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【発明の名称】 ランプ及び反射器とこのようなランプとを具える照明装置
【発明者】 【氏名】ハインツ シュルーメル

【氏名】ハンス−ウルリッヒ リーネッカー

【要約】 【課題】バルブの直径、従って、バルブの体積を減少させ、高ガス圧力の利点を利用するとともにランプの寿命を延長させうるようにする。

【解決手段】光軸を有する反射器内に用いる高出力二重フィラメント白熱ランプであって、この白熱ランプは互いにほぼ平行な2つの白熱コイルを有し、これらの白熱コイルはランプバルブ中で反射器の光軸に対しほぼ平行に配置され且つ交互に点灯することができ、ランプバルブはその正しい動作位置にある際に反射器の光軸に対し水平及び垂直変位を呈するように配置されている当該ランプ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 バルブ軸線を有し、主コイル及び補助コイルを収容するバルブを具えるランプであって、これら主コイル及び補助コイルのコイル軸線は前記バルブ軸線に対し平行に向いており、前記ランプは更に、前記バルブ軸線に対する装着位置を規定する手段を有するソケットを具え、前記装着位置を規定する前記手段は少なくとも上側位置を規定するようになっているランプにおいて、前記バルブ軸線が前記補助コイルのコイル軸線に対し垂直及び水平方向で変位していることを特徴とするランプ。
【請求項2】 請求項1に記載のランプにおいて、前記主コイル及び補助コイルの双方のコイル軸線が前記バルブ軸線に対し変位していることを特徴とするランプ。
【請求項3】 請求項1又は2に記載のランプにおいて、一方の白熱コイル(主コイル)は、その正しい動作位置において、前記バルブ軸線が位置している垂直平面から横方向で0.7〜1.7mmの範囲内の位置に位置するように配置されていることを特徴とするランプ。
【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一項に記載のランプにおいて、前記主コイルは、その正しい動作位置において、前記バルブ軸線が位置している水平平面よりも下側で2.1〜3.1mmの範囲内の位置に位置するように配置されていることを特徴とするランプ。
【請求項5】 請求項1〜4のいずれか一項に記載のランプにおいて、前記補助コイルは、その正しい動作位置において、前記バルブ軸線が位置している垂直平面から横方向で0.3〜1.3mmの範囲内の位置に、好ましくはこの垂直平面に対し前記主コイルがある側とは反対側に、位置するように配置されていることを特徴とするランプ。
【請求項6】 請求項1〜5のいずれか一項に記載のランプにおいて、前記補助コイルは、その正しい動作位置において、前記バルブ軸線が位置している水平平面よりも下側で0.1〜1.1mmの範囲内の位置に位置するように配置されていることを特徴とするランプ。
【請求項7】 請求項1〜6のいずれか一項に記載のランプにおいて、前記バルブは封止平面に沿って一端で封止されており、この封止平面は前記垂直平面及び水平平面に対しある角度で配置されていることを特徴とするランプ。
【請求項8】 請求項1〜7のいずれか一項に記載のランプにおいて、前記主コイル及び補助コイルは、封止平面とするのが好ましい平面内に配置された支持ワイヤによって支持されたコイルワイヤを有することを特徴とするランプ。
【請求項9】 反射器と、請求項1〜8のいずれか一項に記載のランプが配置されたソケットとを有する照明装置において、前記ソケットは、ランプを所望の装着位置においてのみこのソケット内に位置させうるように装着位置を規定する手段と協同する装置を有していることを特徴とする照明装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ランプに関するものであり、更に反射器とこのようなランプとを有する照明装置にも関するものである。この場合のランプは特に、バルブ軸線を有するバルブと、このバルブ軸線に対し平行な方向のコイル軸線を有する主コイル及び補助コイルと、バルブ軸線に対する装着位置を規定する手段をを有する口金とを具えている。装着位置を規定する前記手段は、この場合、少なくとも上側位置を規定する。本発明は更に、反射器と、このようなランプを配置するソケットとを有する照明装置であって、ソケットは、ランプを所要の装着位置においてのみこのソケット内に位置させうるように装着位置を規定する手段と協同する装置を有している当該照明装置にも関するものである。
【0002】
【従来の技術】このような白熱ランプは特に、複雑な調整機構及びモータによってランプをパッシングビーム位置と主ビーム位置すなわちドライビングビーム位置との間で移動させる必要がないように、1つの白熱ランプによりパッシングビーム及びドライビングビームを発生させるようにするのが有利な自動車灯として作用する。
【0003】これらのランプは多数の技術的条件を満足する必要がある。従って、主コイル及び補助コイルは互いにある最小距離に保つ必要がある為、一方のコイルの動作中に蒸発するタングステン原子が他方の不動作コイル上に不所望に堆積されてしまう傾向にある。同様に、各コイルは、通常ガラスより成り且つ回転対称であるランプバルブ(バーナーとも称される)の内面に対しある最小距離に保つ必要がある。
【0004】更に、白熱ランプは、反射器の光軸のほぼ延長上に、従って、一般に反射器の中心に配置したソケット内にこれら白熱ランプを挿入しうるように構成する必要があり、この場合、頭書に述べた種類の既知の白熱ランプに対しては、ランプを反射器内に挿入した後に一方の白熱コイルが反射器の光軸上に位置し、他方の白熱コイルがこの光軸に対し変位して配置されるようになっている。光軸上に位置するコイルはパッシングビームを発生する作用をし補助コイルと称されており、光軸に対して変位して配置されたコイルは前方ドライビングビームを発生する作用をし主コイルと称されている。
【0005】一方の白熱コイルが光軸に対し平行に延在し、他方の白熱コイルがこの光軸に対し垂直に延在する高出力二重フィラメント白熱ランプも既知である。ここに用いた言葉“延在”は白熱コイルの主軸線の方向に関するものであり、この主軸線の周りには実際のコイル部分がらせん状の回転配置で存在することに注意すべきである。
【0006】ランプの寿命を短くする白熱コイルからのタングステン原子の蒸発を減少しうるようにするために、ガス圧力は高くするのが望ましいも、既知のランプには、白熱コイルの配置位置の為に、ランプバルブの直径を比較的大きく選択する必要があり、その結果、バルブの体積を大きく、従って、バルブ内に入れるガスの最大圧力を低くする必要があるという問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的は、バルブの直径、従って、バルブの体積を減少させ、高ガス圧力の利点を利用するとともにランプの寿命を延長させうるようにした頭書に述べた種類のランプ及び照明装置、特に自動車のヘッドランプを提供せんとするにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的は、バルブ軸線と、主コイル及び補助コイルと、ソケットとを有するランプ、特に高出力二重フィラメント白熱ランプであって、前記コイルの軸線はバルブ軸線に対し平行に向いており、前記ソケットはバルブ軸線に対する装着位置を規定する手段を有し、この装着位置を規定する手段は少なくとも上側位置を規定するランプにおいて、前記バルブ軸線が前記補助コイルのコイル軸線に対し垂直及び水平方向で変位していることを特徴とするランプにより達成される。
【0009】上述した目的は、同様に、反射器と、上述したランプが配置されたソケットとを有する照明装置であって、前記ソケットは、ランプを所望の装着位置においてのみこのソケット内に位置させうるように装着位置を規定する手段と協同する装置を有している当該照明装置によって達成される。
【0010】従って、本発明は、補助コイルのコイル軸線をバルブ軸線に対して垂直及び水平の双方の方向で変位させて配置し、この双方の変位によりバルブ直径を減少させ、従って、バルブが占める体積を減少させうるという認識を基に成したものである。
【0011】この構成において、“バルブ軸線”とは、ランプのバーナー室すなわちランプバルブの主たる長手方向を意味するものである。しかし、製造技術の理由で、バルブはほぼ円筒状となるようにするのが有利であり、この場合バルブ軸線は円筒体の軸線に一致する。
【0012】本発明によるランプを最終的にいかなる個所に用いるかはそれ程重要ではないこと明らかである。このようなランプは、所定の円錐形状の光を前方に向うほぼ水平に放出する自動車のヘッドライトに用いるのが好ましい為、前記の言葉“上側”位置とはこの場合に適応されるものとみなされるべきである。言葉“垂直”及び“水平”も同様に規定される。しかし、他の分野では異なる装着位置が望ましく、この場合にはこれらの言葉をこれに対応させて空間的に適合させる必要があること明らかである。この種のランプは、主コイル及び補助コイルの相対配置の為に、あらゆる場合に、好適な又は規定の装着位置を有する。
【0013】補助コイル及び主コイルの双方のコイル軸線はバルブ軸線に対し変位させるのが好ましい。このことは特に、水平及び垂直変位の双方にとって当てはまり、これによりバルブの直径を減少しうるようになる。
【0014】好適例では、主コイルを、その正しい動作位置において、前記バルブ軸線が位置している垂直平面から横方向で0.7〜1.7mmの範囲内の位置に位置するように配置する。同様に、主コイルは、前記バルブ軸線が位置している水平平面よりも下側で2.1〜3.1mmの範囲内の位置に位置するようにすることができる。
【0015】好ましくは、補助コイルを、その正しい動作位置において、前記バルブ軸線が位置している垂直平面から横方向で0.3〜1.3mmの範囲内の位置で、この垂直平面に対し前記主コイルがある側とは反対側に、位置するように配置する。更に、補助コイルは、バルブ軸線が位置している水平平面よりも下側で0.1〜1.1mmの範囲内の位置に位置するようにしうる。
【0016】バルブは封止平面内で一端で封止することができる。これは通常、バルブを形成する本体、すなわち、ガラス本体を前記封止平面上でつまみ封じを行なうことにより達成される。封止平面は前記垂直平面及び水平平面に対しある角度を成している。このような構成において、ランプのコイルに対するワイヤの通路をかなり短くしうる。これにより、バルブ内でのコイルのより一層正確な位置決めが可能となる。更に、このような構成はより一層耐衝撃性ともなる。一般的な見解、すなわち、封止平面を水平又は垂直方向に延在させる必要があるという見解とのこのような相違自体により、ランプの他の特性とは無関係に適切な利点が得られる。
【0017】コイルのワイヤを支持する支持ワイヤは一平面、好ましくは封止平面内に配置するのが好ましい。このようにすることにより、これらの支持ワイヤを比較的短かい寸法とすることができる。これにより構成全体を特に正確且つ耐衝撃性とする。特に、封止平面、従って、支持ワイヤの平面は、コイルに対する必要な変位をコイルワイヤ自体によって他の助けなく達成しうるように選択することができる。特に、コイルは、支持ワイヤの平面に接触するかこの平面と交わるように配置することができる。このような構成では、コイルの必要な変位を、コイルワイヤを長くすることなく達成しうる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の詳細及び利点は、以下の図面に関する実施例の説明から明らかとなるであろう。図1〜4は、高出力二重フィラメント白熱ランプ10をそっくりそのまま示すものであり、このランプは、反射器(図示せず)内で用いるように設計されており、ランプバルブすなわちバーナー12内で互いにほぼ平行に配置された2つの白熱コイル16及び18を有し、これら白熱コイルは、それぞれの電流供給手段14により交互に動作(点灯)せしめうる。一方の白熱コイル16は主コイルであり、他方の白熱コイル18は補助コイルである。バルブ12の一端には、それ自体既知の口金20が設けられ、反対側の他端には、光を透過しない光吸収領域22が設けられている。
【0019】図1及び2から明らかなように、2つの白熱コイルは、これら白熱コイルの主軸線の方向で、従って、バルブ12の主軸線の方向で、ランプ頂部領域22に向いたこれら白熱コイルの上側端縁から測定して本例では例えば2mmだけ互いに変位して配置されている。
【0020】図3から、特に図4から明らかなように、バルブはその正しい動作位置で、補助コイル18の主軸線すなわち中心軸線に対し、従って、反射器(図示せず)の光軸に対し横方向に変位しており、光軸は図4においては補助コイル18で図面の面から垂直方向に延びており、バルブの軸線は一点鎖線の交点で図面の面から垂直方向に延びている。
【0021】この場合、主コイル16は、反射器の光軸が位置している垂直平面の右側約2mmの位置に位置し、補助コイル18は、バルブ軸線が位置している垂直平面の左側約0.8mmの位置に位置している。
【0022】更に、双方のコイル16及び18は、これらの正しい動作位置(図4)で、バルブ軸線を含む水平平面の下側に位置し、主コイル16はこの水平平面よりも約2.6mmだけ下側に位置し、補助コイル18はこの水平面よりも約0.6mmだけ下側に位置する。
【0023】封止平面は前記水平平面及び垂直平面に対しある角度で配置すること明らかである。この点は特に図4で明瞭である。本例では、この角度は45°であり、支持ワイヤ14が配置されている平面に対し双方のコイル16及び18が接触するか或いは僅かに交わるようにこの角度を選択した。このようにすると、必要とする変位をコイルワイヤのみによって与えることができ、一方、支持ワイヤ14は出来る限り短く安定な構成にすることができる。このようにすることにより、構成全体が極めて安定で正確となる。
【0024】本発明の範囲内で、例えば、光軸に対し横切る方向で垂直及び水平方向での白熱コイルの変位寸法に関し、又光軸の方向でのコイルの相対変位にも関して種々の変更及び更なる実施例が可能である。本発明にとって重要なことは、あらゆる場合に、既知のバルブに比べて直径の小さなバルブを用いることができるとともに、コイル相互間の間隔及びこれらコイルとバルブの内側面との間隔を最小にしうるように、双方のコイルをバルブの中心軸線に対して変位させるということである。
【出願人】 【識別番号】590000248
【氏名又は名称】コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ
【氏名又は名称原語表記】Koninklijke Philips Electronics N.V.
【住所又は居所原語表記】Groenewoudseweg 1,5621 BA Eindhoven, The Netherlands
【出願日】 平成12年11月30日(2000.11.30)
【代理人】 【識別番号】100072051
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 興作 (外1名)
【公開番号】 特開2001−195912(P2001−195912A)
【公開日】 平成13年7月19日(2001.7.19)
【出願番号】 特願2000−364288(P2000−364288)