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【発明の名称】 スポットPAR反射形ランプ
【発明者】 【氏名】ラズロ・ビクトル・リエスコブスキー

【氏名】ルドウィグ・スキルスキージ

【氏名】エドワード・ジョセフ・コリンズ

【氏名】ジャコブ・ブラン

【要約】 【課題】従来のものを改良したスポット反射形ランプを提供する。

【解決手段】反射形ランプ(10)は放物面形状の前部(58)と、放物面形状か楕円形状か球形状でよい凹状後部(60)を有する。ハロゲンランプのフィラメント等の光源(24)が、反射器の軸(LA)に軸方向で位置合わせされ、前部と後部の焦点に中心合わせされる。放物面形状の前部には、そこから反射される光を光ビームの形態で滑らかに広げるための縦溝があり、中央のホットスポットを最小化することができる。縦溝のない後部は、そこから反射した光を所望のビーム角度内に方向づけして、所望のビーム角外に出力される無駄な光をなくす。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 大体放物面形状を持つと共に、焦点と該焦点を通過する軸をもつ第1の反射部であって、複数の縦溝が大部分を占める前記第1の反射部と、実質的に縦溝のない大体凹形状を持つと共に、前記第1の反射部の焦点に実質的に一致する焦点をもつ第2の反射部であって、前記第1の反射部に結合された前記第2の反射部と、前記第1の反射部の焦点と前記第2の反射部の焦点とにおおよそ中心合わせされた光源と、を有することを特徴とする反射形ランプ。
【請求項2】 前記光源は前記第1の反射部の軸に対して軸方向に位置合わせされている請求項1の反射形ランプ。
【請求項3】 前記第1の反射部の開放端に配置されたレンズをさらに備える請求項1の反射形ランプ。
【請求項4】 前記第1の反射部は前記軸に沿って距離fだけ伸びており、前記第2の反射部は前記軸に沿って距離nだけ伸びており、f:n比は約1:3と2:3との間である請求項1のランプ。
【請求項5】 前記f:n比は約1:2である請求項4のランプ。
【請求項6】 12本から144本の縦溝がある請求項1のランプ。
【請求項7】 48−96本の縦溝がある請求項5のランプ。
【請求項8】 約72本の縦溝がある請求項7のランプ。
【請求項9】 前記第1と第2の反射部との間に滑らかな遷移領域がある請求項1のランプ。
【請求項10】 前記第2の反射部は放物面状、球状、楕円面状のうちの1つである請求項1のランプ。
【請求項11】 前記第2の反射部は楕円面状である請求項10のランプ。
【請求項12】 前記光源は、ハロゲン光源、放電光源、半導体光源からなるグループから選択される請求項1のランプ。
【請求項13】 光の大部分が光ビームを通る軸から6度の角度範囲内にあり、実質的に中央のホットスポットがない光ビームを形成する方法であって、第1と第2の反射面の焦点に光源を設け、ここで、前記第1の反射面は複数の縦溝を有しているが前記第2の反射面には縦溝がなく、前記光源から出力された光の第1の部分を前記第1の反射面から反射し、ここで、前記ホットスポットを最小化するために前記縦溝は前記光を分配し、前記光源から出力された光の第2の部分を前記第2の反射面から反射し、ここで、前記縦溝のない第2の反射面から、前記ビームを通る前記軸から6度の角度範囲内に主に前記光を反射することを特徴とする前記方法。
【請求項14】 前記光の第1の部分は、前記光の第2の部分より光度が大きい請求項13の方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はランプ技術に関する。特に、本発明は反射スポットPAR反射形ランプで使われる反射器に関し、特に上記ランプに関連して説明する。また、本発明は、様々な光源を用いた反射形ランプに適用可能であることを理解すべきである。
【0002】
【従来の技術】本発明の反射形ランプは、特に、ヘッドランプ、ディスプレイ照明等のスポット照明に適している。代表的な反射形ランプの例としては、ジェネラルエレクトリック社のPAR30、PAR38、PAR65の各ランプがある。PARは”パラボラアルミニウム反射器”の頭字語として一般的に受け入れられている。また、その他の商用の反射器も、本発明の種々の態様を適用可能である。米国特許再発行第30,832号;米国特許第3,010,045号;同第4,021,659号;同第4,804,878号;同第4,833,576号;同第4,855,634号;同第4,959,583号;同第5,199,878号では、反射形ランプとその製造方法を開示している。米国特許第4,420,800号では、共焦点球形部や共焦点放物面形状を組み合わせた反射器を開示している。米国特許第4,494,176号では、切り子面のあるパラボラ反射器表面を備えるPARランプを開示している。フィラメントは、ビーム角外へ反射する無駄な光を生み出す反射器近傍の小さな首部ではなく、放物面状部分の焦点に配置されている。米国特許第5,199,787号では、湾曲した放射状の縦溝のある反射レンズを開示している。図1は従来のパラボラ反射器Aを示す。図2は縦溝のあるパラボラ反射器Bを示す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】反射器上の縦溝は、ビーム角度内でフィラメント像を広げるのに役立つ一方で、反射器の底面(もしくは首部)の縦溝によって望ましくない大きな広がりを生み出してしまうことが知られている。
【0004】よいスポット反射形ランプであるためには、ランプの軸から0−5度の範囲のビームをできるだけ多く出力できることが求められる。6−10度の範囲で出力される光は基本的には無駄になる。しかしながら、中心(約0−1度)光があまりに多いと、不均一な光分布や焼きつきをもたらすので好ましくない。
【0005】本発明は、上述の文献での問題やその他の問題を克服する改良された新しい反射形ランプを提供する。
【0006】ランプの除去時やその寿命に近づいたとき等に高電圧が発生する可能性がある場合は、出力電圧を時々制限する前述のランプを採用することが好ましい。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の1つの形態に係る反射形ランプを提供する。このランプは第1と第2の反射部を有する。第1の反射部は、大体放物面形状をもつと共に、焦点とその焦点を通過する軸を備える。複数の縦溝は第1の反射部の大部分を占める。第2の反射部は、実質的に縦溝のない大体凹形状をもつと共に、第1の反射部の焦点に実質的に一致する焦点を備える。第2の反射部は第1の反射部に結合される。光源は、第1の反射部の焦点と第2の反射部の焦点とにおおよそ中心合わせされる。
【0008】本発明の1つの形態によれば、光ビームを形成する方法が提供される。ここで、その光の大部分は軸から光ビームまでの6度の角度範囲内にあり、実質的に中央のホットスポットがない。本方法は第1と第2の反射面の焦点に光源を配設する工程を含む。第1の反射面は複数の縦溝を有する。第2の反射面には縦溝がない。さらに、本方法は、光源から出力された光の第1の部分を第1の反射面から反射する工程を含む。ここで、縦溝は光を分配してホットスポットを最小化する。さらに、本方法は、光源から出力された光の第2の部分を第2の反射面から反射する工程を含む。ここで、縦溝のない第2の反射面から、軸からビームまでの6度の角度の範囲内で主に光を反射する。
【0009】本発明の有利な点の一つは、好ましい約5度のビーム角度範囲内で光が出力されることである。
【0010】本発明のその他の有利な点は、ビームが平滑されて、ホットスポット効果が最小となることである。
【0011】以下の好適な実施形態の詳細な説明を読んで理解すると、本発明のさらに別の有利な点は当業者にとっては明らかである。
【0012】
【発明の実施の形態】ここで、本発明の好適な実施形態に言及する。その一例は添付の図に示されている。本発明は好適な実施形態に関して説明されるが、本発明はその実施形態に限定されるものではないことを理解すべきである。逆に、添付の請求項で定義された本発明の精神と範囲内での代替、変更、また、それと等価な物の全てが本発明に含まれる。
【0013】ここで、図3と図4を参照すると、ランプ10は、銀、アルミニウム、その他の適切な材料の内側反射被覆14のあるハウジング12をもつ成形反射器Cを備え、光を反射する。この被覆は、モールド成形もしくはブローン(blown) 成形のガラス、プラスチック、その他の適切な材料から形成することができる。
【0014】反射ハウジング12は、反射ハウジングの前面の開口20を規定する第1の端、即ち、リム16を備える。レンズ22はリムに係合する。フィラメント等の光源24が、その寸法の最長の方向がランプLAの軸に沿うように配置される。レンズ22は全ての光を透過するか、もしくは、光源24からの散乱光を吸収/反射するフィルタを備えることができる。実際、本技術分野では周知のランプの特定要件に一致するようにレンズ22を設計することができる。
【0015】反射ハウジング12の首部、即ち、第2の端26は、ランプを外部電源(不図示)に接続するためのリード34,36を収容する2つの貫通経路30,32を備える。リード34、36は、金属箔40,42と電気的に接続しており、同様に、その金属箔40,42はリード44,46と電気的に接続している。このように、光源24に電気が供給される。図4に示されているように、フィラメント支持部48は電気的にリード44に接続されており、フィラメント24はリード46に電気的に接続されている。必要ならば、エンベロープ(包囲管)52が光源を囲んでもよい。白熱アークハロゲン電球等のランプとともに様々な光源を用いることができることは都合のよいことである。明らかなことであるが、フィラメント24の長軸LAは反射ハウジング12の軸LA上にある。
【0016】反射ハウジング12の凹状被覆反射部56は、前部58、隣接したレンズ、前部と首部26を接続する後部60を備える。前部58は大体放物面形状であり、その内面に縦溝がある。球状もしくは放物面状の部分60を使ってもよいが、後部60は滑らかな反射部分であり、好適には楕円面である。前部と後部は、好適には前部と後部間を滑らかに変化させる(即ち、周囲領域近傍後部の接面(tangent) は近傍の前面の接面と同じである)周囲領域62で接続されている。
【0017】フィラメント24やその他の光源の大きさは無限でも無限小でもなく、好適には、放物面状縦溝部58の焦点と、楕円面球状部分もしくは放物面状で縦溝のない部分60の焦点の両方に中心合わせされる。この構成で、縦溝部分と縦溝のない部分の両方で一般的にランプ軸に平行な方向にフィラメントからの光を反射する。放射光はレンズを通過し、その大部分が約5度のビーム角度範囲内に入る光ビームとしてランプから出る。その光は、中心に顕著なホットスポットがなく、そのビーム角度内では比較的均一である。
【0018】図4に示されているように、縦溝のない部分は、ランプの軸LAに沿って首部から距離n分突き出している。また、縦溝部58は、ランプ軸に沿って縦溝のない部分から距離f分レンズに向かって突き出している。フィラメント24の像は、縦溝部58(β)よりもかなり大きい角度(α)で縦溝のない部分60から投影される。f:n比は、好適には1:3から2:3であり、より好ましくは1:2である。
【0019】再度図5を参照すると、縦溝部58は、縦溝部の内面に配置された多数の縦溝64を備える。この縦溝は、縦溝部の内面全体か、もしくは、その大部分にあることが好ましい。縦溝は過度に光を出力することがないようにわずかに傾いているが、軸LAと位置合わせされていることが望ましい。4 1/2インチ(11−12cm)の直径をもつ反射ハウジングでは、約12本から144本の間の縦溝64があるのが好ましい。より好適には48−96本の縦溝、最も好適には約72本の縦溝があるのがよい。好適な実施形態では、各縦溝は一般的には2つの端74で接触する平面70、72を備える。それらの面のうちの一つの面の長さl(エル)は、必要ならば、その他の面よりも長くてもよい。これによって、2つの面が光をわずかに異なる角度で反射させてビームの均一度を改善する。
【0020】ここで図6を参照すると、図1,2、3の反射器A,B,Cを用いた3つのランプでの軸LAからの角度に対する輝度がプロットされている。反射器Cは、放物面状後部60と、反射器軸に沿って測定された約2:1のf:n比を有する。3つの反射器の形状に関するプロットは、実際の幾何学的形状に基づくコンピュータアルゴリズムを用いて計算されたものである。実際のランプから得られたデータはコンピュータが生成した曲線に一致した。
【0021】図6に示されているように、燭光分布曲線は、中心で大きな値となり、好ましくないホットスポットをAがもつことを示している。この光度は、急勾配の曲線Aで示されているように、好ましいビーム角度範囲(0−6度、好適には、約0−5度)内では急激に落ちる。しかしながら、大きい角度(約7度)では、光度は有意である。この光は目標から外れるので基本的には無駄になる。
【0022】反射器Bでは、そのホットスポット効果は反射器Aより少ない。しかし、大きく傾いた方向に向けられる無駄な光量は多くなり、これは、首部のすぐ近くまで縦溝を作ることによる負の効果によるものである。
【0023】反射器Cの最適な実施形態では、好ましくないホットスポット効果を最小限にし、目標(0−5度の間)に向けられた光度が最大化される。無駄な光度(約6−10度の間)が最小限にされる。光束を測定すれば、反射器Cの有益な効果についてさらに述べることができる。
【0024】図7−10を参照すると、様々な種類のランプでのフィラメントの理論的投影画像 対 目標照明領域80が示されており、これにより縦溝付き前部58による利点を示す。もし、縦溝がなかったならば、反射器の部分58からの像82は図7に示すように重なり合ってホットスポット84が中心にできるであろう。逆に、図8に示されているように、フィラメント24に近い部分60からの像86は部分的には目標の外にある。部分58に縦溝を作るとフィラメント像88はより均一な分布となり、そのため、図9に示されるようにより均一な照明となる。しかしながら、部分60に縦溝を作ると、図10に示されるように、目標領域の外により多くの光が行くようになる。これは、図8と比べると、フィラメント像90が中心からさらに大きく外れているからである。無駄な光を最小限にし、均一な照明を行うための最適な組み合わせは、縦溝のない後部60(図8)と縦溝のある前部58(図9)を組み合わせることによって達成される。
【0025】本発明は、好適な実施形態について説明された。上述の詳細な説明を読んで理解すれば、当業者であれば修正や変更を行うことができることは明らかである。これは、添付の請求項やそれと等価なものの範囲内にある限り、本発明はその修正や変更の全てを含むように構成されていることを意味する。
【出願人】 【識別番号】390041542
【氏名又は名称】ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ
【氏名又は名称原語表記】GENERAL ELECTRIC COMPANY
【出願日】 平成12年8月7日(2000.8.7)
【代理人】 【識別番号】100093908
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 研一
【公開番号】 特開2001−101906(P2001−101906A)
【公開日】 平成13年4月13日(2001.4.13)
【出願番号】 特願2000−237842(P2000−237842)