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【発明の名称】 灯 籠
【発明者】 【氏名】岡 幹人

【要約】 【課題】焼却による処分が可能であると共に、紙製でありながら反りの発生がない灯籠を提供する。

【解決手段】脚体2と、この脚体2上に設けた火袋6と、火袋6の上部に設けた提手部材7とからなる灯籠において、上記脚体2と提手部材7を、厚紙製のハニカム板8を用いて形成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 脚体と、この脚体上に設けた火袋と、火袋の上部に設けた提手部材とからなる灯籠において、上記脚体と提手部材を紙製のハニカム板を用いて形成したことを特徴とする灯籠。
【請求項2】 上記脚体と提手部材の形成に用いるハニカム板が、二枚の表面紙間にハニカム構造体を設けた構造を有し、このハニカム板を脚体又は提手部材の外形に切断し、切断した外周縁を外周材で仕上げて脚体と提手部材が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の灯籠。
【請求項3】 上記脚体と提手部材が、ハニカム板とこれを覆う外装材とを用い、外装材を筒状に折り曲げてその内部にハニカム板を組み込むことにより形成されていることを特徴とする請求項1に記載の灯籠。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、葬儀や法事等の仏事に際して、祭壇の脇や仏壇の脇に設置する灯籠に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のような仏事に使用される灯籠は、三本の脚部材を起立するように結合した脚体と、この脚体上に設けた火袋と、火袋の上部に設けた提手部材とで形成され、火袋は多数の骨材の外面に紙を貼った提灯状となり、内部に電灯や必要ならば更に回転筒を収納し、火袋が点灯し、また柄模様が写し出される構造になっている。
【0003】従来、上記のような灯籠の脚体と提手部材は、合成樹脂の成形品によって形成するか、厚紙を積層したものを用いて形成されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、喪があけて灯籠を処分するような場合、上記のような脚体と提手部材が合成樹脂の成形品であると、焼却により有害物質が発生して地球の環境を悪くするため、焼却による処分ができないという問題がある。
【0005】また、後者の厚紙製の場合、焼却による処分が可能であるが、厚紙の積層構造では経時的に反りが発生し、商品価値が低下するという問題がある。
【0006】そこで、この発明の課題は、焼却による処分が可能であると共に、構成の主体が紙製でありながら反りの発生がない灯籠を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決するため、請求項1の発明は、脚体と、この脚体上に設けた火袋と、火袋の上部に設けた提手部材とからなる灯籠であって、上記脚体と提手部材を厚紙製のハニカム板を用いて形成した構成を採用したものである。
【0008】ここで、上記脚体と提手部材の形成に用いるハニカム板が、二枚の表面紙間にハニカム構造体を設けた構造を有し、このハニカム板を脚体と提手部材の外形に切断し、切断した外周縁を外周材で仕上げて脚体と提手部材を形成したり、ハニカム板とこれを覆う外装材とを用い、外装材を筒状に折り曲げてその内部にハニカム板を組み込むことにより脚体と提手部材を形成することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
【0010】図1と図2に示す第1の実施の形態の灯籠1は、三本の脚部材2を中間の結合部材3で起立するように結合した脚体4と、この脚体4上に設けた電気台5と、電気台5の上に設けた火袋6と、火袋6の上部に配置した提手部材7とで形成され、火袋6は多数の骨材の外面に紙を貼った提灯状となり、電気台5に取り付けられた電灯や必要ならば更に回転筒を内部に収納し、火袋6が点灯したり柄模様が写し出すような構造になっている。
【0011】上記三本の脚部材2と結合部材3及び提手部材7は、厚紙製のハニカム板8を用いて形成されている。このハニカム板8は、図2に示すように、厚紙を用いた二枚の表面紙9間に厚紙製のハニカム構造体10を接着して設けた構造を有し、このハニカム板8を脚部材2と結合部材3及び提手部材7の必要とする外形に切断し、図1(C)の如く、切断した外周縁を外周材11で仕上げている。外周材11は、紙や焼却可能な合成樹脂、木等で形成されている。
【0012】このように、ハニカム板8を脚部材2と結合部材3及び提手部材7の必要とする外形に切断するようにすれば、脚部材2と結合部材3及び提手部材7の外形に曲線を導入することができ、これによって外形が見た目に優美なものになり、灯籠の意匠的及び商品的な価値が向上する。
【0013】上記脚部材2は、図1のごとく、上下に長く円弧を描き、上端部に設けた突起12を電気台5の下面に設けた孔に差し込むことにより、三本の脚部材2が三方に等間隔の配置となるよう該電気台5と固定され、各脚部材2の上部中間が結合部材3で結合されている。この結合は、両者に設けた切り欠きを嵌め合わせるようにしたり、ピンで結合する手段を採用することができる。
【0014】また、提手部材7は、火袋6の外径よりも長い横長で雲形状に形成され、下部の両側に設けた下向きの長い取り付け片7aを火袋6内に挿入し、その下端を電気台5と固定するようにしている。
【0015】なお、表面紙9と外周材11の外表面は、予め印刷により着色や装飾柄を施したり、別の紙製仕上げシートを貼り合わせたり、脚部材2と結合部材3及び提手部材7の形成後に塗料で色を塗って仕上げてもよい。
【0016】次に、図3に示す第2の実施の形態の灯籠1は、第1の実施の形態の灯籠1と基本構成は同じであるが、三本の脚部材2と結合部材3及び提手部材7の形成材の構造が異なっている。
【0017】上記三本の脚部材2と結合部材3及び提手部材7の形成材は、図3(B)に示すように、厚紙や焼却可能な合成樹脂、木材を用いた外装材13を角形断面の筒状に折り曲げることにより、全体として脚部材2と結合部材3及び提手部材7の外形に仕上げ、この角形外装材13の内部に図2で示したようなハニカム板8を組み込んで接着固定したものである。
【0018】このような形成材は、外装材13を角形断面の筒状に折り曲げる必要があるため、脚部材2と結合部材3及び提手部材7の外形は、直線的な形状に仕上がることになる。
【0019】なお、外装材13を角形断面の筒状に折り曲げることにより、脚部材2と結合部材3及び提手部材7の外形の周辺部の一部が外装材13で仕上がることになり、ハニカム構造体10が見える周辺部のみを第1の実施の形態と同様、外周材11で仕上げればよい。
【0020】また、脚部材2の電気台5に対する固定は、第1の実施の形態と同様の構造を採用すればよく、図3のように、提手部材7は下部に設けた下向きの長い取り付け片7aを火袋6内に挿入し、その下端を電気台5と固定するようにしている。
【0021】この第2の実施の形態においても、外装材13と外周材11の外表面は、予め印刷により着色や装飾柄を施したり、別の紙や焼却可能な合成樹脂、木等で形成された仕上げシートを貼り合わせておいたり、脚部材2と結合部材3及び提手部材7の形成後に塗料で色を塗って仕上げてもよい。
【0022】上記した両実施の形態において、ハニカム板8の形成や外周材11、外装材13に用いる厚紙は、再生紙を使用すると共に、このようなハニカム板8や外周材11、外装材13の使用により、脚部材2と結合部材3及び提手部材7は焼却による処分が可能になる。
【0023】この発明の灯籠は、上記のような構成であり、脚部材2と結合部材3及び提手部材4を、ハニカム板8を主体に用いて形成したので、全体が軽量になるだけでなく、ハニカム板8の特性を有効に利用することで、脚部材2と結合部材3及び提手部材7の強度を十分に確保することができ、かつ、反りの発生がなく、廃棄時には火袋6を含めて焼却しても、有害物質の発生はなく、従って、地球環境に優しいものとなる。
【0024】
【発明の効果】以上のように、この発明によると、脚体上に取り付けた火袋の上部に提手部材を設けた灯籠であって、上記脚体と提手部材を、紙製のハニカム板を用いて形成したので、全体が軽量化だけでなく、脚部材と結合部材及び提手部材の強度を十分に確保することができ、しかも、反りの発生がなく、廃棄時には火袋を含めて焼却しても、有害物質の発生がない地球環境に優しい灯籠となる。
【0025】また、脚部材と結合部材及び提手部材の形成に、ハニカム板と外装材の組み合わせを採用すれば、直線的な形状の製品となり、また、ハニカム板を単用すれば、曲線形状の採用が可能になる。
【出願人】 【識別番号】592001241
【氏名又は名称】森敬株式会社
【出願日】 平成12年4月20日(2000.4.20)
【代理人】 【識別番号】100074206
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 文二 (外2名)
【公開番号】 特開2001−307501(P2001−307501A)
【公開日】 平成13年11月2日(2001.11.2)
【出願番号】 特願2000−119359(P2000−119359)