| 【発明の名称】 |
無電極放電灯点灯装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】山本 正平
【氏名】城戸 大志
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| 【要約】 |
【課題】誘導コイルの巻回部より延出される延出部の変形と巻回部の変形を抑え、誘導コイルのインダクタンス値の変動による高周波電源の出力変動の少ない安定した無電極放電灯点灯装置を提供することにある。
【解決手段】バルブ1の外側に配置されるボビン3の上下面の鍔部3a,3b間に誘導コイル2が巻回されている。ボビン3の下面の鍔部3bから突起4が突出形成されており、ボビン3に巻回された誘導コイル2は突起4と鍔部3bの境部にて位置決め固定されて、その固定された延出端5b、5cより下方に延出部2b、2cが延出している。この延出端5b、5cは、この突起4により突起4の幅寸法の距離に近接して固定されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 透光性材料よりなり内部に放電ガスを封入したバルブと、バルブに近接して配設されたボビンと、前記ボビンに巻回された巻回部および巻回部より延出し巻回部の中心軸と平行に延在する一対の延出部を有する誘導コイルと、各延出部の巻回部より延出される各延出端を近接するよう固定する固定手段とを備え、高周波電源からの高周波電流を前記延出部より前記誘導コイルに通電し、前記バルブ内に封入された放電ガスを励起発光させてなることを特徴とする無電極放電灯点灯装置。 【請求項2】 前記誘導コイルの延出部は、巻回部より垂直に延出されていることを特徴とする請求項1に記載の無電極放電灯点灯装置。 【請求項3】 前記誘導コイルは、前記ボビンの軸方向に重ねて巻回されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の無電極放電灯点灯装置。 【請求項4】 前記誘導コイルは、前記ボビンの径方向に重ねて巻回されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の無電極放電灯点灯装置。 【請求項5】 前記固定手段は、前記ボビンに設けられた穴、又は突起、又は切欠きからなることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の無電極放電灯点灯装置。 【請求項6】 各延出端はそれぞれ前記誘導コイルの巻回部の中心からボビンの径方向に引かれた同一直線上に配置されて固定されることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の無電極放電灯点灯装置。 【請求項7】 前記固定手段は、前記ボビンに近接配置されたボビンとは別部材からなる固定部材であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の無電極放電灯点灯装置。 【請求項8】 前記固定部材は貫通穴を有し、前記貫通穴に前記誘導コイルの延出部を挿通することにより各延出端を固定することを特徴とする請求項7に記載の無電極放電灯点灯装置。 【請求項9】 前記固定部材は2つの貫通穴を有し、各貫通穴に前記誘導コイルの各延出部を1本ずつ挿通することを特徴とする請求項8に記載の無電極放電灯点灯装置。 【請求項10】 前記固定部材は溝部を有し、前記溝部に前記誘導コイルの延出部を嵌め込むことにより各延出端を固定することを特徴とする請求項7記載の無電極放電灯点灯装置。 【請求項11】 前記固定部材は、前記誘導コイルの延出部の長さ方向に沿って延在することを特徴とする請求項7から請求項10のいずれかに記載の無電極放電灯点灯装置。 【請求項12】 前記固定部材は、前記ボビンに固定されることを特徴とする請求項7から請求項11のいずれかに記載の無電極放電灯点灯装置。 【請求項13】 透光性材料よりなり内部に放電ガスを封入したバルブと、バルブに近接して配設されたボビンと、前記ボビンに巻回された巻回部および巻回部より垂直に延出され巻回部の中心軸と平行に延在する一対の延出部を有する誘導コイルと、前記ボビンに設けられた穴、又は突起、又は切欠きからなるとともに各延出部の巻回部より延出される各延出端がそれぞれ前記誘導コイルの巻回部の中心からボビンの径方向に引かれた同一直線上に配置されるように各延出端を固定する固定手段とを備え、高周波電源からの高周波電流を前記延出部より前記誘導コイルに通電し、前記バルブ内に封入された放電ガスを励起発光させてなることを特徴とする無電極放電灯点灯装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、放電ガスを封入した透光性材料よりなるバルブの内部に電極を持たないように構成され、高周波電源によって生じた高周波電力をバルブに近接して配置された誘導コイルに印加し、バルブ内に封入した放電ガスに高周波電磁界を作用させることによって、放電ガスを励起して発光させるようにした無電極放電灯点灯装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】バルブ内に封入した放電ガスに高周波電磁界を作用させることによって、放電ガスを励起して発光させるようにした無電極放電灯点灯装置が知られている。この種の無電極放電灯点灯装置は、小型、高出力、長寿命等の特徴を有しているため、各所で研究開発がなされ、高出力点光源などとして様々の利用が考えられている。 【0003】無電極放電灯点灯装置としては、特開平10−106504号に記載されたものがある。この無電極放電灯点灯装置は、図17に示すように、バルブ21と誘導コイル22とボビン23とを備えている。誘導コイル22はバルブ21を囲むようにバルブ21の外部に配置されたボビン23に巻回されており、誘導コイル22に高周波電源による高周波電流を通電し、バルブ21内に封入された放電ガスに高周波電磁界を作用させることによって、放電ガスを励起発光させるようにしている。 【0004】ところで、無電極放電灯点灯装置は、始動時に放電ガスに大きな高周波電磁界を効率よく作用させるために、誘導コイル22のQを非常に高いものにする必要がある。この結果、誘導コイル22の微少な形状変化によるインダクタンス値の変動により、高周波電源の出力が大きく変動する問題がある。 【0005】この誘導コイルの形状変化を抑えるために、誘導コイル22の形状を保持するように、ボビン23の外周面に螺旋状の誘導コイル保持溝23aを形成している。このような形状を保持する対策は、放電灯の点灯中に高温になる誘導コイル22が点灯、消灯を繰り返すことによりたるみを生じ、形状が変化するような場合に対して有効である。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかし、このように誘導コイル22の形状を保持するようにしても、無電極放電灯点灯装置の組立時や使用中におこる、誘導コイル22のボビン23に巻回された巻回部22aから延出し高周波電源(図示せず)に接続される延出部22bの変形によるインダクタンス値のずれを抑えることはできない。また接続部22bが無電極放電灯点灯装置の組立時の加工や重力などによって外力を受けることにより、誘導コイル22の巻回部22aの形状にも影響を及ぼすことがある。 【0007】また図18に示す従来例は、球状のバルブ31の外側に外管33が設けられた二重管構造のものであり、外管33の外周面に設けた螺旋状のコイル保持溝に誘導コイル32が配設されることにより、バルブ31の外部に巻回されている。ここでバルブ31は支持棒34により外管33に固定されている。この無電極放電灯点灯装置では、誘導コイル32の巻回部32aの両端付近で、外管33に設けた固定部35にセラミックボンドなどの接着剤36を用いて固定するか、ガラス材(図示せず)などで外管33に押え付けるようにして固定する。 【0008】このような固定方法では、誘導コイル32を巻回した後に、外管33に接着剤36を塗布したり、ガラス材などを取り付ける加工が必要である。またこの例では、誘導コイル32の巻回部32aから延出し高周波電源(図示せず)に接続される延出部32bの変形に対する防止策にはなっていない。 【0009】本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、誘導コイルの巻回部より延出される延出部の変形と巻回部の変形を抑え、誘導コイルのインダクタンス値の変動による高周波電源の出力変動の少ない安定した無電極放電灯点灯装置を提供することにある。 【0010】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、請求項1の発明は、透光性材料よりなり内部に放電ガスを封入したバルブと、バルブに近接して配設されたボビンと、前記ボビンに巻回された巻回部および巻回部より延出し巻回部の中心軸と平行に延在する一対の延出部を有する誘導コイルと、各延出部の巻回部より延出される各延出端を近接するよう固定する固定手段とを備え、高周波電源からの高周波電流を前記延出部より前記誘導コイルに通電し、前記バルブ内に封入された放電ガスを励起発光させてなることを特徴とする。このように、誘導コイルの巻回部より延出され、それを介して高周波電源からの高周波電流が誘導コイルに通電される一対の延出部が、巻回部の中心軸と平行に延在し、各延出部の巻回部より延出される延出端が近接するように固定されるため、誘導コイルの各延出部が一括して巻回部より延出されるので、各延出部に加わる力による各延出部の変形を防ぐことができ、誘導コイルのインダクタンス値の変動による高周波電源の出力変動の少ない安定した無電極放電灯点灯装置が得られる。 【0011】また請求項2の発明は、請求項1記載の発明において、前記誘導コイルの延出部は、巻回部より垂直に延出されていることを特徴とする。よって、誘導コイルの各延出部に加わる力が巻回部に伝わることを抑えることができ、巻回部の形状が変化するのを防止して、誘導コイルのインダクタンス値の変動をさらに小さくすることができ、高周波電源の出力変動の少ない安定した無電極放電灯点灯装置が得られる。 【0012】また請求項3の発明は、請求項1又は請求項2記載の発明において、前記誘導コイルは、前記ボビンの軸方向に重ねて巻回されていることを特徴とする。よって、誘導コイルの巻回が容易になる。 【0013】また請求項4の発明は、請求項1又は請求項2記載の発明において、前記誘導コイルは、前記ボビンの径方向に重ねて巻回されていることを特徴とする。よって、誘導コイルの巻回部及びボビンによるバルブの光の遮断が少なく、より効率のよい無電極放電灯点灯装置が得られる。 【0014】また請求項5の発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の発明において、前記固定手段は、前記ボビンに設けられた穴、又は突起、又は切欠きからなることを特徴とする。よって、接着剤などを使用せずに簡単に誘導コイルをボビンに固定することができる。 【0015】また請求項6の発明は、請求項1から請求項5のいずれかに記載の発明において、各延出端はそれぞれ前記誘導コイルの巻回部の中心からボビンの径方向に引かれた同一直線上に配置されて固定されることを特徴とする。よって、誘導コイルの各延出部の各延出端を最も近接した状態で固定することができるため、各延出部を巻回部より最も垂直に近い角度で延出可能となる。それにより、延出部に力が加わった場合でも巻回部への力の伝達を抑えることができ、巻回部の変形を防ぐことが可能となる。また、各延出部を巻回部より最も垂直に近い角度で延出することで、延出部を直線状に形成することができるため、延出部に長さ方向の力が加わっても延出部が変形しにくくなる。そのために、誘導コイルのインダクタンス値の変動を小さく抑えることができ、高周波電源の出力変動の少ない安定した無電極放電灯点灯装置が得られる。 【0016】また請求項7の発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の発明において、前記固定手段は、前記ボビンに近接配置されたボビンとは別部材からなる固定部材であることを特徴とする。よって、ボビンに固定手段を設ける必要がないため、ボビンの構造が簡単になる。 【0017】また請求項8の発明は、請求項7に記載の発明において、前記固定部材は貫通穴を有し、前記貫通穴に前記誘導コイルの延出部を挿通することにより各延出端を固定することを特徴とする。よって、貫通穴に誘導コイルを挿通して固定することができ、簡単な構造で強固に固定することができる。 【0018】また請求項9の発明は、請求項8に記載の発明において、前記固定部材は2つの貫通穴を有し、各貫通穴に前記誘導コイルの各延出部を1本ずつ挿通することを特徴とする。このように、誘導コイルの各延出部を固定部材の個別に設けられた貫通穴に挿通するため、各延出部の延出端の固定がより強固になるとともに、各延出部間の影響を小さくすることができる。 【0019】また請求項10の発明は、請求項7に記載の発明において、前記固定部材は溝部を有し、前記溝部に前記誘導コイルの延出部を嵌め込むことにより各延出端を固定することを特徴とする。よって、誘導コイルの延出部を穴に通す作業を行うことなく簡単な方法で固定することができる。 【0020】また請求項11の発明は、請求項7から請求項10のいずれかに記載の発明において、前記固定部材は、前記誘導コイルの延出部の長さ方向に沿って延在することを特徴とする。よって、より強固かつ確実に延出部の形状の変形を防止することができ、誘導コイルのインダクタンス値の変動が小さく、高周波電源の出力変動の少ない安定した無電極放電灯点灯装置が得られる。 【0021】また請求項12の発明は、請求項7から請求項11のいずれかに記載の発明において、前記固定部材は、前記ボビンに固定されることを特徴とする。よって、誘導コイルの各延出部が巻回部に対して変位するなどの誘導コイルの固定部分の形状変化を防ぐことができ、誘導コイルのインダクタンス値の変動が小さく、高周波電源の出力変動の少ない安定した無電極放電灯点灯装置が得られる。 【0022】また請求項13の発明は、透光性材料よりなり内部に放電ガスを封入したバルブと、バルブに近接して配設されたボビンと、前記ボビンに巻回された巻回部および巻回部より垂直に延出され巻回部の中心軸と平行に延在する一対の延出部を有する誘導コイルと、前記ボビンに設けられた穴、又は突起、又は切欠きからなるとともに各延出部の巻回部より延出される各延出端がそれぞれ前記誘導コイルの巻回部の中心からボビンの径方向に引かれた同一直線上に配置されるように各延出端を固定する固定手段とを備え、高周波電源からの高周波電流を前記延出部より前記誘導コイルに通電し、前記バルブ内に封入された放電ガスを励起発光させてなることを特徴とする。このように、誘導コイルの延出部が巻回部より垂直に延出されているため、請求項2と同様の効果が得られ、固定手段がボビンに設けられた穴、又は突起、又は切欠きからなっているため、請求項5と同様の効果が得られ、また各延出部の各延出端がそれぞれ誘導コイルの巻回部の中心からボビンの径方向に引かれた同一直線上に配置されるように固定手段により各延出端が固定されるため、請求項6と同様の効果が得られる。 【0023】 【発明の実施の形態】(実施形態1)本発明の実施形態1を図1、図2を用いて説明する。図1は無電極放電灯点灯装置の構造を示す斜視図であり、図2は無電極放電灯点灯装置の一部の構造を示す底面図である。図1に示すように、略球状のバルブ1はガラスなどの透光性材料によって形成されており、その内部には放電ガスが封入されている。バルブ1の外側には上下両面に鍔部3a,3bが形成された円筒状のボビン3がバルブ1に近接して配設されており、そのボビン3の鍔部3a,3b間には誘導コイル2がボビン3の径方向に重ねて巻回されている。尚、ボビン3は図示せぬ基台部に支柱などを介して固定される。 【0024】この誘導コイル2は、ボビン3に巻回された巻回部2aと、巻回部2aより下方に延出し巻回部2aの中心軸と平行である上下方向に延在する一対の延出部2b、2c(リード部)とを有している。また、ボビン3下面の鍔部3bには、外側に向かって長方形状の固定手段なる突起4が突出形成されており、ボビン3に巻回された誘導コイル2は突起4と鍔部3bの境部4b、4cにて位置決め固定されて、その固定された延出端5b、5cより下方に延出部2b、2cが延出している。この延出端5b、5cは巻回部2aの両端に相当する。この延出端5b、5cは、この突起4により突起4の幅寸法の距離に近接して固定されている。 【0025】このように構成された無電極放電灯点灯装置は、誘導コイル2の各延出部2b、2cにおける巻回部2aと反対側の端部から、高周波電源(図示せず)による高周波電流を通電すると、誘導コイル2の周りに電磁場(高周波電磁界)が発生する。この電磁場によりバルブ1内に封入された放電ガスが励起発光されて点灯する。 【0026】上記したように、巻回部2aの両端である各延出端5b、5cが近接するよう固定しているため、延出部2b、2cを巻回部2aより一括して引き出すことができ、延出部2b、2cに加わる力による延出部2b、2cの変形を防ぐことができ、誘導コイル2のインダクタンス値の変動による高周波電源の出力変動の少ない安定した無電極放電灯点灯装置を実現できる。 【0027】また、誘導コイル2はボビン3の径方向に重ねて巻回されているため、誘導コイル2やボビン3によるバルブ1内で発光する光の遮断が少なくなり、効率のよい無電極放電灯点灯装置が得られる。尚、簡単にするために誘導コイル2をボビン3の軸方向に重ねて巻回してもよい。 【0028】(実施形態2)次に、本発明の実施形態2を図3、図4を用いて説明する。図3は無電極放電灯点灯装置の構造を示す斜視図であり、図4は無電極放電灯点灯装置の一部の構造を示す鍔部3b底面での断面図である。本実施形態において実施形態1とは、巻回部2aの両端部に相当する各延出端5b、5cを固定する固定手段が異なる。すなわち、本実施形態では固定手段として、ボビン3下面の鍔部3bの内周側と外周側にそれぞれ切欠き6a、6bが設けられており、誘導コイル2の各延出部2b、2cの延出端5b、5cが切欠き6a、6bに係合し、ボビン3の略径方向の距離に近接して固定されている。また、延出部2b、2cは巻回部2aに対して略垂直に延出するよう加工されている。その他の構成は実施形態1と同様のためその説明を省略する。 【0029】本実施形態では、延出部2b、2cが巻回部2aに対して略垂直に延出しているため、延出部2b、2cに加わる力が巻回部2aに伝わることを阻止して、巻回部2aの形状変化が抑えられ、誘導コイル2のインダクタンス値の変動による高周波電源の出力変動の少ない安定した無電極放電灯点灯装置を実現できる効果がある。 【0030】(実施形態3)次に、本発明の実施形態3を図5、図6を用いて説明する。図5は無電極放電灯点灯装置の構造を示す斜視図であり、図6は無電極放電灯点灯装置の一部の構造を示す鍔部3b底面での断面図である。本実施形態において実施形態1とは、巻回部2aの両端部に相当する各延出端5b、5cを固定する固定手段が異なる。すなわち、本実施形態では固定手段として、ボビン3下面の鍔部3bに略長方形状の穴7が設けられており、その穴7の長手方向両端で誘導コイル2の延出部2b、2cの延出端5b、5cが固定されている。その他の構成は実施形態1と同様のためその説明を省略する。 【0031】(実施形態4)次に、本発明の実施形態4を図7、図8を用いて説明する。図7は無電極放電灯点灯装置の構造を示す斜視図であり、図8は無電極放電灯点灯装置の一部の構造を示す側面断面図である。本実施形態において実施形態1とは、巻回部2aの両端部に相当する各延出端5b、5cを固定する固定手段が異なる。すなわち、本実施形態では固定手段として、ボビン3上面の鍔部3aの外周側に下方に突出する突起8が設けられているとともに、ボビン3下面の鍔部3bの外周側に下方に切り欠いた切欠き9が設けられている。 【0032】そして、ボビン3に巻回された誘導コイル2の一端は、突起8の内周側を通りその一部が突起8の側部8aで固定され、下方に延出部2bが延出するよう構成され、誘導コイル2の他端は、切欠き9の端部9aで固定されて、下方に延出部2cが延出するよう構成される。このとき、誘導コイル2の突起8および切欠き9で固定される部分が延出部2b、2cの端部である延出端5b、5cであり、この延出端5b、5cのそれぞれはボビン3の縦方向(軸方向)に並んで近接配置されている。その他の構成は実施形態1と同様のため、その説明を省略する。 【0033】(実施形態5)次に、本発明の実施形態5を図9、図10を用いて説明する。図9は無電極放電灯点灯装置の構造を示す斜視図であり、図10は無電極放電灯点灯装置の一部の構造を示す鍔部3b底面での断面図である。本実施形態において実施形態1とは、巻回部2aの両端部に相当する各延出端5b、5cを固定する固定手段が異なる。すなわち、本実施形態では固定手段として、ボビン3下面の鍔部3bの外周側に内周方向に向かって切欠いた切欠き10が設けられるとともに、切欠き10の内周側に穴11が設けられている。この切欠き10と穴11は、誘導コイル2の巻回部2aの中心Pからボビン3の径方向(Q方向)に引かれた同一直線上に配置されている。 【0034】そして、この切欠き10に誘導コイル2の延出部2bの延出端5bが係合されて固定され、穴11に延出部2cの延出端5cが係合されて固定される。また、延出部2b、2cは巻回部2aに対して略垂直に延出するよう加工されている。 【0035】上述したように、切欠き10、穴11に延出端5b、5cが固定されることで、巻回部2aの両端に相当する各延出端5b、5cは、それぞれ巻回部2aの中心Pからボビン3の径方向(Q方向)に引かれた同一直線上に配置されることになり、巻回部2aの両端を最も近接した状態で固定できるため、巻回部2aに対して各延出部2b、2cを最も垂直に近い角度で延出することができる。このため、各延出部2b、2cに力が加わった場合に、巻回部2aへの力の伝達を防ぐことができ、巻回部2aの変形による誘導コイル2のインダクタンス値の変動を小さく抑えられ、高周波電源の出力変動の少ない安定した無電極放電灯点灯装置を実現できる。 【0036】(実施形態6)次に、本発明の実施形態6を図11、図12を用いて説明する。図11は無電極放電灯点灯装置の構造を示す斜視図であり、図12は固定部材の構造を示す断面図である。本実施形態において実施形態1とは、巻回部2aの両端部に相当する各延出端5b、5cを固定する固定手段が異なる。すなわち、本実施形態では固定手段として、ボビン3とは別部材であるリング状の固定部材12が用いられる。そして、誘導コイル2の各延出部2b、2cが固定部材12の貫通穴13に挿通されて、各延出端5b、5cのやや下部に固定部材12がボビン3に近接して配置され、各延出端5b、5cが近接するように固定される。このとき、延出部2b、2cは巻回部2aに対して略垂直に延出するよう加工されている。 【0037】このように本実施形態では、各延出端5b、5cの固定手段として、ボビン3とは別部材を用いているため、ボビンの構造を簡単にできるという効果が得られる。 【0038】(実施形態7)次に、本発明の実施形態7を図13、図14を用いて説明する。図13は無電極放電灯点灯装置の構造を示す斜視図であり、図14は固定部材の構造を示す断面図である。本実施形態において実施形態6と異なる点は、固定手段として、2つの貫通穴15a,15bを有し、誘導コイル2の各延出部2b,2cの長さ方向に延在するボビン3とは別部材である円柱状の固定部材14が用いられている点である。そして、固定部材14の各貫通穴15a,15bのそれぞれに、誘導コイル2の各延出部2b、2cが1本ずつ挿通され、各延出端5b、5cのやや下部に固定部材14がボビン3に近接して配置され、各延出端5b、5cが互いに近接するように固定される。このとき、延出部2b、2cは巻回部2aに対して略垂直に延出するよう加工されている。 【0039】本実施形態では、実施形態6で述べた効果に加えて、各延出部2b、2cが1本ずつ個別に固定部材14の貫通穴15a,15bに挿通されて固定されるため、各延出端5b、5cの固定がより強固になるとともに、延出部2b、2c相互間の影響を小さくすることができる。また、固定部材14が各延出部2b、2cの長さ方向に延在するため、さらに強固かつ確実に各延出端5b、5cを固定できる。 【0040】(実施形態8)次に、本発明の実施形態8を図15、図16を用いて説明する。図15は無電極放電灯点灯装置の構造を示す斜視図であり、図16は固定部材の構造を示す斜視図である。本実施形態において実施形態7とは、誘導コイル2の延出部2b、2cの延出端5b、5cを固定する固定手段が異なる。 【0041】すなわち本実施形態では固定手段として、ボビン3と別部材からなる固定部材16を用いている。この固定部材16は、中央より上部に上下方向の幅がボビン3の上下方向の幅と略等しい幅の凹部16aが設けられて略コ字形状となっており、凹部16aの設けられたところより下方に向かって誘導コイル2の各延出部2b、2cが嵌め込まれて固定される溝16b、16cが相互に近接して設けられている。 【0042】この固定部材16の凹部16aでボビン3の上下の鍔部3a,3bを挟み込んで、固定部材16をボビン3に固定し、巻回部2aより下方に延出する誘導コイル2の各延出部2b、2cを溝16b、16cに嵌め込んで各延出部2b、2cの延出端が互いに近接するように固定する。このとき、固定部材16は各延出部2b、2cの長さ方向に延在しており、延出部2b、2cを溝16b、16cで強固に固定している。 【0043】本実施形態では、固定部材16の溝16b、16cに誘導コイル2の延出部2b、2cを嵌め込んで固定しているため、実施形態6、7のように延出部2b、2cを穴に通す作業を行うことなく簡単に固定することができる。また、固定部材16をボビン3に固定するため、延出部2b、2cが巻回部2aに対して変位するなどの誘導コイル2の固定部分の形状変化を防ぐことができ、誘導コイル2のインダクタンス値の変動が少なく、高周波電源の出力変動の少ない安定した無電極放電灯点灯装置が得られる。 【0044】 【発明の効果】上記したように、請求項1の発明は、透光性材料よりなり内部に放電ガスを封入したバルブと、バルブに近接して配設されたボビンと、前記ボビンに巻回された巻回部および巻回部より延出し巻回部の中心軸と平行に延在する一対の延出部を有する誘導コイルと、各延出部の巻回部より延出される各延出端を近接するよう固定する固定手段とを備え、高周波電源からの高周波電流を前記延出部より前記誘導コイルに通電し、前記バルブ内に封入された放電ガスを励起発光させてなるため、誘導コイルの巻回部より延出され、それを介して高周波電源からの高周波電流が誘導コイルに通電される一対の延出部が、巻回部の中心軸と平行に延在し、各延出部の巻回部より延出される延出端が近接するように固定されることで、誘導コイルの各延出部が一括して巻回部より延出されるので、各延出部に加わる力による各延出部の変形を防ぐことができ、誘導コイルのインダクタンス値の変動による高周波電源の出力変動の少ない安定した無電極放電灯点灯装置が得られる。 【0045】また請求項2の発明は、請求項1記載の発明において、前記誘導コイルの延出部は、巻回部より垂直に延出されているため、誘導コイルの各延出部に加わる力が巻回部に伝わることを抑えることができ、巻回部の形状が変化するのを防止して、誘導コイルのインダクタンス値の変動をさらに小さくすることが可能となり、高周波電源の出力変動の少ない安定した無電極放電灯点灯装置が得られる。 【0046】また請求項3の発明は、請求項1又は請求項2記載の発明において、前記誘導コイルは、前記ボビンの軸方向に重ねて巻回されているため、誘導コイルの巻回が容易になる。 【0047】また請求項4の発明は、請求項1又は請求項2記載の発明において、前記誘導コイルは、前記ボビンの径方向に重ねて巻回されているため、誘導コイルの巻回部及びボビンによるバルブの光の遮断が少なく、より効率のよい無電極放電灯点灯装置が得られる。 【0048】また請求項5の発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の発明において、前記固定手段は、前記ボビンに設けられた穴、又は突起、又は切欠きからなるため、接着剤などを使用せずに簡単に誘導コイルをボビンに固定することができる。 【0049】また請求項6の発明は、請求項1から請求項5のいずれかに記載の発明において、各延出端はそれぞれ前記誘導コイルの巻回部の中心からボビンの径方向に引かれた同一直線上に配置されて固定されるため、誘導コイルの各延出部の各延出端を最も近接した状態で固定することができる、各延出部を巻回部より最も垂直に近い角度で延出可能となる。それにより、延出部に力が加わった場合でも巻回部への力の伝達を抑えることができ、巻回部の変形を防ぐことが可能となる。また、各延出部を巻回部より最も垂直に近い角度で延出することで、延出部を直線状に形成することができるため、延出部に長さ方向の力が加わっても延出部が変形しにくくなる。そのために、誘導コイルのインダクタンス値の変動を小さく抑えることができ、高周波電源の出力変動の少ない安定した無電極放電灯点灯装置が得られる。 【0050】また請求項7の発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の発明において、前記固定手段は、前記ボビンに近接配置されたボビンとは別部材からなる固定部材であるため、ボビンに固定手段を設ける必要がないので、ボビンの構造が簡単となる。 【0051】また請求項8の発明は、請求項7に記載の発明において、前記固定部材は貫通穴を有し、前記貫通穴に前記誘導コイルの延出部を挿通することにより各延出端を固定するため、貫通穴に誘導コイルを挿通して固定することができ、簡単な構造で強固に固定することができる。 【0052】また請求項9の発明は、請求項8に記載の発明において、前記固定部材は2つの貫通穴を有し、各貫通穴に前記誘導コイルの各延出部を1本ずつ挿通するため、誘導コイルの各延出部を固定部材の個別に設けられた貫通穴に挿通することで、各延出部の延出端の固定がより強固になるとともに、各延出部間の影響を小さくすることができる。 【0053】また請求項10の発明は、請求項7に記載の発明において、前記固定部材は溝部を有し、前記溝部に前記誘導コイルの延出部を嵌め込むことにより各延出端を固定するため、誘導コイルの延出部を穴に通す作業を行うことなく簡単な方法で固定することができる。 【0054】また請求項11の発明は、請求項7から請求項10のいずれかに記載の発明において、前記固定部材は、前記誘導コイルの延出部の長さ方向に沿って延在するため、より強固かつ確実に延出部の形状の変形を防止することができ、誘導コイルのインダクタンス値の変動が小さく、高周波電源の出力変動の少ない安定した無電極放電灯点灯装置が得られる。 【0055】また請求項12の発明は、請求項7から請求項11のいずれかに記載の発明において、前記固定部材は、前記ボビンに固定されるため、誘導コイルの各延出部が巻回部に対して変位するなどの誘導コイルの固定部分の形状変化を防ぐことができ、誘導コイルのインダクタンス値の変動が小さく、高周波電源の出力変動の少ない安定した無電極放電灯点灯装置が得られる。 【0056】また請求項13の発明は、透光性材料よりなり内部に放電ガスを封入したバルブと、バルブに近接して配設されたボビンと、前記ボビンに巻回された巻回部および巻回部より垂直に延出され巻回部の中心軸と平行に延在する一対の延出部を有する誘導コイルと、前記ボビンに設けられた穴、又は突起、又は切欠きからなるとともに各延出部の巻回部より延出される各延出端がそれぞれ前記誘導コイルの巻回部の中心からボビンの径方向に引かれた同一直線上に配置されるように各延出端を固定する固定手段とを備え、高周波電源からの高周波電流を前記延出部より前記誘導コイルに通電し、前記バルブ内に封入された放電ガスを励起発光させてなるため、誘導コイルの延出部が巻回部より垂直に延出されていることで、請求項2と同様の効果が得られ、固定手段がボビンに設けられた穴、又は突起、又は切欠きからなっていることで、請求項5と同様の効果が得られ、また各延出部の各延出端がそれぞれ誘導コイルの巻回部の中心からボビンの径方向に引かれた同一直線上に配置されるように固定手段により各延出端が固定されることで、請求項6と同様の効果が得られる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005832 【氏名又は名称】松下電工株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年9月27日(1999.9.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100087767 【弁理士】 【氏名又は名称】西川 惠清 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−93304(P2001−93304A) |
| 【公開日】 |
平成13年4月6日(2001.4.6) |
| 【出願番号】 |
特願平11−273386 |
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