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【発明の名称】 太陽光採光装置
【発明者】 【氏名】高澤 正志

【氏名】小林 清人

【氏名】山田 和三

【氏名】小平 隆志

【要約】 【課題】設置工事が容易で、通常の天窓同等の外観美に優れ、コスト低減が図れる太陽光採光装置を提供する。

【解決手段】屋根3の開口部に当該屋根3の傾斜に沿って1枚のプリズム板9を配設し、このプリズム板9を屋根3の法線3aを軸として太陽方位に正対するように回転させる駆動機構を備えたものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 屋根の開口部に当該屋根の傾斜に沿って1枚のプリズム板を配設し、このプリズム板を屋根の法線を軸として太陽方位に正対するように回転させる駆動機構を備えたことを特徴とする太陽光採光装置。
【請求項2】 前記プリズム板を円板とし、前記駆動機構は、当該プリズム板の外周に固設されたリング状のラックと、このラックに噛合するピニオンと、このピニオンを駆動するモータとで構成したことを特徴とする請求項1記載の太陽光採光装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋根に設置する簡易型の太陽光採光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、屋根の開口部に設けられた太陽光採光装置が知られている。この種のものは、屋根の上面から突出するドーム形の採光器本体を備え、この採光器本体内に水平方向に配置された2枚の採光プリズム板を太陽方位に応じてそれぞれ独立して回転させて太陽光の屈折角を変更することにより、太陽の移動に追従して太陽光を採光している。
【0003】図6は、従来の太陽光採光装置を示す。この従来装置では、採光器本体51を屋根52に設置する場合、水平設置を行うため、架台53が必要になり、しかも設置後には、凹みを覆うカバー54が必要になる。このカバー54がないと、この部分に雨や雪が溜まり、水漏れの原因となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の構成では、採光器本体51が2枚のプリズム板を必要とする等、構造が複雑になり、コスト高になるという問題がある。
【0005】また、水平設置を行うため、架台53が必要になり、しかも設置後には、カバー54が必要になる等、設置工事が困難になるという問題がある。
【0006】さらに、屋根の上に採光器本体51のみならず、架台53、カバー54等が突出するので、外観美が損なわれるという問題がある。
【0007】そこで、本発明の目的は、上述した従来の技術が有する課題を解消し、設置工事が容易で、通常の天窓同等の外観美に優れ、コスト低減が図れる太陽光採光装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、屋根の開口部に当該屋根の傾斜に沿って1枚のプリズム板を配設し、このプリズム板を屋根の法線を軸として太陽方位に正対するように回転させる駆動機構を備えたことを特徴とするものである。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載のものにおいて、前記プリズム板を円板とし、前記駆動機構は、当該プリズム板の外周に固設されたリング状のラックと、このラックに噛合するピニオンと、このピニオンを駆動するモータとで構成したことを特徴とするものである。
【0010】これらの発明では、屋根の傾斜に沿って1枚のプリズム板を配設しただけの構成であるので、太陽光採光装置の構造が簡素化され、これを水平配置するための架台或いはカバー等が不要になる。従って、製品のコストダウンが図れると共に、施工工事が容易になる。
【0011】また、屋根の上には、従来の太陽光採光装置と比べ、突出する物がないので、天窓と同等の外観美が確保される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0013】図1、図2において、1は太陽光採光装置を示し、この太陽光採光装置1は屋根3の開口部3aに、屋根3の傾斜θに沿って配設されている。この太陽光採光装置1は、図3a、bに示すように、箱筒形ダクト5を備え、この箱筒形ダクト5は、屋根取付け用の四方枠状のフランジ7を備えている。
【0014】箱筒形ダクト5の内部には、帯状のプリズム固定具6が掛け渡され、その上に1枚のプリズム板9が水平面内を回転自在に支持されている。また、箱筒形ダクト5の上面には網入りガラス11が取り付けられている。
【0015】このプリズム板9は、図5aに示すように、屋根3の法線3aを軸として、太陽方位に正対するように回転する。
【0016】プリズム板9の駆動機構は、図3a〜cに示すように、プリズム板9を円板として、そのプリズム板9の外周に固設されたリング状のラック13と、このラック13に噛合するピニオン15と、このピニオン15に噛合する中間ギア17と、この中間ギア17に噛合する出力ギア19と、この出力ギア19を駆動するモータ21とで構成されている。図3cにおいて、14は配光板である。
【0017】図4aは、午前中の太陽の位置に合わせてプリズム板9を回転させた状態を示す図であり、図4bは、正午の太陽の位置に合わせてプリズム板9を回転させた状態を示す図である。いずれの場合も、図4cに示すように、それぞれのプリズムの稜線Aを太陽方位に正対するように、しかも、図5aに示すように、屋根3の法線3aを軸として回転させる。この場合、例えば、太陽方位を予めプログラムしたコントローラ(図示せず)を設け、このプログラムに応じて、上記のモータ21に駆動信号を出力し、これによって太陽位置に追従させてプリズム板9を回転させることが可能である。
【0018】このように回転させると、図5bに示すように、室内の床面23において、プリズム板9の真下23aには採光されないものの、採光軌跡L1に沿って、真下23aを大きく外れることなく採光される。ちなみに、一般的な天窓であれば、太陽位置の追尾構成を採用しないので、採光軌跡L2に沿って、真下23aを大きく外れて採光される。
【0019】この実施形態では、一般的な太陽光採光装置1の機能の内、「真下採光」の機能は備えないものの、それ以外の弱光、断熱、紫外線カット等の機能を備えた太陽光採光装置1を提供することができる。
【0020】また、この太陽光採光装置1は、図2に示すように、屋根3の傾斜θに沿って1枚のプリズム板9を有する装置1を配設しただけの構成であるので、太陽光採光装置1の構造が簡素化される。そして、これを水平配置するための架台或いはカバー等(図6参照)が不要になる。従って、製品のコストダウンが図れると共に、施工工事が容易になる。
【0021】さらに、屋根3の上には、従来の太陽光採光装置と比べ、突出する物がないので、天窓と同等の外観美が確保される。
【0022】以上、一実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、太陽位置を追尾させるために太陽位置を検出するセンサを設け、このセンサからの信号に基づいて、プリズム板9を回転させるように構成してもよいことは明らかである。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、屋根の傾斜に沿って1枚のプリズム板を配設しただけの構成であるので、太陽光採光装置の構造が簡素化され、これを水平配置するための架台或いはカバー等が不要になる。従って、製品のコストダウンが図れると共に、施工工事が容易になる。また、屋根の上には、従来のものと比べ、突出する物がないので、天窓と同等の外観美が確保される。
【出願人】 【識別番号】000001889
【氏名又は名称】三洋電機株式会社
【出願日】 平成11年9月9日(1999.9.9)
【代理人】 【識別番号】100091823
【弁理士】
【氏名又は名称】櫛渕 昌之 (外1名)
【公開番号】 特開2001−76517(P2001−76517A)
【公開日】 平成13年3月23日(2001.3.23)
【出願番号】 特願平11−255393