| 【発明の名称】 |
車両用灯具 |
| 【発明者】 |
【氏名】甲斐 耕一郎
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| 【要約】 |
【課題】ランプハウジングとレンズとの接合部分にバリ等の発生をさせず見栄えの良い状態となし、且つ簡単な構造でしかも組付け性に優れた自動組立を可能とする。
【解決手段】光源を保持するハウジング3に形成されたレンズ装着壁11の外周囲を覆ってレンズ4が装着された車両用灯具において、前記レンズ装着壁11の上端面11aに前記レンズ4の段差面4aを対向させると共に、これら上端面11aと段差面4aとの間に接着剤18を塗布して前記ハウジング3と前記レンズ4とを接合一体化し、且つ前記レンズ4に係合爪14を形成し、その係合爪14を、前記ハウジング3に形成した孔部15よりレンズ装着面3a側とは反対側の裏面3bに臨ませて前記ハウジング3に形成した被係合部17に係止させるように構成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 光源を保持するハウジングに形成されたレンズ装着壁の外周囲を覆ってレンズが装着された車両用灯具において、前記レンズ装着壁の上端面に前記レンズの段差面を対向させると共に、これら上端面と段差面との間に接着剤を塗布して前記ハウジングと前記レンズとを接合一体化し、且つ前記レンズに係合爪を形成し、その係合爪を、前記ハウジングに形成した孔部よりレンズ装着面側とは反対側の裏面に臨ませて前記ハウジングに形成した被係合部に係止させたことを特徴とする車両用灯具。 【請求項2】 前記上端面に凸部又は凹部を形成し、且つ前記段差面に前記凸部又は凹部を嵌合させる凹部又は凸部を形成したことを特徴とする請求項1記載の車両用灯具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車などに取り付けられる車両用灯具に関し、詳細には、ハウジングとレンズとの取付構造に関する。 【0002】 【従来の技術】例えば、自動車のテールに取り付けられるライセンプレートを照らすために使用されるライセンスランプ(自動車用灯具)は、例えば図5に示すように、光源としてのバルブ101を保持するバルブホルダー102を装着させるランプハウジング103と、このランプハウジング103に取り付けられるレンズ104とからなる。 【0003】上記ランプハウジング103は、図5に示すように、上記バルブホルダー102をその中心部に保持しており、例えばスクリュー105などによって車体に取り付けられる。そして、このランプハウジング103には、上記バルブ101を取り囲むように環状をなす立ち上がり壁としてのレンズ装着壁106が形成されている。 【0004】上記レンズ104は、図5に示すように、上記レンズ装着壁106をその内部に覆うようにして装着され、該レンズ104の内周面104aを前記レンズ装着壁106に密着させている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記ランプハウジング103に対する上記レンズ104の固定は、接合部を超音波溶着によって固定されている。 【0006】しかし、ランプハウジング103とレンズ104とを超音波溶着によって接合すると、ランプハウジング103とレンズ104との間からバリが出て見栄えが悪くなる。また、通常ランプハウジング103が黒色でレンズ104がクリアーであることから、見栄え上好ましくない。 【0007】そこで本発明は、上述の課題を解決するために提案されたものであり、ランプハウジングとレンズとの接合部分にバリ等の発生の無い見栄えの良い状態とし、且つ簡単な構造でしかも組付け性に優れた自動組立も可能とする車両用灯具を提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、光源を保持するハウジングに形成されたレンズ装着壁の外周囲を覆ってレンズが装着された車両用灯具において、前記レンズ装着壁の上端面に前記レンズの段差面を対向させると共に、これら上端面と段差面との間に接着剤を塗布して前記ハウジングと前記レンズとを接合一体化し、且つ前記レンズに係合爪を形成し、その係合爪を、前記ハウジングに形成した孔部よりレンズ装着面側とは反対側の裏面に臨ませて前記ハウジングに形成した被係合部に係止させた。 【0009】このように、ハウジングとレンズとを接着剤によって接合一体化させると共に、レンズに形成した係合爪を、ハウジングに設けた孔部よりレンズ装着面側とは反対側の裏面に臨ませて該ハウジングに形成した被係合部に係止させているので、この係合爪による係止によって接着状態を保持することができ、接着時間の短縮化が図れる。また、接着剤による固定であることから、ハウジングとレンズとの色の混じり合いもなく、接合部分の見栄えも良くなり、また簡単な構造でハウジングとレンズとの固定が可能となる。さらに、係止爪をハウジングの孔部に臨ませて被係合部に係止させるだけで、レンズをハウジングに簡単に装着することが可能となり、自動組立化も可能となる。 【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の車両用灯具において、前記上端面に凸部を形成し、且つ前記段差面に前記凸部を嵌合させる凹部を形成するか、または、上端面に凹部を形成し、且つ前記段差面に前記凹部を嵌合させる凸部を形成したことを特徴とする。 【0011】上端面又は段差面に、互いに嵌合する凸部又は凹部を形成したことにより、これら凸部と凹部とによって上記ハウジングとレンズとの位置ずれが規制されると共に、接着面積の増大による接着強度が増す。また、凹部に接着剤が入り込むため、水密性が向上し、例えば泥はねなどによりレンズ内に泥水などの侵入が防止される。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した車両用灯具の具体的な実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本実施形態は、自動車のテールに取り付けられるライセンスプレートを照らすライセンスランプに本発明を適用したものである。 【0013】<ライセンスランプの構成>ライセンスランプ1は、図1ないし図3に示すように、自動車のパネル2に固定されるランプハウジング3と、このランプハウジング3に装着固定されるレンズ4とから構成される。 【0014】『ランプハウジングの構成』上記ランプハウジング3は、例えば図2に示すような略矩形状をなす樹脂成形体として形成され、図3に示すように、自動車のパネル2に固定されたスクリューグロメット5にスクリュー6を螺合させることにより固定される。このランプハウジング3には、その中央に光源であるバルブ7を保持するバルブホルダー8を装着させるホルダー装着孔9を有している。バルブホルダー8には、上記バルブ7との電気接続を図るための相手コネクター10(図1及び図3に仮想線で示す)が取り付けられる。 【0015】また、上記ランプハウジング3には、図3及び図4に示すように、上記バルブ7を取り囲むようにして環状の立ち上がり壁として形成されるレンズ装着壁11が形成されている。かかるレンズ装着壁11は、上記レンズ4が装着されるレンズ装着面3a側に設けられ、上記レンズ4の外形状に応じた略矩形状をなしている。 【0016】そして、このレンズ装着壁11の上端面11aには、図4に示すように、後述するレンズ4の段差面4aに形成される凸部12と嵌合する凹部13が形成されている。上記凹部13は、断面形状が上記凸部12の形状に応じた半円弧状とされており、上記上端面11aに連続した環状溝として形成されている。 【0017】また、上記ランプハウジング3には、図4に示すように、後述するレンズ4に形成された係合爪14を、レンズ装着面3a側とは反対側の裏面3bに臨ませる孔部15が形成されている。かかる孔部15は、図2に示すように、上記係合爪14と対応する位置にそれぞれ貫通孔として設けられている。そして、上記ランプハウジング3の裏面3bであってその孔部15の周囲には、上記係合爪14の爪部16が係止される被係合部17が形成されている。被係合部17は、上記ランプハウジング3の裏面3bに、上記爪部16を係止させ得るだけの平坦面を有した段差面として形成されている。つまり、上記裏面3bより一段下がった位置に平坦な面とされた上記被係合部17が設けられている。 【0018】『レンズの構成』上記レンズ4は、図1ないし図3に示すように、バルブ7からの光を自動車のパネル2に取り付けられたライセンスプレート17に照射する機能をするもので、上記ランプハウジング3のレンズ装着壁11の外周囲を覆って装着される。このレンズ4には、図2及び図4に示すように、上記孔部15に挿入される係合爪14が設けられている。かかる係合爪14は、図4に示すように、レンズ4の外壁から下方に伸びた下端部に爪部16を有し、その爪部16を、上記孔部15に挿入して上記ランプハウジング3の裏面3b側に形成された被係合部17に係止させるようになっている。 【0019】また、上記レンズ4には、図3及び図4に示すように、上記レンズ装着壁11の上端面11aと対向し、接着面となる段差面4aが形成されている。この段差面4aには、上記上端面11aに形成された凹部13と嵌合する凸部12が形成されている。かかる凸部12は、上記凹部13の形状に応じた断面半円弧状をなす突起として段差面4a全体に亘って環状に形成されている。 【0020】以上のように構成されたランプハウジング3とレンズ4は、図3及び図4に示すように、レンズ装着壁11の上端面11aに例えばセメダイン(セメダイン株式会社の登録商標)等の如き接着剤18を塗布した後、上記レンズ4を上記レンズ装着壁11を覆うようにして装着させ、該レンズ4に形成された係合爪14をランプハウジング3の孔部15に挿入させる。 【0021】すると、レンズ装着壁11の上端面11aに塗布された接着剤18がレンズ4の段差面4aとによって挟み込まれると共に、上記係合爪14の先端に形成された爪部16がランプハウジング3の裏面3b側に形成された被係合部17に係止される。これにより、上記係合爪14の作用によって上記上端面11aと段差面4aとが圧接され、それらの間に設けられた接着剤18が固まるまで仮保持されることになる。すなわち、係合爪14を設けずに単にレンズ4をレンズ装着壁11に装着させただけでは、接着剤18が固まるまでレンズ4とランプハウジング3を圧着保持する必要があるが、上記係合爪14を設けて爪部16を被係合部17に係止させることでその必要性が無くなる。 【0022】また、上記上端面11aと段差面4aには、凹部13とこれに嵌合する凸部12が形成されているため、これらの嵌合によりランプハウジング3に対してレンズ4が位置決めされ、位置ずれを起こすようなことが無くなる。また、これら凹部13と凸部12により平坦面に比べて接着面積が増大することから、レンズ4とレンズ装着壁11間の接合強度が高くなると共に、凹部13により多くの接着剤18が入り込むため、接合信頼性及び水密性も高まる。さらに、超音波溶着とは異なり、レンズ4とランプハウジング3とを溶かして接合するものではないため、異なる種類の材料が混じり合うこともなく、見栄えが良くなる。 【0023】このように構成されたライセンスランプ1によれば、単にレンズ4をランプハウジング3のレンズ装着壁11を覆うようにして装着するだけで、該レンズ4をランプハウジング3に接着固定することができるので、簡単な構造で短時間に組立を行うことができ、自動組立にも好適である。 【0024】以上、本発明を適用した具体的な実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に制限されることなく種々の変更が可能である。例えば、上述の実施形態では、レンズ装着壁11の上端面11aに凹部13を形成し、これに嵌合する凸部12をレンズ4の段差面4aに形成したが、その逆でも同様の作用効果がある。すなわち、レンズ装着壁11の上端面11aには凸部12を形成し、この凸部12に嵌合する凹部13をレンズ4の段差面4aに形成するようにしてもよい。 【0025】また、上述の実施形態では、本発明をライセンスランプに適用したが、これに限定されるものではなく、ハウジングにレンズを装着させる車両用灯具全般に本発明を適用することができる。 【0026】 【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。 【0027】本発明の車両用灯具によれば、ハウジングとレンズとを接着剤によって接合一体化させると共に、レンズに形成した係合爪を、ハウジングに設けた孔部よりレンズ装着面側とは反対側の裏面に臨ませて該ハウジングに形成した被係合部に係止させているので、この係合爪による係止によって接着状態を圧着保持することができ、接着時間の大幅な短縮化を図ることができる。また、接着剤による固定であることから、材料の異なるハウジングとレンズとの色の混じり合いもなく、接合部分の見栄えも良くなり、また簡単な構造でハウジングとレンズとの固定が可能となる。さらに、係止爪をハウジングの孔部に臨ませて被係合部に係止させるだけで、レンズをハウジングに簡単に接着固定することが可能となり、自動組立化も可能となる。 【0028】また、本発明の車両用灯具によれば、上端面又は段差面に、互いに嵌合する凸部又は凹部を形成したことにより、これら凸部と凹部とによって上記ハウジングとレンズとの位置ずれを規制することができると共に、接着面積の増大による接着強度を増すことができ接合信頼性を高めることができる。また、凹部に接着剤が入り込むため、水密性が向上し、例えば泥はねなどによりレンズ内に泥水などの侵入を防止することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000136 【氏名又は名称】市光工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年9月2日(1999.9.2) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100083806 【弁理士】 【氏名又は名称】三好 秀和 (外8名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−76512(P2001−76512A) |
| 【公開日】 |
平成13年3月23日(2001.3.23) |
| 【出願番号】 |
特願平11−248799 |
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