トップ :: F 機械工学 照明 加熱 武器 爆破 :: F21 照明




【発明の名称】 照明器具および照明器具の製造方法
【発明者】 【氏名】岡本 光広

【要約】 【課題】材料使用量を低減した照明器具を提供する。

【解決手段】合成樹脂成形品の器具本体1に反射板4が結合され、器具本体1において反射板4と重複する部位に器具本体1の厚み方向に貫通する抜き部13が形成される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 天井のような施工面に対向する形で取着される合成樹脂成形品の器具本体と、施工面に対して器具本体とは反対側に配設され器具本体に結合される反射板と、器具本体に対して反射板とは反対側に配置されたランプを点灯させるとともに器具本体と反射板との間に配置される点灯装置とを備え、器具本体において反射板と重複する部位に器具本体の厚み方向に貫通する抜き部が形成されていることを特徴とする照明器具。
【請求項2】 天井のような施工面に対向する形で取着される合成樹脂成形品の器具本体と、施工面に対して器具本体とは反対側に配設され器具本体に結合される反射板と、器具本体に対して反射板とは反対側に配置されたランプを点灯させるとともに器具本体と反射板との間に配置される点灯装置とを備え、器具本体の中央部には点灯装置の周囲を全周に亘って囲むように器具本体の成形時に形成された立壁が器具本体と一体に設けられ、器具本体において立壁よりも外周側には器具本体の厚み方向に貫通する抜き部が形成され、抜き部に相当する材料の総量が立壁に相当する材料の総量よりも大きくなるように抜き部の面積が設定されていることを特徴とする照明器具。
【請求項3】 前記立壁には多数個の透孔が形成されていることを特徴とする請求項2記載の照明器具。
【請求項4】 天井のような施工面に対向する形で取着される合成樹脂成形品の器具本体と、施工面に対して器具本体とは反対側に配設され器具本体に結合される反射板と、器具本体に対して反射板とは反対側に配置されたランプを点灯させるとともに器具本体と反射板との間に配置される点灯装置とを備え、器具本体と反射板との間で点灯装置が機械的に挟持されていることを特徴とする照明器具。
【請求項5】 前記点灯装置における離れた2箇所に高背の部材をそれぞれ配置するとともに、当該高背の部材を器具本体と反射板との間で機械的に挟持していることを特徴とする請求項4記載の照明器具。
【請求項6】 前記ランプが蛍光ランプであって、前記点灯装置が前記高背の部材として、蛍光ランプを保持するランプソケットと、点灯状態を切り換えるためのスイッチとを備えることを特徴とする請求項5記載の照明器具。
【請求項7】 前記ランプが蛍光ランプおよび豆球であって、前記点灯装置が前記高背の部材として、蛍光ランプを保持する第1のランプソケットと、豆球を保持する第2のランプソケットとを備えることを特徴とする請求項5記載の照明器具。
【請求項8】 前記高背の部材の近傍に前記点灯装置を構成する部材のうち重量の大きい部材を配置することを特徴とする請求項5ないし請求項7のいずれか1項に記載の照明器具。
【請求項9】 天井のような施工面に対向する形で取着される合成樹脂成形品の器具本体と、施工面に対して器具本体とは反対側に配設され器具本体に結合される反射板と、器具本体に対して反射板とは反対側に配置されたランプを点灯させるとともに器具本体と反射板との間に配置される点灯装置とを備え、器具本体の中央部には点灯装置の周囲を全周に亘って囲むように立壁が器具本体と一体に設けられ、点灯装置に結合される取付具と立壁との一方に設けた係合突部と他方に設けた係合穴とを凹凸係合させることにより立壁に取付具を介して点灯装置を結合することを特徴とする照明器具。
【請求項10】 天井のような施工面に対向する形で取着される合成樹脂成形品の器具本体と、施工面に対して器具本体とは反対側に配設され器具本体に結合される反射板と、器具本体に対して反射板とは反対側に配置されたランプを点灯させるとともに器具本体と反射板との間に配置される点灯装置とを備え、点灯装置と反射板との間に介在する形で配設された弾性を有する支持具を設け、器具本体と反射板との間に弾性を有する支持具を介在させて点灯装置が機械的に挟持されていることを特徴とする照明器具。
【請求項11】 天井のような施工面に対向する形で取着される合成樹脂成形品の器具本体と、施工面に対して器具本体とは反対側に配設され器具本体に結合される反射板と、器具本体に対して反射板とは反対側に配置されたランプを点灯させるとともに器具本体と反射板との間に配置される点灯装置とを備え、器具本体に複数個の抜き部が不等間隔で形成されていることを特徴とする照明器具。
【請求項12】 前記点灯装置が電子式安定器であって、構成部品が実装された回路基板を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項11のいずれか1項に記載の照明器具。
【請求項13】 天井のような施工面に対向する形で取着される合成樹脂成形品の器具本体と、施工面に対して器具本体とは反対側に配設され器具本体に結合される反射板と、器具本体に対して反射板とは反対側に配置されたランプを点灯させるとともに器具本体と反射板との間に配置される点灯装置とを備える照明器具の製造方法であって、器具本体に取り付けられる器具本体とは別の成形部品の少なくとも一部を、器具本体を成形する金型の一部を用いて器具本体の成形時に同時に成形し、器具本体を金型から取り出す過程において前記成形部品を器具本体に取り付けることを特徴とする照明器具の製造方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成樹脂成形品により形成された器具本体を備える照明器具および照明器具の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より提供されている照明器具として、板金製の器具本体に反射板を取り付けた構造を有するものが多い。一方、従来から知られている照明器具では天井に取り付けた引掛シーリングにより電気的接続と機械的保持とを行うものがあり、この種の照明器具では軽量化が課題になっている。
【0003】そこで、従来から提供されている重量の大きい板金製の器具本体に代えて合成樹脂成形品の器具本体を用いることを先に提案した。器具本体を合成樹脂成形品とすれば、必要強度を得ながらも板金製の器具本体よりも軽量化が可能になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、器具本体を合成樹脂成形品とすれば照明器具の軽量化を図ることができるのであるが、合成樹脂材料の使用量の低減および部品点数のさらなる低減が要求されるている。
【0005】本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その第1の目的は材料使用量を低減した照明器具を提供することにあり、第2の目的は部品点数を低減した照明器具を提供することにあり、第3の目的は製造工数ないし作業量が低減される照明器具を提供することにあり、第4の目的は梱包が容易な形状の照明器具を提供することにあり、第5の目的は製造工数が低減される照明器具の製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、天井のような施工面に対向する形で取着される合成樹脂成形品の器具本体と、施工面に対して器具本体とは反対側に配設され器具本体に結合される反射板と、器具本体に対して反射板とは反対側に配置されたランプを点灯させるとともに器具本体と反射板との間に配置される点灯装置とを備え、器具本体において反射板と重複する部位に器具本体の厚み方向に貫通する抜き部が形成されているものである。
【0007】請求項2の発明は、天井のような施工面に対向する形で取着される合成樹脂成形品の器具本体と、施工面に対して器具本体とは反対側に配設され器具本体に結合される反射板と、器具本体に対して反射板とは反対側に配置されたランプを点灯させるとともに器具本体と反射板との間に配置される点灯装置とを備え、器具本体の中央部には点灯装置の周囲を全周に亘って囲むように器具本体の成形時に形成された立壁が器具本体と一体に設けられ、器具本体において立壁よりも外周側には器具本体の厚み方向に貫通する抜き部が形成され、抜き部に相当する材料の総量が立壁に相当する材料の総量よりも大きくなるように抜き部の面積が設定されているものである。
【0008】請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記立壁には多数個の透孔が形成されているものである。
【0009】請求項4の発明は、天井のような施工面に対向する形で取着される合成樹脂成形品の器具本体と、施工面に対して器具本体とは反対側に配設され器具本体に結合される反射板と、器具本体に対して反射板とは反対側に配置されたランプを点灯させるとともに器具本体と反射板との間に配置される点灯装置とを備え、器具本体と反射板との間で点灯装置が機械的に挟持されているものである。
【0010】請求項5の発明は、請求項4の発明において、前記点灯装置における離れた2箇所に高背の部材をそれぞれ配置するとともに、当該高背の部材を器具本体と反射板との間で機械的に挟持しているものである。
【0011】請求項6の発明は、請求項5の発明において、前記ランプが蛍光ランプであって、前記点灯装置が前記高背の部材として、蛍光ランプを保持するランプソケットと、点灯状態を切り換えるためのスイッチとを備えるものである。
【0012】請求項7の発明は、請求項5の発明において、前記ランプが蛍光ランプおよび豆球であって、前記点灯装置が前記高背の部材として、蛍光ランプを保持する第1のランプソケットと、豆球を保持する第2のランプソケットとを備えるものである。
【0013】請求項8の発明は、請求項5ないし請求項7の発明において、前記高背の部材の近傍に前記点灯装置を構成する部材のうち重量の大きい部材を配置するものである。
【0014】請求項9の発明は、天井のような施工面に対向する形で取着される合成樹脂成形品の器具本体と、施工面に対して器具本体とは反対側に配設され器具本体に結合される反射板と、器具本体に対して反射板とは反対側に配置されたランプを点灯させるとともに器具本体と反射板との間に配置される点灯装置とを備え、器具本体の中央部には点灯装置の周囲を全周に亘って囲むように立壁が器具本体と一体に設けられ、点灯装置に結合される取付具と立壁との一方に設けた係合突部と他方に設けた係合穴とを凹凸係合させることにより立壁に取付具を介して点灯装置を結合するものである。
【0015】請求項10の発明は、天井のような施工面に対向する形で取着される合成樹脂成形品の器具本体と、施工面に対して器具本体とは反対側に配設され器具本体に結合される反射板と、器具本体に対して反射板とは反対側に配置されたランプを点灯させるとともに器具本体と反射板との間に配置される点灯装置とを備え、点灯装置と反射板との間に介在する形で配設された弾性を有する支持具を設け、器具本体と反射板との間で支持具を介して点灯装置が機械的に挟持されているものである。
【0016】請求項11の発明は、天井のような施工面に対向する形で取着される合成樹脂成形品の器具本体と、施工面に対して器具本体とは反対側に配設され器具本体に結合される反射板と、器具本体に対して反射板とは反対側に配置されたランプを点灯させるとともに器具本体と反射板との間に配置される点灯装置とを備え、器具本体に複数個の抜き部が不等間隔で形成されているものである。
【0017】請求項12の発明は、請求項1ないし請求項11の発明において、前記点灯装置が電子式安定器であって、構成部品が実装された回路基板を備えるものである。
【0018】請求項13の発明は、天井のような施工面に対向する形で取着される合成樹脂成形品の器具本体と、施工面に対して器具本体とは反対側に配設され器具本体に結合される反射板と、器具本体に対して反射板とは反対側に配置されたランプを点灯させるとともに器具本体と反射板との間に配置される点灯装置とを備える照明器具の製造方法であって、器具本体に取り付けられる器具本体とは別の成形部品の少なくとも一部を、器具本体を成形する金型の一部を用いて器具本体の成形時に同時に成形し、器具本体を金型から取り出す過程において前記成形部品を器具本体に取り付けることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】(基本構成)まず、以下に説明する照明器具の共通した構成を図2および図3を用いて説明する。本実施形態で説明する照明器具は、施工面としての天井に固定されている引掛シーリング31に取り付けられるものであり、引掛シーリング31に結合される取付アダプタ10と、円板状に形成され天井下面に対向する形で配置される器具本体1と、器具本体1の下面側に結合される反射板4と、反射板4の下方に配置されるランプとしての環形の2本の蛍光ランプLaと、器具本体1と反射板4との間に配置され蛍光ランプLaを点灯させる電力を供給する点灯装置2と、蛍光ランプLaおよび反射板4を覆うように器具本体1に取り付けられるドーム状のグローブ5とからなる。器具本体1は絶縁材料でかつ機械的強度が比較的大きい熱可塑性合成樹脂(たとえばポリカーボネイト)により形成された合成樹脂成形品であり、反射板4は板金により中央部が周部よりも下方に位置する椀状に形成される。
【0020】点灯装置2はインバータ回路などを含む電子式安定器であって、回路基板21に回路部品を実装して構成してある。すなわち、低周波の商用電源を高周波電力に電力変換して蛍光ランプLaを高周波で点灯させるように構成されている。この種の電子式安定器は、チョークコイルのような銅鉄型の安定器を用いた点灯装置に比較すると軽量化が容易である。また、回路基板21の下面には蛍光ランプLaを接続保持するためのランプソケット22、豆球Lbを接続保持するためのランプソケット23、点灯状態を切り換えるためのスイッチ24も実装される。スイッチはプルスイッチであって、操作部としての引き紐24aが設けられている。この引き紐24aは器具本体1の上面側に取り付けたV字状のガイド3の先端部に通される。また、引き紐24aを引くたびに、蛍光ランプLaを高出力で点灯させる状態、蛍光ランプLaを低出力で点灯させる状態、豆球Lbが点灯する状態、消灯状態を循環的に切り換えることができる。さらに、取付アダプタ10に電気的に接続するためのプラグ9aを先端に設けた電源線9も接続されている。電源線9は、引掛シーリング31および取付アダプタ10を介して商用電源から点灯装置2に電力を供給するために設けられている。
【0021】取付アダプタ10は、円筒状のアダプタ本体10aの上面に一対の引掛栓刃(図示せず)が突設されたものであり、アダプタ本体10aは器具本体1の中心部において下面側に突出する筒部11に挿入される。引掛栓刃は周知のように先端部がL字状に折曲された栓刃であって、取付アダプタ10の引掛栓刃を引掛シーリング31の栓刃挿入口に挿入した後にアダプタ本体10aを回転させると、引掛シーリング31に対して機械的に結合されるとともに電気的に接続される。器具本体1の筒部11内には図示しない受け部が形成され、アダプタ本体10aの外周面に進退自在に突出する係合片10bが受け部に係脱することによって、器具本体1が取付アダプタ10に結合される。係合片10bは突出向きにばね付勢されており、アダプタ本体10aの下面から突出した一対の操作つまみ10cをばね力に抗して操作すると、係合片10bが受け部から外れて取付アダプタ10から器具本体1を外すことができるようにしてある。さらに、アダプタ本体10aの下面中央部には電源線9の一端に設けたプラグ9aが着脱可能に接続されるコネクタ10dが設けられる。コネクタ10dは引掛栓刃に電気的に接続されており、取付アダプタ10を引掛シーリング31に結合した状態でコネクタ10dにプラグ9aが接続されると商用電源から点灯装置に電源が供給される。
【0022】ところで、反射板4は円形であって周縁部には全周に亙って外鍔4aが突設されている。また、反射板4の中央部は平板状であって筒部11内に位置する取付アダプタ10の下面を露出させる円形の露出孔4bが設けられている。反射板4において平板状に形成された中央部分と外鍔4aとの間の傾斜部分には蛍光ランプLaを支持する支持ばね20が設けられ、支持ばね20を一端側とする反射板4の直径方向の他端側にはランプソケット22が挿通される挿通孔4cが設けてある。さらに、反射板4の中央部において平板状に形成された部位にはランプソケット23が臨む露出孔4dおよびリモコン受信器25が挿通される露出孔4eが設けられる。リモコン受信器25は、図示しないリモコン発信器から送信されるリモコン信号(赤外線を伝送媒体とする無線信号)を受信し、点灯装置2を制御して蛍光ランプLaおよび豆球Lbの点灯状態を切り換える。
【0023】上述した反射板4は点灯装置2の回路基板21を覆うように配置され、外鍔4aを器具本体1の周部下面に当接させるとともに、器具本体1の周部下面に突設された爪(図示せず)により器具本体1に結合される。また、回路基板21も器具本体1の下面に突設した爪により器具本体1に保持される。ここに、器具本体1に反射板4を結合した状態では、回路基板21に実装されたランプソケット22が挿通孔4cを通して反射板4の下面側に突出し、ランプソケット2に装着される蛍光ランプLaと器具本体1との間に反射板4が配置されることになる。露出孔4dに臨んで位置するランプソケット23には反射板4の下面側から豆球Lbが挿入される。
【0024】グローブ5は、アクリル樹脂のような透光性を有する合成樹脂によって上面に円形状の開口を有するドーム状に形成され、開口の周縁には全周に亙って口筒5aが立設される。口筒5aの内周面には口筒5aの高さ寸法よりも高さ寸法の小さい複数個(本実施形態では6個)の係止爪5bが所定間隔で突設される。器具本体1の下面周部にはグローブ5の係止爪5bが嵌合可能な受け部材12が取り付けられている。受け部材12は器具本体1の周方向に沿って略等間隔で器具本体1から一体に突設されている。受け部材12は器具本体1の下面との間でグローブ5の係止爪5bを保持するものであって、器具本体1の下面側周部にグローブ5の口筒5aの上縁を当接させた状態でグローブ5を器具本体1に対して回転させると、係止爪5bが受け部材12と器具本体の下面との間に挿入されることで、グローブ5を保持する形状に形成されている。したがって、グローブ5を反対方向に回転させると係止爪5bが受け部材12から抜けてカバー5を器具本体1から取り外すことができる。
【0025】以下では、本発明の各実施の形態について要部となるところを具体的に説明する。
【0026】(第1の実施の形態)本実施形態は、図1に示すように、器具本体1において反射板4と重複する部位に器具本体1の厚み方向に貫通する抜き部13(図の斜線部)を形成したものである。抜き部13は反射板4に重複するだけではなく、点灯装置2の回路基板21に重複しない部位に設けるのが望ましい。
【0027】上述のように、器具本体1に抜き部13を形成しているから、器具本体1が軽量化され、しかも抜き部13は器具本体1において反射板4に重複する部位に形成されているから、蛍光ランプLaや豆球Lbの交換時にグローブ5を外しても外観上は抜き部13が目立つことはなく、外観を損なうことなく軽量化することが可能になる。しかも、抜き部13は反射板4と重複している部分に形成されているから、器具本体1が反射板4により補強され、抜き部13が設けられているにもかかわらず、実用強度を保つことができる。
【0028】本実施形態においては抜き部13を器具本体1の周方向の3箇所に形成してあり、各抜き部13は周方向において不等間隔に形成してある。したがって、梱包時には抜き部13に挿入されるパッドないし挿入物を梱包用の箱に設けておけば、梱包用の箱内で器具本体1が移動するのを防止することができる。つまり、器具本体1の周囲に詰め物が不要になり、梱包材の低減につながる。また、抜き部13は不等間隔であるから梱包用の箱内に複数の抜き部に挿入する挿入物を一体に設けておけば、梱包用の箱内での器具本体1の向きを一定にすることができ梱包作業が容易になり、しかも器具本体1が梱包用の箱内で回転するのを防止することができる。
【0029】ところで、器具本体1は合成樹脂成形品ではあるが、器具本体1に一体に成形することができず別途に成形しておき、後に器具本体1に取り付ける部材が必要になることがある。ここでは、この種の部材の一例として図4(b)のように抜き部13を覆う蓋部材13a(図4(b)の斜線部)を例示する。従来はこの種の蓋部材13aを成形するには、器具本体1とは別の金型を用いる必要があったが、本実施形態では器具本体1を成形する金型6のうち、器具本体1を成形する部分6aの周囲や抜き部13を成形する部位などで器具本体1の成形に影響のない余剰部分6bを利用して蓋部材13aを成形している。図示例では抜き部13を覆う蓋部材13aを成形するから、蓋部材13aが抜き部13と同程度以上になり、抜き部13を形成する部分では余裕がないから器具本体1を成形する部分6aの周囲の余剰部分6bを利用している。ただし、さらに小型の部材であれば、抜き部13に対応する部位を利用して成形することも可能である。
【0030】上述のようにして1つの金型6により成形された複数個の部材は、金型6から取り出したときに器具本体1に取り付ける。つまり、上述のように蓋部材13aと器具本体1とを1つの金型6で成形し、この金型6から器具本体1を取り出すときに蓋部材13aを器具本体1に組み付けるのである。このようにして、1つの金型6で器具本体1と他の部材とを同時に成形するから工数が低減し、しかも金型6から器具本体1を取り出すときに同じ金型で同時に成形した別部品(上述の例では蓋部材13a)を器具本体1に取り付ける作業を行うから、別部品を器具本体1に取り付けるための後工程が不要になり、設備の設置面積を低減できる。他の点については基本構成と同様である。
【0031】なお、抜き部13は必ずしも表裏に貫通していなくても薄肉に形成しているだけでも軽量化の効果はある。また、図1は本実施形態の要旨を示すものであり、基本構成において具体的に説明した部分であって本実施形態の要旨にはとくに影響しない部分については図示ならびに符号を省略してある。
【0032】(第2の実施の形態)本実施形態は、図5に示すように、器具本体1の下面中央部に点灯装置2の回路基板21を囲む形で立壁14を形成したものである。このような立壁14を形成することによって、器具本体1は厚み方向に撓みにくくなり、器具本体1の強度が大きくなる。つまり、器具本体1において点灯装置2、蛍光ランプLa、豆球Lb、スイッチ24などの荷重を受ける部分は点灯装置2の周辺であって、立壁14に囲まれている部位であるから、この部位の強度を大きくしておけば、器具本体1の他の部位では大きな強度を要しないと考えられる。そこで、本実施形態では、立壁14を設けたことによる材料使用量の増加を抑制するために、器具本体1において立壁14よりも外周側に器具本体1の厚み方向に貫通する抜き部15(斜線部)を形成してある。ここで、抜き部15に相当する材料の総量が立壁14に相当する材料の総量よりも大きくなるように抜き部15の面積を設定しておくことで、材料の使用量をむしろ低減することができる。つまり、強度を維持しながらも材料の使用量を低減することが可能になる。また、本実施形態においても第1の実施の形態と同様に、反射板4に重複している部位に抜き部15を形成することで、外観を損なわずに目的を達成することができる。他の構成および機能は第1の実施の形態と同様である。
【0033】なお、抜き部15は必ずしも表裏に貫通していなくても薄肉に形成しているだけでも軽量化の効果はある。また、図5は本実施形態の要旨を示すものであり、基本構成において具体的に説明した部分であって本実施形態の要旨にはとくに影響しない部分については図示ならびに符号を省略してある。
【0034】(第3の実施の形態)本実施形態は、図6に示すように、第2の実施の形態における立壁14の略全面に亙って表裏に貫通する多数個の透孔16を形成したものである。つまり、立壁14に囲まれた部位には点灯装置2の回路基板21が収納されているから、点灯回路2で発生した熱の放出経路が立壁14によって阻まれることがある。そこで、立壁14に多数個の透孔16を形成しておけば、空気が流通しやすくなって点灯装置2の放熱経路を確保することができ、結果的に照明器具の寿命を延ばすことになる。しかも、立壁14に多数個の透孔16が形成されていることによって、立壁14が軽量化され、抜き部15による軽量化とあいまって器具本体1の軽量化につながる。他の構成および動作は第1の実施の形態と同様である。
【0035】なお、抜き部15は必ずしも表裏に貫通していなくても薄肉に形成しているだけでも軽量化の効果はある。また、図6は本実施形態の要旨を示すものであり、基本構成において具体的に説明した部分であって本実施形態の要旨にはとくに影響しない部分については図示ならびに符号を省略してある。
【0036】(第4の実施の形態)本実施形態は、点灯装置2を器具本体1と反射板4との間で機械的に挟持するものであって、基本構成において回路基板21を器具本体1に取り付けるために設けた爪を設けていない構成になっている。つまり、点灯装置2の適宜の部位を器具本体1と反射板4とで挟持することにより、点灯装置2を機械的に固定しているから、点灯装置2を器具本体1に取り付けるためのねじやロッキングサポートなどの止め具が不要になり、部品点数が削減されるとともに組立時の工数および作業量が低減されることになる。ここに、ロッキングサポートとは、軸部の両端が傘状に形成された合成樹脂成形品であって、結合すべき2部材にそれぞれ設けた孔に傘状部分を挿入すると、傘状部分が抜止されて2部材が結合されるように形成した部材である。
【0037】ところで、本実施形態の構成の場合、点灯装置2のうちで器具本体1と反射板4とにより挟持する部位は点灯装置2の取付強度に影響する。点灯装置2の回路基板21には基本構成においても説明したように、2個のランプソケット22,23とスイッチ24とが実装されており、これらの部品はいずれも合成樹脂成形品の外殻を備えているから、強く押しつけても破損する可能性が少ない。また、一般にこれらの部品は点灯装置2としての電子式安定器を構成する他の回路部品に比較すると高背である。しかも、回路構成を考慮すれば、蛍光ランプLaのランプソケット22は点灯装置2の出力側に設けられるものであるのに対して、豆球Lbのランプソケット23やスイッチ24は点灯装置2に対して電源側に設けられるものであるから、点灯装置2の入力側と出力端との間で雑音経路などが発生しないように入力側と出力側との距離を保つとすれば、必然的にランプソケット22とランプソケット23およびスイッチ24との回路基板21の上における距離は大きくなる。つまり、図8に示すようにランプソケット22とスイッチ24とは回路基板21の両端付近に位置し、また図9に示すようにランプソケット22とランプソケット23とは回路基板21の両端付近に位置することになる。
【0038】そこで、ランプソケット22を器具本体1と反射板4で挟持するとともに、ランプソケット23とスイッチ24との少なくとも一方を器具本体1と反射板4との間に挟持するようにすれば、回路基板21をぐらつかせず安定に保持することができる。また、器具本体1と反射板4との間でこれらの部材を挟持する部位には高さ合わせのための突出部(図示せず)を設ける必要があるが、これらの部材は高背であるから、突出部の突出量を大きくする必要がなく、材料の使用量の増加が抑制される。
【0039】さらに、点灯装置2を構成する回路部品のうちで比較的重量が大きい部材(チョークコイルやトランス)は、器具本体1と反射板4との間で挟持される部材の近傍に配置する。つまり荷重がかかる部材は器具本体1と反射板4とによって固定されている部位の近傍に配置することで、点灯装置2に作用する荷重が器具本体1や反射板4に分散されることになり、点灯装置2の他の回路部品や回路基板21への荷重が軽減されることになる。これにより、回路基板21の撓みの発生が抑制され、また点灯装置2に荷重が作用することによる断線や破損を防止することができる。
【0040】上述したように本実施形態の構成では、回路基板21に止め具(ねじやロッキングサポート)を通すための孔を形成する必要がないから、従来と同面積の回路基板21を用いるのであれば回路基板21において回路部品の実装に用いる領域の面積を拡大することができて回路部品の配置の自由度が高くなる。また、回路部品の実装に用いる領域の面積が従来と同じであれば回路基板21の面積を小さくすることができる。しかも、器具本体1に反射板4を取り付ける際に点灯装置2が同時に固定されるから、点灯装置2を固定するための止め具を取り付ける作業が不要であって、組立作業の工数ないし作業量が低減される。
【0041】なお、本実施形態では器具本体1の下面に回路基板21を保持するための爪を設けていない例を示したが、この種の爪を設けて本実施形態の構成と併用してもよい。つまり、爪を設けるとともに点灯装置2を器具本体1と反射板4との間に挟持してもよい。他の構成および機能は第1の実施の形態と同様である。
【0042】また、図7ないし図9は本実施形態の要旨を示すものであり、基本構成において具体的に説明した部分であって本実施形態の要旨にはとくに影響しない部分については図示ならびに符号を省略してある。
【0043】(第5の実施の形態)本実施形態は、第2の実施の形態と同様に、器具本体1に立壁14を形成した構成に適用するものであって、図10に示すように、点灯装置2の回路基板21を立壁14に取り付けるために取付具17を設けている。取付具17は一面の長手方向に沿って保持溝17aが形成された断面コ字状であり、保持溝17aに対する裏面側には係合突部17bが突設されている。一方、立壁14には係合突部17bが凹凸係合する係合穴14aが形成されている。
【0044】上述した取付具17は保持溝17aに回路基板21の周部を挿入する形で回路基板21に装着される。取付具17が装着された回路基板21は立壁14に囲まれている部位に収納され、このとき取付具17に設けた係合突部17bが立壁14に設けた係合穴14aに凹凸係合することによって、回路基板21が立壁14に保持されるのである。本実施形態の構成によっても、器具本体1に回路基板21を取り付けるに際してねじ締め作業が不要であり、組立時の工数や作業量の削減につながる。また、係合突部17bと係合穴14aとの関係は相対的なものであって、立壁14に係合突部を設け、取付具17に係合穴を設けて凹凸係合させるようにしてもよい。他の構成および機能は第2の実施の形態と同様である。
【0045】また、図10は本実施形態の要旨を示すものであり、基本構成において具体的に説明した部分であって本実施形態の要旨にはとくに影響しない部分については図示ならびに符号を省略してある。
【0046】(第6の実施の形態)本実施形態は、第4の実施の形態と同様に、器具本体1と反射板4との間で点灯装置2を機械的に挟持するものであるが、図11に示すように、反射板4と点灯装置2との間(器具本体1と点灯装置2との間でもよい)に弾性を有する支持具18を介在させているものである。図示する支持具18は、背骨18aの両端に背骨18aの長手方向に直交する面内でコ字状となった脚部18bがそれぞれ連続一体に形成され、さらに、背骨18aの中央部に脚部18bの先端部とは反対向きに突出する支持部18cを突設した形状に形成されている。このような形状の部材は合成樹脂成形時に形成されるランナの一部として得ることが可能である。つまり、器具本体1などの成型時に同時に得ることが可能である。
【0047】この支持具18は脚部18bの先端を回路基板21に当接させ、支持部18cの先端を反射板4に当接させるものであり、反射板4と回路基板21との間で弾性的に挟持される。したがって、器具本体1と反射板4との間に弾性を有する支持具18とともに点灯装置2を挟持することになるから、支持具18を点灯装置2および反射板4に密着させることになり、点灯装置2のぐらつきや撓みを抑制することができる。上述した支持具18は、回路基板21に3点以上で接触可能であるから、回路基板21の隅付近に当接させることによって、点灯装置2を安定に支持することができる。他の構成および機能は第1の実施の形態と同様である。
【0048】なお、支持具18の形状は適宜に設計することができ、上記形状に限定されるものではない。また、図11は本実施形態の要旨を示すものであり、基本構成において具体的に説明した部分であって本実施形態の要旨にはとくに影響しない部分については図示ならびに符号を省略してある。
【0049】
【発明の効果】請求項1の発明は、天井のような施工面に対向する形で取着される合成樹脂成形品の器具本体と、施工面に対して器具本体とは反対側に配設され器具本体に結合される反射板と、器具本体に対して反射板とは反対側に配置されたランプを点灯させるとともに器具本体と反射板との間に配置される点灯装置とを備え、器具本体において反射板と重複する部位に器具本体の厚み方向に貫通する抜き部が形成されているものであり、器具本体において外観に影響のない部分に抜き部を形成することによって、外観を損なうことなく軽量化することが可能になる。しかも、抜き部は反射板と重複している部分に形成されるから、器具本体が反射板により補強されることになり、実用範囲での強度を保つことができる。
【0050】請求項2の発明は、天井のような施工面に対向する形で取着される合成樹脂成形品の器具本体と、施工面に対して器具本体とは反対側に配設され器具本体に結合される反射板と、器具本体に対して反射板とは反対側に配置されたランプを点灯させるとともに器具本体と反射板との間に配置される点灯装置とを備え、器具本体の中央部には点灯装置の周囲を全周に亘って囲むように器具本体の成形時に形成された立壁が器具本体と一体に設けられ、器具本体において立壁よりも外周側には器具本体の厚み方向に貫通する抜き部が形成され、抜き部に相当する材料の総量が立壁に相当する材料の総量よりも大きくなるように抜き部の面積が設定されているものであり、器具本体に立壁を形成することによって、器具本体のうち比較的大きな荷重が作用する点灯装置の周囲の強度を大きくしながらも、強度が不要な部分には抜き部を形成することによって材料の増加を防止し、しかも立壁を形成する材料の総量よりも抜き部に相当する部分の材料の総量のほうを多くしているから、結果的に強度を保ちながらも材料使用量を低減してコストを引き下げることが可能になる。
【0051】請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記立壁には多数個の透孔が形成されているものであり、立壁を軽量化することができるとともに、点灯装置で生じる熱を透孔から放出することができる。
【0052】請求項4の発明は、天井のような施工面に対向する形で取着される合成樹脂成形品の器具本体と、施工面に対して器具本体とは反対側に配設され器具本体に結合される反射板と、器具本体に対して反射板とは反対側に配置されたランプを点灯させるとともに器具本体と反射板との間に配置される点灯装置とを備え、器具本体と反射板との間で点灯装置が機械的に挟持されているものであり、点灯装置をねじなどの止め具を用いることなく取り付けることができるから、部品点数を低減することができる。また、点灯装置として回路基板に回路部品を実装した電子式安定器を用いるときには、止め具を通すための孔を回路基板に形成する必要がないことによって、従来と同面積の回路基板を用いるのであれば回路基板において回路部品の実装に用いる領域の面積を拡大することができて回路部品の配置の自由度が高くなり、また回路部品の実装に用いる領域の面積が従来と同じであれば回路基板の面積を小さくすることができる。しかも、器具本体に反射板を取り付ける際に点灯装置が同時に固定されるから、点灯装置を固定するための止め具を取り付ける作業が不要であって、組立作業の工数ないし作業量が低減される。
【0053】請求項5の発明は、請求項4の発明において、前記点灯装置における離れた2箇所に高背の部材をそれぞれ配置するとともに、当該高背の部材を器具本体と反射板との間で機械的に挟持しているものであり、点灯装置における離れた2箇所で機械的に挟持するから、点灯装置がぐらつきにくくなる。また、高背の部材を器具本体と反射板との間で挟持するから、器具本体ないし反射板において点灯装置を挟持する部位に、突出量の大きい突出部を形成する必要がなく、材料コストの増加抑制につながる。
【0054】請求項6の発明は、請求項5の発明において、前記ランプが蛍光ランプであって、前記点灯装置が前記高背の部材として、蛍光ランプを保持するランプソケットと、点灯状態を切り換えるためのスイッチとを備えるものであり、ランプソケットやスイッチは一般に合成樹脂成形品の外殻を有し、しかも他の部材に比較すると高背であることが多いから、器具本体と反射板との間で挟持するのに適している。また、点灯装置として電子式安定器を用いる場合には、蛍光ランプを保持するランプソケットを点灯回路の出力側に配置し、点灯状態を切り換えるスイッチを電源側に設けることが多いから、ランプソケットとスイッチとを回路基板上で離れた場所に配置するのが容易であり、点灯装置を安定に保持することができる。
【0055】請求項7の発明は、請求項5の発明において、前記ランプが蛍光ランプおよび豆球であって、前記点灯装置が前記高背の部材として、蛍光ランプを保持する第1のランプソケットと、豆球を保持する第2のランプソケットとを備えるものであり、各ランプソケットは一般に合成樹脂成形品の外殻を有し、しかも他の部材に比較すると高背であることが多いから、器具本体と反射板との間で挟持するのに適している。また、蛍光ランプを保持するランプソケットは点灯装置の出力側に配置され、豆球を保持するランプソケットは点灯装置の電源側に配置されるから、両ランプソケットを離して配置するのが容易であり、点灯装置を安定に保持することができる。
【0056】請求項8の発明は、請求項5ないし請求項7の発明において、前記高背の部材の近傍に前記点灯装置を構成する部材のうち重量の大きい部材を配置するものであり、器具本体と反射板との間で機械的に挟持されている高背の部材の近傍に重量の大きい部材、つまり荷重がかかる部材を配置することによって、点灯装置に作用する荷重が器具本体や反射板に分散され、点灯装置の他の部位への荷重が軽減されて電気回路である点灯装置に荷重が作用することによる断線や破損を防止することができる。
【0057】請求項9の発明は、天井のような施工面に対向する形で取着される合成樹脂成形品の器具本体と、施工面に対して器具本体とは反対側に配設され器具本体に結合される反射板と、器具本体に対して反射板とは反対側に配置されたランプを点灯させるとともに器具本体と反射板との間に配置される点灯装置とを備え、器具本体の中央部には点灯装置の周囲を全周に亘って囲むように立壁が器具本体と一体に設けられ、点灯装置に結合される取付具と立壁との一方に設けた係合突部と他方に設けた係合穴とを凹凸係合させることにより立壁に取付具を介して点灯装置を結合するものであり、点灯装置を立壁に取り付けるための取付具と立壁との一方に設けた係合突部を他方に設けた係合穴に凹凸係合させるようにしているから、立壁に囲まれた領域内に取付具を取り付けた点灯装置を挿入するだけで、点灯装置を器具本体に取り付けることができ、点灯装置をねじによって器具本体に取り付ける場合のようなねじ締め作業が不要であって、組立時の工数ないし作業量の低減につながる。
【0058】請求項10の発明は、天井のような施工面に対向する形で取着される合成樹脂成形品の器具本体と、施工面に対して器具本体とは反対側に配設され器具本体に結合される反射板と、器具本体に対して反射板とは反対側に配置されたランプを点灯させるとともに器具本体と反射板との間に配置される点灯装置とを備え、点灯装置と反射板との間に介在する形で配設された弾性を有する支持具を設け、器具本体と反射板との間で支持具を介して点灯装置が機械的に挟持されているものであり、器具本体と反射板との間に弾性を有する支持具とともに点灯装置を挟持しているから、支持具を挟んでいる2部材に対して密着させることになり、点灯装置のぐらつきをより抑制する効果がある。また、支持具を適宜の形状に形成することにより、支持具を挟む2部材に対して複数箇所で接触させることができ、接触位置を適宜に選択すれば、点灯装置をより一層安定に保持することができる。
【0059】請求項11の発明は、天井のような施工面に対向する形で取着される合成樹脂成形品の器具本体と、施工面に対して器具本体とは反対側に配設され器具本体に結合される反射板と、器具本体に対して反射板とは反対側に配置されたランプを点灯させるとともに器具本体と反射板との間に配置される点灯装置とを備え、器具本体に複数個の抜き部が不等間隔で形成されているものであり、梱包時には抜き部にはまるパッドないし挿入物を用いることで、梱包用の箱内で器具本体が移動するのを防止することができる。つまり、器具本体の周囲に詰め物が不要になり、梱包材の低減につながる。また、抜き部は不等間隔であるから梱包用の箱内に複数の抜き部に挿入する挿入物を一体に設けておけば、梱包用の箱内での器具本体の向きを一定にすることができ梱包作業が容易になり、また器具本体が円形である場合に器具本体が梱包用の箱内で回転するのを防止することができる。しかも、抜き部が形成されていることにより、器具本体の材料の使用量が低減されることになる。
【0060】請求項12の発明は、請求項1ないし請求項11の発明において、前記点灯装置が電子式安定器であって、構成部品が実装された回路基板を備えるものであり、チョークコイルのような銅鉄型の安定器を用いた点灯装置に比較すると軽量化が容易であり、器具本体や反射板の必要強度を小さくするように設計することが可能であるから、より一層の材料使用量の低減につながる。
【0061】請求項13の発明は、天井のような施工面に対向する形で取着される合成樹脂成形品の器具本体と、施工面に対して器具本体とは反対側に配設され器具本体に結合される反射板と、器具本体に対して反射板とは反対側に配置されたランプを点灯させるとともに器具本体と反射板との間に配置される点灯装置とを備える照明器具の製造方法であって、器具本体に取り付けられる器具本体とは別の成形部品の少なくとも一部を、器具本体を成形する金型の一部を用いて器具本体の成形時に同時に成形し、器具本体を金型から取り出す過程において前記成形部品を器具本体に取り付けることを特徴とし、1つの金型で器具本体に取り付ける別部品も同時に成形するから工数が少なくなり、しかも金型から器具本体を取り出すときに同時に成形した別部品を器具本体に取り付ける作業を行うから、別部品を器具本体に取り付けるための後工程が不要になり、設備の設置面積を低減できる。なお、器具本体と同時に成形する別部品は、金型において器具本体を成形する部位の周囲の余剰部分や、器具本体に形成する抜き部の内部の余剰部分で成形すれば、金型の面積を変えることなく従来は使用されていなかった領域を使用して別部材を成形することができるから、金型材料に無駄がない。
【出願人】 【識別番号】000005832
【氏名又は名称】松下電工株式会社
【出願日】 平成12年1月31日(2000.1.31)
【代理人】 【識別番号】100087767
【弁理士】
【氏名又は名称】西川 惠清 (外1名)
【公開番号】 特開2001−216809(P2001−216809A)
【公開日】 平成13年8月10日(2001.8.10)
【出願番号】 特願2000−23378(P2000−23378)