| 【発明の名称】 |
自動車用前照灯における光軸調整装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】米山 洋一
【氏名】福島 勝一
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| 【要約】 |
【課題】モータの放熱性の向上。組み付け性の向上。小型化。
【解決手段】ケース60、61を2つ割とし、一のケース60に、モータ62が挿入する開口部600と、進退ロッド64が進退可能に挿通する挿通孔601とがそれぞれ同一方向に設けられている。この結果、開口部600、挿通孔601により、ケース60、61の内外が連通され、モータ62の熱が外に放出され、モータ62の放熱性が向上される。開口部600、挿通孔601が一のケース60を組み付ける際のガイドとなり、組み付け性が向上される。モータ62が開口部600に挿入され、ケース60、61の幅を小さくすることができ、小型化が図られる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ランプハウジング及びレンズにより灯室が画成されており、前記灯室内には、光源バルブが配置されていると共に、前記光源バルブからの光を前記レンズ側に反射させるリフレクタが傾動可能に配置されており、前記ランプハウジングと前記リフレクタとの間には、光軸調整装置が配置されており、前記光軸調整装置の作動により、前記リフレクタが傾動して光軸が調整される自動車用前照灯において、前記光軸調整装置は、2つ割のケースと、前記ケース内に収納されたモータ及び減速機構と、前記モータの駆動により前記減速機構を介して進退して前記リフレクタを傾動させる進退ロッドとを備え、前記2つ割のケースのうち、一のケースには、前記モータが挿入する開口部と、前記進退ロッドが進退可能に挿通する挿通孔とが同一方向に設けられている、ことを特徴とする自動車用前照灯における光軸調整装置。 【請求項2】 前記一のケース又は前記他のケースは、前記ランプハウジングからなる、ことを特徴とする請求項1に記載の自動車用前照灯における光軸調整装置。 【請求項3】 前記光軸調整装置は、前記2つ割ケースのうち、他のケース内に前記モータ及び前記減速機構及び前記進退ロッドを組み込んでから、前記一のケースに組み付けてなる、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の自動車用前照灯における光軸調整装置。 【請求項4】 前記光軸調整装置は、前記2つ割ケースのうち、一のケース内に前記モータ及び前記減速機構及び前記進退ロッドを組み込んでから、前記他のケースに組み付けてなる、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の自動車用前照灯における光軸調整装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車のヘッドランプやフォグランプ等の自動車用前照灯における光軸調整装置に係り、特に、モータの放熱性が向上され、また、組み付け性が向上され、さらに、小型化が図られる自動車用前照灯における光軸調整装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】この種の自動車用前照灯における光軸調整装置としては、例えば、特開平8−164789号公報に記載のものがある。以下、この自動車用前照灯における光軸調整装置を図12乃至図14を参照して説明する。 【0003】図において、Lは自動車用前照灯である。この自動車用前照灯Lは、ランプハウジング1及びレンズ2により灯室3が画成されてなる。この灯室3内には、光源バルブ(図示せず)が配置されていると共に、その光源バルブからの光を前記レンズ2側に反射させるリフレクタ4が傾動可能に配置されている。前記ランプハウジング1と前記リフレクタ4との間には、光軸調整装置5が配置されてなるものである。そして、前記光軸調整装置5の作動により、前記リフレクタ4が傾動して光軸が調整されるものである。 【0004】前記光軸調整装置5は、ケース50と、そのケース50内に収納されたモータ51及び減速機構52と、そのモータ51の駆動により減速機構52を介して進退して前記リフレクタ4を傾動させる進退ロッド53とを備えるものである。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の従来の自動車用前照灯における光軸調整装置5は、ケース50内にモータ51がほぼ密閉された状態で収納されているので、ケース50内においてモータ51の熱がこもり、モータの放熱性に課題がある。 【0006】本発明は、モータの放熱性が向上され、また、組み付け性が向上され、さらに、小型化が図られる自動車用前照灯の光軸調整装置を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を達成するために、ケースを2つ割とし、その一のケースに、モータが挿入する開口部と、進退ロッドが進退可能に挿通する挿通孔とがそれぞれ同一方向に設けられている、ことを特徴とする。 【0008】この結果、本発明の自動車用前照灯の光軸調整装置は、ケースに設けた開口部及び挿通孔により、ケースの外と内とが連通されるので、ケース内のモータの熱が開口部及び挿通孔を介して外に放出されることとなり、モータの放熱性が向上される。また、開口部及び挿通孔の形状がモータ及び進退ロッドの外形とほぼ合致するので、その開口部及び挿通孔が一のケースを組み付ける際のガイドとなり、組み付け性が向上される。さらに、モータが開口部に挿入されることにより、進退ロッドの進退方向の幅を、ケース内にモータをほぼ密閉状態で収納するものと比較して、そのケースの外面からモータまでの寸法分、小さくすることができるので、小型化が図られる。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明の自動車用前照灯における光軸調整装置の実施形態のうちの2例を図1乃至図11を参照して説明する。図1乃至図7は本発明の自動車用前照灯における光軸調整装置の第1実施形態を示す。図中、図12乃至図14と同符号は同一のものを示す。 【0010】図において、6は本発明の光軸調整装置である。この光軸調整装置6は、2つ割のケース60、61と、モータ62と、減速機構63と、進退ロッド64とから構成されている。 【0011】前記2つ割のケースのうちの一のケース60は、図1、図4及び図6に示すように、例えば、樹脂製からなり、前部が閉塞し、かつ、後部が開口した形状をなす。この一のケース60には、前記モータ62が挿入し、かつ、前記モータ62の外形とほぼ合致する長方形の開口部600と、前記進退ロッド64が進退可能に挿通し、かつ、前記進退ロッド64の外形とほぼ合致する円形の挿通孔601とがそれぞれ同一方向、すなわち、進退ロッド64の進退方向に設けられている。なお、この挿通孔601には、進退ロッド64の回り止め用の凹部602が2個設けられている。また、この一のケース60には、2個の円形の透孔603がそれぞれ設けられている。さらに、この一のケース60には、前記減速機構63を保持するホルダー部604が後方に一体に突設されている。 【0012】前記2つ割のケースのうちの他のケース61は、図1乃至図5、図7に示すように、例えば、樹脂製からなり、前部が開口し、かつ、後部が閉塞した形状をなす。この他のケース61には、前記モータ62を保持するモータホルダー部610と、前記減速機構63を保持する減速機構ホルダー部611、612とがそれぞれ前方に一体に突設されている。前記減速機構ホルダー部は、大径の円筒形状をなす第1減速機構ホルダ部611と、小径の円筒形状をなす第2減速機構ホルダ部611とからなる。また、この他のケース61には、コネクター部613が後方に一体に突設されている。このコネクター部613には、3本のターミナル614がインサート成形により設けられている。さらに、この他のケース61には、2個の円形の透孔615が前記一のケース60の透孔603と対応してそれぞれ設けられている。 【0013】前記モータ62には、電気回路基板620が取り付けられていると共に、電気的に接続されている。この電気回路基板620は、制御回路などがプリント配線されたプリントサーキットボード(PCB)等からなる。この電気回路基板620には、ポテンショメータ等の位置センサ621が搭載されている。この位置センサ621により、前記モータ62の回転が検知され、かつ、制御回路によりモータ62の回転が制御されている。 【0014】前記減速機構63は、図1、図3乃至図5に示すように、前記モータ62の回転軸に固定されたウオーム630と、そのウオーム630に噛み合ったウオームホイール631と、そのウオームホイール631と一体のアイドルギア632と、そのアイドルギア632に噛み合った出力ギア633とから構成されている。この出力ギア633の中央には、メス送りネジ部634が設けられている。また、この出力ギア633及びアイドルギア632の一面側には、円形の凹部635及び636が設けられている。 【0015】前記進退ロッド64は、図1、図3乃至図5に示すように、一端部の球部640と、他端部のオス送りネジ部641と、他端部の回り止め用の2本の凸部642とから構成されている。このオス送りネジ部641が前記出力ギア633のメス送りネジ部634にねじ込まれている。 【0016】次に、上述の構成からなる本発明の光軸調整装置6の組み付け工程について説明する。まず、図2に示す他のケース61に、電気回路基板620、モータ62、減速機構63、進退ロッド64を組み付ける(図3参照)。すなわち、電気回路基板620を他のケース61に固定する。モータ62をモータホルダー部610にて保持する。出力ギア633及びアイドルギア632の一面側の円形凹部635及び636に円筒形状の第1減速機構ホルダー部611及び第2減速機構ホルダー部612をセットして、出力ギア633及びアイドルギア632を第1減速機構ホルダー部611及び第2減速機構ホルダー部612において回転可能に保持する。 【0017】それから、一のケース60を、電気回路基板620、モータ62、減速機構63、進退ロッド64を組み付けた他のケース61に組み付ける(図4参照)。すなわち、モータ62を開口部600中に挿入し、進退ロッド64を挿通孔601中に進退可能に挿通し、回り止め凸部642を回り止め凹部602に進退可能に嵌合し、前記第1減速機構ホルダー部611と共にホルダー部604により出力ギア633を回転可能に保持する。このようにして、本発明の光軸調整装置6が組み付けられることとなる。 【0018】そして、本発明の光軸調整装置6をランプハウジング1に取り付け、かつ、進退ロッド64の球部640をリフレクタ4の球凹部(図示せず)に嵌合する(図1参照)。すなわち、本発明の光軸調整装置6を灯室3内側に配置し、ランプハウジング1に設けた窓部10にコネクター部613を挿入すると共に、ランプハウジング1とケース61との間にOリング11を介装し、円形の透孔603、615中にスクリュウ(図示せず)を挿入し、そのスクリュウにより光軸調整装置6をランプハウジング1に取り付ける。この結果、本発明の光軸調整装置6は、ランプハウジング1とリフレクタ4との間に配置されることとなる。 【0019】この実施形態における本発明の光軸調整装置6は、以上の如き構成からなるものであるから、モータ62の放熱性が向上され、組み付け性が向上され、小型化が図られる。すなわち、この実施形態における本発明の光軸調整装置6は、一のケース60に設けた開口部600及び挿通孔601により、ケース60、61の外と内とが連通されるので、ケース60、61内のモータ62の熱が開口部600及び挿通孔601を介して外に放出されることとなり、モータ62の放熱性が向上される。また、この実施形態における本発明の光軸調整装置6は、開口部600及び挿通孔601の形状がモータ62及び進退ロッド64の外形とほぼ合致するので、その開口部600及び挿通孔601が一のケース60を、電気回路基板620、モータ62、減速機構63、進退ロッド64を組み付けた他のケース61に組み付ける際のガイドとなり、組み付け性が向上される。さらに、この実施形態における本発明の光軸調整装置6は、図1に示すように、モータ62が開口部600に挿入されることにより、進退ロッド64の進退方向の幅を、ケース50(図1中の二点鎖線にて示す)内にモータ62をほぼ密閉状態で収納するものと比較して、そのケース50の外面からモータ62までの寸法W分、小さくすることができるので、小型化が図られる。 【0020】特に、この実施形態における光軸調整装置6は、2つ割ケースのうち、他のケース61内に電気回路基板620、モータ62、減速機構63、進退ロッド64を組み込んでから、一のケース60に組み付けてなるものであるから、組み付け性がさらに向上される。 【0021】図8乃至図11は本発明の自動車用前照灯における光軸調整装置の第2実施形態を示す。図中、図1乃至図7、図12乃至図14と同符号は同一のものを示す。 【0022】この実施形態における本発明の光軸調整装置6′は、図8及び図11に示すように、一のケース60′がランプハウジング1の一部からなるものである。すなわち、ランプハウジング1の一部にケース用の凹部12を設け、その凹部12に開口部600、挿入孔601、回り止め用の凹部602,ホルダー部604を設けるてなるものである。一方、図9乃至図11に示すように、他のケース61の開口端部には、シール凹部616が設けられている。この他のケース61とランプハウジング1と一体の一のケース60′をOリング617を介装して組み付けることにより、光軸調整装置6′が構成される。 【0023】この第2実施形態のものは、上述の第1実施形態のものと同様の作用効果を達成することができる。特に、この第2実施形態のものは、一のケース60′がランプハウジング1の一部からなるものであるから、部品点数が軽減化される。しかも、この第2実施形態においては、ランプハウジング1の外側において他のケース61が突出しており、かつ、ランプハウジング1の内側において一のケース60′が突出しているものであるから、ランプハウジング1から内側への突出寸法が、ランプハウジング1の内側に光軸調整装置全体を配置するものと比較して、小となる。この結果、自動車用前照灯の奥行き寸法を小さくすることができることとなる。 【0024】なお、この第2実施形態においては、一のケース60′をランプハウジング1と一体としたものであるが、本発明においては、その逆に、他のケース60をランプハウジング1と一体になしても良い。 【0025】また、上述の第1、第2実施形態において、他のケース61内にモータ62及び減速機構63及び進退ロッド64を組み込んでから、一のケース60、60′に組み付けてなるものであるが、本発明は、その逆に、一のケース60、60′内にモータ62及び減速機構63及び進退ロッド64を組み込んでから、他のケース61に組み付けても良い。 【0026】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の自動車用前照灯における光軸調整装置は、ケースに設けた開口部及び挿通孔により、ケースの外と内とが連通されるので、ケース内のモータの熱が開口部及び挿通孔を介して外に放出されることとなり、モータの放熱性が向上される。また、開口部及び挿通孔の形状がモータ及び進退ロッドの外形とほぼ合致するので、その開口部及び挿通孔が一のケースを組み付ける際のガイドとなり、組み付け性が向上される。さらに、モータが開口部に挿入されることにより、進退ロッドの進退方向の幅を、ケース内にモータをほぼ密閉状態で収納するものと比較して、そのケースの外面からモータまでの寸法分、小さくすることができるので、小型化が図られる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000136 【氏名又は名称】市光工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年2月2日(2000.2.2) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100059269 【弁理士】 【氏名又は名称】秋本 正実
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| 【公開番号】 |
特開2001−216818(P2001−216818A) |
| 【公開日】 |
平成13年8月10日(2001.8.10) |
| 【出願番号】 |
特願2000−30255(P2000−30255) |
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