| 【発明の名称】 |
照明装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】松井 俊成
|
| 【要約】 |
【課題】蓄電池から発生するガスを外部に排出できる照明装置を提供することにある。
【解決手段】函体1はボディ2と前面カバー3とからなり、内部にはシール式鉛蓄電池からなる蓄電池8を収納している電池ボックス9を配設してある。また函体1の上面及び側面には電池ボックス9内に夫々の一端を連通連結させたガス放出用パイプ16,16の他端を突出させており、これらのガス放出用パイプ16,16を通じて寿命末期の蓄電池8から発生する水素ガスを大気に放出できるようになっている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ランプと、このランプの点灯電源を供給する電池とを略密閉した函体内に収納するとともに、この函体に上記ランプからの光を函体外部に放出する露光部を形成した照明装置において、上記ランプから隔離した電池ボックスを上記函体内に設けて上記電池を収納し、この電池ボックス内部と函体外部とを連通させるガス放出路を上記函体に備えたことを特徴とする照明装置。 【請求項2】 上記ガス放出路の一端を、上記函体の外面より突出させるとともにこの突出部位の周部に凹部を形成して成ることを特徴とする請求項1記載の照明装置。 【請求項3】 上記ガス放出路を複数函体に備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の照明装置。 【請求項4】 上記函体外部に突出せる上記ガス放出路の突出部位を覆うととも突出部位の開口と連通する開口部を周面に設けたカバーを、上記函体外部に設けたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか記載の照明装置。 【請求項5】 煤煙等の塵埃を遮断するフィルターを上記ガス放出路に取り付けたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか記載の照明装置。 【請求項6】 上記ガス放出路を、上記電池ボックス内部から上記函体外部に向けて上向きとしたことを特徴とする請求項1乃至5の何れか記載の照明装置。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、トンネル等に設置される照明装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】トンネル灯のような照明装置としては、通常時には商用交流電源によってランプの点灯電源の供給を受けるとともに内蔵蓄電池を充電し、停電時には内蔵蓄電池によって点灯電源を得て通常時と同様にランプの点灯を維持するようにした照明装置がある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところでこの種の照明装置に用いる蓄電池としてはシール式鉛蓄電池が広く用いられるが、この蓄電池は、寿命末期に水素ガスが発生するため、その対策が必要であった。 【0004】本発明は、上記の点に鑑みて為されたもので、その目的とするところは蓄電池から発生するガスを外部に排出できる照明装置を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、請求項1の発明では、ランプと、このランプの点灯電源を供給する電池とを略密閉した函体内に収納するとともに、この函体に上記ランプからの光を函体外部に放出する露光部を形成した照明装置において、上記ランプから隔離した電池ボックスを上記函体内に設けて上記電池を収納し、この電池ボックス内部と函体外部とを連通させるガス放出路を上記函体に備えたことを特徴とする。 【0006】請求項2の発明では、請求項1の発明において、上記ガス放出路の一端を、上記函体の外面より突出させるとともにこの突出部位の周部に凹部を形成して成ることを特徴とする。 【0007】請求項3の発明では、請求項1又は2の発明において、上記ガス放出路を複数函体に備えたことを特徴とする。 【0008】請求項4の発明では、請求項1乃至3の何れかの発明において、上記函体外部に突出せる上記ガス放出路の突出部位を覆うととも突出部位の開口と連通する開口部を周面に設けたカバーを、上記函体外部に設けたことを特徴とする。 【0009】請求項5の発明では、請求項1乃至3の何れかの発明において、煤煙等の塵埃を遮断するフィルターを上記ガス放出路に取り付けたことを特徴とする。 【0010】請求項6の発明では、請求項1乃至5の何れかの発明において、上記ガス放出路を、上記電池ボックス内部から上記函体外部に向けて上向きとしたことを特徴とする。 【0011】 【発明の実施の形態】以下本発明を実施形態により説明する。 【0012】(実施形態1)図1,図2は本実施形態を示しており、本実施形態装置の函体1はボディ2とこのボディ2の開口部に略密閉状態で且つ開閉自在に被着される前面カバー3とにより構成され、ボディ2の底部の一側には反射鏡4、ランプソケット5,5,高圧ナトリウムランプ6などから構成される灯具部7を配設し、灯具部7に並ぶように他側には通常時には商用交流電源により電力が供給され、商用交流電源時には蓄電池8から電力の供給を受けて、高圧ナトリウムランプ6を点灯させるインバータ回路等から構成される点灯回路と、蓄電池8を充電する充電回路とからなる点灯ブロック10と、停電を検出して点灯回路に供給する電源を商用交流電源から蓄電池8に切り換える切り換え回路ブロック12と、蓄電池8を収納した電池ボックス9とを配設してある。 【0013】灯具部7の反射鏡4は側断面形状が略U字形状に形成されたもので、その奥部の両側に露出させたランプソケット5,5に直管型高圧ナトリウムランプ6の両端接続部を接続し、高圧ナトリウムランプ6をランプソケット5,5間に装着してある。反射鏡4は両側をボディ1の底部に立設した支持脚11,11にねじ固定されることでボディ1の底部上方に支持されている。またランプソケット5,5は反射鏡4の裏方のボディ1底部に立設され、上端が反射鏡4内に臨んだ支持体13の上端部に固定されている。 【0014】電池ボックス9内に収納されている蓄電池8にはシール式鉛蓄電池からなる。 【0015】この蓄電池8を収納している電池ボックス9は前面開口部に蓋体14が被着されて密閉されている。尚蓋体14は電池ボックス9の開口周縁にねじ固定されている。電池ボックス9内の蓄電池8はその上下面及び左右面が電池ボックス9の内面に設けた押さえ部15により押さえられ、また蓋体14の内側面に設けた押さえ部15と電池ボックス9の底部との間で前後面が押さえられている。 【0016】さて上述したようにシール式鉛蓄電池は寿命末期になると水素ガスを発生するため、本実施形態では図1における電池ボックス9の上下面の片側には夫々ガス放出路を構成するガス放出用パイプ16,16の一端を連通連結しており、これらのガス放出用パイプ16の他端をボディ2の上面及び側面より外部に突出させて蓄電池8より発生する水素ガスを大気に放出できるようにしてある。尚ボディ2の側面に他端を突出させるパイプ16はL状に曲げられているものが使用される。これらの各ガス放出用パイプ16の電池ボックス9及びボディ2に対する固定はパイプ固定用コネクタ17を用いて行う。 【0017】このパイプ固定用コネクタ17は図3に示すように外側に雄ねじ18aを形成した筒状体18を電池ボックス9(或いはボディ2)の壁面に形成した孔29(図4参照)に挿入し、電池ボックス9(或いはボディ2)の内外から雄ねじ18aにナット20a、20bを螺合させて両ナット20a、20bで電池ボックス9(或いはボディ2)の壁面を挟み込むことで電池ボックス9(或いはボディ2)に固定されている。 【0018】そしてガス放出用パイプ16をパイプ固定用コネクタ17に固定する構成は、図4に示す通りである。 【0019】つまりガス放出用パイプ16(或いは17)を固定連結するに際しては、先部が先細りとなった筒状のパッキン21の中心透孔19に挿通させるようにして筒状体18内にガス放出用パイプ16を挿入した上で袋状ナット22を螺進させ、袋状ナット22の開口部に形成した内向きフランジ22aの内側面で筒状体18外にはみ出ているパッキ21の端面を押圧して、パッキン21を筒状体18内に押し込み、この押し込みによりパッキン21を弾性変形させその中心透孔19の内径を縮径させる。これにより中心透孔19に挿通しているガス放出用パイプ16の外周面が中心透孔19の内面に締め付けてられて固定されるのである。尚図4中23はナット20bとボディ2の外面との間に介在するパッキンであり、同様なパッキンは電池ボックス9の外面とナット20bとの間にも介在する。 【0020】ところで図4はボディ2より外方向へガス放出用パイプ16の他端を突出させる部位の断面図を示しているが、ガス放出用パイプ16の一端を電池ボックス9側に連通連結させる側の固定構成も図4の固定構成と同じであるので、説明は省略する。 【0021】さて本実施形態では図4のようにガス放出用パイプ16の他端部をボディ2の外面より突出させることで、ボディ2表面を伝って水がパイプ16内に侵入するのを防止している。 【0022】また袋状ナット22の表面よりも他端を外方にやや突出させるとともに、上記内向きフランジ22aの内周面とガス放出用パイプ16の外周面との間に凹部24を形成するとともに袋状ナット22の裏面とナット20bの表面との間に凹部24’を形成することで、本装置を設置するトンネル壁面の漏水等の水がコネクタ17表面に伝わってきてもこれら凹部位24,24’が水の溜部と逃がし部とを構成してコネクタ17部位から内部に水が侵入するのを防止している。 【0023】更にまた袋状ナット22の表面よりガス放出用パイプ16の先端を外方向へ突出させることで、袋状ナット22の表面に付着する水がガス放出用パイプ16内に侵入するのを防いでいる。 【0024】ここで各ガス放出用パイプ16は先端開口がボディ2外に露出しているため、水や煤煙等がこの開口より直接侵入する恐れがある。そこで本実施形態では、各ガス放出用パイプ16の先端開口を覆うカバー25を夫々に対応するボディ2の上面及び側面に取付ある。このカバー25は図5に示すようにガス放出用パイプ16の先端開口に間隙を介して対向する円状部位25aと、この円状部位25aの両側より一体連設された脚片25bとで構成され、脚片25bによりボディ2に固定されている。ここで脚片25b、25b間の開口がガス放出用パイプ16の先端開口から出てくる水素ガスを大気へ放出させる開口部を構成する。 【0025】尚ボディ2に被着される前面カバー3の前面部には高圧ナトリウムランプ6から放射された光が放出されるための露光部を構成するガラス窓26が密閉形成されている。 【0026】以上のように構成された本実施形態の照明装置は、図6に示すようにトンネル灯AとしてトンネルBの天井面(或いは壁面)Cに取り付けられ使用される。図7はその取付状態を示す拡大斜視図であり、図1に示すようにボディ2の上下左右に設けられた取付金具27を使用してボディ2及び前面カバー3からなる函体1を天井面(或いは壁面)Cに固定している。外部から函体1内への電線導入はボディ2の上面に設けられた電線管接続部28に接続される電線管(図示せず))を通じて行われる。このように取り付けることで、空気より軽い水素ガスを上向きのガス放出用パイプ16から自然に大気へ放出することができることになる。 また本実施形態ではガス放出用パイプ16を2本備えているので、一方が閉塞されても他方でガス放出ができる。 【0027】(実施形態2)上記実施形態1ではガス放出用パイプ16の他端先部を函体1外に突出させる位置を側面と上面としていたが、本実施形態2では図8に示すようにガス放出用パイプ16の先端部を電池ボックス9の底部からボディ2の底部を貫通させてボディ2の背面から突出させている。このガス放出用パイプ16の突出先端部には内部に煤煙等の塵埃が内部に入り込むのを防ぐためのフィルタ30を被着してある。尚実施形態1と同様に側面と上面とに夫々先端を突出させるガス放出用パイプ16、16を併設しても良い。またフィルタ30を実施形態1のガス放出用パイプ16,16に被着しても勿論良い。 【0028】尚実施形態1,2では電池ボックス9を設けてあるが、函体内に仕切板を設けて函体の周壁とで電池ボックスを形成しても良い。 【0029】 【発明の効果】請求項1の発明は、ランプと、このランプの点灯電源を供給する電池とを略密閉した函体内に収納するとともに、この函体に上記ランプからの光を函体外部に放出する露光部を形成した照明装置において、上記ランプから隔離した電池ボックスを上記函体内に設けて上記電池を収納し、この電池ボックス内部と函体外部とを連通させるガス放出路を上記函体に備えているので、蓄電池より発生するガスを函体外部にガス放出路を介して放出することができ、そのため函体内のランプがガスで汚れるのを防止でき、特に水素ガスの場合には大気に放出することで爆発の危険性を回避でき安全性の高い照明装置を提供できるという効果がある。 【0030】請求項2の発明では、請求項1の発明において、上記ガス放出路の一端を、上記函体の外面より突出させるとともにこの突出部位の周部に凹部を形成してあるので、函体表面を伝わってくる水の内部侵入を防ぐことができるという効果がある。 【0031】請求項3の発明では、請求項1又は2の発明において、上記ガス放出路を複数函体に備えたので、一つのガス放出路が閉塞されても他方のガス放出路でガス放出ができるという効果がある。 【0032】請求項4の発明では、請求項1乃至3の何れかの発明において、上記函体外部に突出せる上記ガス放出路の突出部位を覆うととも突出部位の開口と連通する開口部を周面に設けたカバーを、上記函体外部に設けたので、直接ガス放出路の開口が外部から見えず、煤煙や水の直接侵入を防ぐことができるという効果がある。 【0033】請求項5の発明では、請求項1乃至3の何れかの発明において、煤煙等の煤煙等の塵埃を遮断するフィルターを上記ガス放出路に取り付けたので、煤煙等の塵埃が外部よりガス放出路内に侵入するのを防ぐことができるという効果がある。 【0034】請求項6の発明では、請求項1乃至5の何れかの発明において、上記ガス放出路を、上記電池ボックス内部から上記函体外部に向けて上向きとしたので空気より軽い水素ガスの場合には自然に外部へ放出することができるという効果がある。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000005832 【氏名又は名称】松下電工株式会社
|
| 【出願日】 |
平成12年3月16日(2000.3.16) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100087767 【弁理士】 【氏名又は名称】西川 惠清 (外1名)
|
| 【公開番号】 |
特開2001−266601(P2001−266601A) |
| 【公開日】 |
平成13年9月28日(2001.9.28) |
| 【出願番号】 |
特願2000−74727(P2000−74727) |
|