| 【発明の名称】 |
照明器具 |
| 【発明者】 |
【氏名】前田 学
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| 【要約】 |
【課題】支持具に固定する際のナットの適正な締め付けを示す指標部材を設けた照明器具を提供すること。
【解決手段】照明器具10の本体ケ−ス2は、支持部材にボルト3、ワッシャ11、ナット4により固定される。押圧部材20の両側には、本体ケ−ス2の天板2aを押圧する固定部23、24が設けられている。また、その中央付近から指標22を形成した指標板21を垂下させ、スリット13を通し報知板16内に挿入する。ナット4をボルト3のねじ部に捩じ込むことにより、指標板が報知板16内を進行し、ナット4の締め付けが適正になると、指標22が報知板16に設けた窓に現れ、作業者にその旨を報知する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ランプを収納する本体ケ−スをボルトとナットで支持具に固定する照明器具であって、本体ケ−スに固定され、本体ケ−スの天板の両側側縁を押圧する押圧部材と、前記押圧部材の中央付近から垂下させた指標板と、窓を形成した報知部材とを設け、ナットをボルトに捩じ込む際に、前記押圧部材で上板の両側側縁の変形を防止して基準レベルを維持し、天板の中央付近の弾性変形により前記指標板に形成した指標が報知部材の窓に表示されるときにナットの締め付けの限度を報知することを特徴とする照明器具。 【請求項2】 前記報知部材を本体ケ−スの天板と一体に形成したことを特徴とする請求項1に記載の照明器具。 【請求項3】 前記報知部材を着脱自在に本体ケ−スに取り付けたことを特徴とする請求項1に記載の照明器具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、本体ケ−スをボルトとナットで支持具に固定する際のナットの締め付けの限度を示す指標部材を設けた照明器具に関する。 【0002】 【従来の技術】屋内用照明器具として、天井内に照明器具を取り付ける埋込形照明器具が知られている。このような埋込形照明器具は、天井面に照明器具が突出していないので、天井に照明器具を取り付けても空間が広くなり、圧迫感がないという利点がある。 【0003】図10は、埋込形照明器具の一例を示す概略の側面図である。照明器具1の本体ケ−ス2は、支持具5にボルト3、ナット4で固定され、天井6、6の内部に配置される。本体ケ−ス2の内側にはランプ7、8が収納されており、ナット4をボルト3のねじ部に捩じ込み、締め付けることにより本体ケ−ス2を支持具5に固定する。本体ケ−ス2の内面は、反射面で形成されており、ランプ7、8の出力光を反射させて前方に照射する。 【0004】この際のナット4の締め付け力は、本体ケ−ス2の重量に応じて適宜調整され、本体ケ−ス2を支持具5に安定して固定するようにしている。このようにナット4をボルト3のねじ部に捩じ込むと、本体ケ−ス2の側端部2a、2bが天井6、6の表面に接触する。 【0005】前記したように、ナット4を締め付けることにより本体ケ−ス2を支持具5に固定しているが、ナット4の締め付けが適正でない場合には、本体ケ−ス2が天井面に対して傾いて取り付けられ、照明器具の取り付けが不安定になる。また、ナット4の締め付けが緩いと本体ケ−ス2を支持具5に安定して固定できなくなるので、作業者は本体ケ−スの重量からみて必要以上にナット4を強く締め付ける傾向がある。 【0006】このため、本体ケ−ス2の側端部2a、2bが天井6、6の表面に強い力で押圧されて破損することがある。更に、このような本体ケ−ス2の破損を防止するために、本体ケ−ス2と支持具5との間に補強板を介在させる必要があり、照明器具を取り付けるための部品数が増大し、コストが高くなる。 【0007】また、本体ケ−ス2に配置したランプ7、8からの出力光の照射面には、カバ−やル−バが取り付けられる場合がある。上記のように必要以上にナット4を強く締め付けると、本体ケ−スが変形して寸法精度に誤差が生じるので、これらのカバ−やルバ−との位置合わせできなくなることがある。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】このように、本体ケ−ス2をボルト3とナット4で支持具5に固定する際には、本体ケ−ス2の重量からみて適正な力でナット4を締め付けなければならない。しかしながら、どの程度ナットをボルトに捩じ込めば適正な締め付けであるかの合理的な判断基準が設けられておらず、個々の作業者の判断に委ねている。このため、作業者はカンによりナットの締め付けを行なうので個人差が生じ、本体ケ−スを固定する際に、前記のように傾いて固定されたり、破損の発生が避けられないという問題があった。 【0009】本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本体ケ−スをボルトとナットで支持具に固定する際に、ナットを適正な締め付け力で締め付けることができる照明器具の提供を目的とするものである。 【0010】 【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、請求項1に係る発明において、照明器具を、ランプを収納する本体ケ−スをボルトとナットで支持具に固定する照明器具であって、本体ケ−スに固定され、本体ケ−スの天板の両側側縁を押圧する押圧部材と、前記押圧部材の中央付近から垂下させた指標板と、窓を形成した報知部材とを設け、ナットをボルトに捩じ込む際に、前記押圧部材で天板の両側側縁の変形を防止して基準レベルを維持し、上板の中央付近の弾性変形により前記指標板に形成した指標が報知部材の窓に表示されるときにナットの締め付けの限度を報知する構成とすることにより達成される。 【0011】また、請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記報知部材を本体ケ−スの天板と一体に形成したことを特徴とする。 【0012】また、請求項3に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記報知部材を着脱自在に本体ケ−スに取り付けたことを特徴とする。 【0013】本発明の請求項1に係る発明によれば、本体ケ−スをボルトとナットで支持具に固定する際に、ナットの締め付けの限度を示す指標を設けているので、作業者が本体ケ−スの重量からみてナットに必要以上に締め付け力を加えることを回避でき、本体ケ−スが傾いて取り付けられたり、ナットの締め付け時に本体ケ−スを破損することがなくなる。また、本体ケ−スの破損を防止するための補強板も不要となる。更に、カバ−やル−バを取り付ける際にも寸法誤差が生じないという効果が得られる。 【0014】本発明の請求項2に係る発明によれば、報知部材を本体ケ−スの天板と一体に形成したので、報知部材を形成するための別個の材料が不要となり、製造コストを低減することができる。 【0015】本発明の請求項3に係る発明によれば、報知部材を着脱自在に本体ケ−スに取り付けているので、本体ケ−スを支持具に固定した後には報知部材を本体ケ−スから除去することにより、本体ケ−ス内の不要な突出物による照明効果の低下を防止することができる。 【0016】 【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施の形態について図を参照して説明する。図2は本発明の実施の形態に係る照明器具の一例を示す概略の斜視図である。図10の従来例と同一の部分または対応するところには同一の符号を付しており、詳細な説明は省略する。図2において、本体ケ−ス2の天板2cには、ボルト挿通孔12、スリット13形成されている。 【0017】20は押圧部材で、両端に固定部23、24が形成され、中央には本体ケ−ス2に形成されたスリット13に挿入される指標板21が形成されている。指標板21の所定の位置には、指標22が形成されている。この指標22は、マ−キングや筋入れ等により指標板21に適宜付与することができる。 【0018】固定部23、24には、ネジ孔が設けられており、図示しないネジにより押圧部材20を本体ケ−ス2に固定する。押圧部材20を固定した本体ケ−ス2は、ボルト挿通孔12から挿通されるボルト3にワッシャ11を介してナット4を捩じ込んで、図示を省略した支持部材に固定される。 【0019】図3は、図2の矢視A−A断面でみた概略の側面図である。ナット4の捩じ込みが十分でない状態では、本体ケ−ス2の天板2cの両側側縁には、押圧部材20の固定部23、24がほぼ水平な状態で載置されている。この状態では、本体ケ−ス2の天板2aは基準レベルの位置にあるものとする。また、押圧部材20の所定の位置に形成されている指標板21は、天板2aの上側に位置している。 【0020】図4は、図3においてボルト3にナット4を捩じ込んだ状態を示す概略の側面図である。ナット4の捩じ込みが進行するに従い、本体ケ−ス2の天板2cは、両側側縁が押圧部材20の固定部23、24で押えられているので殆ど変形しないが、中央付近は梃子の作用で上側に弾性変形する。 【0021】このため、前記スリット13内に指標板21が次第に入り込み、指標22が天板2cの内側、すなわちナット4の捩じ込み作業をしている作業者が目視できる位置に現れる。この指標位置が所定のレベルに達したときに、ナット4の捩じ込みは適正であるものと判断すれば良い。このように、押圧部材20の両端に設けた固定部23、24は、ナット4をボルト3に捩じ込んだ際に、天板2cの両側側縁が基準レベルを維持するように作用する。 【0022】図1は、図2の照明器具の分解斜視図である。図1において、照明器具10の本体ケ−ス2の天板2cに形成したスリット13の側縁には、報知板16を切り起こし、両側から抱持するように折り返し部17、18を形成する。 【0023】このように、報知板を本体ケ−スの天板と一体に形成したので、報知部材を形成するための別個の材料が不要となり、製造コストを低減することができる。また、スリット13とボルト挿入孔12との連接部には、リブ14、15を形成している。 【0024】押圧部材20の固定部23、24には、ネジ孔23a、24aが形成されている。本体ケ−ス2の両側側縁には所定の位置に、前記押圧部材20のネジ孔23a、24aと対応してネジ孔が形成されており、押圧部材20をネジにより固定する。 【0025】図5は、押圧部材20の指標板21を、本体ケ−ス2の天板2cに切り起こした報知板16に挿入した状態を示す概略の斜視図である。この例では、簡単のために天板2cのスリット13のみを示し、ボルト挿通孔12は図示を省略している。 【0026】図6は、図5の背面側からみた概略の斜視図である。図6に示すように、報知板16には窓19が形成されている。前記ナット4をボルト3に捩じ込んでいくに従い、押圧部材20に形成した指標板21が次第に報知板16に沿って下方に進行し、先端が折り返し部17、18で案内されて更に下降する。 【0027】指標22が窓19の中央付近に表示された時点で、ナットの締め付けが適正締め付けであることを示している。このため、作業者は指標22が窓19に現れたところで捩じ込み作業を中止すれば良い。このように、ナットの締め付けの適否を指標22に基づいて判断しているので、ナットの締め付けに作業者による個人差は発生せず、ナット4を本体ケ−スの重量からみて適正な締め付け力で締め付けることができる。 【0028】前記のような窓19、指標22による適正なナット4の締め付け力の表示は、ボルト3とナット4で支持する本体ケ−スの最大重量に対応できるように設定されている。また、窓19に指標22が現れ始めると、ナット4の締め付けが適正状態に近づいたことを報知するので、作業者は予めナット4に加える締め付け力を調整することができる。 【0029】このため、ナット4には必要以上に締め付け力が作用することがなく、本体ケ−ス2が傾いて天井6に取り付けられたり、ナット4の締め付け時に本体ケ−ス2を破損することがなくなる。また、本体ケ−ス2の破損を防止するための補強板も不要となる。更に、本体ケ−ス2にカバ−やル−バを取り付けるための寸法誤差の発生も防止できる。 【0030】図7は、本発明の他の実施の形態に係る照明器具を示す概略の斜視図である。図5、図6と同一の部分または対応するところには同一の符号を付している。図7において、本体ケ−ス2の天板2cには、スリット13の両側に係合孔13a、13bを形成する。 【0031】30は本体ケ−ス2に着脱自在に取り付けられる報知部材で、先端両側には所定の間隙を介して係合爪31、32を対向して形成する。係合爪31、32は弾性変化によりその間隙の距離を変えることができる。また、後部には、指標板21が挿入される挿通孔34が形成されている。更に、一方側面の中央部には窓部33が形成されている。 【0032】この報知部材30は、係合爪31、32を天板2aの係合孔13a、13bに挿入することにより本体ケ−スに取付けられる。また、弾性変化により係合爪31、32間の間隙の距離が変えられるので、本体ケ−スからの離脱も簡単に行なえる。このように、報知部材を着脱自在に本体ケ−スに取り付けているので、本体ケ−スを支持具に固定した後には報知部材を本体ケ−スから除去して、本体ケ−ス内の不要な突出物によって影が生じることにより、照明効果が低下することを防止できる。 【0033】図7の例においても、ナット4をボルト3に捩じ込んでいくに従い、インバ−タケ−ス20に形成した延材部21が、係合爪31、32間に形成されている間隙を通り、先端が挿通孔34を通過して次第に取付部材30の下方に進行する。指標22が窓部33の中央付近に表示された時点のナットの締め付けが適正締め付けであることを示しているので、作業者は指標22が窓部19に現れたところでネジ込み作業を中止すれば良い。 【0034】このように、本発明においては、ナットの適正な締め付け、すなわち締め付けの限度を指示する指標部材を設けているが、これらの指標部材はいずれも前記適正な締め付けに近づいていることを作業者に報知するので、作業者は予めナット4に加える締め付け力を調整することができる。このため、急激な力を加えてナット4の締め付けが強くなり過ぎる事態を回避することができる。 【0035】なお、上記の例において、押圧部材としては合成樹脂をモ−ルド加工したものや、金属板を板金加工したもの等、本体ケ−スの両側側縁を押圧する固定部に一定の剛性を有する部材を使用する。 【0036】図8は、本発明の他の実施の形態の照明器具を示す概略の斜視図であり、図9は図8の分解斜視図である。図8、図9の例では、本体ケ−スの両側側縁を押圧する部材として、インバ−タや安定器等の部品を収納するインバ−タケ−ス20aの両側に形成されている固定部23、24を用いるものである。 【0037】インバ−タケ−ス20は、ほぼ有底の箱状に形成されており、一方の側面中央付近からは指標22が形成されている指標板21を垂下させている。また、指標板21が形成されている側とは反対側の側面には、全長に亘り固定部25が設けられており、両端と中央部には、本体ケ−スにネジで固定するためのネジ孔25a、25b、25cが形成されている。 【0038】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1に係る発明によれば、本体ケ−スをボルトとナットで支持具に固定する際に、ナットの締め付けの限度を示す指標を設けているので、作業者が本体ケ−スの重量からみてナットに必要以上に締め付け力を加えることを回避でき、本体ケ−スが傾いて取り付けられたり、ナットの締め付け時に本体ケ−スを破損することがなくなる。また、本体ケ−スの破損を防止するための補強板も不要となる。更に、カバ−やル−バを取り付ける際にも寸法誤差が生じないという効果が得られる。 【0039】本発明の請求項2に係る発明によれば、報知部材を本体ケ−スの天板と一体に形成したので、報知部材を形成するための別個の材料が不要となり、製造コストを低減することができる。 【0040】本発明の請求項3に係る発明によれば、報知部材を着脱自在に本体ケ−スに取り付けているので、本体ケ−スを支持具に固定した後には報知部材を本体ケ−スから除去することにより、本体ケ−ス内の不要な突出物による照明効果の低下を防止することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000244040 【氏名又は名称】明治ナショナル工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年6月21日(1999.6.21) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100103791 【弁理士】 【氏名又は名称】川崎 勝弘 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−6428(P2001−6428A) |
| 【公開日】 |
平成13年1月12日(2001.1.12) |
| 【出願番号】 |
特願平11−174075 |
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