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【発明の名称】 表示装置
【発明者】 【氏名】古澤 宏幸

【氏名】山谷 修一

【要約】 【課題】斜めから観察した場合でも略一様な明るさである表示装置を提供する。

【解決手段】光源16は透過型表示素子14を照明する。導光部材15は透過型表示素子14と光源16との間に配設され、光源16の光を透過型表示素子14に導く。導光部材15は光軸23に対して傾斜した少なくとも一対の側面15g,15hを有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 透過型表示素子と、前記透過型表示素子を照明する光源と、前記透過型表示素子と前記光源との間に配設され前記光源の光を前記透過型表示素子に導く導光部材と、を有する表示装置であって、前記導光部材は光軸に対して傾斜した少なくとも一対の側面を有することを特徴とする表示装置。
【請求項2】 透過型表示素子と、前記透過型表示素子を照明する光源と、前記透過型表示素子と前記光源との間に配設され前記光源の光を前記透過型表示素子に導く導光部材と、を有する表示装置であって、前記導光部材は、前記光源の光が入射する入射面と、前記入射面の法線に対して傾斜した少なくとも一対の側面と、を有することを特徴とする表示装置。
【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の表示装置において、複数の前記光源を近接させて配設した配線板を有することを特徴とする表示装置。
【請求項4】 請求項1,請求項2または請求項3に記載の表示装置において、前記光源は発光ダイオードであることを特徴とする表示装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示装置に関するものであり、特に透過型表示素子(例えば透過型液晶表示素子)を後方から照明する光源を有する表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、図7に示すような液晶表示装置1がある。2は液晶表示素子であり、この液晶表示素子2は一対の透光性基板3に液晶を封入した液晶セルの前後面に偏光部材(図示しない)を貼着したものである。4はバックライト装置であり、このバックライト装置4は硬質配線板5及びこの硬質配線板5に接続された光源6(例えば発光ダイオード)からなるものである。バックライト装置4には液晶表示素子2の幅に略対応するように複数の光源6が列状に配置されている。液晶表示装置1は、バックライト装置4を設けることにより、暗い場所で使用するときにも良好な視認性が得られるという利点を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、液晶表示装置1を斜めから見た場合、即ち、観察者の目7の位置が光軸8から外れている場合、液晶表示素子2の一部が暗くなってしまうという問題を有していた。例えば、液晶表示装置1を左側から見た場合、液晶表示素子2の右側の領域Sが暗く観察される。この原因は、表示素子2の右側の領域Sは右側の光源6aの光Laにより照明されるが、領域Sを透過した光Laは観察者の目7には達しないためである。なお、図面の都合上、液晶表示素子2と観察者の目7との間隔は実際よりも小さく図示している。
【0004】この問題に対して、図8に示すように、光源6を液晶表示素子2の幅よりも広く増設することが考えられる。つまり、上述の例では、光源6aよりも右側に光源6bを設ければ、領域Sは光源6bの光Lbにより照明され、光Lbは観察者の目7に達するため、領域Sが暗くなることなく、液晶表示素子2は略一様な明るさで観察される。しかしながら、光源6bを増設することにより、バックライト装置4の幅が大きくなり液晶表示装置1が大型化してしまう虞があった。本発明は、上記問題に鑑みなされたものであり、斜めから観察した場合でも略一様な明るさである表示装置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解決するため、透過型表示素子と、前記透過型表示素子を照明する光源と、前記透過型表示素子と前記光源との間に配設され前記光源の光を前記透過型表示素子に導く導光部材と、を有する表示装置であって、前記導光部材は光軸に対して傾斜した少なくとも一対の側面を有するものである。
【0006】また、本発明は、透過型表示素子と、前記透過型表示素子を照明する光源と、前記透過型表示素子と前記光源との間に配設され前記光源の光を前記透過型表示素子に導く導光部材と、を有する表示装置であって、前記導光部材は、前記光源の光が入射する入射面と、前記入射面の法線に対して傾斜した少なくとも一対の側面と、を有するものである。
【0007】また、本発明は、複数の前記光源を近接させて配設した配線板を有するものである。
【0008】また、本発明は、前記光源は発光ダイオードであるものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を車両用ヘッドアップ表示装置に適用した一実施形態を説明する。図1乃至図5は第一実施形態を示す図である。
【0010】9はヘッドアップ表示装置(表示装置)であり、このヘッドアップ表示装置9は車両のダッシュボード10の内部に配設されている(図2参照)。ヘッドアップ表示装置9が投射する表示光はフロントガラス11より観察者12の方向に反射される。観察者12は虚像Vを風景と重畳させて観察することができる。図3はヘッドアップ表示装置9の断面図である。13は液晶表示器であり、この液晶表示器13は液晶表示素子14(透過型表示素子),導光部材15及び発光ダイオード16(光源)を有している。17は凹面鏡であり、この凹面鏡17は液晶表示器13の表示光Lを後述するハウジングの開口部に反射させる。
【0011】18はハウジングであり、このハウジング18には液晶表示器13及び凹面鏡17が収容される。ハウジング18には表示光が出射する開口部19が設けられており、この開口部19には透光性樹脂(例えばアクリル)からなる透光性カバー20が配設されている。21は遮光壁であり、この遮光壁21はハウジング18と一体に形成されており、太陽光が液晶表示素子14に入射し虚像Vが見えにくくなること(ウォッシュアウト)を防止している。
【0012】次に、図1,図4及び図5に基いて、液晶表示器13の導光部材15及び発光ダイオード16について詳述する。複数の発光ダイオード16は互いに近接して3列に配置されており(図4参照)、硬質配線板22(配線板)に接続されている。導光部材15はアクリル等の透光性樹脂からなるものであり、略直方体となっている(図5参照)。発光ダイオード16の光は導光部材15の入射面15aから入射し出射面15bから出射する。入射面15a及び出射面15bは光軸23に対して垂直になっている。導光部材15の側面15c,15d,15e,15fは入射面15aに対して垂直になっている。導光部材15の側面15g及び側面15hは光軸22に対して傾斜している。即ち、側面15g及び側面15hは入射面15aの法線に対して傾斜している。導光部材15は側面15c,15dが上下に、側面15g,15hが左右になるように液晶表示器13内に配置される。
【0013】図6は第二実施形態を示す図である。第二実施形態は導光部材24のみが異なるものであり、他の構成は第一実施形態と同一である。導光部材24は、入射面24a,出射面24b及び側面24c,24d,24e,24f,24g,24h,24i,24jを有している。側面24c,24d,24e,24fは入射面24aに対して垂直になっている。側面24g,24h,24i,24jは光軸23に対して傾斜している。導光部材24は側面24i,24jが上下に、側面24g,24hが左右になるように液晶表示器13内に配置される。
【0014】第一,第二実施形態によれば、発光ダイオード16の光が導光部材15,24の側面15h,15g,24h,24gにより反射されるので、観察者12の目の位置が光軸23の左または右に外れている場合であっても、虚像Vが一様な明るさになる。また、発光ダイオード16を増設することがないので、ヘッドアップ表示装置9が大型化する虞がない。また、第二実施形態によれば、発光ダイオード16の光が導光部材24の側面,24i,24jにより反射されるので、観察者12の目の位置が光軸23の上または下に外れている場合であっても、虚像Vが一様な明るさになる。
【0015】なお、第一,第二実施形態の透過型表示素子は液晶表示素子14であったが、例えばエレクトロクロミックであっても良い。また、光源は発光ダイオード16,バルブ等の点状光源でも良いし、冷陰極管等の線状光源でも良い。
【0016】
【発明の効果】本発明は、透過型表示素子と、前記透過型表示素子を照明する光源と、前記透過型表示素子と前記光源との間に配設され前記光源の光を前記透過型表示素子に導く導光部材と、を有する表示装置であって、前記導光部材は光軸に対して傾斜した少なくとも一対の側面を有するものであり、斜めから観察した場合でも略一様な明るさであり、且つ、表示装置が大型化する虞がない。
【0017】また、本発明は、透過型表示素子と、前記透過型表示素子を照明する光源と、前記透過型表示素子と前記光源との間に配設され前記光源の光を前記透過型表示素子に導く導光部材と、を有する表示装置であって、前記導光部材は、前記光源の光が入射する入射面と、前記後面に対して傾斜した少なくとも一対の側面と、を有するものであり、斜めから観察した場合でも略一様な明るさであり、且つ、表示装置が大型化する虞がない。
【出願人】 【識別番号】000231512
【氏名又は名称】日本精機株式会社
【出願日】 平成11年7月28日(1999.7.28)
【代理人】
【公開番号】 特開2001−43712(P2001−43712A)
【公開日】 平成13年2月16日(2001.2.16)
【出願番号】 特願平11−213079