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【発明の名称】 照明装置
【発明者】 【氏名】小倉 和男

【要約】 【課題】点灯時に意外性のある光の装飾効果を出すことのできる照明装置を得ること。

【解決手段】第2のパイプの上には電球状の蛍光ランプ223を取り付けたソケット221が配置されている。ソケット221の周囲に固定されたリング状部材222から上方に伸びた支持棒225によって内側傘224が固定されている。内側傘224と外側傘226はそれらの上端部で溶接されている。内側傘224と外側傘226は共に光を透過しない非透過部に光を透過するそれぞれ微小な形状の透過部が所定のパターンで緻密に配置されている。したがって、蛍光ランプ223の光はこれらを通過する際に干渉して特異な照明効果を演出する。内側傘224と外側傘226のいずれか一方がモータ等によって回転するものであってもよいし、温度によって色を変化させるようなものであってもよい。プラスチック等のシートを使用する際にはこれによる着色効果も持たせることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 発光体と、この発光体の周囲を覆い、光を透過しない非透過部に光を透過するそれぞれ微小な形状の透過部が所定のパターンで緻密に配置された第1の光パターン透過部材と、この第1の光パターン透過部材と間隔を置いてこれよりも外側に配置され、第1の光パターン透過部材を透過した光が干渉するように、光を透過しない非透過部に光を透過するそれぞれ微小な形状の透過部が所定のパターンで緻密に配置された第2の光パターン透過部材とを具備することを特徴とする照明装置。
【請求項2】 発光体と、この発光体の周囲を覆い、光を透過しない非透過部に光を透過するそれぞれ微小な形状の透過部が所定のパターンで緻密に配置された第1の光パターン透過部材と、この第1の光パターン透過部材と間隔を置いてこれよりも外側に配置され、第1の光パターン透過部材を透過した光が干渉するように、光を透過しない非透過部に光を透過するそれぞれ微小な形状の透過部が所定のパターンで緻密に配置された第2の光パターン透過部材とを備えた照明部と、この照明部をその先端に配置した支柱と、この支柱の途中から分岐した1または複数の枝部と、この枝部にそれぞれ取り付けられた物品収容のための皿部とを具備することを特徴とする照明装置。
【請求項3】 発光体と、この発光体の周囲を覆い、光を透過しない非透過部に光を透過するそれぞれ微小な形状の透過部が所定のパターンで緻密に配置された第1の光パターン透過部材と、この第1の光パターン透過部材と間隔を置いてこれよりも外側に配置され、第1の光パターン透過部材を透過した光が干渉するように、光を透過しない非透過部に光を透過するそれぞれ微小な形状の透過部が所定のパターンで緻密に配置された第2の光パターン透過部材と、これら第1および第2の光パターン透過部材のいずれか一方をこれらの相対的な配置関係を保った状態で回動自在に保持する回転軸とを具備することを特徴とする照明装置。
【請求項4】 前記第1の光パターン透過部材の透過部は熱によって透過光の色を変化させる材料で構成されていることを特徴とする請求項1〜請求項3記載の照明装置。
【請求項5】 前記発光体の表面は、熱によって透過光の色を変化させる材料で構成されていることを特徴とする請求項1〜請求項3記載の照明装置。
【請求項6】 前記回転軸を回転させる駆動手段を具備することを特徴とする請求項3記載の照明装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は照明装置に係わり、特にインテリアとして適した照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】照明装置の歴史は古く、各種の装置が登場している。特に最近では本来の照明という機能だけでなく、インテリアとしての色彩を濃くした照明装置も各種提案されている。
【0003】図9は、このうち床面に装飾模様を形成するようにした照明装置を示したものである。特開平09−134605号公報に開示されたこの照明装置101は、その本体内部の天井部分に配置されたランプ102の下方に2枚の装飾パターン板103、104を上下方向に間隔をおいて配置している。これら2枚の装飾パターン板103、104を透過した光によって床面105に所定の装飾パターンが形成されるようになっている。
【0004】特開平09−134606号公報では、同様に床面に装飾模様を形成する技術を開示しているが、こちらの技術では2枚の装飾パターン板をそれぞれ独立して揺動させている。これにより、床面における装飾模様に変化が生じることになる。
【0005】この他、特開平09−265818号公報では、ひごを螺旋状に巻回して形成した骨組の表面に和紙を貼り付けた提灯型のランプシェードを開示している。この提案では、ランプシェードを構成する和紙のほぼ全面にスリットを多数形成し、スリットを透過する灯影がひごに一部遮られて光と影が組み合わされた独特の形状の直接光による模様を実現している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように各種のインテリアとしての要素をもった照明装置が登場している。しかしながら、図9に示した照明装置は床面を照明するものであり、また特開平09−265818号公報に開示されたランプシェードも提灯型であるので、用途が限定されてしまうという問題があった。また、提灯型のランプシェードの場合には、スリットとひごを透過する光と影の組み合わせを使用しているので、これから生じる光のパターンが大きく、想定できる光と影の組み合わせであって、点灯した際に常識的な装飾効果を出すに過ぎないという問題があった。
【0007】そこで本発明の目的は、点灯時に意外性のある光の装飾効果を出すことのできる照明装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明では、(イ)発光体と、(ロ)この発光体の周囲を覆い、光を透過しない非透過部に光を透過するそれぞれ微小な形状の透過部が所定のパターンで緻密に配置された第1の光パターン透過部材と、(ハ)この第1の光パターン透過部材と間隔を置いてこれよりも外側に配置され、第1の光パターン透過部材を透過した光が干渉するように、光を透過しない非透過部に光を透過するそれぞれ微小な形状の透過部が所定のパターンで緻密に配置された第2の光パターン透過部材とを照明装置に具備させる。
【0009】すなわち請求項1記載の発明では、発光体から発せられる光が第1の光パターン透過部材と第2の光パターン透過部材を順に通って照明光として出力されるようにしている。第1の光パターン透過部材と第2の光パターン透過部材は共に光を透過しない非透過部に光を透過するそれぞれ微小な形状の透過部が所定のパターンで緻密に配置されており、両者の間で干渉が発生する。このため、発光体の点灯時にこの干渉パターンによって光の装飾効果を出すことができる。しかも、第1の光パターン透過部材と第2の光パターン透過部材の微妙な違いや間隔の不均一によって、干渉パターンが変化するので、意外性のある効果も得られる。
【0010】請求項2記載の発明では、(イ)発光体と、(ロ)この発光体の周囲を覆い、光を透過しない非透過部に光を透過するそれぞれ微小な形状の透過部が所定のパターンで緻密に配置された第1の光パターン透過部材と、この第1の光パターン透過部材と間隔を置いてこれよりも外側に配置され、第1の光パターン透過部材を透過した光が干渉するように、光を透過しない非透過部に光を透過するそれぞれ微小な形状の透過部が所定のパターンで緻密に配置された第2の光パターン透過部材とを備えた照明部と、(ハ)この照明部をその先端に配置した支柱と、(ニ)この支柱の途中から分岐した分岐した1または複数の枝部と、(ホ)この枝部にそれぞれ取り付けられた物品収容のための皿部とを照明装置に具備させる。
【0011】すなわち請求項2記載の発明では、照明部を請求項1記載の発明と同一の構成とし、その下の支柱部分に枝部を配置しこれらに物品収容のための皿部を取り付けたので、皿部に適宜物品を配置して照明部を作動することでインテリアとして優れた照明装置を実現することができる。
【0012】請求項3記載の発明では、(イ)発光体と、(ロ)この発光体の周囲を覆い、光を透過しない非透過部に光を透過するそれぞれ微小な形状の透過部が所定のパターンで緻密に配置された第1の光パターン透過部材と、(ハ)この第1の光パターン透過部材と間隔を置いてこれよりも外側に配置され、第1の光パターン透過部材を透過した光が干渉するように、光を透過しない非透過部に光を透過するそれぞれ微小な形状の透過部が所定のパターンで緻密に配置された第2の光パターン透過部材と、(ニ)これら第1および第2の光パターン透過部材のいずれか一方をこれらの相対的な配置関係を保った状態で回動自在に保持する回転軸とを照明装置に具備させる。
【0013】すなわち請求項3記載の発明では、発光体から発せられる光が第1の光パターン透過部材と第2の光パターン透過部材を順に通って照明光として出力されるようにしている。第1の光パターン透過部材と第2の光パターン透過部材は共に光を透過しない非透過部に光を透過するそれぞれ微小な形状の透過部が所定のパターンで緻密に配置されており、両者の間で干渉が発生する。このため、発光体の点灯時にこの干渉パターンによって光の装飾効果を出すことができる。しかも、第1および第2の光パターン透過部材のいずれか一方をこれらの相対的な配置関係を保った状態で回動自在に保持する回転軸を有しているので、両者の位置関係を一方の回転によって変えることにより、干渉パターンを変化させることができる。
【0014】請求項4記載の発明では、請求項1〜請求項3記載の照明装置で、第1の光パターン透過部材の透過部は熱によって透過光の色を変化させる材料で構成されていることを特徴としている。
【0015】すなわち請求項4記載の発明では、第1の光パターン透過部材の透過部が透過光の色を変化させる材料で構成されているので、発光体等の熱源によって照明光を変化させることができる。
【0016】請求項5記載の発明では、請求項1〜請求項3記載の照明装置で発光体の表面は、熱によって透過光の色を変化させる材料で構成されていることを特徴としている。
【0017】すなわち請求項する請求項5記載の発明では、発光体の表面そのものを、熱によって透過光の色を変化させる材料で構成することによって、透過光の色を効率的に変化させることにしている。
【0018】請求項6記載の発明では、請求項3記載の照明装置で回転軸を回転させる駆動手段を具備することを特徴としている。
【0019】すなわち請求項6記載の発明では単に回転軸を有しているだけでなく、モータ等の駆動手段を備えることで積極的に回転を行わせるようにしている。
【0020】
【発明の実施の形態】
【0021】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0022】第1の実施例【0023】図1は本発明の第1の実施例における照明装置を表わしたものである。この照明装置201は、台202に垂直に取り付けられた大径の第1のパイプ203を備えており、その最上部には第1のクランプ204が取り付けられている。第1のパイプ203には小径の第2のパイプ205が挿通されており、クランプ204によって上下方向に任意の位置で止められるようになっている。第2のパイプ205の上部には照明部206が取り付けられている。また、第1のパイプ203には第2〜第5のクランプ207〜210が取り付けられており、これらのクランプ207〜210にはそれぞれ腕木部211を介して受け皿212が取り付けられている。
【0024】本実施例の第2〜第5のクランプ207〜210の筒状の内面部分と第1のパイプ203の外周面の間には、図示しないプラスチックシートが介在している。このため、これらのクランプ207〜210にそれぞれ取り付けられたネジを第1のパイプ203の方向に押し込んで、腕木部211および受け皿212の上下方向の移動を止めた状態でも、これらのクランプ207〜210を第1のパイプ203の中心軸を中心として自在に回転させることができる。なお、プラスチックシートを介在させる技術については実用新案登録第3056521号公報に記載がある。
【0025】図2は、照明部を具体的に表わしたものである。照明部206は、第2のパイプ205の最上部に取り付けられたソケット221と、このソケット221の周囲に固定されたリング状部材222と、ソケット221に上方向に向けて取り付けられた電球状の蛍光ランプ223と、内側傘(第1の光パターン透過部材)224と、リング状部材222と内側傘224の内面の間に120度間隔で合計3本取り付けられた支持棒225と、内側傘224の小径となった頂部にその頂部の内面側を溶接させた外側傘(第2の光パターン透過部材)226で構成されている。本実施例の内側傘224と外側傘226は共に扇状の金属板を部分円錐状に曲げて側部を溶接したものであり、それらの全面に等密度に規則正く小孔を開けている。内側傘224はその内面と外面を白色に塗装しており、外側傘226は暗色系の塗料、たとえば深緑色の塗料でその内面と外面を塗装している。
【0026】図3は外側傘の一部を拡大して示したものである。外側傘226と内側傘224はそれらの傘のサイズが異なるものの、パンチングされたそれぞれの小孔231のサイズおよびピッチは全く同じである。すなわち、加工に際しては両者を全く同一のパンチングマシンを使用して加工を行うことができる。本実施例では上下方向あるいは左右方向に1センチメートル間隔で4つの小孔231が存在するようなピッチで配置しているが、小孔231のサイズやピッチは各種変形が可能である。
【0027】図4および図5は傘の一部をそれぞれ拡大したものである。このうち図4は円形の小孔231Aの直径が7mmであり、この部材241Aの光の透過率は45パーセントとなっている。これに対して、図5は小孔231Bの直径が3mmであり、この部材241Bの光の透過率は30パーセントとなっている。これらの図では小孔231、231A、231Bは共に円形となっているが、これに限るものではない。たとえば、四角形等の多角形やハート型あるいはスペード型となっていてもよいし、本人のイニシャルの文字が繰り返し打ち抜かれているものであってもよい。
【0028】このように本実施例の照明部206はその内側傘224と外側傘226の小孔231によるパターンが全く同一の形状に打ち抜かれたものである。このため、図2に示す電球状の蛍光ランプ223が点灯すると、内側傘224と外側傘226の間で光の干渉(モアレ)が発生する。外側傘226はその外面が深緑色等の暗色系の塗料で塗布されているため、周囲を比較的暗くすると、周囲とうまく溶けあった暗い外側傘226の表面から光が漏れて神秘的かつ落ち着いた照明効果を与える。また、内側傘224と外側傘226は同心円状に取り付けられているが、取り付けに際して円周方向に厳密には微妙な位置ずれが存在している。したがって、図1に示した第1のパイプ203に対して第2のパイプ205を回動自在に取り付けたり、あるいはソケット221に対してリング状部材222を回動自在に配置することで、内側傘224と外側傘226の目に見える回転位置を変化させることができる。これにより自分に好ましい光のパターンを再現させることができる。
【0029】第1の変形例【0030】図6は、本発明の第1の実施例の変形例として内側傘が回転する照明装置の構成を表わしたものである。先の実施例の図1および図2と同一部分には同一の符号を付しており、これらの説明を適宜省略する。この変形例の照明部206Aでは、電球状の蛍光ランプ223のソケット301の小径部の周囲に取り付けられた図示しない固定具によって複数本の金属パイプ302の下端部が固定されている。これらの金属パイプ302の上端部は、中空で下端近傍の外周が螺刻された上部固定パイプ303の1対のナット304、305によって挟持されて固定されている。
【0031】上部固定パイプ303のナット305からわずかの距離を隔ててその上部には軸受306が固定されている。この軸受306には内側傘(第1の光パターン透過部材)224Aの上部を溶接したリング状の内側傘上部固定板307が取り付けられている。したがって、内側傘224Aは、軸受306によって上部固定パイプ303に対して回動自在に配置されていることになる。
【0032】内側傘上部固定板307の上部にはその外周部分が螺刻された第1のギア308が上部固定パイプ303と同心状に配置されており、ネジ309によってこれらが固定されている。第1のギア308はその中心部に上部固定パイプ303の外周部の直径よりも大きな空洞を有するリング状の形状をしており、その外周部分には第2のギア311が螺合している。この第2のギア311は、上部固定パイプ303の外周部に固定されたモータ312の回転軸313に取り付けられている。このモータ312の図示しない2本の電線は、上部固定パイプ303の内部ならびに金属パイプ302の内部を経てソケット301の内部に引き込まれている。ソケット301はプルスイッチ315を押し下げるたびに、(a)電球状の蛍光ランプ223の点灯、(b)蛍光ランプ223の点灯とモータ312の駆動、(c)蛍光ランプ223の消灯とモータ312の駆動停止の3つの回路動作を順に繰り返すようになっている。
【0033】上部固定パイプ303の上端には中心部に穴が穿たれた外側傘上部固定板317が載置されている。上部固定パイプ303の上端近傍はその内面が螺刻されている。止めネジ318の締め付けによって上部固定パイプ303に外側傘上部固定板317が固定されている。両者は溶接されていてもよい。外側傘上部固定板317の外周部分には、外側傘226Aの上部が溶接されている。内側傘224Aと外側傘226Aは、先の実施例と同様に二次元的に等間隔に図示しない小孔がこれらの全面に配置されている。
【0034】したがって、プルスイッチ315を操作して電球状の蛍光ランプ223の点灯とモータ312の駆動を同時に行うようにすると、第2のギア311の駆動力が第1のギア308に伝達されて内側傘224Aが上部固定パイプ303を中心としてゆっくりと回転する。外側傘226Aは上部固定パイプ303に固定されていて回転しないので、電球状の蛍光ランプ223から出た光が回転する内側傘224Aを通過し、その外側に配置された外側傘226Aを通過した光のパターンが外側傘226Aの周囲に現われることになる。先の実施例で説明したように内側傘224Aと外側傘226Aには同一のパターンとなった小孔231(図3参照)が多数穿たれているが、これらの傘224A、224Bの微妙な配置ずれによって、外側傘226Aを通過する光のパターンが内側傘224Aの回転に伴って微妙に変化する。したがって、電球状の蛍光ランプ223の点灯状態でモータ312を駆動させると、ファンタスティックな視覚効果を得ることができる。もちろん、モータ312を停止させた状態で電球状の蛍光ランプ223を点灯させた場合にも、実施例で説明したような落ち着いた光の効果を得ることができるので、好みによって両者を選択することができるようになっている。
【0035】なお、この第1の実施例の変形例では外側傘226Aを固定して内側傘224Aを回転させることにしたが、内側傘224Aを固定して外側傘226Aを回転させることが同様にして可能である。
【0036】第1実施例の変形例の変形【0037】図7は、本発明の第1の実施例の変形例を更に変形した照明装置の要部を表わしたものである。この図7で図6と同一部分には同一の符号を付しており、これらの説明を適宜省略する。この変形例で内側傘224Bは、小孔231(図3参照)に相当する透過部分を不透明な背景部分に規則正しく多数配置するように印刷されたプラスチックシートを部分円錐状に曲げて側部を接着したものである。この内側傘224Bの上部を固定する内側傘上部固定板307Bはその外周部分にすそ部307B1が加工されており、この部分には適宜、ネジ孔が設けられている。内側傘224Bの上部にもこれらのネジ孔に対応する箇所にネジ401を通すための小孔が開けられている。内側傘224Bの光の透過する部分は、その材質により、あるいは印刷によって、赤色、青色等の所定の色になっており、この部分を透過する光が着色されるようになっている。
【0038】したがって、この変形例の場合には内側傘224Bと外側傘226Aの組み合わせによる光のパターンを楽しむだけでなく、照明部206Aの外側傘226Aを透過する光の色を楽しむこともできる。なお、内側傘224Bは適宜交換して、色の変化を楽しむことができる。この場合には、まず止めネジ318を外して外側傘上部固定板317と外側傘226Aを取り外し、外部に露出した内側傘224Bの上部を止めているネジ401を取り外して、新しい内側傘224Bと交換すればよい。
【0039】更に、内側傘224Bを構成するシート状部材の中に、熱によって発色する樹脂あるいは特殊な発色性高分子構造体を分散させておけば、電球状の蛍光ランプ223あるいは白熱灯の熱によって発色させたり色を変化させることができ、光の干渉と併せて微妙な色の変化を楽しむことができる。
【0040】第2の実施例【0041】先の実施例および変形例では図1に示したように大径の第1のパイプ203の上部に照明部206を配置して第1のパイプ203には任意の数のクランプ207〜210を介して受け皿212を配置することにしたが、照明部206をそのまま台202等の固定部に取り付けて照明を主体とした装置を構成してもよい。また、照明部206は天井や階段の手すり等の他の場所に配置することも自由である。
【0042】図8は、本発明の第2の実施例として他の照明装置の構成を表わしたものである。この第2の実施例の照明装置501は球状の照明部502が短い支柱部503を介して台504に固定された構造を有している。照明部502は、その上から3分の1程度の高さの位置までがパンチングメタルを使用したほぼ半球状の上部照明部505を構成しており、それより下のほぼ半球状の下部照明部506は透明または半透明のプラスチックまたはガラスで作製されている。これらのプラスチックまたはガラスは、その表面に凹凸の加工が施されていてもよい。上部照明部505は下部照明部506に螺合しており、必要に応じて取り外すことができる。照明部502の内部には第1の実施例と同様に電球状の蛍光ランプ223が配置されており、また、上部照明部505の内側には同じくパンチングメタルを使用したほぼ半球状の内部傘507が支持具508によって固定されている。
【0043】このような第2の実施例の照明装置501によれば、内部傘507を透過した光が上部照明部505を更に透過する際に美しい光のパターンを生じさせる。また、デスクにこの照明装置501を置いているような場合には、この上部照明部505を通過する光が間接照明としての効果を発揮するだけでなく、天井にダイヤカット模様等のパンチングされた小孔231の組み合わせによるファンタスティックなパターンを投影する。
【0044】もちろん、この第2の実施例の照明装置501も各種の変形が可能である。たとえば、上部照明部505や内部傘507をプラスチックやその他の素材にしたり、内部傘507をモータによって回転させることもできる。特に蛍光ランプ223の代わりに白熱球を使用し、上部照明部505の上部に放熱のための窓を開けたような変形の場合には、同じく下部照明部506の最下部等に開けた空気取り入れ用の穴から空気が上方に移動する。したがって、たとえば内部傘507にプロペラを付けてこれを支柱部503の軸を中心として回動自在に配置しておくだけで、内部傘507を電源を必要とせずに回転させることができる。
【0045】なお、第2の実施例の照明装置501ではその上部のみを小孔が2層配置されるようにしたが、用途によっては球あるいはこれを変形した立体形状の表面の全面をこのような2層構造として、光の干渉による照明効果を楽しむようにすることも可能である。
【0046】また、実施例では内側傘あるいは内部傘からなる第1の光パターン透過部材と、外側傘あるいは上部照明部からなる第2の光パターン透過部材のそれぞれの微小な形状の透過部(小孔)を同一形状とし、同一のピッチで二次元平面上に配置する場合を説明したが、特にプラスチック等の透明体に印刷技術を使用して小孔と同様の光の透過部分を形成する場合には、各種の変形が可能である。たとえば、ランプに近い第1の光パターン透過部材の方の光が通過する部分と第2の光パターン透過部材のそれのサイズを微妙に変化させたり、位置に応じてパターンを変化させることも、視覚的に各種のパターンを出現させる上で有効である。
【0047】更に実施例あるいは変形例では金属板あるいはプラスチックシートを使用したが、紙等の各種の素材も使用可能である。また、変形例ではプラスチックシートを単独で使用することにしたが、たとえば鉄、アルミニウム、チタン等の金属自体をパンチングする一方で、これらの表面に着色フィルムを貼り付けることによっても、所望の色に着色することが可能である。また、発光体の表面そのものを、熱によって透過光の色を変化させる材料で構成することも可能であり、これにより電球状の蛍光ランプのようにそれ自体が発熱量の少ないものであっても、効率的に色の変化を行わせることができる。ランプも電球状のものに限らず、リング状等の各種のものを使用可能である。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明によれば、発光体から発せられる光が第1の光パターン透過部材と第2の光パターン透過部材を順に通って照明光として出力されるようにし、しかも第1の光パターン透過部材と第2の光パターン透過部材は共に光を透過しない非透過部に光を透過するそれぞれ微小な形状の透過部が所定のパターンで緻密に配置されたものとしたので、両者の間で干渉が発生し、発光体の点灯時にこの干渉パターンによって光の装飾効果を出すことができる。しかも、第1の光パターン透過部材と第2の光パターン透過部材の微妙な違いや間隔の不均一によって、干渉パターンが変化するので、意外性のある効果も得られる。
【0049】また請求項2記載の発明によれば、照明部を請求項1記載の発明と同一の構成とし、その下の支柱部分に枝部を配置しこれらに物品収容のための皿部を取り付けたので、皿部に適宜物品を配置して照明部を作動することでインテリアとして優れた照明装置を実現することができる。
【0050】更に請求項3記載の発明によれば、第1および第2の光パターン透過部材のいずれか一方をこれらの相対的な配置関係を保った状態で回動自在に保持する回転軸を有することにしたので、両者の位置関係を一方の回転によって変えることにより、干渉パターンを自在に変化させることができる。
【0051】また請求項4記載の発明によれば、第1の光パターン透過部材の透過部が透過光の色を変化させる材料で構成されているので、発光体等の熱源によって照明光を変化させることができる。
【0052】更に請求項5記載の発明によれば、発光体の表面そのものを、熱によって透過光の色を変化させる材料で構成することによって、透過光の色を効率的に変化させることができる。
【0053】また請求項6記載の発明によれば、請求項3記載の照明装置で回転軸を回転させる駆動手段を具備することにしたので、第1および第2の光パターン透過部材の相対的な位置の変化をオートマチックに生じさせ、これによる干渉パターンの変化を楽しむことができる。
【0054】
【出願人】 【識別番号】398039750
【氏名又は名称】伸興産業株式会社
【出願日】 平成12年3月15日(2000.3.15)
【代理人】 【識別番号】100083987
【弁理士】
【氏名又は名称】山内 梅雄
【公開番号】 特開2001−266622(P2001−266622A)
【公開日】 平成13年9月28日(2001.9.28)
【出願番号】 特願2000−72931(P2000−72931)