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【発明の名称】 サイドライト型面光源装置及び液晶表示装置
【発明者】 【氏名】平石 文紀

【要約】 【課題】本発明は、サイドライト型面光源装置及び液晶表示装置に関し、例えば導光板の裏面にプリズム面を形成したサイドライト型面光源装置と、このサイドライト型面光源装置を用いた液晶表示装置に適用して、光源とは逆側の端部側における異常発光を十分に低減することができるようにする。

【解決手段】本発明は、導光板26にプリズム面を形成するにつき、入射面と対向する面26Dに沿った領域ARをほぼ平坦に形成し、残る領域にプリズム面を形成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】一次光源の照明光を導光板の入射面より入射し、前記照明光を屈曲して前記導光板の出射面より出射するサイドライト型面光源装置において、前記導光板は、前記出射面又は前記出射面と対向する面において、前記入射面と対向する面に沿った領域がほぼ平坦に形成され、前記領域を除いて、1対の斜面による突起が前記入射面とほぼ平行な方向に沿って繰り返し形成されたことを特徴とするサイドライト型面光源装置。
【請求項2】前記領域に、前記照明光を吸収する光吸収部材が付着されたことを特徴とする請求項1に記載のサイドライト型面光源装置。
【請求項3】前記光吸収部材が、黒色のテープであることを特徴とする請求項2に記載のサイドライト型面光源装置。
【請求項4】請求項1、請求項2又は請求項3に記載のサイドライト型面光源装置により液晶表示パネルを照明することを特徴とする液晶表示装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サイドライト型面光源装置及び液晶表示装置に関し、例えば導光板の裏面にプリズム面を形成したサイドライト型面光源装置と、このサイドライト型面光源装置を用いた液晶表示装置に適用することができる。本発明は、導光板にプリズム面を形成するにつき、入射面と対向する面に沿った領域をほぼ平坦に形成し、残る領域にプリズム面を形成することにより、光源とは逆側の端部側における異常発光を十分に低減することができるようにする。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば液晶表示装置等に適用されるサイドライト型面光源装置においては、導光板にプリズム面を形成することにより、全体構成を簡略化すると共に、照明光の利用効率を向上するようになされたものが知られている。
【0003】すなわち図3に示すように、サイドライト型面光源装置1は、例えば蛍光ランプ3と、この蛍光ランプ3を囲む正反射部材又は乱反射部材によるリフレクタ4とにより一次光源5が構成される。サイドライト型面光源装置1は、この一次光源5の照明光を導光板6の端面である入射面6Aより導光板6に入射し、この照明光を伝搬させながら導光板6の出射面6Bより出射する。これによりサイドライト型面光源装置1は、一次光源5から出射される照明光により出射面6Bが発光面となる面光源を構成する。
【0004】このような照明光の出射原理に係るサイドライト型面光源装置1は、導光板6の裏面6Cにプリズム面が形成され、また出射面6B側にプリズムシート7が配置され、これにより導光板6からの出射光の指向性が補正される。なおこれらプリズム面は、導光板6にあっては、1対の斜面による断面三角形形状の突起が入射面6Aとほぼ平行な方向に沿って繰り返されて形成され、またプリズムシート7にあっては、導光板6側に、導光板6における突起の繰り返し方向とほぼ直交する方向に同様の突起が繰り返されて形成される。サイドライト型面光源装置1は、このような工夫により、さらには必要に応じて出射面に他のシート材8を配置することにより、導光板6からの出射光の特性が補正される。なおこのような他のシート材8としては、出射光を拡散して出射光の指向性、輝度ムラ等を緩和する光拡散シート、プリズムシート7を保護するための弱い拡散性を有する保護シート等が必要に応じて選択される。
【0005】またサイドライト型面光源装置1は、導光板6の裏面6Cからも照明光が出射されることにより、白色PETフィルム等によるシート状の乱反射部材である反射シート9によりこの裏面6Cより出射される照明光を反射して導光板6に再入射させ、これにより照明光の利用効率が増大される。
【0006】またこのようにして導光板6に入射した照明光を伝搬して出射するサイドライト型面光源装置1においては、出射面より均一な光量により照明光を出射することが求められ、このためには導光板6の内部において楔型先端まで十分な光量により照明光を伝搬することが必要になる。しかしながら楔型先端に到達した照明光にあっては、出射面6Bから全てが出射される訳ではなく、入射面6Aと対向する端面6Dからも出射される。
【0007】サイドライト型面光源装置1においては、この端面6Dから出射された照明光が全体の保持部材であるフレーム10で反射して導光板6に再入射し、この照明光が出射面6Bより出射されることにより、楔型先端側で出射光量が増大する傾向がある。またこのようにしてフレーム10で反射した照明光により端面6Dのエッジが明るく照らし出され、この明るく照らし出されたエッジが出射面6Bよりぼんやりと見て取られるようになる。サイドライト型面光源装置1では、これらの現象が出射面6Bにおいて他の部分より楔型先端側が局所的に異常に発光する現象(以下異常発光と呼ぶ)として観察される。サイドライト型面光源装置1では、楔型先端側の面に沿って導光板6の裏面6Cに照明光を吸収する光吸収部材としての黒色の両面テープ11を貼り付け、この種の有害な照明光を吸収して異常発光を低減することが考えられる。
【0008】サイドライト型面光源装置1は、このようにして組み立てられた後、液晶表示パネルの背面に配置されてこの液晶表示パネルに照明光を供給するようになされている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが従来のサイドライト型面光源装置1においては、楔型先端側の異常発光を十分に低減できない問題があった。
【0010】これを詳細に検討したところ、導光板6の裏面6Cに形成されたプリズム面により黒テープ11が導光板6の裏面6Cに十分に密着しないためであるという結論に達した。すなわち図4及び図5に示すように、プリズム面においては1対の斜面による突起が繰り返されていることにより、端面6Dのエッジ形状に黒テープ11を追随させることができず、裏面6Cと黒テープ11との間に微小な隙間Gの発生を避け得ない。
【0011】これによりフレーム10で反射した照明光であって、隙間Gの部分に入射する照明光L1により隙間Gに露出するエッジが明るく照らし出されてしまうため、このエッジが出射面6Bよりぼんやりと見て取られる現象を十分に防止することができないと考えられる。
【0012】また図5に示すように、隙間Gによるプリズム面における界面反射により、フレーム10で反射して端面6Dより導光板6に再入射する照明光L2についても、十分に黒テープ11で吸収させることができないと考えられる。これらにより従来構成に係るサイドライト型面光源装置1では、楔型先端側で出射光量が増大する傾向を充分に防止することができないでいた。
【0013】本発明は以上の点を考慮してなされたもので、光源とは逆側の端部側における異常発光を十分に低減することができるサイドライト型面光源装置と、このサイドライト型面光源装置を用いた液晶表示装置を提案しようとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するため請求項1に係る発明においては、一次光源の照明光を導光板の入射面より入射し、照明光を屈曲して導光板の出射面より出射するサイドライト型面光源装置において、導光板は、出射面又は出射面と対向する面において、入射面と対向する面に沿った領域がほぼ平坦に形成され、前記領域を除いて、1対の斜面による突起が入射面とほぼ平行な方向に沿って繰り返し形成されてなるようにする。
【0015】また請求項2に係る発明においては、請求項1に係る構成において、先の領域に、照明光を吸収する光吸収部材が付着されてなるようにする。
【0016】また請求項3に係る発明においては、請求項2に係る構成において、この光吸収部材が、黒色のテープであるようにする。
【0017】また請求項4に係る発明においては、請求項1、請求項2又は請求項3に記載のサイドライト型面光源装置により液晶表示パネルを照明する。
【0018】請求項1に係る構成によれば、出射面又は出射面と対向する面において、入射面と対向する面に沿った領域がほぼ平坦に形成され、この領域を除いて、1対の斜面による突起が入射面とほぼ平行な方向に沿って繰り返し形成されてなることにより、この平坦な領域においては、1対の斜面の繰り返しによるプリズム面の機能を発揮させないようにすることができ、これにより異常発光を目立たなくすることができる。
【0019】また請求項2に係る構成によれば、請求項1に係る構成において、先の領域に照明光を吸収する光吸収部材が付着されてなることにより、この光吸収部材により異常発光を構成する有害な照明光を吸収して異常発光を低減することができる。
【0020】また請求項3に係る構成によれば、請求項2に係る構成において、この光吸収部材が、黒色のテープであることにより、導光板の裏面に黒色のテープを密着させて異常発光を低減することができる。
【0021】また請求項4に係る構成によれば、請求項1、請求項2又は請求項3に記載のサイドライト型面光源装置により液晶表示パネルを照明することにより、高品位の表示画像を表示することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、適宜図面を参照しながら本発明の実施の形態を詳述する。
【0023】(1)実施の形態の構成図1は、サイドライト型面光源装置を裏面側より見て示す分解斜視図である。この実施の形態に係る液晶表示装置は、このサイドライト型面光源装置21を液晶表示パネルに配置して組み立てられ、このサイドライト型面光源装置により液晶表示パネルを照明して表示画像を形成する。なおこの図1に示す構成において、図3について上述したサイドライト型面光源装置1と同一の構成は、対応する符号を付して示し重複した説明は省略する。
【0024】ここでサイドライト型面光源装置21は、図示しない保持部材であるフレームに反射シート9、導光板26、プリズムシート7、保護シート27、一次光源5を配置して構成される。ここで保護シート27は、プリズムシート7を保護するための弱い光拡散性を有するシート材である。
【0025】導光板26は、例えばポリメチルメタクリレート(PMMA)等の透明樹脂を用いて断面楔型形状に形成される。これにより導光板26は、入射面より入射される照明光を出射面26Bと裏面26Cとの間で繰り返し反射して伝搬し、この出射面26B及び裏面26Cにおける反射の際に、臨界角以下の成分を出射面26B及び裏面26Cより出射する。
【0026】さらに導光板26は、図3について上述した導光板6と同様に、裏面26Cにプリズム面が形成され、さらに出射面26Bに照明光の出射を促す光散乱パターンが形成される。ここで光散乱パターンは、例えばマット面処理、対応する金型へのエッチング、放電加工等の適当な粗面化処理により、出射面26Bを矩形形状、円形形状、その他の形状により部分的に粗面化して形成される。
【0027】これら光散乱パターンは、個々の光散乱パターンの大きさ、光散乱パターンを配置するピッチ等を変えることにより、単位面積当たりに占める光散乱パターンの面積が光散乱パターンを形成する部位に応じて適宜調整され、これにより出射面26Bより出射される照明光の出射光量が出射面26Bの全面にわたって均一になるようになされている。なお光散乱パターンは、出射面26B側より見て知覚困難な小径に形成することが好ましく、またこの実施の形態ではランダムな配置によりモアレ縞の発生を防止するようになされている。
【0028】プリズム面は、矢印Bにより拡大して示すように、楔型先端側の端面26Dに沿った所定幅の領域AR1を除いて、1対の斜面による突起が入射面とほぼ平行な方向に沿って繰り返されて形成される。ここでこの領域AR1は、楔型先端側の端面26Dに沿った幅0.5〜1.5〔mm〕の領域であり、平坦な面により形成される。サイドライト型面光源装置1においては、この平坦な面に黒色の両面テープ11が貼り付けられており、この両面テープ11によって導光板26と反射シート9とが密着されるようになされている。
【0029】(2)実施の形態の動作以上の構成において、サイドライト型面光源装置21は(図1)、蛍光ランプ3より出射された照明光が入射面より導光板26に入射し、この照明光が出射面26B、裏面26Cとの間で反射を繰り返しながら導光板26の内部を伝搬し、臨界角以下の成分が出射面26Bより出射される。また出射面26Bに形成された光拡散パターンにより照明光の出射が促される。
【0030】照明光にあっては、裏面26Cのプリズム面を構成する断面三角形形状の突起により入射面と平行な面内において出射面26Bの正面方向に集中するように指向性が補正され、さらに続くプリズムシート7によりこれと直交する方向の指向性が補正され、続く液晶表示パネルを照明する。
【0031】このようにして照明光を出射するにつき、サイドライト型面光源装置21においては、楔型先端側の端面26Dに到達した照明光がこの端面26Dより漏れ出す。ところがこの実施の形態においては、図2に示すように、導光板26の楔型先端側の裏面が端面26Dに沿って所定幅だけ平坦に形成されていることにより、黒テープ11が隙間なく導光板26の裏面26Cと反射シート9とに密着することになる。これによりフレーム10で反射して導光板6に再入射して異常発光の原因となる照明光を十分に低減することができる。
【0032】またフレームで反射した照明光により明るく照らし出されたエッジからの照明光についても、裏面26Cにおける反射の際に、黒テープ11により十分に吸収することができ、これにより明るく照らし出されたエッジが出射面26B側より見て取られる異常発光を低減することができる。
【0033】さらにサイドライト型面光源装置21においては、この導光板26の楔型先端側ではプリズム面が形成されていないことにより、照明光を出射面26Bの正面方向に集中する機能が楔型先端側では損なわれることになる。サイドライト型面光源装置21においては、このプリズム面の機能を部分的に損なわせることにより、このような異常発光を構成する有害な照明光の特定方向の集中した出射が防止され、これにより異常発光を目立たなくすることができる。
【0034】(3)実施の形態の効果以上の構成によれば、導光板の裏面において、楔型先端側の端面に沿った領域を平坦な面により形成し、残りの領域に1対の斜面による突起を繰り返し形成したことにより、楔型先端側ではプリズム面の機能が発揮されないようにして異常発光を目立たなくすることができ、その分異常発光を低減することができる。
【0035】またこの先端側の領域に光吸収部材としての黒色テープを配置することにより、導光板の裏面に黒色テープを密着させて配置して、この黒色テープにより異常発光を構成する有害な照明光を吸収して異常発光を低減することができる。
【0036】これらによりこのサイドライト型面光源装置により液晶表示装置を構成して、高品位の表示画像を表示することができる。
【0037】(4)他の実施の形態なお上述の実施の形態においては、光吸収部材として黒色テープを貼り付ける場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば黒色の塗料を付着する場合等、種々の光吸収部材を配置する場合に広く適用することができる。
【0038】また上述の実施の形態においては、楔型先端側の端面に沿った領域を平坦な面により形成すると共に、光吸収部材を配置する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、実用上十分な特性を得ることができる場合には、光吸収部材の配置を省略してもよい。
【0039】また上述の実施の形態においては、楔型先端側の端面に沿った領域を平坦な面により形成する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、要はプリズム面としての機能を失わせることにより、又はプリズム面としての機能を完全には失わせないまでも黒色テープを貼り付ける場合にはこの黒色テープを隙間なく貼り付けることにより、異常発光を低減できることにより、例えばこの楔型先端側の端面に沿った領域において突起の突出量を低減する等によりこの領域をほぼ平坦に形成して上述の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0040】また上述の実施の形態においては、図1に示したように、楔型先端側の端面に沿った領域との境界で突起の形成を中止し、あたかもこの境界で突起が途絶えるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、徐々に突起の高さを低減してこの境界を目立たなくするように形成しても上述の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0041】また上述の実施の形態においては、1対の斜面による断面三角形形状の突起によりプリズム面を形成する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば曲面による1対の斜面により断面円弧形状に突起を形成する場合等、種々の形状の突起によりプリズム面を形成する場合に広く適用することができる。
【0042】また上述の実施の形態においては、導光板の裏面にプリズム面を形成する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、導光板の出射面側にプリズム面を形成する場合にも広く適用することができる。
【0043】また上述の実施の形態においては、これらプリズム面が形成された側の面だけに光吸収部材としての黒色テープを貼り付ける場合について述べたが、本発明はこれに限らず、併せて端面側にも黒色テープを貼り付けるようにしてもよい。
【0044】また上述の実施の形態においては、透明樹脂からなる透明部材により導光板を構成する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、前記透明樹脂中にこれと屈折率の異なる透光性の微粒子等の種々の微粒子を混入させて導光板を構成する場合にも広く適用することができる。
【0045】また上述の実施の形態においては、断面楔型形状の導光板によりサイドライト型面光源装置を構成する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、平板形状の導光板によりサイドライト型面光源装置を構成する場合にも広く適用することができる。
【0046】また上述の実施の形態においては、導光板の4つの側面のうちの1つの側面を入射面として使用してサイドライト型面光源装置を構成する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、他の側面を併せて入射面として使用する構成にも広く適用することができる。
【0047】また上述の実施の形態においては、サイドライト型面光源装置により液晶表示パネルを照明する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、各種機器等に照明光を提供する場合に広く適用することができる。
【発明の効果】上述のように本発明によれば、導光板にプリズム面を形成するにつき、入射面と対向する面に沿った領域をほぼ平坦に形成し、残る領域にプリズム面を形成することにより、光源とは逆側の端部側における異常発光を十分に低減することができる。
【出願人】 【識別番号】000208765
【氏名又は名称】株式会社エンプラス
【出願日】 平成11年6月18日(1999.6.18)
【代理人】 【識別番号】100102185
【弁理士】
【氏名又は名称】多田 繁範
【公開番号】 特開2001−6422(P2001−6422A)
【公開日】 平成13年1月12日(2001.1.12)
【出願番号】 特願平11−171808