| 【発明の名称】 |
道路照明器具 |
| 【発明者】 |
【氏名】石渡 正紀
【氏名】斎藤 孝
【氏名】倉光 修
【氏名】坂本 圭司
【氏名】山田 真
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| 【要約】 |
【課題】道路脇に取付ける視線誘導用道路照明器具からの光に指向性を持たせ、遠方での視線誘導効果を保ちつつ、ドライバ近傍でのグレアをカットすることによって、安全性を高めるとともに快適性を向上させることができる道路照明器具を提供する。
【解決手段】照明器具1は、道路2の両脇または片側に車線軸に沿って連続的に配置され、車線軸方向Aに長さを有する発光面3を持ち、かつ上方向から見て道路横断方向Bを0度として、道路横断方向Bを略0度から反進行方向に略45度の範囲Hの光をカットした配光を有する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 道路の両脇または片側に車線軸に沿って連続的に配置され、車線軸方向に長さを有する発光面を持ち、かつ上方向から見て道路横断方向を0度として、前記道路横断方向を略0度から反進行方向に略45度の範囲の光をカットした配光を有する道路照明器具。 【請求項2】 前記照明器具の主光軸と車線軸とのなす角が45度以下である請求項1記載の道路照明器具。 【請求項3】 前記道路横断方向を略0度から反進行方向に略45度の範囲の光をカットした配光を形成するための遮光ルーバを、光源とこの光源を覆う前面透過パネルとの間に介在させた請求項1記載の道路照明器具。 【請求項4】 前記遮光ルーバの各ルーバ片は、前記道路横断方向に対して前記反進行方向に傾斜し、前記各ルーバ片の前記光源側の面を反射面とし、その反対側の面を光吸収面とした請求項3記載の道路照明器具。 【請求項5】 前記遮光ルーバのルーバ片が、多数のマイクロプリズムを並べてなり、各マイクロプリズムの長さ方向を路面に略平行な面に対して略直交させたマイクロプリズムシートにより形成された請求項3記載の道路照明器具。 【請求項6】 前記道路横断方向を略0度から反進行方向に略45度の範囲の光をカットした配光を得るための構成が、車線軸方向に略平行に長さのあるように光源を配置し、この光源の長さ方向に対して分割した反射板を設けたものである請求項1記載の道路照明器具。 【請求項7】 前記道路横断方向を略0度から反進行方向に略45度の範囲の光をカットした配光を得るための構成が、車線軸方向に略平行に長さのある光源を配置し、前記光源の前面に近接する側で進行方向の先端側の頂角が略45度となり、かつ進行方向の基端側の頂角が略直角となる三角プリズムを前記光源の長さ方向に沿って多数隣接配置したものである請求項1記載の道路照明器具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、トンネルおよび道路に設置される道路照明器具に関するものである。 【0002】 【従来の技術】道路脇に取り付ける視線誘導用道路照明器具において、遠方での視線誘導効果を保ちつつ、ドライバ近傍でのグレアを照明器具により構造的にカットする目的で器具に指向性をもたせたものは存在しなかった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】これまで、道路照明において特に視線誘導効果が高いと言われていた高欄照明は路面を照らすことを目的に作られたものであるので、道路の横断方向に多くの光束を飛ばす配光形状になっていた。そのため、ドライバがその照明器具に接近して行くと、ドライバの側面方向からの光が次第に強くなっていき「グレア」を感じ、最終的には運転室内のフロントガラスの境で急にみえなくなる。これが連続的に繰り返されることによってドライバは「ちらつき感」を感じるようになり、この「ちらつき感」と「グレア」が不快感を誘発する可能性がある。またこの「グレア」は視認性を低下させる可能性もある。この「ちらつき感」や「グレア」を低減するためには照明器具から放出される光のうち、道路横断方向に立ている光をカットしなければならない。また、遠方からも器具の光が認識できるようにするため、照明器具の配光形状はドライバの視認方向に対して鋭角に交差する方向を主光軸としたものにする必要がある。 【0004】とくに、照明器具が路面から高い位置に設置されているよりも、ドライバの視線の高さ程度の低い位置に設置されている方がちらつきやグレアから不快感を感じやすいことが明らかになっている。 【0005】したがって、この発明の目的は、道路脇に取付ける視線誘導用道路照明器具からの光に指向性を持たせ、遠方での視線誘導効果を保ちつつ、ドライバ近傍でのグレアをカットすることによって、安全性を高めるとともに快適性を向上させることができる道路照明器具を提供することである。 【0006】 【課題を解決するための手段】請求項1記載の道路照明器具は、道路の両脇または片側に車線軸に沿って連続的に配置され、車線軸方向に長さを有する発光面を持ち、かつ上方向から見て道路横断方向を0度として、前記道路横断方向を略0度から反進行方向に略45度の範囲の光をカットした配光を有するものである。 【0007】請求項1記載の道路照明器具によれば、道路脇に取付ける視線誘導用道路照明において、遠方での視線誘導効果が保たれ、ドライバ近傍でのちらつきやグレアが低減され、ドライバに対して安全で運転しやすい快適な視環境が提供できる。 【0008】請求項2記載の道路照明器具は、請求項1において、前記照明器具の主光軸と車線軸とのなす角が45度以下としたものである。 【0009】請求項2記載の道路照明器具によれば、請求項1と同様な効果がある。 【0010】請求項3記載の道路照明器具は、請求項1において、前記道路横断方向を略0度から反進行方向に略45度の範囲の光をカットした配光を形成するための遮光ルーバを、光源とこの光源を覆う前面透過パネルとの間に介在させたものである。 【0011】請求項3記載の道路照明器具によれば、請求項1と同様な効果がある。 【0012】請求項4記載の道路照明器具は、請求項3において、前記遮光ルーバの各ルーバ片が、前記道路横断方向に対して前記反進行方向に傾斜し、前記各ルーバ片の前記光源側の面を反射面とし、その反対側の面を光吸収面としたものである。 【0013】請求項4記載の道路照明器具によれば、請求項3と同様な効果がある。 【0014】請求項5記載の道路照明器具は、請求項3において、前記遮光ルーバのルーバ片が、多数のマイクロプリズムを並べてなり、各マイクロプリズムの長さ方向を路面に略平行な面に対して略直交させたマイクロプリズムシートにより形成されたものである。 【0015】請求項5記載の道路照明器具によれば、請求項3と同様な効果がある。 【0016】請求項6記載の道路照明器具は、請求項1において、前記道路横断方向を略0度から反進行方向に略45度の範囲の光をカットした配光を得るための構成が、車線軸方向に略平行に長さのあるように光源を配置し、この光源の長さ方向に対して分割した反射板を設けたものである。 【0017】請求項6記載の道路照明器具によれば、請求項1と同様な効果のほか、反射板の分割により狭いスペースで反射角を大きくとることができ、長手方向に指向性をもたせることができる。 【0018】請求項7記載の道路照明器具は、請求項1において、前記道路横断方向を略0度から反進行方向に略45度の範囲の光をカットした配光を得るための構成が、車線軸方向に略平行に長さのある光源を配置し、前記光源の前面に近接する側で進行方向の先端側の頂角が略45度となり、かつ進行方向の基端側の頂角が略直角となる三角プリズムを前記光源の長さ方向に沿って多数隣接配置したものである。 【0019】請求項7記載の道路照明器具によれば、請求項1と同様な効果がある。 【0020】 【発明の実施の形態】この発明の第1の実施の形態を図1および図2により説明する。すなわち、この道路照明器具1は、道路2の両脇または片側に車線軸に沿って連続的に配置され、車線軸方向に長さを有する発光面3を持ち、道路横断方向Bへの光をカットし、走行車4のドライバの視線方向(車線軸方向Aおよび進行方向と同方向)に対して鋭角に交差する方向を主光軸Cとした配光を有するものである。この配光は、道路2を上方向から見て道路横断方向Bを0度として、道路横断方向Bが略0度から反進行方向に略45度の範囲の光をカットした配光である。この光をカットする領域Hは図1(b)に斜線で示された範囲である。実施の形態では道路照明器具1を壁5に設置している。また図1(a)に示すように走行車4を略頂点に位置させた、照明器具1の主光軸Cと車線軸(A)とのなす角θ0 が45度以下としている。この理由はつぎのとおりである。すなわち、人の視野の中で特に周辺は動きに関する光情報に敏感であるため、側面から周期的に光があたるとドライバは「ちらつき」を感じやすい。この「ちらつき」を感じやすい周辺領域への光を考慮すると、視線方向となす角度θが45度から90度の範囲の光はカットする必要がある。よって主光軸Cはカットすべき領域Hと遠方からの視認性を加味して、車線軸方向Aとなす角度を45度以下とするのが望ましい。 【0021】図2は道路照明器具1の構成を示している。この道路照明器具1は、道路横断方向Bが略0度から反進行方向に略45度の範囲の光をカットした配光を得るため、光源7と光源7を覆う前面透過パネル8との間に遮光ルーバ9を介在させている。光源7は棒状のランプ例えば直管ランプを適用している。遮光ルーバ9の各ルーバ片10は表裏ともに低反射率の面を有し、これにより進行方向に対して所定の角度傾斜した指向性を持つ矢印Pの方向に光を制限している。したがって図1(b)の領域Hの光をカットすることができる。前面透過パネル8は遮光ルーバ9の汚れ防止のため設けられており、ルーバ片9の前端側に取付けている。前面透過パネル8の前面が発光面3となる。 【0022】第1の実施の形態によれば、道路脇に取付ける視線誘導用道路照明において、遠方での視線誘導効果が保たれ、ドライバ近傍でのちらつきやグレアが低減され、ドライバに対して安全で運転しやすい快適な視環境が提供できる。 【0023】この発明の第2の実施の形態を図3により説明する。すなわち、この視線誘導用の道路照明器具は、第1の実施の形態において、遮光ルーバ9のルーバ片10の光源7側の面を反射面11とし、その反対側の面を光吸収面12としている。 【0024】したがって、図3のように光源から反射面11に入射し、反射面11から反射された光が隣のルーバ片10の道路側の吸収面12で光13を吸収し、図1(b)のカットすべき領域Hに光が飛ばないようにすることができる。その他は第1の実施の形態と同様である。 【0025】この発明の第3の実施の形態を図4により説明する。すなわち、この視線誘導用の道路照明器具は、第2の実施の形態において、遮光ルーバ9のルーバ片10を、多数のマイクロプリズム13を並べたマイクロプリズムシート(例えば3M製ソルフ)により形成し、各マイクロプリズムの長さ方向を路面に略平行な面に対して略直交させて配置したものである。このマイクロプリズムシートは、各マイクロプリズムが例えば直角プリズムであり、各マイクロプリズムの斜面を同一面に揃えてシート状に形成し、斜面を光源に向けて反射面11となし、その反対側を吸収面12としている。 【0026】このマイクロプリズムシートにより、隣のルーバ片10の裏面(吸収面12)で反射しないようにすることができるので、第2の実施の形態と同様な効果を得ることができる。その他は第1の実施の形態と同様である。 【0027】この発明の第4の実施の形態を図5により説明する。すなわち、この視線誘導用の道路照明器具は、第2の実施の形態において、前面透過パネル8の中にルーバ片10を埋め込み、これら2つを一体化したものである。 【0028】この発明の第5の実施の形態を図6により説明する。すなわち、この視線誘導用の道路照明器具は、第1の実施の形態において、車線軸方向Aに略平行に長さのある光源7を配置し、光源7の長さ方向に対して複数に分割した反射板14を設けたものである。これにより、道路横断方向Bを略0度から反進行方向に略45度の範囲(H)の光をカットした配光を得る。実施の形態では長尺型の照明器具1の例えば直管ランプ等の棒状の光源7の背面側に長手方向に沿って鏡面をなす曲面形状の複数の反射板14を配設し、各反射板14の間に遮光板15を介在している。各反射板14は光源7の長手方向と直角な方向に対して長手方向に傾斜する方向に光Pを反射する。遮光板15は上記した領域Hへの光の反射を防止する。さらに光源7の前面側は光源7の直接光をカットする遮光板16を配設している。 【0029】この実施の形態によれば、反射板14の分割により狭いスペースで反射角を大きくとることができ、長手方向に指向性をもたせることができる。その他は第1の実施の形態と同様である。 【0030】この発明の第6の実施の形態を図7により説明する。すなわち、この視線誘導用の道路照明器具は、第1の実施の形態において、車線軸方向Aに略平行に長さのある光源7を配置し、光源7に近接する側で進行方向(A)の先端側の頂角Xが略45度、進行方向の基端側の頂角X0 が略直角となる三角プリズム18を光源7の長さ方向に沿って多数隣接配置して並べたものである。これにより、道路横断方向Bを略0度から反進行方向に略45度の範囲(H)の光をカットした配光を得る。 【0031】光源7は例えば直管ランプを実施の形態とし、その前面に多数の三角プリズム18を光源7のの長手方向に並べてなる前面透過パネル8を形成している。光源7からの光Pは三角プリズム18の直角をなす2面19a、19bの一方19bに入射し斜面20で全反射し他面より透過する。このため、第1の実施の形態と同様な指向性をもつことができ第1の実施の形態と同様な作用効果が得られる。とくに三角プリズム18の斜面の角度は略45度としたため、図1の角度θを最も効率よく鋭角にし、カットすべき配光領域Hに光が出ず、損失する光束が少ない。 【0032】この発明の第7の実施の形態を図8により説明する。すなわち、この視線誘導用の道路照明器具は、車線軸方向Aに長さを有する照明器具において、光源7をドライバから遠い位置に置き、光源7から射出される光を進行方向(A)と反対側すなわちドライバと対向する向きに飛ばすように器具に指向性を持たせている。 【0033】実施の形態では前面透過パネル8の裏面側に反射面を形成するか鏡面反射板22を進行方向に平行に配置し、前面透過パネル8の進行方向の端部に光源7を配置し、光源7の反射板22と反対側に指向性のある曲面形状の反射板21を配置している。したがって、光源7からの光Pは前面透過パネル8の側面に直接または反射板21を反射して入射し、前面透過パネル8の前面側の発光面3より直接または反射板22を反射して、ドライバに向けて透過する。したがって、第1の実施の形態と同様な効果がある。 【0034】 【発明の効果】請求項1記載の道路照明器具によれば、道路脇に取付ける視線誘導用道路照明において、遠方での視線誘導効果が保たれ、ドライバ近傍でのちらつきやグレアが低減され、ドライバに対して安全で運転しやすい快適な視環境が提供できる。 【0035】請求項2記載の道路照明器具によれば、請求項1と同様な効果がある。 【0036】請求項3記載の道路照明器具によれば、請求項1と同様な効果がある。 【0037】請求項4記載の道路照明器具によれば、請求項3と同様な効果がある。 【0038】請求項5記載の道路照明器具によれば、請求項3と同様な効果がある。 【0039】請求項6記載の道路照明器具によれば、請求項1と同様な効果のほか、反射板の分割により狭いスペースで反射角を大きくとることができ、長手方向に指向性をもたせることができる。 【0040】請求項7記載の道路照明器具によれば、請求項1と同様な効果がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005832 【氏名又は名称】松下電工株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年11月8日(1999.11.8) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100076174 【弁理士】 【氏名又は名称】宮井 暎夫
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| 【公開番号】 |
特開2001−135101(P2001−135101A) |
| 【公開日】 |
平成13年5月18日(2001.5.18) |
| 【出願番号】 |
特願平11−316226 |
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