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【発明の名称】 冷陰極放電ランプ装置
【発明者】 【氏名】高山 和久

【要約】 【課題】液晶表示装置のバックライトに適する薄型・軽量化,小形化が可能で、かつ信頼性の高い冷陰極放電ランプ装置の提供。

【解決手段】両端部にそれぞれ封装された一対の放電電極を有する冷陰極放電ランプ6と、前記冷陰極放電ランプ6の両端部をそれぞれ装着支持する支持孔7a,7a′を有し、かつ前記放電電極に放電用電力を供給するリード線8,8′,8″を備えた一対のホルダー兼用ソケット7,7′と、前記ホルダー兼用ソケット7,7′に近接し、少なくとも一方の冷陰極放電ランプ外周部に配置された温度センサ9と、前記温度センサ9に電気的に接続するセンサ用リード線10とを有する冷陰極放電ランプ装置であって、前記ホルダー兼用ソケット7,7′は、センサ用リード線10を導出7b支持する機能を併せて有することを特徴とする冷陰極放電ランプ装置である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 両端部にそれぞれ封装された一対の放電電極を有する冷陰極放電ランプと、前記冷陰極放電ランプの両端部にそれぞれ装着され、前記放電電極に放電用電力を供給するリード線を備えた一対のホルダー兼用ソケットと、前記ホルダー兼用ソケットに近接し、少なくとも一方の冷陰極放電ランプ外周部に配置された温度センサと、前記温度センサに電気的に接続するセンサ用リード線とを有する冷陰極放電ランプ装置であって、前記ホルダー兼用ソケットは、センサ用リード線を導出支持する機能を併せて有することを特徴とする冷陰極放電ランプ装置。
【請求項2】 ホルダー兼用ソケットは、絶縁性有機弾性体製であることを特徴とする請求項1記載の冷陰極放電ランプ装置。
【請求項3】 ホルダー兼用ソケットは、冷陰極放電ランプの装着支持孔およびセンサ用リード線の導出孔を並列的に形成・具備していることを特徴とする請求項1もしくは請求項2記載の冷陰極放電ランプ装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は冷陰極放電ランプ装置に係り、さらに詳しくは液晶表示装置など、ディスプレイのバックライト用に適する冷陰極放電ランプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】冷陰極放電ランプを光源として成る冷陰極放電ランプ装置は、液晶ディスプレイ、ワードプロセッサー、パーソナルコンピュータあるいはナビゲーションなどの液晶表示装置用バックライト光源として、一般的に広く使用されている。
【0003】図3は、このような冷陰極放電ランプ装置の要部構成を平面的に示したもので、1は冷陰極放電ランプ、2,2′は前記冷陰極放電ランプ1の両端部にそれぞれ装着され、両端側に分けて封装されている放電電極に放電用電力を供給するリード線3,3′を備えたホルダー兼用ソケット、4は前記ホルダー兼用ソケット2,2′に近接し、少なくとも一方の冷陰極放電ランプ1の外周部に配置された温度センサ、5,5′前記温度センサ4に電気的に接続するセンサ用リード線である。 ここで、冷陰極放電ランプ1は、内壁面に紫外線による刺激で発光する蛍光体層が設けられ、かつ希ガス(放電性媒体ガス)を封入するガラス管、前記ガラス管の両端部にそれぞれ封装された一対の冷陰極(放電電極)で構成されている。そして、前記一対の冷陰極は、ガラス管から封止・導出された導入線を介して、リード線3,3′に電気的に接続し、外部接続端子3a,3a′から所要の電気エネルギーが供給される。
【0004】また、ホルダー兼用ソケット2,2′は、たとえば合成ゴムなどの弾性体を素材とし構成されたものであり、図4(a) に上面図、図4(b) に正面図、図4(c)に図4(b) の a-a線に沿った縦断面図で、それぞれ示すような構成を採っている。すなわち、側面的には逆L字型を成し、対向する面に冷陰極放電ランプ1端部を挿入・支持する孔2a(2a′)が、さらに、前記挿入・支持孔2a(2a′)に連接してリード線3,3′を挿通する挿通孔2b(2b′)が、それぞれ設けられている。また、冷陰極放電ランプ1端部の挿入・支持操作を行い易くするために、上面に操作用の凸部2c(2c′)が設けられている。
【0005】さらに、温度センサ4は、冷陰極放電ランプ1の点灯動作に伴う温度上昇などに対応し、安全対策として配置されているものであり、たとえばサーミスタ、ポリスイッチ、温度ヒューズなどである。そして、この温度センサ4にに電気的に接続するセンサ用リード線5,5′は、対応する外部接続端子5a,5a′を有するとともに、たとえば熱収縮性の樹脂チューブ5bで集束した構造が採られている。
【発明が解決しようとする課題】ところで、液晶ディスプレイ、ワードプロセッサ、パーソナルコンピュータなどの液晶表示装置については、より薄型軽量化や小形化などが要求されている。すなわち、液晶表示装置においても、バックライト用光源の薄型軽量化、構造の簡略化、ケースの省スペース化などが強く要望されている。しかし、一方では、バックライト用光源装置の高性能化、高信頼性化、安全対策などが望まれており、構造が複雑化しつつある。こうした意味で、高性能・高信頼性化などを考慮しながら、構造の簡略化や省スペース化を図ることが重要な課題になっている。
【0006】本発明は、上記事情に対処してなされたもので、液晶表示装置のバックライトに適する薄型・軽量化などが可能で、かつ信頼性の高い冷陰極放電ランプ装置の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、両端部にそれぞれ封装された一対の放電電極を有する冷陰極放電ランプと、前記冷陰極放電ランプの両端部にそれぞれ装着され、前記放電電極に放電用電力を供給するリード線を備えた一対のホルダー兼用ソケットと、前記ホルダー兼用ソケットに近接し、少なくとも一方の冷陰極放電ランプ外周部に配置された温度センサと、前記温度センサに電気的に接続するセンサ用リード線とを有する冷陰極放電ランプ装置であって、前記ホルダー兼用ソケットは、センサ用リード線を導出支持する機能を併せて有することを特徴とする冷陰極放電ランプ装置である。
【0008】請求項2の発明は、請求項1記載の冷陰極放電ランプ装置において、ホルダー兼用ソケットは、絶縁性有機弾性体製であることを特徴とする。
【0009】請求項3の発明は、請求項1もしくは請求項2記載の冷陰極放電ランプ装置において、ホルダー兼用ソケットは、冷陰極放電ランプの装着支持孔およびセンサ用リード線の導出孔を並列的に形成・具備していることを特徴とする。
【0010】請求項1ないし3の発明において、冷陰極放電ランプを装着支持するホルダー兼用ソケットは、たとえばシリコーンゴムのような硬質な絶縁性の弾性体、もしくはアクリル樹脂のような硬質な絶縁性プラスチック類を素材としたものである。
【0011】また、冷陰極放電ランプの封装端部を嵌合・支持する開口部の内径は、冷陰極放電ランプを容易に嵌合し得る一方、冷陰極放電ランプを軸方向に引く力が働いたときに、その引く力に応動して冷陰極放電ランプを移動させる程度の力を保持する程度に嵌合・装着していればよい。
【0012】さらに、ホルダー兼用ソケットにおけるセンサ用リード線の導出・支持は、前記冷陰極放電ランプに放電用電力を給電(供給)するリード線と同軸的に挿入し、冷陰極放電ランプ装着・支持孔と、並列的もしくは近接した側壁部に導出して、温度センサに接続する構成が採られる。
【0013】請求項1ないし3の発明において、主要部を成す冷陰極放電ランプは、放電性媒体としては、たとえばネオンガス、アルゴンガス、キセノンガス、クリプトンガスもしくはこれらの2種以上の混合ガスを通常30〜 100Torr程度、封入したものであり、低圧蛍光ランプやキセノンランプが挙げられる。
【0014】請求項1ないし3の発明では、温度センサ用リード線が、ホルダー兼用ソケットを介して導出され、近接して配置されている温度センサに接続する構成を採るため、リード線の配置は集束された状態を採ることになり、構造的にも整理される。すなわち、放電用電力を給電(供給)するリード線および温度センサ用リード線が集束された状態を採るため、構造が簡略化されるだけでなく、省スペース化を図ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図1および図2(a) 〜(d) を参照して実施例を説明する。
【0016】図1は本発明に係る冷陰極放電ランプ装置の要部構成を示す平面図てある。図1において、6は冷陰極放電ランプ、7,7′は前記冷陰極放電ランプ6の両端部にそれぞれ装着され、両端側に分けて封装されている放電電極に放電用電力を供給するリード線8,8′を備えたホルダー兼用ソケット、9は前記ホルダー兼用ソケット7,7′に近接し、少なくとも一方の冷陰極放電ランプ6の外周部に配置された温度センサ、10,10′前記温度センサ9に電気的に接続するセンサ用リード線である。
【0017】ここで、冷陰極放電ランプ6は、たとえば、内壁面に紫外線による刺激で発光する蛍光体層が設けられ、かつ放電性媒体、たとえばアルゴンガスを封入する外径 3.0mm,内径 2.0mmのガラス管と、このガラス管の両端部にそれぞれ封装された冷陰極(放電電極)対および補助電極とで構成されている。なお、冷陰極は、互いに対向する面が開口する金属製筒状体、たとえば開口部の内径 0.8mm(肉厚0.1mm)程度,長さ 5mm,他端縮径型のNi製円筒状カップと、前記Ni製円筒状カップ内に同心円的に装着されたNi製円柱体とで構成されている。
【0018】そして、前記一対の冷陰極は、ガラス管から封止・導出された導入線を介して、リード線8,8′に電気的に接続し、外部接続端子8a,8a′から所要の電気エネルギーが供給される。なお、この実施例の冷陰極放電ランプ6の場合、一方のリード線8′が接続する放電電極側に、放電補助電極が封装されており、この放電補助電極に接続するリード線8″が並列的に配置・一体化されている。
【0019】また、ホルダー兼用ソケット7,7′は、たとえば合成ゴムなどの弾性体を素材とし構成されたものであり、図2(a) に上面図、(b) に正面図、(c) ,(d) に縦断面で、それぞれ示すような構成を採っている。すなわち、側面的には逆L字型を成し、図2(b) に示すごとく、対向する面に冷陰極放電ランプ6の両端部を挿入・支持する孔7a(7a′)およびセンサ用リード線10,10′が導出する孔8a(8a′)が形設されている。ここで、センサ用リード線10,10′は、それぞれ外部接続用端子10a , 10a′を有する。
【0020】なお、温度センサ9は、一般的に、冷陰極放電ランプ6の一端部に配置すれば十分なので、対応するホルダー兼用ソケット7,7′のいずれか一方に、センサ用リード線10,10′の導出孔8a(8a′)を形設しておけばよい。
【0021】そして、これら挿入・支持孔7a(7a′)および導出する孔8a(8a′)は、図2(b) の A-A線に沿った断面(図2(c) )、 B-B線に沿った断面(図2(d) )をそれぞれ示すように、リード線8,8′およびセンサ用リード線10,10′を挿通する挿通孔7c(7c′)が連接している。ここで、ホルダー兼用ソケット7,7′は、冷陰極放電ランプ6端部の挿入・支持する操作を行い易くするために、上面に操作用の凸部7d(7d′)が設けられている。
【0022】なお、ホルダー兼用ソケット7,7′の構成において、センサ用リード線10,10′を導出する孔8a(8a′)は、冷陰極放電ランプ6を挿入ないし装着・支持する孔7a(7a′)と並べて設ける代りに、上面あるいは側壁に形設・配置してもよい。
【0023】上記構成の冷陰極放電ランプ装置を10個作成し、始動用トランスと組み合わせ所定の電圧を印加し、液晶表示装置用のバックライトとして機能させたところ、液晶ディスプレイの小形・薄形化を図ることができた。また、液晶ディスプレイの組み立てや実働動作などにおいて、前記冷陰極放電ランプ6のリード端子(導入線)に対する給電用リード線8,8′の接続などが良好であった。
【0024】すなわち、冷陰極放電ランプ6の装着・離脱においてホルダー兼用ソケット7,7′の破損・損傷など起こらず、給電用リード線8,8′およびセンサ用リード線10,10′の電気的な接続が確実に確保された。一方では、給電用リード線8側への温度センサ用リード線10,10′の集束化に伴う構成の簡略化、省スペース型化で、性能的な信頼性も高い液晶ディスプレイの軽量・薄形化などに適する冷陰極放電ランプ装置として機能することが確認された。
【0025】なお、前記構成においては、ガラス管の内壁面に紫外線による刺激で発光する蛍光体層を設けた冷陰極放電ランプを光源とした冷陰極放電ランプ装置について説明したが、蛍光体層の形成を省略した構成とした場合も、従来の構造に比べて同様にすぐれた機能を呈することを確認した。
【0026】また、本発明は上記実施例に限定されるものでなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲でいろいろの変形を採り得る。たとえば、発光管を成すガラス管の長さや直径などの寸法、放電電極の寸法,形状,材質など適宜変更・設定することも可能である。
【0027】
【発明の効果】請求項1ないし3の発明によれば、冷陰極放電ランプを装着支持するホルダー兼用ソケットが、冷陰極放電ランプの放電電極に対する給電用リード端子として機能する一方、冷陰極放電ランプの外周部に配置されている温度センサに対するリード線を集束的に導出する構成を採っている。すなわち、センサ用リード線を熱収縮性樹脂チューブで集束するなどの手間が省け、かつその分、構成の簡略化を図れるとともに、センサ用リード配線がホルダー兼用ソケットに集束されるため、バックライトケース内の省スペースも併せて図られる。したがって、より小形、軽量で、信頼性の高い液晶表示装置の提供に大きく寄与する。
【出願人】 【識別番号】000111672
【氏名又は名称】ハリソン東芝ライティング株式会社
【出願日】 平成11年6月23日(1999.6.23)
【代理人】 【識別番号】100077849
【弁理士】
【氏名又は名称】須山 佐一
【公開番号】 特開2001−6426(P2001−6426A)
【公開日】 平成13年1月12日(2001.1.12)
【出願番号】 特願平11−176749