| 【発明の名称】 |
照明器具 |
| 【発明者】 |
【氏名】原 伸博
【氏名】金澤 秀幸
【氏名】山本 忠男
【氏名】橋本 由貴
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| 【要約】 |
【課題】本発明は、既存のシャーシを利用して更新作業を簡単に行え、脱着すべき部品点数を削らして更新時のコストの低減や工期の短縮が可能となるとともに、更新時の廃棄物を減らすことができる照明器具の提供を目的とする。
【解決手段】照明器具21は、天井2に直付けされた既設のシャーシ3及びこのシャーシに支持された既設の安定器9を覆い隠すとともに、ソケット取付け孔28a,28bを有する反射板22を備えている。反射板22は、化粧ねじ34を介してシャーシ3に固定されている。反射板22のソケット取付け孔にはランプソケット29が取付けられ、このランプソケットにけい光ランプ32が装着されている。反射板は、シャーシと向かい合う裏面36を有し、この裏面にランプ点灯用の安定器38が設置されている。安定器は既設の安定器を避けた位置において反射体とシャーシとの間に収められている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 被取付け部に直付けされた既設の照明器具のシャーシ及びこのシャーシに支持された既設の点灯装置を覆い隠すとともに、ソケット取付け部を有する反射体と;この反射体を前記シャーシに固定するための固定手段と;前記反射体のソケット取付け部に取付けられ、ランプを装着可能なランプソケットと;前記既設の点灯装置を避けて前記反射体の前記シャーシと向かい合う裏面に設置され、これら反射体とシャーシとの間に収められるランプ点灯用の新たな点灯装置と;を具備したことを特徴とする照明器具。 【請求項2】 請求項1の記載において、前記シャーシ及び反射体は、被取付け部に沿って延びる細長い形状を有し、前記新たな点灯装置は、前記反射体の長手方向に沿って移動可能に前記反射体の裏面に支持されていることを特徴とする照明器具。 【請求項3】 請求項1又は2の記載において、前記シャーシは、ねじ孔を有するとともに、前記反射体は、前記ねじ孔に対応した位置に通孔を有し、前記固定手段は、前記通孔を通じて前記ねじ孔にねじ込み可能なねじであることを特徴とする照明器具。 【請求項4】 被取付け部に直付けされた既設の照明器具のシャーシ及びこのシャーシに支持された既設の点灯装置を覆い隠すとともに、ソケット取付け部が形成された細長い形状を反射体と;この反射体を前記シャーシに固定するための固定手段と;前記反射体のソケット取付け部に取付けられ、ランプを装着可能なランプソケットと;前記反射体の前記シャーシと向かい合う裏面に設置され、これら反射体とシャーシとの間に収められるとともに、前記反射体の長手方向に沿ってスライド可能なランプ点灯用の新たな点灯装置と;を具備したことを特徴とする照明器具。 【請求項5】 請求項1又は4の記載において、前記反射体は、前記新たな点灯装置を支持するブラケットを有し、このブラケットは、前記反射体に引っ掛けることでこの反射体に固定されていることを特徴とする照明器具。 【請求項6】 請求項1の記載において、前記固定手段は、ねじ受けを有して前記既設の照明器具のシャーシに取付けられるアダプターと、前記反射体に開けられた通孔を通って前記ねじ受けに螺合されるねじとを備えてなることを特徴とする照明器具。 【請求項7】 請求項6の記載において、前記アダプターは、下部に前記ねじ受け部を有して、前記既設の照明器具のシャーシに引掛けて取付けられるアダプター本体と、この本体の両側壁外面に個別に係合可能なストッパ部を有して、前記アダプター本体に取付けられる拘束体とを備えてなることを特徴とする照明器具。 【請求項8】 請求項7の記載において、前記反射体の横断面がほぼV字状断面であって、前記拘束体が、前記アダプター本体を幅方向に横断するプレートからなるとともに、その長手方向両端部に前記反射体の裏面に沿うように傾斜して前記反射体裏面に当接可能な反射体受け部を有していることを特徴とする照明器具。 【請求項9】 被取付け部に直付けされた既設の照明器具のシャーシ及びこのシャーシに支持された既設の点灯装置を覆い隠すとともに、ソケット取付け部を有し、かつ、前記シャーシと向かい合う裏面に引掛けて固定されたブラケットを有し、このブラケットの一部に前記裏面から離間する浮き上り部が形成された反射体と;この反射体を前記シャーシに固定するための固定手段と;前記反射体のソケット取付け部に取付けられ、ランプを装着可能なランプソケットと;前記既設の点灯装置を避けて前記ブラケットの浮き上り部上に支持され、前記反射体とシャーシとの間に収められるランプ点灯用の新たな点灯装置と;を具備したことを特徴とする照明器具。 【請求項10】 請求項9の記載において、前記ブラケットに前記反射体の両側縁部に形成されているカーリング部の内側に入り込む内側カーリング部を形成するとともに、この内側カーリング部に切欠きを設け、この切欠きと対応して前記反射体のカーリング部に形成した折り込み片を、前記切込みを通して前記内側カーリング部の内側に折り込んで、前記ブラケットを前記反射体の裏面に固定したことを特徴とする照明器具。 【請求項11】 被取付け部に直付けされた既設の照明器具のシャーシ及びこのシャーシに支持された既設の点灯装置を覆い隠すとともに、ソケット取付け部を有する反射体と;この反射体を前記シャーシに固定するための固定手段と;前記反射体のソケット取付け部に取付けられ、ランプを装着可能なランプソケットと;前記既設の点灯装置を避けて前記反射体の前記シャーシと向かい合う裏面に設置され、これら反射体とシャーシとの間に収められるランプ点灯用の新たな点灯装置と;前記反射体と前記シャーシとの間に配置されて前記既設の照明器具から取外された既設のランプソケットを保持するソケット保持体と;を具備したことを特徴とする照明器具。 【請求項12】 請求項11の記載において、前記ソケット保持体を、既設のランプソケットが取付けられていた前記既設の照明器具のソケット取付け金具間に密に挿入して前記シャーシに支持したことを特徴とする照明器具。 【請求項13】 請求項1ないし12のいずれかの記載において、前記反射体は、シャーシに固定される以前の段階では索状体を介してシャーシから吊り下げられていることを特徴とする照明器具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、例えば天井に直付けして使用する照明器具に係り、特に既設の照明器具のシャーシを利用して、反射体、ランプ、及びランプ点灯用の点灯装置を更新するための構造に関する。 【0002】 【従来の技術】長期間に亙る使用により老朽化した照明器具は、安定器を含む点灯装置の特性劣化や反射板の汚れ等が進み、床面照度が低下したり、視環境に悪影響を及ぼすことがあり得る。そのため、照明器具が老朽化した場合には、古い照明器具を新たな照明器具に交換し、照明環境を更新することが望ましいものとなる。 【0003】ところで、例えば建物の天井に直付けして使用するけい光ランプ用の照明器具は、天井にボルトを介して固定されるシャーシと、けい光ランプが装着されるランプソケットと、けい光ランプの光を下向きに反射させる反射板とを備えている。 【0004】シャーシは、天井に沿って配置されており、このシャーシの内部に電源用の端子台や安定器が組み込まれている。ランプソケットは、シャーシの両端部に支持されており、このランプソケットに安定器が電気的に接続されている。又、反射板は、シャーシに支持されてこのシャーシを下方から覆い隠している。反射板は、ランプソケットに対応する位置に開口部を有し、この開口部からランプソケットが突出されている。このため、直付け形の照明器具では、天井のシャーシに反射板、安定器、端子台及びランプソケットのような電気部品が一括して支持されている。 【0005】このような構成の照明器具を更新するに当って、従来では天井に固定されているシャーシから反射板を取外した後に、安定器のような電気部品を含むシャーシ全体を天井から取外し、古い照明器具を完全に取り除いた状態で新たな照明器具を天井に据え付けることが行われている。 【0006】ところが、このようにすると、既存の照明器具の全ての構成要素を天井から取外す必要があるので、この取外し作業に多大な手間と労力を要することになる。しかも、新たな照明器具にあっても、シャーシを天井に固定する作業から開始しなくてはならず、この取付け作業も面倒なものとなる。そのため、一つの照明器具を更新する毎に数多くの部品を脱着しなくてはならず、特に更新すべき照明器具の台数が多い場合に更新作業に時間がかかるとともに、脱着すべき照明器具の部品点数に伴って照明器具の更新に要するコストが膨大なものとなるといった不具合がある。 【0007】又、既存の照明器具の全ての構成要素が廃棄物となるので、施工現場において多量の廃棄物が発生することになり、この廃棄物の処理に手間取るとともに、廃棄処理に要するコストも無視できない程に大きなものとなる。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようとする課題は、このような事情にもとづいてなされたもので、既存のシャーシを利用して更新作業を簡単に行うことができ、脱着すべき部品点数を削らして更新時のコストの低減や工期の短縮が可能となるとともに、更新に伴う廃棄物を減らすことができる照明器具を提供することにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、被取付け部に直付けされた既設の照明器具のシャーシ及びこのシャーシに支持された既設の点灯装置を覆い隠すとともに、ソケット取付け部を有する反射体と;この反射体を前記シャーシに固定するための固定手段と;前記反射体のソケット取付け部に取付けられ、ランプを装着可能なランプソケットと;前記既設の点灯装置を避けて前記反射体の前記シャーシと向かい合う裏面に設置され、これら反射体とシャーシとの間に収められるランプ点灯用の新たな点灯装置と;を具備したことを特徴としている。 【0010】この発明及び以下の各発明において、ランプとしては例えば直管形のけい光ランプ、U形のバルブの一端に口金を有する、いわゆる片口金形のけい光ランプを用いることができ、ランプの形状に特に制約はない。又、点灯装置にしても、鉄心を用いた一般的なチョークコイル形の安定器あるいは高周波点灯専用のけい光ランプを点灯させるインバータ方式の電子安定器のいずれを採用しても良い。さらに、被取付け部は建物の天井ばかりでなく建物の側壁であっても良く、それ故、照明器具の取付け姿勢については問わない。 【0011】請求項1の発明においては、既設のシャーシを利用して新たな反射体を設置することができ、更新作業時に既設のシャーシを被取付け部から取外すことなくそのまま残して置くことができる。 【0012】しかも、反射体をシャーシに固定した時に、既設の点灯装置と新たな点灯装置との干渉を防止することができ、反射体の固定作業を容易に行うことができる。その上、既設の点灯装置が邪魔にならないので、この既設の点灯装置をシャーシから取外すことなくそのまま残して置くことができる。このため、更新に伴う廃棄物を少なくできるとともに、被取付け部から照明器具を取外す際の作業工数を少なく抑えて、更新時の作業性を改善することができる。 【0013】さらに、新たな点灯装置やランプソケットにしても、反射体に一体的に組み込まれているので、これら点灯装置やランプソケットをシャーシに固定するための専用の部品が不要となる。このため、照明器具の更新時に脱着を必要とする新旧の部品数を削減することができ、被取付け部からの既設の照明器具の取外し作業及び被取付け部への新たな照明器具の取付け作業を手際良く容易に行えるとともに、照明器具の更新に要するコストも低減することができる。 【0014】又、既設のシャーシはそのまま再利用されるので、既設の照明器具の全ての構成要素を廃棄処分していた従来との比較において、更新時に発生する廃棄物を減らすことができる。 【0015】加えて、既設のシャーシは、新たな反射体によって覆い隠されるとともに、新たに付加される点灯装置にしてもシャーシと反射体との間に収められて外方から見えなくなるので、古いシャーシを再利用したにも拘わらず、照明器具の外観が新品同様となる。 【0016】請求項2に係る発明は、請求項1に記載されたシャーシ及び反射体は、被取付け部に沿って延びる細長い形状を有し、新たな点灯装置は、反射体の長手方向に沿って移動可能に反射体の裏面に支持されていることを特徴としている。 【0017】この発明においては、既設のシャーシに対する点灯装置の位置を、このシャーシ側の固有の構成に応じて自由に設定することができる。そのため、シャーシに安定器や端子台のような電気部品が残っていても、この電気部品と新たな点灯装置との干渉を防止することができ、照明器具の更新作業を容易に行うことができる。 【0018】請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載されたシャーシは、ねじ孔を有するとともに、反射体は、前記ねじ孔に対応した位置に通孔を有し、固定手段は、前記通孔を通じて前記ねじ孔にねじ込み可能なねじであることを特徴としている。 【0019】この請求項3の発明において、ねじは、化粧ねじの他、通常の一般的なねじを新たなものとして用いても良いが、既設の照明器具の反射板をシャーシに固定する際に使用していた既設の化粧ねじを再利用するようにしても良い。 【0020】請求項3の発明においては、反射体の通孔は、シャーシのねじ孔に対応した位置に開口されているので、この反射体を既設のシャーシに固定するに当って、これら反射体やシャーシに格別な加工を施す必要はない。しかも、反射体は、その通孔にねじを通した後、このねじをシャーシのねじ孔にねじ込むことで、シャーシに固定されるので、この反射体の取付け作業を簡単に行うことができる。 【0021】前記課題を解決するため、請求項4に係る発明は、被取付け部に直付けされた既設の照明器具のシャーシ及びこのシャーシに支持された既設の点灯装置を覆い隠すとともに、ソケット取付け部が形成された細長い形状の反射体と;この反射体を前記シャーシに固定するための固定手段と;前記反射体のソケット取付け部に取付けられ、ランプを装着可能なランプソケットと;前記反射体の前記シャーシと向かい合う裏面に設置され、これら反射体とシャーシとの間に収められるとともに、前記反射体の長手方向に沿ってスライド可能なランプ点灯用の新たな点灯装置と;を具備したことを特徴としている。 【0022】この発明においては、既設のシャーシを利用して新たな反射体を設置することができ、更新作業時に既設のシャーシを被取付け部から取外すことなくそのまま残して置くことができる。 【0023】しかも、新たな点灯装置は、反射体の長手方向にスライド可能であるから、反射体をシャーシに取付けた時に、既設の点灯装置を避ける位置に向けて予め新たな点灯装置をスライドさせておけば、既設の点灯装置が反射体をシャーシに固定する際の妨げとなることはない。よって、既設の点灯装置の大きさや位置に左右されることなく、シャーシと反射体との間に新たな点灯装置を無理なく収めることができ、反射体の固定作業を容易に行うことができる。 【0024】又、既設の点灯装置が邪魔にならないので、この点灯装置をシャーシから取外すことなくそのまま残して置くことができる。このため、更新に伴う廃棄物を少なくできるとともに、被取付け部から照明器具を取外す際の作業工数を少なく抑えて、更新時の作業性を改善することができる。 【0025】さらに、新たな点灯装置やランプソケットにしても、反射体に組み込まれるので、これら点灯装置やランプソケットをシャーシに固定するための専用の部品が不要となる。このため、照明器具の更新時に脱着を必要とする新旧の部品数を削減することができ、被取付け部からの既設の照明器具の取外し作業及び被取付け部への新たな照明器具の取付け作業を手際良く容易に行えるとともに、照明器具の更新に要するコストも低減することができる。 【0026】加えて、既設のシャーシ及び点灯装置は、新たな反射体によって覆い隠されるとともに、新たに付加される点灯装置にしてもシャーシと反射体との間に収められて外方から見えなくなるので、古いシャーシを再利用したにも拘わらず、照明器具の外観が新品同様となる。 【0027】請求項5に係る発明は、請求項1又は4に記載された反射体は、新たな点灯装置を支持するブラケットを有し、このブラケットは、反射体に引っ掛けることでこの反射体に固定されていることを特徴としている。 【0028】この発明において、点灯装置を支持するブラケットの数は、点灯装置の大きさや重量に応じて決定され、このブラケットの数は問わない。又、ブラケット自体を反射体の長手方向に沿って移動可能としても良い。 【0029】請求項5の発明おいては、ブラケットを反射板に固定するに当って、格別なねじや面倒な溶接作業を不要とすることができる。又、反射板上にねじの頭部や溶接跡が露出することもなく、照明器具の外観を良好に維持することができる。 【0030】請求項6に係る発明は、請求項1に記載された固定手段は、ねじ受けを有して前記既設の照明器具のシャーシに取付けられるアダプターと、前記反射体に開けられた通孔を通って前記ねじ受けに螺合されるねじとを備えてなることを特徴としている。 【0031】この発明において、アダプターのシャーシへの取付けは、ねじ等の固定部品を用いて取付けてもよく、或は、前記固定部品を用いることなくシャーシに引っ掛ける等により取付けることもできる。又、アダプターのねじ受けは、アダプターに穿ったねじ孔でもよく、或は、アダプターとは別に形成されてこのアダプターに取付けられたねじ受け部材であってもよい。 【0032】この請求項6の発明においては、既設の照明器具のシャーシにアダプターを取付けた後、前記シャーシを覆う反射体をアダプターのねじ受けにねじ止めできるから、機種が異なる既設の照明器具におけるシャーシの夫々に共通して取付けることができるようにアダプターの大きさを選定することにより、このアダプターのねじ受けと、このねじ受けに螺合されるねじが通る反射体の通孔の位置とを標準化できる。そのため、異種の既設照明器具を新たな照明器具に更新する場合に適する。 【0033】請求項7に係る発明は、請求項6に記載されたアダプターは、下部に前記ねじ受け部を有して、前記既設の照明器具のシャーシに引掛けて取付けられるアダプター本体と、この本体の両側壁外面に個別に係合可能なストッパ部を有して、前記アダプター本体に取付けられる拘束体とを備えてなることを特徴としている。 【0034】この発明において、拘束体は、アダプター本体の両側壁外面に係合するストッパ部を有した構成であれば、アダプター本体の幅寸法より少し大きいものであってもよい。 【0035】この請求項7の発明においては、既設のシャーシにアダプター本体を取付けた後、この本体に拘束体を組合わせることにより、拘束体のストッパ部がアダプター本体の両側壁外面に係合するから、この拘束体のストッパ作用でアダプター本体の両側壁間が大きく開くことを防止できる。そのため、アダプターが既設のシャーシから不用意に脱落する恐れをなくすことができる。 【0036】請求項8に係る発明は、請求項7に記載された反射体の横断面がほぼV字状断面であって、前記拘束体が、前記アダプター本体を幅方向に横断するプレートからなるとともに、その長手方向両端部に前記反射体の裏面に沿うように傾斜して前記反射体裏面に当接可能な反射体受け部を有していることを特徴としている。 【0037】この請求項8の発明においては、既設の照明器具のシャーシを覆うように反射体を被取付け部側に寄せるに伴って、この反射体の傾斜している裏面がアダプターの反射板受け部に当接し、これら反射板受け部の傾斜に前記裏面の傾斜が合致するように反射体の幅方向に位置を規制できる。それに伴い、ねじが通る反射体の通孔とブラケットのねじ受けとの位置合わせがなされるので、ねじを用いての反射体の既設のシャーシへの取付け作業を容易にできる。 【0038】前記課題を解決するため、請求項9に係る発明は、被取付け部に直付けされた既設の照明器具のシャーシ及びこのシャーシに支持された既設の点灯装置を覆い隠すとともに、ソケット取付け部を有し、かつ、前記シャーシと向かい合う裏面に引掛けて固定されたブラケットを有し、このブラケットの一部に前記裏面から離間する浮き上り部が形成された反射体と;この反射体を前記シャーシに固定するための固定手段と;前記反射体のソケット取付け部に取付けられ、ランプを装着可能なランプソケットと;前記既設の点灯装置を避けて前記ブラケットの浮き上り部上に支持され、前記反射体とシャーシとの間に収められるランプ点灯用の新たな点灯装置と;を具備したことを特徴としている。 【0039】この請求項9の発明においては、既設のシャーシを利用して新たな反射体を設置することができ、更新作業時に既設のシャーシを被取付け部から取外すことなくそのまま残して置くことができる。 【0040】しかも、反射体をシャーシに固定した時に、既設の点灯装置と新たな点灯装置との干渉を防止することができ、反射体の固定作業を容易に行うことができる。その上、既設の点灯装置が邪魔にならないので、この既設の点灯装置をシャーシから取外すことなくそのまま残して置くことができる。このため、更新に伴う廃棄物を少なくできるとともに、被取付け部から照明器具を取外す際の作業工数を少なく抑えて、更新時の作業性を改善することができる。 【0041】さらに、新たな点灯装置やランプソケットにしても、反射体に一体的に組み込まれているので、これら点灯装置やランプソケットをシャーシに固定するための専用の部品が不要となる。このため、照明器具の更新時に脱着を必要とする新旧の部品数を削減することができ、被取付け部からの既設の照明器具の取外し作業及び被取付け部への新たな照明器具の取付け作業を手際良く容易に行えるとともに、照明器具の更新に要するコストも低減することができる。 【0042】又、既設のシャーシはそのまま再利用されるので、既設の照明器具の全ての構成要素を廃棄処分していた従来との比較において、更新時に発生する廃棄物を減らすことができる。 【0043】加えて、既設のシャーシは、新たな反射体によって覆い隠されるとともに、新たに付加される点灯装置にしてもシャーシと反射体との間に収められて外方から見えなくなるので、古いシャーシを再利用したにも拘わらず、照明器具の外観が新品同様となる。 【0044】しかも、ブラケットを反射板に固定するに当って、格別なねじや面倒な溶接作業を不要とすることができる。又、反射板上にねじの頭部や溶接跡が露出することもなく、照明器具の外観を良好に維持することができる。 【0045】その上、ブラケットに浮き上り部を設けてその上に新たな点灯装置を支持したから、この装置の取付け部品が反射体の裏面に干渉することがない。 【0046】請求項10に係る発明は、請求項9に記載されたブラケットに前記反射体の両側縁部に形成されているカーリング部の内側に入り込む内側カーリング部を形成するとともに、この内側カーリング部に切欠きを設け、この切欠きと対応して前記反射体のカーリング部に形成した折り込み片を、前記切込みを通して前記内側カーリング部の内側に折り込んで、前記ブラケットを前記反射体の裏面に固定したことを特徴としている。 【0047】この請求項10の発明においては、ブラケットの内側カーリング部を反射体のカーリング部に入り込ませて、ブラケットを反射体の幅方向に動き止めできるとともに、内側カーリング部の切欠きに反射体のカーリング部の折り込み片を折り込んで引掛けることにより、前記幅方向と直交する方向にブラケットを動き止めして、ブラケットを反射体の裏側に固定できる。よって、ブラケットを反射板に固定するに当って、格別なねじや面倒な溶接作業を不要にができる。 【0048】前記課題を解決するため、請求項11に係る発明は、被取付け部に直付けされた既設の照明器具のシャーシ及びこのシャーシに支持された既設の点灯装置を覆い隠すとともに、ソケット取付け部を有する反射体と;この反射体を前記シャーシに固定するための固定手段と;前記反射体のソケット取付け部に取付けられ、ランプを装着可能なランプソケットと;前記既設の点灯装置を避けて前記反射体の前記シャーシと向かい合う裏面に設置され、これら反射体とシャーシとの間に収められるランプ点灯用の新たな点灯装置と;前記反射体と前記シャーシとの間に配置されて前記既設の照明器具から取外された既設のランプソケットを保持するソケット保持体と;を具備したことを特徴としている。 【0049】この請求項11の発明においては、既設のシャーシを利用して新たな反射体を設置することができ、更新作業時に既設のシャーシを被取付け部から取外すことなくそのまま残して置くことができる。 【0050】しかも、反射体をシャーシに固定した時に、既設の点灯装置と新たな点灯装置との干渉を防止することができ、反射体の固定作業を容易に行うことができる。その上、既設の点灯装置が邪魔にならないので、この既設の点灯装置をシャーシから取外すことなくそのまま残して置くことができる。このため、更新に伴う廃棄物を少なくできるとともに、被取付け部から照明器具を取外す際の作業工数を少なく抑えて、更新時の作業性を改善することができる。 【0051】さらに、新たな点灯装置やランプソケットにしても、反射体に一体的に組み込まれているので、これら点灯装置やランプソケットをシャーシに固定するための専用の部品が不要となる。このため、照明器具の更新時に脱着を必要とする新旧の部品数を削減することができ、被取付け部からの既設の照明器具の取外し作業及び被取付け部への新たな照明器具の取付け作業を手際良く容易に行えるとともに、照明器具の更新に要するコストも低減することができる。 【0052】又、既設のシャーシは、新たな反射体によって覆い隠されるとともに、新たに付加される点灯装置にしてもシャーシと反射体との間に収められて外方から見えなくなるので、古いシャーシを再利用したにも拘わらず、照明器具の外観が新品同様となる。 【0053】加えて、既設のシャーシがそのまま再利用されることに加えて、このシャーシから取外される既設のランプソケットを、ソケット保持体を用いて既設のシャーシと新たな反射体との間に保持するので、既設の照明器具の全ての構成要素を廃棄処分していた従来との比較において、更新時に発生する廃棄物を減らすことができる。 【0054】請求項12に係る発明は、請求項11に記載されたソケット保持体を、既設のランプソケットが取付けられていた前記既設の照明器具のソケット取付け金具間に密に挿入して前記シャーシに支持したことを特徴としている。 【0055】この請求項12の発明においては、既設のシャーシのソケット取付け金具から取外されたランプソケットを保持したソケット保持体が、前記シャーシの幅方向に対向するソケット取付け金具間に密に挿入されて、これらソケット取付け具を互いの間から突っ張るから、ソケット取付け金具を不用意に可動しないように静止保持させることができる。 【0056】請求項13に係る発明は、請求項1ないし12のいずれかに記載された反射体は、シャーシに固定される以前の段階では索状体を介してシャーシから吊り下げられていることを特徴としている。 【0057】この発明において、索状体としては、ワイヤロープ、チェーンあるいは紐のような既存のものを適宜選択して利用することができる。 【0058】請求項13の構成によれば、更新作業時に反射体から手を離しても、この反射体の脱落がなく反射体とシャーシとの位置関係を一定に保つことができる。このため、例えば反射体の点灯装置とシャーシ側の電源とをリード線を介して接続する際に、反射体を手で支えている必要はなく、更新作業時の作業者の負担を軽減できる。 【0059】 【発明の実施の形態】以下本発明の第1実施形態を図1ないし図9にもとづいて説明する。 【0060】図7及び図8は、更新すべき逆富士形の二灯用照明器具1を開示している。この照明器具1は、被取付け部としての天井2に固定されたシャーシ3を有している。シャーシ3は、天井2に沿う上壁3aと、この上壁3aの側縁から下向きに延びる一対の側壁3b,3cとを有し、全体として下向きに開放された細長い箱状をなしている。 【0061】図9に示すようにシャーシ3は、その長手方向両端部に夫々取付けられた一対のソケット取付け金具4a,4bを有している。ソケット取付け金具4a,4bは、側壁3b,3cの下縁部から側方に向けて張り出しており、これらソケット取付け金具4a,4bの斜状部にはランプソケット5が斜め下方に突出して取付けられている。 【0062】ランプソケット5は、シャーシ3の長手方向に沿って向かい合っており、これらランプソケット5の間に跨って二本の直管形けい光ランプ6が支持されている。二本のけい光ランプ6は、天井2に沿うように互いに平行に配置されている。 【0063】シャーシ3には、電源用の端子台8と点灯装置としての安定器9が取付けられている。端子台8及び安定器9は、シャーシ3の上壁3aの下面に設置されている。これら端子台8及び安定器9は、上壁3a及び側壁3b,3cとで囲まれた空間部分に収められているとともに、シャーシ3の長手方向に沿う中央部に位置されている。なお、3dは上壁3aから上向きに一体に突設された複数のスペーサ凸部である。端子台8は、電源に電気的に接続されており、この端子台8に安定器9の入力端が電気的に接続されている。又、安定器9の出力端は、図示しないリード線を介してランプソケット5に電気的に接続されている。 【0064】けい光ランプ6の光を下向きに反射させる反射板11は、例えば白色に着色されたカラー鋼板を素材とする板金プレス加工部品にて構成され、シャーシ3の長手方向に沿って延びる細長い形状を有している。この反射板11は、二本のけい光ランプ6に沿って延びる細長い一対の光反射部12a,12bと、これら光反射部12a,12bの長手方向に沿う両端を閉じる端板部13(一方のみを図示)とを有している。光反射部12a,12bは、反射板11の幅方向に沿う中央部を境に断面V字状に折り曲げられている。そのため、光反射部12a,12bは、互いに遠ざかるに従い天井2に近づく方向に傾斜されている。 【0065】光反射部12a,12bは、その長手方向に沿う両端部にソケット挿通孔14を有し、これらソケット挿通孔14を通じて前記ランプソケット5が光反射部12a,12bの下方に張り出している。光反射部12a,12bの両端部は、ソケット取付け金具4a,4bの下面に重ね合わされており、このソケット取付け金具4a,4bは、ランプソケット5に隣接した位置にねじ孔15(図9に示す)を有している。 【0066】反射板11は、光反射部12a,12bを貫通してねじ孔15にねじ込まれる複数の化粧ねじ16を介してシャーシ3に固定されている。この固定により、シャーシ3、端子台8及び安定器9が反射板11によって下方から覆い隠されている。 【0067】光反射部12a,12bの側縁及び端板部13の上縁は、互いに協働して反射板11の周縁部17を構成している。周縁部17は、細長い矩形状をなしている。この反射板11の周縁部17は、反射板11をシャーシ3に固定した状態において天井2に接している。 【0068】次に、照明器具1が老朽化した場合に、この既設の照明器具1を更新する際に用いる新たな照明器具21について、図1ないし図7を参照して説明する。 【0069】照明器具21は、反射体としての新たな反射板22を有している。反射板22は、既設の反射板11と置き代えて使用するもので、この反射板11と類似した形状を有している。 【0070】すなわち、新たな反射板22は、例えば白色に着色されたカラー鋼板を素材とする板金プレス加工部品にて構成されている。この反射板22は、既設のシャーシ3に沿って延びる一対の光反射部23a,23bと、これら光反射部23a,23bの長手方向に沿う両端を閉じる一対の端板部24a,24bとを有している。光反射部23a,23bは、反射板22の幅方向に沿う中央部を境に断面V字状に折り曲げられている。このため、光反射部23a,23bは、互いに遠ざかるに従い天井2に近づく方向に傾斜されている。 【0071】反射板22の幅方向に沿う両側部には、内向きに巻き込むように折り返されたカーリング部25a,25bが形成されている。カーリング部25a,25bは、反射板22の長手方向に沿う全長に亙って延びており、これらカーリング部25a,25bの上面が天井2に接するようになっている。 【0072】図6に示すように、反射板22の光反射部23a,23bは、夫々ソケット取付け部としての一対のソケット取付け孔28a,28bを有している。ソケット取付け孔28a,28bは、既設のシャーシ3のソケット取付け金具4a,4bに対応するように、光反射部23a,23bの長手方向に沿う両端部に位置されている。これらソケット取付け孔28a,28bには、ランプソケット29が取付けられている。ランプソケット29は、ランプ嵌合孔30が開口されたソケットボディ31を有している。ソケットボディ31は、反射板22の裏側からソケット取付け孔28a,28bに嵌め込まれており、その嵌合孔30を含む大部分が光反射部23a,23bの下方に突出されている。 【0073】そのため、ランプソケット29は、反射板22の長手方向に互いに離間して配置されており、これらランプソケット29に亙って高周波点灯専用の直管形けい光ランプ32が支持されている。けい光ランプ32は、反射板22の光反射部23a,23bに沿って互いに平行に配置されている。 【0074】又、反射板22の光反射部23a,23bは、夫々一対の通孔33a,33bを有している。通孔33a,33bは、ソケット取付け孔28a,28bの近傍に位置されており、これら通孔33a,33bの配置間隔は、既設のシャーシ3のねじ孔15の配置間隔と一致している。このため、反射板22の通孔33a,33bは、シャーシ3のねじ孔15に対応した位置に形成されている。 【0075】反射板22は、固定手段としてのねじ好ましくは素手で手回し可能な化粧ねじ34を介して既設のシャーシ3に固定されている。化粧ねじ34は、反射板22の通孔33a,33bを貫通してシャーシ3のねじ孔15にねじ込まれており、このねじ込みにより、反射板22の光反射部23a,23bがソケット取付け金具4a,4bに固定されるようになっている。そして、反射板22をシャーシ3に固定した状態では、この反射板22のカーリング部25a,25bの上面が天井2に接触し、この反射板22の光反射部23a,23b及び端板部24a,24bによって既設のシャーシ3が覆い隠される。 【0076】なお、化粧ねじ34としては新たなものを用いてもよいが、更新すべき照明器具1の反射板11をシャーシ3に固定する既設の化粧ねじ16を再利用しても良い。このようにすれば、新たな化粧ねじ34が不要となり、照明器具21の部品点数を減らして、コストの低減に寄与することになる。 【0077】反射板22は、天井2と向かい合う裏面36を有している。この反射板22の裏面36上には、一対のブラケット37a,37bを介して点灯装置としての安定器38が支持されている。ブラケット37a,37bは、反射板22の中央部よりも長手方向一端側にずれた位置において、この反射板22の長手方向に間隔を存して配置されている。これらブラケット37a,37bは、互いに同一の構成を有するため、一方のブラケット37aを代表して説明する。 【0078】図4に最も良く示されるように、ブラケット37aは、鋼板を素材とする板金プレス加工部品にて構成され、反射板22の幅方向に延びる板状をなしている。このブラケット37aは、浮き上り部としての水平な支持部40と、この支持部40の両側部から反射板22のカーリング部25a,25bに向けて延びる第1及び第2の延出部41a,41bとを備えている。 【0079】ブラケット37aの支持部40は、反射板22の裏面36と接することなく浮き上るように光反射部23a,23bの境界部分の上方に位置されており、この支持部40の中央部にねじ挿通孔42が開口されている。第1及び第2の延出部41a,41bは、反射板22の光反射部23a,23bに沿うように傾斜されている。 【0080】第1の延出部41aの先端には、上向きに折り曲げられた第1の係止片43が形成されている。第1の係止片43は、反射板22の長手方向に沿って延びており、この第1の係止片43の先端は、一方のカーリング部25aの内側に挿入されるようになっている。第2の延出部41bの先端には、上向きに直角に折り曲げられた第2の係止片44が形成されている。第2の係止片44は、反射板22の長手方向に沿って延びており、前記反射板22の他方のカーリング部25bの側面に接するようになっている。 【0081】第2の係止片44は、突部45と第1及び第2の舌片46a,46bとを有している。突部45は、第2の係止片44の中央部から外側方に向けて張り出している。第1及び第2の舌片46a,46bは、第2の係止片44の長手方向に沿う両端部に位置され、この第2の係止片44の外側方に向けて折り曲げ可能となっている。 【0082】第2の係止片44が接するカーリング部25bの側面には、一対の切り欠き47a,47bが形成されている。切り欠き47a,47bは、反射板22の長手方向に間隔を存して配置されており、これら切り欠き47a,47bは、ブラケット37aの第1及び第2の舌片46a,46bに対応している。 【0083】ブラケット37aを反射板22に取付けるには、まず、ブラケット37aの第1の係止片43を反射板22の裏面36に沿わせて一方のカーリング部25aの内側に挿入し、この係止片43の先端縁をカーリング部25aの内面に突き当てる。次に、ブラケット37aを反射板22の裏面36に押し付け、第2の係止片44の突部45を他方のカーリング部25bの下縁部に引っ掛ける。このことにより、ブラケット37aは、反射板22の光反射部23bとカーリング部25a,25bとの間で上下方向に挟み込まれる。 【0084】次に、ドライバ等の工具を用いて第2の係止片44の第1及び第2の舌片46a,46bを外側方に向けて折り曲げ、図5に示すように、舌片46a,46bをカーリング部25bの切り欠き47a,47bに押し込む。このことにより、舌片46a,46bが切り欠き47a,47bに引っ掛かり、反射板22の長手方向へのブラケット37aの位置決めがなされる。この結果、ブラケット37aは、反射板22の裏面36に移動不能に保持される。 【0085】なお、第1及び第2の舌片46a,46bが引っ掛かる切り欠き47a,47bを反射板22の長手方向に間隔を存してより多く配置すれば、ブラケット37a,37bの取付け位置を反射板22の長手方向に沿って段階的にずらすことができる。このため、安定器38の位置を既設のシャーシ3の安定器9や端子台8の位置に応じて自由に調整することができる。 【0086】安定器38は、ブラケット37a,37bに跨って配置されている。安定器38は、前記高周波点灯専用のけい光ランプ32に対応するインバータ方式の電子安定器であって、前記反射板22の長手方向に延びる細長い形状を有している。安定器38は、その長手方向に沿う両端部38a,38bがブラケット37a,37bの支持部40に載置されている。 【0087】この安定器38の両端部38a,38bは、夫々ねじ49を介してブラケット37a,37bの支持部40に固定されている。ねじ49は、ブラケット37a,37bの下方からねじ挿通孔42を介して安定器38の両端部38a,38bに挿通されており、このねじ49の挿通端をナット50で締め付けることにより、安定器38がブラケット37a,37bに結合されている。 【0088】又、図6に示すように、反射板22の中央部に近い一方のブラケット37aの支持部40には、端子台51が取付けられている。端子台51の入力端は、電源線(図示せず)を介して電源に電気的に接続されているとともに、端子台51の出力端は、複数のリード線(図示せず)を介して前記ランプソケット29に電気的に接続されている。 【0089】次に、天井2に据え付けられた既設の照明器具1を更新する手順について説明する。 【0090】まず、既設の照明器具1からけい光ランプ6を取外した後、化粧ねじ16を緩めて反射板11を取外し、シャーシ3を露出させる。次に、シャーシ3のソケット取付け金具4a,4bからランプソケット5を取り除き、天井2にシャーシ3が残るようにする。この際、端子台8や安定器9は、シャーシ3から取外すことなくそのまま残されている。 【0091】次に、既設のシャーシ3を利用して新たな照明器具21を天井2に据え付ける。この照明器具21の据え付けに先立って、照明器具21の反射板22には、予めブラケット37a,37bを介して安定器38及び端子台51が取付けられているとともに、この反射板22のソケット取付け孔28a,28bにランプソケット29が嵌め込まれている。さらに、端子台51の出力端とランプソケット29とは、リード線を介して電気的に接続されている。この反射板22へのブラケット37a,37b、安定器38、端子台51及びランプソケット29の組み付け作業及び電気的な接続作業は、工場又は施工現場で行われる。 【0092】安定器38を始めとする各種の電気部品の組み込みが完了した反射板22は、図3に示すように、索条体としてのチェーン等の紐52を介してシャーシ3から吊り下げられ、このシャーシ3に仮止めされる。この仮止めにより、反射板22から手を離してもシャーシ3と反射板22との位置関係が一定に保たれるので、この時に端子台51と電源等との電気的な接続作業を行う。 【0093】そのため、反射板22を片手で支えながら電気的な接続を行うといった面倒な作業から解放され、端子台51と電源との接続作業を集中して効率良く行うことができる。 【0094】次に、反射板22を天井2のシャーシ3に向けて押し上げ、反射板22の両端部の通孔33a,33bをシャーシ3のねじ孔15に合致させる。そして、この通孔33a,33bに下方から化粧ねじ34を通し、この化粧ねじ34をねじ孔15にねじ込んでいく。これにより、反射板22が既設のシャーシ3に固定され、この反射板22の光反射部23a,23b及び端板部24a,24bによってシャーシ3が覆い隠される。 【0095】この際、シャーシ3の長手方向に沿う中央部には、古い端子台8や安定器9がそのまま残されているが、新たな反射板22に組み込まれた安定器38及び端子台51は、反射板22の中央部よりもその長手方向に沿う一方側に偏った位置に設置されている。このため、反射板22をシャーシ3に向けて押し上げた時に、新たな安定器38や端子台51が既設の古い安定器9又は端子台8と干渉し合うことはない。 【0096】最後にランプソケット29間に亙ってけい光ランプ32を取付けることで、図7に示す老朽化した既設の照明器具1が図2に示す新規の照明器具21に更新される。 【0097】このようにして更新される照明器具21によれば、天井2に残された既設のシャーシ3を利用して安定器38を始めとする各種の電気部品が組み込まれた反射板22を設置することができる。このため、老朽化した照明器具1を更新する際に、そのシャーシ3を天井2から取外すことなくそのまま残して置くことができ、このシャーシ3を取外す面倒な作業が不要となる。 【0098】しかも、新たな安定器38及び端子台51は、シャーシ3に残された古い安定器9や端子台8を避けた位置に設置されているので、古い安定器9や端子台8が反射板22を組み付ける際に邪魔な存在となることはなく、シャーシ3と共に天井2に残して置いても何等支障は生じない。 【0099】又、安定器38、端子台51及びランプソケット29にしても反射板22に支持されているので、これら電気部品をシャーシ3に止めるための専用の部品が不要となる。 【0100】したがって、老朽化した照明器具1を更新する際に、脱着を必要とする新旧の部品数や脱着に要する工数を大幅に削減することができ、天井2からの既設の照明器具1の取外し作業及び天井2への新たな照明器具21の取付け作業を手際良く容易に行うことができるとともに、照明器具1から照明器具21への更新時のコストを低減することができる。 【0101】又、既設のシャーシ3は、反射板22の支持部材として再利用されるとともに、古い安定器9や端子台8もシャーシ3と共に天井2に残されるので、既設の照明器具1の全ての構成要素を廃棄処分していた従来との比較において、更新時に発生する廃棄物を減らすことができる。このため、廃棄物の処理に要する費用を低く抑えることができるとともに、この廃棄物の処理に手間取ることもない。 【0102】さらに、既設のシャーシ3、端子台8及び安定器9は、新たな反射板22によって外方から覆い隠されるので、古いシャーシ3を反射板22の支持部材として再利用した構成でありながら、照明器具21の外観が新品同様となり、外観的な面で問題が生じることはない。 【0103】加えて、更新された照明器具21は、高周波点灯専用のけい光ランプ32を備え、このけい光ランプ32をインバータ方式の安定器38を用いて点灯させているので、チョークコイル形の安定器を用いた照明器具との比較において、床面照度を高めつつ、省電力化を実現することができる。 【0104】又、前記構成によると、安定器38を支持するブラケット37a,37bは、その幅方向に沿う両端の第1及び第2の係止片43,44を反射板22のカーリング部25a,25bに引っ掛けることで、この反射板22に移動不能に固定されている。このため、ブラケット37a,37bを反射板22に固定するに当って、格別なねじや面倒な溶接作業を不要とすることができ、これらブラケット37a,37bを反射板22に簡単に組み込むことができる。それとともに、反射板22上にねじの頭部や溶接跡が露出することはなく、反射板22ひいては照明器具21の外観を良好に維持することができる。又、ブラケット37a,37bの支持部40上に搭載される新たな安定器38や端子台51を取付けるねじ49等が、新たな反射板22に当接し合って、反射板22を変形させることもない。 【0105】なお、本発明は前記第1実施形態に特定されるものではなく、図10及び図11に本発明の第2実施形態を示す。 【0106】この第2実施形態は、安定器38を反射板22の長手方向に沿ってスライド可能に取付けた構成が前記第1実施形態と相違しており、それ以外の照明器具21の基本的な構成は第1実施形態と同様である。そのため、第2実施形態において、第1実施形態と同一の構成部分には同一の参照符号を付してその説明を省略する。 【0107】図10及び図11に示すように、ブラケット37a,37bの支持部40には、夫々ねじ49を通すねじ挿通孔61が形成されている。ねじ挿通孔61は、スリット62と、このスリット62の一端に連なる大径部63とを備えている。スリット62は、反射板22の長手方向に沿って直線状に延びており、このスリット62の幅寸法は、ねじ49の軸部49aが挿通可能で、かつ、このねじ49の頭部49bの直径よりも小さく設定されている。大径部63は、ねじ49の頭部49bよりも大きな口径を有している。 【0108】そして、ブラケット37aのねじ挿通孔61と、ブラケット37bのねじ挿通孔61とでは、その大径部63がスリット62を挟んだ反対側に位置されている。 【0109】このような構成において、ナット50を緩めて安定器38の両端部38a,38bの締付けを解除すれば、スリット62の長さ寸法Lの範囲内で安定器38を反射板22の長手方向に自由にスライドさせることができる。このため、天井2に直付けされた既設のシャーシ3に端子台8や安定器9が残されている場合に、これら端子台8や安定器9を避ける位置に向けて予め安定器38をスライドさせておけば、既設の端子台8や安定器9が反射板22をシャーシ3に組み込む際の妨げとなることはない。 【0110】したがって、既設の端子台8や安定器9の大きさ及び位置に左右されることなく、反射板22をシャーシ3に組み込むことができ、照明器具21の更新時の作業性を改善することができる。 【0111】又、図12ないし図14は、本発明の第3実施形態を開示している。 【0112】この第3実施形態は、トラフ形の一灯式照明器具71に適用したものであり、更新前の照明器具71は、天井2に直付けされたシャーシ72を有している。シャーシ72は、シャーシ本体73と、このシャーシ本体73に支持された底板74とを備えている。 【0113】シャーシ本体73は、天井2に固定された上壁75aと、この上壁75aの両側部から下向きに延びる一対の側壁75b,75cとを有し、全体として下向きに開放された細長い箱状をなしている。底板74は、側壁75b,75cの下縁部に取外し可能に引っ掛かっている。この底板74は、側壁75b,75cの下縁部間に跨ってシャーシ本体73の開放端を閉塞している。 【0114】シャーシ72には、点灯装置としての安定器77と図示しない端子台とが取付けられている。安定器77及び端子台は、シャーシ本体73の上壁75aの下面に設置されている。これら安定器77及び端子台は、上壁75a及び側壁75b,75cとで囲まれた空間部分に収められているとともに、シャーシ72の長手方向に沿う中央部に位置されている。 【0115】図14に二点鎖線で示すように、シャーシ72の底板74には、反射板78と一対のランプソケット79(一方のみを図示)とが取付けられている。反射板78は、シャーシ72の長手方向に沿って延びる細長い形状を有し、このシャーシ72を下方から覆っている。ランプソケット79は、シャーシ72の長手方向に互いに離間して配置されている。ランプソケット79は、反射板78を貫通してその下方に突出されており、これらランプソケット79の間に亙って直管形のけい光ランプ80が支持されている。 【0116】このような既設の照明器具71を更新する新たな照明器具85は、反射体としての新たな反射板86を有している。反射板86は、既設の反射板78と置き替えて使用するもので、この反射板78と類似した形状を有している。反射板86の上面には、化粧ねじ87を介して底板88が固定されている。底板88は、既設の底板74に代えて用いられるもので、この底板74と類似した形状を有している。底板88は、シャーシ本体73の側壁75b,75cの下端部に取外し可能に係合されており、このことにより、反射板86がシャーシ本体73に支持されている。 【0117】反射板86の上面には、点灯装置としての新たな安定器90と図示しない端子台とが取付けられている。これら安定器90及び端子台は、シャーシ本体73に支持されている既設の安定器77や端子台との干渉を避けるように、反射板86の中央部よりも長手方向一端側にずれている。そして、安定器90や端子台は、底板88に開けた開口部91を通じて既設のシャーシ本体73の内側に入り込んでいる。そのため、新たな安定器90及び端子台と、既設の安定器77及び端子台とは、シャーシ72の長手方向に互いに並べて配置されている。 【0118】反射板86には、一対のソケット取付け孔92(一方のみを図示)が開口されている。ソケット取付け孔92は、反射板86の長手方向に沿う両端部に位置されており、このソケット取付け孔92にランプソケット93が嵌め込まれている。ランプソケット93は、ランプ嵌合孔94が開口されたソケットボデー95を有し、このソケットボデー95の大部分が反射板86の下方に突出されている。 【0119】このため、ランプソケット93は、反射板86の長手方向に互いに離間して配置されており、これらランプソケット93間に亙って直管形けい光ランプ96が支持されている。 【0120】このような構成において、天井2に据え付けられている既設の照明器具71を更新するには、まず、既設の照明器具71からけい光ランプ80を取外す。そして、シャーシ本体73と底板74との係合を解除し、この底板74と共に反射板78を取り除く。この結果、照明器具71のシャーシ本体73及びこのシャーシ本体73に支持された安定器77及び端子台が天井2にそのまま残される。 【0121】次に、既設のシャーシ本体73を利用して新たな照明器具85を天井2に据え付ける。この据え付けに先立って、照明器具85の反射板86には、予め安定器90、端子台及びランプソケット93が組み込まれているとともに、これら各電気部品間の電気的な接続がなされている。又、シャーシ本体73の下端には、底板88が取付けられ、この底板88によってシャーシ本体73の開放端が閉じられている。 【0122】電気部品の組み込みが完了した反射板86は、底板88に向けて押し上げられ、この反射板86の上面に位置する安定器90及び端子台が開口部91を通じてシャーシ本体73の内部に導入される。 【0123】この際、シャーシ本体73の長手方向に沿う中央部には、古い安定器77や端子台が残されているが、新たな反射板86に組み込まれた安定器90及び端子台は、反射板86の中央部よりもその長手方向に沿う一方側に偏った位置に設置されている。このため、新たな安定器90や端子台が既設の古い安定器77や端子台と干渉し合うことはない。 【0124】最後に、ランプソケット93間に亙ってけい光ランプ96を取付けることで、老朽化した照明器具71が新規な照明器具85に更新される。 【0125】このように更新される照明器具85によれば、天井2に残された既設のシャーシ本体73を利用して安定器90を始めとする各種の電気部品が組み込まれた反射板86を設置することができる。このため、既設のシャーシ本体73は天井2から取外すことなくそのまま残して置くことができ、シャーシ本体73を天井2から取外す面倒な作業が不要となる。 【0126】又、新たな安定器90、端子台及びランプソケット93にしても反射板86に支持されているので、これら電気部品をシャーシ本体73に止めるための専用の部品が不要となる。 【0127】よって、老朽化した照明器具71を更新する際に、脱着を必要とする新旧の部品数や脱着に要する工数を削減することができ、天井2からの既設の照明器具71の取外し作業及び天井2への新たな照明器具85の取付け作業を手際良く容易に行うことができる。 【0128】加えて、既設のシャーシ本体73、古い安定器77及び端子台は天井2に残したまま取外す必要がないので、更新時に生じる廃棄物を少なく抑えることができる。 【0129】又、図10ないし図19に本発明の第4実施形態を示す。 【0130】この第4実施形態は、反射板22を既設のシャーシ3に固定するための固定手段の構成が前記第1実施形態と相違しており、それ以外の照明器具21の基本的な構成は第1実施形態と同様である。そのため、第4実施形態において、第1実施形態と同一の構成部分には同一の参照符号を付してその説明を省略する。 【0131】図16ないし図18に示すように固定手段は、1以上好ましくは複数例えば一対のアダプター101(一方のみ図示)と、これらに個別に対応する一対(一方のみ図示)の前記化粧ねじ34とを備えて形成されている。アダプター101は、アダプター本体102と、拘束体103とからなる。 【0132】一枚の帯状金属板を折り曲げてなるアダプター本体102は、ほぼ水平な底壁部102aの幅方向両端から斜状壁部102bを夫々斜め上方に向けて折り曲げるとともに、これら斜状壁部102bの傾斜上端からほぼ垂直上方に向けて起立する側壁部102cを折り曲げ、更に、これら側壁部102cの上端から互いに近づく方向に向けて底壁部102aとほぼ平行な引掛け端部102dを夫々折り曲げて形成されている。両側壁部102cの相互間隔は前記既設のシャーシ3の幅寸法よりやや広い。 【0133】このアダプター本体102は、その弾性変形により相対向する引掛け端部102d間を開くことができる。アダプター本体102は、その引掛け端部102d間を開いて、これらの端部102dをシャーシ3の上壁3aにその幅方向両側から夫々引っ掛けることにより、図16に示すようにシャーシ3を抱持するように取付けられる。この場合、既設のシャーシ3の天井2への取付け孔を目安にこのシャーシ3に取付けるとよい。この状態においてシャーシ3の幅方向へのアダプター本体102の動きは、両側壁部102cと既設のシャーシ3の両側壁3b、3cとの係合により防止される。 【0134】アダプター本体102は、既設のシャーシ3において、その幅が多少違う異種の既設照明器具のシャーシであっても取付け可能であり、そして、更に幅が広く取付けが困難な他の既設照明器具のシャーシに対しては、それに応じて用意される幅広のアダプター本体(図示しない)が用いられるようにになっている。 【0135】アダプター本体102の高さ寸法は反射板22の最大深さより小さく、そして、この本体102の底壁部102aのほぼ中央部にはねじ受けとしてのねじ止めクリップ104が取付けられている。クリップ104は、金属板製であり、互いに向かい合うように斜め上方に折れ曲がった一対の弾性変形可能な挟持片を有しており、これらの挟持片間に化粧ねじ34のねじ軸が挿通されることにより、ねじ軸に刻まれているねじ溝に一対の挟持片が引っ掛って、化粧ねじ34を保持できるものである。そのため、化粧ねじ34はワンタッチで押し込むだけで取付けることができ、又、その状態で化粧ねじ34をねじ込むことにより、このねじ34を上昇させて締め込むことができるとともに、必要に応じてねじ34を緩む方向に回す場合には、化粧ねじ34を前記クリップ104から外すことができる。 【0136】両側壁部102cにおける反射板22の長手方向に沿う一端部には夫々孔105が開けられており、いずれか一方の孔105には前記紐52が取付けられるようになっている。又、両側壁部102cにおける反射板22の長手方向に沿う他端部には、この他端に開放する切欠き溝106が夫々設けられている。これら切欠き溝106は水平状であり、その開放端は次第に広く形成されている。 【0137】図16及び図18等に示すように一枚の金属板からなる前記拘束体103は、アダプター本体102を幅方向に横切る長さを有した帯状プレートからなる。この拘束体103の長手方向中間部には、一対の第1切欠き溝111が夫々設けられているとともに、長手方向中央部には化粧ねじ34を逃げるための逃げ溝113が切り欠かれており、かつ、長手方向両端部は反射板体受け部としての反射板受け部114が夫々形成されている。そして、反射体受け部114と第1切欠き溝111との間の部分は夫々ストッパ部103aとして用いられ、両ストッパ部103aの長さはほぼ同じである。これらストッパ部103aには第1切欠き部111に寄せて第2切欠き溝112が夫々設けられている。 【0138】一対の第1切欠き溝111は、アダプター本体102の両側壁部102cに対応して形成されており、それらを前記切欠き溝106に嵌め合わせることによって、拘束体103がアダプター本体102にその側方から取付けられるようになっている。この組立て状態において、ストッパ部103aはアダプター本体102をその両側からで挟むように配置されて、この本体102の広がり止めをする。一対の第2切欠き溝112は、前記図示しない幅広のアダプター本体を用いる場合に、それに拘束体103を共通して取付けることができるようにするために設けたものである。 【0139】拘束体103の長手方向両端部に形成された反射板受け部114は、斜状部位114aと、これから上向きに折り曲げられた凸縁114bとからなる。斜状部位114aは反射板22の前記光反射部23a,23bの傾斜にほぼ等しく傾けられており、これら光反射部23a,23bの裏面に当接可能に形成されている。又、凸縁114bは反射板22の前記カーリング部25a,25bに必要に応じて挿脱でき、その挿入により反射板22を引掛け支持するために使用可能になっている。 【0140】つまり、既設のシャーシ3にアダプター本体102を引っ掛けるとともに、この本体102に拘束体103を組付けた状態で、その一方の反射板受け部114の凸縁114bに、例えば図16中2点鎖線で示すように一方のカーリング部25aを引っ掛けることにより、一対のアダプター101を介して反射板22を開いた状態に仮止めできる。この状態では、反射板22から手を離して電源等の電気的接続を効率良く行うことができる。なお、こうした施工形態は前記紐52による反射板22の仮止めに代えて選択的に行うことができる。 【0141】又、V字状断面の反射板22の光反射部23a,23bが連続する部分には、図18及び図19等に示すようにアダプター101の数に対応して例えば一対のねじセット部115が、反射板22の裏面方向に凹んで、言い換えれば上方に突出されており、そこに開けた通孔33に化粧ねじ34のねじ軸が通されるように形成されている。 【0142】又、反射板22には、既設のシャーシ3の古い安定器9を避けるように一方の光反射部23aの裏面36において新たな点灯装置としての安定器38が取付けられている。この安定器38からは図示しない電源供給線が接続されるコネクタ116を先端に有したコード117が引出されている。従って、この照明器具21においては新たな電源端子台は有していない。なお、以上の点以外の構成は、第1実施形態と同様である。 【0143】次に、既設の照明器具1の反射板及びランプソケットが取除かれたシャーシ3に、第4実施形態の照明器具21を更新して取付ける手順を説明する。 【0144】まず、シャーシ3の長手方向2ヵ所に夫々アダプター本体102を抱持するように引掛けて取付ける。この場合、既述のようにアダプター本体102の弾性変形を利用して嵌め付けるようにして引掛けることも、又、既設のシャーシ3の長手方向両端で嵌合してシャーシ3の長手方向に移動させて設けることもできる。次に、これらアダプター本体102の夫々に拘束体103を取付けて、アダプター101を組立てる。拘束体103の組付けは、両者の切欠き溝106、111(又は112)を互いに嵌め合わせることにより行われる。 【0145】次に、アダプター本体102と既設のシャーシ3との間にわたる紐52を利用して、又は一対の拘束体103の一方の反射体受け部114の凸縁114bに反射板22の一方のカーリング部25aを引っ掛けることにより、反射板22を開いた状態に仮止めし、この状態下でコネクタ117等を用いて必要な電気的接続を行う。 【0146】この後、必要により凸縁114bとカーリング部25aとの掛合を外して、反射板22を天井2のシャーシ3に向けて押し上げ、反射板22の両端板24a,24b寄りの通孔33をアダプター本体102のねじ止めクリップ104に合致させる。そして、この通孔33に下方から化粧ねじ34を通し、この化粧ねじ34をねじ止めクリップ104の一対の挟持片間にワンタッチで挿通させ、その後必要によりに化粧ねじ34をねじ込む。これにより、反射板22が既設のシャーシ3に固定され、この反射板22の光反射部23a,23b及び端板部24a,24bによってシャーシ3が覆い隠される。この場合、反射板22の取付けに要する化粧ねじ34は、ワンタッチで押し込めばよいため、その作業がすこぶる容易である。 【0147】この際、シャーシ3の長手方向に沿う中央部には、古い端子台や安定器9がそのまま残されているが、新たな反射板22に組み込まれた安定器38及び端子台51は、反射板22の中央部よりもその幅方向一方側に偏って設置され、既設の安定器9などと干渉することがないように予め退避した位置に設けられている。このため、反射板22をシャーシ3に向けて押し上げた時に、新たな安定器38が既設の古い安定器9又は端子台と干渉し合うことはない。 【0148】最後にランプソケット29間に亙ってけい光ランプ32を取付けることで、老朽化した既設の照明器具1が新規の照明器具21に更新される。したがって、本実施形態においても第1実施形態と同様の作用を得て本発明の課題を解決できる。 【0149】すなわち、前記のようにして更新される照明器具21によれば、天井2に残された既設のシャーシ3を利用して安定器38を始めとする各種の電気部品が組み込まれた反射板22を設置することができる。このため、老朽化した照明器具1を更新する際に、そのシャーシ3を天井2から取外すことなくそのまま残して置くことができ、このシャーシ3を取外す面倒な作業が不要となる。しかも、新たな安定器38は、シャーシ3に残された古い安定器9や端子台を避けた位置に設置されているので、古い安定器9や端子台8が反射板22を組み付ける際に邪魔な存在となることはなく、シャーシ3と共に天井2に残して置いても何等支障は生じない。又、安定器38及びランプソケット29にしても反射板22に支持されているので、これら電気部品をシャーシ3に止めるための専用の部品が不要となる。 【0150】したがって、老朽化した照明器具1を更新する際に、脱着を必要とする新旧の部品数や脱着に要する工数を大幅に削減することができ、天井2からの既設の照明器具1の取外し作業及び天井2への新たな照明器具21の取付け作業を手際良く容易に行うことができるとともに、照明器具1から照明器具21への更新時のコストを低減することができる。 【0151】又、既設のシャーシ3は、反射板22の支持部材として再利用されるとともに、古い安定器9や端子台もシャーシ3と共に天井2に残されるので、既設の照明器具1の全ての構成要素を廃棄処分していた従来との比較において、更新時に発生する廃棄物を減らすことができる。このため、廃棄物の処理に要する費用を低く抑えることができるとともに、この廃棄物の処理に手間取ることもない。 【0152】さらに、既設のシャーシ3、端子台8及び安定器9は、新たな反射板22によって外方から覆い隠されるので、古いシャーシ3を反射板22の支持部材として再利用した構成でありながら、照明器具21の外観が新品同様となり、外観的な面で問題が生じることはない。加えて、更新された照明器具21は、高周波点灯専用のけい光ランプ32を備え、このけい光ランプ32をインバータ方式の安定器38を用いて点灯させているので、チョークコイル形の安定器を用いた照明器具との比較において、床面照度を高めつつ、省電力化を実現することができる。 【0153】又、以上の取付けにおいて、反射板22を天井2に向けて押し上げる際に、そのカーリング部25a,25bが天井2に当接する直前に、反射板22の光反射部23a,23bの裏面が、前記拘束体103の中心からほぼ等距離にある両反射板受け部114の傾斜部位114aに接する。この場合に、片当り状態では反射板22が傾くので、反射板22が適正な姿勢ではないことを容易に知ることができ、この反射板22を多少幅方向に動かすことにより、両反射板受け部114の傾斜部位114aの夫々に両当りさせて、反射板22を適正な取付け姿勢にすることができる。それにより、拘束体103を介してアダプター本体102のねじ止めクリップ104に対して反射板22の通孔33を位置合わせすることができるから、前記化粧ねじ34をねじ止めクリップ104に容易に差し込んで反射板22の取付けを行うことができ、作業性を向上できる。 【0154】又、図16に示した更新後の状態では、アダプター本体102に拘束体103が組付けられて、この拘束体103のストッパ部103aがアダプター本体102の両側壁102cの外面に夫々当っていて、アダプター本体102の両側壁102c間が大きく開くことを防止している。そのため、地震の際などに強い振動が作用してもアダプター103が既設のシャーシ3から不用意に外れて、反射板22が脱落する恐れをなくすことができる。 【0155】しかも、第4実施形態では、既設のシャーシ3にアダプター102を取付けた後、シャーシ3を覆う反射板22を、その幅方向中央部を通る化粧ねじ34を用いてアダプター102のねじ止めクリップ104にねじ止めする構成であるから、機種が異なる既設の照明器具におけるシャーシ3の夫々に共通して取付けることができるようにアダプター102の大きさを選定することにより、このアダプター102のねじ止めクリップ104と、このクリップ104に螺合され化粧ねじ34が通る反射板22の通孔33の位置とを標準化できる。そのため、異種の既設照明器具を新たな照明器具に更新する場合に適している。 【0156】又、図20ないし図23に本発明の第5実施形態を示す。 【0157】この第5実施形態は、反射板22の裏面に安定器38及び端子台51を取付ける構成が前記第1実施形態と相違しており、それ以外の照明器具21の基本的な構成は第1実施形態と同様である。そのため、第5実施形態において、第1実施形態と同一の構成部分には同一の参照符号を付してその説明を省略する。 【0158】図20ないし図23に示すように反射板22の裏面36上には一枚のブラケット121が固定されている。ブラケット121は、鋼板を素材とする板金プレス加工部品にて構成され、反射板22の幅方向に延びる板状をなしている。このブラケット121は、反射板22のカーリング部25a,25bに向けて延びる斜状の第1及び第2の延出部122,123とを備えて、ほぼ断面V字形状をなしている。 【0159】第1延出部122は反射板22の一方の光反射部23aの裏面に沿って接触するものであり、その先端縁は、一方のカーリング部25aの内側に入り込む内側カーリング部122aを形成している。第2延出部123の先端縁は他方のカーリング部25bの内側に入り込む内側カーリング部123aを形成している。第2延出部123は、これと第1延出部122とがなす谷折り曲げ部121a側にこれと平行な山折りの曲げ部121bを設けて形成されている。それにより、第2延出部123の谷折り曲げ部121aと内側カーリング部123a以外の部分は、反射板22の光反射部23bの裏面36と接することなく浮き上った浮き上り部をなしている。 【0160】この第2延出部123上に安定器38及び端子台51がねじ止め等の固定部品124により取付けられている。したがって、安定器38及び端子台51は、ブラケット121を介して反射板22の幅方向一端側へ偏らせて支持されている。前記固定部品124は図22及び図23に示されるように第2延出部123の裏面に突出されている。 【0161】ブラケット121の両内側カーリング部122a,123aの1箇所以上、例えば長手方向略中央部には切欠き125(一方の内側カーリング部123aに設けたもので代表する。)が夫々形成されている。又、反射板22のカーリング部25a,25bには、反射板22を既設のシャーシ3に被着したときに、このシャーシ3に固定されている古い安定器9及び端子台に避ける位置にブラケット121を固定するための折り込み片126(一方のカーリング部25bに設けたもので代表する。)が夫々形成されている。折り込み片126の幅は切欠き125の幅よりも狭く、切欠き125を通過してカーリング部25a又は25bの内側に向けて折り曲げ可能である。 【0162】前記構成のブラケット121は、反射板22の組立てにおいて、光反射部25a,25bの長手方向一端部に、この端面を閉じる一方の端板24aを取付ける前に、前記端面から押し込まれて、その内側カーリング部122a,123aをカーリング部25a,25bに沿って摺動させるとともに、谷折り部121aを両光反射部25a,25b間の中央曲げ部22aに沿って摺動させながら、切欠き125と折り込み片126とが夫々対向する所定位置まで移動される。 【0163】この移動の際、第2延出部123は光反射部25bの裏面に対して浮き上っているから、この第2延出部123の下面に突出されている前記固定部品124も光反射部25bの裏面に接することがなく、よって、円滑に前記移動を行わせることができる。 【0164】次に、前記所定位置において、ドライバ等の工具を用いて折り込み片126をカーリング部25a,25bの内側に向けて押し込み、それにより、図20(B)に示すように切欠き125に折り込み片126を通して、この折り込み片126を切欠き125に引っ掛ける。そのため、反射板22の長手方向へのブラケット121の位置決めがなされて、ねじ等の固定部品を用いることなく、ブラケット121が反射板22の裏面36に移動不能に保持される。したがって、ブラケット121上に予め取付けられている安定器38及び端子台51が、既設のシャーシ3の安定器9などを避け得る位置に配置される。 【0165】なお、以上の点以外の構成は、第1実施形態と同様である。したがって、第1実施形態と同様の手順で老朽化した既設の照明器具1を、その全ての構成要素を廃棄処分することなく、既設のシャーシ3を再利用して新規な照明器具に更新することができるから、本実施形態においても第1実施形態と同様の作用を得て本発明の課題を解決できる。 【0166】又、図24及び図25に本発明の第6実施形態を示す。 【0167】この第6実施形態は、反射板の形状及び既設の照明器具のランプソケットを廃材としないで済むようにした構成が前記第1実施形態と相違しており、それ以外の照明器具21の基本的な構成は第1実施形態と同様である。そのため、第6実施形態において、第1実施形態と同一ないしは同様な構成部分には同一の参照符号を付してその説明を省略する。 【0168】図24及び図25に示すように反射体としての反射板222は、上面が開放された細長い箱型をなし、その上縁222aはカーリング部に形成されている。この反射板222は、その長手方向(図24及び図25を描いた紙面の表裏を貫通する方向)と直角に交差する方向の断面が逆W字形状の光反射壁223を有している。この反射板222の少なくとも光反射壁223は例えば白色に着色されたカラー鋼板を素材とする板金プレス加工製品である。 【0169】光反射壁223のうち中央部側において互いに隣接して逆方向に傾斜する光反射部23a,23bの夫々には、その長手方向両端部に夫々設けられた図示されないソケット取付け部に装着してランプソケット29が、斜め下方に突出して取付けられている。なお、23cは光反射部23aの上端から折れ曲がって斜め連なった一側部の光反射部、同様に23dは光反射部23bの上端から折れ曲がって斜め連なった他側部の光反射壁部を示している。 【0170】断面V字状に相連続した光反射部23a,23bの裏面には、ブラケット224を介して新たな安定器38及び端子台(図示しない)が支持されている。ブラケット224は、光反射部23a,23bの裏面から浮くようにこれらに亘って配置される水平状の支持部40とこの両端から斜め上向きに折り曲げられた第1、第2の延出部41a,41bとからなる。支持部40上に安定器38及び端子台がねじ40及びナット50等により固定されている。第1、第2の延出部41a,41bは、光反射部23a,23bの裏面に接着剤を用いて、又は光反射部23a,23bから裏側に切起こされて第1、第2の延出部41a,41bに折り重なるように曲げられる爪等を用いて固定されている。 【0171】又、本実施形態の照明器具21は一対のソケット保持体225(一方のみ図示)を備えている。これら保持体225は、例えば底板の四辺に夫々上向きの周壁片225a〜225dを折り曲げて上側が開放する容器状に形成されたものであって、その内側に既設の照明器具1のシャーシ3から取外されたランプソケット6aを2個並べて収容できる大きさに形成されている。これらソケット保持体225の相対向する一対の周壁片225a,225b間の間隔Aは、古いシャーシ3の長手方向両端にその幅方向に対向して取付けられているソケット取付け金具4a,4bの対向間隔Bよりも少し大き目に形成されている。なお、一般的にソケット取付け金具4a,4bは、その上端部をシャーシ3の上壁3aに引掛けて取付けられ、この取付け部を支点としてシャーシ3の側壁3b、3cから離れる方向に多少可動できるものである。そして、ソケット保持体225は、その周壁片225a,225bを弾性変形させながら、相対向するソケット取付け金具4a,4bの対向面に圧接するように密に下方より挿入されて、その密接力によって外れ止めされるようになっている。 【0172】なお、以上の点以外の構成は、第1実施形態と同様である。したがって、第1実施形態と同様の手順で老朽化した既設の照明器具1を、その全ての構成要素を廃棄処分することなく、既設のシャーシ3を再利用して新規な照明器具に更新することができるから、本実施形態においても第1実施形態と同様の作用を得て本発明の課題を解決できる。 【0173】しかも、本実施形態によれば、更新作業において古いシャーシ3から取外された既設のランプソケット6aを、ソケット保持体225の内部に収容し、この保持体225毎、図24に示すようにシャーシ3と新たな反射板222との間に保持することができるので、更新時に発生する廃棄物を更に減らすことができる。 【0174】加えて、取外されたランプソケット6aを収容したソケット保持体225を、図24及び図25に示すように既設のシャーシ3のソケット取付け金具4a,4b間に密に挿入することによって、シャーシ3と新たな反射板222との間に取外されたランプソケット6aを保持する構成であるから、ソケット保持体225によってシャーシ3の幅方向に対向するソケット取付け具4a,4bを互いの間から突っ張ることができる。それにより、これらソケット取付け金具4a,4bを不用意に可動しないように静止保持させることができるから、ソケット取付け金具4a,4bが可動してシャーシ3等にぶつかり合って騒音を発生する恐れをなくすこことができる。 【0175】なお、前記各実施形態において、天井と接する反射板の周縁部、特に光反射部のカーリング部の断面形状を、C字状ないしはR字状のように、天井に近づくに従い反射板の内側に向けて次第に変位する丸みを帯びた形状とすることができる。このようにすれば、天井と反射板の周縁部との間の隙間を外観上判別しずらくできる点で好ましい。 【0176】 【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、老朽化した照明器具を更新する際に、脱着を必要とする新旧の部品数や脱着に要する工数を削減できるので、被取付け部からの既設の照明器具の取外し作業及び被取付け部への新たな照明器具の取付け作業を手際良く容易に行うことができ、照明器具の更新時のコストを低減することができる。 【0177】しかも、反射体をシャーシに固定した時に、既設の点灯装置が邪魔にならないので、反射体の固定作業を容易に行うことができる。又、既設のシャーシを始めとして古い点灯装置を被取付け部から取外す必要がないので、更新時に発生する廃棄物を減らすことができ、それ故、廃棄物の処理に手間取ることもないとともに、廃棄物の処理に要する費用を低く抑えることができるといった利点がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003757 【氏名又は名称】東芝ライテック株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年3月31日(2000.3.31) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100058479 【弁理士】 【氏名又は名称】鈴江 武彦 (外6名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−195903(P2001−195903A) |
| 【公開日】 |
平成13年7月19日(2001.7.19) |
| 【出願番号】 |
特願2000−98901(P2000−98901) |
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