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【発明の名称】 照明装置
【発明者】 【氏名】▲高▼松 健一

【氏名】宮井 隆雄

【氏名】絹谷 和彦

【要約】 【課題】ケースへの点灯回路の組み立て性を向上でき、しかもランプハウジングの形状が異なっても容易に展開できる照明装置を提供する。

【解決手段】前面の開口部1がレンズ2で覆われると共に前面の開口部1以外にも少なくとも一箇所に開口部3を形成したランプハウジング4内に放電ランプ5を備えた照明装置である。放電ランプ5の点灯回路6が収納されたケース7がランプハウジング4の上記前面以外の開口部3に取り付けられる。このケース7が、ケース上面蓋と、ランプハウジング4の開口部3に嵌合取着される嵌合取着部9と、入力コネクター部と、ケース側面と、ケース底面とで構成され、入力コネクター部、ケース側面及びケース底面を有するケース本体10側と嵌合取着部9とが少なくとも別体にされている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 前面の開口部がレンズで覆われると共に前面の開口部以外にも少なくとも一箇所に開口部を形成したランプハウジング内に放電ランプを備えた照明装置において、放電ランプの点灯回路が収納されたケースがランプハウジングの上記前面以外の開口部に取り付けられ、このケースが、ケース上面蓋と、ランプハウジングの開口部に嵌合取着される嵌合取着部と、入力コネクター部と、ケース側面と、ケース底面とで構成され、入力コネクター部、ケース側面及びケース底面を有するケース本体側と嵌合取着部とが少なくとも別体にされたことを特徴とする照明装置。
【請求項2】 ケース側面とケース底面とが一体であることを特徴とする請求項1記載の照明装置。
【請求項3】 ケース上面蓋、ケース側面及びケース底面が導電性材料にて形成されていることを特徴とする請求項1記載の照明装置。
【請求項4】 嵌合取着部とケース側面とが少なくとも一箇所以上の機械的接続により固定されていることを特徴とする請求項1記載の照明装置。
【請求項5】 嵌合取着部とケース底面が少なくとも一箇所以上機械的接続により固定されていることを特徴とする請求項1記載の照明装置。
【請求項6】 導電性材料よりなるケース上面蓋、ケース側面、ケース底面が電気的に接続され、それらの少なくとも一箇所以上がアースされていることを特徴とする請求項3記載の照明装置。
【請求項7】 前面の開口部がレンズで覆われると共に前面の開口部以外にも少なくとも一箇所に開口部を形成したランプハウジング内に放電ランプを備えた照明装置において、放電ランプの点灯回路が収納されたケースがランプハウジングの上記前面以外の開口部に取り付けられ、このケースが、ケース上面蓋と、ランプハウジングの開口部に嵌合取着される嵌合取着部と、入力コネクター部と、ケース側面と、ケース底面とで構成され、入力コネクター部、ケース側面及びケース底面を有するケース本体側と嵌合取着部とが少なくとも別体にされ、ケース上面蓋、ケース側面及びケース底面が導電材料にて形成され、ケース側面とケース底面が一体に形成され、ケース底面またはケース側面と嵌合取着部とは少なくとも一箇所以上が機械的に接続され、ケース上面蓋、ケース側面及びケース底面は電気的に導通させられると共に少なくとも一箇所以上がアースされたことを特徴とする照明装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は放電ランプを光源とした照明装置に関し、具体的には例えば車両用前照灯に用いる車両用照明装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、放電ランプ、例えばメタルハライドランプの自動車用光源の使用が商品化されている。そして放電ランプを点灯させるには放電ランプに高電圧を与える必要があり、放電ランプを用いた車両用照明装置は次のうように構成されている。ランプハウジングの前面の開口部がレンズで覆われ、ランプハウジング内に放電ランプが内装されると共にランプハウジングに装着した反射板に放電ランプが支持され、放電ランプを点灯する点灯回路が内装されたケースがランプハウジングの後面の開口部にこの開口部を覆うように装着されている。ケースは点灯回路を内装したケース本体とランプハウジングの後面の開口部に嵌合取着する嵌合取着部とで構成され、ケース本体と嵌合取着部とが一体的に成形されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、点灯回路を収納したケースはケース本体と嵌合取着部とが一体に設けられているためにケースのケース本体内に点灯回路を設けるために電子部品を実装したり、組み込んだりするとき嵌合取着部が邪魔になり、組み立て性が悪いという問題がある。また自動車の車種によりランプハウジングの形状が異なり、車種毎に嵌合取着部の形状の異なるケースを用意しなければならなく、他車種への展開が容易でないという問題がある。
【0004】本発明は叙述の点に鑑みてなされたものであって、ケースへの点灯回路の組み立て性を向上でき、しかもランプハウジングの形状が異なっても容易に展開できる照明装置を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため本発明の照明装置は、前面の開口部1がレンズ2で覆われると共に前面の開口部1以外にも少なくとも一箇所に開口部3を形成したランプハウジング4内に放電ランプ5を備えた照明装置において、放電ランプ5の点灯回路6が収納されたケース7がランプハウジング4の上記前面以外の開口部3に取り付けられ、このケース7が、ケース上面蓋8と、ランプハウジング4の開口部3に嵌合取着される嵌合取着部9と入力コネクター部10aと、ケース側面10bと、ケース底面10cとで構成され、入力コネクター部10a、ケース側面10b及びケース底面10cを有するケース本体10側と嵌合取着部9とが少なくとも別体にされたことを特徴とする。嵌合取着部9とケース本体10側とが別体に形成されたことにより、嵌合取着部9がない状態でケース本体10に電子部品を実装したり組み込んだして点灯回路6を形成でき、従来に比べて組み立て性を向上できる。また嵌合取着部9とケース本体10側とが別体に形成されたことにより、ランプハウジング4の形状が変わってもそれに応じた嵌合取着部9を用意するだけでケース本体10側を共通にして対応することができ、多品種への展開が容易にできる。
【0006】またケース側面10bとケース底面10cとが一体であることを特徴とすることも好ましい。
【0007】またケース上面蓋8、ケース側面10b及びケース底面10cが導電性材料にて形成されていることを特徴とすることも好ましい。この場合ケース7をアースすることにより放射ノイズを低減できる。
【0008】また嵌合取着部9とケース側面10bとが少なくとも一箇所以上機械的接続により固定されていることを特徴とすることも好ましい。
【0009】また嵌合取着部9とケース底面10cが少なくとも一箇所以上機械的接続により固定されていることを特徴とすることも好ましい。
【0010】また導電性材料よりなるケース上面蓋8、ケース側面10b、ケース底面10cが電気的に接続され、それらの少なくとも一箇所以上がアースされていることを特徴とすることも好ましい。この場合、ケース7をアースして放射ノイズを低減できる。
【0011】また前面の開口部1がレンズ2で覆われると共に前面の開口部1以外にも少なくとも一箇所に開口部3を形成したランプハウジング4内に放電ランプ5を備えた照明装置において、放電ランプ5の点灯回路6が収納されたケース7がランプハウジング4の上記前面以外の開口部3に取り付けられ、このケース7が、ケース上面蓋8と、ランプハウジング4の開口部3に嵌合取着される嵌合取着部9と、入力コネクター部10aと、ケース側面10bと、ケース底面10cとで構成され、入力コネクター部10a、ケース側面10b及びケース底面10cを有するケース本体10側と嵌合取着部9とが少なくとも別体にされ、ケース上面蓋8、ケース側面10b及びケース底面10cが導電材料にて形成され、ケース側面10bとケース底面10cが一体に形成され、ケース底面10cまたはケース側面10bと嵌合取着部9とは少なくとも一箇所以上が機械的に接続され、ケース上面蓋8、ケース側面10b及びケース底面10cは電気的に導通させられると共に少なくとも一箇所以上がアースされたことを特徴とすることも好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は車両用前照灯として用いる車両用照明装置の断面図を示し、図2は放電ランプを点灯する構造の概念図を示す。筒状のランプハウジング4は前面に開口部1を有すると共に後面に開口部3を有する。ランプハウジング4の前面の開口部1にはこの開口部1を覆うようにレンズ2を被着してある。レンズ2を取り付けるときレンズ2の周縁を前面の装着溝12に嵌合して装着してあり、装着溝12にシール材を充填したりして防水的に取り付けてある。ランプケース4内には反射板13を装着してあり、この反射板13にはランプソケット14を装着してあり、ランプソケット14に放電ランプ5を装着してある。ケース10に放電灯点灯用の点灯回路6を内装してあり、ケース10をランプハウジング4の後面の開口部3に開口部3を覆うよう装着してある。開口部3には周方向に亙るように嵌着溝15を凹設してあり、ケース10の前端の外周には嵌合取着部9を設けてあり、嵌合取着部9を嵌着溝15に嵌合することでケース10を開口部3に取り付けてある。こ嵌合取着部9を嵌着溝15に嵌合した部分も全周に亙ってシール材を充填してあり、防水的に取り付けてある。ケース10の点灯回路6と繋がった出力ハーネス16の端部には出力コネクター部17を設けてあり、出力コネクター部17をランプソケット14に接続してある。点灯回路6はインバータ回路6aとイグナイタ回路6bで構成されている。図2の18は直流電源である。
【0013】図3は点灯回路6を内装したケース10の分解斜視図である。このケース10はケース上面蓋8と、ランプハウジング4の開口部3に嵌合取着される嵌合取着部9と、入力コネクター部10aと、ケース側面10bと、ケース底面10c等で構成されるが、入力コネクター部10a、ケース側面10b及びケース底面10cを有するケース本体10側と嵌合取着部9とが少なくとも別体にされている。ケース本体10は矩形状のケース底板10cの四周にケース側面10bを立設して上面側を開口せる角箱状に形成されており、1つのケース側面10bに入力コネクター部10aを装着してある。本例の場合、ケース側面10bとケース底面10cとは少なくとも一体に形成されている。また相対向するケース側面10bには取り付け片10dを一体に設けてあり、取り付け片10dには取り付け穴10eを穿孔してある。ケース本体10内には点灯回路6を収納してあり、点灯回路6には出力コネクター部17を接続してある。嵌合取着部9は円環状の鍔部9aと角筒状の被嵌筒部9bと矩形状の開口部9cとを一体に設けて形成されている。被嵌筒部9bには入力コネクター部17や取り付け片10dを挿通するためのスリット9dが形成されている。ケース上面蓋8は開口9cに合致する形状に形成されており、適所には出力コネクター部17を挿通するための透孔8aが穿孔されている。ケース本体10に点灯回路6を組み込んだ後、ケース側面10bの外面側に被嵌筒部9cを被せるように嵌合取着部9が取り付けられる。このとき、嵌合取着部9とケース本体10のケース側面10bまたはケース底面10cとはネジ等で機械的に固定される。例えば取り付け片10dの取り付け穴10eからネジを嵌合取着部9に螺合することにより取り付けられる。またケース本体10と嵌合取着部9との継ぎ目は樹脂等の封止材で封止される。また嵌合取着部9の開口部9cにはケース上面蓋8が被着される。ケース本体10やケース上面蓋8は金属或いは導電性樹脂等の導電性の素材にて形成されている。
【0014】上記のようにケースが組み立てられるが、ケース本体10と嵌合取着部9とが別体のために点灯回路6を設けるとき電子部品等を実装して組み込む組み立てが容易にできる。またケース本体10と嵌合取着部9とが別体のために嵌合取着部9として複数種のものを用意しておけば、ケース本体10側を共通として多品種に対応でき、多種類の車種に対応できる。少なくともケース上面蓋8、ケース側面10b、ケース底面10cが導電材料にて形成されており、ケース上面蓋8、ケース側面10b、ケース底面10c及び点灯回路6がアースされており、放射ノイズを低減することができる。
【0015】また図4はケースの4の他の例を示すものでる。図3の例では嵌合取着部9とケース上面蓋8とを別体としたが、本例の場合、嵌合取着部9とケース上面蓋8とが一体に形成されており、嵌合取着部兼ケース上面蓋19となっている。この嵌合取着部兼ケース上面蓋19も導電性材料にて形成されるが、例えばアルミダイキャストにて形成されている。また嵌合取着部兼ケース上面蓋19やケース側面10b、ケース底面10c及び点灯回路6は1箇所以上電気的に接続されてアースされており、放射ノイズを低減できる。
【0016】また図5はケース4の他の例を示すものである。本例の場合、ケース本体10が金属板をプレス加工することにより形成してあり、ケース側面10b、ケース底面10c及び取り付け片10dを一体に形成してある。このように金属板をプレス成形で形成すると、上記のように導電性樹脂にて形成したり、アルミダイキャストに形成するより安価に形成することができる。
【0017】また図6はケース4の他の例を示すものである。本例の場合、ケース本体10は絶縁樹脂にて入力コネクター部10a、ケース側面10b、ケース底面10cが一体になるように形成してあると共に絶縁樹脂で形成される部分を絶縁板として導体の電路を形成して立体プリント配線板状にしてある。そしてこのケース本体に電子部品を実装して点灯回路6を組み立ててある。そしてこの絶縁樹脂にて形成されたケース本体10の最外殻を導電性樹脂にて覆ってアースするようにしてあり、放射ノイズを低減できるようになっている。
【0018】
【発明の効果】本発明の請求項1の発明は、放電ランプの点灯回路が収納されたケースがランプハウジングの上記前面以外の開口部に取り付けられ、このケースが、ケース上面蓋と、ランプハウジングの開口部に嵌合取着される嵌合取着部と、入力コネクター部と、ケース側面と、ケース底面とで構成され、入力コネクター部、ケース側面及びケース底面を有するケース本体側と嵌合取着部とが少なくとも別体にされたので、嵌合取着部がない状態でケース本体に電子部品を実装したり組み込んだして点灯回路を形成でき、従来に比べて組み立て性を向上できるものあり、またランプハウジングの形状が変わってもそれに応じた嵌合取着部を用意するだけでケース本体側を共通にして対応することができ、多品種への展開が容易にできるものである。
【0019】また本発明の請求項3の発明は、請求項1において、ケース上面蓋8、ケース側面及びケース底面が導電性材料にて形成されているので、ケースをアースすることにより放射ノイズを低減できるものである。
【0020】また本発明の請求項6の発明は、請求項3において、導電性材料よりなるケース上面蓋、ケース側面、ケース底面が電気的に接続され、それらの少なくとも一箇所以上がアースされているので、ケースをアースして放射ノイズを低減できるものである。
【0021】また本発明の請求項7の発明は放電ランプの点灯回路が収納されたケースがランプハウジングの上記前面以外の開口部に取り付けられ、このケースが、ケース上面蓋と、ランプハウジングの開口部に嵌合取着される嵌合取着部と、入力コネクター部と、ケース側面と、ケース底面とで構成され、入力コネクター部、ケース側面及びケース底面を有するケース本体側と嵌合取着部とが少なくとも別体にされているので、嵌合取着部がない状態でケース本体に電子部品を実装したり組み込んだして点灯回路を形成でき、従来に比べて組み立て性を向上できるものあり、またランプハウジングの形状が変わってもそれに応じた嵌合取着部を用意するだけでケース本体側を共通にして対応することができ、多品種への展開が容易にできるものであり、しかもケース上面蓋、ケース側面及びケース底面が導電性材料にて形成され、ケース上面蓋、ケース側面及びケース底面は電気的に導通させられると共に少なくとも一箇所以上がアースされたので、ケースをアースして放射ノイズを低減できるものであり、さらにケース底面またはケース側面と嵌合取着部とは少なくとも一箇所以上が機械的に接続されたので、ケース本体と嵌合取着部とを別体にしても強固に一体化できるものである。
【出願人】 【識別番号】000005832
【氏名又は名称】松下電工株式会社
【出願日】 平成12年2月28日(2000.2.28)
【代理人】 【識別番号】100087767
【弁理士】
【氏名又は名称】西川 惠清 (外1名)
【公開番号】 特開2001−243810(P2001−243810A)
【公開日】 平成13年9月7日(2001.9.7)
【出願番号】 特願2000−51536(P2000−51536)