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【発明の名称】 照明ユニット
【発明者】 【氏名】ハインリッヒ フローア

【氏名】ジークフリート フォークト

【要約】 【課題】均質な照明作用を有し、比較的低廉に製作できると共に所要保守経費もより僅かになるように照明ユニットを改良する。

【解決手段】湾曲して延びる細長い発光面を有する光導波素子と、該光導波素子を発光させるための少なくとも1個の光源とから成る形式の照明ユニットにおいて、光導波素子2が、少なくとも1個の光源のための入力結合部位3を有し、該入力結合部位を通って、光の大部分が発光面6に対してほぼ平行に入射するようになっており、前記光導波素子2が、入射した光を少なくとも部分的に、全反射によって湾曲した発光面に沿って更に反射させるように構成されており、かつ、いずれにしても更に反射される光の確定可能な部分を発光面へ出力結合する反射手段が設けられている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 湾曲して延びる細長い発光面を有する光導波素子と、該光導波素子を発光させるための少なくとも1個の光源とから成る形式の照明ユニットにおいて、光導波素子(2)が、少なくとも1個の光源のための入力結合部位(3)を有し、該入力結合部位を通って、光の大部分が発光面(6)に対してほぼ平行に入射するようになっており、前記光導波素子(2)が、入射した光を少なくとも部分的に、全反射によって湾曲した発光面に沿って更に反射させるように構成されており、かつ、いずれにしても更に反射される光の確定可能な部分を発光面へ出力結合する反射手段が設けられていることを特徴とする、照明ユニット。
【請求項2】 光導波素子(2)と発光面(6)がリング状である、請求項1記載の照明ユニット。
【請求項3】 発光面(6)が、散光性の散乱構造を有している、請求項1又は2記載の照明ユニット。
【請求項4】 発光面(6)の領域内及び/又は該発光面に対向して位置する光導波素子(2)の表面(5)の領域内に散乱粒子が設けられており、該散乱粒子が、光導波素子材料とは相異した屈折率を有している、請求項1から3までのいずれか1項記載の照明ユニット。
【請求項5】 発光面又は該発光面に対向して位置する光導波素子(2)の表面(5)が、光源(4)の入力結合部位(3)から、螺旋状に下り勾配又は螺旋状に上り勾配を成している、請求項1から4までのいずれか1項記載の照明ユニット。
【請求項6】 発光面の側面に配置された表面及び/又は前記発光面に対して対向配置された表面が、反射鏡特性を有している、請求項1から5までのいずれか1項記載の照明ユニット。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、湾曲して延びる細長い発光面を有する光導波素子と、該光導波素子を発光させるための少なくとも1個の光源とから成る形式の照明ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】明細書冒頭に述べた形式の照明ユニットは、例えば「コロナ式光導波路」という概念で公知になっている。このような照明ユニットは例えば「探索照明」として押しボタンをめぐって「コロナ」を発生するために役立つ。
【0003】コロナ式光導波路を製作するためには概ね1つの円環形のプレキシガラス体が使用され、該プレキシガラス体の円環状の発光面は、例えば複数の発光ダイオード又は白熱電球によって照明され、前記の発光ダイオード又は白熱電球は、プレキシガラス体の(発光面に対置する)円環状表面側に配置されている。
【0004】円環上に複数の光源を配分することは、発光面の均等な発光を得るために必要である。
【0005】光導波路が、円半割リングの形態であっても、光導波路の半径がそれ相応に大きければ、ただ1個の光源で均質照明することはできない。
【0006】しかし複数の光源によって製作コストがアップするのみならず、1個の光源の故障確率も高まるので、保守経費も増大する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、明細書冒頭に述べた形式の照明ユニットを改良して、均質な照明作用を有し、比較的低廉に製作できると共に所要保守経費もより僅かになるようにすることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題は、請求項1の特徴部に記載した構成手段によって解決される。
【0009】なお請求項2以降には、本発明の有利にして合目的的な構成手段が記載されている。
【0010】要するに、湾曲して延びる細長い発光面を有する光導波素子と、該光導波素子を発光させるための少なくとも1個の光源とから成る形式の照明ユニットを出発点とする本発明の要旨は、光導波素子が、少なくとも1個の光源のための入力結合部位を有し、該入力結合部位を通って、光の大部分が発光面に対してほぼ平行に入射するようになっており、前記光導波素子が、入射した光を少なくとも部分的に、全反射によって湾曲した発光面に沿って更に反射させるように構成されており、かつ、いずれにしても更に反射される光の確定可能な部分を発光面へ出力結合する反射手段が設けられている点にある。
【0011】
【発明の効果】このように構成すれば、ただ1個の光源によって、湾曲して延びる発光面、例えば円環状の発光面を、均質に発光させることが可能になる。その場合、発光面の側面に、過度に小さくない曲率半径を有する湾曲周壁が配置されている場合でも、前記側壁が適当な表面特性を有している限り、入力結合される光の大部分が、全反射の法則に基づいて更に反射されるという効果を、有利な形式で活用することが可能である。
【0012】本発明の照明ユニットを、特に押しボタン用の探索照明として使用する場合には本発明によれば、光導波素子と発光面はリング状、殊に円環状に形成されている。特定の適用例における光導波素子は、不完全なリングの形状、例えば半割リングの形状を有することもできる。
【0013】発光面の可能な限り均一な発光を得るために本発明は更に、発光面が散光性の散乱構造を有することを提案する。すなわち、発光面に到達する非反射光は、つや消しガラスの場合のように散乱されるのが有利である。
【0014】本発明の特に有利な実施形態では、発光面の領域内及び/又は該発光面に対向して位置する光導波素子の表面領域内に散乱粒子が設けられており、該散乱粒子が、光導波素子材料とは相異した屈折率を有している。この構成手段に基づいて、発光面に沿って所期のように導かれる光を、適当な反射後に発光面によって出力結合することが可能になる。これとは択一的に、或いはこれに加えて、光導波素子内を導かれる光を出力結合するための適当な散乱中心を、光導波路材料の体積内に分配配置された例えば散乱粒子の形で生ぜしめることも考えられる。
【0015】本発明の更に有利な実施形態では、発光面又は該発光面に対向して位置する光導波素子の表面は、光源の入力結合部位から、螺旋状に下り勾配又は螺旋状に上り勾配を成すように構成されている。この構成手段によって一種の楔構造が形成され、該楔構造に沿って光は所期のように全反射によって伝搬されるが、また楔形に延びる表面の適当な表面特性によって、発光面により伝搬される光の特定部分の出力結合も可能になる。例えば螺旋状に延びる表面は、光の特定部分を大きな角度で、殊に90゜の角度範囲で発光面に反射させる条溝を有している。また類似の効果は、螺旋状に延びる表面が特定の粗面度を有することによっても得られる。
【0016】本発明の更に有利な実施形態では、発光面の側面に配置された表面及び/又は前記発光面に対して対向配置された表面が、反射鏡特性を有している。この構成手段によって、光導波素子から発光面を通って出射する光を再び光導波素子内へ戻し反射させることが可能になる。これは例えば、光導波素子において側面に配置された壁区分、例えばリング状の光導波素子のリング内壁及びリング外壁に鏡面コーティングを施すことによって得られる。付加的に、発光面に対向して位置する面に鏡面コーティングを施すことも可能である。更にまた光導波素子の少なくとも1つの側面に(リング状に形成された光導波素子の場合には例えばリング外壁に)別個の反射鏡を装備することも可能である。
【0017】
【発明の実施の形態】次に図面に基づいて本発明の実施例を詳説する。
【0018】図1及び図2に示した照明ユニット1は、光源4、例えば発光ダイオード、白熱電球などのための入力結合部位3を備えた光導波素子2から成っている。円環状の光導波素子2及び入力結合部位3は、1つのサイクロン状構造を形成している(図2参照)。このようにして前記光源4から出射された光は、できるだけ損失なく、光導波素子2のその他の円環状構造内へ入力結合される。
【0019】光導波素子2の、平面図で見れば円環状の下面は入力結合部位3から、図1に破線で示したラインに沿って、全周にわたって均等に螺旋状に上り勾配を成している。すなわち前記螺旋を展開すれば、殊に直線的な勾配を有するエレメントが生じることになる。螺旋状に上り勾配を成す下面5の表面は、図2に概略的に図示したように例えば半径方向に延びる条溝を有し、該条溝に基づいて、光源4から入力結合された光が、円環状の光導波素子2を通走中に、上位に同心配置されたリング状の発光面6へ部分的に反射させられることになる。
【0020】光を出力結合させる発光面6は殊に有利には、光を不均等に散乱させる表面を有しているので、つや消しガラス効果が得られる。このようにして、光導波路内部では観察者にとって光学的結像が見られることなく、発光面の均質な照明だけを見ることが可能になる。下面5の螺旋状経過は、発光面6によって出力結合される光度を円環状の光導波素子2の全周にわたって均等に分布させることを助成する。
【0021】発光面の光度均質性を更に改善するために、発光面6のリング幅bは、下面5のリング幅sの半値の大きさにすぎない。この減径を生ぜしめるために、光導波素子2には斜面7が設けられている。
【0022】光導波素子2は、同じくリング状の受容エレメント8内に配置されており、該受容エレメントは本実施例では例えばU形断面形状を有している。該受容エレメント8によって、一面において下面5の螺旋状経過が補償されるので、照明ユニットは、その全周にわたって見て均等な高さhを有し、こうして組付けが特により簡便になる。他面において受容エレメント8のリング外壁9はその内面に高反射性表面を有している。この手段に基づいて、光導波素子2のリング外表面10の外へ出射する光が、再び光導波素子2内へ戻し反射される。これに伴って発光面6の輝度は、光源の光度が規定されている場合、全体として高められる。この効果は、受容エレメント8のリング壁がその内面にも円環状足面11にも共に反射性を有するように形成されている場合には、更に増強される。従って本発明の光導波素子2に基づいて、ただ1個の光源を用いて、例えば円環状の発光面6を均質に発光させることが可能である。これによって、複数個の光源を備えた照明ユニットに対比して、製作費が削減されるばかりでなく、必要に応じてただ1個の光源を交換すればよいので保守費も削減される。
【出願人】 【識別番号】390023711
【氏名又は名称】ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング
【氏名又は名称原語表記】ROBERT BOSCH GESELLSCHAFT MIT BESCHRANKTER HAFTUNG
【出願日】 平成12年11月10日(2000.11.10)
【代理人】 【識別番号】100061815
【弁理士】
【氏名又は名称】矢野 敏雄 (外4名)
【公開番号】 特開2001−176305(P2001−176305A)
【公開日】 平成13年6月29日(2001.6.29)
【出願番号】 特願2000−344187(P2000−344187)