| 【発明の名称】 |
車両用灯具 |
| 【発明者】 |
【氏名】小早川 実
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| 【要約】 |
【課題】安価でかつ作業性が良い防水構造。簡単な構造で呼吸路が確保。防水部品点数の軽減化。
【解決手段】バンパー1とランプハウジング2とが一体構造をなし、ランプハウジング2の裏面閉塞部200に防水フィルム203を張設し、防水フィルム203で開口部201及び光源バルブ側のハーネスコード51の一部を覆う。この結果、安価でかつ作業性が良い防水構造が得られる。防水フィルム203及び光源バルブ側のハーネスコード51及びランプハウジング2の裏面閉塞部20の間に呼吸路204が形成される。この結果、簡単な構造で呼吸路204が確保できる。ソケットシール用のO−リングやソケットシール用のグロメットやハーネス−車体シール用のグロメット、また、呼吸グロメットが不要となる。この結果、部品点数が軽減化される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 表面側に開口部を有し、かつ、裏面側が閉塞されたランプハウジングと、前記ランプハウジングの表面開口部に取り付けられたレンズと、前記ランプハウジング及び前記レンズにより画成された灯室と、前記灯室内に配置された光源バルブとを備えたランプユニットと、開口部を有するバンパーとを備え、前記ランプユニットが前記バンパーの開口部に配設され、かつ、前記ランプハウジングの表面開口部の縁と前記バンパーの開口部の縁とを介して、前記ランプハウジングと前記バンパーとが一体に成形されてなる車両用灯具において、前記ランプハウジングの裏面閉塞部には、開口部が設けられており、前記開口部には、前記光源バルブ側のハーネスコードが前記灯室側から外側に配線されており、前記ランプハウジングの裏面閉塞部には、前記開口部及び前記光源バルブ側のハーネスコードの一部を覆う防水フィルムが張設されており、前記防水フィルム及び前記光源バルブ側のハーネスコード及び前記ランプハウジングの裏面閉塞部の間には、呼吸路が形成されており、前記光源バルブ側のハーネスコードには、ランプ側コネクタが接続されており、前記ランプ側コネクタに電源側コネクタを嵌合接続することにより、前記光源バルブが給電状態となる、ことを特徴とする車両用灯具。 【請求項2】 前記ランプハウジングの裏面閉塞部のうち、前記開口部の周囲には、前記防水フィルムを張設する際の位置決めガイドとなる位置決め用ビードが設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、リヤーコンビネーションランプとリヤーバンパーとが一体構造となったリヤーエンドモジュール、すなわち、ランプユニットとバンパーとがモジュール化された車両用灯具に係り、特に、ハーネスコード配線において、安価でかつ作業性が良い防水構造が得られ、また、簡単な構造で呼吸路が確保でき、さらに、部品点数が軽減化される車両用灯具に関するものである。 【0002】 【従来の技術】この種の車両用灯具は、一般に、表面側に開口部を有するランプハウジングと、前記ランプハウジングの表面開口部に設けられたレンズと、前記ランプハウジング及び前記レンズにより画成された灯室と、前記灯室内に配置された光源バルブとを備えたランプユニットから構成されているものである。そして、この種の車両用灯具は、前記ランプユニットがバンパーの開口部に配設され、かつ、その状態で自動車に取り付けられるものである。この種の車両用灯具としては、例えば、特開平9−118175号公報に記載のもの、特開平10−203233号公報に記載のものがある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の従来の車両用灯具は、部品の組立生産ラインでランプユニットが組み付けられ、その後、自動車の組立生産ラインでそのランプユニットがバンパーの開口部に配設され、かつ、自動車に組み付けられるものであるから、2段階の組立工程を必要とするものであり、特に、自動車の組立生産ラインにおいて、組立工数が多くて組立工程上課題がある。また、上述の従来の車両用灯具は、ランプユニットとバンパーとが別体のものからなるものであるから、そのランプユニットとバンパーとを組み付ける組み付け部品が必要となり、その分、部品点数が多くて高コストの課題がある。さらに、上述の従来の車両用灯具は、別個のランプユニットとバンパーとを取り付けるので、ランプユニットとバンパーとの取付剛性及び取付状態に課題がある。しかも、上述の従来の車両用灯具は、ランプユニットとバンパーとが別個のものであるから、ランプユニットとバンパーとの間の隙間、面差、平行度等を管理する部位が多くて寸法管理が面倒である等の課題がある。 【0004】そこで、本出願人は、ランプユニットとバンパーとのモジュール化を図ることにより、自動車の組立生産ラインにおいて、組立工数が低減化されて組立工程が向上され、また、部品点数が低減化されて低コストが図られ、さらに、ランプユニットとバンパーとの取付剛性が大であって安定した取付状態が得られ、しかも、ランプユニットとバンパーとの間の寸法管理が容易である車両用灯具(特願2000−17918号)を先に出願した。 【0005】本発明は、前記車両用灯具の改良に係り、その目的とするところは、ハーネスコード配線において、安価でかつ作業性が良い防水構造が得られ、また、簡単な構造で呼吸路が確保でき、さらに、部品点数が軽減化される車両用灯具を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を達成するために、バンパーとランプハウジングとが一体構造をなし、かつ、そのランプハウジングの裏面閉塞部に、開口部が設けられており、その開口部に、光源バルブ側のハーネスコードが灯室側から外側に配線されており、そのランプハウジングの裏面閉塞部に、開口部及び光源バルブ側のハーネスコードの一部を覆う防水フィルムが張設されており、その防水フィルム及び光源バルブ側のハーネスコード及びランプハウジングの裏面閉塞部の間に、呼吸路が形成されており、その光源バルブ側のハーネスコードに、ランプ側コネクタが接続されており、そのランプ側コネクタに電源側コネクタを嵌合接続することにより、光源バルブが給電状態となる、ことを特徴とする。 【0007】この結果、本発明の車両用灯具は、バンパーとランプハウジングとが一体構造をなし、かつ、そのランプハウジングの裏面閉塞部に防水フィルムを張設して、この防水フィルムで開口部及び光源バルブ側のハーネスコードの一部を覆うことにより、安価でかつ作業性が良い防水構造が得られる。また、防水フィルム及び光源バルブ側のハーネスコード及びランプハウジングの裏面閉塞部の間に呼吸路が形成されるので、簡単な構造で呼吸路が確保できる。さらに、ソケットシール用のO−リングやソケットシール用のグロメットやハーネス−車体シール用のグロメット、また、呼吸グロメットが不要となるので、部品点数が軽減化される。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、本発明の車両用灯具の一実施形態を添付図面を参照して説明する。図3及び図4において、LUはランプユニットである。このランプユニットLUは、この例では、バックアップランプBLと、テールストップランプTSLと、ターンシグナルランプTLとが組み合わせられたリヤーコンビネーションランプである。このリヤーコンビネーションランプ(ランプユニットLU)は、リヤーバンパー1の左右の開口部1L、1Rに配設された状態で自動車Cの後部に組み付けられている。なお、図3及び図4において、LPはリヤーバンパー1の中央に設けられたライセンスプレートである。 【0009】前記ランプユニットLUは、図1及び図5に示すように、表面側に開口部20を有するランプハウジング2と、前記ランプハウジング2の表面開口部20に設けられたレンズ3と、前記ランプハウジング2及び前記レンズ3により画成された灯室4と、前記灯室4内に配置された光源バルブ5とを備える。なお、図1、図5乃至図9において、Z−Zは光軸である。 【0010】前記リヤーバンパー1は、図1、図5乃至図9に示すように、縦断面がほぼコの字形状をなす。このリヤーバンパー1の左右には、横長の長方形の開口部1L、1Rがそれぞれ設けられていると共に、その開口部1L、1Rの周縁には、内立壁10が一体に設けられている。一方、前記ランプハウジング2は、同じく、図1、図2、図5乃至図9に示すように、表面側(前部側)が前記表面開口部20として開口し、かつ、裏面側(後部側)200が閉塞してなる。この表面開口部20の周縁には、シール凹部21が設けられており、かつ、後部閉塞部の内面側の上下には、固定凹部22が一体に設けられている。 【0011】また、このランプハウジング2の裏面閉塞部200には、ハーネスコード挿通用兼呼吸用の四角形の開口部201が光軸Z−Z方向に対して直交する方向に設けられている。この開口部201の大きさは、光源バルブ側のハーネスコード51及びランプ側コネクタ52を前記灯室4側から外側に容易に引き出せる程度とする。前記ランプハウジング2の裏面閉塞部200のうち、前記開口部201の周囲には、防水フィルム203を張設する際の位置決めガイドとなる位置決め用ビード202が一体に設けられている。この位置決め用ビード202は、口字形状をなし、その下辺の中央には、切欠205が設けられている。 【0012】前記開口部201には、光源バルブ側のハーネスコード51及びランプ側コネクタ52が灯室4側から外側に引き出されて配線されている。この光源バルブ側のハーネスコード51は、前記位置決め用ビード202の切欠205側に引き回されている。また、このランプ側コネクタ52に電源側コネクタ53を嵌合接続することにより、前記光源バルブ4が給電状態となる。なお、この電源側コネクタ53には、電源に接続されたメインハーネスコード54が接続されている。 【0013】前記ランプハウジング2の裏面閉塞部200には、防水フィルム203が前記位置決め用ビード202により位置決めされて張設されている。この結果、開口部201及び光源バルブ側のハーネスコード51の一部が防水フィルム203により覆われている。また、この防水フィルム203及び光源バルブ側のハーネスコード51及びランプハウジング2の裏面閉塞部200の間に、呼吸路204が形成されている。 【0014】この防水フィルム203は、前記位置決め用ビード202よりも一回り小さい形状をなす。この防水フィルム203は、前記ランプハウジング2と同材質若しくは相溶する材質からなり、超音波溶着等により、ランプハウジング2の裏面閉塞部200に溶着されている。また、この防水フィルム203は、前記ランプハウジング2と別材質からなり、ホットメルト等の接着剤や粘着剤、片面粘着テープ状のフィルム等により、ランプハウジング2の裏面閉塞部200に接着粘着されている。 【0015】前記防水フィルム203を前記ランプハウジング2の裏面閉塞部200に張設する際に、前記位置決め用ビード202により、防水フィルム203の張設位置が位置決めされるので、防水フィルム203を裏面閉塞部200に簡単にかつ確実に張設することができる。また、この位置決め用ビード202は、防水フィルム203を張設する際に、その防水フィルム203がめくり上がるのを防ぐこともできる。なお、前記位置決め用ビード202は、必ずしも設ける必要はない。 【0016】そして、図6に示すように、前記ランプハウジング2の表面開口部20の縁、すなわち、シール凹部21の外立壁23と、前記リヤーバンパー1の開口部1L、1Rの縁、すなわち、内立壁11とを介して、前記ランプハウジング2と前記リヤーバンパー1とは、例えば、樹脂により一体に成形されている。 【0017】前記灯室4内には、前記ランプハウジング2に固定されたインナーパネル(若しくは、インナーハウジング)6と、前記インナーパネル6に固定されたリフレクタ7と、前記リフレクタ7に固定され、前記光源バルブ5が着脱可能に取り付けられているハーネスソケット50とがそれぞれ配置されている。 【0018】前記インナーパネル6は、図5、図8、図9、図12乃至図14に示すように、例えば、樹脂製からなり、中空状の筒形状をなす。このインナーパネル6の前部は、円錐台形をなし、かつ、このインナーパネル6の後部は、円筒形をなす。このインナーパネル6の前部開口部の周縁には、係合凹部60が一体に設けられている。また、このインナーパネル6の後部には、2本のL字溝61が設けられており、このL字溝61の奥には、テーパ部62が設けられている。 【0019】一方、前記リフレクタ7は、同じく、図5、図8、図9、図12乃至図14に示すように、例えば、樹脂製からなり、中空形状をなす。このリフレクタ7のうち、少なくとも、表面側には、アルミ蒸着や銀塗装等の反射面70が設けられている。また、このリフレクタ7の前部開口部の周縁には、2個の係合凸部71が外側に一体に突設されている。この係合凸部71には、テーパ部72が設けられている。さらに、このリフレクタ7の後部には、短円筒部73が一体に設けられている。 【0020】かくして、前記リフレクタ7の短円筒部73中に前記ハーネスソケット50を圧入することにより、ハーネスソケット50がリフレクタ7に固定されることとなる。また、インナーパネル6の後部及びL字溝61中にリフレクタ7及び係合凸部71を図12中の矢印方向に挿入する。そのリフレクタ7を図13中の矢印方向に回動させて、インナーパネル6のL字溝61の奥にリフレクタ7の係合凸部71を嵌合させる。このインナーパネル6のL字溝61のテーパ部62とリフレクタ7の係合凸部71のテーパ部72とをくさび作用で固定することにより、図14に示すように、リフレクタ7がインナーパネル6に固定されることとなる。このハーネスソケット50及びリフレクタ7及びインナーパネル6により、ランプサブユニットが構成される。さらに、図5、図8、図9に示すように、前記インナーパネル6の後部を後述するクリップ8を介して前記ランプハウジング2の固定凹部22に固定し、かつ、前記インナーパネル6の係合凹部60を前記ランプハウジング2のシール凹部21の内立壁に係合させることにより、インナーパネル6がランプハウジング2に固定されることとなる。 【0021】前記クリップ8は、図5、図7乃至図10に示すように、薄鋼板をコの字形状に折り曲げてなるものである。このクリップ8の上下の折り曲げ板には、外側に切り起こしてなる外爪80と、内側に切り起こしてなる内爪81とがそれぞれ設けられている。このクリップ8を前記ランプハウジング2の固定凹部22中に圧入することにより、クリップ8の外爪80が固定凹部22の内壁面に食い込んで、クリップ8がランプハウジング2に固定されることとなる(図7参照)。 【0022】また、前記クリップ8が固定されたランプハウジング2の固定凹部22中に前記インナーパネル6の後部を圧入することにより、クリップ8の内爪81がインナーパネル6の外壁面に食い込んで、インナーパネル6、リフレクタ7、ハーネスソケット50がランプハウジング2に固定されることとなる(図8参照)。 【0023】なお、前記インナーパネル6と前記ランプハウジング2とを固定する手段としては、図10に示すクリップ8以外に、例えば、図11に示すように、インナーパネル6の後部に一体に設けた円柱形状の嵌合凸部63と、ランプハウジング2の後部閉塞部に設けた円筒形状の嵌合凹部25とからなるものがある。嵌合凸部63と嵌合凹部25との嵌合により、インナーパネル6がランプハウジング2に固定されることとなる。また、逆に、嵌合凸部をランプハウジング2に設け、嵌合凹部をインナーパネル6に設けても良い。 【0024】前記ランプハウジング2に固定されたハーネスソケット50に光源バルブ5を表面側から着脱可能に取り付けることにより、光源バルブ2が灯室4内に配置されることとなる(図9参照)。 【0025】図において、9は剥離可能なエラストマーからなるシール材である。このシール材9は、例えば、特願平10−291021号に記載のものであって、一液型ホットメルトタイプの熱可塑性エラストマー(ホットメルトタイプの熱可塑性エラストマー)から構成されており、当初の液体状態からゲル化して、弾性に富み圧縮永久歪みが小さく、かつ、剥離可能なゲル状物質から構成されるものである。このシール材9は、図7に示すように、前記ランプハウジング2のシール凹部21に配設される。 【0026】前記レンズ3は、図5に示すように、表面側が閉塞し、かつ、裏面側が開口した形状をなす。このレンズ3の裏面開口部の周縁には、シール凸部30が一体に突設されている。このシール凸部30の外側には、前記リヤーバンパー1と前記ランプハウジング2との一体構造物の内立壁10及び外立壁23の段部26に当接する当接部31が一体に設けられている。また、このシール凸部30の内側には、前記インナーパネル6の係合凹部60を前記ランプハウジング2の内立壁24側に押さえる押さえ部32が一体に設けられている。前記シール凸部30が前記シール材9にシール押圧し、前記当接部31が前記段部26に当接し、前記押さえ部32が前記係合凹部60を押さえた状態において、前記レンズ3は、前記ランプハウジング2の表面開口部20及び前記リヤーバンパー1の開口部1L、1R側において着脱可能に取り付けられている(図4参照)。 【0027】前記レンズ3を前記一体構造物に着脱可能に取り付ける手段としては、例えば、図15に示すように、当接部31と段部26とをスクリュウ33で止める手段、また、図16に示すように、ランス形状の係合凸部34と、前記リヤーバンパー1と前記ランプハウジング2との一体構造の係合孔27との弾性係合で止める手段等がある。前記係合凸部34は、前記レンズ3のシール凸部30の外側に一体に設けられている。また、前記係合孔27は、前記ランプハウジング2のシール凹部21の外立壁23に一体に突設された弾性片28に設けられている。 【0028】前記レンズ3が一体構造物に着脱可能に取り付けられると、レンズ3のシール凸部30とシール材9との弾性反発力と、図15のスクリュウ33止めと、又は、図16の弾性係合止めとにより、レンズ3は一体構造物に確固に取り付けられることとなる。また、レンズ3の押さえ部32がインナーパネル6の係合凹部60をランプハウジング2のシール凹部21の内立壁24側に押さえるので、インナーパネル6は、クリップ8の固定と相俟って、ランプハウジング2に確固に固定されることとなる。 【0029】この実施形態における本発明の車両用灯具は、以上の如き構成からなり、以下、その組立工程について説明する。 【0030】まず、部品の組立ラインにおいて。ランプハウジング2とリヤーバンパー1とを、例えば、樹脂により一体に成形して一体構造となす(図6参照)。次に、ランプハウジング2のシール凹部21及び固定凹部22中にシール材9及びクリップ8を配置する(図7参照)。続いて、ランプサブユニットのインナーパネル6の後部を、ランプハウジング2の固定凹部22にクリップ8を介して固定すると共に、インナーパネル6の係合凹部60をランプハウジング2の内壁24に係合する(図8参照)。また、このランプサブユニットをランプハウジング2に組み付ける際に、光源バルブ側のハーネスコード51及びランプ側コネクタ52を開口部201から灯室4側から外側に引き出し、かつ、防水フィルム203をランプハウジング2の裏面閉塞部200に張設する。 【0031】さらに、ランプハウジング2の表面開口部20側において、光源バルブ5をハーネスソケット50に着脱可能に取り付ける(図9参照)。それから、レンズ3をランプハウジング2の表面開口部20及びリヤーバンパー1の開口部1L、1R側において着脱可能に取り付ける。このとき、シール凸部30がシール材9にシール押圧し、当接部31が段部26に当接し、押さえ部32が係合凹部60を押さえた状態にある(図5参照)。 【0032】かくして、バックアップランプBLと、テールストップランプTSLと、ターンシグナルランプTLとが組み合わせられたリヤーコンビネーションランプ、すなわち、ランプユニットLUがリヤーバンパー1の左右の開口部1L、1Rに配設されることとなる(図4参照)。なお、リヤーバンパー1とランプハウジング2とは一体構造となるが、レンズ3、光源バルブ5、ランプサブユニットのインナーパネル6及びリフレクタ7及びハーネスソケット50は、リヤーコンビネーションランプ(ランプユニットLU)のバックアップランプBL、テールストップランプTSL、ターンシグナルランプTLの各ランプ毎に配設されている。 【0033】次に、自動車の組立ラインにおいて。部品の組立ラインにおいて組み立てられたランプユニットLUとリヤーバンパー1とが一体のものを車体(図示せず)に組み付けることにより、ランプユニットLUは、リヤーバンパー1の左右の開口部1L、1Rに配設された状態で自動車Cの後部に組み付けられることとなる(図3参照)。 【0034】この実施形態における本発明の車両用灯具は、以上の如き構成からなり、以下、その操作作用について説明する。光源バルブ5を点灯すると、この光源バルブ5からの光がリフレクタ7の反射面70でレンズ3側に反射され、このレンズ3を経て外部に所定に配光パターンで照射される。 【0035】このように、この実施形態における本発明の車両用灯具は、バンパー1とランプハウジング2とが一体構造をなし、かつ、そのランプハウジング2の裏面閉塞部200に防水フィルム203を張設して、この防水フィルム203で開口部201及び光源バルブ側のハーネスコード51の一部を覆うことにより、安価でかつ作業性が良い防水構造が得られる。また、防水フィルム203及び光源バルブ側のハーネスコード51及びランプハウジング2の裏面閉塞部20の間に呼吸路204が形成されるので、簡単な構造で呼吸路204が確保できる。すなわち、この呼吸路204及び開口部201を介して灯室4内と外側との間は、呼吸可能となる。また、この呼吸路204は、下方に向いているので、水がこの呼吸路204を通って開口部201から灯室4内に侵入するのを確実に防止できる。さらに、ソケットシール用のO−リングやソケットシール用のグロメットやハーネス−車体シール用のグロメット、また、呼吸グロメットが不要となるので、部品点数が軽減化される。 【0036】さらにまた、複数個のランプBL、TSL、TLの複数本のハーネスコード51をひとまとめにするので、電源側コネクタ53に接続されたメインハーネスコード54を車体の中央側に引き回して配線することができるので、良好な配線ラインが得られる。しかも、ランプハウジング2の裏面閉塞部200の開口部201が大きく開口されているので、光源バルブ側のハーネスコード51及びランプ側コネクタ52を前記灯室4側から外側に容易に引き出すことができ、かつ、ハーネスコードの配線も容易に行うことができる。その上、大きく開口した開口部201を設けたにも拘わらず、防水フィルム203を張設するだけで、簡単な作業により、かつ、低コストで防水作用が得られる。 【0037】特に、この実施形態における本発明の車両用灯具は、部品の組立生産ラインにおいて、リヤーバンパー1と一体構造のランプハウジング2にランプユニットの構成部品(光源バルブ5やレンズ3、また、ランプサブユニットのインナーパネル6やリフレクタ7やハーネスソケット50等)を組み付けることにより、ランプユニットLUとリヤーバンパー1との組立が完了することとなる。このために、自動車の組立生産ラインにおいて、ランプユニットLUとリヤーバンパー1との組立が不要となり、組立工数が軽減化されて組立工程が向上される。 【0038】また、ランプハウジング2とリヤーバンパー1とが一体構造となるので、2部品が1部品となり、かつ、その2部品を組み付ける組み付け部品が不要となり、その分、部品点数が低減化されて低コストが図られる。 【0039】また、ランプハウジング2とリヤーバンパー1とが一体構造となることにより、ランプユニットLUと車体との取付剛性が大となり、ランプユニットLUは車体に対して安定した取付状態が保たれる。 【0040】また、ランプハウジング2とリヤーバンパー1とが一体構造となるので、ランプユニットLUとリヤーバンパー1との間の隙間、面差、平行度等を管理する部位が少なくなり、その分、寸法管理が容易となる。 【0041】さらに、この実施形態における本発明の車両用灯具は、バンパー1とランプハウジング2とが一体構造をなすので、光源バルブ5やリフレクタ7等の組み付け、取り外し、交換等は、ランプハウジング2の表面側、すなわち、レンズ3側から行うタイプの車両用灯具である。そして、この実施形態における本発明の車両用灯具は、レンズ3が一体構造のリヤーバンパー1及びランプハウジング2に対して着脱可能であるから、レンズ3をランプハウジング2の表面開口部20から取り外すことにより、図8及び図9に示すように、光源バルブ2の交換等が行えることとなる。しかも、レンズ3のリサイクルやレンズ3の交換等も行える。 【0042】また、この実施形態においては、少なくとも、リフレクタ7の表面側に反射面70を設けたものであるから、コストをさらに安価にすることができる。なお、インナーパネル6の前部側の内面に、反射面70と同様に、アルミ蒸着や銀塗装等を施しても良い。この場合、見栄えが向上される。一方、リヤーコンビネーションランプ(ランプユニットLU)のバックアップランプBL、テールストップランプTSL、ターンシグナルランプTLにおいて、インナーパネル6の後部やL字溝61やテーパ部62の形状を統一しておけば、リフレクタ7を同一のものを使用でき、リフレクタ7の汎用性が得られ、さらにコスト安となる。 【0043】また、この実施形態においては、レンズ3と一体構造物との取付箇所(スクリュウ33、係合孔27及び係合凸部34)は、リヤーバンパー1の開口部1L、1Rよりも内側の箇所に位置するので、図5に示すように、斜め上方のアイポイントEからリヤーバンパー1の表面側を見た場合、見えない。特に、上側の取付箇所は見えない。この結果、見栄えが向上されることとなる。 【0044】なお、上述の実施形態において、ランプユニットLUはリヤーコンビネーションランプであり、バンパーはリヤバンパー1であるが、本発明の車両用灯具は、ランプユニットとしては、リヤーコンビネーションランプ以外のランプ、例えば、フロントコンビネーションランプ等であっても良いし、また、バンパーとしては、リヤバンパー1以外のバンパー、例えば、フロントバンパー等であっても良い。 【0045】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の車両用灯具は、バンパーとランプハウジングとが一体構造をなし、かつ、そのランプハウジングの裏面閉塞部に防水フィルムを張設して、この防水フィルムで開口部及び光源バルブ側のハーネスコードの一部を覆うことにより、安価でかつ作業性が良い防水構造が得られる。また、防水フィルム及び光源バルブ側のハーネスコード及びランプハウジングの裏面閉塞部の間に呼吸路が形成されるので、簡単な構造で呼吸路が確保できる。さらに、ソケットシール用のO−リングやソケットシール用のグロメットやハーネス−車体シール用のグロメット、また、呼吸グロメットが不要となるので、部品点数が軽減化される。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000136 【氏名又は名称】市光工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年3月1日(2000.3.1) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100059269 【弁理士】 【氏名又は名称】秋本 正実
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| 【公開番号】 |
特開2001−243815(P2001−243815A) |
| 【公開日】 |
平成13年9月7日(2001.9.7) |
| 【出願番号】 |
特願2000−60433(P2000−60433) |
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