| 【発明の名称】 |
光源装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】菊地 孝行
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| 【要約】 |
【課題】強制空冷を行うことなく、ランプの口金や内蔵部品が高温になるのを防ぐことができ、また、筐体の温度が高温に上昇するのを防ぐこともできる光源装置を提供する。
【解決手段】ランプ1と、該ランプ1の発光部を囲み、かつ、前記ランプ1の口金2に熱的に接続した集熱カバー11と、前記ランプ1と集熱カバー11を収容する筐体9と、前記集熱カバー11に熱的に接続し、前記筐体9外に熱を移動させる熱移動手段12、13を備える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ランプと、該ランプの発光部を囲み、かつ、前記ランプの口金に熱的に接続した集熱カバーと、前記ランプと集熱カバーを収容する筐体と、前記集熱カバーに熱的に接続し、前記筐体外に熱を移動させる熱移動手段を備えたことを特徴とする光源装置。 【請求項2】 ランプと集熱カバーの間に、前記ランプの発光部を囲み、前記集熱カバーに熱的に接続した反射鏡を設けたことを特徴とする請求項1記載の光源装置。 【請求項3】 熱移動手段は相対的に高温用の熱移動手段と中温用の熱移動手段とを熱的に直列に接続してなることを特徴とする請求項1または2記載の光源装置。 【請求項4】 熱移動手段は、管状の熱移動体が集熱カバーに巻き付けられてなることを特徴とする請求項1〜3記載の光源装置。 【請求項5】 筐体内壁の所望の位置に黒化処理を施したフィンを配設したことを特徴とする請求項1〜4記載の光源装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は高輝度な光を発生するランプなどを内蔵した光源装置に関し、特にその冷却構造に関する。 【0002】 【従来の技術】高輝度な光を発生するランプ(例えば、写真現像用のハロゲンランプ)を内蔵した光源装置は、例えば図5(a)、(b)に示すような構造をしている。図5において、1はハロゲンランプなどの高輝度な光を発生するランプ、2はその口金、3は口金2に取り付けられた電極リードである。4はランプ1の外周を囲み、例えば開口部が円形状をした回転放物線状の反射鏡である。5は反射鏡4を支持する支持体であって、ステンレスや鉄などの板材を加工したものである。6はファン、7は外気を取り入れるフィルター、8は光を取り出す窓、9は筐体である。この光源装置では、ランプ1は赤外線などの熱線を含み、高輝度に発光し、ランプ1の口金2、反射鏡4などの部品、筐体9などの構造体が高温になる。そこで、ファン6により外部の空気を筐体9内にフィルター7を通して導入し、強制空冷している。また、筐体9などの構造体を熱伝導性のある金属などで構成し、筐体9外への放熱性をよくしている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の光源装置には以下のような問題があった。即ち、長時間使用すると、フィルター7が土砂や塵埃などで目ずまりし、強制空冷の性能が低下する。そうすると、ランプ1の口金2が使用限界以上の高温になって、ランプ1の寿命が短くなり、また、反射鏡4などの内蔵部品や筐体9などの構造体が高温になり、部材によっては損傷を受ける恐れがある。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解決すべくなされたもので、ランプと、該ランプの発光部を囲み、かつ、前記ランプの口金に熱的に接続した集熱カバーと、前記ランプと集熱カバーを収容する筐体と、前記集熱カバーに熱的に接続し、前記筐体外に熱を移動させる熱移動手段を備えたことを特徴とする光源装置である。ここで、集熱カバーは、ランプからの熱線を吸収する良熱伝導体からなるものである。 【0005】本発明によれば、集熱カバーがランプの発光部を囲み、前記ランプの口金に熱的に接続しているため、ランプの発生する熱は、熱線として集熱カバーに吸収され、また、ランプの口金から集熱カバーに熱伝達される。従って、ランプの発生する熱は、集熱カバーを介して熱移動手段によって筐体外に移動させられる。従って、従来のようにフィルターを用いて強制空冷を行うことなく、ランプの口金や内蔵部品が高温になるのを防ぐことができる。また、ランプの発生する熱は集熱カバーに吸収されるため、筐体の温度が高温に上昇することもない。 【0006】 【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を詳細に説明する。 (実施形態1)図1(a)、(b)はそれぞれ、本発明にかかる光源装置の一実施形態の平面説明図およびそのA─A断面説明図である。図1は、図5に関して説明した部分と同部分は同符号で指示してある。図1において、11は集熱カバーである。集熱カバー11は銅やアルミニウムなどの熱伝導性のよい金属ブロックを加工したもので、上部に回転放物線状の受光面11aを有し、受光面11aはランプ1の発光部を囲んでいる。また、集熱カバー11は下部に内径の異なる円筒状部11b、11cを有し、円筒状部11bの内径はランプ1の円形状の口金2の外径よりも若干大きくなっており、円筒状部11cの内径は口金2の外径よりも小さくなっている。そうして、円筒状部11b、11c間のリング状のテラス部11dで口金2を保持している。また、12、13はそれぞれ、相対的に温度の高い高温用熱移動手段であるヒートパイプ(例えば150℃以上、熱媒体はナトリウムなどの液状金属、硫黄などの無機物、ナフタレン、ビフェニール類、シリコンオイルなどの有機物)、および相対的に温度の低い中温用熱移動手段であるヒートパイプ(例えば150℃以下、熱媒体は水、炭化水素系の溶媒などの有機物)、14は放熱体、14aは放熱体14のフィンである。 【0007】本実施形態では、集熱カバー11は筐体9内に固定されている。そうして、ランプ1(例えば、高輝度な発光をするハロゲンランプなど)は集熱カバー11内に設置され、その口金2が円筒状部11b内に嵌め込まれ、集熱カバー11の円筒状部11b、11c間のリング状のテラス部11d上に取り外し可能に固定されている。この状態で、口金2と円筒状部11bの内壁との間隙は狭くなっており、その間隙には熱伝導材15(例えば、熱伝導グリース)が充填されている。また、集熱カバー11には、高温熱移動体となる高温用のヒートパイプ12が2本平行に挿入されており、これらのヒートパイプ12は中温用のヒートパイプ13に熱的に接続している。ヒートパイプ13はL型をなして、筐体9を貫通し、筐体9の外壁に沿って立ち上がって、放熱フィン14aを有する放熱体14に挿入され、熱的に接続している。ヒートパイプ12、13とそれらが挿入される集熱カバー11および放熱体14の挿入部の隙間には熱伝導グリースが充填され、ヒートパイプ12、13は着脱可能になっている。なお、着脱の必要がない場合には、ヒートパイプ12と集熱カバー11、およびヒートパイプ13と放熱体14を半田付け、ろう付け、溶接などにより、密着固定させると、熱伝導性が向上する。 【0008】本実施形態では、ランプ1の発熱は、熱線が集熱カバー11の受光面11aで吸収され、また、口金2から熱伝導材15を介して集熱カバー11の円筒状部11b、11cに効率よく伝達される。集熱カバー11に吸収されたランプ1の発熱は、ヒートパイプ12、13により筐体9外に移送され、放熱体14のフィン14aから効率よく外部に放熱される。 【0009】なお、集熱カバー11の受光面11aは、塗料を塗ったり、化成処理により黒化処理をしたり、あるいは凹凸状にすると、熱線の吸収効率を高めることができる。また、受光面11aには、銀やアルミニウム、ニッケルなどの光沢のある膜からなる、熱線を選択的に吸収する反射膜を形成してもよい。口金2は、円形に限らず、多角形などの種種の形状をとることができ、それに伴い集熱カバー11の口金2を保持する保持部の形状も円筒状に限らず、口金2に合わせた種種の形状にしてもよい。また、高温用および中温用熱移動体としては、ヒートパイプに限らず、銅、アルミニウムなどの熱伝導性のよい金属体を用いてもよい。そうして、その形状は、断面が円形に限らず、楕円形、多角形などの棒状体、あるいは管状体でもよく、長手方向には直線状でも波付き状でもよい。また、筐体9や内部構造材としは、ランプ1の放熱性がよくなっているので、銅、アルミニウムなどの金属に限らず、カーボンなどの無機材料、ポリエチレンなどの樹脂材料やFRP樹脂などを用いることができる。さらに、放熱体14の冷却は、自然空冷でも、送風機による強制空冷でもよい。 【0010】(実施形態2)本実施形態は、図2(a)、(b)に示すように、ランプ1を囲むように回転放物線状の反射鏡4が設けられている。反射鏡4は、その周端部4aが円環状の集熱カバー21の上端部で支持されている。集熱カバー21の集熱カバー上部21aは、反射鏡4に面する受光面が黒化処理されて吸熱性を有し、円環状部内に高温用の熱媒体が封入されており、反射鏡4を囲む高温用の熱移動手段を兼ねている。集熱カバー下部21bは円環状をなし、円環状部内には中温用の熱媒体が封入され、口金2を囲む中温用の熱移動手段を兼ねている。集熱カバー下部21bは筐体9外に通じる中温用の2本のヒートパイプ13に熱的に接合している。また、集熱カバー下部21bには、リング状の口金固定金具22がネジ23で取り付けられている。口金固定金具22の内径は口金2の外径よりもやや大きくなっており、口金2が口金固定金具22に半田付け、ロー付け、溶接などで接合されている。24は、集熱カバー下部21bと口金固定金具22の間隙に詰め込められた熱伝導性のよい熱伝導材(例えば熱伝導グリース)である。本実施形態では、反射鏡4を設けることにより、光源からの反射光の輝度を高くすることができる。 【0011】(実施形態3)本実施形態は、図3(a)、(b)に示すように、集熱カバー31は環状をなし、内部には熱媒体が注入されている。集熱カバー31は、直角に曲げられて筐体9外に立ち上がる平板状の容器32に接続している。集熱カバー31と容器32は熱移動体の機能を有する構造をしており、熱移動手段を兼ねている。また、熱媒体は集熱カバー31と容器32との間を移動可能になっている。また、本実施形態では、容器32が筐体9の外壁面に接触するように設けられており、筐体9からの放熱も効率よく行うことができる。なお、本実施形態では、筐体9の四面からなる外壁面の内の一面に接するように放熱体14を設けたが、容器32を筐体9の四面の外壁面に接触するように設け、放熱体14も四面の外壁面に設けてもよく、さらには、放熱体14を筐体9の上面に設けてもよい。 【0012】(実施形態4)本実施形態は、図4(a)、(b)に示すように、ランプ1を囲むように回転放物線状の反射鏡4が設けられている。反射鏡4は、その周端部4aが円環状の集熱カバー41の上端部で支持されている。集熱カバー41の集熱カバー上部41aは円筒状をなして、反射鏡4に面する面が黒化処理されて、吸熱性を有している。また、集熱カバー下部41bは円筒状をなし、熱伝導材24を介して口金固定金具22に熱的に接している。本実施形態では、集熱カバー41の外周に管状のヒートパイプ42a〜42nがリング状に巻き付けられている。ヒートパイプ42a〜42nは筐体9を貫通し、筐体9の外壁に沿って立ち上がって、放熱フィン14aを有する放熱体14に挿入され、熱的に接続している。なお、上記実施形態では、多数本のヒートパイプ42a〜42nが集熱カバー41の外周に巻き付けられているが、一本のヒートパイプを螺旋状に巻き付けてもよい。また、一本または複数本のヒートパイプを巻き付けて、竹籠を編むように、集熱カバー自体を形成してもよい。 【0013】なお、上記実施形態1〜4(図1〜4)において、筐体9の内壁の所望の位置(ランプ1の光が当たる位置)に黒化処理を施したフィンを配設すると、筐体9内部の空気の筐体9内壁との接触面積が増加するために、筐体9内部の空気の温度が直接的に下がり、筐体9内部の部品などが高温になるのを防ぎことができるという大きな効果がある。特に、上方に位置する窓8の周辺にフィンを配設するので有効である。 【0014】 【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、従来のようにフィルターを用いて強制空冷を行うことなく、ランプの口金や内蔵部品が高温になるのを防ぐことができ、また、筐体の温度が高温に上昇するのを防ぐこともできるという優れた効果がある。さらに、部品の耐熱性の観点から設計の自由度を拡げることができ、比較的耐熱性の低い部材も採用することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005290 【氏名又は名称】古河電気工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年6月17日(1999.6.17) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2001−6431(P2001−6431A) |
| 【公開日】 |
平成13年1月12日(2001.1.12) |
| 【出願番号】 |
特願平11−171530 |
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