| 【発明の名称】 |
面発光装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】帖佐 佳彦
【氏名】山口 和也
【氏名】竹迫 幸一
【氏名】井上 登美男
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| 【要約】 |
【課題】液晶表示パネル等のバックライトとして利用する面発光装置において、高輝度で全面に亘って一様な明るさの発光が得られるようにすること。
【解決手段】配線基板等の導通材に導通させた半導体発光装置2の発光素子4からの光を導光板1の縁部の端面から取り入れて全面を発光面とする面発光装置であって、導光板1には、発光面と反対側の面に形成され発光素子4からの光を発光面側に反射させる散乱反射層1aと、縁部の端面に切り欠き形成されたノッチ14とを備え、半導体発光装置2には、ノッチ14の中に没入され発光素子4からの光の導光板1内での輝度分布を一様化する配光ヘッド6を備える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 配線基板等の導通材に導通させた半導体発光装置と、前記半導体発光装置の発光素子からの光を取り入れてほぼ全面を発光面とする導光板とを含む面発光装置であって、前記導光板には、前記発光面と反対側の面に形成され前記発光素子からの光を前記発光面側に反射させる散乱反射層と、前記半導体発光装置の少なくとも発光面を含んでこれを内包する収納部とを備え、前記半導体発光装置には、前記収納部の中に没入され前記発光素子からの光の前記導光板内での輝度分布を一様化する配光ヘッドを備えたことを特徴とする面発光装置。 【請求項2】 前記収納部は、前記導光板の縁部の端面に切り欠き形成され前記半導体発光装置を差し込み可能なノッチであることを特徴とする請求項1記載の面発光装置。 【請求項3】 前記収納部は、前記導光板の一部に部分的に形成され前記半導体発光装置を差し込み可能な開口または凹部であることを特徴とする請求項1記載の面発光装置。 【請求項4】 前記収納部の両側に発光方向へ向けて傾斜させた発光側反射端面を前記導光板の全幅に形成したことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の面発光装置。 【請求項5】 前記半導体発光装置は、半導体を利用したフリップチップ型の発光素子と前記発光素子を導通搭載したサブマウント素子とを備え、前記配光ヘッドは、前記サブマウント素子を導通固定するとともに前記配線基板等の導通材に導通接続される電極構造を備えたことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の面発光装置。 【請求項6】 前記配光ヘッドと前記導光板のノッチまたは開口の少なくとも内表面との間に、透明の樹脂または接着剤を素材とする光透過充填剤を充填したことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の面発光装置。 【請求項7】 前記配光ヘッドは、前記発光素子を包含する光透過性のコアと、前記コアの表面であって少なくとも前記ノッチの内表面に臨む位置に形成した光非透過性のシールド材とを備え、前記シールド材には輝度分布を設定するための光透過部パターンを形成したことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の面発光装置。 【請求項8】 前記シールド材の光透過部パターンは、光非透過性の金属薄膜の蒸着法またはスパッタ法によるマスクパターンにより形成したことを特徴とする請求項7記載の面発光装置。 【請求項9】 前記コアは、透明のガラスまたは合成樹脂としたことを特徴とする請求項7または8記載の面発光装置。 【請求項10】 前記シールド材の光透過部パターンは、前記発光素子との間の距離が大きくなるにつれて光透過面積を大きくしたことを特徴とする請求項7から9のいずれかに記載の面発光装置。 【請求項11】 前記光透過部パターンは、千鳥状の配列として前記シールド材に開けた透過孔としたことを特徴とする請求項10記載の面発光装置。 【請求項12】 前記配光ヘッドのコアには、前記発光素子の主光取り出し面からの光の一部をその発光方向とほぼ直交する向きに反射させるプリズムを備え、前記プリズムからの反射光を前記コアの端面から放出可能としたことを特徴とする請求項7から11のいずれかに記載の面発光装置。 【請求項13】 前記配線基板等の導通材と前記半導体発光装置との間をリードフレームを介して導通させたことを特徴とする請求項1から12のいずれかに記載の面発光装置。 【請求項14】 前記発光素子を、赤,緑,青の組合せとし、これらの発光素子を前記導光板の肉厚方向に並ぶ関係として前記導通材に配列したことを特徴とする請求項1から13のいずれかに記載の面発光装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば携帯電話等の液晶表示部用のバックライトとして利用できる面発光装置に関する。 【0002】 【従来の技術】携帯電話等の表示部には小型で消費電力も小さい液晶ディスプレイが広く利用されている。この液晶ディスプレイは、液晶パネルを表示面側に向けた姿勢として配置されるもので、暗い場所でも文字や画像等が見えるようにバックライトを備えるものが多い。 【0003】携帯電話の液晶表示部は単色に光らせた液晶としたものが一般的であり、表示面の面輝度を高くすることよりもむしろ表示面の全体に明暗の差がないように一様に発光させることが必要である。このことから、従来の携帯電話の分野では、光源として表面実装型の発光ダイオードを複数個備えるとともに液晶パネルに一様に光を配光させるための導光板が組み込まれる。図12に導光板を備えるバックライト構造の概略を示す。 【0004】図12の(a)に示すように、従来のバックライト構造は、プリント配線基板51の上方に透明のアクリル板を利用した導光板52を配置するとともにその上に液晶を封入した液晶表示パネル53を備え、プリント配線基板51に搭載した表面実装型の発光ダイオード(以下、「LED」と記す)54を光源として備えるというものである。このようなアセンブリでは、LED54は導光板52の外であって且つ下に位置しているので、LED54からの光をハウジング55の内面で反射させるようにし、導光板52の側面から光が取り入れられる。そして、取り入れられた光は導光板52の全体に拡散し、液晶表示パネル53に対するバックライトの機能を果たす。なお、LED54は図示の例のように導光板52の右辺に沿って2個配置したり、高輝度化のためにそれ以上の個数としたものが一般的である。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】このようなバックライト用の光源として用いられるLED54は、旧来ではGaPを利用した緑色発光のものが主であったが、最近ではGaN系化合物半導体を利用して高輝度化を達成した青色や緑色の発光のものに代わる傾向にある。このような高輝度のLED54を用いれば、LED54自身の個数も減らすことができるほか、液晶表示パネル53の画面も明るくなり表示が見やすい製品の製造が期待される。 【0006】ところが、LED54の輝度が高くなるほど、LED54に近い部分だけが鮮やかに発光するため、液晶表示パネル53の画面は図12の(b)に示す破線の領域がその他の部分よりも明るくなりやすい。このため、単色に光らせた発光の液晶表示の重要な条件としての液晶表示パネル53の画面全体の均一な明るさ(輝度)が得られず、鮮明な表示もできなくなる。 【0007】なお、明るさの差をなくすためには、LED54の個数を増やせばある程度の効果があるとされているが、GaN系化合物半導体はかなり高価であり、コスト高となる。また、LED54の占有面積も増えるので、小型化への対応もできず、実用性はきわめて乏しい。 【0008】また、LED54から放出された光はハウジング55の内面で反射されてから導光板52の側面から入射するので、間接光成分が多くなり、LED54からの発光の利用効率も低下してしまう。 【0009】このように、従来のバックライト構造に用いる面発光装置では、光源として利用するLEDが高輝度になるほど一様な明るさの面発光が得られないほか、LEDが本来持つ発光光量に対して光の利用効率が低いという問題がある。 【0010】本発明は、液晶表示パネル等のバックライトとして利用する面発光装置において、高輝度で全面に亘って一様な明るさの発光が得られるようにすることを解決課題とする。 【0011】 【課題を解決するための手段】本発明は、配線基板等の導通材に導通させた半導体発光装置と、前記半導体発光装置の発光素子からの光を取り入れてほぼ全面を発光面とする導光板とを含む面発光装置であって、前記導光板には、前記発光面と反対側の面に形成され前記発光素子からの光を前記発光面側に反射させる散乱反射層と、前記半導体発光装置の少なくとも発光面を含んでこれを内包する収納部とを備え、前記半導体発光装置には、前記収納部の中に没入され前記発光素子からの光の前記導光板内での輝度分布を一様化する配光ヘッドを備えたことを特徴とする。 【0012】 【発明の実施の形態】請求項1記載の発明は、配線基板等の導通材に導通させた半導体発光装置と、前記半導体発光装置の発光素子からの光を取り入れてほぼ全面を発光面とする導光板とを含む面発光装置であって、前記導光板には、前記発光面と反対側の面に形成され前記発光素子からの光を前記発光面側に反射させる散乱反射層と、前記半導体発光装置の少なくとも発光面を含んでこれを内包する収納部とを備え、前記半導体発光装置には、前記収納部の中に没入され前記発光素子からの光の前記導光板内での輝度分布を一様化する配光ヘッドを備えたことを特徴とする面発光装置であり、発光素子からの光を配光ヘッドにより最適な輝度分布として導光板の中に入射させるので、導光板の全体の発光面から均一な明るさの発光が得られると同時に光の利用効率も向上させるという作用を有する。 【0013】請求項2記載の発明は、前記収納部は、前記導光板の縁部の端面に切り欠き形成され前記半導体発光装置を差し込み可能なノッチであることを特徴とする請求項1記載の面発光装置であり、導光板の全体の発光面から均一な明るさの発光が得られると同時に光の利用効率も向上させるという作用を有する。 【0014】請求項3記載の発明は、前記収納部は、前記導光板の一部に部分的に形成され前記半導体発光装置を差し込み可能な開口または凹部であることを特徴とする請求項1記載の面発光装置であり、導光板の全体の発光面から均一な明るさの発光が得られると同時に光の利用効率も向上させるという作用を有する。 【0015】請求項4記載の発明は、前記収納部の両側に発光方向へ向けて傾斜させた発光側反射端面を前記導光板に形成したことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の面発光装置であり、導光板の全体をより均一化した光量分布に設定できるという作用を有する。 【0016】請求項5記載の発明は、前記半導体発光装置は、半導体を利用したフリップチップ型の発光素子と前記発光素子を導通搭載したサブマウント素子とを備え、前記配光ヘッドは、前記サブマウント素子を導通固定するとともに前記配線基板等の導通材に導通接続される電極構造を備えてなる請求項1から4のいずれかに記載の面発光装置であり、電気的接続に金属細線を必要としないので、小型化が可能となり生産性も向上させるという作用を有する。 【0017】請求項6記載の発明は、前記配光ヘッドと前記導光板のノッチの内表面との間に、透明の樹脂または接着剤を素材とする光透過充填剤を充填してなる請求項1から5のいずれかに記載の面発光装置であり、空気層を介さずに発光素子からの光を導光板に入射させるので、発光素子からの光の利用効率を向上させるという作用を有する。 【0018】請求項7記載の発明は、前記配光ヘッドは、前記発光素子を包含する光透過性のコアと、前記コアの表面であって少なくとも前記ノッチの内表面に臨む位置に形成した光非透過性のシールド材とを備え、前記シールド材には輝度分布を設定するための光透過部パターンを形成してなる請求項1から6のいずれかに記載の面発光装置であり、容易に所望の輝度分布が得られるという作用を有する。 【0019】請求項8記載の発明は、前記シールド材の光透過部パターンは、光非透過性の金属薄膜の蒸着法またはスパッタ法によるマスクパターンにより形成してなる請求項7に記載の面発光装置であり、容易に所望の輝度分布が得られるという作用を有する。 【0020】請求項9記載の発明は、前記コアは、透明のガラスまたは合成樹脂としてなる請求項7または8記載の面発光装置であり、安価で量産性に優れた配光ヘッドの作成ができるという作用を有する。 【0021】請求項10記載の発明は、前記シールド材の光透過部パターンは、前記発光素子との間の距離が大きくなるにつれて光透過面積を大きくしてなる請求項7から9のいずれかに記載の面発光装置であり、発光素子から発する光の輝度分布の均一化が容易になるという作用を有する。 【0022】請求項11記載の発明は、前記光透過部パターンは、千鳥状の配列として前記シールド材に開けた透過孔としてなる請求項10記載の面発光装置であり、線ムラを防止でき輝度の均一化を更に向上させるという作用を有する。 【0023】請求項12記載の発明は、前記配光ヘッドのコアには、前記発光素子の主光取り出し面からの光の一部をその発光方向とほぼ直交する向きに反射させるプリズムを備え、前記プリズムからの反射光を前記コアの端面から放出可能としてなる請求項7から11のいずれかに記載の面発光装置であり、発光素子から発する光の利用効率を向上させるという作用を有する。 【0024】請求項13記載の発明は、前記配線基板等の導通材と前記発光素子との間をリードフレームを介して導通させてなる請求項1から12のいずれかに記載の面発光装置であり、発光素子の発熱をリードフレームによる熱伝導で放熱できるという作用を有する。 【0025】請求項14記載の発明は、前記発光素子を、赤,緑,青の組合せとし、これらの発光素子を前記導光板の肉厚方向に並ぶ関係として前記導通材に配列してなる請求項1から13のいずれかに記載の面発光装置であり、白色発光を含む多色発光に対応できるという作用を有する。 【0026】以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。 【0027】図1は本発明の面発光装置の一実施の形態を示す概略であって、(a)は切欠正面図、(b)は右側面図、(c)は要部の正面図である。 【0028】図1に示すように、本発明の面発光装置は、導光板1とその下端側の中央に配置した半導体発光装置2との組合せであり、半導体発光装置2を導通搭載するプリント配線基板3からの通電によって半導体発光装置2を発光させる。なお、本実施の形態による面発光装置は、後述する例で示すように、導光板1を液晶表示パネルの裏面に配置してバックライトとして利用できる構成としたものである。 【0029】導光板1は、たとえばアクリル樹脂によって一様な肉厚として形成された透明の板であり、裏面側には半導体発光装置2から取り込まれた光の一部を表面側に反射する散乱反射層1aを形成するとともに、下端の中央には半導体発光装置2を組み込むためのノッチ14を設けたものである。散乱反射層1aは、図1の(b)において拡大して示すように、たとえば微小な凸パターンとしたものである。また、ノッチ14は導光板1の幅方向の中心線に対して線対称となるように長方形状に切り欠いたもので、このノッチ14の左右の下端面は斜め上がりの発光側反射端面1c,1dとして形成されている。 【0030】図2は半導体発光装置2の詳細であって、(a)は導通用の基板とともに示す切欠正面図、(b)は(a)のA−A線矢視から見た切欠側面図である。また、図3の(a)及び(b)にそれぞれ半導体発光装置2の平面図及び底面図を示す。 【0031】半導体発光装置2は発光素子4と、これを搭載するサブマウント素子5、配光ヘッド6とから構成されたものである。 【0032】発光素子4はたとえばGaN系化合物半導体を利用した青色発光のもので、透明のサファイアを利用した基板4aにGaNのn型層及びp型層を積層形成し、これらの層のそれぞれの表面にn側電極4b及びp側電極4cを形成したものである。そして、発光素子4はフリップチップ型としてアセンブリされ、基板4a側を主光取り出し面としてサブマウント素子5に実装されている。 【0033】サブマウント素子5は、たとえばシリコンウエハーから形成されたシリコン基板5aの表面にn電極5bとp電極5cとをそれぞれ形成したものである。このサブマウント素子5には、発光素子4のn側電極4bをp電極5cに及びp側電極4cをn電極5bにそれぞれバンプ電極7a,7bによって導通させて、発光素子4が搭載固定される。なお、バンプ電極7a,7bに代えて、導電性接着剤を用いてもよい。 【0034】配光ヘッド6は、直方体状の透明のガラスを利用したコア6aと、左右の側面及び長辺方向の下端側を除いてコア6aを被覆するシールド材6bと、コア6aの底面に貼り付けた2枚の電極6c,6dとから構成されたものである。コア6aは底面の中央部に円弧状に切欠した窪み6eを形成したもので、この窪み6eの中に発光素子4を埋没させる。また、電極6c,6dはアルミニュウムの薄膜を用いたもので、図2の(b)の切欠側面図に示すように、コア6aの長辺方向の中間で区分けして形成されている。そして、サブマウント素子5のn電極5bを一方の電極6c及びp電極5cを他方の電極6dに対応させ、それぞれ2個ずつのバンプ電極8a,8bによってサブマウント素子5と配光ヘッド6とを一体に連結する。なお、バンプ電極8a,8bに代えて、導電性接着剤を用いてもよく、またシールド材6bはコア6aの長辺方向の側面の全体に被さるように形成してもよい。 【0035】シールド材6bは電極6c,6dと同様にアルミニュウムの薄膜層であり、左右の側面と長辺側の両側面の下端部を除いてコア6aを被覆している。そして、図3の(a)の平面図に示すように、コア6aの上面を被覆している部分には発光素子4からの光を通すための透過孔6hを多数開けている。これらの透過孔6hは、アルミニュウムの薄膜をコア6aの表面に積層した後に金属蒸着法またはスパッタ法等のマスクパターンを利用して形成することができ、シールド材6bの長辺方向にみて、中央部では1個、その左右には2個、更にその左右には4個ずつのものを2列配置したパターンとなっている。すなわち、シールド材6bの中央部では透過孔6hの分布数が少なく、端部に向かうに連れて多くなる分布であり、この分布に比例して発光素子4からの光が透過する量も変化する。 【0036】このようなシールド材6bをコア6aに被膜することで、コア6aの長手方向の両端面の全面から図2の(a)の矢印方向に放出される。 【0037】発光素子4をサブマウント素子5に搭載し、このサブマウント素子5を配光ヘッド6に一体化したアセンブリの半導体発光装置2は、図2の(a)に示すようにプリント配線基板3の表面に実装される。このプリント配線基板3はサブマウント素子5を落とし込むための装着孔3aを開けるとともに、導通用の配線パターン(図示せず)を表面に形成したものである。そして、導電性接着剤3bを配光ヘッド6の電極6c,6dと配線パターンとの間に介在させて、配光ヘッド6をプリント配線基板3に導通固定し、これによりプリント配線基板3と発光素子4とを導通させることができる。 【0038】図1に戻って、半導体発光装置2は窪み6eの中に発光素子4を没入させた配光ヘッド6を導光板1のノッチ14の中に差し込んだ状態でアセンブリされる。そして、導光板1の表面側には同図の(b)に示すように、液晶を封入した液晶表示パネル9を配置する。これらの導光板1,半導体発光装置2,液晶表示パネル9に加えてプリント配線基板3は液晶表示装置のハウジング(図示せず)内の所定の位置に配置され、図1に示す位置関係として各部材が固定される。また、配光ヘッド6はノッチ14の内周面との間には適切な大きさのギャップができるようにし、配光ヘッド6の底面を除く面からの光の全てをノッチ14の内周面から導光板1の中に取り込めるようにする。 【0039】以上の構成において、プリント配線基板3からの通電によって発光素子4が発光し、その光は窪み6eから透明ガラス製のコア6aに取り込まれる。コア6aは、図2の(a)で説明したように長手方向の両端面の全面、シールド材6bの透過孔6hを光の放出部とする。両端面からの光は導光板1のノッチ14の左右の側壁面14a,14b側へ向かって導光板1内に入り込む。シールド材6bの透過孔6hからの光はノッチ14の上壁面14cを抜けて導光板1に取り込まれる。また、配光ヘッド6の底面側に抜けようとする光は、アルミニュウムの電極6c,6dで反射される成分となるが、その殆どはコア6aの長手方向の両端面及び透過孔6hから放出される光に合流する。 【0040】このような配光ヘッド6による光の配光性では、発光素子4が位置している部分からの放出光量分布が均一化される。したがって、発光輝度の高い発光素子4を用いるとき、導光板1の中央部分だけが突出して明るくなるようなことはなく、導光板1のほぼ全体に光が拡散される。 【0041】すなわち、配光ヘッド6の中央部では、上面の中央部の分布数が少ない透過孔6hによる光の照射だけである。このため、たとえば発光素子4だけを導光板1に対峙させた場合では、発光素子4に近い部分が高輝度となるのに対し、導光板1の中央部への光の入射量は抑えられるので輝度の突出もない。一方、配光ヘッド6の長手方向の端部では、その端面からのノッチ14の側壁面14a,14bに向かう光と、分布数が多い透過孔6hからの光とが放出される。したがって、発光素子4からの距離が離れていて、その輝度が配光ヘッド6の中央部付近のものに比べて劣っていても、照射量を増やすことで輝度の突出が抑えられた導光板1の中央域の明るさと同じ程度の輝度が得られる。また、ノッチ14の側壁面14a,14bから取り込まれた光はそれぞれ発光側反射端面1c,1dで全反射し、図1の(a)において導光板1の中を上向きに進む。したがって、シールド材6bで被覆されていないコア6aの長手方向の両端面からの照射量の光の成分が導光板1の幅方向の両端部に拡散し、発光素子4から離れている領域部分の輝度も一様化する。 【0042】このように、配光ヘッド6をノッチ14の中に配置することで、1個の発光素子4からの光で導光板1の全体をほぼ均一な明るさとして発光させることができる。したがって、発光素子4が高輝度であっても、導光板1の中央部の下端側だけが突出して明るくなることがなく、導光板1の全面から輝度の高い一様な明るさの発光が得られる。このため、導光板1からの光によって照明される液晶表示パネル9の画面にも明度のばらつきがなく、画面全体を均一な明るさとして表示できる。 【0043】なお、図1の(c)に示すように、導光板1の下端の発光側反射端面1c,1dを微小な階段状とした外形としてもよい。このように微小な階段状の発光側反射端面1c,1dとすれば、半導体発光装置2の側方から出る光は発光方向と直交する面から発光方向に反射されると同時に発光方向と平行な面からの反射光の成分も加わるので、導光板1の全体の光量分布を均一にできる。 【0044】図4は別の例を示す面発光装置の正面図であり、これはサブマウント素子を備えずに発光素子をプリント配線基板の表面に直に実装したものである。なお、先に説明したものと同じ構成部材については共通の符号で指示し、その詳細な説明は省略する。 【0045】発光素子4は基板4aをプリント配線基板10にたとえば絶縁性の接着剤によって搭載固定され、n側及びp側の電極4b,4cとプリント配線基板10の配線パターン(図示せず)との間をワイヤ10a,10bによってボンディングしている。そして、この発光素子4を窪み6eに没入させた状態として配光ヘッド6がプリント配線基板10に搭載され、接着剤(図示せず)によって固定される。なお、配光ヘッド6は先の例とは異なり、その底面には電極6c,6dはなく絶縁性のコア6aが直にプリント配線基板10の上に搭載される。 【0046】ここで、図1に示した例では、配光ヘッド6はノッチ14の中に差し込まれるだけで、側壁面14a,14b及び上壁面14cとの間にギャップがあるままとした。これに対し、図示の例では配光ヘッド6の表面周りのギャップを透明の樹脂または接着剤等の光が透過する光透過充填剤11により封止する。 【0047】図4の構成においても、通電によって発光素子4が発光すると、配光ヘッド6によって導光板1の全体を高輝度で一様な明るさで発光させることができる。そして、ノッチ14から取り込まれる光は、配光ヘッド6の周りとノッチ14の内周との間に充填した光透過充填剤11を抜けるので、空気層のギャップがある場合に比べると、発光素子4からの発光の利用効率が上がる。したがって、導光板1をより一層明るく発光させることができ、1個の発光素子4でも液晶表示パネルのバックライト用として十分な機能が果たせる。 【0048】図5は発光素子への導通接続の部材としてリードフレームを用いる場合の概略側面図である。 【0049】携帯電話の本体内に配置されたプリント配線基板12の配線パターンにリードフレーム12aの基端を導通させて固定するとともに、先端側を発光素子4に導通させている。 【0050】このようにリードフレーム12aを用いるものでは、発光素子4が発光しているときの発熱がリードフレーム12aからプリント配線基板12側へ熱伝達される。したがって、発光素子4からの放熱が促され、その発光性能の低下を防ぐことができ、導光板1の高輝度の発光が維持される。 【0051】図6は導光板1の下端側に開口を設けてこの開口の中に半導体発光装置2を組み込んだ例を示す概略正面図、図7はプリント配線基板との導通構造を示す切欠側面図である。なお、先の例と同じ構成部材については共通の符号で指示し、その詳細な説明は省略する。 【0052】導光板1の下端側には、プリント配線基板12にリードフレーム12aによって導通固定された半導体発光装置2を組み込める程度の大きさの長方形状の開口1eを設ける。そして、図4及び図5で示したものと同様に、配光ヘッド6のコア6aの左右の端面が開口1eの長手方向の両面を向く姿勢とする。 【0053】このように開口1eに半導体発光装置2を組み込む場合でも、先の図1及び図4の例と同様に導光板1の全体から均一な光量の光を放出できる。また、半導体発光装置2の下方に導光板1の外郭面が位置するので、この部分も含めて反射面とすることができ、輝度の向上も図られる。そして、半導体発光装置2及びその導通構造部分が導光板1の外からはみ出さないので、全体の嵩を小さくできるとともに半導体発光装置2の保護も可能となる。 【0054】図8は導光板1に設ける収納部を導光板1の底面側から凹ませて設けた凹部とした例であり、同図の(a)はプリント配線基板との導通構造とともに示す要部の切欠側面図、(b)は半導体発光装置の組み込み部分の拡大断面図、(c)は(b)のA−A線矢視断面図、(d)は半導体発光装置とリードフレームとの接続を示す概略斜視図である。なお、導通構造は図4〜図7に示したものと同様であり、同じ構成部材については共通の符号で指示し詳細な説明は省略する。 【0055】導光板1の底面であって外郭縁に偏った位置に凹部1fが設けられ、図2に示した発光素子4とサブマウント素子5とから構成された半導体発光装置2を装着した配光ヘッド6がこの凹部1fの中に収納されている。一方、プリント配線基板12から立ち上げた2本のリードフレーム12aが、図2で説明した配光ヘッド6の電極6c,6dに接合されている。 【0056】このようなプリント配線基板12との導通構造によって半導体発光装置2に通電することによって、凹部1fから光を導光板1の全体に拡散させて一様に発光させることができる。 【0057】図9の(a)及び(b)はフレキシブル基板による導通構造の概略図、(c)及び(d)は接点金具を利用する導通構造の概略図であり、図8に示したように凹部1fの中に半導体発光装置2を収納した例である。 【0058】図9の(a)は、凹部1fの中に収納した半導体発光装置2に対し、プリント配線基板12から延ばしたフレキシブル基板12bを導通接続した例である。このフレキシブル基板12bは、図8の(c)及び(d)に示した配光ヘッド6の電極6c,6dに導通するように配線パターンを接続末端に形成したものである。このように、フレキシブル基板12bを利用する導通構造では、プリント配線基板12からの振動や衝撃があってもフレキシブル基板12bの弾性によって導光板1への伝達が緩和され、耐久性を向上させることができる。 【0059】図9の(b)は半導体発光装置2へのフレキシブル基板12bに加えて液晶表示パネル9に導通する液晶駆動用のフレキシブル基板12cを備えた例である。このような構成では、半導体発光装置2と液晶表示パネル9への導通路を集約して設けることができるので、装置の小型化が図られる。 【0060】図9の(c)はプリント配線基板12に取り付けた2個の接点金具12dと導光板1に取り付けた2枚の端子プレート12eとによる導通構造とした例である。2個の接点金具12dは、プリント配線基板12の配線パターンに導通して互いに間隔をおいて配置され、2枚の端子プレート12eは同図の(d)に示すように配光ヘッド6の電極6c,6dに導通させて導光板1に固定されている。そして、これらの接点金具12dと端子プレート12eとを接触させるアセンブリとすることによって、プリント配線基板12と半導体発光装置2とを導通させることができる。このような構成では、図8に示したフレキシブル基板12bを用いる場合に比べると、組立てが簡単になる。 【0061】なお、図8及び図9の導通構造は、図4〜図6に示した導光板1への半導体発光装置2の組み込み構造にも適用できる。 【0062】図10は配光ヘッド6のより好適な例であって、(a)は平面図,(b)は縦断面図である。なお、発光素子とプリント配線基板は図4に示した例と同様であり、部材には共通の符号を付している。 【0063】同図の(a)に示すように、シールド材6bに開けた透過孔6hは、中央部では分布数が少なく、長手方向の両端部に向かうにつれて分布数が多くなっている。この透過孔6hの分布パターンは図3の(a)の例で示したものと実質的に同じであるが、本例では透過孔6hを千鳥状に近いランダムな配置としている。このような配列パターンの透過孔6hを設けることにより、発光素子4からの光量を分散させることができ、輝度の相違による線ムラを防止でき均一化に有効である。 【0064】また、コア6aは1個の透明のガラスであり、発光素子4の真上に発光素子4からの光を長手方向に分けるプリズム6gを設けたものである。このようなプリズム6gを備えることによって、発光素子4から真上に放出される光の一部はそのまま透過させて透過孔6hから放出させるとともに、プリズム6gの表面で反射させた光の成分を透明コアガラス6fの端面側に向かわせることができる。したがって、導光板1のノッチ14から導光板1の幅方向へ拡散する光の成分を増やすことができ、導光板1の全体の輝度を上げると同時に明るさの均一化が有効に促される。 【0065】図11は赤,青,緑の3個の発光素子をプリント配線基板に搭載した例の半導体発光装置の例であり、(a)は切欠正面図、(b)は平面図である。 【0066】プリント配線基板及び発光素子の導通構造は図4の例と同様であり、配光ヘッド6の窪み6eの中に、配光ヘッド6の長手方向と直交する向きに赤,緑,青の発光素子13a,13b,13cを配列させてプリント配線基板10の上にそれぞれ導通搭載している。そして、これらの発光素子13a,13b,13cへの通電を制御することによって、白色を含む多色の発光色を得ることができる。 【0067】このような赤,緑,青の発光素子13a,13b,13cを備えるものでは、通電の制御によって白色を含む様々な色を発光できるので、図4に示した例のように導光板1と組み合わせると、導光板1も各種の発光色とすることができる。したがって、液晶表示パネル9の表示画面を様々な色のバックライトで照明でき、表示内容の種類に応じて照明光を変えることで表示をより一層効果的にディスプレイすることができる。 【0068】 【発明の効果】本発明では、発光素子から導光板に取り入れられる光を、導光板の全体が均一な明るさとなるように配光ヘッドによって輝度分布が調整されるので、高輝度の発光素子を1個だけ導光板の端面に沿わせて配置しても、発光素子に近い部分だけが突出して高輝度となることがない。また、直接光として取り入れるので、発光素子からの光の利用効率が上がり、面輝度も向上する。したがって、導光板を液晶表示パネル等のバックライトとして利用すれば、液晶画面の全体を明暗なく一様な明るさで照明でき、表示画像を格段に見やすくすることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005843 【氏名又は名称】松下電子工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年8月27日(1999.8.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100097445 【弁理士】 【氏名又は名称】岩橋 文雄 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−67918(P2001−67918A) |
| 【公開日】 |
平成13年3月16日(2001.3.16) |
| 【出願番号】 |
特願平11−241116 |
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