トップ :: F 機械工学 照明 加熱 武器 爆破 :: F21 照明




【発明の名称】 天井埋込型照明器具
【発明者】 【氏名】井川 正夫

【要約】 【課題】天井構造物の干渉を防止するとともに、取付が容易である天井埋込型照明器具を提供する。

【解決手段】器具本体2は、天井板6を支持する天井枠材7を有する天井面側6aに開口された埋込口9に挿入され、下端周縁部13,13が天井板6の下面6aに当接し、凹部12が天井枠材7を収納可能に形成される。そして、器具係止部材としての係止板34,34の係止片37,37が天井枠材7の上面7bに開脚することによって、器具本体2は天井枠材7に係止される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 下端周縁部および凹部を有し、天井板を支持する天井枠材を有する天井面側に開口された埋込口に挿入されるとともに、下端周縁部が天井板の下面に当接し、凹部が天井枠材を収納可能に形成されている器具本体と;凹部を利用して、器具本体を天井枠材に係止する器具係止部材と;を具備していることを特徴とする天井埋込型照明器具。
【請求項2】 上面部、下端周縁部および凹部を有し、天井板を支持する天井枠材を有する天井面側に開口された埋込口に挿入されるとともに、下端周縁部が天井板の下面に当接し、上面部が天井枠材の上面と同一面上に位置し、凹部が天井枠材を収納可能に形成されている器具本体と;天井枠材の上面に対して埋込口への挿入方向とほぼ直交する方向に移動可能に器具本体の上面部に設けられ、器具本体が埋込口に挿入された後に天井枠材の上面に移動させることによって、器具本体を天井枠材に係止する器具係止部材と;を具備していることを特徴とする天井埋込型照明器具。
【請求項3】 器具係止部材は、ランプを付勢する点灯装置を配設していることを特徴とする請求2記載の天井埋込型照明器具。
【請求項4】 上面部、下端周縁部および凹部を有し、天井板を支持する天井枠材を有する天井面側に開口された埋込口に挿入されるとともに、下端周縁部が天井板の下面に当接し、上面部が天井枠材の上面と同一面上に位置し、凹部が天井枠材を収納可能に形成されている器具本体と;器具本体が埋込口に挿入されているときに天井枠材の側面に沿って摺動し、器具本体の上面部が天井枠材の上面に達したときに天井枠材の上面に開脚する弾性付勢されて天井枠材の上面に係止可能な係止片を有して器具本体の上面部に設けられ、器具本体を天井枠材に係止する器具係止部材と;を具備していることを特徴とする天井埋込型照明器具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、天井埋込型照明器具に関する。
【0002】
【従来の技術】住宅の天井板は、通常、天井枠材に取り付けられている。住宅用照明器具は、この天井枠材との干渉を避けるために、天井直付けや吊り下げタイプが主流となっている。しかし、住宅では、キッチンの食器棚など、天井面付近に棚を設けており、直付けや吊り下げられた照明器具が棚の扉の開閉に障害になる場合がある。この場合には埋込型照明器具が用いられている。また、部屋の雰囲気や快適性などの演出により、天井に埋込型照明器具が取り付けられている。
【0003】天井埋込型照明器具は、天井枠材間の天井板に開口された埋込口に器具本体を挿入し、器具本体の下端周縁部を天井板の下面に当てた状態で、天井板の上面側で器具本体を支持させている。この照明器具は、例えば実開平2−36116号公報(従来技術)に開示されており、図10にその取付状態を示す。
【0004】図10に示すように、天井板40は天井内構造物を構成する天井枠材41,41に取り付けられ、天井枠材41,41間に埋込口42が形成されている。そして、天井埋込型照明器具43は、図示しないランプ、器具本体44、取付装置45,45などから構成されている。そして、器具本体44が埋込口42から天井内に挿入され、枠部(下端周縁部)46,46が天井板40の下面に当接され、取付装置45,45を構成する支持体47,47が天井枠材41,41上に載置されている。そして、器具本体44は、取付装置45,45を構成する調整体としてのねじ48,48を回動して、枠部(下端周縁部)46,46と支持体47,47により、天井板40および天井枠材41,41を挟持することによって固定されるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】天井埋込型照明器具43は、天井枠材41,41間に埋め込まれるので、器具本体44の大きさ(幅)が制限されている。このような天井には、例えばダウンライトなどの小型の照明器具に限定されるという問題点があった。
【0006】また、天井枠材41,41の長手方向に対して、管状ランプを配設した照明器具を埋設することは可能であるが、この照明器具は、器具本体の全長が制限される場合があるとともに、室内の取付位置が制限されるので、所望する配光や照度が得られないという問題点を有する。したがって、管状ランプを配設した大型の照明器具を天井に埋設する場合には、取付に干渉する天井枠材41を切断して除去し、天井構造物から下ろしたインリートボルトなどで照明器具を吊り下げるようにしている。しかし、この場合においては、取付作業に手間を要するとともに、取付費用が膨大になるという問題点がある。
【0007】本発明は、天井構造物の干渉を防止するとともに、取付が容易である天井埋込型照明器具を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の天井埋込型照明器具の発明は、下端周縁部および凹部を有し、天井板を支持する天井枠材を有する天井面側に開口された埋込口に挿入されるとともに、下端周縁部が天井板の下面に当接し、凹部が天井枠材を収納可能に形成されている器具本体と;凹部を利用して、器具本体を天井枠材に係止する器具係止部材と;を具備していることを特徴とする。
【0009】下端周縁部とは、器具本体の下端周辺部をいい、天井面に開口された埋込口の周囲を覆い隠すものであり、美観性を高めるための化粧の役目を果たす。
【0010】器具係止部材は、器具本体を天井枠材に係止するものであればよく、例えば木ねじであってもよい。木ねじを器具本体に設けた貫通孔に通して、天井枠材にねじ込むことによって器具本体を天井枠材に係止することができる。
【0011】請求項1によれば、器具本体は、凹部が天井枠材を収納するので、天井枠材に干渉されることなく天井に埋設される。したがって、天井埋込型照明器具は、取付作業に手間を要せずに室内の所定位置に配設され、所望の配光、照度が得られる。
【0012】請求項2に記載の天井埋込型照明器具の発明は、上面部、下端周縁部および凹部を有し、天井板を支持する天井枠材を有する天井面側に開口された埋込口に挿入されるとともに、下端周縁部が天井板の下面に当接し、上面部が天井枠材の上面と同一面上に位置し、凹部が天井枠材を収納可能に形成されている器具本体と;天井枠材の上面に対して埋込口への挿入方向とほぼ直交する方向に移動可能に器具本体の上面部に設けられ、器具本体が埋込口に挿入された後に天井枠材の上面に移動させることによって、器具本体を天井枠材に係止する器具係止部材と;を具備していることを特徴とする。
【0013】上面部とは、器具本体の上面のうち、埋込口への挿入方向とほぼ直交する方向に平面状に形成され、下端周縁部が天井板の下面に当接したときに、天井枠材の上面とほぼ同一面上に位置するように形成された部分をいう。この上面部に器具係止部材が設けられている。
【0014】請求項2によれば、器具本体は、凹部が天井枠材を収納するので、天井枠材に干渉されることなく埋込口に挿入される。そして、器具本体の上面部が天井枠材の上面に達した後、器具係止部材を天井枠材の上面に移動させて、器具本体が天井枠材に係止される。
【0015】請求項3に記載の天井埋込型照明器具の発明は、請求2記載の天井埋込型照明器具において、器具係止部材は、ランプを付勢する点灯装置を配設していることを特徴とする。
【0016】点灯装置は、ダウントランスなどの電圧調整用トランスも包含される。
【0017】請求項3によれば、点灯装置は、器具係止部材に配設されて天井枠材の上面上に位置するので、ランプの熱影響が防止されるとともに、器具本体の形状が所望に設計される。
【0018】請求項4に記載の天井埋込型照明器具の発明は、上面部、下端周縁部および凹部を有し、天井板を支持する天井枠材を有する天井面側に開口された埋込口に挿入されるとともに、下端周縁部が天井板の下面に当接し、上面部が天井枠材の上面と同一面上に位置し、凹部が天井枠材を収納可能に形成されている器具本体と;器具本体が埋込口に挿入されているときに天井枠材の側面に沿って摺動し、器具本体の上面部が天井枠材の上面に達したときに天井枠材の上面に開脚する弾性付勢されて天井枠材の上面に係止可能な係止片を有して器具本体の上面部に設けられ、器具本体を天井枠材に係止する器具係止部材と;を具備していることを特徴とする。
【0019】請求項4によれば、器具本体を埋込口に挿入すると、係止片が天井枠材の側面に沿って摺動し、器具本体の上面が天井枠材の上面に達したときに天井枠材の上面に開脚する。そして、器具本体は、係止片によって天井枠材に係止される。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態について、図1〜図9を参照して説明する。
【0021】まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
【0022】図1〜図3は、本発明の第1の実施形態を示し、図1は天井埋込型照明器具の概略図であり、(a)は概略上面図、(b)は(a)のX−X方向における断面図、図2は天井構造体の概略図であり、(a)は概略上面図、(b)は(a)のY−Y方向における断面図、図3は天井埋込型照明器具を天井面に埋設した状態を示す断面図である。図中、1は天井埋込型照明器具、2は器具本体、3はランプソケット、4は器具係止部材としての木ねじである。
【0023】図2に示すように、住宅の天井構造体5は、天井板6、天井枠材7,…,7および別の枠材8,…,8を有して構成されている。天井に配設されている天井板6は、木材からなる複数の矩形状の天井枠材7,…,7に支持されている。そして、この天井枠材7,…,7は、別の枠材8,…,8に取り付けられている。そして、天井板6の下面6a(天井面側)には、天井埋込型照明器具1が挿入される長方形状の埋込口9が開口されている。この埋込口9は、その上部に天井枠材7が位置する枠材8,…,8間に設けられている。すなわち、埋込口9は、天井枠材7の下方に設けられている。
【0024】図1において、天井埋込型照明器具1は2灯用の照明器具であり、器具本体2、ランプソケット3,3、ランプ10,10および点灯装置11などにより構成されている。器具本体2は、略箱形状をなすシャーシからなり、断面視中央部に長手方向に亘って凹部12が形成され、下端周囲には下端周縁部13,13が形成されている。
【0025】凹部12は、天井埋込型照明器具1が埋込口9に挿入されたときに、天井枠材7を収納可能に形成されている。すなわち、凹部12は、矩形状に形成され、その幅W1が天井枠材7の幅W2(図2(b)参照。)より若干大きく、その深さD1が天井枠材7の高さD2(図2(b)参照。)とほぼ同一に形成されている。そして、凹部12の底面12aには、器具係止部材としての木ねじ4を貫通させる貫通孔14,14が形成されている。
【0026】下端周縁部13,13は、器具本体2の端部側を平面状に形成した平面部13a、この平面部13aの先端側をほぼ直角に折曲した直立部13bから構成されている。そして、直立部13bが天井板6の下面6aに当接されるまで、天井埋込型照明器具1は埋込口9に挿入されるものである。このとき、凹部12の底面12aが天井枠材7の下面7a(図2(b)参照。)に当接するように、器具本体2が形成されている。下端周縁部13,13は、天井埋込型照明器具1が埋込口9に埋設されたときに、埋込口9の縁部9a,9a(図2(a)参照。)を覆うものであり、天井埋込型照明器具1および天井板6の下面6aの美観を高めるものである。
【0027】器具本体2の上面2a,2aおよびこの上面2a,2aに対する下面2b,2bは、長手方向に亘って平面状に形成されている。そして、上面2a,2aの長手方向の両端部側には、各々、点灯装置11から導出されたランプ線15,…,15を挿通させる挿通孔16,…,16が形成されている。この挿通孔16,…,16が形成された下面2b,2b付近には、各々、長手方向に一対のランプソケット3,3が取り付けられている。そして、ランプソケット3,3の電源端子にランプ線15,…,15が接続されている。そして、ランプソケット3,3にランプとしての蛍光ランプ10,10が装着されている。そして、器具本体2の下面2b,2bおよび側面2c,2cなどの内面は、反射面として形成されている。
【0028】ランプ線15,…,15を導出している点灯装置11は、器具本体2の長手方向における中央部付近の上面2a上に取り付けられている。点灯装置11は蛍光ランプ10,10を付勢させるものであり、ランプ線15,…,15の他に、給電用電源線17,17およびアース線18が導出されており、これら電源線17,17およびアース線18は、雄コネクタ19に電気的に接続されている。この雄コネクタ19は、埋込口9付近の天井板6の上面6bに配設され、商用電源およびアースに接続されている図示しない雌コネクタに接続される。
【0029】次に、図3を用いて、天井埋込型照明器具1を埋込口9に埋設する手順について説明する。
【0030】まず、蛍光ランプ10,10を装着または非装着した器具本体2を埋込口9付近まで持ち上げ、器具本体2の上面2aが埋込口9に挿入される前に、天井板6の上面6bに配設されている雌コネクタに雄コネクタ19を差し込む。そして、凹部12が天井枠材7を挟み込むようにした後、下端周縁部13,13の直立部13bが天井板6の下面6aに当接するまで、器具本体2を埋込口9に挿入する。直立部13bが天井板6の下面6aに当接すると、凹部12の底面12aが天井枠材7の下面7aに当接する。そして、この状態を保持して、木ねじ4を凹部12の底面12aに設けた貫通孔14,14から天井枠材7にねじ込み、凹部12の底面12aと天井枠材7の下面7aとを密着させる。これにより、器具本体2は、凹部12を利用して天井枠材7に係止され、天井埋込型照明器具1は埋込口9に埋設される。そして、ランプソケット3,3に蛍光ランプ10,10が装着されていない場合は、蛍光ランプ10,10を装着する。
【0031】上述したように、器具本体2は、凹部12が天井枠材7を収納するように形成しているので、器具本体2の上面2aが天井枠材7に当接することなく、すなわち、天井枠材7によって干渉されることなく、器具本体2を天井板6の下面6aに開口された埋込口9より上面6b側に埋設することができる。したがって、天井埋込型照明器具1は、室内の所定位置に配設することが可能であるので、所望の配光、照度を得ることができる。
【0032】また、器具本体2は、上面2aに点灯装置11を配設し、下面2bにランプソケット3,…,3を配設しており、器具係止部材としての木ねじ4を凹部12の底面12aに設けた貫通孔14,14から天井枠材7にねじ込むことにより、器具本体2を天井板6の上面6b側に埋設することができるので、天井埋込型照明器具1の取付作業は、手間を要しない。
【0033】なお、天井枠材7に木ねじ4をねじ込むのに不具合があるとき、例えば天井枠材7が木材以外のコンクリートや金属製の材料であるときは、天井枠材7に雌ねじを形成して、貫通孔14,14から雄ねじを螺合するようにしてもよい。
【0034】また、天井埋込型照明器具1は、凹部12の幅W1が天井枠材7の幅W2より大きく形成され、器具本体2の上面2a,2aが天井枠材7の下面7aより上方に位置しておればよいものである。この場合において、埋込口9上に天井枠材7のみが位置するものであれば、器具本体2の上面2a,2aの位置は特に限定されないが、埋込口9上に天井枠材7を取り付けている枠材8が位置するものであれば、器具本体2の上面2a,2aの位置は、天井枠材7の上面7b(図2(b)参照。)にまでに制限される。器具本体2の挿入に際して、枠材8が干渉するからである。
【0035】そして、器具本体2は、凹部12の底面12aと天井枠材7の下面7aとを密着させない構造であってもよい。この場合において、底面12aと下面7aとの間にスペーサを介して、木ねじ4等によって器具本体2を天井枠材7に係止させてもよい。また、器具本体2の上面2a,2a上に天井枠材7の側面7c,7c(図2(b)参照。)を挟持する弾性付勢の挟持片を設けて、器具本体2を天井枠材7に係止してもよい。あるいは、貫通孔14,14に代えて、該位置に各々一対の貫通孔を設け、天井枠材7に掛けたワイヤ等を一対の貫通孔に通し、そのワイヤー等同士を器具本体2の内面側で結び、器具本体2を天井枠材7に吊り下げる形にしてもよい。
【0036】また、上記実施形態において、天井埋込型照明器具1は2灯用の照明器具について説明したが、1灯用、3灯用、4灯用など、その灯数は限定されるものではなく、また、下端周縁部13,13が天井板6の下面6aに当接し、凹部12が天井枠材7を収納し、凹部12を利用して器具本体2が天井枠材7に係止される構造であれば、器具本体2の形状も限定されるものではない。
【0037】次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
【0038】図4は、本発明の第2の実施形態を示す天井埋込型照明器具の一部概略断面図、図5は、図4のX−X方向における断面図である。なお、図1と同一部分には同一符号を付して説明は省略する。また、特に説明を要しない構成は省略している。
【0039】図4に示す天井埋込型照明器具20は、図1の天井埋込型照明器具1において、器具本体2は上面部2aを有し、器具係止部材は木ねじ4に代えて係止板21で形成されたものである。ここで、上面部2aとは、天井枠材7の上面7bと同一面上に位置する上面である。すなわち、天井埋込型照明器具20は、天井枠材7の上面7bと同一面上に器具本体2の上面部2aを位置させるように、器具本体2が形成されている。
【0040】係止板21は、断面ハット型金具22および移動板23から構成されている。図5に示すように、断面ハット型金具22は、平板部24および取付部25,25からなり、器具本体2の上面部2aに上面部2aの幅方向のほぼ全域および長手方向の所定長に亘って配設されている。すなわち、取付部25,25が上面部2aにスポット溶接またはねじ止めされている。そして、器具本体2の上面部2aと平板部24の裏面との間に空隙が形成されている。そして、係止板21は、長手方向において、所定間隔で2箇所に配設されている。
【0041】移動板23は、平板部26および取っ手27から構成されている。そして、平板部26は、器具本体2の上面部2aと断面ハット型金具22の平板部24の裏面との間に収納されている。取っ手27は、円柱状を成して平板部26の一端部側に設けられ、器具本体2の下面2bより所定長突出している。
【0042】器具本体2の上面部2aには、取っ手27を下面2bより突出させ、かつ、上面部2aの幅方向に移動させるための長方形状の貫通部28が形成されている。取っ手27を貫通部28で移動させることにより、平板部26は上面部2aの幅方向に移動する。すなわち、図4に示すように、平板部26は、取っ手27が貫通部28の一端28aに位置するとき、器具本体2の上面部2aと断面ハット型金具22の平板部24の裏面との間に完全に収納され、貫通部28の他端28bに位置するとき、平板部26の一部が凹部12を覆い、残部が上面部2aと平板部24の裏面との間に収納されている。図中、破線で示す平板部26は、取っ手27が貫通部28の他端28bに位置するときの状態を示している。このとき、平板部26は天井枠材7の上面7bに載置させることができる。
【0043】移動板23の平板部26は、天井枠材7の上面7bに移動可能である。そして、平板部26の移動方向は、器具本体2の上面部2aから天井枠材7の上面7bの方向である。言い換えれば、器具本体2は埋込口9から挿入されるので、天井枠材7の上面7bに対して埋込口9への挿入方向とほぼ直交する方向になる。
【0044】なお、係止板21の配設数は2箇所に限定されるものではなく、1箇所でもよく、天井埋込型照明器具20の大きさや重量等により適宜定めればよい。
【0045】次に、第2の実施形態の作用について説明する。
【0046】まず、移動板23の取っ手27を貫通部28の一端28aに位置させ、平板部26を器具本体2の上面部2aと断面ハット型金具22の平板部24の裏面との間に完全に収納する。そして、蛍光ランプ10,10を非装着した器具本体2を埋込口9付近まで持ち上げ、器具本体2の上面部2aが埋込口9に挿入される前に、天井板6の上面6bに配設されている雌コネクタに雄コネクタ19を差し込む。そして、凹部12が天井枠材7を挟み込むようにした後、下端周縁部13,13の直立部13bが天井板6の下面6aに当接するまで、器具本体2を埋込口9に挿入する。直立部13bが天井板6の下面6aに当接すると、凹部12の底面12aが天井枠材7の下面7aに当接する。このとき、天井枠材7の上面7bと器具本体2の上面部2aは同一面を形成する。そして、この状態を保持して、取っ手27を貫通部28の他端27bに移動させる。すると、平板部26の一部が天井枠材7の上面7b上に幅方向に亘って載置される。
【0047】平板部26は、器具本体2等の重量により、貫通部28の他端28b側を支点として上方に反りの力を受けるが、平板部26の残部を断面ハット型金具22の平板部24が押さえている。これにより、係止板21は、器具本体2等を天井枠材7に係止させる。そして、蛍光ランプ10,10をランプソケット3,3に装着する。こうして、天井埋込型照明器具20は埋込口9に埋設される。
【0048】上述したように、器具本体2は、埋込口9に挿入され、下端周縁部13,13が天井板6の下面6aに当接したときに、上面部2aが天井枠材7の上面7bと同一面であるように形成されているので、器具係止部材としての係止板21を構成する移動板23を天井枠材7の上面7bに移動することができる。これにより、係止板21は器具本体2等を天井枠材7の上面7bに容易に係止することができるので、天井埋込型照明器具20の取付作業は、手間を要しない。
【0049】なお、係止板21は、移動板23を直線上に移動させるように形成しているが、回転移動させるように形成してもよい。また、取っ手27をボルト等で構成し、移動板23を天井枠材7の上面7bに移動させた後、ナットで取っ手27の位置を固定してもよい。これにより、移動板23が振動等によってずれることが防止される。
【0050】次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
【0051】図6は、本発明の第3の実施形態を示す天井埋込型照明器具の一部概略断面図、図7は、図6のX−X方向における断面図である。なお、図4および図5と同一部分には同一符号を付して説明は省略する。また、特に説明を要しない構成は省略している。
【0052】図5および図6に示す天井埋込型照明器具29は、図4および図5の天井埋込型照明器具20において、断面ハット型金具22の少なくとも一つを一対の断面クランク型金具30,30に換えて係止板21Aを構成したものである。そして、一つの移動板23の平板部26上に点灯装置11を配設したものである。
【0053】一対の断面クランク型金具30,30は、対向させて器具本体2の上面部2aに配設されており、取付部31,31をスポット溶接またはねじ止めしている。そして、器具本体2の上面部2aと平板部32,32の裏面との間に移動板23の平面板26が挿入されている。そして、点灯装置11は、平板部32,32間に位置して、平面板26の上面に図示しない取付金具を介して取り付けられている。
【0054】移動板23の平面板26が天井枠材7の上面7bに移動すると、点灯装置11は、天井枠材7の上面7b上に配置される。その結果、蛍光ランプ10,10からの熱影響が防止されるので、点灯装置11の寿命などの信頼性が向上する。
【0055】また、点灯装置11の取付位置は、天井枠材7の上面7b上であるので、点灯装置11によって、器具本体2の光学形状が阻害されなくなり、所望する配光や照度となるような器具本体2の形状設計をすることができる。
【0056】次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
【0057】図8〜図9は、本発明の第4の実施形態を示し、図8は天井埋込型照明器具の概略図であり、(a)は概略上面図、(b)は(a)のX−X方向における断面図、図9は天井埋込型照明器具を天井面に埋設した状態を示す断面図である。なお、図1〜図3と同一部分には同一符号を付して説明は省略する。また、ランプ線15,…,15、電源線17,17、アース線18および雄コネクタ19など、特に説明を要しない構成は省略している。
【0058】図8に示す天井埋込型照明器具33は、図1の天井埋込型照明器具1において、器具本体2は上面部2aを有し、器具係止部材は木ねじ4に代えて係止板34,…,34で形成されたものである。ここで、上面部2aとは、天井枠材7の上面7bと同一面上に位置する上面である。すなわち、天井埋込型照明器具33は、天井枠材7の上面7bと同一面上に器具本体2の上面部2aを位置させるように、器具本体2が形成されている。
【0059】係止板34,…,34は、L形金具で形成され、直立部35および取付部36からなり、直立部35の一部がL形の外方に切り起こされて係止片37が形成されている。係止片37,…,37は、上方から押圧するとL形の内方側に移動し、押圧が解除されるとL形の外方に復帰可能な弾性付勢される開脚片である。そして、この係止片37は、その先端が取付部36の下面とほぼ同一面上となるとともに、弾性付勢されたときに(図8(b)の矢印A、B参照。)、取付部36内の図示しない切り欠き部分に挿入されるように、取付部36を一部切り起こして形成されている。すなわち、係止片37,…,37は、天井枠材7の上面7bに係止可能に形成されている。
【0060】そして、係止板34,…,34は、一対を成し、凹部12を介して係止片37,37が対向するとともに、直立部35,35の外面(L形の外方)と凹部12の側面12c,12cとが同一面上となるように、器具本体2の上面部2a,2aにその取付部36,36が器具本体2の内面側からねじ止め(図示しない)されている。そして、2対の係止板34,…,34が器具本体2の長手方向に所定間隔を有して配設されている。
【0061】なお、一対の係止板34,34の配設数は2箇所に限定されるものではなく、1箇所でもよく、天井埋込型照明器具33の大きさや重量等により適宜定めればよい。また、器具本体2を埋込口9から取り外す場合には、器具本体2の内面側から係止板34,…,34の取付部36,36のねじ止めを解除して行う。
【0062】次に、第4の実施形態の作用について、図9を参照して説明する。
【0063】まず、蛍光ランプ10,10を装着または非装着した器具本体2を埋込口9付近まで持ち上げ、器具本体2の上面2aが埋込口9に挿入される前に、天井板6の上面6bに配設されている雌コネクタに雄コネクタ19を差し込む。そして、器具本体2を埋込口9に挿入し、係止板34,34の直立部35,35の外面(L形の外方)間に天井枠材7を挟み込む。そして、器具本体2を埋込口9に挿入していくと、天井枠材7の下面7aおよび側面7c,7cが係止片37,37に当接して、係止片37,37を下方に押圧する。すると、係止片37,37は弾性付勢され、その先端が天井枠材7の側面7c,7cに沿って摺動するとともに、直立部35,35側に移動する。そして、係止片37,37の先端は、器具本体2が挿入されるにつれ、ますます直立部35,35側に移動し、天井枠材7の下面7aが凹部12の底面12a付近まで挿入されたときには、直立部35,35内に押し込まれる。そして、天井枠材7の下面7aが凹部12の底面12aまで挿入されたときに、すなわち、器具本体2の上面部2aが天井枠材7の上面7bに達したときに、天井枠材7による係止片37,37の押圧が解除されるので、係止片37,37は、天井枠材7の上面7bに開脚する。そして、係止片37,37の先端は、天井枠材7の上面7bに載置され、係止板34,…,34は、器具本体2を天井枠材7の上面7bに係止する。こうして、器具本体2は、天井枠材7に係止され、天井埋込型照明器具33は埋込口9に埋設される。そして、ランプソケット3,3に蛍光ランプ10,10を装着する。
【0064】上述したように、係止板34,34は、天井枠材7の側面7c,7cに沿って摺動し、天井枠材7の上面7bに開脚する係止片37,37を有しているので、器具本体2は、係止板34,34の直立部35,35の外面(L形の外方)間に天井枠材7を挟み込むようにして埋込口9に挿入するのみで、天井枠材7に取り付けられる。したがって、天井埋込型照明器具33は、手間を要しないで、容易に埋込口9に埋設することができる。
【0065】なお、上記第1〜第4の実施形態において、器具本体2の内面を反射面に形成しているが、器具本体2に反射板を取り付けたものであってもよい。また、他の化粧部材が配設されていてもよい。
【0066】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、器具本体は、天井枠材に干渉されることなく天井に埋設できるので、天井枠材を除去するなどの取付作業に手間を要せず、容易に取り付けることができる。また、照明器具を室内の所定位置に配設することができので、所望の配光、照度を得ることができる。
【0067】請求項2の発明によれば、器具本体の上面が天井枠材の上面に達した後、器具係止部材を天井枠材の上面に移動させるのみで、器具本体を天井枠材に係止することできるので、照明器具の取付が容易となり、手間を要しない。
【0068】請求項3の発明によれば、点灯装置は器具係止部材の上面側に取り付けられてランプの熱影響が防止されるので、点灯装置の寿命などの信頼性が向上する。また、点灯装置の取付位置によって、器具本体の形状が阻害されることがないので、所望する配光や照度に器具本体の形状を設計することができる。
【0069】請求項4の発明によれば、器具本体を埋込口に挿入すると、係止片は天井枠材の側面に沿って摺動し、器具本体の上面が天井枠材の上面に達したときに天井枠材の上面に開脚して器具本体を天井枠材に係止するので、照明器具の取付を容易に行うことができる。
【出願人】 【識別番号】000003757
【氏名又は名称】東芝ライテック株式会社
【出願日】 平成12年2月29日(2000.2.29)
【代理人】 【識別番号】100101834
【弁理士】
【氏名又は名称】和泉 順一
【公開番号】 特開2001−243808(P2001−243808A)
【公開日】 平成13年9月7日(2001.9.7)
【出願番号】 特願2000−53611(P2000−53611)