トップ :: F 機械工学 照明 加熱 武器 爆破 :: F21 照明




【発明の名称】 照明器具
【発明者】 【氏名】加藤 勇

【氏名】小野寺 誠

【要約】 【課題】ランプが視界に入ることを防止しながら照射範囲を制御できる照明器具を得る。

【解決手段】支柱4に回動自在に支持され、ランプ1の光を遮光する可動セード2と、 セード2に回動自在に支持されランプ1からの光を所要の方向に反射制御する可動反射板8と、を備え、可動セード2と可動反射板8の角度を各々独立に変更可能とした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 支持部材に回動自在に支持され、ランプの光を遮光する可動遮光部材と、前記支持部材または前記可動遮光部材に回動自在に支持され前記ランプからの光を所要の方向に反射制御する可動反射板と、を備え、前記可動遮光部材と前記可動反射板の角度を各々独立に変更可能としたことを特徴とする照明器具。
【請求項2】 可動遮光部材は、帯状のものを略輪形状に形成し、ランプの周囲を覆うようにしたことを特徴とする請求項1記載の照明器具。
【請求項3】 可動遮光部材の内面を、高反射率面とするとともに下方向に広げ笠状に形成したことを特徴とする請求項2記載の照明器具。
【請求項4】 可動反射板を可動遮光部材の上方に設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の照明器具。
【請求項5】 可動反射板を可動遮光部材の下方に設けたことを特徴とする請求項4記載の照明器具。
【請求項6】 可動反射板の反射面を鏡面としたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の照明器具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、照明器具に関し、特に電気スタンド等のセードの角度を変化させてランプの光が視界に入ることを防止しながら照射範囲を制御できる照明器具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のセードの角度が変化できる照明器具には、例えば、図9、10に示す一般的な電気スタンドがある。図9は従来の電気スタンドの斜視図、図10は図9の断面図である。図9、10において15は可動遮光部材であるセード、1はセード15に固定されたソケットを介して取り付けられたランプである蛍光ランプ、16はセード15に取付けられ蛍光ランプ1の光を反射させる反射板、4は支持部材である支柱、5はセード15を支柱4に回動自在に支持するセード回動機構部である。6はベース、7は支柱4を回動自在に支持する支柱回動部である。
【0003】このような構成において、対象物の照度や照射させる範囲を変えるときは、反射板16とセード15が一体となっているので支柱4の角度を変えてランプ1の高さを決めるとともにセード回動機構部5を中心にセード15の角度を変えることにより、ランプ1の直射光と反射板16による反射光を対象物に照射していた。なお、図10で反射光は実線、直射光は一点鎖線で示している。
【0004】また、スタンド型ではないがダウンライトでは図11に示すように、反射面を兼ねたセード17に装着されたランプ1の直射光を遮光するグレアキャップ18を設ける場合や、ランプ自体にグレアキャップに相当する遮蔽を持たせたものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の角度が変えられるセードを有する照明器具では、対象物の照度を高めようとセード15をより対象物に近づけると遠方など広い面積を照射出来なくなり、また、反対に遠方など広い面積を照射するためセード15の角度を変えると、図11に示すようにランプ1の光が視界に入ることがあり、呟しいという問題があった。
【0006】また、蛍光ランプの性能は周辺温度に左右され、図13に示すようにランプ周辺温度がある温度(Ta)のときに光束が最大になる。一方、反射板16とランプ1との間は一般的に距離が少ないため空気の流れが悪く、ランプ1の発熱で熱がこもり、ランプ周辺温度が上昇しやすい。従って、ランプ1に蛍光ランプを使用した場合、蛍光ランプの周辺温度の上昇により蛍光ランプの光束が低下するという問題があった。
【0007】また、図11に示すようにランプ1の直射光及びセード17の内面による反射光を遮蔽するグレアキャップ18を設ける場合は、有効な直射光を殆ど遮蔽するため効率が悪く、また、ランプ交換時に手間がかかるという問題があった。
【0008】この発明は上記のような問題点を解消するためになされたもので、ランプの光が視界に入ることを防止しながら照射範囲を制御でき、また、ランプの周囲温度上昇による光束低下を防ぐことができ、ランプ交換性に優れ、さらに、有効な直射光を遮光しない効率的な照明器具を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる照明器具は、支持部材に回動自在に支持され、ランプの光を遮光する可動遮光部材と、前記支持部材または前記可動遮光部材に回動自在に支持され前記ランプからの光を所要の方向に反射制御する可動反射板と、を備え、前記可動遮光部材と前記可動反射板の角度を各々独立に変更可能としたものである。
【0010】また、可動遮光部材は、帯状のものを略輪形状に形成し、ランプの周囲を覆うようにしたものである。
【0011】また、可動遮光部材の内面を、高反射率面とするとともに下方向に広げ笠状に形成したものである。
【0012】また、可動反射板を可動遮光部材の上方に設けたものである。
【0013】また、可動反射板を可動遮光部材の下方に設けたものである。
【0014】また、可動反射板の反射面を鏡面としたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は実施の形態1を示すスタンド型の照明器具の斜視図、図2は図1の断面図と使用状態を示す図、図3は照射状態の比較を示す図である。図1、2において、1はランプ、2は角度が独立して変更可能で遮光部材である可動セードであり、プラスチック等の帯状の遮光板を、ランプ1の直射光のうち、ほぼ水平なあらかじめ定められた光を遮蔽するように略輪形状に形成し、ランプ1の周囲を覆うとともにランプ1を取り付けるソケット3が設けられている。4は支持部材である支柱、5は可動セード2を支柱4に回動自在に支持するセード回動機構部である。6はベース、7は支柱4を回動自在に支持する支柱回動部である。8は可動セード2の上部に設けられた上部反射鏡回転部9に回動自在に支持される上部可動反射板であり、反射面は鏡面とした。
【0016】次に、照明器具の調整について図1、2により説明する。まず、支柱4のベースに対する角度を変え可動セード2の高さを大体決め、ランプ1の直射光が目に入らないようにするとともに必要な照射範囲となるように支柱4と可動セード2の角度を変化させて、可動セード2の位置を決める。ここで、ランプ1から照射された光のうち使用者の目の方向の光Aは可動セード2で遮られ、下方向の光Bが手元を照らす。
【0017】次に、上部可動反射板8と可動セード2の角度を変えてランプ1から上方に進んだ光Cが上部可動反射板8により反射された反射光C1が手元を照明する。
【0018】ここで、ランプからの光の照射状態を従来例と比較して図3により説明する。図3(a)は実施の形態1を示す照明器具の照射状図3(b)は従来例の普通の使用状態の照射状態、3(c)は従来例の照射範囲を広げようとしたときの照射状態を示す。図において可動セード2の位置は同じである。実線が反射光を示し、Cmは反射光の最大の広がり範囲を示す。一点鎖線が直射光を示し、Bmは直射光の最大の広がり範囲を示す。
【0019】図3(a)、(b)とも直射光Bmはほぼ同じ範囲を照らすが、図3(a)に示す実施の形態1の発明では、可動セード2の角度はそのままでランプ1を対象物に近づけながら可動反射板8の角度を変えて反射光Cmが目に入らないようにして使用者側の遠くの方向に届かせ照射範囲を広くすることができる。また、ランプ1を高い位置にして広い範囲を照射しながら可動セード2でランプ1の光が目に入ることを防止することができる。しかし、従来例では図3(b)に示す照射範囲を広げようとして反射鏡の角度を変えようとすると図3(c)のように反射板16と可動セード15が一体となっているため、セード15も角度を変えなければならず、直射光Bmが目に入ってしまう。また、図示してないがランプ1を高い位置にして広い範囲を照射しようとすると直射光Bmが目に入ってしまう。従って、図3(a)のように照射範囲を広げることができない。
【0020】以上のように、可動セード2によりランプ1が視界に入ることを防止しながら上部可動反射板8で照射範囲を制御でき、ランプ1を対象物に近づけながら上部可動反射板8でランプ1からの光を遠方など従来より広い面積を照射でき、また、ランプ1を高い位置にして広い範囲を照射しながら可動セード2でランプ1の光が目に入ることを防止することができる。さらに、可動セード2の上部が開口し、上部可動反射板8との間隙があるのでランプ1の熱がこもらず、ランプ周囲温度上昇による光束低下を防ぐことができる。さらに、有効な直射光を遮光しないため効率的な照明をすることができる。また、上部可動反射板8を鏡面としたので正反射し、照射範囲をより厳密に制御でき、被照明面の照明率を高くすることができる。
【0021】なお、以上の実施の形態では、可動セード2を帯状の遮光板を、ランプ1の直射光のうち、ほぼ水平なあらかじめ定められた光を遮蔽するように略輪形状に形成したものを示したが、可動セード2の内面を高反射率面とするとともに、図4に示すように下方向に広げ笠状に形成し、直射光Aを下方向に反射させ(A1)て下方向を照明するようにしてもよい。
【0022】また、実施の形態1では、上部可動反射板8を可動セード2の上部に回動自在に設けたが、上部可動反射板8を支柱4の上部に回動自在に設けてもよい。
【0023】実施の形態2.実施の形態1では可動反射板をセードの上部に回動自在に取り付けたが、本実施の形態はさらに下部にも可動反射板を設けたものである。図5は実施の形態2を示すスタンド型の照明器具の斜視図、図6は図5の断面図と使用状態を示す図、図7は照射状態の比較を示す図である。図5、6において、実施の形態1を示す図1と同一または相当部分には、同じ符号を付し、説明を省略する。10は可動セード2の使用者と反対側の下部に設けられ下部反射鏡回動機構部11に回動自在に支持される下部可動反射板である。
【0024】次に、照明器具の調整について図5〜7により説明する。まず、支柱4のベースに対する角度を変え可動セード2の高さを大体決め、ランプ1から照射された光が目に入らないようにするとともに必要な照射範囲となるように支柱4と可動セード2の角度を変化させて、可動セード2の位置を決める。ここで、ランプ1から照射された光のうち使用者の目の方向の光Aは可動セード2で遮られ、下方向の光Bが手元を照らす。
【0025】次に、上部可動反射板8と可動セード2の角度を変えてランプ1から上方に進んだ光Cが上部可動反射板8により反射された反射光C1が手元を照明する。さらに、下部可動反射板10と可動セード2の角度を変えてランプ1から下方に進んだ光Dが下部可動反射板10により反射された反射光D1が手元を照明する。
【0026】ここで、ランプ1からの光の照射状態を実施の形態1と比較して図7により説明する。図7(a)は実施の形態1を示す照明器具の照射状態、図7(b)は実施の形態2の照射状態を示す。図において可動セード2の位置は同じあり、照射方向は実線の場合が反射光、一点鎖線が直射光である。図7(a)に示すように実施の形態1では使用者側の反対側の直射光Dは不要な場合が多いが、実施の形態2では図7(b)に示すように下部可動反射板10により下方への光Dの反射光D1を使用者側の手元に反射させる。この反射光D1は直射光Bと重なり手元の明るさが増す。
【0027】以上のように、上部可動反射板でランプからの光を必要な方向(使用者側)のより広い面積を照射させるとともに、下部可動反射板で不要な方向(使用者の反対側、スタンドの後方)への光を必要な方向に反射させて被照明範囲の照明率を高くすることができる。
【0028】なお、実施の形態1では可動反射板をセードの上部に設け、実施の形態2では可動反射板を上下に設けたが、図8に示すように可動反射板12をセードの上又は下でなく上下一体となった可動反射板12を可動セード2の内部に設けてもよい。この場合は実施の形態1のように広い面積を照射させることはできないが、目に光りが入らないようにして実施の形態2と同様に不要な方向への光の一部を必要な方向に反射させて被照明範囲の照明率を高くすることができる。
【0029】また、上記の実施の形態1、2では、スタンド型の照明器具について説明したが、セードが角度可変型の照明器具であり、この可動セードがランプ1の直射光のうち、目の方向の直射光を遮蔽するように略輪形状に形成され、ランプ1の周囲を覆うものであれば同様な効果が得られる。
【0030】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、支持部材に回動自在に支持され、ランプの光を遮光する可動遮光部材と、前記支持部材または前記可動遮光部材に回動自在に支持され前記ランプからの光を所要の方向に反射制御する可動反射板と、を備え、前記可動遮光部材と前記可動反射板の角度を各々独立に変更可能としたので、ランプが視界に入ることを防止しながら照射範囲を制御でき、また、ランプの周囲温度上昇による効率低下を防ぐことができる。
【0031】また、可動遮光部材は、帯状のものを略輪形状に形成し、ランプの周囲を覆うようにしたので、有効な直射光を遮光せず効率的な照明をすることができる。
【0032】また、可動遮光部材の内面を、高反射率面とするとともに下方向に広げ笠状に形成したので、遮光されずに下方向に光が反射されて被照明範囲の照明率を高くすることができる。
【0033】また、可動反射板を可動遮光部材の上方に設けたので、より広い面積を照射でき、また、ランプの周囲温度上昇による効率低下を防ぐことができる。
【0034】また、可動反射板を可動遮光部材の下方に設けたので、不要な方向への光を必要な方向に反射させて被照明範囲の照明率を高くすることができる。
【0035】また、可動反射板の反射面を鏡面としたので、被照明面の照明率を高くすることができる。
【出願人】 【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
【識別番号】390014546
【氏名又は名称】三菱電機照明株式会社
【出願日】 平成11年7月30日(1999.7.30)
【代理人】 【識別番号】100061273
【弁理士】
【氏名又は名称】佐々木 宗治 (外3名)
【公開番号】 特開2001−43722(P2001−43722A)
【公開日】 平成13年2月16日(2001.2.16)
【出願番号】 特願平11−216686