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【発明の名称】 放電灯点灯装置の組み付け構造
【発明者】 【氏名】会田 健二

【氏名】奥地 弘章

【要約】 【課題】放電灯点灯装置に内蔵したコネクタに放電灯を直接接続する場合において、放電灯からの伝導あるいは輻射による熱が放電灯点灯装置に伝わるのを抑制する。

【解決手段】放電灯5を保持する保持部材としてのホルダ8と、放電灯点灯装置1をリフレクタ6に固定する固定部1c、1dとが、別部材で構成されるようにする。このような構成とすれば、放電灯5の裏面からの伝導される熱のすべてが放電灯5から直接放電灯点灯装置1に伝えれられることがなく、また輻射熱のすべてが直接放電灯点灯装置1に伝えられることもない。これにより、放電灯5の裏面から伝導される熱や輻射熱による熱的ストレスが放電灯点灯装置にかかることを抑制することができ、熱的ストレスに強い放電灯点灯装置とすることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ヘッドライト灯具内に備えられる放電灯を放電灯点灯装置に内蔵されたコネクタに直接接続するように構成された放電灯点灯装置の組み付け構造であって、前記放電灯を保持する保持部材と、前記放電灯点灯装置を前記ヘッドライト灯具若しくは該ヘッドライト灯具内に備えられる部品に固定する固定部材とが、別部材で構成されていることを特徴とする放電灯点灯装置の組み付け構造。
【請求項2】 ヘッドライト灯具内に備えられる放電灯を放電灯点灯装置に内蔵されたコネクタに直接接続するように構成された放電灯点灯装置の組み付け構造であって、前記放電灯を保持するホルダを備え、前記ホルダを介して前記放電灯が前記ヘッドライト灯具若しくは該ヘッドライト灯具に備えられる部品に固定されるようになっており、前記放電灯点灯装置がヘッドライト灯具若しくはヘッドライト灯具内に備えられる部品に固定される固定部材と、前記ホルダとが別部材で構成されていることを特徴とする放電灯点灯装置の組み付け構造。
【請求項3】 前記ホルダには、前記放電灯を前記ヘッドライト灯具若しくは該ヘッドライト灯具内に備えられる部品に固定するためのホルダ固定部が備えられていることを特徴とする請求項2に記載の放電灯点灯装置。
【請求項4】 前記ホルダには前記放電灯が挿入される窓部が形成されており、前記ホルダ固定部は前記窓部に対する上方向以外に配置されていることを特徴とする請求項3に記載の放電灯点灯装置の組み付け構造。
【請求項5】 前記固定部材は、前記放電灯が接続される前記コネクタに対する上方向以外に配置されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の放電灯点灯装置の組み付け構造。
【請求項6】 前記ヘッドライト灯具内には、リフレクタが配置されるようになっており、該リフレクタに前記放電灯点灯装置が前記固定部材を介して固定されるようになっていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載の放電灯点灯装置の組み付け構造。
【請求項7】 前記ヘッドライト灯具内には、リフレクタが配置されるようになっており、該リフレクタに前記放電灯点灯装置が前記固定部材を介して固定されるようになっていると共に、該リフレクタに前記ホルダが前記ホルダ固定部を介して固定されるようになっていることを特徴とする請求項3又は4に記載の放電灯点灯装置の組み付け構造。
【請求項8】 前記リフレクタには前記ホルダ固定部若しくは前記固定部材が固定される止め部が複数備えられており、前記ホルダ固定部が固定される前記止め部と、前記固定部材が固定される前記止め部とが異なっていることを特徴とする請求項7に記載の放電灯点灯装置の組み付け構造。
【請求項9】 前記リフレクタが樹脂で構成されていることを特徴とする請求項8に記載の放電灯点灯装置の組み付け構造。
【請求項10】 前記リフレクタには前記放電灯が挿入される開口窓が備えられ、この開口窓を挟んだ両側それぞれに前記止め部が上下に2つずつ並べられた状態で配置されており、前記止め部のうち対角線上に並べられた一方の組と前記ホルダ固定部とが固定され、前記止め部のうち前記ホルダ固定部が固定される組とは異なる対角線上に並べられた組と前記固定部材とが固定されていることを特徴とする請求項8又は9に記載の放電灯点灯装置の組み付け構造。
【請求項11】 前記固定部材は、前記ホルダ固定部を間に挟んで前記リフレクタに固定されるようになっており、前記ホルダのうち前記放電灯が保持される部位と、前記固定部材と前記リフレクタと間に挟まれるホルダ固定部との間には、前記ホルダに切れ込みを入れたスリットが形成されていることを特徴とする請求項7に記載の放電灯装置の組み付け構造。
【請求項12】 前記放電灯点灯装置は、前記ヘッドライト灯具内に備えられていることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1つに記載の放電灯点灯装置の組み付け構造。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両前照灯等に使用される高圧放電灯(以下、放電灯という)を点灯させる放電灯点灯装置の組み付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両用ヘッドライトに放電灯点灯装置が使用されている。この放電灯点灯装置の搭載方法としては、ヘッドライト灯具外に放電灯点灯装置を搭載する方法や、ヘッドライト灯具内に放電灯点灯装置を搭載する方法がある。ヘッドライト灯具外に放電灯点灯装置を搭載する場合には、放電灯点灯装置から引き出された出力ワイヤ及びコネクタを使用することにより、放電灯が放電灯点灯装置に接続される。また、ヘッドライト灯具内に放電灯点灯装置を搭載する場合においても、放電灯点灯装置から引き出された出力ワイヤ及びコネクタを使用することにより、放電灯が放電灯点灯装置に接続される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記した従来の方法では、放電灯と放電灯点灯装置とを接続するために、放電灯点灯装置から引き出されたワイヤが必要になると共に、装置の小型化が図れないという問題がある。
【0004】そこで、本発明者らは、放電灯点灯装置にコネクタを内蔵し、このコネクタに直接放電灯が接続できるようにすることを考えた。
【0005】しかし、放電灯近傍に放電灯点灯装置を搭載した場合、放電灯からの伝導あるいは輻射による熱が伝わりやすく、放電灯点灯装置の内部温度が上昇し、放電灯点灯装置内の素子に過大な熱的ストレスがかかることが懸念される。
【0006】本発明は上記点に鑑みて、放電灯点灯装置に内蔵したコネクタに放電灯を直接接続する場合において、放電灯からの伝導あるいは輻射による熱が伝わるのを抑制し、放電灯点灯装置に熱的ストレスがかかることが抑制できるようにすることを目的とする。また、本発明はリフレクタに放電灯を固定するためのホルダが放電灯からの熱により高温になることを考慮し、この高温が放電灯点灯装置に伝わることを抑制することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、放電灯を保持する保持部材と、放電灯点灯装置をヘッドライト灯具若しくは該ヘッドライト灯具内に備えられる部品に固定する固定部材とが、別部材で構成されていることを特徴としている。
【0008】このため、放電灯の裏面からの伝導される熱のすべてが放電灯から直接放電灯点灯装置に伝えれられることがなく、また輻射熱のすべてが直接放電灯点灯装置に伝えられることもない。これにより、放電灯の裏面から伝導される熱や輻射熱による熱的ストレスが放電灯点灯装置にかかることを抑制でき、熱的ストレスに強い放電灯点灯装置とすることができる。
【0009】例えば、請求項2に示すように、放電灯を保持する部材としてホルダを備え、ホルダを介して放電灯がヘッドライト灯具若しくは該ヘッドライト灯具に備えられる部品に固定されるようにし、放電灯点灯装置がヘッドライト灯具若しくはヘッドライト灯具内に備えられる部品に固定される固定部材とホルダとが別部材で構成されるようにすればよい。なお、請求項6に示すように、ヘッドライト灯具内には、リフレクタが配置されるが、例えば、このリフレクタに放電灯点灯装置を固定することができる。
【0010】請求項4に記載の発明においては、ホルダには放電灯が保持される窓部が形成されており、ホルダ固定部は窓部に対する上方向以外に配置されていることを特徴としている。
【0011】このように放電灯が保持される窓部の上方向以外(例えば左右)にホルダ固定部を配置することによって、ヘッドライト灯具内で特に温度が高くなる上部からの熱が伝わるのを抑制することができる。
【0012】また、請求項5に示すように、放電灯が接続されるコネクタに対する上方向以外に放電灯装置を固定するための固定部材を配置するようにしても、請求項4と同様の効果が得られる。
【0013】請求項7に記載の発明においては、ヘッドライト灯具内には、リフレクタが配置されるようになっており、該リフレクタに放電灯点灯装置が固定部材を介して固定されるようになっていると共に、該リフレクタにホルダがホルダ固定部を介して固定されるようになっていることを特徴としている。
【0014】このように、リフレクタに放電灯点灯装置の固定部材もホルダ固定部も固定することができるが、固定部材とホルダ固定部とを別々の場所に固定するようにすれば、放電灯の裏面からホルダに伝わった熱が直接固定部材に伝わらず、リフレクタを介して伝わるようにできる。
【0015】請求項8に記載の発明においては、リフレクタにはホルダ固定部若しくは固定部材が固定される止め部が複数備えられており、ホルダ固定部が固定される止め部と、固定部材が固定される止め部とが異なっていることを特徴としている。このように、ホルダ固定部が固定される止め部と固定部材が固定される止め部とが異なっていれば、ホルダ固定部から固定部材に直接熱が伝わらないようにできる。この場合、請求項9に示すようにリフレクタを樹脂で構成すれば、ホルダから放電灯点灯装置への熱伝達経路内に樹脂が介在することになるため、伝熱をより抑制することが可能となる。
【0016】例えば、請求項10に示すように、リフレクタに放電灯が挿入される開口窓が備えられているとすると、この開口窓を挟んだ両側それぞれに止め部を上下に2つずつ並べた状態で配置し、止め部のうち対角線上に並べられた一方の組とホルダ固定部とを固定し、止め部のうちホルダ固定部が固定される組とは異なる対角線上に並べられた組と固定部材とを固定すればよい。
【0017】なお、請求項11に示すように、ホルダ固定部を間に挟んで固定部材をリフレクタに固定することもできるが、この場合、ホルダのうち放電灯が保持される部位と、固定部材とリフレクタと間に挟まれるホルダ固定部との間に、ホルダに切れ込みを入れたスリットを形成するようにすれば、ホルダから固定部材への熱の伝導を抑制することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1に、放電灯点灯装置1を車両用のヘッドライト灯具2に組み付けたときの様子を示す。なお、このヘッドライト灯具2を車両に搭載した場合、図の紙面左右方向が車両前後方向となり、紙面向う側が車両右側、紙面手前側が車両左側、紙面上下方向が車両上下方向となる。
【0019】図1に示すように、ヘッドライト灯具2は、透光性を有するレンズ3とハウジング4とによって形成される灯具室内に、放電灯5や表面側が反射鏡となったリフレクタ6を収容することによって構成される。リフレクタ6は、樹脂にアルミ蒸着された反射鏡となっている。本実施形態では、このヘッドライト灯具2の灯具室内に放電灯点灯装置1が内蔵され、リフレクタ6の裏面側に放電灯点灯装置1が配置された状態になっている。なお、放電灯点灯装置1への電圧供給は、ハウジング4の孔4aを通じて灯具室外部に引き出された電源コード7によって行われるようになっている。
【0020】図2に、放電灯5、リフレクタ6及び放電灯点灯装置1の組み付け前の様子を示す。図2に示すように、リフレクタ6の中央には放電灯5を挿入するための開口窓6aが形成されており、リフレクタ6の裏面には開口窓6aに対する上方向以外に複数の止め部6b〜6eが形成されている。本実施形態では止め部6b〜6eが開口窓6aの左右にそれぞれ2つずつ、リフレクタ6の上下に並べられた状態で備えられている。
【0021】ホルダ8は、放電灯5を保持すると共に放電灯5をリフレクタ6に固定する部材であり、例えば金属で構成され、放電灯5からのノイズをシールドする役割を果たしている。ホルダ8の中央には放電灯5を挿入するための窓部8aが形成されている。ホルダ8の窓部8aに対する方向以外(ここでは左右両側)にはホルダ8をリフレクタ6に固定するための固定部(ホルダ固定部)8b、8cが備えられている。ホルダ8の固定部8b、8cは、リフレクタ6に設けられた4つの止め部6b〜6eのうち対角線上に並べられた一方の組を成す2つ(6b及び6e)と一致するように構成されている。また、ホルダ8の下方には放電灯5をホルダ8に保持するためのスプリング8dが備えられていると共に、ホルダ8の上方にはスプリング8dの先端を係止するための係止部8eが備えられている。
【0022】まず、ホルダ8の固定部8b、8cとリフレクタ6の止め部6b、6eとを位置合わせしたのち、ネジ等を用いて止めることにより、ホルダ8をリフレクタ6に固定する。この後、ホルダ8の窓部8aに放電灯5を挿入すると、フランジ部5aがリフレクタ6に接するまで放電灯5が挿入されるため、スプリング8dを回動させると共に図の矢印方向に弾性変形させて係止部8eにかける。これにより、放電灯5がホルダ8の挿入方向に押圧された状態でリフレクタ6に保持される。
【0023】放電灯点灯装置1は、ケース1a内に内部回路を収容した構成となっている。放電灯点灯装置1のケース1aの中央には、放電灯点灯装置1の内部回路と放電灯5とを接続するためのコネクタ1bが内蔵されている。また、ケース1aのうちコネクタ1bを挟んだ左右両側には固定部(固定部材)1c、1dが備えられている。この固定部1c、1dが放電灯点灯装置1をヘッドライト灯具2若しくはヘッドライト灯具2内の部品(本実施形態ではリフレクタ6)に固定する部材である。この固定部1c、1dとリフレクタ6の止め部6c、6dとをネジ等で止めることによって、放電灯点灯装置1がリフレクタ6に固定できるようになっている。なお、ケース1aの固定部1c、1dは、リフレクタ6に設けられた4つの止め部6b〜6eのうち、ホルダ8の固定部8b,8cが固定される側とは異なる対角線上に並べられた組を成す2つ(6c及び6d)と一致するように構成され、ケース1aの2つの固定部1c、1dとホルダ8の2つの固定部8b、8cとが左右互い違いに配置されるようになっている。
【0024】この放電灯点灯装置1の断面構成は図3のようになっている。なお、図3は放電灯点灯装置1を上下方向に切断した断面図である。図3に示されるように、放電灯点灯装置1の内部回路は、図示しない車両バッテリからの電圧を昇圧するトランス等のインダクタ部品のように熱に強い部品1eと、ハイブリッドICや電解コンデンサ等の熱に弱い部品1fとが組み合わせれて構成されている。これらのうち熱に強い部品1eは放電灯点灯装置1の上側に配置され、熱に弱い部品1fは放電灯点灯装置1の下側に配置されている。
【0025】このような構成により、ホルダ8と共に放電灯5をリフレクタ6に固定した後、放電灯点灯装置1のコネクタ1bに放電灯5を接続し、さらに放電灯点灯装置1のケース1aをリフレクタ6に固定することによって、放電灯5、ホルダ8、及び放電灯点灯装置1をリフレクタ6に固定することができる。そして、リフレクタ6と共に放電灯5や放電灯点灯装置1をハウジング4に固定することによって、ヘッドライト灯具2内に放電灯点灯装置1が組み付けられるようになっている。
【0026】このような構成においては、発熱した放電灯5の裏面から伝導される熱、あるいは輻射熱が以下の経路を介して放電灯点灯装置1に伝わる。
【0027】まず、発熱した放電灯5の裏面から伝導される熱は、放電灯5とホルダ8とを接触若しくは近接させているため、ホルダ8に伝わり、ホルダ8からリフレクタ6を通ずる経路で放電灯点灯装置1に伝えられる。一方、輻射熱は、リフレクタ6から直接放電灯点灯装置1に伝えられる経路と、ホルダ8に伝えられる経路とに分散される。
【0028】従って、放電灯5の裏面からの伝導される熱のすべてが放電灯5から直接放電灯点灯装置1に伝えれられることがなく、また輻射熱のすべてがリフレクタ6から直接放電灯点灯装置1に伝えられることもない。
【0029】このように、放電灯5を保持する部材としてホルダ8を設け、放電灯点灯装置1をヘッドライト灯具2若しくはヘッドライト灯具2内の部品と固定する部材(1c、1d)と別部材としているため、放電灯5の裏面から伝導される熱や輻射熱による熱的ストレスが放電灯点灯装置1にかかることを抑制することができ、熱的ストレスに強い放電灯点灯装置1とすることができる。特に、リフレクタ6を樹脂で構成すれば、ホルダ8から放電灯点灯装置1への熱伝達経路に樹脂が介在することになるため、伝熱をより抑制することができる。
【0030】ところで、ヘッドライト灯具2内で生じた熱の対流により、ヘッドライト灯具2のうちでも特に上方の温度が高くなる。対向車を考慮し、放電灯5やリフレクタ6の下方をシェード9で覆いリフレクタ6の上方で主に光を反射させるようにしているが、このことも要因となってなおさらヘッドライト灯具2の上方の温度が高くなるようになっている。
【0031】これに対し、本実施形態では、リフレクタ6の止め部6b〜6eやホルダ8の固定部8b、8c、及びケース1aの固定部1c、1dを放電灯5の左右に配置するようにしている。このため、ヘッドライト灯具2内で特に温度が高くなる上方から離れた場所でリフレクタ6とホルダ8及び放電灯点灯装置1を固定することができる。これにより、ヘッドライト灯具2内の特に温度が高くなる上方からの熱伝導をできるだけ少なくすることができ、より放電灯点灯装置1に熱的ストレスがかかることを抑制することができる。
【0032】(第2実施形態)本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態は、図2に示したホルダ8の形状を変更したものであり、他の構成については第1実施形態と同様であるので、異なる部分についてのみ説明する。
【0033】図4に、本実施形態におけるホルダ8を示す。図4に示すように、本実施形態のホルダ8は、リフレクタ6の止め部6b〜6eに固定するために4個所に固定部8b、8c、8f、8gが設けてある。これらのうち、ケース1aの固定部1c、1dが形成されている位置と一致する個所(8f、8g)には、ネジ等によって固定される部分と窓部8aとの間に切れ込みを入れたスリット8h、8iが形成されている。また、ホルダ8はスリット8h、8iによって薄肉とされた箇所で放電灯点灯装置1側に凸となるように変形されており、ホルダ8と放電灯点灯装置1との間に間隙が設けられるようになっている。
【0034】このような構成によると、放電灯点灯装置1は、ホルダ8を介してリフレクタ6に固定されることになる。このため、放電灯5の裏面からの熱がホルダ8から放電灯点灯装置1に伝わる。しかしながら、ホルダ8にスリット8h、8iを形成してあるため、放電灯5の裏面からの熱をスリット8h、8iによって遮ることができ、放電灯点灯装置1へ伝えられる量を低減することができる。また、輻射熱は、リフレクタ6からホルダ8を介して放電灯点灯装置1に伝えられることになるが、ホルダ8を介する分、放電灯点灯装置1へ伝えられる量が低減される。
【0035】このように、ホルダ8の固定部のうちケース1aと接触する個所にスリット8h、8iを形成することによっても、放電灯点灯装置1にかかる熱的ストレスを低減することができ、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0036】(他の実施形態)上記各実施形態では、ヘッドライト灯具2内に放電灯点灯装置1を内蔵する場合について説明したが、放電灯点灯装置1がヘッドライト灯具2の外に配置され、ハウジング4に形成された孔から放電灯5を放電灯点灯装置1のコネクタ1bに接続するような場合であっても上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0037】また、上記各実施形態では、リフレクタ6の止め部6b〜6eやホルダ8の固定部8b、8c、及びケース1aの固定部1c、1dが放電灯5の左右に配置されるようにしているが、これは上記した効果がより得られるようにしたものであり、形成場所や数について特に制限はない。
【0038】また、第1実施形態の場合、ホルダ8の固定部8b、8cとケース1aの固定部1c、1dとが対角線の関係で互い違いにリフレクタ6の止め部6b〜6eに固定されるようにしているが、ホルダ8からの熱がケース1aに直接伝わらないようにしている。しかしながら、これらの固定位置も例示であり、少なくともホルダ8の固定部8b、8cとケース1aの固定部1c、1dとが、リフレクタ6に設けられた複数の止め部6b〜6eの異なる位置に固定されるようにすれば、ホルダ8からの熱がケース1aに直接伝わらないようにできる。
【0039】また、上記実施形態では、ホルダ8を備えることにより、放電灯5が保持される部材と放電灯点灯装置1がヘッドライト灯具2若しくはヘッドライト灯具2内の部品に固定される部材とが別部材となるようにしているが、ホルダ8を備えなくてもそのような構成とすることができる。
【0040】例えば、シェード9にスプリング8dと同様の構成を備えることによってシェード9で放電灯5を保持し、リフレクタ6に放電灯点灯装置1が固定されるようにしてもよい。この場合、シェード9が放電灯5を保持する部材に相当する。
【0041】逆に、リフレクタ6にスプリング8dと同様の構成を備えることによってリフレクタ6で放電灯5を保持し、シェード9に放電灯点灯装置1が固定されるようにしてもよい。この場合、リフレクタ6が放電灯5を保持する部材に相当し、シェード9は放電灯点灯装置1が固定されるヘッドライト灯具2内の部品に相当する。
【0042】これらのように、放電灯5が保持される部材と放電灯点灯装置1がヘッドライト灯具2若しくはヘッドライト灯具2内の部品に固定される部材とが別部材となるようにすることで、放電灯点灯装置1にかかる熱的ストレスを緩和し、上記した効果を得ることができる。
【0043】なお、上記実施形態では、放電灯点灯装置1をヘッドライト灯具2若しくはヘッドライト灯具2内の部品に固定する部材として、ケース1aに備えられた固定部1c、1dを例に挙げているが、これらの部材をケース1aと別部材で構成することも可能である。
【出願人】 【識別番号】000004260
【氏名又は名称】株式会社デンソー
【出願日】 平成13年1月24日(2001.1.24)
【代理人】 【識別番号】100100022
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 洋二 (外2名)
【公開番号】 特開2001−307520(P2001−307520A)
【公開日】 平成13年11月2日(2001.11.2)
【出願番号】 特願2001−16048(P2001−16048)