| 【発明の名称】 |
車両用灯具のハウジング |
| 【発明者】 |
【氏名】松野 浩樹
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| 【要約】 |
【課題】従来の車両用灯具のハウジングにおいては、射出成形で形成するときのゲートの痕跡が外形或いは内形に表れ美観を損なうので、その切除処理を行わなくては成らず工数が係る問題点を生じていた。
【解決手段】本発明により、ハウジング1のレンズ取付部分2には、このハウジング1を射出成形するときのゲートが設けられている車両用灯具のハウジングとしたことで、車両用灯具としての組立が完了した時点では、ゲートの痕跡はレンズ3の脚部3aに覆われるものとなり、外形、内形の何れにも表れることのないものとして課題を解決する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 熱溶着若しくは接着剤による貼着によりレンズを取付ける構成とされた車両用灯具のハウジングにおいて、前記ハウジングのレンズ取付部分には、このハウジングを射出成形するときのゲートが設けられていることを特徴とする車両用灯具のハウジング。 【請求項2】 前記ゲートはピンゲートであることを特徴とする請求項1記載の車両用灯具のハウジング。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は車両用灯具に関するものであり、詳細にはテールランプなど信号用の車両用灯具におけるハウジングの構成に係り、外部から観視したときの美観の向上を目的とするものである。 【0002】 【従来の技術】従来のこの種、車両用灯具のハウジングの構成の例を示すものが図8及び図9であり、先ず、図8に示すハウジング90では、このハウジング90を樹脂で射出成形するときの金型の合わせ目にゲート91を設けるものであり、いわゆるサイドゲートと称されている方式である。尚、図では前記ゲート91は2ヶ所に設けられている例で示すが、ハウジング90程度の大きさのものでは2ヶ所以上に設けられている場合もある。 【0003】また、図9に示すハウジング80は、生産性の向上などの目的で金型からの離型時に自動的に切断されるピンゲートを採用したものであり、ハウジング80においては外形を形成する雌型にスライド部分が多いなどの理由で、雄型側が固定型とされる場合が多く、従って、雄型側(内径)にピンゲートの痕跡81を生じるものとなっている。尚、図中に符号82で示すものはレンズであり、このレンズ82は、脚部82aで前記ハウジング80のレンズ取付部分80aに熱溶融などの手段で取付けられている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記した従来の構成のハウジング90、80において、先ず、図8に示したハウジング90では、ゲート91にはランナー92が付属した状態で成型品が得られるので、後にゲート91とランナー92との切り取り作業が必要となり手間が係るばかりでなく、この切り取り作業が粗雑であると外観も損なうものとなる問題点を生じている。 【0005】また、図9に示したハウジング80では、確かに上記のゲートおよびランナーの切り取り作業は不要となるが、ピンゲート81はハウジング80の反射面83など灯具としては機能部分である内面に設けざるを得ないものとなり、点灯時にはレンズ82を透過する照射光に光ムラを生じるなど、別の問題点を生じるものとなり、これらの点の解決が課題となっている。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明は、前記した従来の課題を解決するための具体的手段として、熱溶着若しくは接着剤による貼着によりレンズを取付ける構成とされた車両用灯具のハウジングにおいて、前記ハウジングのレンズ取付部分には、このハウジングを射出成形するときのゲートが設けられていることを特徴とする車両用灯具のハウジングを提供することで課題を解決するものである。 【0007】 【発明の実施の形態】つぎに、本発明を図に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。図1〜図4に示すものは本発明の第一実施形態であり、この第一実施形態は、レンズ3を熱溶着で取付ける方式としたハウジング1に本発明を実施したときの例で示してある。従って、ハウジング1のレンズ取付部分1aである開口部の近傍にはホットプレート10などで軟化溶融させ、レンズ3を溶着させるためのレンズ取付座2が設けられている。尚、ハウジング1全体の形状は従来例で示したものと同じであるので、ここでの図示は省略する。 【0008】図1は、上記のハウジング1を形成するときの金型11の構成の例を要部で示すものであり、前記レンズ取付座2の部分に対応してピンゲート11aが設けられ、このピンゲート11aから金型11のキャビティ中に樹脂を注入する。従って、ハウジング1の成形後には図2に示すようにレンズ取付座2の部分には、通常には突出するピンゲート11aの痕跡2aを生じるものとなっている。 【0009】そして、レンズ3を取付ける際には、図3に示すように前記痕跡2aを含みレンズ取付座2をホットプレート10などで加熱し、溶融させて図4に示すようにレンズ3の脚部3aを圧接し溶着を行う。このときに、レンズ取付座2の体積に比べて痕跡2aの体積は極めて少ないものであるので実質的には何らの支障も生じない。 【0010】図5〜図7に示すものは本発明の第二実施形態であり、この第二実施形態は、レンズ8を接着剤で取付ける方式としたハウジング5に本発明を実施したときの例を示すものである。このときには、前記ハウジング5のレンズ取付部分5aである開口部近傍には溝状にレンズ取付溝6が設けられ、このレンズ取付溝6に接着剤7を充填し、レンズ8の脚部8aを挿入して取付ける。 【0011】そして、この第二実施形態では図5に示すように金型12の前記レンズ取付溝6を形成する部分にピンゲート12aが設けられ、よって、形成されるハウジング5は、前記ピンゲート12aの痕跡6aをレンズ取付溝6の底面に有するものとなる。 【0012】上記のように形成されたハウジング5に、レンズ8を取付ける際には、接着剤7として、例えば、ホットメルなどと称されている熱溶融性の樹脂を、加熱溶融した状態でレンズ取付溝6中に適宜量だけ充填(図6参照)し、そして、上記接着剤7が溶融状態である内に、図7に示すようにレンズ8の脚部8aをレンズ取付溝6中に挿入し、接着剤7の冷却固化をもって取り付けを行うものである。 【0013】この場合においては、前の実施例のように、前記痕跡6aはホットプレート10などにより溶融され潰されることはないが、その高さはレンズ取付溝6の深さに比べて、極めて小さいものであるので、実質的には何らの影響も受けることなく、レンズ8の取り付けが可能となるものである。尚、もしも影響を受けるよう可能性があれば、例えばレンズ取付溝6の深さを予めに適宜に増すなどの手段で容易に対処することが可能である。 【0014】以上に説明したように、第一実施形態においては、ピンゲート11aはレンズ取付座2が設けられる部分に対応して設けられ、第二実施形態においては、ピンゲート12aはレンズ取付溝6が設けられる部分に対応して設けられ、即ち、レンズを取付けるためのレンズ取付部分に設けられるものであり、従って、その痕跡2a、6aもレンズ取付部分に生じるものである点は同一である。 【0015】よって、何れの実施形態においてもレンズ3、8の取付けが行われた後にはレンズ3、8の脚部3a、8aで覆われるものとなり、車両用灯具としての外形、内形の何れにも痕跡2a、6aが現れることがなくなり、美観の妨げ、或いは、発光面の光ムラを生じることがないものとすることができる。 【0016】従って、本発明では痕跡2a、6aに対して何らの後処理も行う必要がなく、組立工数の簡素化も可能となるのである。特に第一実施形態においては、痕跡2a自体をレンズ取付座2と共にホットプレート10で溶融してしまうので、痕跡2aは完全に消滅し、レンズ3を取付けるときには寸法的な障害となることもないものとなる。 【0017】 【発明の効果】以上に説明したように本発明により、ハウジングのレンズ取付部分には、このハウジングを射出成形するときのゲートが設けられている車両用灯具のハウジングとしたことで、車両用灯具としての組立が完了した時点では、ゲートの痕跡はレンズの脚部に覆われるものとなり、外形、内形の何れにも表れることのないものとなる。従って、外観を向上させるためのゲート痕跡の除去作業が不要となり組立工数が低減されコストダウンに優れた効果が得られると共に、本来からゲート痕跡がないハウジングにより一層に美観に優れる車両用灯具が得られる優れた効果も奏する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002303 【氏名又は名称】スタンレー電気株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年10月29日(1999.10.29) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100062225 【弁理士】 【氏名又は名称】秋元 輝雄
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| 【公開番号】 |
特開2001−135104(P2001−135104A) |
| 【公開日】 |
平成13年5月18日(2001.5.18) |
| 【出願番号】 |
特願平11−310001 |
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