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【発明の名称】 自動車用灯具
【発明者】 【氏名】鈴木 孝典

【氏名】塚本 広徳

【要約】 【課題】バルブを装着したソケットの組付け性及び電気接続信頼の向上が図れる自動車用灯具を得る。

【解決手段】バルブハウジング4には、複数のソケット取付穴5の周縁に臨んで2条の切込溝6が延設されており、この切込溝6のそれぞれには帯板状の導体7が嵌入される。給電用の直付けソケット2またはバルブ増設用の増設ソケット3は外筒部に、前記導体7と弾接する接点部が装備されて前記ソケット取付穴5に嵌挿される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 バルブが装着されるソケットと、前記ソケットを嵌挿する複数のソケット取付穴が開口されたバルブハウジングとを具備し、前記バルブハウジングには前記ソケット取付穴の周縁に臨んで連続し板面をソケット嵌挿方向と並行に配置した帯板状の導体が装備され、前記ソケットの外筒部にはバルブ電極を形成すると共に前記導体にそれぞれ弾接する接点部が装備されたことを特徴とする自動車用灯具。
【請求項2】 前記ソケットとしては、電源端子に接続する給電用プラグを有した直付けソケットと、バルブの増設を可能にする増設ソケットとの何れかが選択されることを特徴とする請求項1記載の自動車用灯具。
【請求項3】 前記バルブハウジングは、複数の前記ソケット取付穴のうち少なくとも何れか1つのソケット取付穴を直付けソケット用とし、他の取付穴を増設ソケット用としたことを特徴とする請求項1又は2に記載の自動車用灯具。
【請求項4】 前記導体は、前記ソケット取付穴の周縁に臨んで延設された2条の切込溝の延設長さに切断して該切込溝にそれぞれ嵌入される帯板状の導電部材であることを特徴とする請求項1乃至3に記載の自動車用灯具。
【請求項5】 前記接点部は、前記ソケットを前記ソケット取付穴に嵌挿することにより前記各導体と弾接することを特徴とする請求項1乃至4に記載の自動車用灯具。
【請求項6】 前記接点部は、前記ソケットを前記ソケット取付穴に挿入して所定角だけ回転させることにより前記各導体と弾接することを特徴とする請求項1乃至4に記載の自動車用灯具。
【請求項7】 互いに隣接する前記ソケット取付穴の間には前記バルブハウジングに突出し前記導体を板面の両側より挟持して保持固定するリブが設けられていることを特徴とする請求項1記載の自動車用灯具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バルブを用いた自動車用灯具に関し、特に、バルブを装着したソケットの組付け性及び電気接続信頼性の向上が図れる自動車用灯具に関する。
【0002】
【従来の技術】図は、従来の一般的な自動車用灯具の一例を示す分解斜視図である。この自動車用灯具100は、一般にハイマウントストップランプと称されるもので、例えば自動車の後部座席側の上部に配置されて、運転席が高い位置にある後続車からも良く視認できる。この自動車用灯具100は、複数個のLED102が実装されたプリント回路基板101にバックカバー104を適用したもので、プリント回路基板101には電源供給用の差込プラグ103が接続されている。差込プラグ103はバックカバー104を装着した際にコネクタ部105に嵌入されるようになっていて、不図示のブレーキペダルが操作されることによって、各LED102を点灯できる。このようなハイマウントストップランプが車両に搭載されることにより、安全性が一層高められる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記した従来の自動車用灯具100では、LED102が実装されたプリント回路基板101を用いているので、バックカバー104装着時の組付け作業性が悪い。特に、車種やグレード等の変更に伴ってプリント回路基板101の基板サイズや各LED102間相互の寸法変更が余儀なくされた場合、プリント回路基板101自体の変更にまで及んでしまい、各構成部材の流用性に欠けた。また、LED102の交換が必要になったときに、一般的に、販売店での修理が難しいため、プリント回路基板101自体をそっくり交換することとなって、修理費用の増加と手間の増大を招き、このため、最終ユーザにとっては経済的な不利益を招いた。なお、従来においても、自動車用灯具として、LED以外にバルブを用いたものなどがある。しかし、バルブを利用したものでは、給電用電線の配線が必要となって組付け性の悪化と製造コストの増加を招き、しかも、給電用電線の配線に伴って小型化にも障害となるなど、LEDを用いたものよりも自動車用灯具として不利であった。
【0004】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、組付け作業性を向上させると同時に、車種の変更等にも容易に対応できて汎用性を有する自動車用灯具を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するための本発明に係る請求項1記載の自動車用灯具は、バルブが装着されるソケットと、前記ソケットを嵌挿する複数のソケット取付穴が開口されたバルブハウジングとを具備し、前記バルブハウジングには前記ソケット取付穴の周縁に臨んで連続し板面をソケット嵌挿方向と並行に配置した帯板状の導体が装備され、前記ソケットの外筒部にはバルブ電極を形成すると共に前記導体にそれぞれ弾接する接点部が装備されたことを特徴とする。
【0006】そして、ソケットの外筒部に装備した接点部は、ソケットがソケット取付穴に嵌挿されることによって、ソケット取付穴の周縁に露出させた導体に弾接することができる。
【0007】また、本発明に係る請求項2記載の自動車用灯具は、上記請求項1記載の自動車用灯具において、前記ソケットとしては、電源端子に接続する給電用プラグを有した直付けソケットと、バルブの増設を可能にする増設ソケットとの何れかが選択されることを特徴とする。
【0008】直付けソケットを選択して、この直付けソケットをソケット取付穴へ嵌挿すると、直付けソケットの接点部を経由して導体へ電源供給が行われることになるので、直付けソケットは、ソケット取付穴に嵌挿されたすべてのソケットのバルブを一斉点灯できる。また、増設ソケットを選択して、この増設ソケットを複数のソケット取付穴にそれぞれ嵌挿すると、各ソケットの接点部が導体から受電することとなるので、増設ソケットは、所望数のバルブを点灯させることができる。
【0009】また、本発明に係る請求項3記載の自動車用灯具は、上記請求項1又は2記載の自動車用灯具において、前記バルブハウジングは、複数の前記ソケット取付穴のうち少なくとも何れか1つのソケット取付穴を直付けソケット用とし、他の取付穴を増設ソケット用としたことを特徴とすることができる。
【0010】複数のソケット取付穴のうち、何れか1つのソケット取付穴を直付けソケットの嵌挿対象とすることで、直付けソケットのプラグから接点部を経由してバルブハウジングに配置した導体へ電力を供給することができる。したがって、直付けソケット及び増設ソケットに装着したバルブへの給電路が確保されると同時に、直付けソケットを嵌挿するソケット取付穴が固定化されないので、例えば電源に最も近いソケット取付穴を直付けソケット用に設定することができる。また、他のソケット取付穴が増設ソケットの嵌挿対象とされるので、この増設ソケットをバルブハウジングの各導体間に接続して、所望数のバルブを一括して点灯させることができる。
【0011】また、本発明に係る請求項4記載の自動車用灯具は、上記請求項1乃至3に記載の自動車用灯具において、前記導体は、前記ソケット取付穴の周縁に臨んで延設された2条の切込溝の延設長さに切断して該切込溝にそれぞれ嵌入される帯板状の導電部材であることを特徴とする。この構成を採れば、例えばコイル状に巻装された帯板状の導電部材を繰り出しつつ、バルブハウジングの切込溝の延設長さに対応して切断することができる。
【0012】また、本発明に係る請求項5記載の自動車用灯具は、上記請求項1乃至4に記載の自動車用灯具において、前記接点部は、前記ソケットを前記ソケット取付穴に嵌挿することにより前記各導体と弾接することを特徴とする。ソケットの接点部は、ソケットのソケット取付穴への嵌挿によって、各導体との接離を実施することができる。そして、接点部は、ソケットをソケット取付穴へ嵌挿して導体と接触した際の弾接力だけで、電気接触性とソケットの嵌挿状態を維持できる。つまり、接点部と各導体とを接離させるために必要となる動作は、ソケットをソケット取付穴へと前進して挿入させる動作と、ソケット取付穴内に挿入したソケットをソケット取付穴から後退して離脱させる動作とである。従って、接点部と各導体とを接続状態にする過程においては、所定の前進応力を付勢してソケットをソケット取付穴へ圧入するだけの簡単な操作で、ソケットの装着が完了される。逆に、接点部と各導体との接続を解除状態にする過程では、ソケット取付穴に嵌挿された状態にあるソケットに所定の後退応力を付勢してソケット取付穴からソケットを抜き取る簡単な操作で、ソケットの抜き取り操作がなされて、例えばバルブの交換が容易になされる。
【0013】また、本発明に係る請求項6記載の自動車用灯具は、上記請求項1乃至4に記載の自動車用灯具において、前記接点部は、前記ソケットを前記ソケット取付穴に挿入して所定角だけ回転させることにより前記各導体と弾接することを特徴としてもよい。この構成を採れば、ソケットの接点部は、ソケットのソケット取付穴内での回転により、各導体との接離を実施することができる。そして、接点部は、ソケットをソケット取付穴内で所定角だけ回転して導体に接触した際の弾接力と、ソケットを回転案内するためバルブハウジングに形成された不図示の案内手段との係合力とで、ソケットの嵌挿状態を維持できる。つまり、接点部と各導体とを接離させるために必要となる動作は、ソケット取付穴内に挿入されたソケットを対象に、ソケットを所定角だけ正回転あるいは逆回転させて案内手段との間に生じる係合力もしくは係合解除力を生じさせる動作と、接点部を導体に圧入もしくは導体から離反させる動作とである。従って、特に、接点部を各導体と接続状態にする過程において、接点部に作用する弾接力と案内手段によって生じる係合力とを伴って、ソケットの装着が完了されるので、嵌挿力だけでソケットを装着する場合に比べ、ソケットの装着状態を確実に維持できる。
【0014】また、本発明に係る請求項7記載の自動車用灯具は、上記請求項1乃至4に記載の自動車用灯具において、互いに隣接する前記ソケット取付穴の間には前記バルブハウジングに突出し前記導体を板面の両側より挟持して保持固定するリブが設けられていることを特徴としてもよい。この構成を採れば、導体の固定保持力を維持したまま、バルブハウジングへの組付け性を向上させることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る自動車用灯具の好適な実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る自動車用灯具の一実施形態を示す分解斜視図、図2は図1の自動車用灯具に適用される直付けソケットの使用状態を示す縦断面図、図3は図1の自動車用灯具に適用される増設ソケットの縦断面図である。この実施の形態の自動車用灯具1は、後で詳述する直付けソケット2及び増設ソケット3と、レンズ4aが光放射面に装着されたバルブハウジング4とを備えて構成される。
【0016】バルブハウジング4は、背面側に、直付けソケット2及び増設ソケット3を嵌挿するためのソケット取付穴5が複数(この実施形態では5個)開口した構造で、各ソケット取付穴5のそれぞれの周縁に臨んで切り込まれた切込溝6が2条にわたって延設されている。この切込溝6は、ソケット嵌挿方向に沿って深く切り込まれ、それぞれの溝6には、図1に示すように帯板状に連続した導体7が嵌入されている。この導体7は、コイル状に巻装された導電部材7Aを繰り出しつつ、切込溝6の延設長さに相応して切断されたもので、溝6内に嵌入されることによって板面がソケット嵌挿方向と並行となるように配置され、且つ溝6の内周縁に部分的に露出するようになっている。
【0017】直付けソケット2及び増設ソケット3は、バルブ8が装着されるものであり、直付けソケット2は、不図示の電源端子と接続される給電用プラグ12を一体に装備した構造で、図2に示すように、バルブ電極10に連設したタブ端子12aを給電用プラグ12内に突出させている。また、直付けソケット2の、バルブ装着部に対応した部位の外筒部9には、バルブ電極10に連通すると共に、直付けソケット2を任意のソケット取付穴5に嵌挿した際に、その嵌挿力で各導体7に弾接する一対の接点部11が装備されている。
【0018】一方、増設ソケット3は、図3に示すように、上記の給電用プラグ12を省略した直付けソケット2に相当し、バルブ装着部に形成されたバルブ電極10とこのバルブ電極10に連通し、増設ソケット3を任意のソケット取付穴5に嵌挿した際に、その嵌挿力で各導体7と弾接する一対の接点部11を、バルブ装着部に対応した部位の外筒部9に突出装備させている。なお、各ソケット2、3の接点部11は、板面をソケット嵌挿方向と並行となるように配置した各導体7との接離が、各ソケット2、3のソケット取付穴5への前進操作及び後退操作により実施することができる。
【0019】上記構成による各ソケット2、3のバルブハウジング4への組付けは、例えばバルブ8が装着された直付けソケット2を、バルブ8がバルブハウジング4内に収納されるように向けて任意の一つのソケット取付穴5aに嵌挿し、接点部11を導体に7に弾接させて行われる。これにより、給電用プラグ12を介して電源接続が行われ、接点部11を経由して各導体7が受電状態になされる。つまり、直付けソケット2をソケット取付穴5に差し込むだけで、接点部11と各導体7との間を導接状態にし、且つ各ソケット取付穴への給電を行うことができる。また、ソケット取付穴5から直付けソケット2を抜き取るだけで、接点部11と各導体7との間を非導通状態にすることができる。よって、バルブハウジング4に対する直付けソケット2の組付け作業を簡単化すると共に、電源供給を容易にできる。
【0020】上記の組付けは、増設ソケット3の場合も同様となり、『直付けソケット2』と記述している箇所を『増設ソケット3』に置き換えた関係となる。即ち、増設ソケット3は、直付けソケット2の対象外の他のソケット取付穴5bに嵌挿され、接点部11が各導体7と弾接することにより、導体7より受電してバルブ8を点灯させる。なお、増設ソケット3は、バルブ8増設用のものであり、ソケット取付穴5との兼ね合いで所望数のバルブ8を増設することができる。つまり、増設ソケット3をソケット取付穴5bに嵌挿することにより、増設ソケット3は各導体7と接続して、バルブ8を一括して一斉点灯させることができる。
【0021】以上述べたように、この自動車用灯具1は、独立した各ソケット2、3をソケット取付穴5に嵌挿するだけでバルブ8をバルブハウジング4に装着できる構成としているので、レンズ4aを取り外すなどのバルブハウジング4の開放作業を無くして、バルブ交換やソケット組付け作業を容易にすることができる。
【0022】また、各ソケット2、3の接点部11は、バルブハウジング4のソケット嵌挿方向と並行に配置した各導体7と接触する構造であるので、各ソケット2、3の挿入深さに多少のずれがあっても、導体7との接触を維持できる。
【0023】更に、バルブハウジング4の各導体7は、既述したように、コイル状に巻装された帯板状の導電部材7Aを繰り出しつつ、切込溝6の延設長さ分に相当して切断しているので、余長部が形成されることによる無駄を排除できると同時に、余長部がバルブハウジング4からはみ出すことによって生じる、電気的なトラブルを回避することもできる。
【0024】ところで、上記の説明からも解るように、例えば直付けソケット2を嵌挿するソケット取付穴5aは固定的に設定されるものではなく、任意位置のものを適宜選択でき、例えば電源側に近い穴を設定するなどして、設計上の自由度を向上させることができる。また、上記の実施の形態では、一つの直付けソケット2を用いる場合について述べたが、少なくとも一方の導体7を2分割し、それぞれの導体7に対応させて2つの直付けソケット2を適用することもできる。これにより、例えば導体7毎にバルブの輝度を変化させたり、点灯タイミングを変更させたりすることができる。
【0025】次に、本発明に適用されるソケットの変更例を図4に基づいて説明する。なお、この変更例では、増設ソケットを対象に説明するが、直付けソケットも実質的に同一構造を採ることができる。この増設ソケット3Aは、バルブ電極10Aに連通して外筒部9Aに突出形成される接点部11Aが、ソケット3Aをソケット取付穴5(図1参照)に挿入して所定角だけ正回転(図示の矢印方向)させた際に導体7に摺動して弾接する構成になっている。即ち、接点部11Aは、ソケット嵌挿方向と並行に配置された各導体7に対する接離が、増設ソケット3Aの正回転操作及び逆回転操作により実施される。
【0026】そして、接点部11Aは、増設ソケット3Aをソケット取付穴5内で所定角だけ回転して導体7に接触した際の弾接力と、増設ソケット3Aを回転案内するためバルブハウジング4(図1参照)に形成された不図示の案内手段との係合力とで、ソケットの嵌挿状態を維持できる。すなわち、接点部11Aと各導体7とを接離させるために必要となる動作は、ソケット取付穴5内に挿入されたソケットを対象に、このソケットを所定角だけ正回転あるいは逆回転させて案内手段との間に生じる係合力もしくは係合解除力を伴う動作と、接点部11Aを導体7に圧入もしくは導体7から離反させる動作とである。従って、図1に示したバルブハウジング4のソケット取付穴5に増設ソケット3Aを差し込んだ後、増設ソケット3Aを正回転させるだけで、増設ソケット3Aの接点部11Aとバルブハウジング4の各導体7との間を導通状態にすることができる。
【0027】また、増設ソケット3Aを逆回転させる操作を実施後、バルブハウジング4のソケット取付穴5から増設ソケット3Aを抜き取るだけで、増設ソケット3Aの接点部11Aとバルブハウジング4の各導体7との間を非導通状態にすることができる。よって、バルブハウジング4に対する増設ソケット3Aの組付け作業を簡素化できる。これらの関係は、増設ソケット3Aを直付けソケット構造にした場合にも得ることができる。
【0028】次に、本発明の変形例を図5に示す。この変形例では、バルブハウジング4における導体7の保持構造が先の実施の態様と異なっている。そして、この保持構造を除いた他の部分、部位は先の実施の態様と同一に設けられているので、同一部分、部位には同一符号を用いて説明を省略する。この変形例の自動車用灯具1Aは、複数が開口されて互いに隣接するソケット取付穴5の間にはバルブハウジグ4に一体成形により突出し、ソケット取付穴5の周縁の切込溝6に嵌入された導体7を板面の両側より挟持するようにして保持固定するリブ14が設けられている。このように構成することによって、先の実施の態様に示した連続する切込溝6に導電部材7A(図1参照)を嵌入する場合に比べ導体7の固定保持力を同程度に維持したまま、バルブハウジング4への導電部材7Aの組付け性を格段に向上させることができる。なお、リブ14は、増設ソケットに対応したソケット取付穴同士の間及び、直付けソケットに対応したソケット取付穴と増設ソケットに対応したソケット取付穴の間の何れにも同様に構成されることは勿論である。
【0029】さらに、他の変形例を図6に示す。この変形例による自動車用灯具1Bは、先の図5の変形例等に示した灯具1Aでの切込溝6が実質省略された形態になっている。つまり、バルブハウジング4に延設された既述の切込溝6は、ソケット取付穴5の周縁に突設された環状リブ16が一部切り欠かれたスリット17としてのみ存在している。バルブハウジング4の互いに隣接するソケット取付穴5の間には、先の変形例と同様に、導体7を板面の両側より挟持して保持固定できるリブ14が一体成形によりバルブハウジング4より突出されている。このリブ14は、ソケット取付穴5のスリット17相互を結ぶ直線上に配置されると共に、環状リブ16と突出高さを一致させている。このように構成することにより、導体7の組付けが、導体7を切込溝6に連続的に嵌入させる場合に比べて容易に行え、組付け性をさらに向上させることができる。また、ハルブハウジング4は、切込溝6を省略して成形が簡素化されるので、製造コストの低減が図れる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る自動車用灯具によれば、導電部材が嵌め合わされたバルブハウジングのソケット取付穴にソケットを嵌挿させるだけで済むので、製品化のための組付け作業やバルブ交換作業を簡単に行うことができる。しかも、ソケット嵌挿方向に沿って板面が形成された導体に対し接点部を移動して弾接させているので、導体と接点部との接触が良好に行われると同時に、接点部の多少の位置ずれを吸収して接続状態を確保できる。また、ソケットをソケット取付穴に嵌挿することにより、接点部が導電部材に弾接されるので、電気接続信頼性を充分に確保することができる。また、給電用の直付けソケット及びバルブ増設用の増設ソケットを任意に選択して用いることにより、複数のバルブへの給電とバルブの増設を簡単に行うことができる。
【0031】また、複数のソケット取付穴は、直付けソケット用あるいは増設ソケット用として固定化されていないので、仕様変更に対しても設計自由度が大きく、汎用性を有する。また、切込溝に嵌め込まれる導体は、巻装された帯板状の導電部材を溝の延設長さに対応して切断したものとしているので、無駄の発生を無くして製造コストの低減が図れると同時に、長過ぎる導体がバルブハウジングから突出することで生じる電気的不都合を回避できる。また、ソケットはソケット取付穴へ嵌挿して生じる接点部の弾接力だけで固定保持されるので、灯具の構造を簡素化して組付作業を向上できる。さらに、ソケットを回転させてソケット取付穴に装着する構成とすれば、回転作用を行わせる案内手段の係合力と接点部の弾接力との相乗作用で、ソケットの組付け容易性を維持したままバルブハウジングへの保持を確実にできる。
【0032】また、互いに隣接するソケット取付穴の間に、導体を保持固定するリブを設けたものであれば、連続した切込溝に導電部材を嵌入する場合に比べ導体の組付け性を向上させることができる。
【出願人】 【識別番号】000006895
【氏名又は名称】矢崎総業株式会社
【識別番号】000001133
【氏名又は名称】株式会社小糸製作所
【出願日】 平成12年3月21日(2000.3.21)
【代理人】 【識別番号】100105647
【弁理士】
【氏名又は名称】小栗 昌平 (外4名)
【公開番号】 特開2001−266615(P2001−266615A)
【公開日】 平成13年9月28日(2001.9.28)
【出願番号】 特願2000−78559(P2000−78559)