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【発明の名称】 前照灯のリフレクタに取り付けられる光源のための固定システム
【発明者】 【氏名】ヴォルフガング ローツェ

【氏名】グスターフ クレット

【氏名】トーマス ブルンナー

【氏名】ウーヴェ コスタンツァー

【要約】 【課題】光源のベースディスクの構造に制約されることなく光源の確実な固定を達成する。

【解決手段】リフレクタ10が開口14と、光源16のための収容部24とを有しており、リフレクタ10にロック装置50が回動可能に取り付けられており、該ロック装置とリフレクタ10との間に保持リング40が位置固定されており、光源16がロック装置50のロック解除位置で収容部24内に挿入可能であり、保持リング40が3つのばねアーム42を有しており、ロック装置50に3つの突起60が形成されており、ロック装置50がロック位置へ回動させられると、突起60によってばねアーム42が半径方向内側へ押圧されるので、ばねアーム42がベースディスク18に被さって係合し、光源16をリフレクタ10に確実に保持するようになっている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 前照灯のリフレクタに取り付けられる光源のための固定システムであって、リフレクタ(10)が開口(14)と、該開口(14)を取り囲む収容部(24)とを有しており、該収容部(24)内に光源(16)のベース(25)が挿入可能であり、前記収容部(24)が支持部(26)を備えており、該支持部(26)に、光源(16)のベースディスク(18)が、光源(16)の長手方向軸線(17)の方向で当接するようになっており、さらにリフレクタ(10)にロック解除位置とロック位置との間で回動可能に取り付けられたロック装置(50)が設けられており、該ロック装置(50)がロック解除位置に配置された状態で光源(16)が前記収容部(24)内に挿入可能であり、前記ロック装置(50)をロック位置へ回動させることにより、光源(16)のベースに該ベースの全周にわたって分配されて作用する複数のばねアーム(42)によって光源(16)が前記支持部(26)に当て付けられた状態に保持されて、リフレクタ(10)に位置固定されるようになっている形式のものにおいて、前記ばねアーム(42)が、リフレクタ(10)とロック装置(50)との間に位置固定された、回動不能な別個の保持リング(40)に形成されており、ロック装置(50)が、前記ばねアーム(42)を取り囲む付設部(58)を有しており、該付設部(58)の内側に、前記保持リング(40)に設けられたばねアーム(42)の数に対応して、ロック方向で半径方向内側に向かって上昇する複数の突起(60)が形成されており、ただし前記保持リング(40)に設けられたばねアーム(42)は、ロック装置(50)のロック解除位置では光源(16)の長手方向軸線(17)に関して半径方向で、光源(16)のベースディスク(18)がこれらのばねアーム(42)の間を通り抜けられるように配置されており、ロック装置(50)がロック位置へ回動させられると、前記突起(60)がこれらのばねアーム(42)に乗り上がって、該ばねアーム(42)を半径方向内側に向かって運動させて、該ばねアーム(42)がベースディスク(18)に被さって係合するようになっていることを特徴とする、前照灯のリフレクタに取り付けられる光源のための固定システム。
【請求項2】 前記保持リング(40)が、リフレクタ(10)と、該リフレクタ(10)に取り付けられたロック装置(50)との間に位置固定されている、請求項1記載の固定システム。
【請求項3】 ロック装置(50)が、少なくとも1つのねじ(54)によってリフレクタ(10)に回動可能に取り付けられている、請求項1または2記載の固定システム。
【請求項4】 前記ばねアーム(42)の、光源(16)のベースディスク(18)に作用する端範囲が、前記ばねアーム(42)の、前記突起(60)により生ぜしめられた運動時に半径方向内側に向かってベースディスク(18)に対して前記支持部(26)に向かう力を加えるように傾けられた側縁(43)を有している、請求項1から3までのいずれか1項記載の固定システム。
【請求項5】 ロック装置(50)が、ばね弾性的な係止エレメント(62)を有しており、該係止エレメント(62)が、ロック装置(50)のロック解除位置および/またはロック位置でリフレクタ(10)に係止されていて、ロック装置(50)の回動を防止しており、前記係止エレメント(62)の係止が、ロック装置(50)を回動させるために、相応する高いトルクにより解除可能である、請求項1から4までのいずれか1項記載の固定システム。
【請求項6】 前記保持リング(40)に前記ばねアーム(42)に対して付加的に少なくとも1つのばね弾性的な係止アーム(45)が形成されており、ロック装置(50)がロック解除位置に配置された状態で光源(16)が収容部(24)内に挿入される際に、前記係止アーム(45)が、光源(16)のベース(20)によって外方旋回可能であり、光源(16)のベースディスク(18)が前記支持部(26)に接触した状態で前記係止アーム(45)がプレロードをかけられて前記ベース(20)に作用して、光源16の、前記収容部(24)からの脱落を防止している、請求項1から5までのいずれか1項記載の固定システム。
【請求項7】 前記保持リング(40)が薄板から成っており、前記ばねアーム(42)と、場合によっては前記係止アームとが、該薄板から曲げ加工によって突き出されている、請求項1から6までのいずれか1項記載の固定システム。
【請求項8】 ロック装置(50)がプラスチックから成っている、請求項1から7までのいずれか1項記載の固定システム。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、前照灯のリフレクタに取り付けられる光源のための固定システムであって、リフレクタが開口と、該開口を取り囲む収容部とを有しており、該収容部内に光源のベース(口金)が挿入可能であり、前記収容部が支持部を備えており、該支持部に、光源のベースディスク(皿形口金)が、光源の長手方向軸線の方向で、つまり光源の長手方向軸線に対して平行な方向で、当接するようになっており、さらにリフレクタにロック解除位置とロック位置との間で回動可能に取り付けられたロック装置が設けられており、該ロック装置がロック解除位置に配置された状態で光源が前記収容部内に挿入可能であり、前記ロック装置をロック位置へ回動させることにより、光源のベースに該ベースの全周にわたって分配されて作用する複数のばねアームによって光源が前記支持部に当て付けられた状態に保持されて、リフレクタに位置固定されるようになっている形式のものに関する。
【0002】
【従来の技術】このような形式の固定システムは、ドイツ連邦共和国特許出願公開第2939328号明細書に基づき公知である。この公知の固定システムでは、リフレクタが開口と、この開口を取り囲む収容部とを有している。この収容部は支持部を備えており、この支持部には、光源のベースディスク(ディスク形口金)が光源の長手方向軸線の方向で当接する。リフレクタには、光源の長手方向軸線を中心にしてロック解除位置とロック位置との間で回動可能となるロック装置が取り付けられている。ロック装置がロック解除位置に配置された状態で、光源をリフレクタに設けられた収容部内に挿入することができる。このときに、光源のベースディスクから半径方向外側に向かって突出した3つの突出部が、リフレクタに設けられた支持部に当接する。ロック装置には、光源のベースディスクに設けられたこれらの突出部に対応して、3つのばねアームが突き出されている。ロック装置がロック位置へ回動させられると、これらのばねアームはベースディスクの突出部に被さって係合し、これによって光源をリフレクタに保持し、つまり光源のベースディスクを前記支持部に当て付けられた状態に保持する。この公知の固定システムは、ベースディスクに半径方向の複数の突出部を備えた光源においてしか、ベースディスクに作用する均一な保持力での確実な固定を可能にしないので、使用可能性が著しく制限されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、冒頭で述べた形式の固定システムを改良して、光源のベースディスクの構造に制約されることなしに、ベースディスクに対して均一に作用する保持力を用いて光源が確実に固定されるような固定システムを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するために本発明の構成では、前記ばねアームが、リフレクタとロック装置との間に位置固定された、回動不能な別個の保持リングに形成されており、ロック装置が、前記ばねアームを取り囲む付設部を有しており、該付設部の内側に、前記保持リングに設けられたばねアームの数に対応して、ロック方向で半径方向内側に向かって上昇する複数の突起が形成されており、ただし前記保持リングに設けられたばねアームは、ロック装置のロック解除位置では光源の長手方向軸線に関して半径方向で、光源のベースディスクがこれらのばねアームの間を通り抜けられるように配置されており、ロック装置がロック位置へ回動させられると、前記突起がこれらのばねアームに乗り上がって、該ばねアームを半径方向内側に向かって運動させて、該ばねアームがベースディスクに被さって係合するようにした。
【0005】
【発明の効果】本発明による固定システムには、従来のものに比べて次のような利点がある。すなわち、ベースディスクに均一に作用する保持力を用いた光源の確実な固定が達成されており、しかもこの場合、光源のベースディスクが半径方向の突出部を有しているかどうか、あるいはこのベースディスクが半径方向の突出部を幾つ有しているのか、は問題にならない。
【0006】請求項2以下には、本発明による固定システムの有利な改良形が記載されている。請求項2に記載の構成には、保持リングのための付加的な固定部が必要とならないという利点がある。請求項3に記載の構成により、リフレクタにおけるロック装置の簡単な取付けが達成されている。請求項4に記載の構成により、光源のベースディスクは支持部に確実に押圧されるようになる。請求項5に記載の構成により、ロック装置が不本意に回動させられることは阻止されている。請求項6に記載の構成により、光源が既に収容部への挿入後に前位置固定されていて、ロック装置がロック位置へ回動させられるまで光源がリフレクタから脱落しなくなることが確保されている。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図面につき詳しく説明する。
【0008】図1〜図5には、前照灯、特に自動車前照灯のリフレクタ10が図示されている。このリフレクタ10は前照灯のハウジング(図示しない)内に配置されている(図示しない)。リフレクタ10は図5に示したように、その前側に、凹面状に湾曲させられた反射面12を有している。リフレクタ10はプラスチック、たとえば熱硬化性プラスチックまたは熱可塑性プラスチックから成っていて、射出成形により製造されている。リフレクタ10は、種々異なる光線機能のために働く複数の部分領域を有していてよく、これらの部分領域には、それぞれ1つの専用の光源が対応している。リフレクタ10の頂点範囲は開口14を有しており、この開口14には光源16が挿入されている。光源16は白熱バルブ、たとえばタイプH1、H3、H4またはH7のハロゲンバルブであるか、またはガス放電バルブであってよい。以下に説明する実施例では、光源16がタイプH7のハロゲンバルブであり、このハロゲンバルブはベースディスク(皿形口金)18を有している。このベースディスク18はほぼ円形に形成されているが、しかし周面に平坦部19を有している。この平坦部19からは、光源16の長手方向軸線17に対してほぼ半径方向で突出部20が突出している。光源16のベースからは、後方に向かって2つの接続ピン22が突出しており、両接続ピン22は光源16の電気的な接触接続のために働く。両接続ピン22には、コネクタ部材(図示しない)が被せ嵌め可能である。
【0009】光源16をリフレクタ10に固定するためには、以下に詳しく説明する固定システムが設けられている。リフレクタ10の後側には、リフレクタ10の開口14を取り囲む中空円筒状の収容部24が形成されており、この収容部24は光源16に設けられた円筒状のベース区分25を収容するために働く。光源16の挿入時では、光源16の円筒状のベース区分25が収容部24内にセンタリングされる。収容部24の長手方向軸線は光源16の長手方向軸線17と少なくともほぼ整合しているので、以下においては収容部24の長手方向軸線も「長手方向軸線17」と呼称する。収容部24の、リフレクタ10とは反対の側に向けられた端面は、光源16のベースディスク18のための支持部26を形成しており、この場合、ベースディスク18は光源16の長手方向軸線17の方向(長手方向軸線17と平行な方向)で支持部26に当接する。また、収容部24の端面に、収容部24の全周にわたって分配された形で、支持部26を形成する複数の突起が一体成形されていてもよい。収容部24の外側では、リフレクタ10の後側から2つのリブ28が突出している。両リブ28の間には、溝29が形成されており、この溝29内には、収容部24内への光源16の挿入時にベースディスク18の突出部20が進入する。光源16は両リブ28に基づき、光源16の突出部20が溝29内に進入するような回転位置でしか収容部24内に挿入され得ない。したがって、光源16が誤った回転位置で組み付けられることは阻止されている。
【0010】さらに、リフレクタ10の後側には、収容部24を取り囲んで、かつほぼ直径方向で互いに向かい合って位置するように2つのドーム30が一体成形されている。両ドーム30の端面は、それぞれ1つの孔31を有している。ドーム30の端面には、さらにそれぞれ1つの隆起したウェブ33が形成されており、このウェブ33の幅はドーム30の直径よりも小さく形成されている。両ウェブ33は少なくともほぼ、1つの共通の円弧に沿って位置している。両ドーム30の間の円周範囲では、リフレクタ10の後側に別のリブ34が一体成形されている。これらのリブ34の半径方向外側に向けられた面は、少なくともほぼ、ウェブ33の共通の円弧に対して同軸的な円弧に沿って配置されている。リブ28の半径方向外側に向けられた面は、同じく少なくともほぼ、ウェブ33の共通の円弧に対して同軸的な円弧に沿って配置されていると有利である。ドーム30はウェブ33およびリブ34よりも大きな直径を有する円弧に沿って位置している。リフレクタ10の後側には、リブ28とリブ34とドーム30とを取り囲む支持部36が形成されている。この支持部36は少なくともほぼ平坦でかつ収容部24の長手方向軸線17に対して直角に配置されている。リフレクタ10の後側には、さらに別のリブ38が一体成形されており、このリブ38はリブ28およびリブ34よりも大きな直径に配置されている。このリブ38の、半径方向内側に向けられた内面は、周方向で互いに間隔を置いて配置された2つの凹部39を有しており、両凹部39は長手方向軸線17に対してほぼ平行に延びる溝を形成している。
【0011】光源16のための固定システムの一部として、リフレクタ10の後側には保持リング40が当て付けられている。この保持リング40の輪郭はリフレクタ10の後側に適合されている。保持リング40はリブ28,34とドーム30とを取り囲んでいて、支持部36に接触している。ドーム30の範囲では、保持リング40が、図1に示したように膨出部41を有している。保持リング40の内縁部には、保持リング40の全周にわたって分配されて複数の、たとえば3つのばねアーム42が突き出されている。これらのばねアーム42の自由端部はリフレクタ10から離れる方向に向けられている。ばねアーム42は収容部24の長手方向軸線17に関して半径方向でばね弾性的に運動可能である。ばねアーム42の自由端部は図1および図5に示したように、中空成形材状に曲げられており、この場合、ばねアーム42リフレクタ10に面した側縁43を有している。この側縁43は、図5に示したように半径方向内側に向かってリフレクタ10から離れる方向に延びるように傾けられている。ばねアーム42の端部の、リフレクタ10を後側から長手方向軸線17の方向で見て逆時計回りの方向に向けられた縁部44は、これらの縁部44が逆時計回りの方向で半径方向内側に向かって延び、これによってそれぞれ1つの乗上げ斜面を形成するように傾けられている。ばねアーム42は保持リング40の全周にわたって不均一に分配されていて、リフレクタ10に保持リング40が配置されると、ばねアーム42はリブ28,34の傍らに並ぶ。ばねアーム42が不均一に分配されていることに基づき、保持リング40を唯一つの回転位置でしかリフレクタ10に配置することができなくなる。リブ28,34の間に配置されたばねアーム42と、ドーム30を取り囲む膨出部41とによって、保持リング40はリフレクタ10への配置時に長手方向軸線17を中心にして回動不能となるように位置固定されている。
【0012】保持リング40には、さらにその内縁部から係止アーム45が突き出されている。この係止アーム45の自由端部はリフレクタ10から離れる方向に向けられている。係止アーム45は、保持リング40がリフレクタ10に配置された状態で、両リブ28の間の溝29内に配置されている。係止アーム45の自由端部46は図5に示したように、半径方向内側に向かって曲げられて形成されている。保持リング40がリフレクタ10に配置された状態で光源16が収容部24内に挿入されると、光源16に設けられた突出部20は溝29内への進入時に、斜面を介して係止アーム45に乗り上げるようにスライドし、これにより係止アーム45はばね弾性的に半径方向外側に向かって押圧されるので、突出部20は係止アーム45の傍らを通過することができる。光源16のベースディスク18が支持部26に接触すると、係止アーム45は半径方向内側に向かって突出部20に被さるように係止される。収容部24から光源16を引き抜く場合には、光源16の突出部20がやはり斜面を介して係止アーム45に乗り上がるようにスライドし、これにより係止アーム45は半径方向外側に向かって押圧され、突出部20は係止アーム45の傍らを通過することができる。保持リング40は有利には薄板から成っており、ばねアーム42と係止アーム45とは、この薄板に一体成形されていて、薄板から曲げ加工により突き出されている。
【0013】光源16のための固定システムの別の部分として、リフレクタ10の後側にはロック装置50が取り付けられている。このロック装置50は環状に形成されていて、収容部24の長手方向軸線17に対してほぼ直角に半径方向内側に向かって突出した縁部51を有している。この縁部51はリフレクタ10のドーム30に対応する範囲に膨出部52を有しており、これらの膨出部52はドーム30をカバーする。膨出部52には、それぞれ1つの長孔53が形成されており、各ドーム30のウェブ33がこの長孔53を貫通する。ロック装置50の長孔53はウェブ33とそれぞれ少なくともほぼ同じ円弧を描くように湾曲させられて形成されている。ロック装置50は2つのねじ54によってリフレクタ10に取り付けられており、この場合、各1つのねじ54がロック装置50のそれぞれ対応する長孔53を貫通して、ドーム30に設けられた孔31内にねじ込まれている。ねじ54はヘッド55を有しており、このヘッド55の直径はウェブ33の幅および長孔53の幅よりも大きく形成されている。ねじ54は、そのヘッド55がウェブ33の端面に載着するまで孔31内にねじ込まれている。ねじ54のヘッド55はこの場合、長孔53の傍らでロック装置50の膨出部52に被さるので、ロック装置50はリフレクタ10に収容部24の長手方向軸線17の方向では位置固定されているが、しかし長手方向軸線17を中心として回動可能である。ロック装置50の膨出部52には、長孔53に並んで、長孔53の、逆時計回りの方向に向けられた端部に向かって、長手方向軸線17の方向に上昇する斜面56が形成されていてよい。
【0014】ロック装置50の縁部51はリブ28に対応する範囲に横断面拡張部57を有しているので、リブ28の間の溝29は開いたままとなる。横断面拡張部57は周方向で、リブ28よりも大きな幅を有しており、これにより長手方向軸線17を中心としたロック装置50の回動が可能となる。ロック装置50はほぼ中空円筒状の付設部58を有しており、この付設部58はリフレクタ10のリブ28,34を取り囲む。ロック装置50は長手方向軸線17を中心としたその回動時に、ロック装置50に設けられた長孔53内に係合したウェブ33と、付設部58の内側に配置されたリブ28,34とによって案内されている。
【0015】ロック装置50の付設部58の内側では、図4に示したように、縁部51への移行部に、保持リング40のばねアーム42の数に対応して3つの突起60がロック装置50の全周にわたって分配されて形成されており、これらの突起60は半径方向内側に向かって上昇している。これらの突起60の、図4に示したロック装置50で見て逆時計回りの方向に向けられた縁部は、それぞれ1つの斜面61を有している。ロック装置50の付設部58には、図1に示したようにアームの形のばね弾性的な係止エレメント62が形成されている。この係止エレメント62は、たとえば付設部58の、リフレクタ10に面した側の端面を起点として延びる、付設部58に形成された2つのスリットにより形成されていて、リフレクタ10とは反対の側の端部では付設部58に一体成形されている。係止エレメント62は長手方向軸線17に関して半径方向でばね弾性的に運動可能である。
【0016】以下に、固定システムおよび光源16の組付けについて説明する。固定システムの組付け時では、まず保持リング40がリフレクタ10の後側に配置されるので、この保持リング40は支持部36に接触しており、保持リング40のばねアーム42と係止アーム45とはリフレクタ10から離れる方向に向けられている。保持リング40は、既に前で説明したように1つの回転位置でしかリフレクタ10に配置され得ない。引き続き、ロック装置50が、付設部58を前にしてドーム30とリブ28,34,38とに被さるようにリフレクタ10に配置される。ロック装置50は、リフレクタ10のドーム30に設けられたウェブ33がロック装置50の長孔53を通過し得るような回転位置でしか組み付けられ得ない。さらに、ロック装置50は、ロック装置50の突起60が保持リング40のばねアーム42に対して周方向にずらされて配置されるような回転位置でしか組み付けられ得ない。これにより、ロック装置50が組み付けられなければならない一義的な回転位置が規定されている。ロック装置50は引き続き、ねじ54によってリフレクタ10に位置固定され、この場合、保持リング40はロック装置50の付設部58の、リフレクタ10に面した側の端面と、リフレクタ10に設けられた支持部36との間に位置固定されている。ロック装置50の付設部58の端面には、ロック装置50の全周にわたって分配された複数の軸方向の突出部59が形成されているので、保持リング40はその全周にわたって支持部36に押圧されるのではなく、突出部59に対応する周方向範囲でしか支持部36に押圧されない。
【0017】ロック装置50の係止エレメント62は、組付けのために必要となる回転位置において、この係止エレメント62が、リブ38の、逆時計回りの方向に配置された凹部39内に進入するように配置されている。リブ38はロック装置50の付設部58よりも外側に配置されている。ロック装置50が組み付けられる回転位置は、ロック装置50のロック解除位置である。すなわち、このロック解除位置では、保持リング40のばねアーム42がロック装置50によって影響を与えられない。ばねアーム42はこの場合、収容部24の長手方向軸線17から、光源16のベースディスク18がこれらのばねアーム42の間を通過し得る程度の間隔を置いて配置されている。ロック装置50は図2にロック解除位置で図示されている。
【0018】ロック装置50が上で説明したロック解除位置に位置していると、光源16を収容部24内に挿入することができる。このときに、光源16の円筒状のベース区分25が収容部24内に進入し、突起20が溝29内に進入する。この突起20により、光源16の挿入時に保持リング40の係止アーム45が外方に向かって押圧され、そしてその後に光源16のベースディスク18が支持部26に接触する。このときに、係止アーム45は突出部20に係止され、これによって光源16を一時的に位置固定するので、光源16は収容部24から脱落しなくなる。光源16が収容部24内に挿入された後に、リフレクタ10を後側から見て図2に矢印で示した時計回り方向でロック装置50をロック位置へ回動させることができる。図3には、ロック装置50がロック位置で図示されている。ロック装置50がロック位置へ回動させられる際に、ロック装置50の付設部58に設けられた突起60は、これらの突起60の斜面61と、保持リング40のばねアーム42の傾けられた縁部44とを介して、保持リング40のばねアーム42の端部に乗り上がるようにスライドする。このときに、ばねアーム42は長手方向軸線17に対して半径方向内側に向かって押圧されるので、ばねアーム42は光源16のベースディスク18に被さって係合し、そしてばねアーム42の側縁43がベースディスク18に作用する。側縁43が傾けられて形成されていることに基づき、これらの側縁43は半径方向内側に向かう運動時に、長手方向軸線17の方向でリフレクタ10の支持部26に向かう力をもベースディスク18に加える。したがって、光源16はロック装置50の突起60を介して緊定されたばねアーム42によってリフレクタ10に緊定されて、確実に保持される。ロック装置50の長孔53に並んで設けられた斜面56に基づき、ロック装置50はロック位置への回動時にねじ54のヘッド55によって長手方向軸線17の方向でリフレクタ10に向かって運動させられる。保持リング40が突出部59によって支持部36に押圧されることにより、保持リング40はばねアーム42のばね弾性的な係合時に突出部59の間の周方向範囲で弾性的に変形し、こうして光源16のベースディスク18の位置に自動的に適合することができる。ロック装置50のロック位置への回動時に、ロック装置50に設けられた係止エレメント62はリブ38を乗り越える際に内方に向かってばね弾性的に変位し、そしてロック位置では係止エレメント62が再び外方に向かってばね弾性的に変位して、リブ38の、時計回り方向に配置された凹部39内に係止される。これにより、ロック装置50の、意図されない回動が防止されている。また、係止エレメント62がリブ38の外側で半径方向内側に向かって係止されるような構成も考えられる。
【0019】ロック装置50の回動運動は両回転方向においてそれぞれ、ロック装置50の長孔53の、それぞれ回転方向に向けられた2つの縁部が、ドーム30に設けられたウェブ33の、それぞれ回転方向に向けられた縁部にその都度当接することによって制限されている。択一的に、ロック装置50にも付加的なストッパが設けられていてよい。その場合、これらのストッパは、たとえばねじ54のヘッド55に当接する。光源16を取り外すためには、ロック装置50を逆時計回りの方向でロック解除位置にまで回動させるだけでよい。これにより、保持リング40のばねアーム42は再び外方に向かって離反旋回し、光源16のベースディスク18はこれらのばねアーム42の間を通り抜けることができる。光源16を収容部24から引き抜く際に、光源16の突出部20によって係止アーム45が外方に向かって押圧されるので、光源16を収容部24から取り出すことができる。ロック装置50のロック解除位置への回動時では、十分なトルクが加えられると、リブ38の凹部39内での係止エレメント62の係止が再び解除されるので、係止エレメント62は半径方向内側に向かってばね弾性的に変位して、リブ38を乗り越えることができる。ロック解除位置において、係止エレメント62は再びリブ38の、逆時計回りの方向に配置された凹部39内に係止されるので、ロック装置50が意図されずにロック位置へ回動させられてしまうことは阻止されている。
【出願人】 【識別番号】390023711
【氏名又は名称】ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング
【氏名又は名称原語表記】ROBERT BOSCH GESELLSCHAFT MIT BESCHRANKTER HAFTUNG
【出願日】 平成13年2月28日(2001.2.28)
【代理人】 【識別番号】100061815
【弁理士】
【氏名又は名称】矢野 敏雄 (外4名)
【公開番号】 特開2001−266621(P2001−266621A)
【公開日】 平成13年9月28日(2001.9.28)
【出願番号】 特願2001−55127(P2001−55127)