| 【発明の名称】 |
照明器具 |
| 【発明者】 |
【氏名】松井 和弘
【氏名】有川 和伸
【氏名】太田 智
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 アームの先端に照明体を、アーム軸線に交差する縦軸回りの旋回方向Xと、アーム軸線に交差する横軸回りの首振り方向Yと、アーム軸線の延長軸回りのねじり方向Zに対して姿勢変更自在に取付けて成る照明器具であって、アームに取付けられた支軸にボール部を設けたボール手段と、照明体に設けられた軸受手段と、前記ボール手段と前記軸受手段の間に介装された中間手段とを備え、前記中間手段は、対向する球面状凹部を形成した半割り状のソケット片部と、該ソケット片部から側方に延びる半割り状の延長軸片部と、該延長軸片部の軸端に形成された半割り状の支軸片部とを備えた一対の半割り状の分割体を合掌せしめた状態で、合掌された延長軸片部を相互に締着連結手段により連結することにより、ボール部を挟んで抱持するソケット片部により形成されるソケット部により照明体を旋回方向Xとねじり方向Zに姿勢変更可能とするボールジョイントを構成すると共に、合掌された延長軸片部により形成される延長軸部及び/又は支軸片部により形成される支軸部を照明体の軸受手段に回動自在に軸支せしめることにより照明体を首振り方向Yに姿勢変更可能とする首振り回動手段を構成して成り、前記分割体を合掌せしめた状態で、一対の支軸片部の対向面を相互に接当係止せしめることにより係止面を構成する一方、一対のソケット片部及び一対の延長軸片部の対向面を相互にギャップを介して離間せしめることにより非係止面を構成し、締着連結手段により前記ギャップの範囲で一対のソケット片部を締着・弛緩自在に構成して成ることを特徴とする照明器具。 【請求項2】 締着連結手段をボルト及びナットにより構成し、ボルトの頭部を照明体の外部から締着操作可能に構成して成ることを特徴とする請求項1に記載の照明器具。 【請求項3】 支軸部の軸端近傍部を保持する固定軸受部と可動軸受部とから成り、可動軸受部を支軸部の軸端近傍部の周面に対して調節自在に押圧せしめる調圧手段を設けて成ることを特徴とする請求項1又は2に記載の照明器具。 【請求項4】 一対の支軸片部の対向面のうち延長軸片部に近傍する個所に形成した係止面により、締着連結手段により一対の延長軸片部を締着したとき一対の支軸片部の軸端を相互に拡開せしめる支点pを構成して成ることを特徴とする請求項3に記載の照明器具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、照明器具に係り、例えば、デスク等の家具に装着することにより使用される照明器具に関する。 【0002】 【従来の技術】デスク用の照明器具としては、デスクに固定される支柱の上端から屈折して水平方向に延びるアームを設け、該アームの先端に照明体を取付けたものが公知である。通常、デスクの天板を照らす光の照射方向を変更自在とするため、照明体は、アーム軸線に交差する鉛直軸回りの旋回方向Xと、アーム軸線に交差する水平軸回りの首振り方向Yに姿勢変更自在となるように構成されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】従来技術は、旋回方向Xを規定する鉛直軸と、首振り方向Yを規定する水平軸が、何れも軸部材により形成され、旋回方向Xと首振り方向Yの回動を独立して行わしめる構成であるため、照明体の姿勢を変更する際、選択できる姿勢に制約を受ける。 【0004】そこで、照明体の姿勢変更の多様化を図るためには、前記の鉛直軸と水平軸に加えて、アーム軸線の延長軸回りのねじり方向Zの姿勢変更を可能とする軸部材を追加すれば良いことが知見される。然しながら、この場合、アームと照明体の間に3本の軸部材を介装しなければならず、部品点数の増加と、装置の大型化を招来する問題がある。しかも、多様化された旋回方向Xと首振り方向Yとねじり方向Zの三方向の回動は、3本の軸部材により相互に独立した動きとされるため、スムース且つ柔軟な姿勢変更を行い難いという問題がある。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、ボールジョイントを設けることにより、照明体の柔軟且つ自在な姿勢変更を可能にすると共に、ボールジョイントを採用することにより新たに発見された種々の問題を解決した照明器具を提供するものである。 【0006】そこで、本発明が手段として構成したところは、アームの先端に照明体を、アーム軸線に交差する縦軸回りの旋回方向Xと、アーム軸線に交差する横軸回りの首振り方向Yと、アーム軸線の延長軸回りのねじり方向Zに対して姿勢変更自在に取付けて成る照明器具であって、アームに取付けられた支軸にボール部を設けたボール手段と、照明体に設けられた軸受手段と、前記ボール手段と前記軸受手段の間に介装された中間手段とを備え、前記中間手段は、対向する球面状凹部を形成した半割り状のソケット片部と、該ソケット片部から側方に延びる半割り状の延長軸片部と、該延長軸片部の軸端に形成された半割り状の支軸片部とを備えた一対の半割り状の分割体を合掌せしめた状態で、合掌された延長軸片部を相互に締着連結手段により連結することにより、ボール部を挟んで抱持するソケット片部により形成されるソケット部により照明体を旋回方向Xとねじり方向Zに姿勢変更可能とするボールジョイントを構成すると共に、合掌された延長軸片部により形成される延長軸部及び/又は支軸片部により形成される支軸部を照明体の軸受手段に回動自在に軸支せしめることにより照明体を首振り方向Yに姿勢変更可能とする首振り回動手段を構成して成り、前記分割体を合掌せしめた状態で、一対の支軸片部の対向面を相互に接当係止せしめることにより係止面を構成する一方、一対のソケット片部及び一対の延長軸片部の対向面を相互にギャップを介して離間せしめることにより非係止面を構成し、締着連結手段により前記ギャップの範囲で一対のソケット片部を締着・弛緩自在に構成して成る点にある。 【0007】前記構成を実施するに際しては、締着連結手段をボルト及びナットにより構成し、ボルトの頭部を照明体の外部から操作可能に構成することが好ましい。 【0008】また、支軸部の軸端近傍部を保持する固定軸受部と可動軸受部とから成り、可動軸受部を支軸部の軸端近傍部の周面に対して調節自在に押圧せしめる調圧手段を設けることが好ましい。 【0009】この際、一対の支軸片部の対向面のうち延長軸片部に近傍する個所に形成した係止面により、締着連結手段により一対の延長軸片部を締着したとき一対の支軸片部の軸端を相互に拡開せしめる支点pを構成することが好ましい。 【0010】 【発明の実施の形態】以下図面に基づいて本発明の好ましい実施形態を詳述する。 【0011】図1は、本発明の照明器具1を装備したデスク2の1例を示している。デスク2の天板3には、下側書棚4と上側書棚5が着脱自在に積層設置され、図2に示すように、下側書棚4の背板4aと上側書棚5の背板5aを相互に前後に偏位せしめている。即ち、デスク2の前後方向に対して、前方位置に下側書棚4の背板4aが位置し、後方位置に上側書棚5の背板5aが位置せしめられ、背板4aの後面と背板5aの前面との間に図示のような距離dを有する。また、上側書棚5の棚板5bは、下側書棚4の背板4aの上端よりも上方位置に配置され、図示のように充分な距離Dを有する。尚、上側書棚5は下側書棚4から取外し自在であり、下側書棚4は天板3から取外し自在である。 【0012】照明器具1は、支柱6と、該支柱の上端から屈折してほぼ水平方向に延びるアーム7と、該アーム7の先端に連結された照明体8を備えており、デスク2に対する装着のバリエーションを持たせるため、次のような装着形態を選択的に可能とする。 【0013】図2に示す第一の装着形態において、デスク2には下側書棚4と上側書棚5が積層設置されており、照明器具1の支柱6を下側書棚4の背板4aの背面に固着せしめられる。前述のように上下に位置する背板5a、4aは、前後方向に距離dを有しているので、支柱6の上部は、上側書棚5の背板5aの前面側に突出する。そして、前述のように上側書棚5の棚板5bが充分な距離Dを有して上方に位置するので、アーム7は該棚板5bの下方空間に配置され、照明体8は天板3に光を照射可能な位置に配置される。後述する図5(A)に示すように、支柱6には下端近傍部において上下方向に間隔をあけて2個所に取付孔9a、9bが貫設され、下側書棚4の背板4aの背面には下端近傍部において上下方向に間隔をあけて2個所に埋込みナット10a、10bが設けられており、選択された取付孔9a又は9bと選択された埋込みナット10a又は10bを相互に合致せしめた状態で、取付孔に挿通した頭付きボルト11を埋込みナットに螺着する構成とされ、このような選択により支柱6の上下取付位置を変更可能としている。そこで、図2に示す第一の装着形態では、下側の取付孔9bを下側の埋込みナット10bに合致せしめた状態で頭付きボルト11を締着しており、従って、支柱6は変更可能な上下取付位置のうち、最も下側の位置に取付けられている。 【0014】図3に示す第二の装着形態において、下側書棚4から上側書棚5が取外されている。従って、照明器具1は、支柱6の上部を下側書棚4の背板4aから上方に延出せしめ、自由な空間にアーム7及び照明体8を配置している。そこで、前述のように取付孔9a、9bと埋込みナット10a、10bを選択することにより、背板4aに対する支柱6の取付位置を変更することが可能である。即ち、前述の図2に示す最下位置の他、図3及び図5(A)に示すように上側の取付孔9aを上側の埋込みナット10aに合致せしめた状態で頭付きボルト11を締着することにより支柱6を前記最下位置よりもやや上方に位置せしめた中間位置が可能であり、更に、図示省略しているが、下側の取付孔9bを上側の埋込みナット10aに合致せしめた状態で頭付きボルト11を締着することにより支柱6を前記中間位置よりも更に上方に位置せしめた最上位置が可能である。 【0015】図4に示す第三の装着形態において、デスク2の天板3からは全ての書棚が取外されている。この場合、照明器具1の支柱6は、取付具12を使用することにより天板3に装着される。図5(B)及び図7(B)に示すように、取付具12は、締着ボルト13を備えたコ字形のクランプ金具14により天板3の縁部を挟持する構成とされ、クランプ金具14から起立する横断面コ字形のブラケット15に支柱6の下端近傍部を嵌合した状態で、前述の一対の取付孔9a、9bに挿入された一対の頭付きボルト11、11をブラケット15に挿通せしめると共にナット16、16を締着する構成である。尚、前記ボルト及びナットを含んでブラケット15を被うカバー部材17が設けられている。 【0016】照明器具1の支柱6は、図6及び図7(A)に示すように、アルミニウム等の軽金属その他の素材による押出し材又は引抜き材から成り、中空の柱材を構成することが好ましく、中央に形成された断面角形の角筒部18を長手方向に延設すると共に、左右両側壁の内面に沿って長手方向に延びるほぼ筒状のリブ19、19を形成し、背壁には背面に開口する溝20を長手方向に沿って形成している。そこで、図5(A)に示すように、支柱6の下端開口を蓋材21により閉鎖し、該蓋材21を固定するビス22、22を前記リブ19、19にねじ込み固着している。 【0017】図2及び図3に示した第一及び第二の装着形態における支柱6の取付状態を安定ならしめるため、下側書棚4における背板4aの背面には、支柱6を抱持する固定バンド23が設けられており、該固定バンド23の両端の取付孔に挿入された頭付きボルト24、24を、背板4aの背面に設けられた埋込みナット25、25に螺着する構成とされている。従って、第一及び第二の装着形態において、固定バンド23は頭付きボルト24、24により緊締され、支柱6を背板4aと固定バンド23の間に締着する。一方、頭付きボルト24、24を弛め又は取外すことにより、上述したような支柱6の上下取付位置の変更が可能であり、しかも、図4に示すような下側書棚4の取外しが可能である。 【0018】照明器具1のアーム7は、図8に示すように、それぞれ合成樹脂製の外アーム26に内アーム27をスライド自在に内嵌した伸縮アームを構成している。図9及び図10に示すように、外アーム26は、上下に分割された上体26aと下体26bを重ね合わせた状態で、両側縁部を相互にビス等により結合することにより中空体を形成し、下体26bの尾端部に顎部28を一体に形成している。図10に示すように、顎部28は、底壁28aから横断面角形の角軸部29を垂設しており、該角軸部29に金属製の補強コアー30を内挿している。そこで、支柱6の上端から角筒部18に角軸部29を挿入すると共に、支柱6の上端開口を顎部28の底壁28aにより閉鎖し、該底壁28aを固定するビス31、31を支柱6のリブ19、19にねじ込み固着している。 【0019】図8及び図9に示すように、内アーム27は、皿体27aの上部開口を蓋体27bにより閉鎖しビス等により結合することにより中空体を形成し、皿体27aの尾端近傍部における両側壁の外側に断面コ字形のスライドガイド32、32を設けている。中空体を構成する外アーム26の両側内面にはスライド溝33、33が形成されており、該スライド溝33、33は、外アーム26の先端において閉鎖壁33aにより閉鎖されている。そこで、内アーム27は、外アーム26に入れ子状に挿入された状態で、前記スライドガイド32、32をスライド溝33、33に摺動自在に嵌合せしめる。図8に示すように内アーム27を外アーム26に押込んだ状態では、内アーム27の後端部が外アーム26の後端壁に接当する。この状態から内アーム27を引出すと、内アーム27と共にスライドガイド32、32がスライド溝33、33に沿って摺動し、スライドガイド32、32の前端が閉鎖壁33a、33aに接当した状態で停止する。 【0020】図2ないし図4並びに図8及び図12に示すように、照明体8は、横方向に長く延び下向きに開口する庇状のシェード34を備え、該シェード34に直管式その他の蛍光ランプから成る光源体35及び点灯装置(図示せず)を装備すると共に、光源体35の上方に沿って延びる反射板36を設けている。図12に示すように、シェード34の長手方向の中央個所には窓孔を介して透明又は半透明の表示板37が嵌着されており、光源体35の光を反射板36の透孔を通過して表示板37に透光せしめ、該表示板37に表示された文字又は図柄等の標章を顕在的に表示する。シェード34の庇縁34aの内側には、透光を緩和するために乳白色等の合成樹脂板等から成る曇板38が設けられている。曇板38は、庇縁の長手方向全長にわたって延びるスカート部38aの上部から内側に向けて一体に突設された取付リブ38bを前記反射板36の前縁にビス等の固定手段39で固定しており、スカート部38aの長手方向両端から内側に折曲された取付片38cをシェード34の両側壁の内側に固定している。更に、曇板38の長手方向中央部には、スカート部38aとシェード34の内面との間を遮蔽する遮蔽部38dがスカート部38aから一体に突設されている。そこで、光源体35から照射される照明光のうち、庇縁34aの下方に向けて照射される光は、曇板38のスカート部38aによって緩和され防眩されるので、デスク使用者の顔面への直接照射が防止される。一方、表示板37に照射される光は、遮蔽部38dにより外部への直接的な漏洩が防止されるので、表示板37に表示された標章の顕在化に貢献する。しかも、シェード34の庇縁34aを手指で把持することにより照明体8の姿勢を変更せしめる際、前記遮蔽部38dが指当たりとして役立つ。 【0021】照明体8は、アーム7の先端(内アーム27の先端)に対して、図17に示すように、伸縮自在なアーム7の軸線Aに交差する縦軸V回りの旋回方向Xと、前記軸線Aに交差する横軸H回りの首振り方向Yと、前記軸線Aの延長軸E回りのねじり方向Zに対して姿勢変更自在となるように取付けられている。旋回方向Xとねじり方向Zの姿勢変更は、後述するようなボールジョイントにより達成される。このため、旋回方向Xを規定する縦軸Vは、鉛直方向の一つの縦軸に限定されず、ボールの中心を通り且つ鉛直軸(図中のV)と横軸Hとの間において傾斜する無数の縦軸を含んでいることを諒解されたい。また、ねじり方向Zを規定する延長軸Eも、アーム軸Aと同一線上で延びる同軸に限定されず、ボールの中心を通り且つ同軸(図中のE)と横軸Hとの間において傾斜する無数の縦軸を含んでいることを諒解されたい。 【0022】図11及び図12に示すように、アーム7と照明体8の間には、支軸40にボール部41を設けたボール手段42と、中間手段45が配設されており、中間手段45は、前記ボール部41を抱持するソケット部43と、該ソケット部から両側方に延びる延長軸部44、44と、該延長軸部から更に延びる支軸部61、61を備えている。 【0023】ボール手段42は、内アーム27の先端に形成された筒部46に支軸40を挿入すると共にピン等により抜止め状に固定され、図例では回転不能に固定しており、ボール部41を内アーム27から突出せしめる。この際、支軸40の首部には筒軸47が外挿され、前記筒部46の開口近傍において拡径された径大の環状壁部48に筒軸47を回動自在に内嵌せしめている。 【0024】中間手段45は、可撓性を有する合成樹脂により成形した一対の半割り状の分割体45a、45bを合掌状態に結合することにより構成されている。即ち、分割体45a、45bをボルト及びナットから成る締着連結手段49により結合し締着することにより、ボール部41を挟んで抱持する球面状凹部を備えたソケット片部43a、43bの一対により前記ソケット部43を構成すると共に、該ソケット片部43a、43bから延設された延長軸片部44a、44bの一対により前記延長軸部44を構成し、更に、該延長軸片部44a、44bから延長された支軸片部61a、61bの一対により前記支軸部61を構成する。 【0025】図15及び図16に示すように、半割り状の分割体45a、45bは、ソケット片部43a、43bの間にボール部41を抱持して合掌せしめた状態で、一対の支軸片部61a、61bの対向面を相互に接当係止せしめる係止面62を形成する一方、一対のソケット片部43a、43bの対向面と一対の延長軸片部44a、44bの対向面のそれぞれに相互にギャップdを介して離間せしめられた非係止面63、64を形成しており、延長軸片部44a、44bに締着連結手段49を挿通するための貫通孔45を設けている。尚、貫通孔45は、ボール手段42の支軸40側に配置される延長軸片部44bにナットを回動不能に嵌入するナット受入開口65bを備えると共に、ボール部41の先端側に配置される延長軸片部44aにボルトの頭部を回動自在に嵌入するボルト頭部受入開口65aを備えている。 【0026】図16に示すように、ボール手段42のボール部41の周面が真球状であるのに対して、ソケット片部43a、43bの球面状凹部は真球状でなく、前記非係止面63に向けてソケット片部43a、43bの次第に肉厚を薄く形成することにより、非係止面63に近傍する領域においてソケット片部43a、43bの内面とボール部41の周面との間に隙間sが形成されるように構成されている。 【0027】尚、分割体45a、45bを合掌することにより構成される中間手段45は、延長軸部44よりも支軸部61を径大に形成し、延長軸部44よりも支軸部61の間に異径段部66を設けている。 【0028】そこで、ソケット片部43a、43bの間にボール部41を抱持せしめた状態で一対の分割体45a、45bを合掌せしめると、支軸片部61a、61aが相互に係止面62を接当係止する反面、ソケット片部43a、43b及び延長軸片部44a、44bがそれぞれ相互に非係止面63、64によりギャップdを形成する。従って、この状態で、延長軸片部44a、44bの貫通孔65にボルト及びナットから成る締着連結手段49を挿入し締着することにより、中間手段45が組立てられる。この際、締着連結手段49の締着力を調節することにより、ソケット部43とボール部41の間の摩擦抵抗を調節することができ、前述の旋回方向X及びねじり方向Zに照明体8を姿勢変更せしめる際の動きの固さを最適となるように設定できる。 【0029】組立てられた中間手段45の延長軸部44及び/又は支軸部61は、照明体8に設けられた軸受手段50、50に軸支される。図例の場合、シェード34のリブ壁34cと下側カバー34bのそれぞれに形成したほぼ半円形の切欠部を対向せしめることにより軸受手段50を構成しており、延長軸部44のうち異径段部66に近傍する部位を軸受手段50に軸支せしめ、異径段部66を軸受手段50の側面に適合せしめている。尚、中間手段45と軸受手段50の関係は、図例のように延長軸部44を軸受手段50に軸支せしめる構成とする他、支軸部61を軸受手段50に軸支せしめる構成としても良く、更には延長軸部44と支軸部61の両者を軸受手段50に軸支せしめるように構成しても良い。 【0030】図11に示すように、一方の軸受手段50の近傍には調圧手段53が設けられており、該調圧手段53は、図13に示すように、対向配置された固定軸受部51と可動軸受部52を備え、シェード34側に設けられた固定軸受部51と、該固定軸受部51に対面して取付けられる可動軸受部52との間に中間手段45の支軸部61を保持せしめる。可動軸受部52は、両翼部52a、52bの間に支軸部61を抱持せしめる凹曲部52cを屈曲形成した板バネから成り、一方の翼部52aを固定軸受部51に対してピン等で固定される反面、他方の翼部52bに操作手段55を設けている。図例の場合、操作手段55は、固定軸受部52から突出せしめられ前記翼部52bに貫通されたネジ軸54と、該ネジ軸54に螺合する締着部55aと摘み部55bを備えており、前記摘み部55bをシェード34の下側カバー34bから突出せしめている。従って、摘み部55bを回動することにより締着部55aをネジ軸54に対して前進せしめると、翼部52bが緊張され、凹曲部52cにより支軸部61の周面を緊締する。反対に、締着部55aをネジ軸54上で後退せしめると、板バネの復元力により翼部52bが追従して後退し、支軸部61の周面上で凹曲部52cの緊締力を緩める。従って、前記調圧手段53により、照明体8が自重により前記首振り方向Yに垂れ下がることを防止できるだけでなく、ユーザが首振り方向Yに対して照明体8を姿勢変更せしめる際、その動きの固さが最適となるように設定できる。 【0031】ところで、照明器具1を長期使用し、照明体8を旋回方向X及びねじり方向Zに繰返し姿勢変更せしめると、ソケット部43とボール部41の間の摩擦抵抗が次第に減少し、照明体8の旋回方向X及びねじり方向Zに対する動きの固さが緩くなるが、その場合は、ユーザにおいて締着連結手段49のボルトを締着し直すことによりソケット片部43a、43bを改めてボール部41に対して強く締着せしめ、照明体8の動きの固さを最適となるように調節すれば良い。図例の場合、図11に示すように、照明体8は、下側カバー34bを含むシェード34が軸受手段50、50を挟んで内方に凹曲された凹部67を形成しており、図2の鎖線に示すように照明体8を下向き垂れ下がり状に姿勢変更すると、前記凹部67が水平姿勢から垂直姿勢へと姿勢変更され、中間手段45の前方空間を開放するので、該凹部67による開放空間を介して、照明器具1の前方からドライバーその他の工具手段により締着連結手段49のボルトを操作することができる。尚、凹部67に代えて、例えば、照明体8の外部からドライバー等の工具をボルトに向けて挿入自在な孔等を設けても良い。また、ボルト頭部にはドライバー係合溝の他、コイン等の係合溝、その他の回転操作手段を設けておけば良い。 【0032】前記調節のために締着連結手段49を締着すると、前述のように、非係止面63、64によるギャップdが形成されているので、ソケット片部43a、43b及び延長軸片部44a、44bは、好適に締着され、ソケット部43とボール部41の間の摩擦抵抗を増す。これに対して、支軸片部61a、61aは、常時、係止面62を接当係止しているので、締着連結手段49の締着により支軸部61の外径を縮径することはなく、締着の有無に関わらず常に軸受手段50に好適に軸支されている。 【0033】図示実施例の場合、係止面62が支軸片部61a、61aの全長にわたり設けており、締着連結手段49により延長軸片部44a、44bを締着した際、図15に示すように、係止面62のうち異径段部66に近傍する部位が支点pを形成することにより、図示矢印kで示すように支軸片部61a、61aの軸端を拡開せしめるように作用し、支軸部61を調圧手段53に対して圧接せしめる。尚、このような支点pの形成と、前述のような軸受手段50に対する部位での縮径を防止する構成とするためには、係止面62は、支軸片部61a、61aの全長にわたり設けなくても良く、少なくとも延長軸片部44a、44bに近傍する個所(図例における異径段部66に近傍する個所)に設けておけば良い。 【0034】上記から明らかなように、アーム7と照明体8の間には、中間手段45のソケット部43とボール手段42のボール部41によるボールジョイントが構成されている。従って、ボールジョイントの自在性により、照明体8は、前記旋回方向Xと首振り方向Yとねじり方向Zに関して、それぞれの方向並びにそれらを複合せしめた方向への姿勢変更が可能であり、本発明の実施形態をそのように構成しても良い。 【0035】然しながら、図示の実施形態においては、ボールジョイントにより旋回方向Xとねじり方向Zに関する姿勢変更だけを可能ならしめ、首振り方向Yに関する姿勢変更は前記延長軸部44及び/又は支軸部61と軸受手段50とから成るピボット式の首振り回動手段により可能ならしめる構成としている。 【0036】図11に示すように、中間手段45の一方の分割体45bのソケット片部43bは、ボール手段42の支軸40の首部に外挿された筒軸47を挿通せしめる制御孔56を開設している。そこで、制御孔56を横向きに延びる長孔に形成しており、これにより中間手段45が旋回方向Xに向けて回動することを可能ならしめている。 【0037】然るに、図12に示すように、制御孔56は、中間手段45の首振り方向Yの回動を阻止するように上下縁部を筒軸47に係合せしめた係合手段57を構成する。図例の場合、筒軸47における上下部を切除された平坦軸部47aを制御孔56に内嵌せしめている。従って、図示実施形態の構成によれば、ボールジョイントの部分において照明体8が自重により前記首振り方向Yに垂れ下がることをなく、首振り方向Yに対する照明体8の姿勢変更は、ボールジョイントの両側方に設けられた延長軸部44と軸受手段50とから成るピボット式の首振り回動手段により達成される。 【0038】照明体8の光源体35に電流を供給するための導線は、照明体8からアーム7の中空部を経て、支柱6の溝20に案内され、床面に導かれる。このため、ボールジョイントにより、照明体8がねじり方向Zに向けて自由に回動自在であると、照明体8とアーム7の間において導線がねじられ断線の虞れを生じることになる。そこで、ボール手段42と中間手段45の間には、中間手段45のねじり方向Zの回動範囲を制限するストッパ手段58が設けられている。図示実施形態の場合、図12及び図14に示すように、筒軸47の外周面に突片59が設けられ、該筒軸47を回動自在に受入れる径大の環状壁部48の内周面に周方向に間隔をあけて受片60a、60bが設けられている。図例の場合、中間手段45をほぼ水平姿勢としたとき、図14に示すように突片59が上向き姿勢とされ、これに対して一対の受片60a、60bが突片59の左右両側方に間隔をあけて配置されている。従って、この状態から中間手段45を時計針方向に回動すると、係合手段57により中間手段45と一体的に回動する筒軸47の突片59が右側の受片60bに接当し、これにより中間手段45の時計針方向の回動を停止せしめる。反対に、中間手段45を反時計針方向に回動すると、係合手段57により中間手段45と一体的に回動する筒軸47の突片59が左側の受片60aに接当し、これにより中間手段45の反時計針方向の回動を停止せしめる。 【0039】 【発明の効果】本発明によれば、アーム7に取付けられた支軸40にボール部41を設けたボール手段42と、照明体8に設けられた軸受手段50と、前記ボール手段42と軸受手段50の間に介装された中間手段45とを備え、中間手段45のソケット部43と前記ボール部41により少なくとも照明体8を旋回方向Xとねじり方向Zに姿勢変更可能とするボールジョイントを構成し、中間手段45の延長軸部44及び/又は支軸部61により照明体8を首振り方向Yに姿勢変更可能とする首振り回動手段を構成する。そこで、このようなボールジョイントによれば、旋回方向Xを規定する縦軸Vが鉛直方向の一つの縦軸に限定されずボールの中心を通り且つ鉛直軸(図17のV)と横軸Hとの間において傾斜する無数の縦軸を含み、しかも、ねじり方向Zを規定する延長軸Eもアーム軸Aと同一線上で延びる同軸に限定されずボールの中心を通り且つ同軸(図17のE)と横軸Hとの間において傾斜する無数の縦軸を含むので、照明体8の柔軟且つ自在な姿勢変更を可能にする。 【0040】そして、前記中間手段45の延長軸部44及び/又は支軸部61と照明体8の軸受手段50、50により、上述のような首振り回動手段が構成されるので、照明体8の首振り方向Yに対する姿勢変更をスムースに行うことができる。この際、照明体8は、軸部と軸受による構成であるから回動範囲を広範囲に形成することが可能であり、例えば、照明体8を図2に示す実線の位置から鎖線の位置まで回動せしめる他、更に鎖線の位置からアーム7の下側にほぼ重なるような位置まで回動可能に構成できるので、アーム7と照明体8をアセンブリした状態で梱包する際のコンパクト化が可能になる。 【0041】更に、本発明によれば、中間手段45は、対向する球面状凹部を形成した半割り状のソケット片部43a、43bと、該ソケット片部から側方に延びる半割り状の延長軸片部44a、44bと、該延長軸片部の軸端に形成された半割り状の支軸片部61a、61bとを備えた一対の半割り状の分割体45a、45bを合掌せしめた状態で、合掌された延長軸片部44a、44bを相互に締着連結手段49により連結することにより組立てられる構成であるから、構造簡単にして実施化が容易である。 【0042】特に、本発明によれば、分割体45a、45bを合掌せしめた状態で、一対の支軸片部61a、61bの対向面により相互に接当係止された係止面を構成する一方、一対のソケット片部43a、43b及び一対の延長軸片部44a、44bの対向面により相互にギャップdを介して離間された非係止面63、64を構成しているので、長期使用その他によりソケット部43とボール部41の間の摩擦抵抗が減少し、照明体8の旋回方向X及びねじり方向Zに対する動きの固さが緩くなったときは、ユーザにおいて締着連結手段49のボルトを締着し直すことによりソケット部43とボール部41の間の摩擦抵抗を増加せしめ、照明体8の動きの固さを最適となるように調節することができる。そして、このような調節のため、締着連結手段49によりソケット片部43a、43b及び延長軸片部44a、44bを強く締着した場合でも、支軸片部61a、61aは、常時、係止面62において接当係止されているので、前記締着により支軸部61の外径を縮径することはなく、前記締着の有無に関わらず常に軸受手段50に好適に軸支せしめた状態を維持できるという効果がある。 【0043】この際、図示実施例の凹部67のように、締着連結手段49のボルト頭部を照明体8の外部から締着操作可能に構成しておけば、締着連結手段49の締着調節を容易に行うことができ便利である。 【0044】また、中間手段45の支軸部61を調節自在に保持する調圧手段53を設けておけば、首振り方向Yに対する照明体8の動きの固さを最適となるように調節することができ、更に、締着連結手段49により延長軸片部44a、44bを締着したとき、前記係止面62により支軸片部61a、61bの軸端を相互に拡開せしめる支点pを形成せしめておけば、締着連結手段49の締着と同時に支軸部61を調圧手段53に対して好適に圧接せしめることができ、ボールジョイントの固さと首振り回動手段の固さを連動して調節可能に構成できる効果がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000125990 【氏名又は名称】株式会社くろがね工作所
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| 【出願日】 |
平成11年7月29日(1999.7.29) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100077791 【弁理士】 【氏名又は名称】中野 収二
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| 【公開番号】 |
特開2001−43726(P2001−43726A) |
| 【公開日】 |
平成13年2月16日(2001.2.16) |
| 【出願番号】 |
特願平11−214595 |
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