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【発明の名称】 自発光装置
【発明者】 【氏名】今津 隆二

【氏名】湯浅 雅也

【要約】 【課題】従来の支柱に自発光機能を付加させ、ドライバーへの視線誘導効果を高める為に、より簡単に着脱自在に取り付けられる自発光装置を提供する。

【解決手段】透明の筒状帽体3内部の上層に太陽電池4が、下層に水平板5が間隔を置いて配置され、該水平板5の周縁に複数個のLED6が配設され、且つLED6から筒体を透過して光が放射される部分に、凹曲面34が形成されて屈折拡散し、全周に亘って光が放たれるようにすると共に、帽体下部に支柱の上端に冠着できる挿入凹部32を設ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 少なくとも太陽電池とコントローラ及び蓄電池からなる太陽電池ユニットと発光体とが帽体に収まり、電気的に機能させて自発光するようになされ、且つ帽体下部に挿入凹部が設けられ、支柱の上端に着脱自在に冠着されるようになされることを特徴とする自発光装置。
【請求項2】 透明の筒状帽体内部の上層に太陽電池が、下層に水平板が間隔を置いて配置され、該水平板の周縁に複数個のLEDが配設され、且つLEDから筒体を透過して光が放射される部分に凹曲面が形成されて屈折拡散して全周に亘って光が放たれるようになされることを特徴とする請求項1に記載の自発光装置。
【請求項3】 前記蓄電池にコンデンサを介在させて、深放電しても蓄電されるようになされたことを特徴とする請求項1又は2に記載の自発光装置。
【請求項4】 前記挿入凹部の内壁面がゴム弾性体で形成され、支柱の上端に冠着して抜け止め構造がなされることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の自発光装置。
【請求項5】 支柱がスノーポールである請求項1〜4のいずれか1項に記載の自発光装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スノーポールや視線誘導標などの支柱上端に被せて自発光表示させるための自発光装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、道路の路肩や中央分離帯などに設置される道路標示体として、例えばスノーポールや視線誘導標等の支柱が知られている。このスノーポール又は視線誘導標などには支柱の外周面に反射シートが巻き付けられたり、支柱上端部に反射板としてプリズムが取り付けられ、夜間のヘッドライトの反射光を受けて路肩や中央分離帯を認識していた。また、反射タイプはヘッドライトの照射角度によっては再帰反射光を受けないことがあって、場所によっては視認性が十分とは云えないために、太陽電池を内蔵させた自発光タイプが設置されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来のスノーポールや視線誘導標などの支柱は、もともと反射タイプと自発光タイプとに明確に区別されて設計しているので、太陽電池と蓄電池などが組み込まれて自発光する自発光タイプは、前記スノーポールや視線誘導標本体に直接収まって機能されるようになされている。唯、自発光部が悪戯によって取り壊されたり機能を損ねたときに現場で補修出来るように、着脱自在構造がなされたものがあり、維持補修に対応させている。従って、新規に設置されるものについては、必要に応じて自発光タイプが適宜選択されて使用に供されているが、既に数多く設置されている反射タイプに自発光性能を付加させることは容易でなく、むしろ新規に自発光タイプを追加設置するか又は置き換える方法がとられていた。即ち、ドライバーに特に視線誘導を高めたい場所や、交通量が急激に増加した路線又は積雪期など交通事故多発地帯に於いては、より夜間視認効果の高い自発光タイプに切り替えられることが望まれている。
【0004】本発明はかかる問題点を捉えて、支柱に自発光機能をより簡単に付加させて、ドライバーへの視線誘導効果を高めたり、又は必要な積雪時期に取り付けることによって、夜間の交通安全対策に寄与できる自発光装置を提供せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するために、本発明は少なくとも太陽電池とコントローラと蓄電池からなる太陽電池ユニットと発光体とが帽体に収まり、電気的に機能させて自発光するようになされ、且つ帽体下部に挿入凹部が設けられて支柱の上端に着脱自在に冠着できる自発光装置が製せられる。
【0006】太陽電池ユニットは、日中の太陽光を受けて蓄電池に充電され、夜間になるとコントローラによって発光体を点灯させ、点滅または点灯し続ける調整機能を持たせている。また太陽電池ユニットにはコンデンサが搭載されて、長期間倉庫に保管されて後に本発明の自発光装置が設置されても、自発光性能が復活するように配慮されている。
【0007】また本発明の自発光装置は、透明の筒状帽体内部の上層に太陽電池が、下層に水平板が間隔を置いて配置され、該水平板の周縁に複数個のLEDが配設され、且つLEDから略水平に筒体を透過して光が放射される部分に対向させて凹曲面が形成され、それぞれのLEDが発光して凹曲面で屈折拡散して、全周に亘って光が放たれる。このようにして光の点がつながって大きな面となって光を視認できるようにしている。なお、太陽電池は筒状体の上端面を閉塞するように装着されたり、又は帽体内で南面を向けて配置し、積雪によって上面が塞がれても蓄電されるように配慮されてよく、太陽電池の形状や材質、角度について限定されるものではない。
【0008】またLEDの数は太陽電池の受電能力と蓄電機能及び点灯放電時間などの設定によって効率的に決められてよく、水平板に均等に配置される。尚、LEDの放電は消費電力を考慮して点滅方法が採られてよい。かかる発光体LEDの外周面が透明筒状の帽体によって形成されて、四周に亘って発光されるようになされている。また前記透明筒体はLEDの発光量をより効果的に高めるためにLEDに対向させてレンズ構造に形成されており、かかるレンズ構造がLEDの点光源を面光源に視認できるように考慮されている。
【0009】また、前記挿入凹部の内壁面にゴム弾性体が当接され、支柱に挿入される際にゴム弾性体が外壁面と挟設して収縮して圧入されるので、抜けにくくなる。また、かかるゴム弾性体の形状が例えばノコギリ状の断面形状となれば、反発弾性を生かして入りやすく抜けにくい弾性体が得られる。なおこのゴム弾性体はOリングであったり又はベルト状であってもよいが、隙間に狭設されるときに変形量が少なくて反発力の大きい硬度が適宜選定されてよい。尚、これらゴム弾性体は一方では取り外し易くする必要があり、例えば支柱であるスノーポールの外面に沿った湾曲板を取り外し道具として製作し、該隙間に挿入させることによって道具と一緒に取り外せやすいようにする。
【0010】本発明の自発光装置の取付構造は前記ゴム弾性体に限らず、挿入凹部の外側から結束バンドによって締め付ける方法がとられたり、又は複数個のビスによって下地のスノーポールに螺入、固定させたり、或いは又挿入凹部の内壁に螺旋状の突部が施されて、スノーポールの上端からねじ込むようにして圧入される方法であっても構わず、特に限定するものではない。
【0011】
【作用】昼間太陽電池に太陽光が当たって蓄電池に充電され、夜間や降雪時には蓄電池を電源としてコントローラによって点灯開始され、また点滅制御されて発光体のLEDが点灯する。LEDは透明の帽体内部に周設され、且つLEDに対向させて帽体周壁に形成された凹面レンズを透過して屈折拡散し、四周に亘って光を放つ。かかる一連の操作はスノーポールなどの上端に冠着された自発光装置自体で機能するもので、自発光しない反射タイプのスノーポールに取り付けることによって直ちに自発光機能が付加される。また、長期間取り外して深放電してもコンデンサによって自発光性能は復元される。
【0012】
【実施例】次に本発明の実施の一形態について図面を参照にし、具体的に説明する。図1はスノーポールに冠着された本発明の立面斜視図である。図2は図1の一部拡大断面図である。図3は図2のA−A断面方向から見た平面図であり、図4は図3の一部拡大断面図である。
【0013】先ず、図1に於いて本発明の本体1がスノーポール2の上端に冠着されていて、スノーポール2の腹部には反射シート21が巻き付けられて昼夜の視認性を与えている。
【0014】図2は本発明の本体1がスノーポール2に冠着した状態を示す拡大図で、透明な帽体3の中央支持棒31上端に太陽電池4が上方を向いて固定され、その下部に水平板5が設けられてその端縁にLED6が複数個配設されている。また水平板5の下部にコンデンサ7が、更にコントローラ8、蓄電池9が治められてそれぞれが電気的に結合されている。また、帽体3下部にスノーポール2の上端が挿入出来る挿入凹部32が設けられ、側壁にゴム弾性体33が当接されてスノーポール2の上端と冠着されている。
【0015】帽体3は全て透明で一体成型されてよいが、少なくとも太陽電池4の受光角度内とLED6の照射角度内においては透明のガラス又はポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、MMA樹脂などの成型体が用いられ、蓄電池9などが内蔵されている帽体下部分は不透明樹脂などで成型されて上部透明体と一体化されている。また、前記帽体は雨水などが進入して電気系統が壊れないように防水加工が施されている。
【0016】図3はLED6が水平板5の周端縁部に均等に配設され、且つ各LED6に対向する帽体3の壁面に凹曲面34を設けてレンズ作用をなしている。図4はLED6から放出される光の屈折状態を示すもので、LED6から放出される光は帽体壁面の内壁面で吸収されるように発光軸芯から同心円の凹曲面34aを形成し、外壁面で屈折拡散して遠方50m先で隣のLED光束とがつながるように凹曲面34bが形成されている。この凹曲面は帽体3の壁面に円形に形成されてもよいが、縦溝状に形成されてもよい。又は壁面全体に水玉模様状に凹曲面が設けられても構わない。よって前記のようにレンズ効果を生かして個々のLEDの弱い光を強くし、遠方まで視認できるようになされている。
【0017】一方、スノーポールの上端側壁に挟設されるゴム弾性体33は、ノコギリ状の断面形状を有し、圧入して挿入されやすく外れにくい形状で材質硬度が選定されていて、取り外しには専用の道具を使って反発弾性を逃がす方法が採られている。また挿入部分が浅くてぐらつくことがあれば、適宜深くすることが出来、又は外からのバンド掛け或いはビス止めなどを併用させてもよい。
【0018】
【発明の効果】本発明は、少なくとも太陽電池とコントローラ及び蓄電池からなる太陽電池ユニットと発光体とが帽体に収まり、電気的に機能させて自発光するようになされ、且つ帽体下部に挿入凹部が設けられて支柱の上端に容易に着脱自在に冠着されるので、交通量が急激に増加した路線や積雪時の交通事故多発地帯に於いては、既存のスノーポールなどに取り付けることによって、夜間視認性を高め、交通事故を未然に防止することが出来る上、機能付加に対する費用が低減できる。
【0019】また、本発明の自発光装置は常時取り付けて自発光させることは勿論のこと、必要に応じて取り外して倉庫に保管後再度取り付けることがあるので、深放電しても蓄電するコンデンサが設けられて自発光性能が復活されるようになされている。
【0020】更に発光体LEDの光を透明な帽体側壁のレンズ作用によって効率的に遠方まで且つ全周に亘って放射させる構造が採られているので、設置場所に拘わらず視認することが出来る。
【出願人】 【識別番号】000002462
【氏名又は名称】積水樹脂株式会社
【出願日】 平成11年9月2日(1999.9.2)
【代理人】
【公開番号】 特開2001−76514(P2001−76514A)
【公開日】 平成13年3月23日(2001.3.23)
【出願番号】 特願平11−249360