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【発明の名称】 直下型バックライト
【発明者】 【氏名】久保 治平

【要約】 【課題】大型の液晶表示装置に用いる直下型バックライトにおいて、管状光源3の電極部35での発熱に起因する表示ムラや輝度の低下を防止することのできるものを提供する。

【解決手段】反射板1等のフレーム構造をなす金属板に凹凸加工を施して放熱器11を形成する。そして、放熱器11を、管状光源3の電極部35を覆うキャップ状部材2に接触させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】両端部に電極部を有し並列して配置される複数の管状光源からなる光源群と、この光源群をその両端の電極部にて支持する光源支持部材と、前記光源群の一主面に配されて該光源群からの光を前記一主面と対向する他主面に導く反射板と、前記光源群の他主面に配置される拡散板と、これらを保持するフレームとからなる直下型バックライトにおいて、前記管状光源の電極部に近接して、該電極部からの熱を放熱する放熱器が設けられることを特徴とするバックライト。
【請求項2】前記光源支持部材は、前記電極部にそれぞれ被せられる、ゴム製又はプラスチック製のキャップ状部材を含み、このキャップ状部材が前記放熱器に接していることを特徴とする請求項1記載のバックライト。
【請求項3】前記放熱器が、前記フレームまたは前記反射板と一体に構成されることを特徴とする請求項1記載のバックライト。
【請求項4】前記キャップ状部材が、金属粒子を分散させた熱伝導性のゴム又はプラスチックからなることを特徴とする請求項2記載のバックライト。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置等の平面表示装置に用いるバックライトに関する。特には、対角20インチサイズを超える大型の液晶表示装置に用いる直下型バックライトに関する。
【0002】
【従来の技術】最近、表示画面の対角寸法が20インチを超える大型の液晶表示装置が開発され、ワークステーションやCAD装置またはその他デスクトップパソコンの表示装置等として、または大型のテレビやビデオ画像再生装置として、急速に普及されようとしている。このような大型の液晶表示装置にあっては、ブラウン管(CRT)の場合に比べて見劣りしないような輝度が要求される。
【0003】そのため、対角寸法20インチ以下の液晶表装置で主流となっているエッジライト型のバックライトでは必要とされる輝度を達成できないことがある。また、表示画面中央部で端部よりも輝度が小さくなり、輝度分布が不均一となることもある。エッジライト型のバックライトは、アクリル板等からなる導光板の端面に冷陰極蛍光管等の光源を配置したものであり、導光板の端面に沿った個所以外に光源を配置することができないからである。
【0004】一方、対角寸法20インチ超の大型液晶表示装置は、机の上等に据え置いて用いられるため、ノートパソコンで求められるような高度の薄型化や軽量化が要求されないものの、その特長を生かすために、適度の薄型化が求められる。
【0005】そこで、このような大型液晶表示装置を設計するにあたり、多くの場合、直下型バックライトが採用される。直下型バックライトとは、導光板を用いず、表示パネルの直下(裏面側)に相当する個所に複数の管状光源を並列させ、これら管状光源からの光を、直接表示パネルの裏面側へと出射させるものである。該複数の光源の裏面側には反射板が配置され、また、出射面には、光源からの光束の方向を分散させて均一な発光を実現するための拡散板が配置される。また、複数の管状光源は、通常、これらの両端部を掴みこむ支持部材を介して、金属製のフレームから保持される。
【0006】大型液晶表示装置に用いる直下型バックライトでは、このように複数の管状光源が配置されて高輝度を実現するので、管状光源による発熱の量が大きい。
【0007】管状光源の両端の電極を中心として発生した熱は、まず、該電極を覆う部分のガラス管に伝播し、次いでこの部分を覆うゴム製またはプラスチック製のキャップ状部材に伝わる。また、バックライトの筐体の内側にあって、ガラス管及び該キャップ状部材に接する空気にも伝わる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】管状光源の電極部からの多量の熱が表示パネルへと伝わったならば、表示パネルの画像表示面内で表示ムラが生じる。また、管状光源そのものの温度が上がり過ぎた場合には発光効率が低下して、画像表示面における輝度を低下させてしまう。
【0009】本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、管状光源の電極部での発熱に起因する表示ムラや輝度の低下を防止することのできる直下型バックライトを提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1のバックライトは、両端部に電極部を有し並列して配置される複数の管状光源からなる光源群と、この光源群をその両端の電極部にて支持する光源支持部材と、前記光源群の一主面に配されて該光源群からの光を前記一主面と対向する他主面に導く反射板と、前記光源群の他主面に配置される拡散板と、これらを保持するフレームとからなる直下型バックライトにおいて、前記管状光源の電極部に近接して、該電極部からの熱を放熱する放熱器が設けられることを特徴とする。
【0011】上記構成により、管状光源の電極部の過度の温度上昇を防ぐことができ、したがって、管状光源の電極部での発熱に起因する表示ムラや輝度の低下を防止することができる。
【0012】請求項2のバックライトは、前記光源支持部材が、前記電極部にそれぞれ被せられる、ゴム製又はプラスチック製のキャップ状部材を含み、このキャップ状部材が前記放熱器に接しているいることを特徴とする。
【0013】このような構成により、電極部から放熱器への熱伝導が円滑に行なわれる。
【0014】請求項3のバックライトは、前記放熱器が、前記フレームまたは前記反射板と一体に構成されることを特徴とする。
【0015】このような構成により、放熱器を設けるために部材を追加する必要がなく、組立の際の工数を増加させることもない。
【0016】請求項4のバックライトは、前記キャップ状部材が、金属粒子を分散させた熱伝導性のゴム又はプラスチックからなることを特徴とする。
【0017】このような構成により、放熱器への熱伝導がさらに円滑に行なわれる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施例について、図1〜2を用いて説明する。
【0019】図1は、第1の実施例に係る直下型バックライトについての模式的な要部断面斜視図であり、図2は、この直下型バックライトの全体構成を模式的に示す模式的な分解断面斜視図である。
【0020】このバックライト10は、有効表示領域の対角寸法が21インチサイズに構成される透過型液晶パネルに、好適に用いられるもので、これと、同等の有効発光領域を備えている。また、発光輝度として、9600cd/m(カンデラ毎平方メートル)を達成するものである。9000cd/m以上の発光輝度は、特に、寸法21インチ以上の大型の液晶パネルに用いる場合に好ましい。
【0021】図2に示すように、バックライト10は、並列される複数の管状光源3と、これらをまとめて支持する光源支持部材25と、この光源支持部材25に下方から組み合わされる金属製の反射板1と、上方に配置される拡散板4と、これらを保持する金属製の基本フレーム5とからなる。
【0022】各管状光源3の両端の電極部35は、ゴム製またはプラスチック製のキャップ状部材2が被せられた状態で、プラスチック製の光源支持部材25の受入部26に差し込まれる。図示のように、実施例では、このように差し込まれた状態で、キャップ状部材2の下面が光源支持部材25の下面へと露出している。
【0023】一方、反射板1における、キャップ状部材2の下面及び光源支持部材25の下面に接する部分には、凹凸パターンにより放熱器11が形成されている。図示の例では、下方にうねび(畝)状に突出する湾出部分12が多数設けられている。凹凸パターンは、反射板1の該当個所に絞り板金加工や折り曲げ加工等を施すことにより容易に設けることができる。反射板1は、好ましくは、熱伝導性及び熱放散性の高いアルミニウムまたはアルミニウム合金からなる。
【0024】キャップ状部材2としては、例えば、ポリエチレン等の一般的なプラスチックやシリコンゴムからなるものを用いることができる。充填材を含まない一般的な組成のものを用いることもできるが、金属粒子等を含む熱伝導性のゴム又はプラスチックからなるものを用いるならば、電極部35の熱を円滑に放熱器11へと導くことができる。この場合、管状光源3のリード線33及びその周辺には、キャップ状部材2を被せる前に、電気絶縁用の被覆を施しておくことができる。
【0025】寸法等の具体例を挙げるならば以下のとおりである。
【0026】管状光源3は、径3mmの冷陰極管であり、12本の管状光源3が並列配置されて、各管状光源3の両端部にキャップ状部材2が嵌め込まれた状態で、プラスチック製の光源支持部材25に組み付けられて支持される。光源支持部材25は、厚さ1mmのアルミ板からなる反射板1に、ネジ止めにより接合される。金属製の基本フレーム5も厚さ1mmのアルミ板からなり、この上に載置される拡散板4は、厚さ2mmのアクリル板からなる。また、拡散板4には、厚さ0.2mmのポリカーボネート(PC)からなる拡散シートが重ねられる。
【0027】上記実施例の構成により、放電電極31からの熱は、放熱器11を通じて効果的に外気へと放散される。本実施例では、放熱器11が、反射板1をなす金属板の一部に設けられた凹凸パターンにより形成されるので、別途の部材を追加する必要がなく、バックライト10の組立の際の労力を増加させることがない。
【0028】次に第2の実施例について、図3を用いて説明する。
【0029】第2の実施例のバックライトは、上記第1の実施例と同様の構成において、放熱器11’が、反射板1とは別体の金属製部材として設けられており、通常のラジエーターと同様の形状を有している。すなわち、キャップ状部材2の下面及び光源支持部材25の下面に接する肉厚部分13と、この肉厚部分13から下方に突出する多数の平板状のフィン14とからなる。
【0030】第2の実施例の構成であると、別個の部材を追加する必要があるものの、放熱器の構成を理想的なものとすることができる。電極部35の熱は、まず、熱容量の大きい肉厚部分13に速やかに吸収され、次いで、充分な厚み及び突出長さを有する多数のフィン14から効果的に放熱が行なわれる。
【0031】特に、前述したような熱伝導性のゴムまたはプラスチックからなるキャップ状部材が、放熱器11’の肉厚部分に直接接するようにすることにより、効果的に放熱させることができる。
【0032】
【発明の効果】管状光源の両端電極部での発熱に起因する表示ムラや輝度の低下を防止することができる。
【出願人】 【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
【出願日】 平成12年1月31日(2000.1.31)
【代理人】 【識別番号】100059225
【弁理士】
【氏名又は名称】蔦田 璋子 (外3名)
【公開番号】 特開2001−216807(P2001−216807A)
【公開日】 平成13年8月10日(2001.8.10)
【出願番号】 特願2000−22780(P2000−22780)