、その先端曲面8bの両側に反射側面8aが設けられている。反射側面8aは放物面とすることができ、この場合は、放物面の焦点から出た光は放物面に当たると全反射により、放物面の軸線に平行な光となる。従って、LED2を左右の反射側面8aの共通の焦点の近傍に配置することにより、これら反射側面8aを反射した光を左右に振り分けることができる。前記貫通穴8には、前記先端曲面8bと対向して平面状の底辺側面8cが設けられている。
【0027】前記延出部分12において、前記入射部5の設けられた面取り部12cの両側の側面12dには厚み方向に平行な複数の円弧溝よりなる反射部6が形成されている。この反射部6の溝は光源のLED2ら遠ざかるほど密に配置させている。なお、本例に示した反射部6は円弧溝よりなるものであるが、この代わりに乱反射を起こす粗面等を部分的又は全体的に側面に形成することにより、反射部としてもよい。
【0028】前記平板部分11と延出部分12が接続する折曲げのラインに沿って、平板部分11の主面に対し略45度程度の傾角をなす反射面13が設けられている。図1に示す実施の形態においては、導光部材1は前記平板部分11と延出部分12を一体として射出成形等により形成されるのであるが、これらを別々に形成した後、互いに接合して導光部材1を形成してもよい。
【0029】前記平板部分11の前記平板部下面11aに接近して白色シート等の反射板3が配設されている。反射板3により、出射部下面11aから外部に漏れて出射した光を反射させ、前記光出射部11に再び入射ささせることは従来技術と同様である。この反射板3の代わりに銀蒸着膜等を前記平板部下面11aに付着させても同様の効果が得られる。又、図示は省略するが、必要に応じて、前記円弧溝よりなる反射部6が形成されている側面12dもしくはその他の側面に対向又は接触して、反射シートや銀蒸着等による反射部材を設けることもできる。上記した逆三角形の貫通穴8以外に、その左右の所望の位置に図示しない複数個の貫通穴又は盲穴を形成し、自由に光の放射方向を調整することができる。なお、本実施の形態に用いるLED2はR、G、Bのいずれか1色のLEDであってもよいし、又、白色LEDであってもよい。
【0030】以上の構成により、本実施の形態に係る面状光源ユニットの作用につき説明する。前記回路基板4上の図示しない駆動回路からプリント配線4bを介してLED2に駆動電圧が加えられると、LED2が発光する。発光によりLED2から射出する光は入射部5から導光部材1の延出部分12に入り、貫通穴8の前記先端曲面8bに入射した光は、当該曲面を屈折により通過した後、貫通穴8内を通過し、反対側の底辺側面8cを屈折により通過して再び導光部材1内に入った後、反射面13に達して全反射により略90度方向を変えて平板部分11に入り、出光面11bで全反射、これと対向する平板部下面11aの光拡散面で全反射又は乱反射されて最終的には出光面11bから照明光9として外部に射出する。ここで、先端曲面8bに対する光の入射角は最大の場合でも、導光部材1の(空気に対する)臨界角θcより小となるように先端曲面の位置および寸法が設定されている。
【0031】貫通穴8の前記先端曲面8bの両側の反射側面8aに入射した光は当該側面において全反射されて左右に振り分けられ、前記円弧溝よりなる反射部6により反射された後、反射面13に達して全反射により略90度方向を変えて平板部分11に入り、その後は上記と同様の原理により最終的には出光面11bから照明光9として外部に射出する。ここで、反射側面8aに対する光の入射角は最小の場合でも、導光部材1の(空気に対する)臨界角θcより大となるように反射側面8aの寸法、形状が設定されている。なお、反射部6に入射する光の輝度は立体角の関係でLEDから遠ざかるほど低下する傾向にある。しかし、前記のように、反射部6の複数の溝の密度はLED2から遠ざかるほど密となっているので反射部6から導光部材1内に反射される光の輝度はその左右の端部近傍においても低下しないように設計されている。
【0032】LED2から射出し入射部5から入射した光のうち貫通穴8から外れてその両側に入射した光は直接に前記反射面13に達し、ここで全反射により略90度方向を変えて平板部分11に入り、その後は上記と同様の原理により最終的には出光面11bから照明光9として外部に射出する。このようにして、LED2から入射部5を経て導光部材1の光路変換部分12に入射した光は上記の3種類のルートを経て出光面11bから射出して全体としての照明光となるのであるが、各ルートによる照明光に関しては、それぞれ次のような特性がある。
【0033】すなわち、先端曲面8bを通過する光を第1のルートの光、反射側面8aで反射された光を第2のルートの光、貫通穴8から外れてその両側に入射した光を第3のルートの光とするならば、第1のルートの光による出光面11bからの照明光9の輝度は出光面11bの中央部で大きく、両側部で小さい。第2のルートの光による出光面11bからの照明光9の輝度は出光面11の中央部で小さく、両側部で大きい。第3のルートの光による出光面11bからの照明光9の輝度は出光面11bの中央部で小さく、両側部で大きい。そこで、前記第2および第3のルートの光の量に対し第1のルートの光の量の割合を適切に選定することにより、互いにその輝度の特性を補完し合うようにすることにより、出光面11b全体における照明光の輝度を均一又は略均一のものとすることができる。図2において7は液晶パネルであり、導光部材1の前記平板部分11の出光面11bに対向して配設され、輝度の均一な前記照明光9が入射することにより液晶パネル7の均一な明るさの照明がなされる。
【0034】このような輝度のバランスは、例えば、前記貫通穴8の先端曲面8bと反射側面8aの寸法比率および、前記側面12dと貫通穴8の距離を適切に選択することにより達成することができる。又、この際、照明光の輝度の均一化のために平板部下面11aの光拡散面のシボの粗さを変えたり、半球状ドットのくぼみの形状、密度を場所により変えたりすることは従来技術と同様である。
【0035】このように、本実施の形態によれば、光源として1個のLED2により液晶パネル7の均一な明るさの照明が可能となる。そして、更に、本実施の形態においては、上記のように面状光源ユニットの光源としてのLED2は、図8に示した従来例の場合と異なり、LED基板等の保持部品、FPC等の仲介手段を用いることなく、回路基板4に表面実装により簡単に取付けて、駆動回路との導通をとることができる。すなわち、従来よりもLEDの個数が低減され、配線の部品も低減され、組立工数も低減される。よって、従来よりも、消費電力および製造コストが大幅に低減される。
【0036】以下に、図面に基づいて本発明の他の一つ実施の形態を説明する。本実施の形態は図1に示した面状光源ユニットの変型例に関するものである。図3は本実施の形態に係る面状光源ユニットの構成を示す斜視図である。10は面状光源ユニットであり、導光部材1と光源であるLED2および反射板3により構成されている。導光部材1は、光学プラスチック材料等の透光材よりなり、基本部分20とこれに接続して下方に延出する光導入部分30とよりなる。基本部分20は平板状であり、平面形状が四辺形の出光部分21と、平面形状が逆台形形状の光路変換部分22とよりなる。前記出光部分21はその上面は滑らか出光面21bとなっており、出光面21bに対向する出光部下面21aは、その表面に複数の微小なシボ又は複数個の半球状ドットのくぼみ等を有する光拡散面となっている。前記出光部分21の出光部下面21aに接近して図1に示したのと同様の反射板3が配設されている。
【0037】前記光路変換部分22には、逆台形の短い下辺に対向して、図1に示したのと同様の略逆三角形の貫通穴8が設けられている。逆台形の斜辺に相当する斜辺側面22dには図1に示したのと同様の厚み方向に平行な複数の円弧状の溝よりなる反射部6が設けられている。前記光導入部分30は前記光路変換部分22の逆台形の短い下辺に接続して下方に略垂直に折れ曲がって延出された舌状の部分である。この光導入部分30の下端面30cには円弧状の逃げ部をなす入射部5が設けられている。前記基本部分20と光導入部分30が接続する折曲げのライン(前記光路変換部分22の逆台形の短い下辺に相当する部分)に沿って、基本部分20の主面に対し略45度程度の傾角をなす反射面13が設けられている。
【0038】図3に示す実施の形態においては、導光部材1は前記基本部分20と光導入部分30は一体として射出成形等により形成される。4は回路基板であり、回路基板4に表面実装されたLED2の先端部2aは前記入射部5内に配されている。
【0039】以上の構成により、本実施の形態に係る面状光源ユニットの作用につき説明する。回路基板4上の図示しない駆動回路からプリント配線4bを介してLED2に駆動電圧が加えられると、LED2が発光する。発光によりLED2から射出する光は前記入射部5から光導入部分30に入り、前記反射面13において全反射され、略90度方向を変えて、前記光路変換部分22に入射する。このようにして光路変換部分22に入射した光のうち貫通穴8の前記先端曲面8bに入射した光は、当該曲面を屈折により通過した後、貫通穴8内を通過し、反対側の底辺側面8cを屈折により通過して、再び導光部材1内に入った後、出光部分21に達し、出光面21bで全反射、、これと対向する出光部下面21aで全反射又は乱反射されて最終的には出光面21bから照明光9として外部に射出する。
【0040】光路変換部分22に入射した光のうち貫通穴8の前記先端曲面8bの両側の反射側面8aに入射した光は当該側面において全反射されて左右に振り分けられ、前記円弧溝よりなる反射部6により反射された後、出光部分21に達し、その後は上記と同様の原理により最終的には出光面21bから照明光9として外部に射出する。光路変換部分22に入射した光のうち貫通穴8から外れてその両側に入射した光は直接に出光部分に達し、その後は上記と同様の原理により最終的には出光面21bから照明光9として外部に射出する。上記の3種類の各ルートによる出射光に関しては、それぞれ図1の場合と同様の輝度の特性を有する。そして、本実施の形態においても、すでに説明したのと同様の原理と方法により、出光面21b全体における総和的な照明光9の輝度を均一又は略均一のものとすることができる。なお、本実施の形態においても、上記のようにLED2がLED基板、FPC等の仲介なしに直接回路基板4に実装されるので、部品点数、組立工数が低減される。
【0041】以下に、図面に基づいて本発明の他の一つ実施の形態を説明する。本実施の形態は図3に示した面状光源ユニットの変型例に関するものである。図4は本実施の形態に係る面状光源ユニットの構成を示す斜視図である。10は面状光源ユニットであり、導光部材1と光源であるLED2および反射板3により構成されている。導光部材1は、図3の導光部材1から下方への延出部分である光導入部分30を省き、基本部分20のみからなっていると考えてよい。光路変換部分22の逆台形の短い下辺に相当する部分に沿って、主面に対し略45度程度傾斜する反射面13が設けられている。LED2は回路基板4の上において、前記反射面13の下方であって前記光路変換部分22とと近接、対向する位置に表面実装により取り付けられ配置されている。その他の構成については図3に示した面状光源ユニットと同様である。
【0042】以上の構成により、本実施の形態に係る面状光源ユニットの作用につき説明する。下方より光路変換部分22に入射したLED2の発光は、反射面13において全反射により略90度方向を変換し、以後図3に示した説明した面状光源ユニットと同様の作用により、出光面21bより均一な照明光9を出射する。このようにして、本実施の形態に係る面状光源も図3に示したものと同様の効果を有する。
【0043】以下に、図面に基づいて本発明の他の一つ実施の形態を説明する。本実施の形態は図4に示した面状光源ユニットの変型例に関するものである。図5は本実施の形態に係る面状光源ユニットの構成を示す斜視図である。10は面状光源ユニットであり、導光部材1と光源であるLED2および反射シート23により構成されている。導光部材1は、図4の導光部材1から反射面13を省き、光路変換部分22の逆台形の短い下辺に相当する側面22cに円弧状の逃げ部である入射部5を設けたものである。LED2はサイド発光型のLEDであり、その一方の側面2cが入射部5に対向するように配置されて、回路基板4に実装され、主として前記側面2cより入射部5に対しサイド発光がなされる。なお、本実施の形態においては図3の反射板3の代わりに薄い反射シート23が出光部下面21aに張り付けられている。
【0044】以上の構成により、本実施の形態に係る面状光源ユニットの作用につき説明する。LED2の発光はサイド発光により入射部5を経てそのまま光路変換部分22に入射し、その後は、すでに説明したのと同様の原理により、出光面21b全体における照明のための出射光9の輝度を均一又は略均一のものとすることができる。このようにして、本実施の形態も図3又は図4に示した実施の形態と同様の効果を有する。
【0045】以上に説明した本発明の種々の実施の形態においては、光源としてのLEDは1個のものであったが、本発明はこれに限らず、光源としてR、G、Bの計3個のLEDを用いることもできる。図6はこの場合のR、G、BのLEDの配置を示す断面図であり、(a)は図1に示す面状光源ユニットに対応する配置を示す図であり、(b)は図4に示す面状光源ユニットに対応する配置を示す図であり、それぞれ導光部材1の中央を通る断面図である。図1に示す面状光源ユニットを用いる場合には6(a)に示すようにR、G、BのLEDである2r、2g、2bは回路基板4上において導光部材1の延出部分12の入射部5に対向する位置において、延出部分12の厚み方向に平行な方向に一列に配置されている。このような配置により、R、G、BのLEDである2r、2g、2bのそれぞれの発光が図1に示したLED2の発光と同様に均一な照明光を生じさせる。よって、均一な明るさの多色照明が可能となる。このような作用は図3に示す面状光源ユニットを用いる場合にも同様である。
【0046】図4に示す面状光源ユニットを用いる場合には図6(b)に示すようにR、G、BのLEDである2r、2g、2bは回路基板4上において、光路変換部分22に設けられた反射面13の中央部の下方で光路変換部分22の下面と近接、対向する位置において、反射面13の長手方向と直交する方向(反射面13により入射光の方向が変換される方向)に一列に並んで配置される。この場合は、2r、2g、2bのそれぞれの発光が図4に示したLED2の発光と同様に均一な照明光を生じ、均一な明るさの多色照明が可能となる。
【0047】以上に説明した本発明の実施の形態においては、面状光源ユニットの導光部材(1)に入射光を屈折および反射させる貫通穴(8)が設けられていた。しかし本発明はこれに代わり、同様の作用をなす盲穴を用いることもできる。図7はかかる盲穴の構造を示す図であり、(a)は上面図、(b)は(a)のAーA断面図を示す。図7において14は導光部材1に設けた盲穴であり、平面形状は入射光の方向に対し尖った先端を有する逆三角形であり、14aは入射光に対向する盲穴3の反射側面であり、放物面とすることができる。1cは盲穴14の下のバイパス部である。このような構造の盲穴14およびバイパス部1cの部分に入射光が入ってきたとき、盲穴14に関しては前記反射側面に入射した光が全反射により左右に振り分けられ、盲穴14から下に外れてその下のバイパス部1cに入射した光は、直接に又は界面での反射を経てこの部分を通過し、導光部材1における盲穴14の背後の部分に入ることになる。このようにして、盲穴14は結局、図1、図3、図4、および図5に示した貫通穴8と同様の作用をなす。
【0048】
【発明の効果】以上に述べたように本発明によれば、エッジライト方式の面状光源ユニットにおいて光源として点光源に近い1個又は少ない個数のLEDを用い、均一な面状の光束を出射することができるようにするとともに、LEDを回路基板に配置できるような構成とすることにより、LEDの配線のための部品点数および組立工数を低減することができる。これにより、照明光が均一であり、製造コストおよび消費電力の低減がなされた面状光源ユニットを提供することが可能となる。
【出願人】 【識別番号】000131430
【氏名又は名称】株式会社シチズン電子
【出願日】 平成11年8月30日(1999.8.30)
【代理人】 【識別番号】100085280
【弁理士】
【氏名又は名称】高宗 寛暁
【公開番号】 特開2001−67919(P2001−67919A)
【公開日】 平成13年3月16日(2001.3.16)
【出願番号】 特願平11−244115