| 【発明の名称】 |
導光ダクト用光導入装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】森 星豪
【氏名】横谷 良二
|
| 【要約】 |
【課題】入射効率及び導光効率を高くすると同時に導光ダクトの径を小さくする。
【解決手段】導光ダクト1の一端の一側面に開口する光導入口2と、導光ダクト1の一端の端面に配されて上記光導入口2から導光ダクト内1に入った光を導光ダクト1の他端側へと向かわせる反射鏡3とからなる。光導入口の一端をa、光導入口の他端をc、上記cを通る導光ダクトの直交断面と導光ダクトの他方側面との交点をdとし、光導入口の光軸となす光入射角度をθ、必要とする最大入射角をθmaxとする時、上記aとdとをつなぐ反射鏡は、aを一端とする第1の反射部と、該第1の反射部の他端bと上記dとをつなぐ第2の反射部とを備えたものとするとともに、第1反射部と第2の反射部とを最大入射角θmaxに合わせた条件で設定する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 導光ダクトの一端の一側面に開口する光導入口と、導光ダクトの一端の端面に配されて上記光導入口から導光ダクト内に入った光を導光ダクトの他端側へと向かわせる反射鏡とからなり、光導入口の一端をa、光導入口の他端をc、上記cを通る導光ダクトの直交断面と導光ダクトの他方側面との交点をdとし、光導入口の光軸となす光入射角度をθ、必要とする最大入射角をθmaxとする時、上記aとdとをつなぐ反射鏡は、aを一端とする第1の反射部と、該第1の反射部の他端bと上記dとをつなぐ第2の反射部とを備え、第1反射部は上記aを一端とするとともに、∠cab=(90°+θmax)/2及び∠acb=90°−θmaxの条件を満たすbを他端とする平面反射鏡で形成しており、上記bとdとをつなぐ第2反射部は、一端がb点であるとともに最大入射角度θmaxと等しい角度の傾斜を有している線分32aと、点cを中心とし且つ最大入射角度θmaxと等しい角度を中心角として一端がb点につながる円弧32bとの間に、図中のd0−d1と平行をなす線分e0−e1上に任意の点eを設け、点eでの傾き(導光ダクト1の光軸とのなす角度)θが常に点e0での円弧32bの傾きθ0以上であり且つ点e1での線分32aの傾きθmax以下である条件を満たしてbとd間を1枚以上の平面反射鏡もしくは1枚以上の曲面反射鏡もしくはこれらの組み合わせからなる反射鏡で形成していることを特徴とする導光ダクト用光導入装置。 【請求項2】 第2反射部は線分cbと直交するとともにbd間をつなぐ平面反射鏡で形成されていることを特徴とする請求項1記載の導光ダクト用光導入装置。 【請求項3】 第2反射部はbを中心とし且つθmaxを中心角とする円弧となっている曲面反射鏡で形成されていることを特徴とする請求項1記載の導光ダクト用光導入装置。 【請求項4】 第2反射部は、cを焦点とし、bcを中心軸とする放物面反射鏡で形成されていることを特徴とする請求項1記載の導光ダクト用光導入装置。 【請求項5】 光導入口に他の導光ダクトを接続していることを特徴とする請求項1〜4のいずれかの項に記載の導光ダクト用光導入装置。 【請求項6】 最大入射角θmaxを略55°とした光導入口の上部に採光装置を設けるとともに、該採光装置として、建物に設けられた採光口の東西方向に対向する端部の少なくとも一方の近傍に下端が設置され且つ上端が東西方向の採光口の外側に傾斜する1次反射鏡と、採光口の東西方向に対向する端部のうち1次反射鏡の下端に対向する端部と1次反射鏡の間に1次反射鏡の下端と略平行な下端を有し且つ1次反射鏡に近接する側に上端を有する放物面鏡より成る2次反射鏡とを備え、1次反射鏡は、上端及び下端の南北方向の長さが少なくとも採光口の南北方向の長さと略同一であって、下端が採光口の法線方向に対して採光口と略同じ高さに設置され且つ東西方向に対して少なくとも採光口の端部より外側に位置し、上端が少なくとも2次反射鏡の上端より上方に位置するように形成され、2次反射鏡は、上端及び下端の南北方向の長さが少なくとも採光口の南北方向の長さと略同一であって、法線方向に対して採光口の外側に位置するとともに上端が少なくとも1次反射鏡の上端より採光口側にあり、焦点が法線方向に対して採光口の外側になく且つ東西方向に対して採光口の端部より内側に位置するものを用いていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかの項に記載の導光ダクト用光導入装置。 【請求項7】 最大入射角θmaxを略30°とした光導入口の上部に狭角配光の光源を配置していることを特徴とする請求項1〜5のいずれかの項に記載の導光ダクト用光導入装置。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は導光ダクト内に光を導入する光導入装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】ほぼ水平に設置される導光ダクトの一端上面側に光導入口を設けて、該光導入口を家屋の屋外に配置し、導光ダクトの他端に室内に向けて開口する光出射部を設けて、屋外からの光を室内に導くことができるようにした導光(採光)ダクトがある。 【0003】この時、図15に示すように、導光ダクト1の一端の上面に光導入口2が開口しているものにおいては、この光導入口2から入った光を導光ダクト1の他端側へと向かわせる反射鏡3として、導光ダクト1の光軸に対する角度(傾斜角)γが45°の平面鏡が一般に用いられる。この場合、光導入口2の光軸と平行な光は反射鏡3によって導光ダクト1の光軸に平行な光となって、導光ダクト1内に導かれる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のものでは、反射鏡3から見た入射角が45°を越えると、反射鏡3で反射した光の一部あるいはすべてが導光ダクト1内に入らず、入射効率が悪くなる。 【0005】上記問題は図16に示すように、平面鏡である反射鏡3の傾斜角γを大きくすることで解決することができるが、図15に示したもに比して、光導入口2の開口面積が同じであれば、導光ダクト1として大きい径(幅)のものが必要となってしまう。 【0006】また、反射鏡3として、図17に示すように、1枚の凹面鏡を用いても、光導入口2に入射するすべての光を導光ダクト2の他端側へ導くことができるが、凹面鏡である反射鏡3で反射した光の多くは、導光ダクト1の光軸となす角度である導光角βが大きく、そして導光角βが大きい光は導光ダクト1内で多数回の反射を繰り返さなくては導光ダクト1の他端に至らないために、導光効率が悪いという問題を有している。 【0007】さらに、図18に示すように、光導入口2の導光ダクト1側の一端付近に焦点Oを有するとともに該焦点Oと光導入口2の面とを通る導光ダクト1の長手方向を軸として導光ダクト2側が凹面となっている放物面鏡で反射鏡3を形成すれば、導光角度βを小さくすることができるために、図17に示すものに比して導光効率が向上する。しかし、導光ダクト1の径を光導入口2の径より大きくしなくてはならない。 【0008】本発明はこのような点に鑑みなされたものであって、その目的とするところは入射効率及び導光効率を高くすることができると同時に導光ダクトの径を小さくすることができる導光ダクト用光導入装置を提供するにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】しかして本発明は、導光ダクトの一端の一側面に開口する光導入口と、導光ダクトの一端の端面に配されて上記光導入口から導光ダクト内に入った光を導光ダクトの他端側へと向かわせる反射鏡とからなり、光導入口の一端をa、光導入口の他端をc、上記cを通る導光ダクトの直交断面と導光ダクトの他方側面との交点をdとし、光導入口の光軸となす光入射角度をθ、必要とする最大入射角をθmaxとする時、上記aとdとをつなぐ反射鏡は、aを一端とする第1の反射部と、該第1の反射部の他端bと上記dとをつなぐ第2の反射部とを備え、第1反射部は上記aを一端とするとともに、∠cab=(90°+θmax)/2及び∠acb=90°−θmaxの条件を満たすbを他端とする平面反射鏡で形成しており、上記bとdとをつなぐ第2反射部は、一端がb点であるとともに最大入射角度θmaxと等しい角度の傾斜を有している線分32aと、点cを中心とし且つ最大入射角度θmaxと等しい角度を中心角として一端がb点につながる円弧32bとの間に、図中のd0−d1と平行をなす線分e0−e1上に任意の点eを設け、点eでの傾き(導光ダクト1の光軸とのなす角度)θが常に点e0での円弧32bの傾きθ0以上であり且つ点e1での線分32aの傾きθmax以下である条件を満たしてbとd間を1枚以上の平面反射鏡もしくは1枚以上の曲面反射鏡もしくはこれらの組み合わせからなる反射鏡で形成していることに特徴を有している。最大入射角θmax以内の入射角の光はすべて導光ダクト側へと導かれるものであり、また導光ダクトの径も従来例に比して小さくすることができる。 【0010】光導入口に他の導光ダクトを接続しているものであってもよく、また、採光装置を設けたものであってもよい。後者の場合、最大入射角θmaxを略55°とした光導入口の上部に採光装置を設けるとともに、該採光装置として、建物に設けられた採光口の東西方向に対向する端部の少なくとも一方の近傍に下端が設置され且つ上端が東西方向の採光口の外側に傾斜する1次反射鏡と、採光口の東西方向に対向する端部のうち1次反射鏡の下端に対向する端部と1次反射鏡の間に1次反射鏡の下端と略平行な下端を有し且つ1次反射鏡に近接する側に上端を有する放物面鏡より成る2次反射鏡とを備え、1次反射鏡は、上端及び下端の南北方向の長さが少なくとも採光口の南北方向の長さと略同一であって、下端が採光口の法線方向に対して採光口と略同じ高さに設置され且つ東西方向に対して少なくとも採光口の端部より外側に位置し、上端が少なくとも2次反射鏡の上端より上方に位置するように形成され、2次反射鏡は、上端及び下端の南北方向の長さが少なくとも採光口の南北方向の長さと略同一であって、法線方向に対して採光口の外側に位置するとともに上端が少なくとも1次反射鏡の上端より採光口側にあり、焦点が法線方向に対して採光口の外側になく且つ東西方向に対して採光口の端部より内側に位置するものを用いているのが好ましい。 【0011】最大入射角θmaxを略30°とした光導入口の上部に狭角配光の光源を配置してもよい。 【0012】 【発明の実施の形態】以下本発明を実施の形態の一例に基づいて詳述すると、この導光ダクト用光導入装置は、図2に示すように、光ダクト1の一端の上面に開口している光導入口2と、導光ダクト1の一端面にあって上記光導入口2から入射する光を導光ダクト2の他端側へと向かわせる反射鏡3からなる点で従来のものと同じであるが、上記反射鏡3は少なくとも2種類の反射鏡31,32を組み合わせたものとして形成してある。なお、導光ダクト1の上記一端側の左右両側面は夫々平面鏡で形成されている。 【0013】上記2つの反射鏡31,32であるが、これは次の条件を満足するものとしてある。なお、光導入口2から入射した光を光導入口2の光軸に対して略直角方向に曲げるためには、入射光の角度成分のうち、少なくとも導光ダクト1の光軸と光導入口2の光軸とを含む平面への正射影成分が導光ダクト1に入射するようにしておけば、これを3次元に展開しても大部分の光は導光ダクト1に入射する(ただし、反射鏡3の両側面の位置する反射鏡は光導入口2の光軸と導光ダクト1の光軸とに平行となっていることが前提)。従って、本発明での入射角θは、すべて正射影成分を示しており、また図も正射影断面の2次元構造で示している。また、反射鏡3は、任意のサイズの光導入口2に適した構造を示しており、導光ダクト1のサイズは反射鏡3に応じて決定しているが、導光ダクト1のサイズから構造設計することも可能である。 【0014】さて、前記条件であるが、これは光導入口2の一端をa、光導入口の他端をc、上記cを通る導光ダクト1の直交断面と導光ダクト1の下面との交点をdとし、光導入口2の光軸となす光入射角度をθ、必要とする最大入射角をθmaxとする時、反射鏡31は、上記aを一端とするとともに、∠cab=(90°+θmax)/2及び∠acb=90°−θmaxの条件を満たすbを他端とする平面反射鏡で形成してある。 【0015】そして、上記bとd間をつなぐ反射鏡32については、一端がb点であるとともに最大入射角度θmaxと等しい角度の傾斜を有している線分32aと、点cを中心とし且つ最大入射角度θmaxと等しい角度を中心角として一端がb点につながる円弧32bとの間に、図中のd0−d1と平行をなす線分e0−e1上に任意の点eを設け、点eでの傾き(導光ダクト1の光軸とのなす角度)θが常に点e0での円弧32bの傾きθ0以上であり且つ点e1での線分32aの傾きθmax以下である条件を満たしてbとd間を1枚以上の平面反射鏡もしくは1枚以上の曲面反射鏡もしくはこれらの組み合わせからなるものとする。 【0016】なお、複数枚の反射鏡の組み合わせで形成する場合、その繋ぎ目では各接線の傾きが上記条件を満たすようにしておく。 【0017】図3及び図6は上記条件を満足する反射鏡32の一例を示しており、一端がb点であるとともに最大入射角度θmaxと等しい角度の傾斜を有している線分32aと一致する平面反射鏡で反射鏡32を形成している。反射鏡3を2枚の反射鏡31,32で形成しているために、最大入射角θmax以下のすべての入射角の光を光導入口2から外部に漏らしてしまうことなく導光ダクト1内に導くことができるものであり、また1枚の平面反射鏡で反射鏡3を形成した場合(図16)に比して、光導入口2の開口面積が同じであれば、導光ダクト1の径yを小さくすることができる。また、導光ダクト1内での導光角も小さくすることができるために、導光効率を高くすることができる。 【0018】図4及び図7は上記条件を満足する反射鏡32の他の一例を示しており、点cを中心とし且つ最大入射角度θmaxと等しい角度を中心角として一端がb点につながる円弧32bと一致する曲面反射鏡で反射鏡32を形成している。この場合においても、最大入射角θmax以下のすべの入射角の光を光導入口2から外部に漏らしてしまうことなく導光ダクト1内に導くことができるものである。また、この場合、同じ開口面積の光導入口2を有するものであれば、導光ダクト1の径を最も小さくすることができる。 【0019】図5及び図8は上記条件を満足する反射鏡32のさらに他の一例を示しており、点cを中心とし且つ線分bcを中心軸とする放物面反射鏡で反射鏡32を形成している。このものにおいても、最大入射角θmax以下のすべの入射角の光を光導入口2から外部に漏らしてしまうことなく導光ダクト1内に導くことができる。また、図4に示したものに比して、導光ダクト1の径が少し大きくなるが、反射鏡32で反射して導光ダクト1に入る光の導光角が小さくなるために、導光効率を高くすることができる。 【0020】なお、図6〜図8における図中8は導光ダクト1内を通ってきた光を光出射部50を通じて外部の指定方向に射出するための反射鏡である。 【0021】図9に示すものは、導光ダクト1の一端の光導入口2上に採光装置6を取り付けたものを示している。より多くの光を取り込むことができる。 【0022】図10あるいは図11に示すように、光導入口2上に他の導光ダクト1’を接続してもよい。この場合、導光ダクト1’内に入った光はすべて反射鏡3によって導光ダクト1に導かれ、反射鏡3において導光ダクト1’側に戻ることがないために、従来の反射鏡3を用いたものに比して、反射鏡3部分における損失を少なくすることができる上に、導光ダクト1’から反射鏡3を経て導光ダクト1内に入った光の導光角は小さくなっているために、導光ダクト1内での導光効率を高くすることができる。 【0023】図12及び図13は光導入口2上に導光ダクト1’を介して採光装置6を設けるにあたり、最大入射角θmaxを略55°に設定するとともに、採光装置6として、本件出願人に係る特願平9−313033号の出願で示したものの一例を用いた場合を示している。この採光装置6は、建物に設けられた採光口60の東西方向に対向する端部の少なくとも一方の近傍に下端が設置され且つ上端が東西方向の採光口60の外側に傾斜する1次反射鏡61と、採光口60の東西方向に対向する端部のうち1次反射鏡61の下端に対向する端部と1次反射鏡61の間に1次反射鏡61の下端と略平行な下端を有し且つ1次反射鏡61に近接する側に上端を有する放物面鏡より成る2次反射鏡62とを備えて、1次反射鏡61は、上端及び下端の南北方向の長さが少なくとも採光口61の南北方向の長さと略同一であって、下端が採光口60の法線方向に対して採光口60と略同じ高さに設置され且つ東西方向に対して少なくとも採光口60の端部より外側に位置し、上端が少なくとも2次反射鏡62の上端より上方に位置するように形成され、2次反射鏡62は、上端及び下端の南北方向の長さが少なくとも採光口60の南北方向の長さと略同一であって、法線方向に対して採光口60の外側に位置するとともに上端が少なくとも1次反射鏡61の上端より採光口60側にあり、焦点が法線方向に対して採光口60の外側になく且つ東西方向に対して採光口60の端部より内側に位置するものを用いていることに特徴を有するもので、図示例では、採光口60の東西方向略中央に対して東西両側に1次反射鏡611 ,612 及び2次反射鏡621 ,622を設けたものを示している。 【0024】採光口10の東西両端近傍に各々採光口60を含む平面に対して所定の傾斜角θで採光口60の外側に傾斜するように1次反射鏡611 ,612 の下端を設置するとともに、各1次反射鏡611 ,612 に鏡面が対向するように2次反射鏡621 ,622 の下端を採光口60の東西方向略中央に設置してある。 【0025】なお、このような採光装置6を用いた場合、1年の採光光の略70%以上は略55°以下の入射光として光導入口2に入ってすべて反射鏡3により導光ダクト1内に導かれる。 【0026】図14に他例を示す。これは導光ダクト1,1’として、マイクロプリズムシートを用いて、導光ダクト1、1’内を通る光を導光ダクト1,1’外面から意図的に漏らせることで導光ダクト1が発光しているような状態を得られるようにしたものであり、ここでは導光ダクト1’の端部に狭角配光の光源7を設置している。上記プリズムシートを用いた場合、導光ダクト1’内での導光光の多くは導光角が略30°以下となることから、反射鏡31,32からなる反射鏡3も最大入射角θmaxを略30°で設定したものを用いている。 【0027】 【発明の効果】以上のように本発明においては、導光ダクトの一端の一側面に開口する光導入口と、導光ダクトの一端の端面に配されて上記光導入口から導光ダクト内に入った光を導光ダクトの他端側へと向かわせる反射鏡とからなり、光導入口の一端をa、光導入口の他端をc、上記cを通る導光ダクトの直交断面と導光ダクトの他方側面との交点をdとし、光導入口の光軸となす光入射角度をθ、必要とする最大入射角をθmaxとする時、上記aとdとをつなぐ反射鏡は、aを一端とする第1の反射部と、該第1の反射部の他端bと上記dとをつなぐ第2の反射部とを備え、第1反射部は上記aを一端とするとともに、∠cab=(90°+θmax)/2及び∠acb=90°−θmaxの条件を満たすbを他端とする平面反射鏡で形成しており、上記bとdとをつなぐ第2反射部は、一端がb点であるとともに最大入射角度θmaxと等しい角度の傾斜を有している線分32aと、点cを中心とし且つ最大入射角度θmaxと等しい角度を中心角として一端がb点につながる円弧32bとの間に、図中のd0−d1と平行をなす線分e0−e1上に任意の点eを設け、点eでの傾き(導光ダクト1の光軸とのなす角度)θが常に点e0での円弧32bの傾きθ0以上であり且つ点e1での線分32aの傾きθmax以下である条件を満たしてbとd間を1枚以上の平面反射鏡もしくは1枚以上の曲面反射鏡もしくはこれらの組み合わせからなる反射鏡で形成していることから、最大入射角θmax以内の入射角の光はすべて導光ダクト側へ導くことができるものであり、また同じ形状の反射鏡を設けるのであれば従来のものに比して導光ダクトの径を小さくすることができる。 【0028】特に、第2反射部は線分cbと直交するとともにbd間をつなぐ平面反射鏡で形成すれば、導光ダクト内んいおける導光効率の向上を得ることができ、bを中心とし且つθmaxを中心角とする円弧となっている曲面反射鏡で形成すれば、導光ダクトの径を小さくすることができ、cを焦点とし、bcを中心軸とする放物面反射鏡で形成すれば、導光効率の向上と導光ダクトの径を小さくすることとを図ることができる。 【0029】光導入口に他の導光ダクトを接続しているものであってもよく、この場合、他の導光ダクトを通ってくる光を反射鏡ですべて導光ダクト側に導くことができる。 【0030】また、最大入射角θmaxを略55°とした光導入口の上部に採光装置を設けるとともに、該採光装置として、建物に設けられた採光口の東西方向に対向する端部の少なくとも一方の近傍に下端が設置され且つ上端が東西方向の採光口の外側に傾斜する1次反射鏡と、採光口の東西方向に対向する端部のうち1次反射鏡の下端に対向する端部と1次反射鏡の間に1次反射鏡の下端と略平行な下端を有し且つ1次反射鏡に近接する側に上端を有する放物面鏡より成る2次反射鏡とを備え、1次反射鏡は、上端及び下端の南北方向の長さが少なくとも採光口の南北方向の長さと略同一であって、下端が採光口の法線方向に対して採光口と略同じ高さに設置され且つ東西方向に対して少なくとも採光口の端部より外側に位置し、上端が少なくとも2次反射鏡の上端より上方に位置するように形成され、2次反射鏡は、上端及び下端の南北方向の長さが少なくとも採光口の南北方向の長さと略同一であって、法線方向に対して採光口の外側に位置するとともに上端が少なくとも1次反射鏡の上端より採光口側にあり、焦点が法線方向に対して採光口の外側になく且つ東西方向に対して採光口の端部より内側に位置するものを用いていると、高い採光効率で採光することができると同時に採光した光をすべて導光ダクト内に導くことができる。 【0031】最大入射角θmaxを略30°とした光導入口の上部に狭角配光の光源を配置してもよい。導光ダクトの径が小さくても、導光ロスが少なくて効率よく導光することができる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000005832 【氏名又は名称】松下電工株式会社
|
| 【出願日】 |
平成12年1月31日(2000.1.31) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100087767 【弁理士】 【氏名又は名称】西川 惠清 (外1名)
|
| 【公開番号】 |
特開2001−216821(P2001−216821A) |
| 【公開日】 |
平成13年8月10日(2001.8.10) |
| 【出願番号】 |
特願2000−23382(P2000−23382) |
|